139 【飛歓】暇を持て余した神々の【RP村】
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[いつしか流れる涙も乾き、朧様の言葉を聞いていた。 自分を気に掛けてくれる彼の気持ちが>>17痛い程嬉しかった。彼の問いに]
…はい。 崇り神が出たと…報せが来た夜でした…。
[鱗が出現した時の事を掻い摘んで話した>>2:9]
…水鳥神に…鱗など……気色が悪いですね… ……私は…このまま………
[魚になるのでしょうか、とは言葉を続けられずにいた。己の不安をぶつけているだけと分かってはいるが、彼の優しさに甘えてしまう自分が恨めしく、下唇を噛んだ]
(21) 2013/08/15(Thu) 02時頃
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壱と話、な。
[>>19甚六の言葉に一つ、頷いて。]
六さん。 僕は今、――……古くからおる神さんを、疑ってる。 朝顔さんから聞いてるかも知らんけど、 明の、月詠の力は知ってるか?
[以前、甚六と話した時は、明はまだ高天原にいた。 その時には、疑ってはいなかった面々に思いを馳せる。]
(22) 2013/08/15(Thu) 02時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 02時頃
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[もう一度あの移動術を使えればよかったのだけど。 あれは途中変な認め方をしてしまった>>1:267から、たぶん。 もう、二度と同じ術で発動できることはないだろう。 ──結べば、よかったか。華月と日向を。 首を振る。もう考えても詮無いことだ]
いや、聞けてよかった、あんがとな。 華月が申し訳なく思う必要は、ねーと思う……。
[ざわめいていた感情は、大分落ちてしまった。 明の月詠の力について問われれば、頷いた]
朝顔さまから聞いた。 この前華月が色々祟り神について、教えてくれたあとに。 ……だからやっぱり、置壱さまなんじゃねーの?
[古い神々と言われ、やはりその名前を出す]
(23) 2013/08/15(Thu) 02時頃
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飛脚 甚六は、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 02時頃
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[声をあげて泣く付喪神。>>3:231 どれだけ長い間、自分の考えを放棄してきたのだろう。また、それを強いられる状況にあったのだろう。 己の向ける痛ましげな視線には、きっと気付かれない。
問いに小さく頷く少女。 その姿は、あまりにはかない。]
そうか、つらいか。
つらいと、言えるか。
(24) 2013/08/15(Thu) 02時頃
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[膝をついてしゃがみこみ、日向の頭上に言葉を降らせた。]
上出来だ。
[満足したような声で。
ふらりと立ち上がり、一度彼女を振り返って微笑むと、それ以上は何も言わずに立ち去った。*]
(25) 2013/08/15(Thu) 02時頃
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機織り 雪客は、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 02時頃
――前夜:琴音と弦――
[引き摺るような足音を聴いた。
吹き荒ぶ嵐の、赤黒い羽音の群に紛れて。
――琴の音は、確かに先導を果たしたらしい。
弦を爪弾く手を止めて、くすり、笑みが漏れる]
[言葉なら、もう充分に尽くしたろう]
[だから、いつものように、祝福を述べて]
(苦しめてしまいましたか? ごめんなさい)
(護れませんでしたね。救われたのはわたしの方ばかり)
[きっとあなたを忘れない――その約束が、どうか]
[孤独な荒神にとって、蜘蛛の糸となりますよう]
[誰に祈れば分からぬならば、異教の神へとかしこみ申す]
(それでは皆様、御機嫌よう)
[高く響いた琴の音の、最期の音色は*「お元気で」*]
肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 02時頃
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[>>23首を振る様には僅か首を傾けるに止め、]
六さん。 恨まれるのはお門違いやけど、 礼を言われるのも、筋違いやで。 こういう時やから、な。
[優しげな声音を作り。]
実は、な。 ヒナが、昨日泣いて帰ってきて……。 今朝、もう姿がなくて、こんな書置きが残っててん。
[>>3:89持ち歩いていた紙をそのまま甚六に見せる。]
(26) 2013/08/15(Thu) 02時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 02時半頃
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―回想・昨日、甚六と別れた後― [甚六と別れて向かった先は、高天原の端。普段は下界の絶景を望めるのだが今は祟り神の影響か、雲海に阻まれ見ることはできない。 自分に出来る事。 それは祟り神の被害を受け下界に墜ちてしまったモノに会いに行くことだ。どんな小さなことでもいい。なんでもいいから手がかりが欲しい。 自分にならそれが出来るから。 根拠はないが、きっと大丈夫だとわかるから、雲海を見ても特に不安は無かった。 寧ろ揺らめく雲海を見ていると姿も知らぬ祟り神に馬鹿にされているようで腹がたった。
よしっと、一つ頷いて、丹田に力を込める。自分の中の力が膨れ上がるのがわかる。 神通力のコントロールは苦手だが、今回は力一杯に地上へ落ちればいいだけだ。そして、何も考えずに力を振るうのは最も得意とすることだ]
わたしを阻みたかったら、その倍は厚くすることね!
[高めた力を大雑把に足に流す。そして尋常ではない勢いで地面を蹴り、一本の矢の様に雲海へ飛び込んだ]
(27) 2013/08/15(Thu) 02時半頃
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今、心配でヒナを探してるところやねんけど。 六さん、これ、どう思う?
[飄々と嘯く。 己自身が、志乃や亀吉に投じる訳でないのだから、 これは約束の反故には当たらないだろう。]
僕が思い当たる古い神は、壱か、ウトか、朧。 その辺りかとは思うのやけど。 志乃さんと仲間って、誰なんやろうか……。
[置壱と志乃は、接点があっただろうか。 そんな事を、問いかける。]
(28) 2013/08/15(Thu) 02時半頃
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機織り 雪客は、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 02時半頃
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いや、うん……そうか。
[筋違いと言われれば、曖昧に、言葉を返す。 肯定でもなく否定でもなく。 そうして、泣いた日向が残したという書置きを。 見せてもらって、でも、そこに書かれていた内容が]
──…………は? え? 志乃……が、何で…………。
[志乃は潔白が証明されていたのではないのか。 混乱する。確かに彼女は音に愛された神ではあるが]
(29) 2013/08/15(Thu) 02時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 02時半頃
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どうって、言われても……突然すぎ、て。
[口元を覆って、俯く。 ──自分は祟り神の仲間に術をかけたのか。 それは──、どう影響があるのだろう。 今は考えてもわからない。 ただ亀吉と志乃が離れ離れにならなければいいと。 それしか──あの時はそれしか考えてなかったから]
志乃と置壱さまに、接点は……確かに、なさそうだが。 いや、でも、そんなことを言ったら。 志乃と仲がいいのはウトくらいなんじゃねーの。 志乃は人見知りするし……。
(30) 2013/08/15(Thu) 02時半頃
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団子屋 たまこは、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 02時半頃
機織り 雪客は、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 02時半頃
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やっぱり、そう思うか。
[甚六の紡ぐ言葉は、己の見解とさしてずれはない。 志乃は潔白が証明されている。 日向の書置きには、志乃自身が祟り神だとは記されていない。 庇っているのだろう、誰かを。 悩むように眉を寄せ、紡ぐ言の葉は途切れに途切れ、]
それで、今日。 水鏡見に行ったら、ウトと、志乃さんが、六さんにいれてて。 僕は、――……六さんの事、信じてる。 祟りに触られてなんかないって。
[そこだけは、凛と響くような、 はっきりとした口調で甚六を見詰め]
だから、――僕は、二人が仲間なんとちゃうかなって思うた。
[本心と、建前とを綯交ぜにして甚六に話す。]
(31) 2013/08/15(Thu) 02時半頃
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楽士 ウトは、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 02時半頃
団子屋 たまこは、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 02時半頃
機織り 雪客は、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 02時半頃
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いや、でも……ここに来る前、ウトと話をしたんだ。 何でおれに札を投じたのかって。 そしたら、明といっしょに文献を漁って。 そんで、華月も言ってた“音と風を借りて”という部分から。 おれを疑ったんだって。 ……明もおれに投じてたし、そこは……判断材料に、なるんかな。 どうなんだろう……。
[信じてる、と強い声音で告げられると。 響く、揺れる。その視線に俯く]
信じてくれてあんがと……。 でもちょっと、何か色々突然。知りすぎた。 おれ、ちっと整理して考えてみたいわ。 ……すまん、混乱してる。 おれずっと置壱さまが祟られてるんじゃって疑ってたし……。
(32) 2013/08/15(Thu) 02時半頃
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――少し未来・朧邸→祭壇の水鏡―― [朧様の邸を後にした後。女は思考を巡らせていた。そして、気持ちが決まったのか、その脚を社へ向かわせる
水鏡の前に立つ。今でも気持ちは変わらない。 女は札を握った右手を差し出し、そっと開く。投じる前のその顔は、悲しみと祈りの色が見える。
もう会えなくなるかもしれない。 この天界から解放されて、 新しい世界で幸せを見つけられるように。
二つの感情が女の心を占めていた]
・・・これは、追放ではありません。 解放という名の祈りです。
[それは、しっかりとした口調で。しかし、自己満足が渦巻く闇は消えなぬまま。女は手を翻す。 投じられた札には、思いやりの意味を知る神"亀吉"。
幸せを願って止まないつがいのおしどり達が、明日、希望通りの形になってしまう事を、女はまだ知らない]
(33) 2013/08/15(Thu) 03時頃
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成程。 僕はまだウトには直接聞いてへんけど、 ウトはそういう理由で六さんに投じてたんやな。
[俯いてしまった甚六に、僅か肩を竦め上げる。]
――……まあ、僕の憶測やし、まだわからんけどな。 六さんの言うとおり、壱が祟り神で、 壱と、志乃さんの間に 僕らも知らん何かがあるのかもしれへんし。
[喋りすぎたか。 しかし、これで今日己がウトに投じた事を、 甚六から怪しまれる事はあるまい、と。]
(34) 2013/08/15(Thu) 03時頃
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いきなりいろいろ言うても、混乱してまうよな。 少なくとも、僕は六さんの事は信じてるから。 六さんに投じる事は、ないよ。
[少しばかり眉を下げ 情けなく笑いながら、そっと甚六の肩を叩く。 其処には信頼の意味を込め。]
そういえば。 僕、前に六さんに、 自分が憑かれてたらどうするかって聞いたけど 僕やったら、多分――……日向を堕として、 僕も一緒に堕ちると思うわ。
[笑いながら、戯言のように、本心を告げてしまうのは 目の前の男があまりにも真っ直ぐだからだろうか。]
(35) 2013/08/15(Thu) 03時頃
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―回想・昨日、ウトに会ういくらか前― [霊峰の麓の集落で、自宅へ向けてとぼとぼ歩くたまこの姿]
ハァ…
[無事に地上へ降りれたたまこは、明を探して四方八方を駈けずり回っていた。 朧の家に水を汲みに行った時、朧と一緒に酒を飲んでるのを目撃したことがあるで顔は知っているし、少しだが会話をしたこともある]
にしたって探す範囲が広すぎるよぉ
[2つの存在が境界を通る時、どの方角に堕ちていったは感じ取れたが、結局方角がわかるだけで堕ちた場所まではわからない]
いきなり前途多難だなぁ。もう今日は投票いって寝よ。
[地上に降りてからは、あても無く地上を走り回った。おかげで体力も精神も消耗している。おまけに行きと帰りの雲海抜けにも結構な力を使っている]
ええい、しっかりしろわたし
[と頬を叩いてみても名案が浮かぶわけでもなく、祭壇へ向けての足取りは重かった]
(36) 2013/08/15(Thu) 03時頃
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華月斎は、甚六に、そっと微笑んだ。(促し
2013/08/15(Thu) 03時頃
甚六は、華月斎の笑みに、目を細めた。
2013/08/15(Thu) 03時頃
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──…………。
[日向を堕として、自分も一緒に堕ちる。 その言葉に、やはり彼に術を使えばよかったかと後悔が。 それが本心だと何故か分かるから、何も言えなくて俯く。 肩を、そっと叩かれ。伝わる痛み。顔を上げる。 下がる華月の眉に、どこか痛むように視線を向けた]
ん……すまんな。 でも色々と話してくれてありがとう。
……日向、泣いてたんだったら。 ちゃんと護ってあげてくれ。何があったかは知らねーが。 おれも、絶対に。 華月に、日向に札を投じることだけは、……ねーよ。
[言い切って、かろうじて笑う。 じゃあ、と暇を告げれば、神脚を使ってその場を離れた**]
(37) 2013/08/15(Thu) 03時頃
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甚六は、華月斎に別れ際、手を振った。**
2013/08/15(Thu) 03時頃
飛脚 甚六は、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 03時頃
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[流石にもう雲海に飛び込ませろなどと暴挙を働くこともなく。…いや、働くほどの気力すらなかったのかもしれない。 のろのろと着物を着付けて、邸を出る。行くあてなど考えていなかった]
(38) 2013/08/15(Thu) 03時半頃
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楽士 ウトは、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 03時半頃
機織り 雪客は、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 03時半頃
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―回想・昨日、祭壇― [祟り神が誰かなんて分かるはずも、あてもなく、せめて自分の親しい神が追放せれぬようにと、余り関わりの無い名前を札に書いて水鏡に投じた。 後悔しないようにと、昨日誓ったはずなのに、既に後悔しそうだった。何の確証もなく入れたこの一票は、昨日の一票と何が違うのだろうか。 沈みゆく札を見つめて、明日追放されるのが、祟り神でありますようにと祈ることしか出来なかった]
(39) 2013/08/15(Thu) 03時半頃
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―→ 朧邸 ― [有り難う、と情けなく眉を垂れたまま微笑んで、 甚六に手を振り別れれば、 話も終わっている頃かと朧邸に戻る。]
朧。 僕は聞きたい事があったのやけど。 朧は、以前の騒動の事を覚えてるか?
[そんな切り出しで尋ねたのは、甚六に話したのと同じような。 明の力を知ってた者が祟り神ではないのか、ということ。 男が朧を信じているという事。 明とウト、二人と酒を酌み交わしたという話は聞いていたから 己がウトを疑っているという事だけは伏せ。 彼がどう思っているかを尋ねたろう。]
(40) 2013/08/15(Thu) 03時半頃
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――前夜:都落ち、支度――
[件の足音が向かうより、少し前。
旅支度を整えるような気軽さで、鼻歌交じりに微笑んで]
あまり動きづらいお着物は、きっと駄目ね
どこに落ちるか分からないのだから
そうだわ、お兄さまにもお気に入りの服に着替……
いえ、お兄さまは男の方だから気にしないかしら
そもそも、わたしが堕ちるなんて言った、ら……
……困っちゃうわね、もう。
甚六さまが後から落ちてくることがあったら、
文句の一つでも申し上げておかないと。
[とはいえそんな呟きは、勿論本気なんかじゃなくて。
まあいいや、なんて笑って、難しい悩みは頭からポイ!]
[桃色のオシドリと、紅色の椿。
並べて見比べ、どちらがいいかと首をひねり]
……この帯揚げには、やっぱり紅色ね
[袖を通せなかった桃色を名残惜しく思いながらも、
紅の椿に桜色の帯揚げを、選んで揃えて、くるり一回転]
日向ちゃんのお花も、持っていきたいけれど……
地上では、花はすぐ萎れてしまうというものね
[押し花にしておけば良かったと後悔すれど、時遅く。
後で悔やむから後悔、とはよく言ったものだと苦笑して]
――……よし! 志乃は準備万端です!
[どっからでもおいでなさいな、黒い方! 志乃は元気よ!
――そんな風に笑ってみせた、*最後の夜*]
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― 夜半:華月邸 ― [宵闇が、高天原全てを覆う頃自室にて。 日向は居たとしても、深く深く、眠っていただろう。
視界の角、ひらり、宙を白いものが舞う。 季節外れの雪と見紛うたけれど 部屋を舞うはいつもの蝶でも花弁でもなく、 神々の名の記された、無数の紙切れ。]
へえ。今日は僕が選ばれたんや?
[初めてみる、神降ろしの儀。 発した言葉が合図だったかのように、 札は見る間に列となり男の周りに浮かび、廻る 廻る。]
――……くっ、痛っ……
[刺すような、激しい痛みに胸を抑え、眉を寄せる。 是程苦痛を、伴うのは 己の神力を使い、抗っているからだろう。]
(41) 2013/08/15(Thu) 04時頃
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[……――パンッ]
[何かが弾けるような音と共に、札は部屋の壁際へと飛ばされ 元の場所へと戻るように、すうと消えていった。 胸を抑えたまま、床に手をつき 荒い呼吸をどうにか整える。]
はあっ、はあ……、まあ。 伊達に永く、この座におらんわ。
[吐いた悪態は、誰に向けてのものか。 神力を、かなり消耗してしまったのが己でわかる。 次はきっと、抗えないだろう。 未だ痛む胸を抑えたまま、はあと一つ、ため息を零す。]
(42) 2013/08/15(Thu) 04時頃
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団子屋 たまこは、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 04時頃
団子屋 たまこは、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 04時頃
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―回想・昨日、ウト訪問― [帰って寝ようと思っていたのに、厨房に広がる団子の香りに抗えず、自棄糞気味に団子を作って食べていると、入口の方から声がする>>241。はーいと顔をだすと、そこにいたのはウトだった]
いらっしゃい、かまどのおねーさん。どうしたの?
[と聞けば、どうやら甚六が貼ってくれた御触れのに関係した話しらしい]
(まさかおねーさんがくるとはね。まぁ、火の系統の神様だし、案外と喧嘩っ早いのかも)
[やれやれと袖をまくりながら考えていると、想像と違う質問が飛んできて、一瞬硬直してしまう]
う、うん。行けるよ。今日確かめて来たから間違いないよ。
[なんで知ってるんだろうと思ったが、きっとわたしが境界の神だッたのを知っていたんだろうと自己完結。目の前のおねーさんも、結構な古株だと思い出す。 何よりも、真剣にお願いするその姿に邪なものなど感じれるはずもなく]
うん、わかった。ただ、わたしが先にいなくなっても恨まないでね?後その場合勝手に部屋に上がって取ってて
[軽口を交えながら]
(43) 2013/08/15(Thu) 04時頃
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地上にいっても持っていたいだなんて、よっぽど大切なんですね。
[その箱を見つめるウトの顔を眩しそうに眺めた。 約束の童歌を共に歌えば、次に聞こえてくるのは二人の笑い声だったか]
(44) 2013/08/15(Thu) 04時頃
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[胸の痛みは未だ、取れぬまま。 気を紛らわせようと煙管を咥え蝶としばらく戯れていれば 宵も白々明ける頃、弱々しい、一羽の烏が翔んできた。]
――……お前、亀吉の、とこのやろう?
[そんな事を語りかけるも、言葉を返す術を持たぬのか、 じろりと睨みつけてくる烏の四ツ目は、 此方の醜態を嘲笑っているようにも見えて。]
(45) 2013/08/15(Thu) 04時半頃
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[くすりと笑み、其方へ手を伸ばすと、嘴から紐が一つ。 手の中に落ち、烏はどろりと溶ける。]
虫ならぬ、烏の報せってか。 嗚呼、ほんま、使われへん奴ばっかりやなぁ。
[毒を吐き、嘲笑うのは、お互いの醜態か。 手の中の紐を、ぎゅっと握る。 舞っていた蝶が戯れのように黒に触れ、 ふわっと花となって咲き出ずる。 浮かび現れ出てたのは、白い白い、月下美人。 宵闇の中でしか咲かないその花は、烏が消えると共に、 はらり 枯れ、堕ちていった。**]
(46) 2013/08/15(Thu) 04時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 04時半頃
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―翌朝 ボロ小屋にて―
おっ……おお?
[桃をつけた水を使い、葦で肌を払っていたら。 汚れが落ちた。 全てと言うわけではない。だが、大半は落ちた。
小屋から出て、うんと体を伸ばす。 体力も戻ってきた。 調子のよいまま小屋の周囲を箒で掃き清め、出かけることにする。]
(47) 2013/08/15(Thu) 08時頃
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