256 【突発RP村】胡蝶の夢
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[少し歩けば、二人の姿が見えようか。 閑かな廊下に響く声>>99に、立ち止まることを余儀なくされる。
姫の衣服が紅く染まっているように見えるのは、気のせいか。>>78]
──…… 冗談は、やめてよ。
[囁くような、声。 家族がもういないなんて、冗談に違いないのだ。]
(106) 2016/11/16(Wed) 22時半頃
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[乱暴に大きな歩幅で、ケヴィンの許に近づいて見上げる。 もう一度強い口調で、声を放つ。]
冗談はやめて。 ケヴィン…、さんが、そんな人だと思わなかった。
[此度、しっかりした声の大きさは確保できた。 意志の強い目で、それだけ言って、と通り過ぎよう。*]
(107) 2016/11/16(Wed) 22時半頃
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[馬鹿なことは言わないで。>>109 二人して騙そうとしているのに、違いない。>>110 怖がらせて楽しんでいるに、違いない。 姉のように、戯れに御伽噺を、 メルヤに聞かせているのだろう。きっと、そうだ。 家族の死を知らせる言葉は辛く、都合の良いようにメルヤは解釈した。
もしオーレリアが傍にいたのなら、一言添えていたのだろうか。]
トレイルが人狼なわけないでしょう。 おねえちゃんを私から、奪うわけない。
ローズマリーさんも、やめてよ。
[背中に掛けられた言葉たち。 姉の仇は、家族のトレイルだと突きつけられる。 振り返って、甲高く自分の主張を投げつけて、 食堂へと走る。]
(115) 2016/11/16(Wed) 23時頃
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[紅く染まる衣服は見えない。認識したくない。>>112]
トレイルは、いきているもの。
[紅も言葉も、仕掛けの一つに違いない。
自分に言い聞かせるように、 いきていると繰り返しながら、食堂のドアを開いた。]
(117) 2016/11/16(Wed) 23時頃
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メルヤは、ケヴィンの言葉に耳を傾けたくはない。
2016/11/16(Wed) 23時半頃
[いや、正確には去ろうとした。
それが叶わなかったのは、仲間とかち合った女と狂乱に呑まれた男がやって来たから。]
…………。
[歌は、遂に途切れる。
その目は確かに、彼等へと向けられて。]
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[勢いよく食堂に駆け込めば、ジェフにぶつかる寸前か。>>122 御免なさいと小さく早口で告げ、足を踏み込む。 食堂を軽く見渡しても、トレイルの姿はない。]
ほら、やっぱり、御伽噺でしょ。
[呟けば、ジェフがソファの裏を指し示したか。 その黙っているのも、演出なんでしょ、 わかってるのよ、わたし。
唇を噛み締め、力が抜けてしまいそうな足で近寄れば、家族の無残な姿が目に入る。]
(131) 2016/11/16(Wed) 23時半頃
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[傍へと、へなりと腰を下ろす。]
ね、起きて。 なんで、ねむったふりをしているの。 ねえ……!
[トレイルの頬を触れれば、体温などないことが知れる。 ねえ、どーして。 どーして、貴方は冷たいのでしょうか。
縋るように握った手は、硬く冷たく、 知っている手からは程遠い。*]
(133) 2016/11/16(Wed) 23時半頃
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[今や面影の無い程に心を乱されている顔馴染みの職人の声
誰を殺しても生きたかった己、
少女を殺めた可能性を自らに見つけ、そう口にする男。
果たしてそれは、男が狂ってしまったから、その一言で済む差なのだろうか。]
…………。
[そして、俺は君の言葉に首を横に振る。
君がどうして此処へ来たのか、分かっているんだ。
だっておれは、君の家族だからね。
へなりと腰を降ろす姿を俺は見ていた。
もし、触れられたとしても。手を伸ばすことはしなかっただろう。]
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[先程同様に、乱暴に扉が開かれる。>>121
メルヤの家は修道院でした。 家族のあるところが家でした。 では、家族がいない修道院はなんでしょうか。 普段ならば、咎めるような扉の開け方に反応せず。]
ヴェスパタインさんが、人狼……?
[思考が纏まることがないのは、メルヤも同じ。 人狼は二人。>>119 トレイルが万が一億が一人狼だとしても、 姉を襲ったのは絶対にもう一人の人狼だろう。 許さない、許さない、絶対に許さない。
死角となっているだろうソファの裏で、報復を誓う。]
(138) 2016/11/17(Thu) 00時頃
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[お姉さんとお兄さんの会話、
部屋を後にしたお兄さんはどこか様子がおかしかった。
大丈夫かしら、と、わたしもそこを出る。
ひたり、ひたり 階下へ降りる足取りは
確かなはずなのに、そこに音はない。
食堂へ向かう背中を追ってゆけば
人の姿と やがて口を開いた
ヴェスパタインの言葉を聞いただろう。]
──……
[自らを殺す、決意。
それが普通のものでないことは
子どものわたしにでもわかる。
許せない、とそこに居ないわたしを思い憤る言葉が嬉しい。
けれど優しいお兄さんが、どうしてわたしを?
ほんとう?と、思いはするものの
居ないわたしは、黙って見守る他にないのだ。*]
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