50 桜散る 華の宴
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[暖かく気持ちのよい春の風。 ああ春になったんだなあとほんの少しだけ、目を閉じた。]
……?あれ? わたしのワンピース、とってきたんですの。 でもこれわたしにはちょっとだけ、小さいんです。 なんであるんだったかな?
[見上げれば、目を閉じる前と同じ桜の花花。 いまだ花弁を落とささない一つに目を留めて、 もう一度、首をかしげる。]
思い出せないですの。
(2) 2011/04/22(Fri) 14時頃
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マリアンヌは、しばらくぼうっと、一点を*見つめていた*。
2011/04/22(Fri) 14時頃
―そして、めざめる―
[ぱち、と、赤みがかった目をあける。
なんだかすごくしあわせな夢を見た気がした。きれいな一本桜の樹の下で、お花見を――、]
誰と、だっけ。
[肝心なことは思い出せない。一人では花見なんてしないだろうとは、思うのだけど。
不思議な気分を抱えたまま、ベッドからのそのそ起き上がった。]
[桜色の髪にブラシを入れて、おさげに結ぶ。
ブルーグレーのブラウスにも、おそろいのリボン。
今日の服は、何故だか迷うことなく決まってく。]
どうしよう、かな。
[本日の予定は、白紙。
それでもなんだか外に出たい気分になって、朝食のバタートーストをかじりながらぼんやりと行き先を考えていた。]
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