8 DOREI品評会
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…は?
[噛むな。ということはどう考えても
口を使えと言っているようにしか聞こえない。
嫌だと言いたくても、言える身分ではない。
まるで娼婦のような扱いは、それだけで腹立たしかった。
不快感を堪えて、男の前に屈み込む。
他人のなんか、触りたくも見たくもない。
でも。だけど。
どれくらい躊躇ったか。薄く開いた唇は、震えていたか。
それでも自分を傷付ける凶器を調えるためにその切っ先に重ねて、浅く咥えた]
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― 回想/ルーカス客室 ―
[>>357 払いのけようとする女の華奢な手首を、男は掴む。 表情はいつもの柔らかい微笑を湛えたまま。 チリリ――掴んだ逆の男の手には鈴があった。]
『あれくらいで済むなら、まだマシだと思って欲しいですね。』
[滲む漆黒を見て、灰青は細まる。]
『しかし、彼も人が良いというかなんというか。 だから、此処に居るのかもしれませんね……。
約束をするならちゃんと誓約書などを求めるべきだ。』
[そのようであるから家も没落したのでは? とは、彼女には聴かせぬ言葉。 そして、その言葉裏にある真の意味も……。]
(382) 2010/04/07(Wed) 23時半頃
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『さて、ね…―――』
[目的を問われても、答えの言葉はない。 道化のアナウンスを聴きながら掴んだ手首を引いて、その手の裡に鈴を落とした。まるで優しい人のように。]
『身体を清めなくていいのかい?』
[そして、また柔らかく問うのだった。]
― 回想/了 ―
(383) 2010/04/07(Wed) 23時半頃
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[男はただ勃たせろと言っただけではあるが
注意点を示す事で彼にはどうすれば良いか察しがついたらしい。
屈む青年の髪に両手を添える]
そんな間近で見られてもね。
見てるだけじゃ興奮しないって言うかさぁ。
[くすくすと哂う声を聞かせる。
震えるような感覚が先端に触れた。
未だ柔かな弾力を持つ其処に他人の体温を感じる]
賢いね。
そこから、何をしてくれる?
[一度犬にするようにくしゃりと頭を撫で、男は先促した]
[どうすれば、というのは、分からなくもない。
舞台の上でされたことはまだはっきり覚えているし、
過去の記憶さえ引っ張りだしてくれば良いだけのこと。
震えた唇で、ゆっくりとその先を食むようにしてから
幾らかぎこちなく舌を這わせる。
融けるアイスを舐めるかのように、舌と唇を使って、
時折不快そうに眉がよったりもしたか。
口に全部納めるのは流石に苦しそうで、まだそこまでは踏み切れずにいた]
[明るいサンルームに、時折水音が聞こえる]
……へえ。
物覚えは良いな。
これ、初めてかい?
[男の息は乱れない。
ただ、彼を貶めている事に幾許かの満足はあるけれど。
性感帯を外されているのは故意か、それとも]
舐める時は舌先に力入れて。
そう、裏側もだよ。
[不快そうに眉を顰めながらも、亀頭を咥えた相手が裏側を舌先で刺激した際には流石に低く吐息を零した。
少しずつ先に滲むものが彼の咥内を汚す。男は髪を撫でていた手で頭を引き寄せた。自然奥までくわえ込む事になる]
ほら、もう少し……奥まで咥えて。
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