人狼議事


289 【ペア】風邪引いたあの子ん家に行く村

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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パルックが無残な姿で発見された。


噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。

非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。


現在の生存者は、イスルギ、ウツギ、ホレーショー、ナユタ、ティソ、ブローリンの6名


【人】 保安技師 ナユタ

[夢を、見た。


そうだ、これは二年前の。


今までずっと当たり前のように一緒だった。
だから、離れるなんて考えたこともなく
二人で居る未来を信じて止まずに、
無邪気に笑い合っていた頃の────]

(0) 2018/11/30(Fri) 08時頃

【人】 保安技師 ナユタ



……あいつ何処行ったよ
先に帰る………訳ねえか。……っと、

 

(1) 2018/11/30(Fri) 08時頃

【人】 保安技師 ナユタ

[あの日、それを見ていなければ。
いや、いずれは同じ事になっていただろう。

高校生活最後の年。
人目につかない校舎裏。
いつも一緒にいるがさつな男が
補修授業で足止めされているならば
それは不思議な事ではないのだ。

愛想がよく、いつも笑顔を絶やさない幼馴染が
───女子生徒に告白されている、なんて。]

(2) 2018/11/30(Fri) 08時頃

【人】 保安技師 ナユタ




[しかし、その光景を見た少年は、
言いようがなく、心が乱されてしまった。

あいつが、
俺の知らない奴に奪われていく。

あいつの隣に、
俺じゃない誰かが座ろうとしている。]

(3) 2018/11/30(Fri) 08時頃

【人】 保安技師 ナユタ

[一緒に帰る筈の約束を投げ捨てて
少年は踵を返し、真っ直ぐに自宅へ向かう。
いけないものを見てしまったように、闇雲に自転車を漕いだ。

だからその告白の結果がどうなったかは見ていない。
実ろうが実っていなかろうが、結局は同じこと。
自分と違って、人当たりが良く、周りに気を使える幼馴染だ。

その、いつか、は必ず来る。

自分の傍を離れて、ひとりの女性を愛し
その人といずれは幸せな家庭を築いていく時が。]

(4) 2018/11/30(Fri) 08時頃

【人】 保安技師 ナユタ

[きっとあいつは
俺の知らない顔で笑って
俺の知らない声で語って
俺の知らない思い出を作っていくんだろう

けれど、なんてことはない。
それが普通の人生ってやつだから。
それがあいつにとっての幸せになるのなら
俺はその幸せを守れれば、それで良い。


そんな、昔からの思いを繰り返すも
湧き上がる感情は、抑えられないまま。]

(5) 2018/11/30(Fri) 08時頃

【人】 保安技師 ナユタ

[その告白を目撃した日だった。
少年がはじめて幼馴染で抜いたのは。

想像の中の幼馴染は酷く抵抗して、嫌だと叫んだ。
……それでもやめられなかった。
彼を守るためにつけた力は、その手足を押さえ付け
逃げられないように組み敷くためのものへ。

誰にもあいつを奪われたくない。

そんな歪んだ願望は、
犯すという響きが相応しいような荒々しい行為に変わる。
欲に任せた手で、支配して、まだ誰も知らない最奥を暴く。
快楽に歪み、涙で濡れた幼馴染の瞳が、自分だけを映し出して
漏れる吐息も、全て飲み込むように口付けて────]

(6) 2018/11/30(Fri) 08時頃

【人】 保安技師 ナユタ

ッ、……────!!


   っ……は、………
       ………は っ………


[どくんと大きく脈を打って、息を吐いた。
気が付けば、快楽と共に吐き出された欲の塊が
少年の手を汚していて

そんな自身の手に視線を落としながら
少年は ぎり、と奥歯を噛んだ。]

(7) 2018/11/30(Fri) 08時頃

【人】 保安技師 ナユタ


………、違う


[吐き気がした。
こんな事をしたかったんじゃない。

あいつが笑顔でいてくれるならそれで良かった。
頼れる兄のように、守ってやれたら。
一番の親友として、ずっと傍に居られたら。

このままあいつの傍に居たらきっと
守るどころか、俺はあいつから全てを奪ってしまう。

他人の顔色を伺って、
笑いたくない相手にまで笑いを作って
嫌われまいと必死に作りあげてきたあいつの人間関係を壊して
やがては、あいつ自身をも壊してしまうだろう。]

(8) 2018/11/30(Fri) 08時頃

【人】 保安技師 ナユタ



何があっても
俺はお前の味方だよ
ずっと、ずーっとな!


  

(9) 2018/11/30(Fri) 08時頃

【人】 保安技師 ナユタ

[幼い頃の記憶が甦った。
いつ言った言葉だったか。

人の輪の中に入るのが苦手だった少年は
家の中、テレビで見るヒーローに憧れていた。
そんな時期があった。

だから、幼馴染と初めて出会って、遊んでいるうちに
一人っ子の少年にとっては、弟が出来たような気がして

俺がお前のヒーローになってやるんだって、
恥ずかしい事も言ってたっけか。]

(10) 2018/11/30(Fri) 08時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[幼馴染の父親が、言っていた。
お母さんを守ってあげられるような強い男になるんだよ、って。

でも、子供ながらに薄々分かっていた。
母さんはきっと貴方が守る事になるって。


だから、少年が守るべき「大切」の矛先は
全て幼馴染へと向いた。


けどもう、俺はあいつを守れない。
味方であるはずのヒーローが、
守るべきものを傷付けるなんて、笑えないよ。]

(11) 2018/11/30(Fri) 08時頃

【人】 保安技師 ナユタ

[無機質な水の音が、洗面所に響いていた。

自身から吐き出された白濁を洗い流す。
しかし欲で汚れた手は、どんなに洗えども穢れたまま。
抱いた感情は、なかったことになど出来ない。

ふと目の前をみると、鏡に映る自分が見えた。

それは、きっと親友でも兄弟でもない。
そこに、かっこいい幼馴染はもういない。

ならば、こんな劣情に塗れた自分は]

(12) 2018/11/30(Fri) 08時頃

【人】 保安技師 ナユタ

────クソ喰らえだ


[鏡に映った自分を殴るように
拳を叩き付けた。

拳の皮膚が、ガラスの破片で裂け
赤い血溜りを作ろうとも気にならない
あいつを傷付ける手なら、いっそ壊れてしまえばいい。

両手に赤を散らしながら
行き場のない感情を、ただぶつけるばかり。]

(13) 2018/11/30(Fri) 08時頃

【人】 保安技師 ナユタ

[しばらくして、帰宅した母親が理由を聞こうとも
「蝿がいたから」などと、はぐらかすだけ。

心配もされたし、驚かせもした。
けれど、反抗期らしい反抗期のなかった息子のそれなのだと
幼馴染にも、何も言わないでいてくれた。

次の日から、手に包帯を巻き付けて登校するも
喧嘩や争いごとには慣れているが故に
それほど不審には思われなかっただろう。

一番に心配しそうな幼馴染は
自然と、避けるようになっていった。]

(14) 2018/11/30(Fri) 08時頃

【人】 保安技師 ナユタ



(…………今日のあいつ、可愛かったな)


[一緒に登下校するのを止めた。]


(こいつ、こんないい匂いしてたっけか)

[一緒に弁当を食べるのを止めた。]

(もっと、名前呼ばせたい)

[傍に居るのを止めた。]

(触りたい)

[目を、合わせなくなった。]

(15) 2018/11/30(Fri) 08時頃

【人】 保安技師 ナユタ

[幼馴染の頭を撫でる手が
いつ、その後頭部を抱え寄せて唇を奪い
口内を犯す獣に変わるか分からなかった。


あいつの顔を見ていると、冷静でいられなくなる。
幼馴染としての笑い方が分からなくなった。
一番近くに居たはずなのに。


幼馴染としての顔を忘れた男は
幼馴染であった時を思い出すように
あいつを手にかけようとする自分自身を
あいつから守ろうと、必死に遠ざけてきた。]

(16) 2018/11/30(Fri) 08時頃

【人】 保安技師 ナユタ

[幼馴染を守るためにつけた力が
皮肉なことに、彼を壊せる力になった。

幼馴染を守るためについた嘘は
唐突な拒絶に見え、彼を傷付けた事だろう。

それでも、本当の事を言うよりいいと思った。
あいつが、俺の事をまだ友達だと思ってくれているなら
あいつの中の俺は───

勉強を教え合ったり
一緒に弁当を食べたり
くだらない事で笑いあったり

そんな、“普通の幼馴染”でいられる。]

(17) 2018/11/30(Fri) 08時頃

【人】 保安技師 ナユタ

[───なぁ、考えるのは、お前の事ばっかりだよ。


距離を置いてからも、
街中で似た顔を見つけては振り返ってしまう。
言い寄ってくる女性と関係を持っても
長くは続かなかった。


お前の幸せを一番に願っていたのは嘘じゃない。
なのに、それを一番に壊そうとするのも俺だった。


けど、お前じゃなきゃ駄目なんだ。
俺の傍にいるのは────]

(18) 2018/11/30(Fri) 08時半頃

【人】 保安技師 ナユタ



[自身から発せられた声によって、男は目を覚ました。

───今は、何時だろう。

外からの灯りはなく、日が沈んでいる事は分かる。
睡眠と薬のお陰か、身体を纏う熱は残るものの
怠さが幾分か消え、体力も戻ってきたように感じた。
だが今の彼の状況でそれは「良い傾向」では、なかった。

>>1:107傍らで、看病し疲れたように眠る幼馴染がそこにいた。]

(19) 2018/11/30(Fri) 08時半頃

【人】 保安技師 ナユタ



[深夜。
同じ部屋に2人きり。
家には他に誰もいない。

ぞく、と身体が疼くのを感じた。
夜だから熱が上がっているのか
呼吸が浅く、吐息が熱いのは、
本当に、本当に風邪だけのせいなのか。]

(20) 2018/11/30(Fri) 08時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ああ、きっとこの風邪は天罰だったんだろう、と思った。

あいつは、俺に拒絶される事を恐れながらも
>>0:99ちゃんと俺にぶつかってきてくれたのに
俺はあいつの中の自分を、変えてしまうのが怖くて
真実を告げる事すら出来なかった。

本当の馬鹿で、臆病者の、俺に対する天罰だ。


だから、もう
幼馴染ごっこは、今日で終わりにしよう。**]

(21) 2018/11/30(Fri) 08時半頃

保安技師 ナユタは、メモを貼った。

2018/11/30(Fri) 08時半頃


【人】 測量士 ティソ

[背で泣いていた子供が、だいすきなヒーローの強がりを見た日
その時抱いた感情は、時間を掛けて形になった。]

 とうま、あのさ
 おれ、とうまのお母さんに料理を習うんだ。

[最初は大きかったランドセルが、
使い込まれて小さく感じるようになった頃。
学校から帰る途中の打ち明け話に
きっと彼は驚いたことだろう。]

 変だって思うかもしれないけど……
 おいしくできたら、食べてね!

[唐突な内容に、呼び方と一人称が変わったことに。

それが最初の一歩だった。]

(22) 2018/11/30(Fri) 13時半頃

【人】 測量士 ティソ

[料理は徐々に確実に上達していって
掃除や洗濯も、ちゃんと出来るようになった。

彼がこちらのせいで喧嘩をしなくていいように、
そして自分自身の為に、皆に合わせるのも上手くなった筈だ。
ついていけないと思うことはいつでもあるけれど、
友達だって沢山出来て、もう泣いたりはしない。

それでも幼馴染が一番なままなのは当たり前だ。
意地悪をされて拗ねたり、それでもすぐ仲直りしたり
素のままで触れ合えるのは、彼一人なことはずっと変わらなかった。
朝起こしに行ったり、弁当を作ったり
確かに頼られる側になったこともあったと思う。]

(23) 2018/11/30(Fri) 13時半頃

ティソは、ナユタの世話を焼くことが好きだった。

2018/11/30(Fri) 13時半頃


ティソは、ナユタが喜んでくれたら、それだけで幸せだった。

2018/11/30(Fri) 13時半頃


【人】 測量士 ティソ

[どんなに頑張ったって、ヒーローは一人だけだ。
情けないなり損ないの男では、
可愛らしいヒロインのように彼の隣には立てない。

それは、拒まれる想像よりも辛い現実。

容姿の良い女子に興味があっても、愛や恋なんてよく分からない
ただずっと、柊真の傍にいたかった。

普通の幼馴染は、きっとこんなに想いはしないだろう。
この気持ちは多分、おれが子供のままだから。
望んだ彼を支えられる対等の存在に、なれなかった証拠。]

(24) 2018/11/30(Fri) 13時半頃

【人】 測量士 ティソ

[何も知りやしない。
あの時彼に見られていたことも、
翌日聞いた先に帰った理由が嘘だとも。

怪我の心配をしながらも、
どこか避けられているような違和感に気を取られ
原因は喧嘩だと信じて疑わなかった。

そして、似た苦しみを抱いていることだって、
先に置いていったのは自分だということも当然。

強がりの全てを暴くには、臆病過ぎた。]

(25) 2018/11/30(Fri) 13時半頃

【人】 測量士 ティソ

[未だ横たわったまま、呑気な頭で思ったのは
忠告に従う前に眠気に負けたせいで。>>1:110
ちょっと背中が痛い、ということ。]**

(26) 2018/11/30(Fri) 13時半頃

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