184 【肩書遵守】Lunatic Nights in Heathling
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ー路地ー
[意識がゆっくりと浮上して行く。
目を開ければ、そこにはーーー
無残にも解体された私が足元に転がっていた。
自分の体を見る。
格好はいつもの服装に白いフード。
違うのは小さな鞄がない事だろうか。]
(目の前にあるのに、ね。)
[一瞬で意識が刈り取られたのは、幸いだったか。
ふぅ…と小さく息を付く。]
[軽く地を蹴れば、その分、浮く]
おぉー…。
[幽霊っぽい。
謎の感動。
さぁ、これからどうしよう。]
(どのように終わるのか、な。この騒動は。)
[終わりを知りたい。
ぱさりと被っていたフードを下ろして緋亜麻色の髪を揺らし、ヒースリングを彷徨い歩いていった**]
[高い建物の上で腰を下ろし、ここから広がる景色を見下ろす。
今日は誰が、あの化け物に食べられてしまうのだろうか?
私で終わるのであれば、いいのだが。
ゆらり、ゆらりと足揺らして、白いフードを被ったペラジーは町の様子を眺めている。**]
私は……死んでしまったのか?
[ぐぐぐっ……と力を込めて首をもとの位置に戻す。
はひっ、と一呼吸ついて辺りを見回す。
なんか見慣れた風景の気がするが、視点が違うからか
どこか見知らぬ風景のようにも見える。]
……かね。私の金は…………。
[ぱたぱたと衣服をまさぐるが。
金は彼岸までは持っていけないのが世の常である。]
『……かね。私の金は…………。』
[そんな声が耳にする。
どこからだろう?
きょろきょろ、私は見えるのかな?]
おじさん、何か探し物?
[聞こえてきたヨアヒムの言葉にそう答えて、彼の姿を見つけることは出来ただろうか?
男の声だったから、おじさんって言っちゃたけれど。]
ん。
[ヨアヒムとお話はできたのだろうか?
ふと、フェンスの向こうが騒がしい。
いけるかな?いけるよね?
白いフードの先をひょこりと揺らして移動。
誰も目に止まらないのはいいけれど。
なんだかちょっと寂しい。
様子見にいけば、ネイサンとヘクター
と]
ドナルド…。
[ 怒気を孕んだ声にびりびりする。
おおう、おっさん、怒ってる。怒ってる。
ネイサンと呼ばれた男を見る。
彼は何をしたんだろう?]
[それを騒動で片づけられるのだろうか。
ただ、人から狼に変わるのはまさに]
人狼…。
[ぽつりとそう呟いた。]
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