252 【飛び入り歓迎】学園の七不思議
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[中心からぎざぎざになった星が輪のように広がったタペストリーは、全体で8角形の手裏剣のような星模様を作っている。 カトリーナは説明を始めた。]
パッチワークには伝統のパターンがいくつもあって、 それぞれ呼び名が付けられているの。 これは「ベツレヘムの星」。 中心から広がった星が、外側に向けて輝きを増していってるように見えない?
この学園には非キリスト教徒も多いけれど、 ベツレヘムの星については説明するまでもない……わね? 主イエス・キリストの誕生を示す星が西の空に現れたので、 東方から3人の博士がベツレヘムへやってくる聖書のエピソードを。 ガイディング・スター(導きの星)とも呼ばれていて、 クリスマス・ツリーの天辺に飾る星もそれを表現したものよ。
複雑そうに見えるかもしれないけれど、 菱形をつないでいるだけで、パターンとしてはそんなに難しくないの。 ……とはいえ、こんな大きさに仕上げるのは、すごく大変よ。
[懐中電灯で隅々まで照らし、生徒に見せる。]
(211) 2016/08/21(Sun) 10時半頃
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[見せたいもの(>>202)、という響きにゾクリとする。 促されるよりも先に席を立ち、教師の先導を待っただろう。
舐めるように綺麗になった食事終わりの食器を片付けるのは、もちろん彼女の仕事ではない。*]
(212) 2016/08/21(Sun) 10時半頃
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[見せられたラディスラヴァか、もうひとりの生徒は感嘆しているだろうか。
タペストリーに近づいたカトリーナは、星を囲む縁に触れ、]
囲んでいるのは、「節約のパッチ」と呼ばれるパターンよ。 昔は布地が貴重品だったから、暇なときに端切れで何枚も作っておいて、 最後に全部を縫い合わせて大作に仕上げたんでしょうね。
ここを見て。 トシミ・ハセガワという名前が刺繍されているでしょ? ノートに書かれていたのと同じ名前。 これも20年近く前のものだって聞いたわ。
偶然かもしれないけど……、
……偶然だと思う?
[生徒に問う声は、ややかすれていたかもしれない。**]
(213) 2016/08/21(Sun) 10時半頃
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― 調理室 ―
[タペストリーの前でいくらかやりとりをしたかもしれない。 調理室へ戻ると、カトリーナは食後のデザート代わりのカナッペ>>113の皿を生徒たちに差し出す。]
牛乳は大丈夫? アレルギーなら水にする? 停電してるから、冷蔵庫のものを早く口に入れておかないと……。
[冷凍庫から溶けかけた氷をコップに入れ、手早く飲み物を作る。 自分にはココア入り牛乳を。 ふたりが飲めるなら、同じ物を作ってテーブルに置くだろう。]
(214) 2016/08/21(Sun) 11時頃
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― 回想 ―
セイブツガクテキカンテンからいる助言ってどんなよ。
[>>160 レティーシャの敬礼めいた仕草に喉を鳴らして笑った。 帽子で表情がなくても、音がなれば、笑ったと分かるだろう]
ああ、そうね。 文系の生徒で生物選択ならほぼ俺だろうなぁ。
[100%という訳ではないが、先輩とやらの情報はそういうことだろう。大体、理系特化だと物理選択者の方が割合は大きくなり、そのなかで理系で生物選択者となると本気で生物の道に進もうとする者が多くなる傾向がある。地学選択ともなるとさらにその傾向が強くなったり――少なくとも自分の学生時代はそうだった。だから、外部の大学受験対策に、理系の生徒は、ベテランじいちゃんの方が当たることが多いのだ。――とはいえ、最近ベテランも歳をとってボケてきていて、バトンタッチを込めて理系の授業を持つこともあるから、理系3年の生徒との関わりが0という訳でもない]
(215) 2016/08/21(Sun) 11時頃
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─ 調理室 ─
あー、いいんですよー、こんなに暗いと見分け大変ですし。 あ、ぼくは後輩ちゃんに占い頼まれて、残ってたらこれでして……。
[謝罪>>172に変わらぬ調子で返し。 猫を、と言われると、え、と短く声を上げた。 なんで、という思いは今はちょっと横において]
あ、はい、いただきます。
[パエリアとスープをお勧めされ、速攻喰いつい……もとい、いただく事にした。 腹が減ってはなんとやら、である]
(216) 2016/08/21(Sun) 11時頃
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ああ、うん、七不思議。 レアっ子くんの放送ですよね……。
ぼくも、一個思いだしたのがあるんですけど、細かい部分が思い出せなくてどうしようかなあ、って。
[知ってる? との問い>>179に、こくり、と頷きを返し]
え、資料あるんですか? あ、じゃあ、ちょっと調べてみようかなー。
[とりあえずは、グロリアが読み始めた>>192ので自分は後から、の態勢で。 他にもノートがある、という話>>200に、そっちも当たった方がいいかなぁ、とちょっと考えた。 自分が思いだしたもの──汲み取り式のトイレに落ちてそのまま亡くなった児童、ジョージ・クリンゲルに関する資料が今ここにはない事>>161はまだ知る由もなく]
(217) 2016/08/21(Sun) 11時頃
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─ 被服室 ─
ん、なんですかぁ?
[思わぬタイミングの食事が終わり、カトリーナとグロリアのやり取りが一段落した頃。 見せたいものがある、と言われて>>202向かった先は被服室]
……ひゃああ……。
[照らし出されたタペストリー>>211に、つい上がったのは惚けた響きの感嘆の声。 説明は半分くらい飛んでいたかもしれない。 それでも、記録との関連性>>213は真面目に聞いて]
偶然……なのかなぁ。 偶然はある種の必然……というか。 偶然に見える中にある必然を読み解くのが面白い……って、あ、これはちょっと関係ないですね、うん。
[思わず専門分野の蘊蓄に走りかけて、慌てて軌道修正]
(218) 2016/08/21(Sun) 11時頃
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─ 調理室 ─
[調理室に戻ると、差し出されるのはデザートの皿。>>214]
……せんせ、用意よすぎ……。
[女子力は高いとは言えないが、それなりにあるつもりだが。 ここまでやれるのは尊敬に値する。 そんな思いを宿した瞳は残念ながら見えないわけだが]
あ、アレルギーとかは全然ないんでへーきです。
[本当はお茶──それも、緑茶が好みなのだけれど。 この場でそれを言うのはさすがに憚られ、素直にアイスココアをいただいた]
(219) 2016/08/21(Sun) 11時頃
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……ところでせんせ。 猫探してた、ってさっき言いましたけど……。
どっかに、いました?
[それから、口にしたのは。 ずっと気になっていた、遊び仲間の茶猫の事。*]
(220) 2016/08/21(Sun) 11時頃
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― 現在:職員室へ ―
[そんな話をしながらたどり着いたのは2年の教室。 レティーシャに言われるがまま灯り係となった。 無事、荷物確保はできたらしい]
なにかあったら、しばらくは職員室にいると思うから、遠慮せずきなさいよ。
[何やら強がっている生徒と別れるのは、若干後ろ髪が引かれたのだけれど、こちらを慮ってくれてる気持ちを蔑ろにするのも――と、その場を後にしたのは、まぁ、たぶん大丈夫じゃないか?という根拠のない勘のようなものもあって]
(221) 2016/08/21(Sun) 11時頃
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― 職員室 ―
非常用の物品ってどこにしまってたかなぁ……。
[そして1人向かった職員室。 そこには誰もいなくて、若干の肩透かしを食らいながら、ごそごそ非常用物品を探す今なのだった]
(222) 2016/08/21(Sun) 11時頃
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バーナバスは、棚から何かの資料が入った段ボールを1個落とした19
2016/08/21(Sun) 11時頃
バーナバスは、「あらま」と声を上げた後、散らばったものをお片付け13
2016/08/21(Sun) 11時頃
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─ 廊下 ─
ははっ、なんでだろーなー。
[なんで>>205、と言われてもケヴィン本人も分からないわけで。 八つ当たりめいた愚痴にもいつもの笑顔で返していた。 頭撫でに抵抗が無いことからだいぶ参っていることが窺い知れる。 しばらくは近くに居た方が良いかな、とは心の中での言葉]
怖い話っつーか、現状の把握のためっつーか。
[牽制>>206は仕方が無いと思うが、何も分からないままの方が怖い時もあるだろう、と。 状況だけはきちんと伝えておくことにして。 言葉を反芻して、身体を抱き締めるようにしているヨーランダをもう一度撫でた]
ん? 別にこれが呪われてるわけじゃねーし。
[手がかりのノートについてを言われる>>207と、あっけらかんと言い放った]
(223) 2016/08/21(Sun) 11時半頃
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[腕にヨーランダの手が伸び>>208、触れる感覚が伝わると、安心させるように、にかっと笑みを向ける。 天然なのか確信犯なのか、その様子を見る限りでは不明だ]
忘れもんねーよな?
[ヨーランダと、ついてくるならクリストファーにも確認して、一路調理室へ]
(224) 2016/08/21(Sun) 11時半頃
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─ 移動中 ─
いや、何でも授業中に心筋梗塞で死んじまった音楽教師が居るとかで。 このノートに名前が載ってたんだよ。 そしたらどっかから「正解だよ!」って女の声が聞こえて───
って、わり。
[聞きたくないだろうに>>209つい説明をしてしまって、粗方喋った後に謝罪で締め括る。 安心させるために言った言葉に返るのは、短い肯定と腕にかかる縋るような手の力。 こう言う姿を見る度に護ってやりたいと思うのは、昔からのことだった*]
(225) 2016/08/21(Sun) 11時半頃
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─ 調理室 ─
[ヨーランダの速度に合わせてゆっくりと移動する。 そうして辿り着いた調理室の扉の前では、目印の柔らかな光がゆらゆらと揺らめいていた]
カトリーナせんせー、飯ー。
[がら、と無遠慮に扉を開けて調理室の中に声をかける。 被服室に行っていたカトリーナ達が戻って来てからのこと]
おっ、他にもいたんだな、取り残されてた奴。 占いの先輩に…あぁ、理事長の。
[カトリーナと共にいたのはある意味有名人な2人。 ラディスラヴァはクラスメイトの女子の間で話題になっていたし、グロリアは言わずもがな。 ただし直接話したことは、無いか数度程度のはず]
(226) 2016/08/21(Sun) 11時半頃
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せんせー、飯多めでよろしくっ。 あ、それから七不思議なんだけど、音楽教師の話がそうみたいだったっすよ。
[持って来たノートを机に並べ、うち1冊を開いて該当の箇所を示す。 その近くには心残りとして考え得るいくつかの推測も連なっていたが、ケヴィンはそこまで読んでいない*]
(227) 2016/08/21(Sun) 11時半頃
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[それぞれのノートの、名前が読み取れるページに付箋を付け、メモ用紙にはそれらを書きつけていく。]
テッド・オーウェンと、サイラス・ウォルコット>>192ね。 それから、トシミ・ハセガワ。>>202 タペストリーの作り手>>213と同一人物とは限らないけれど……。
他にも名前はいくつか出ているわね。 でも、これなんてインタビュー相手のでしょうし…。 ちょっと時期はずれていそう。
[「10年は遡るんじゃないかしら」>>210 そう聞いたときには納得顔で頷いたものの、時期があやふやなことには変わりがなく。 ノートとメモ用紙を見比べながら、カトリーナは眉根を寄せて困ったという顔をする。
彼女が小等部からの生徒だということは把握したが、 「おじいさまに代替わりして」>>210の部分には、内心で首を傾げるだけ。*]
(228) 2016/08/21(Sun) 11時半頃
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ああ、あったあった。
[途中、全然関係のない段ボールを落としたりしながら、目的のものを発見。懐中電灯もそれなりの数を見つけたので、しばらくしたら配りに行こうか――と思いつつ、レティーシャにかけた言葉(しばらくは職員室にいる)を盾として、危機感なくダラダラし始めるダメ教師だった*]
(229) 2016/08/21(Sun) 11時半頃
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─ 少し前→現在・調理室 ─
[女子生徒はふたりとも空腹だったのだろう、素直に食事の席に着く>>186、>>216。 その後、ラディスラヴァも一緒になって七不思議のノートを読もうとする>>217けれども、悪筆>>192が多いせいか、気になる箇所はないようだ。
被服室から戻ると、甘いものはどういう状況でも歓迎されるらしく、ジャムを乗せたカナッペもココア入り牛乳も、 「アレルギーとかは全然ないんでへーきです」>>219という返事で、彼女の胃袋へ消えていく。
「猫探してた、ってさっき言いましたけど……。 どっかに、いました?」>>220 長い前髪で両目を隠したラディスラヴァに問われると、カトリーナはぽんと手を打って、]
校舎の裏手に、日陰になった草むら>>3があるのを知ってるかしら? そこで見たの。 雨が降る寸前だったから、今はどうかわからないけど…。
[そう答える。*]
(230) 2016/08/21(Sun) 11時半頃
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─ 調理室 ─
[デザートいただきながら投げた問いに、最初に返ったのは手を叩く音。>>230]
ああ、はい、知ってます知ってます。 ……って、あああ、やっぱり来てたのかぁ……。
[雨が降る前に行けばよかったかなあ、なんて思いがよぎる。 まだいるのかなあ、どうしようかな、なんて考えていたら、がらり、と扉が開いた。>>226]
(231) 2016/08/21(Sun) 12時頃
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お?
おお、男子もいたんだ。 よか……ったのかな。
[振り返った先にいたのは、数人の生徒。 女ばかりで取り残されていたらちょっとこわいな、なんて考えもあったから、見るからに体格のいい男士の存在は少しだけ安心を呼びこんでくれる]
て、占いの先輩って、どんな認識。 いや、良く言われるけどねぇ。
[口元に滲むのは苦笑。とはいえ、そっちで呼ばれる事が多いんだから仕方ない、仕方ない。 並んで呼ばれた理事長の、という言葉にはほえ? とすっ呆けた声を上げたが、意識はすぐに別の所に持って行かれた]
(232) 2016/08/21(Sun) 12時頃
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あ、それも資料なんだねー。
[音楽教師の話を聞きつつ、開かれたノートのページ>>227をひょ、と覗き込む。 異色症の出ている片目が弱視な上にこの暗さ、じいい、っとかぶりつく姿勢になるのは許されろ、という所]
んん……? おう、これ、さっきぼくが思いだした逸話じゃないか。 汲み取り式トイレに落下して、そのまま亡くなった児童、ジョージ・クリンゲル……。 てゆーか、汲み取り式って、ほんとに何十年前の話よ……。
[いや、今でもある所にはあるらしいけれど。 学校とか、そういう所ではなくなって久しいんじゃなかろうか。 少なくとも、自分は生まれてこの方お目にかかった事はない]
これはいろんな意味で、捕まってそうだよねぇ……。
[なんて、妙にしみじみと呟いた直後]
(233) 2016/08/21(Sun) 12時頃
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「そうだよ、正解だよ!」
…………………………。
[何やら、声がした。 え、これさっき放送で聞こえた声っていいませんか。 そんな言葉が過りはしたけれど、残念、声にはならなかった]
……あはあ。 なんだろうこの、嬉しくない何か。
[代わりに口をついたのは、こんな呟き。*]
(234) 2016/08/21(Sun) 12時頃
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[彼女たちとのやりとりの直後か、しばらく時間が経ってからか。 「カトリーナせんせー、飯ー」>>226と調理室に入ってきた大柄な人影。]
無事だったのね、よかった。 もちろん用意してあるわ。
[カトリーナはほっとした顔で立ち上がり、慣れた手つきで皿にシーフードパエリヤを盛り付ける。 ケヴィンには大皿で、後ろから付いてきた手芸部のヨーランダ>>209には普通サイズの皿で。
追加で作ったごろごろ野菜のコンソメスープ>>199も、ケヴィンには大きめのどんぶりによそって出した。]
(235) 2016/08/21(Sun) 12時頃
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[「七不思議なんだけど、音楽教師の話がそうみたいだったっすよ」>>227 とノートを机に並べ、うち1冊を開いて話し始めるケヴィンに、]
わたしたちもいくつか読み取ったり、思い出したりしたことがあるの。 ……でも、先に腹ごしらえを済ませたら?
[ケヴィンが落ち着かないのでは、隣のヨーランダも気詰まりだろうと思い、食事を勧めた。
ふたりが食べ始めれば、これまでにわかったこと>>228をかいつまんで説明する。 新聞部の部室に昔の校内新聞が保管してあるのでは>>201という推測も含めて。*]
(236) 2016/08/21(Sun) 12時頃
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[ノートを読もうとする生徒には、非常用ろうそくを近くに寄せる。]
時期がはっきり特定できればもっと調べやすいのに、ね……。 ふたりのサッカー少年にしても、 屋上から落ちたか飛び降り自殺したかの少女にしても、 10年から20年ぐらい前としか。
あ、そういえば職員室を誰か見てる? 先生が残っておられなかったかしら。 比較的新しいできごとなら、事件…?をご存知の先生も多そうよね。
わたしはこの、トシミ・ハセガワという名前が気になるわ。 もし、被服室に飾ってあるタペストリー>>213の作り手だとしたら……、
[そこまで言ったとき、どこからか響いてきたのは、]
(237) 2016/08/21(Sun) 12時半頃
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ー回想ー
い………イケメンか………………。
[イケメンだ。イケメンがいる。きっと爽やかな笑顔を浮かべてるであろう彼女>>68に、謎の敗北感を覚えつつ。 軽く叩かれた背に確かな安堵を抱いて、小さく息を吐いた。]
……おう、どんと頼りにしてくれ。
[落ち着きを取り戻した声色で、いつものようにへらりと笑った。]
(238) 2016/08/21(Sun) 12時半頃
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あー、じゃあ俺は他に残ってる奴がいないか探してみようかな。 なんかあったら連絡してね。
[校門に向かうという彼女にゆるりと答えて、そこで別れることになっただろう。
きっと心細く震えている奴がいるはずだ。きっとそれは、可愛い女の子だ。今度こそ颯爽と駆けつけ、支えてやるのだ。あのイケメンのように。]
…………。
[パティがいなくなり、静寂の戻った教室は、めっちゃ怖かった。着いて行けばよかった、と切実に思うけれど、もう遅い。
廊下の先は、ひたすら闇。ひとりで歩くのは、少し、危険じゃなかろうか。
ひとまず椅子に座り、一呼吸。 誰か来るかもしれないし、ちょっと待ってようかな!]*
(239) 2016/08/21(Sun) 12時半頃
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[「そうだよ、正解だよ!」>>#4 という放送で聞いた女性の声。>>#2]
えっ、だ、誰………………!?
[椅子から腰を浮かして振り向いても、声の主らしい姿は見えず。 青ざめたカトリーナは、立ち上がってふらふらと歩き出す。]
どういう、ことなの……?
[テーブルか椅子につまづいてよろけるが、その自覚はなく、暗がりをじっと見つめていた。**]
(240) 2016/08/21(Sun) 12時半頃
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