人狼議事


60 ─昨夜、薔薇の木の下で。

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[蜜のように光を失くしていた眸に、ふっと何かが戻る。
琥珀の中に閉じ込められた蟲のような、瞳孔が目の前の人を映した。]

 テッド、それは……―――

[聴こえた名を口の中で転がす。
名を得て、個を取り戻せば、目の前の人の名もまた取り戻す。]


 俺の、呼び名ですね……セシル…先輩。

[まだ、呼び捨てるには戸惑いがあるのか、はにかんだ表情で相手の名を紡ぐ。]

 俺で、いいんですか?

[残った理由。自分でない誰かを演じた訳。
それは、全ては……―――。

         きっと、目の前の人を知りたかったから。

尋ねながらも、拒否の言葉は望まないように、
繋いだ手で引き寄せて、その身を抱きしめた。]


[伸びてくる茨を厭わずに、ゆるゆると、晒した熱に指を絡ませる。
誘う色を青磁に乗せて、空色の眸の傍らに一つ、唇を落とした。]

 ……あまり急くな、……っ

[茨と肌との間に差しいれられる手に、心の奥がきしりと痛む。

追い詰める様に、手の動きを早めて。
ノックスが果てれば、精の絡んだ指を後孔に伸ばすだろう。*]


メモを貼った。


メモを貼った。


[全身を捕らえ、蹂躙していた蔦が緩む。
相手の腕に抱きとめられれば、その胸に顔を埋め。
弱弱しく首を振り]

……君が、いい。
もう、テッドじゃないと、駄目なの。

[空白の心はとても脆く。
何かに依存しなければ保てず。
だからこれは保身の為。
そんな卑怯な、愛情だけれど]

お願い……傍にいて……
俺の事を、離さないで。

[濡れた瞳で、見つめる]


[自分だけ……と、囁かれる声。
緩く抱きとめた人の温もりに、壊れるのは倫理観という枷。

彼が、心の中で思っていること、それは判らないけれど。
けれど、卑怯なのは、少年も同じこと。]

 ――……俺は、貴方の為って思わないと何もできないし
 貴方の所為って思って狂うのかもしれない

                    それでも?

[親によってかせられた枷がなければ、
自分は男にも腰を振れる淫売かもしれないと……
実はどこかで知っていたのかもしれない。

その枷を外すのも、
かせる理由にするのも貴方にしていいのかと。
濡れた眸を、じっと見つめる。
彼の願い通り、視線は離さない。]


や…だって、だって……ぁ……

[ルーカスの前に曝け出された熱に、頼りなげに頭を振る。
そこに指が絡めば、喉を引き攣らせ、小さく声を漏らした。]

ふっ、くっ…ん…、あっ、あ、

[頬に赤を増し、動きが早まれば声を抑えられなくなり。
縋るようにルーカスに抱きついて]

や、ああっ……!

[やがて白濁を放ち、かくりと項垂れて力が抜ける。
己が汚した指が、後孔へと入ってくるのを感じれば、ひくりと体がまた動き。]

ん……

[思わずルーカスを抱きしめた。]


いいよ……君の、全部が、欲しいから。

俺も、全部を君にあげるから。

私の、全てを君にあげるから。

[視線を外さぬまま。外せぬまま。
言葉を紡ぐその唇を、寄せる。
吐息の触れる間近まで。
奪いたい。
奪って欲しい。
全てを]


[言葉を紡ぐ唇と唇が寄る。寄せる。]

 ――……じゃあ、俺の全部は貴方のもので
 貴方の全ては俺のものだ。

[重なる言葉と、唇と。

奪ったのはどちらか。奪われたのはどちらか。

契約を結ぶように、
吐息も何もかも奪い奪われるような接吻けを。
ぐちゅぐちゅと立つ水音も、
もうどちらの口腔の中での音かも判らない。]


[他者を受け入れるのはまだ二度目。

けれど、精を欲しがる体は、やはりすんなりとほぐれていく。
慣れていないのは、完全には消えてくれない羞恥心。]

う、んっ……

[指の数が増えていくのに、耐えられなくなって腰を揺らめかせた。誘うように中は蠢き、熱を帯びていく。

完全に受け入れる準備が出来た頃には、空色も蕩けていた。*]


――うれ、し…い……

[交わされる契り。
重なる唇。
飢えた獣が貪るように。
舌を絡め、歯列をなぞり。
混ざり合う唾液を零しながら。
全てを奪うかのように。
背に回した腕は髪を梳き。
時節擽るように耳朶に触れる。
その間も唇を離そうとはせず。
漏れる声すら、飲み込んでいく]


[初めての時、まねるだけだった接吻けは、今は少し違う。
時折、タイミングを外すように、舌を吸い、軽く歯を立てるのは、
身体を交えた2人のどちらから学んだものだろう。

その経験さえも上塗りするように、セシルが奪うなら、
彼の経験も上塗りしようと、指先は蠢く。
片手は柔らかな髪を湛える後頭部を抱き、交わりを深め。
もう片方の手は、腰を抱き、下肢を擦り合わせて。]


 …んっ、ふぅっ、ぁ

[接吻に、指の動きに、あげる声はきっと2つ。
それに混じり、どこか遠く、脳裏に走る声がある。

――……そう、誰でも良かった。
         
              なにもいらない。

唯、ピースにはまったのが彼で。
けれど、それが唯一ならば、恋といっていい。
そして、その彼が手に入るなら、他にはなにも……――。

このまま身体中の酸素を奪い尽くされて死んだとしても。
この命さえも、いらない――そのような、狂気ごと与えて、奪う。]


[きっと、何でもいいんだと思う。
居心地さえよければ、そこに心なんかなくとも。

ただの逃避だと。
このまま逃げてしまえば後は衰弱死するだけだとも、分かっては居るけれど。

寄りかかる楽さを知ってしまったから、もう一人でたてそうにない。]

このまま、何もかも忘れて…お前の腕の中で消えてしまえたら…

[あの時、苦しくても死のうなんて思わなかったのは、
そこで終わればずっと苦しいから。
今は苦しくないから、終わっちゃってもいいかな、なんて。]


んっ……!?
ぅ、っふ、ン……――!!

[重ねたままの唇から漏れる嬌声。
つい先日とは、まるで違うそれ。
煽られるように、溺れるように。
肌を擦り合わせて。
求めて。
知らぬ間に得た経験ごと、求めて。
呼吸すら奪い合いながら。
熱を望む]


[やがて、熱を持って張り詰めた物を宛がわれれば、後孔は中へと導くようにひくつく。]

んぁっ……入ってく、、る、
あ…つっ………ぅ、ん、あっ、

[待ちきれずに腰を動かし、侵入を手伝う。
より深い所で繋がれるように。首に回した腕にも力が入って]

ァディ…  せん ぱ、
ふっ、あっ、ひああっ…

[名を呼びかけた舌は、揺さぶられる動きに縺れた。
目尻に浮かんだ生理的な涙が頬を伝う。
体の中心の熱が透明な蜜を零し、そしてまた白濁した熱を放てば、相手をきゅっと締め上げた。]


………は、ぁ、

はあ、はあ……

[そして。

腕に絡まる蔦から、何かが少しずつ吸われていく感覚を、ルーカスも感じることが出来ただろうか。黒い茨は、息を荒げる少年の腕にも食い込み、白い肌に赤い雫を残していた*]


[束の間、はふっと音立てて唇と唇に隙間が開く時が出来る。
それでも、距離が開くのを厭うように、唇と唇は銀の糸で繋がったまま。
額と額は、隙間なく合わさって。]

 ――……どうしたい、ですか。
 抱かれたい?それとも

        他の男を知った俺を抱いて、奪いたい?

[口角をうっすらあげれば、銀の糸は切れかけるから。
チロリと舌を出し、糸を絡め取りつつ、答えを促すように相手の唇の形をなどった。]

 もし、貴方が誰も抱いた事がないなら、
 貴方の初めてを俺は奪いたい。

[指先は、まるで蔦の動きをまねるように、
卑猥にセシルの慾に絡ませた。]


[ゆるゆると髪を梳く手は止めないままぼんやりしていたが、呟きにははたと思考が戻り]

 消えるのは、ダメですよ。
 「二人で一緒に」幸せになるんですから。

[先輩がこのまま消えてしまいそうな気がして、背中をトントン叩く。
もしこのまま途絶えてしまいそうになるのなら、無理にでも引き戻さねば。
薔薇の香に囚われている場合ではない]


っふ、ぁ……!

[薔薇の毒に、蜜に浸されて。
口付けに溺れて。
唇から伝う銀糸は、そのままだらしなく垂れる]

あ……ま、って……
……えと、その、俺……
――……

[燻る熱。
煽られながらも、どこか視線を泳がせる]


[――ずっと、“女”の代用品として使われてきた。
だから性経験が多くても。
それは、男としてではなく]

……俺の、最初を。
奪って、くれる?

……俺は君を、男を知ったその体を、奪うから……

[それでも求める。
少したどたどしい手つき。
首を、背を、腰をなぞり降りていく]


メモを貼った。


メモを貼った。


 ――……俺の最初も、貴方が奪ったから
 それで、一緒だね。

[相手が初めてだとしれば、誘うような笑みを浮かべる。
たどたどしい手つきは、まるで自分の初めての鏡映し。

彼がそうであったように、彼が動きやすいように、身をまかせながら]

 頂戴、貴方が、欲しい。

[貰って嬉しかった言葉をなどる。

着衣は、夢の世界なら、思いを乗せるように存在を失くす。
相手の素肌に触れるは、攻めとしてでなく、受け手として。
ひたり、掌が相手の心臓の上を押すようにして止まった。]


メモを貼った。


……うん。
俺も、君が欲しい。

[胸に押し当てられた掌。
高鳴る鼓動が伝わるのが、何処か気恥ずかしい。
紅潮した頬を寄せ、唇を頬に。耳に。首筋に這わせる
手はするりと双丘を割り。
後孔を指でくるり、なぞる]

もう……此処は、男を知ってるんですね。
俺以外の誰かを、咥え込んだ……
いやらしい、穴。

[つぷり。
人差し指を差し入れる。
自分でする時よりも若干ゆっくりと、慣らすように]


 ……だぁれ?

[くすくすと笑い声が聞こえる。とても怖いことを言っている気がする。]

 ……君は、悪い妖精なの?

[怖くて怖くて。びくびくと怯えるのは、以前と同じ表情。

 けれどその肢体には荊が絡み。その身体は快楽を知り。消えぬ罪は魂に残っている。]


[白濁を後孔に塗り込め、ゆっくりと指を埋めていく。
容易には受け入れてくれない其処を傷付けないように、慎重に。

――― 薔薇の香がそうさせたのか、其れとも此処が夢の中だからか。

一本を受け入れた其処は、すんなりと二本目の侵入を許す。
指を増やし、ある程度滑らかに、抜き差しが可能になった頃、ずるりと中に埋めていた指を抜く。]

 ……平気か?

[蕩けた空色の瞼に一つ、口付けを落として。
空いた手でゆるく、其の頭を抱き寄せた。]


[指とは明らかに違う、自身をそっと其処に宛がう。
待ちきれない様に動くノックスの腰に手を添え、壊さないよう、慎重に腰を進めて。]

 ……っ、は、ぁ……
 
[根元まで埋めれば、一つ息を吐く。
幾分か指で慣らしたとはいえ、狭く熱い其処は、じっとしているだけで達してしまいそうになって。]

 動く、ぞ?……いい、か……?

[耳元で尋ね、ゆるゆると腰を動かす。
次第に、叩きつけるような動きへと変わり、名を呼ぼうとするその声を耳で受けて。]


[空色から零れる涙を、舌先でそっと掬う。
快感に溺れる頭の中、隙間を埋めるように漂うのは白い薔薇の香り。
手を伸ばし、透明な先走りを零すノックスの熱を扱きながら、何度も、何度も、突き上げて。]

 ……はぁ、っ……ぁ――――ッ!

[その最奥に、精を注ぎ込む様に達する。

視界の端に移るのは、蠢き、白い其の腕に棘を食い込ませようとする、黒い茨。
達した余韻に浸る間もなく、す、と脳の奥が醒める。]

 ―――――……待、……!

[聊か乱暴に、その腕から黒い茨を剥がそうと手を伸ばした。]


 此れは、……此れは、僕の、……僕が、背負うものだ。
 ……だから、ロイルを……傷付ける必要は、ない……ッ!

[引き剥がそうともがく体に、黒い薔薇は更に蔦を伸ばす。
“また傷つけてしまったのだろうか”と。
そう、思ってしまった心を喰らおうと、その棘のついた蔦を、伸ばす。]

 ……全部、僕が、……引き受けるから。
 だから……!

[涙声交じりで、懇願するように。

白い薔薇の呪いの影響を、感じる間もないほどに、伸びるその蔦に手を伸ばして、引き千切って。
そうしていれば、黒い茨を、其の腕から引き剥がす事はできただろうか。*]


メモを貼った。


[トクリと掌に伝う音に、眼を細めた。
皮膚一枚越せば、握りつぶせる位置にある。
そのようなイメージが、妙に身体を熱くさせる。]

 ふぁっ……、そう、
 貴方以外の形を覚えてる、いやらしい孔なんだよ。

 だから、早く、貴方の形に変えてっ――っあぁっ

[熱くなった身体は、囁かな愛撫に簡単に反応し、
後孔をなでられれば、男を知っているからこそひくつく。

彼の細い指が、埋められる。
首を反らし、喜悦に歪んだ顔で空を見た。

現実ではないから、そこに白濁はない筈なのに。
受け入れたそれがかきだされていくイメージを持つ。
それを喜ぶように、ゆるく動く指先をくっと締めつければ、
彼の存在をより感じられ、悦を含んだ吐息が漏れた。]


……いいのに。ちょっとくらい。
このくらい、平気です〜。

[瞳は気だるそうだったけれど、口調はいつもの調子を取り戻していて。絡まる黒い茨を引っ張るその手の上に、右手を乗せた。]

ん………

[顔を顰めながら、その茨を自分でも引っ張り、千切る。
引き剥がされれば、ぱた、と赤が散って。]

……先輩、血。

[あー、と口を開けて、傷ついた指を含んだ。
獣がするように、傷を舐める。]


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