126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜
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[彼女がイアンの攻撃を受け、
魔法使いの生贄になることを願った理由。
それは――彼女自身が語るはずだ。
彼女の言葉で。
代わりに、私は少し眠ることにしよう。
彼女の魂の傍で。*]
[―何やってんだよ。
下級の魔物なんか放っておけばいい。
あんたは一人なのに。
ホレーショーが戦闘中に、自分達の躯に群がろうとする魔物を追い払っているのに気付く。
目の前の戦いに集中しろとも、ヴェラを逃がしてやれとも、自分は言えなかった。]
あ…っ…。
[ホレーショーの鉤爪はヴェラの足に食い込んでしかと捉え、彼の身体を地面に叩きつける。
直接触れる事で魔物の纏う冷気は、人の姿のヴェラに伝わっているだろう。
感覚は繋がっていないから、それがどれ程のものかは分からないが。
やがて氷纏う尾がヴェラに振り下ろされ、突き出した左手で防ぎきれずに彼の胸に至れば。
既に肉体を失って感じない筈の胸の痛みに顔を歪めた。]
|
……ぐァッ、
[魔力による跳躍など、捉えられるはずもない] [咄嗟に顔を庇った掌を貫き、左目を穿つ切っ先]
[朦朧としたまま感じた体温は、助け起こそうとするコリーンのもの]
……ばぁか、…捨て置けよ。 …俺なんかに構ってて、お前……
[止まぬ雨が、 傷口から零れ落ちていく命を洗い流していく]
(63) 2013/06/20(Thu) 01時頃
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―当たり前だろ。
俺はずっとあの人達の背を追いかけてたんだから。
[応じる言葉は、少しだけ誇らしげに。
ホレーショーとヴェラの消耗の差は激しい。
けれど傷ついた彼にもうやめろとも望めない。
―例えこの声が聞こえたとしても聞かないだろう。それは彼の矜持に関わる事だから。
ヴェラは、かつて自分を片腕と呼んでくれた男は、気高く強い。
どれ程傷ついても闘志を失わないその姿は、自分が追おうと決めた背から少しも変わっていなかった。]
……。
[―けれど、それが今は胸の痛みを増す。**]
|
[幾度か意識は飛びかけて] [ぼやけた片目で見上げる姿は、淡い色]
……確かに目の毒、だな… 元気だったら今頃…押し倒してンぜ……?
[そんな下卑た軽口を交わし、出ていく姿を見送って]
…ちきしょう、もう少しくらい根性見せれっての。 こんなとこで終わって、たまるか……
[苦々しく呟いて、伸ばす有刺鉄線] [巻き付けて、絡めるようにして、傷ついた体を少しづつ引きずって]
[今更、何が出来る?]
…けど、生きねえと……
せっかく、拾ってもらったン、だから……
(75) 2013/06/20(Thu) 02時半頃
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ヤニクは、奥歯を噛みしめた**
2013/06/20(Thu) 03時頃
[―早く消えてしまえ。
未だ地面に横たわった自分の躯を見つめる。
それで魔物の意識が逸れなくなればいい、と思いながら。
ツェツィーリヤの肉体が霧散し、風に舞うローブ。
それと同時に、場は動く。
供物である毛皮を手放し、前のめりに倒れ込んだヴェラ。
無言で彼に近付いていくホレーショー。
―魔物の鉤爪が、ヴェラへと向かう。]
―…っ。
[その結末を知りたくない、とでもいうようにイアンの躯は崩れる。
魔に落ちた所為か、うっすらと紅に染まった砂は風に煽られ霧散した。
其処に「死神の指先」と「鉤爪の破片」、ペンダントを残して。**]
― ―
[ツェツィーリヤは其処にいた。
彼女が覚えているのは、
魔物と化したイアンの武器を受けたこと。
其れから先は、千切れたように曖昧だ。]
……嗚呼。
私は……。
[千切れたような記憶を手繰り寄せ
ツェツィーリヤは、ヴェラの右腕に居ると知る。
傍にいる気配を探ろうとすれば、
其処に感じる気配は、イアンの物。
イアンもまた、同じように生贄にされたのだと知れば
彼女の魂は悲しげに揺れる。]
―ヴェラさん…っ?
[地に伏したヴェラが、右手を氷を纏う蜥蜴に向ける。
自己を生贄とした術は知識としては知っているが、使用したことも目にした事もない。
だから右手に向けられた彼の声が、何を意図してのものであるかは分からず。
けれどそれまで静かだったツェツィーリヤの声が聞こえれば、其方に意識は映った。]
…ツェツィーリヤさん。
[途方もない願いの為に、ヴェスパタインと同じく、自分が瀕死に追いやった魂。
名前を紡いだだけで、それ以上は何も言えない。]
…っ。
何してんだよ、ホレーショーさん…!
[彼の心中が分からない故に、コリーンの乱入が予想外だったのか、という考えに至った。
彼らを置いて走り去るホレーショーに、声を投げかける。]
[ツェツィーリヤはその名を呼ばれ、微笑む。]
……貴方も、此方にいらしたのですね。
[それは、感情を隠すことを止めた彼女の
何処か寂しげな笑み。]
……うん。
[ツェツィーリヤは微笑んでいる。
けれど、それは自分が何度か目にしたそれとは違い、何処か寂しそうだと感じた。]
……。
…ごめんな、さい。
[震える声でやっと紡いだのは、謝罪の言葉。]
[生と死の狭間を漂っていた時に聞こえていた魔物の声は、
今もまだツェツィーリヤに聞こえている。
それは、魔法使いの右腕が
魔物に近いものであるからなのだろうか。
或いは、他に理由があるのかもしれない。
聞こえた氷蜥蜴の声に
何処か言い訳のような響きを感じていた。]
[短い沈黙の後にイアンが紡いだ声は震えていて。]
……何を、
謝るのでしょうか?
[返す言葉は、あの時と同じ言葉。]
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[気配]
[見上げれば、迫るは冷たき尾]
[有刺鉄線は花咲くも、間に合わぬ]
(102) 2013/06/20(Thu) 23時半頃
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[返される言葉は、生前の彼女が言ったのと同じものだった。]
…だって。
貴女を倒して、生贄にしようとしたでしょう。
[自分の足音を聞きつけて後を追ってきた彼女を、魂を取り込もうと狙った。
もし彼女があの時自分を追わなかったら。
ヴェスパタインの血を服に付けていた彼女に、嫌疑がかかっていたかもしれないけれど。}
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[絡みついた鉄線は、凍り付いて砕け散る]
うぁぁぁぁぁぁ…ッ!!!!!
[悲鳴は届いたか?それとも雨に掻き消されたか] [骨の軋む音、血の凍る音] [せめて逃がさぬ、とツルは足首へと伸びて]
(106) 2013/06/21(Fri) 00時頃
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私は、魔法使いです。
魔物を討伐することが任務です。
その際殺されることも覚悟していました。
対して、あの時の貴方は魔物でした。
魔物が魔法使いを殺そうとするのは、自然でしょう。
[ツェツィーリヤは、淡々と事実を告げる。
イアンが魔物ではないと知らなかった時。
ツェツィーリヤ自身を魔物と思って
攻撃しようとしていたとも思っていた。
どちらにせよ、其れは自然な行動だったと。]
…っ…。
ヴェラさん…っ。
[宿主の異変は右手にも伝わってくる。
彼の傷ついた身体が限界に近い事は分かっていた。
ツェツィーリヤの身を生贄にした魔法がなければ、或いは自分が手を下していたかもしれないけれど。
今まさに、途切れそうになっている命を想い、顔を歪める。]
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