人狼議事


60 ─昨夜、薔薇の木の下で。

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[倒れるその瞬間、差し伸べられた手は自分を引きとめようとしたかのように。]

…やめ、ッ!!

[薔薇の木の呪いが、何かを触媒にでもしたのか、ディーンにまで襲いかかる。]

やめろ、…コイツを巻き込むな……ッ!!!

[声は既に届かぬ。こんなこと、望んではいないのに。
 喰い尽くされるならば、自分だけで…と。そう思って逃げようとしたのに。]


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[止めろと言われても、ここで逃してはいけないと本能が訴えていて。自分の意思で先輩に触れて。
途端何かに引きずられるように、かくりと身が揺らいで。

一段と濃厚な薔薇の香に包まれて……]


[魂すら絡めとった蔦は、深いところへ引きずり込んでいく。

 蔓が元のままの蔓ならば、毒が甘いままの毒ならば、
 胸で育てた幼い憧れを綺麗な花として咲かせた少年のように、
 幸せな夢のなかで眠れたのだろう。

 けれど、この身に巣食ったことで、蔓は、棘は、変質してしまった。
 幸せな甘い夢など、歪んだ魂は信じていないから。

 肉体から離れてなお、
 身を絞めつける荊棘の棘は、魂を傷つけ血を流し続けていた。]


…何故、俺などに……

[拒絶すら跳ね除けて手を差し伸べてきたディーンに、戸惑いが隠せない。]

俺なんかに関わるから、こんなことに……


[最初は何か失敗して爆発させたのかと思った。
でも、薔薇の迷路の中でそれは無いぞと思いなおし。

次に、貧血で倒れたのだと思った。
それほど身体が弱い訳でもないなと気づいて。

結果、どちらでもなかったので、目をしばたたかせ]

 ヴェス先輩。
 すみません、駄目だって言われたのに。

[何故と言われても、ゆるく首を傾げるだけで]

 貴方の側に居たかった、では。納得してもらえませんか。


…側に……

[そう告げられて、身を縮めて顔を背けた。
 側に居たいとか、もっと君を知りたいとか、もっと欲しいとか。
 そんな常套句はいつも、下心ばかりだった。

 愛しているとの囁きは、常に欲情混じり。。
 幾人もに、そんな風に迫られて、なし崩し的に身体を許して。
 けれど結局、誰にも心など向けることは出来なかった。
 魂は既に、ねじ曲がってしまっていたから。]

…側に居て、何がしたかった?

[向けた笑顔は、酷く醜い嘲笑。
 閉じ込められた此処にすら、薔薇は甘く狂おしい香りを満たす。

 煽られる。
 …どす黒い感情と共にふつふつと込みあげる欲望。]

どうせお前も……シたいんだろう?


…叶えてやろうか。
こんなところに追ってきてまで、見たかった夢を。

[鋭い棘持つ荊棘を絡みつかせた手で、ディーンの頬に触れた。]


ディーンを甘い罠で絡めとるように、此方から唇を重ねた。**


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 へっ?
 何って別に。いつも通り側に居て、あーヴェス先輩だなって思っていれば。少し触れて良いのならそれは嬉しいですが、これ以上すると壊してしまいそうでもう充分です。

[やはり、いつも見た顔でない顔で、先輩が喋っている。
うっすらと感じていた壁のこちら側、やっと来れたのだ]

 ……夢?し、いや。
 先輩待って下さい。

[頬に触れる手、やんわりと静止させようと伸ばすと棘がちくりと傷を作る]


【人】 厭世家 サイモン

― 空き部屋・少し前の事 ―

[気を失った相手を介抱するでもなく。
 ただ動くのが億劫になるほど味わい尽くしたせいか、せしるが目覚めるまではその場にぼんやりと佇んでいた。

 どれほどの時が経ったのかは判らない。
 だけど、セシルが目覚めたならば、何時もの陰気な口調で下卑た事を言ってからかった後、自室へと戻るだろう。

 そうして部屋へ戻ったなら。
 自らの欲望を満たされた今ならあの絵の続きが描けそうな気がして。
 転がった侭の鉛筆を手に取った]

(25) 2011/08/07(Sun) 02時頃

 いたっ、この棘何だ……

 ヴェスせんぱ……!!!

[ぷくりと浮かぶ赤い玉に気をとられ、その顔が近づいていることに気づいたのは唇が重なってから。

驚いて、でもこれはいけないと拒否するように胸を押して顔を離そうと**]


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【人】 厭世家 サイモン

[床に置いたスケッチブックに覆いかぶさる様にして、ガリガリと鉛筆を走らせていく。

 昨日フィリパに似た少年の横に描いて行くのは、蜜色の巻毛を持つ少年の姿。
 伸びる薔薇の茨に焦がれる様に巻毛の少年は恍惚とした笑みを浮かべて。
 その蔓に絡め取られるのを今か今かと待っているよう]

 ふふ……良い出来だ。

[赤い舌をちろりと出して、唇を舐める。
 絵の出来栄えに満足げに笑うと、巻毛の少年の顔を親指の腹で撫でてやる]

 さてさて。
 彼の魂は満たされのか。薔薇に食われるを望む彼の望みの果ては――……。

[くつくつ。
 暗い笑みが、閉じた部屋の中に静かに響く]
 

(28) 2011/08/07(Sun) 02時頃

―食堂→シャワールーム―
[パントリーから出てきたところで同級生と出会う
アレルギーでもあるのか、あんまりこちらに近づいて来ないノックスとは普通に挨拶する程度だ。たとえ、クラスメイトでも。]

ああ、ロイルかおはよう…

[自分自身が薔薇の匂いが移っていようが何をしでかしたか悟らせるような精の臭いをぷんぷんとさせてようが気にもせず。
軽く手を振って其処からでてシャワールームへと向かう。
哀れな後輩の身を清めたのは痕跡を隠そうとかそういうものでなく。
ただ、気まぐれにそのままにしておくのは可哀相だとか、そう思っただけ]


―シャワールーム―
[各部屋に備え付けの簡易的なシャワーでなく大浴場の脇のこちらに来たのはしっかりもろもろの痕を落としたかったから。
シャワーから熱い湯を被りしっかり石鹸で洗って。]

ふー…

[それにしてもまだ洗い足りないのかと思うほど薔薇の残り香が染み付いている気がする]

最後に…やっぱ、これだよなぁ

[熱い湯から冷たい水へ一気に冷やそうとしてシャワーを被った。

その時―――…

何処からともなく急にきつい薔薇の香りが漂った気がしてその場に崩れ落ちた。
後には冷水が出しっぱなしのシャワーの水音だけが**]


メモを貼った。


【人】 厭世家 サイモン

[薔薇の茨と虜囚と。そして二人の少年を描いたそれに名を付けるならば]

 ――…薔薇の、プシュケー。

[魂を。
 そして命を表す言葉を冠して。

 次に描く魂を探す様に、クマに縁取られた眸が次に見詰める先は。
 小声なれど、一人言葉を紡ぐ声が聞こえる窓の外]

(39) 2011/08/07(Sun) 03時頃

【人】 厭世家 サイモン

[カーテンを僅かに開き、眸を眇めて外を見る。
 中庭の木の下で、己の手を覗く薄金の髪を見つけて、にたりとその唇が歪んだ。

 カラカラと窓を開いて]

 ……五月蠅いぞ。
 あまり騒いでいる様なら、其の口。塞いでやろうか?

[薄金の髪へと。
 言葉と共に、使いこまれて短くなった鉛筆を投げつけた]

(42) 2011/08/07(Sun) 03時頃

【人】 厭世家 サイモン

[首を横に振る仕種に、擽られる嗜虐心。
 小動物の様なそれに、にたり唇が笑みを象る。

 だけどそれも一瞬の事。
 ヴェスパダインとディーンの二人が倒れたと聞けば、ふんと鼻を鳴らして]

 大方あいつ等にこの香りはきつすぎたんだろう。
 貴様もそんな所にいると、取りこまれるぞ。
 

(46) 2011/08/07(Sun) 03時半頃

【人】 厭世家 サイモン

[寮内に満ちた、慾を誘う香り。
 それに取りこまれて倒れたと言うのなら、もう手遅れなのだろうと胸の裡で思う。
 だからと言って、胸が痛むと言う事はさらさらないのだけれど]

 忠告?
 まあ、好きに思えば良い。

[薔薇のプシュケーに描く新たな少年の魂を、未だ失いたくないだけのものなのだが、否定も肯定もせず。

 ぴしゃりと閉じた窓の内側で。
 木陰で休む其の姿を、昏い眸はじっと*見詰めつづけていた*]

(50) 2011/08/07(Sun) 03時半頃

…壊してくれて、構わないのに。
いや、違うな…

もう、ずっと前から壊れたままだ。
だから…今更壊れることなど

[動くたび鋭い棘は突き刺さり、小さな呻き声と共に甘い毒は染み渡る。
 身を離そうとするディーンの、陽光のような金の髪へ手を伸ばし、指先に絡めた。]

…幻滅したか?こんな男で。
お前に慕われるような価値なんか、俺には…


…寄越せよ。

[肉体から引き剥がされた魂だけの状態だというのに、
 感覚は鮮明で、吐く息は熱を帯びているかのよう。

 湧き上がる抑え切れない渇望。
 それを埋める手段をそれしか知らないから、
 力尽くで引き寄せようとする。

 朽ちた黒薔薇の色映す瞳は、
 乱暴な手とは裏腹に、縋るような懇願を湛えていた。]


[触れた唇が離れる頃には、指先の痛みなど気にならなくなっていて、じっと見つめ]

 ヴェス先輩が壊れたままならば、俺はそれを癒やしたい。
 今まで沢山の物の姿を変えてきたなら、先輩の事もまた別の姿に……変えられる筈だから。

[根拠は何もなかったが、何故か出来る気がして。
撫でられる髪、サラサラと流れ]

 ……薄々気づいてたのかもしれませんが。
 俺の好きな人のことそんな風に言わないでください。怒りますよ?


[腕に棘が刺さっても、傷が増えてもそれを厭わず先輩を抱きしめて。悲痛な望みは叶えてやるものかと意思表示、強請られた物は決して渡そうとせず。

巻きついて捉えたままの荊を掴んで引っ張り外れないなら何時も通り壊すつもりで]

 怖い……、怖かったんですか?

[ぐいぐいと荊を引っ張りつつ、行動と違う意思の見える瞳に気が付いたならそんな言葉が出て。
傷から滲む赤が着かないように、そっと頬を撫で返した]


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…何故………

[傷つくことも厭わず、呪縛から引き剥がそうとするその手。
 わからない、わからない。
 無償の愛なんて、ありえない。]

何が目的で、そんなにまで…

[裏切られ壊されて、それを受け入れて此処まで来たから。
 向けられる思いをどうすればいいのか分からない。

 きっと、思っても裏切られる。
 身を守るために殺し続けてきた心が、胸の中には澱のように積み重なって朽ちていた。]


[深く絡みつき、どす黒く染まった薔薇の蔓。
 それは無数の蛇のように、ディーンへも鎌首をもたげて迫る。]

…離れろ、ッ!!

[巻き込ませまいと、それをたぐり寄せ引き戻そうとしてしまったのは、何故?
 自分自身その行動は、理解できなかった。
 分からない。
 胸の奥にうずまく感情は様々であまりに矛盾していて、
 自分でも何が本心なのか纏まらぬ。

 それでも薔薇が彼にまで侵食してしまったとしたら、蔦はどんな色に染まるのだろう。**]


 俺だってそんなの。……解りません。
 ただ貴方が苦しそうな顔するのは嫌だから。

[先輩の心の内までは見えないから、何を考えているのかは解らないけれど。
棘による傷が増えると赤く染まる指先で蠢く薔薇の蔓を引きちぎって、宿主を殖やそうとするならばそれも良いと黒い蛇を引き寄せて]

 先輩、駄目です。独りで背負い込まないで、俺にも分けて。
 貴方を縛るこれ、全部壊してみせるから。

[己の魂で大切な人を護れるなら、それに勝る喜びなんて無い。そういう想いも有るのだと**]


【人】 厭世家 サイモン

[やがてヘクターと共に中庭を出ていくノックスの背中をじとりと見送って。
 其の姿が見えなくなれば、クマに縁取られた眸は薔薇園の方へと向かう。
 細く眇めて見詰める先に何かが有る様な気がして]

 …………ふん。

[鼻を鳴らし、皮肉気に口端が歪む]

(66) 2011/08/07(Sun) 13時半頃

【人】 厭世家 サイモン

 神の教えに背き享楽に耽るのは構わんが……。
 だが、気に入らんな。

 煽られて、罪を罪と知らぬまま犯すは、詰まらん。

[がじり、と伸びた爪で首筋を掻く。

 幾つもの赤い筋を作りながら。
 薔薇園を見詰める視線は険しい]

(68) 2011/08/07(Sun) 13時半頃

【人】 厭世家 サイモン

[窓の外、聞こえた幼い声に僅かに開く窓]

 おや。
 この間の坊やじゃないか。

[口元だけはにたにたと、下卑た笑みを浮かべて。
 フィリップを探す少年へと声を掛けた]

(71) 2011/08/07(Sun) 14時半頃

【人】 厭世家 サイモン

 別に、何も。
 可愛らしい小鳥が囀る声が聞こえたからな。気まぐれに声を掛けてみただけよ。

[おいで、と言う様に窓の隙間から差し出した手。
 窓に近づく小柄な少年は、その手を取るだろうか]

 俺は今、機嫌が良い。
 揶揄ったりせぬ。おいで。

(74) 2011/08/07(Sun) 15時頃

【人】 厭世家 サイモン

 ああ、揶揄せぬとも。

[珍しく優しい笑みなどを浮かべて――もっとも、目つきの悪さだけはどうしようもないのだけれど――頷きを返す。

 そっと重なる手。
 途端、ふわりと広がる薔薇の芳香に]

 ――……見つけた。
 貴様が、薔薇の茨か。

[呟く声は、ジョージの耳にも届いただろうか。
 だけど、もう。逃がさないと言う様に、重なる手をぎゅっと握ると強く引いた]

(76) 2011/08/07(Sun) 15時半頃

【人】 厭世家 サイモン

[怯える少年と薔薇の精の様子に、嗜虐心は増すばかり。
 舌舐めずりするように唇を舐めて、手を引いた華奢な身体を窓辺まで引き摺り寄せると顔を寄せて]

 ふふ…。
 安心しろ。今はまだ何もせん。

 皆が情欲に溺れ、罪に塗れていくのは俺としても好都合だからな。

[神が禁忌とした男色への罪に、寮生全てが堕ちるならばそれはそれで好ましいのだ。
 ただ罪を自覚せぬのがつまらぬだけで]

 貴様はもっと、その薔薇の毒を撒き散らせ。
 そして俺に見せろ。情欲に狂う皆の姿を。

[罪に穢れ、堕ちたその先に。
 我が絵――薔薇のプシュケーの完成を完成させるために必要なものがあるのだから――]

(79) 2011/08/07(Sun) 15時半頃

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