52 薔薇恋獄
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―― 庭園 ――
救われる……地獄。
[棘にあえて触れるみたいに、手を滑らせるのには、傷つきますよ、と袖を引いた。 手を取るには、自分の手が塞がっていたから。
時折、硝子球に弾けては、滴りおちる雨粒。 手で温まったその雫の温度は、涙と同じ。
煉獄と、涙について考えながら、すべる球に苦労しつつ、手を動かした]
頑張っても滑ります! つか、え、これで球だけとか無理…… む、ぬー。
……おっ? おお?
[こんな感じ? と少しだけ出来た気がした。 採点を求める生徒のような瞳で、寧人を見上げ]
(264) 2011/05/17(Tue) 01時半頃
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SAN値とか、また…… いや、そーですよ、減るからこういうトコでクトゥルフとかやらない方が良いんです。 もっと平和な遊び、いくらでもあるんですから。
……あれ、そうなんですか。 切ないとかじゃなくて、難しいって、言うから。 なんか、自分で考えてるみたいな言葉だなって、思ったんです。
[否定には、カン違いすみません、とあっさり笑う。 けれど、醜いと表すのに、眉を下げ]
……そんなこと、ないです。 怪談はそうかもしれないっすけど、本当は、そうじゃなかったかもしんないし。 それに、もし、そうだったんだとしても、そうしなきゃならないくらい、苦しくて、どうしようも無かったのかも、しれないし……。
そんな、苦しくなるのって。そうなる前が、すごく楽しくて、綺麗だったからだと、思うし……。
[そのまま、のろのろと俯いていき。 ややあって押し黙ると、ヘンなこと言ってすみません、と謝って硝子球を渡し]
(265) 2011/05/17(Tue) 01時半頃
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オレ、せっかくだからもう少し周り、見てきます。 ……あ、先輩居たから、本降りの前に薔薇見れたんですよね。ありがとうございました!
[にへっと笑うと、勢い良く頭を下げ。 当初の目的を果たそうと、いよいよ粘度を増してきた地面を蹴って、走り出す。
良数の姿に気づいたなら、そちらへぶんぶん手を振ってから、裏手へ走っていった*]
(266) 2011/05/17(Tue) 01時半頃
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…
[昼食の準備をするために台所に誰かが集まってくるまでは 少し物思いに沈みながら心地よい静けさにしばらく浸っているだろう**]
(267) 2011/05/17(Tue) 02時頃
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―― 階段 ――
[調音>>260に……僅かにどきりとしたような顔をした。]
どう、というわけでもないんだけど。 ただ……。
[少し、考え込んだ。 それから、ジーンズのポケットに一度触れて、また放して……。 目を伏せながら、口を開いた。]
何となく、しんみりして、考えてしまってただけ。 ……ほら、バスで叔父さんが言ってたさ、恋物語のこととか。 少し、何というか……かなしいな、って。
[自分が普通にあの時聞いていた話を、彼もまた聞いているものだと思い込んだまま]
(268) 2011/05/17(Tue) 02時頃
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恋物語…? あー、ごめんなさい
そうびなんとかって奴ですっけ 僕、それどころじゃなくって、あまり聞いて居なかったんです…
そんなにかなしい恋だったんですか?
[手摺に体重をかけ、話を聞く姿勢に]
(269) 2011/05/17(Tue) 02時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/05/17(Tue) 02時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/17(Tue) 02時頃
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……ごめん、おれこそ。 そういえばそうだった、ね。
[バスから降りた直後の調音の様子を今思い出して、納得した。]
……うん。 貴族の息子と平凡な娘が、恋をして。 でも、彼女は屋敷から追い出されて。 その後……屋敷の人、みんな亡くなった、って話。確か。
亡くなった訳が、娘の祟りかどうかは正直分からないけど……。 彼女も、……跡取り息子にしても。 ふたりとも、ひとりぼっちで亡くなっていったような気がして。
(270) 2011/05/17(Tue) 02時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/17(Tue) 02時半頃
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[蓮端から聞いた話。悲しい恋の話]
身分違いのこ、い……
あ…
――……祟りだなんて
[頭を振る。浮かぶのは『平凡な娘』だった母の顔]
(271) 2011/05/17(Tue) 02時半頃
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…やっぱり、『恋』なんてしない方が良い
悲劇しか生まねーじゃん
『ひとりぼっち』って、ナンだよ、ソレ
[手摺を強く掴む。小さく漏れ零れる言葉は、つい荒くなってしまう]
……あぁ、蓮端先輩。話、変わりますけど…
[強引に]
先輩のこと、見かけたんですよ この前、美術室の前で
…もしかして美術部に用事でも?
[はっきりと見たわけではない。けれど背の高さや長い髪、色は蓮端のものだろうと踏んで。敢えて断定した物言いをした]
(272) 2011/05/17(Tue) 02時半頃
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うん、身分違い、の――…
……モモ、くん?
[苦しそうにも聞こえる言葉を零した調音に、何か言い掛けて……結局、何も、言えなかった。]
(273) 2011/05/17(Tue) 03時頃
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[深く息を吐いたところで、急に話題を変えられて、えっ?瞬いて。 ……自分も似たことをよくやっていたのに気づいたのは、暫く後のこと]
あ、えっと。
[そして、その内容に……見られてたと悟って。 妙にむず痒くなって、髪が少し揺れた。]
用事って訳じゃ、ないんだけど。 ただ……まあ、ちょっとしたしがらみみたいなもの。 昔、絵をやっていたんだ、おれ。
[美術の経験はあまり大っぴらに話すことではなかったが、かといってここで伏せればそれはそれで誤解されそうな気がした。]
まあ、色々あって部活はこっちになって……。 そのまま、居続けてる訳だけど。
(274) 2011/05/17(Tue) 03時頃
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ヴェスパタインは、「でも、時々……見に来てしまうって訳」と付け加えて、一呼吸置いた。
2011/05/17(Tue) 03時頃
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へぇ、蓮端先輩が絵を
[意外だったので、驚きの声が上がる]
それって、勿体無いって言うんですかね だって…気になってしまうんでしょう? 部活動
…絶ち切れない、とか
[あの日。 山本とのいざこざを見られたかと思って声をかけたが、何だか面白い事になってきたと、恋話から意識を捻じ曲げた]
(275) 2011/05/17(Tue) 03時頃
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[何だかんだで絵画が自分に染みついてしまっていたからなのか。 美術のことで驚かれるとは思ってなくて、逆に瞬いてしまった。 断ち切れない、との言葉に目を伏せた。]
……まあ、ね。
でも、今の自分に、後悔は持たない心算。 ここにはおれの居場所があるし。 皆から学んだことも、思い出も、沢山ある。 モモくんとこうして話せてることだって、そうだし――…
(276) 2011/05/17(Tue) 03時半頃
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[調音の考えを読んだ訳ではなかったが……そこで、少し思い出した。 いつか、旅行の少し前、だったか。 その美術室から、少しだけ噂話が聞こえてきたこと。]
そういえば、こないだ美術室で、何かあったみたいだけど、 モモくん、何か……
いや、ごめん。忘れて。 ……ちょっとおれ、顔洗ってしゃんとしてくる。
[緩く首を振った後、階段を降り始めた**]
(277) 2011/05/17(Tue) 03時半頃
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なら、先輩が絵をかくのを『中断』してて、良かったなーって思うことにしますね 僕、先輩と長く話したのはこれがはじめてかもしれません
[口元に手を当てて笑んだ]
あ…
ちょ、先輩、そこんとこ詳しくっ!
[階段を降りる蓮端を追うも、台所から聞える音にマズイと顔を巡らせて]
ごめん土橋! つい話しこんじゃって遅れたー マジごめんっ!
え、カレーじゃね? 合宿の初日の昼食といえば
[袖をめくりながら台所に向かい、*手を洗った*]
(278) 2011/05/17(Tue) 03時半頃
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博徒 プリシラは、メモを貼った。
2011/05/17(Tue) 03時半頃
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―二階、奥の角部屋―
[多少は濡れた鞄。中を検分して、ケースやカードが無事なのを確認する。 どれも一枚一枚思い入れのある、欠かせない存在。 あの時奇跡的に引いて勝ったカード、とか、いつものコンボ、とか、一時期変によく出て織部に貢いだカード、とか。 この前蓮端に渡したカードの、もう一枚、とか。 ただ黙々とそれらを整頓する、それだけの作業。]
[だから。 雨に打たれた身体は、ついゆるい眠気に誘われだす。 ベッドの上なのも相まって、休憩の伸びのついで軽く身を投げ出せば、ものの数分で二つ目のベッドも物音がしなくなるだろう。 起こされるまで、きっとそのまま**]
(279) 2011/05/17(Tue) 04時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2011/05/17(Tue) 04時頃
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―― 庭園 ⇒ 別荘 ――
[袖を引かれて、止められた。 ちょっと名残惜しげに薔薇の棘から手を離す。 彼がボールを動かすのを見れば、雨に滑って少し不規則な、けれど最後の方には少しそれっぽくなっていた動き。 笑って頷いた。言葉で褒める代わりに、ちょっと手を伸ばして彼の頭を撫でようと]
―― いあ、いあ、ふんぐるい、むぐなう
[あっさり謝られてしまった。 「自分で考えているみたい」という指摘。虚をつかれて、とまどって、そんな召還呪文を唱えるしかなくなってしまってた。 涙みたいな雨に濡れたボールを受け取った]
………―――
[手が滑って、綺麗にはまわせそうもない。 まだ外に出ていても風邪ひくほどではなかろうが、外で遊ぶのを少し諦めた量]
(280) 2011/05/17(Tue) 06時頃
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珀。楽しい恋、してるね。 ………どういたしまして。
[だんだん押し黙っていく彼。けれど、言及されることを少し考えて、推測だけどそう言ってみた。その後、こちらに明るく挨拶する様子を見て、目を細めてその後ろ姿を見送った]
(281) 2011/05/17(Tue) 06時頃
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―― 別荘のひさし ――
[珀が手を振ったから、別荘の軒下にいる最上に気づいた。 奥に行く珀とは逆に、彼の方に向かってく]
[少し足取りが早くなっていた]
――ただいま 勝手して、ごめん。部屋、決まった?
[最後の方は駆け足みたいになっていた。ようやっと彼の隣にたどり着けば、ガラス玉持った腕で前髪の雫を払う。 隣に並んで最上を見た。笑う]
……薔薇、すごかった。
(282) 2011/05/17(Tue) 06時半頃
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―― 回想 ――
[炊事当番、と聞いて眉を寄せる。 料理は、得意だ。 けれどこれだけの人数。台所には複数で立つことになるだろう。 そして誰かが必ず…………火を使うだろう]
僕は……料理、出来ないから。 代わりに、掃除とかしますね。
(283) 2011/05/17(Tue) 06時半頃
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―― 回想 ――
[手を貸してくれた先輩らに礼を言い、部屋へ。 特に希望は無いので、相部屋をする幼馴染の希望にあわせるか余った部屋を使うのだろう。 その部屋から、薔薇庭園の様子は見えただろうか。 見てしまっただろうか。咲き誇る薔薇、しとしとと降る雨。そんな絵画のような光景の中、親しげに会話をする2人の姿]
[何故だろう、息が苦しい。 やはりまだ、火事があったというこの屋敷に緊張しているのかもしれない。 発作を起こさないように、周りに迷惑をかけないように気をつけないと**]
(284) 2011/05/17(Tue) 06時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/05/17(Tue) 06時半頃
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――……部屋、甲斐、和室でもいいって言ってたよな。
[甲斐の感じからいくとどう見ても洋室派にはみえたのだけど、くそ重い将棋盤を置くのは和室のほうが都合がよかった。
見てみると、洋室と和室が空いていて、まだ誰が入ってないかは定かではなかったけれど、 ちょっと甘えて一階の和室に荷物を運ぶ。 一階なので、すぐに戻れて甲斐の分も運んだ。]
――……さて
[そして、部屋を見回して、とりあえずは座卓の上に将棋盤を設置してちょっと満足そうな顔をする。 でも、まぁ、実際どれだけの奴が付き合ってくれるかはわかんないけど、でも、いい。
いろいろ学生時代にひん曲がりそうになりながらも、今あるのはこれのおかげだ。どんなに嫌なこと、つらいことがあっても、頭の中で詰め将棋を考えればそのほかいろいろは考えずに済んだ。 そして、何より負けん気と、これによってかかわった老輩の言葉がいろいろ目に鱗を落とさせたのだ。]
(285) 2011/05/17(Tue) 09時頃
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よっし、じゃ、次は…。
[そして、荷物から取り出すのは、2年の古文の教科書。その指導書も借りて、古文単語辞典をめくりながら昨晩の続きの場所を開く。 でも、心の奥底、楽しいはずの旅行で勉強しろなどというのは、無粋なのはすごくわかっている。これも、実際は無駄になる勉強かもしれないけど、でも、それでも聞いてきてくれるかもしれないと思う時には、応えたい。
別に、頼れなくても大丈夫なら問題ないんだ。 だけど、やればできるものをやらないと最初からあきらめたり、自分の凝り固まった哲学にそれを押し込めるのは若者にはありがちだけど、勿体なくて…。]
(286) 2011/05/17(Tue) 09時頃
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やすらはで 寝なましものを 小夜ふけて かたぶくまでの 月を見しかな
(287) 2011/05/17(Tue) 09時頃
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そんな奴がいたって、いいと思うんだ。
[学生時代と考えが変わったのは、いつだということはない。 ただ、穏やかな顔で勝負を続ける老輩の話を多くきくうちに、 自分の痛みも、通り過ぎれば、なくてはならなかった傷跡なのかもとか、思うし。
ちょっと奴らにとっちゃウザいかもしんないけど、 奴らは奴らで大変に、それぞれを生きているのは…。この部の顧問を押し付けられた時から、わかってきていた。 そう、なんで、ゲーム部顧問をみんなやりたがらないかとか…。]
問題児だらけ…か。
[そう聞いて、頭を抱えたと同時に、それを支えてきた文先生は偉大に思う。]
(288) 2011/05/17(Tue) 09時頃
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セシルは、和室で、勉強しはじめている。**
2011/05/17(Tue) 09時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/17(Tue) 09時頃
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―道也と寧人の部屋→文と桂馬の部屋―
[荷物を置く。縁側から外を見たとき、寧人はいただろうか。いたのなら、部屋ここねと一言声をかけてから。 彼の為に部屋に鍵は掛けず、横の和室に移動する]
ふみやん、湿布貰いにきた。
[今いい?と首をかしげて**]
(289) 2011/05/17(Tue) 09時頃
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―― 別荘 ――
ふみせんせー、タオルありますー?
[雨の勢いはさほどでなかったが、ひととおり見回った頃には結構濡れてしまった。 これで部屋まで戻ったら、床にシミを作ってしまいそうで。
部屋割りは聞かずに飛び出してしまったから、知らなかったのだけど、文の部屋が1階だったから、そう関係ない戸を開けずに済んだ。 勉強中の顧問の部屋は、うっかり開けてしまったかもしれない]
おっ、良い音。 ご飯なんだろ。つか誰が作ってくれてんだ?
[貸して貰ったタオルを被り、ぱたぱた走り回ってお掃除。 台所から届く匂いに、わくわくとモップを滑らせていると。
水分を吸われて少し乾いた髪から、タオルが肩にすべり落ち。 その感触に、寧人に撫でられたそれを思い出し、ぴたり足を止めた]
(290) 2011/05/17(Tue) 10時頃
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……恋、してる?
[突然唱えられた召還呪文より、その言葉のほうが驚いた。 思わず、きょとんと大きく見開いた目に、雨粒が直撃してぎゃー! と我に返ったのだけど、そうでなかったら笑ってあの場から立ち去れなかったかもしれない]
……恋?
[誰が。オレが? 確かに、恋愛については今考えていて、興味だって無いわけじゃないけど。 先輩に彼女が居るか尋ねるのだって、あんな挙動不審になってしまう自分が。 恋、なんて。マトモに出来ているんだろうか? それ以前に――]
…… うーん。分からん。恋ってなんだ……。
[モップの柄に顎を載せ、しばしうんうん唸っていたが。 何処からか吹き込んだ風に、ふるっと身震いすれば、早く掃除を済ませてしまおうと。 また、ぱたぱたと濡れたあとを追って掃除を開始した]
(291) 2011/05/17(Tue) 10時半頃
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―→ 蘭香との部屋 ――
ただーいまっ。おー、良い眺め!
[雨で煙ってはいるが、バルコニーからは庭が見下ろせ、晴れればさぞ美しいだろうと思った。 部屋の調度も整っていて、ほんとうに部活の旅行で使って良いのかと、勿体無くなる]
紅子さん、散歩出来なくて残念だけど。 晴れるまでは、部屋ん中でガマンな。
[『ショーガナイナ』と鳥籠から飛び出て、バルコニーの手摺りに留まる紅子さんを指して、やれやれと口を開きかけ]
蘭香? ……具合、悪ぃ?
[幼馴染の顔色があまり優れないのに気づき。 心配げに、ひたりと冷えている手で額に触れた*]
(292) 2011/05/17(Tue) 10時半頃
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―台所―
[叔父さんも込みで16人分の白米は一気に炊けないので、そこはレンジで温めるだけのご飯を使い。カレーと焼きそばの提案をした。残っても夜にまた食べれるものを]
…じゃあ、俺はじゃがいもと人参、あと肉ね
[そう言って玉ねぎを押し付けて。途中、じゃがいもの泥水を捨てに裏庭に出る。 大きめに切った具材は量が多く、焼くのも大変だろうと土橋に押し付けて]
俺、カレーと一緒にいつも肉じゃが作るんだよねー。材料ほぼ一緒だし
[鍋で炒められる野菜を見て、流石に量が多い…と口を閉ざす]
足りないかなぁ、足りるかなぁ ま、足りなきゃ菓子もあるしなー
(293) 2011/05/17(Tue) 10時半頃
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