299 さよならバイバイ、じゃあ明日。
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墓
少
霊
全
インティJrに2人が投票した。
ンゴティエクに1人が投票した。
インティJrは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
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ガッフゲッゲッゲ。
[何とか飲み込み、食事をやめた。]
……そうか、モイまでもか。ンゴ。
ぬう。 一日に二人以上、とは。 時々はあることとはいえ。 ペースが早い気がするンゴ。
[何事もなかったかのようにしんみり呟いている。*]
(0) mikanseijin 2019/10/16(Wed) 00時頃
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ギロチンは、インティJrに、モイの肉もあるよ!と飛び跳ねた(ぽい〜ん)*
sunao 2019/10/16(Wed) 01時頃
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…………。
[狐は、大鷲の言葉を黙って聞いていた。 いつものように弧を描いた細い目と、扇子で隠した口元。 "出て行け"にも、"異邦人"にも。ゆったりと尻尾を揺らし、面白がっているようですらあった。
が。]
(1) jinro_coqua 2019/10/17(Thu) 00時頃
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[――"残念だったな"。>>4:13
そう聞いた瞬間、狐の口が耳元まで裂けてつり上がった。]
ホホホ。 太陽の子に空振りなどありますまい。
[くわ、と大きく開いた嘴を見据えて狐は笑う。 妖怪めいたその笑みは、しかし脅かそうとか噛みつこうというつもりはなく、単にそれが狐の素の笑いというだけだった。]
見つかりたくなかった。 ええ、ええ、そうでございますとも。
(2) jinro_coqua 2019/10/17(Thu) 00時頃
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厳しくも優しいお言葉、されど太陽とはそういうものでありましょう。
いと眩しき太陽の子、貴方の前に現れる「死」とは、一体どんな姿なのでしょうね? 討ち果たした暁には是非とも、わたくしにも教えていただきたかったのですが。 ああ、太陽の子が「死」を打ち倒す瞬間をこの目で見られないとは。
[まことに残念です、と答える狐の口元は、いつの間にか再び扇子で隠されている。 青藍の扇子を顔の前でぱたり。ぱたり。と翻しながら、小首を傾げて大鷲を見上げる様子は、すっかりいつもの慇懃無礼な狐だ。]
(3) jinro_coqua 2019/10/17(Thu) 00時頃
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ああ、本当に本当に、お名残り惜しゅうございます。 これでお別れならば最後に、せめて貴方様の勝利を祈願させてくださいまし。 対価だけ受け取っておいてちっとも働かなかったとなれば、祈祷師の沽券にも関わりますし。
[だめでしょうか?と、狐はわざとしょんぼりした声色を作った。]
(4) jinro_coqua 2019/10/17(Thu) 00時頃
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― 祝賀会にて ―
[そうして、広場の真ん中に設えられた祭壇――普段なら大鷲が演説やら大道芸やらを繰り広げているその場所で、祝賀会の最中に狐の最後の祈祷が始まった。 狐は両手で榊の枝を捧げ持つようにして一礼し、その場に座り込んだ。ぱし、ぱし、と両の袖を払い、ンン、と軽く咳払いをして、朗々とうたい始める。]
かけまくも畏れ多き いと高き日輪の座におわす方 ――
[独特の節回しと抑揚をつけて、まずはインティの勝利を祈願する相手――今回はインティの父ということになっている太陽である――への挨拶とご機嫌伺いから始まった。]
(5) jinro_coqua 2019/10/17(Thu) 00時頃
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その金色の眼 燃え盛る日輪の焔の如く 隆々たる体躯 逞しきことこの上なし ―― [三十分かけて挨拶を終えた後、太陽の子たるインティがいかに素晴らしく逞しく強い子であるかをかくかくと語り、]
(6) jinro_coqua 2019/10/17(Thu) 00時頃
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生きとし生ける全てに訪う 無慈悲にして平等なるその者 嗚呼かくもおそろしきその名は「死」 ――
[次にそのインティが討ち滅ぼそうとしている「死」がいかに恐ろしく強大な相手であるかをやや控えめにむにゃむにゃとやり、]
(7) jinro_coqua 2019/10/17(Thu) 00時頃
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遂に両者相まみえし時 太陽の子 やおら飛び上がり三度回転ののち 硬き嘴と鋭い爪以てこれをしかと捕らえ ちぎつては投げ ちぎつては投げ ――
[最後にインティがいかに「死」を見つけ出して相対し、壮絶な戦いの末これを打ち倒すかをしかじかとたっぷり一時間かけてうたい上げた。]
(8) jinro_coqua 2019/10/17(Thu) 00時頃
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[これらの長い長い祝詞の合間、榊の枝が拍子をとるようにしゃんしゃんと振られたり、興の乗った狐が立ちあがって祭壇の周りをぐるぐる歩きながら手にした枝であらゆる種類の「死」に見立てた見物人をびっしばっしと打ち据えたりなどした。
そして最初と同じく祭壇に向かって枝を捧げ持ち一礼し、とてつもなく長い祈祷の儀式はようやく終了したのだった。]
……ふう。 いやあ久々に真面目ンッンン、大掛かりな祈祷を致しました。 ホホ、流石に疲れますね。ああ、肉が食べたい。
[狐はやり遂げた顔で扇子をあおぎつつ、ぽろりと肉食獣の本音を漏らした。**]
(9) jinro_coqua 2019/10/17(Thu) 00時頃
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わー。 だいじょうぶ?
[喉を詰まらせる様子に、毛玉はンゴティエクの背中をさすさすとんとん。>>4:43]
たくさん、しんじゃった。 さみしくなる…。
[ンゴティエクのしんみりとした呟きと同じく、毛玉もしんみりとした声になる。 ふと、ソルフリッツィだったものに目を向けると、片方の耳が齧られてとても縮んでいた。]
ンゴティ、もうたべない? たべたら、きれいになる。
ソルも、モイも、ロゴスも、コーラも。 ぜんぶ、たべられない?
[毛玉は毛からにゅっと手を出すと、ンゴティエクの身体をつんつんとつついた。]
(10) sunao 2019/10/17(Thu) 23時半頃
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→ 祝賀会過ぎて、夜の雨中 ─
[草屋で一度、身を赤く染めた鳥の羽毛をざんざかと叩きつけるような雨が洗い流していく。
植物に水は恵みの雨だろうか。
鳥には、植物の気持ちはわからない。]
(11) miseki 2019/10/18(Fri) 00時半頃
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[空の向こうに、父たる太陽は見えない。 曇天が空を覆いつくしていた。
先に強く落ちた稲光は、 輝きで世界を眩ませ、 瞬間、周囲を闇に浸した。]
…… 今日は、どうも。 出るには適さん夜だ。
[頭上を見上げても、陽光は見えない。]
(12) miseki 2019/10/18(Fri) 00時半頃
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→そして、翌朝─
[そのまま、一晩を鳥は草屋の近くで過ごし ──翌朝、雨が止んだ後。
鳥は、黒焦げになった兎が横たわっている場に行き会うことになった>>4:43>>4:44。]
葬儀屋も…… か?
[耳に挟んだ話に、ややも苦い声でつぶやいた。]
(13) miseki 2019/10/18(Fri) 00時半頃
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インティJrは、難しい顔をして黙り、
miseki 2019/10/18(Fri) 00時半頃
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そこの黒焦げは。……
[耳を齧られていることには何も言わない。 自分とて、草の竜を腹に収めている。ただ、誰なのかを確認するように鳥は目を眇めた。]
…… ソルか。
[ぽつ。と、名前を口にして、息を吐いた。]
(14) miseki 2019/10/18(Fri) 00時半頃
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……………
討たれたか。 ……そうか。
[事実を確認する。黒焦げの鎧に目を眇める。あれをはがさないと、中の肉にはありつけないなと、そんなことを思っていた頑強な鎧は、雷の前には無力だったようだった。]
…… あれほどの強者でも。 「死」には。敵わんのか。
[実感としてそれが沁みる。舞台の上で死に戦いを挑み続けていた大鷲は、街を見回る兎の技量を、また『守る』ために「死」が蔓延する街を歩く姿を、──強い意思からのことだと、そう認識していた。]
(15) miseki 2019/10/18(Fri) 00時半頃
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[対処ができることなら、大概のことはきっとこの兎は鎧で防ぎきり、相手を切り伏せることができたと、鳥は思う。たとえ自分のような肉食の者が相手であれど、あの頑強な鎧は貫けない。
けれど。それでも、]
…… そう、か。
[──負けるのか。と、思った言葉は、口からは零れなかったが、身の震えという形での衝撃は声にまで滲む。]
(16) miseki 2019/10/18(Fri) 00時半頃
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[鳥は、兎が己の死についてどのような感情を抱いていたのかを知らない。それを知っているとすれば、あるいはより彼の側で見ていたものだけだったろう。 そして、そういったものの姿は、この場には現れなかった。少なくとも、例えば良かったと声をかける狐などは。]
…………我らは、連れていかれて どこに、行くのだろうな。
それがわかるなら。 聞いてみたいものだった。
[その問いは、葬儀屋に。或いは、誰より「死」と戦う職務を遂行していると見えたこの兎に聞きたいことだったけれど。もはやそれに答える魂はここに無い。]
(17) miseki 2019/10/18(Fri) 00時半頃
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インティJrは、細く息を吸い
miseki 2019/10/18(Fri) 00時半頃
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[ ── 怖い、と思った。 ]
(18) miseki 2019/10/18(Fri) 00時半頃
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[これまでで、これまで接してきた死の中で。
ソルフリッツイの迎えたこれが、最も。
大鷲にとっては、
恐ろしいと感じる「死」だった。]
(19) miseki 2019/10/18(Fri) 00時半頃
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[これだけの強者でも、敵わないのかと。 無慈悲に死ぬしかないのかと。
生前の姿を知ればこそ、 ソレを経て変わり果てた姿が
本当に、恐ろしかった。]
(20) miseki 2019/10/18(Fri) 00時半頃
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[死体の前に、触れるでもなくしゃがみこみ、膝をつきその躯を見下ろす。]
…フーッ、…… フーッ…
[息は荒く、身体は緊張を孕んで、 瞳孔が大きく開く。]
(21) miseki 2019/10/18(Fri) 00時半頃
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[こんなものは。こんなふうに 空から突然降るものは、 なにせ、防ぎようがないように思われた。
覚悟の、しようすらない。]
(22) miseki 2019/10/18(Fri) 00時半頃
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[ああ。けれど。
準備なら、まだ。
まだ。
今なら、──出来る。と、思った。
選べると。]
(23) miseki 2019/10/18(Fri) 00時半頃
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[或いは、あの草屋のように。
或いは、あの祈祷師のようにも。]
(24) miseki 2019/10/18(Fri) 00時半頃
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[覚悟を持って、
「死」に対峙することを
自らの翼で、道を選ぶことが。
*今なら、まだ* と。]
(25) miseki 2019/10/18(Fri) 00時半頃
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インティ。 うん。モイ、しんじゃった。
[現れた姿に毛玉は一度だけぴょんと跳ねたが、葬儀屋の死を肯定すると毛はしんなりとした。 ンゴティエクに全部食べられないのかと無理難題を言い放ってはいたが、インティJrが居るのであれば亡骸を火葬場に運んで貰えるのではないかと、毛玉は彼を見たが。]
…インティ?
[どうしたのだろう。 彼の様子が時折おかしくなるのはいつもの事だが、それとは違うと毛玉は感じた。 ぴりぴりとした緊張が毛玉にも伝わって、思わずンゴティエクの身体のつぶつぶに隠れるように身を潜めた。]
(26) sunao 2019/10/18(Fri) 01時頃
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どう、したの? …どこか、いたい?
[そろりとした声で尋ねる。 彼はどこか辛そうで心配だが、とても近寄れる雰囲気ではなく。 おろおろしながら声をかけるのが精一杯だった。]
(27) sunao 2019/10/18(Fri) 01時頃
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……………───
[黙ってしまった鳥の周囲を、ちょこちょこぴょこぴょこと毛玉が飛び回る。
それに、思考に沈んだ、視野の狭い鳥はスグに言葉を発しないまま。じっと一点、兎を見下ろしていた。
そして、]
(28) miseki 2019/10/18(Fri) 01時頃
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…… ク ワ ーーーーーーーーー ッ !!!!!!!!
(29) miseki 2019/10/18(Fri) 01時頃
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インティJrは、突然空を見上げて、叫び声を上げた。
miseki 2019/10/18(Fri) 01時頃
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[ワーーーーーッ!!!]
[ワーーーッ……]
[ワー……]
(30) miseki 2019/10/18(Fri) 01時頃
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[鳥は、そのきぃいんっと響き渡る迷惑な猛る甲高い声がこだまし、その余韻が残る間、真上に嘴を向け白い喉と嘴の先で三角錐の流線型を描いていた。]
…………………… …………………
…………
… ふう
[その余韻が過ぎ去ってから、顔を正面に下す。硬直から抜け出した本当にはた迷惑な鳥は、一仕事終えたように息をついた。]
(31) miseki 2019/10/18(Fri) 01時頃
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ウム。
[硬直から(強引にそして周囲への迷惑を考えずに)ぬけた鳥は、満足そうにひとつ頷いた。]
いや、どこもいたくはない。 大丈夫だ。
[そうしてから、ギロに答えを返した>>27。 どうやら聞いてはいたらしい。]
むしろ元気なくらいであるな!
はっはっはっは
[鳥はそう言って、謎の高笑いをかました。実際肉を食い、戦勝の祈祷まで貰っている。充実している面が一方にあるのは事実でもある。]
(32) miseki 2019/10/18(Fri) 01時頃
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無茶を言うな小さき者。
[背中……どこ?をトントンされつつ、全部食べられないかと提案する毛玉にあっさりと否定。>>10]
全部は無理ンゴ。 それでも、一部分は貰っていくンゴ。
コーラとソルフからは貰ったンゴ。
[それで終いだと念押しする。]
(33) mikanseijin 2019/10/19(Sat) 00時頃
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[現れた鷲。>>13 こんな風に、死の場に立ち会う鷲と遭遇するのは初めてであった気がする。
故に、どういう反応をするのか、予測はできず。 激しく嘆き悲しむのか静かに悼むのか、はたまた。
軟体動物はしばし見守ることにした。]
……。
[どことなく、しんみりと。 いつもの騒がしさはなく。>>15>>16 声の震えに込められた感情を推し量るのは難しく。
死した者はどこへ行くのか、生きている者にはわからなくて、答えを返せず。>>17]
(34) mikanseijin 2019/10/19(Sat) 01時頃
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[しかしながら。]
オウフ!!!
[沈黙を切り裂く雄叫びに、>>29 ビビった軟体動物は思わず粘液を吐いた。]
ウッ……ゴボゴボォ……
[地味にダメージを受け。]
(35) mikanseijin 2019/10/19(Sat) 01時頃
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……なんというはた迷惑な奴ンゴ!
[ぷんぷん。]
しかし、元気にはなったンゴ?
[まあやはり、この鳥にしんみりされると調子狂うンゴと思っていて、ちょっとほっとしたのは秘密だ。>>32**]
(36) mikanseijin 2019/10/19(Sat) 01時頃
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>>36
???? なんだ? 誰か通りかかったのか?
[突然割り込みにやってきて雄たけびを上げて、周囲にダメージを喰らわせた鳥は、はた迷惑なヤツが自分のことだとまったく認識できていない顔で首を傾げた。]
……う 、むッ 我は常に背筋を伸ばし 光り輝く生気に満ち満ちた太陽の子よ!!
[頷きかけた鳥は、途中で胸を反らした。元気がなかったという事実をなかったことにしたいようだった。]
生命力の申し子! 天に轟く雄々しき勇士! それが我、……ウオッ
またもカラフル攻撃か?!
[途中、吐き出された粘液にピョンッと後ろに鳶退った。]
(37) miseki 2019/10/19(Sat) 14時半頃
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インティJrは、やるのか? やるつもりなのか?? とファイティングポーズをとった。
miseki 2019/10/19(Sat) 14時半頃
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[大鷲はンゴティエクに両方の翼を手前に包み込むように構えたポーズをとり、]
と、しかし「死」以外を相手に 戦っている余裕はないな。
[わりとすぐにポーズを解除した。]
───、葬儀屋がおらんのでは それぞれ運ぶのも一苦労であろうよ。
野晒しというわけにもいくまい。
助手。……どうする?
[鳥は「葬儀屋」に尋ねるようにギロに遺体をどうするかを聞いた。 兎の装備は重たいが、もっていくくらいのことはできるだろう。街のどこかに兎の墓を作ることも。その手伝いをすることも。]
(38) miseki 2019/10/19(Sat) 14時半頃
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[とりあえず、それぞれの身体の居所が決まるなら、大鷲は兎の墓の目印には剣を提案する。]
…… ……カラフルは固まると、 好事家が喜ぶのだったか…… [価値を知ってしまった鳥は、狐に諭されはしても完全に納得しきっていないか、少し複雑そうな顔をした後、回収していくか? と軟体動物へ選択を投げた。 そうして、それから。]
助手は、この後、どうする気だ。
[と、ふいに大鷲は広い範囲の意味にとれる問いをギロに投げた*]
(39) miseki 2019/10/19(Sat) 14時半頃
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[自覚のない鷲に、もう一回吐きかけてやろうかと思ったが自分がしんどくなるのでやめた。>>37]
わあわあ ビックリして吐いただけンゴ。 そんなやる気はないンゴ!!
[不穏なポーズを決める自称太陽の子に慌てて白旗をあげた。]
(40) mikanseijin 2019/10/19(Sat) 17時半頃
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ソルフだけでなく、モイも……ンゴ。 あとコーラ?コーラは運べるのかのか。 あそこでそのまま、というのもコーラっぽいンゴな。
……まあきっと、運ぶのは街の皆が手伝ってくれるンゴ。
[ギロへの問いかけに横から口を挟む。 でもふと、いつか最後の一人になった時はどうなるのだろう、とちらりと疑問がよぎった。>>38]
ん? いや別にいらンゴ。
[カラフルの回収に対し。 粘液がどこかで取引されているのは一応知っているが、欲しいものは死肉くらいで染料と縁のない軟体動物にとっては特に必要ではなかった。]
(41) mikanseijin 2019/10/19(Sat) 17時半頃
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インティもどうするンゴ?
[さっきまた、死と戦うとか言っていたような言ってなかったような。>>38
ふと気になって、聞いてみるのである。**]
(42) mikanseijin 2019/10/19(Sat) 17時半頃
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……さて、この辺りがよいでしょうかね。
[街から盛大に追い出されたのち。狐は、小さな泉を見つけて足を止めた。 傍に生えた木の根本に腰を下ろして、深く、深く、息を吐いた。]
(43) jinro_coqua 2019/10/19(Sat) 18時頃
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[最期の瞬間をよりよいものにする。 狐にとってそれは、見苦しくなく逝くこと。 最期の瞬間まで美しくあること。 深青の着物も虹色に輝く紅も、そのために準備したものだ。]
(44) jinro_coqua 2019/10/19(Sat) 18時頃
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[祈祷に使った分の榊の枝は、焚き上げるように言い残して置いてきた。 狐の手元には、一本だけが残っている。肩に立て掛けるようにしたその枝はまだ濃い緑を保っていた。
狐は榊を見上げて、目を細めた。 草屋で手に入れた榊は数日たってなおみずみずしく、空に向かってしっかりと葉を広げている。
遠くに、遠くに行こうとするように。]
おや、もしや貴方も。 旅路の安全祈願ができればよかったのですが。 けれど、そうですね、それならば。 きっと此処で立ち止まって正解だったのでしょうね。
[ちょうど水もありますし。 狐はそう呟いて、肉球のついた指で枝をそっと撫でた。]
(45) jinro_coqua 2019/10/19(Sat) 18時頃
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……廻り。転じて。また生まれる。 ならば、その先で。 また会うこともあるでしょう。
[さらさら、さらさら。 榊の葉が風に鳴る。 その枝葉の先に何を見たのか、狐は僅かに微笑み――ゆっくりと、目を閉じた。]
(46) jinro_coqua 2019/10/19(Sat) 18時頃
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[白い前脚がぱた、と地面に落ちて。 袖の間から小さなふわふわしたものが転がり落ちた。 毛玉はてってけてってけと風に乗って転がってゆく。何処までゆくのか、途中でふっといなくなってしまうのか。
どちらにしても、狐がその先を見ることはない。 狐の魂はもう此処にはない。 閉じた目も、ゆるく笑んだ口も。 まるで眠っているようだ。]
(47) jinro_coqua 2019/10/19(Sat) 18時頃
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[――さらさら、さらさら。
静かに息の絶えた狐の髭を、榊の葉を。 風が優しく撫でていった。**]
(48) jinro_coqua 2019/10/19(Sat) 18時頃
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[鳥は相変わらず、軟体動物の心情を察しない。 なんとなく見られているのに「?」という顔で見かえすだけだった。余計にンゴティエクの方が疲れるだけの可能性が高そうだった。]
そうか? そうだな。
[>>40 やる気はない。と主張されれば、スッと矛を収める。]
ゴティエはイマイチ食う気がな……
[狩ったら食べねばならない。そういう決まり事でもあるようであった。マズそうな見た目は危機回避に一役はかっている。]
(49) miseki 2019/10/20(Sun) 00時半頃
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[名前があげていかれるのに、少し目が細められる。コーラの扱いについては、ウム。と同意に頷きを返した。]
我も、草屋の主人は、 あのままでも良いかと思う。
…… ゆっくり、草に成っていくのであろう。 それも草屋らしいと思う。
[そう言って、鳥は草に覆われた小屋の方を眺めた。]
(50) miseki 2019/10/20(Sun) 00時半頃
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|
…… そうか……
[粘液の回収については、吐き出した当人はあっさりとしたもので、それがまたなんとはなしにプライドをやや刺激した。]
…… ……乾くまで残っていたら、 粉屋にでも届けておくか。
[そこにあの飛び跳ねる透ける主人はいないだろうが。もしか誰かが引き継ぐのなら、商品として欲しがるものもあるのかもしれない。──いつか。]
(51) miseki 2019/10/20(Sun) 00時半頃
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|
[少し、遠くに思いをはせてから、ひとまず兎の身体を回収することにする。 そうしてから、ふと自分に投げられた問いに、ム。と軟体動物を見下ろした>>42。]
────、
[鳥は少し黙ってから、ゆっくりと、高い高い空を見上げる。]
そうだな。
……ここ最近の皆の葬儀がすんだら。
「死」のヤツを、今度こそ 迎えに行ってみようと思っている。
[高い高い空の向こうの太陽の方を見たまま、大鷲はそう答えた*。]
(52) miseki 2019/10/20(Sun) 00時半頃
|
|
[わかっていなさそうな顔に、追撃を吐きかけないという己の選択はあっていたようだと思った。>>49]
……そうンゴ? 我が輩、我が輩の体はウマイと思うンゴ。
[不味そうと言われるとつい否定したくなるのは意地である。]
まあ、死んでからの話であるが……
[しかしその主張をした為に食われたら嫌なので予防線を張っておくのだった。]
(53) mikanseijin 2019/10/20(Sun) 01時頃
|
|
[コーラについては全面的に同意だったので、軟体動物は触角を揺らすのみ。>>50
ちょっと食べたけど。]
ふむ、ふむ? うむ、粘液は好きにしたらいいンゴ。
[更なる無頓着ぶりを見せてまたインティのプライドをちくちく。>>51]
(54) mikanseijin 2019/10/20(Sun) 01時頃
|
|
[高く高く空を見上げる鷲につられ、軟体動物も触角を限界まで上に伸ばす。>>52
「死」は上の方にあるのだろうか。]
むむ、いよいよ最終決戦ンゴ? そうか、そうか。
そんなら、その時は我が輩も途中まで見送るンヌ。
[もし同行を許され、そして空を目指すというのであれば、空を飛ぶ途中で放り捨てられる感じになるだろうか。柔らかいのである程度高い所までは平気だろう。たぶん。*]
(55) mikanseijin 2019/10/20(Sun) 01時半頃
|
|
[ワーーーーーッ!!!>>30 ワーーーーッ…… ワー………
鳥の放った声が、毛玉の中で反響する。 突然の叫び声に毛玉は例の如く毛を膨らませてフリーズしたが。]
…! び。びっくりした。
[同じくダメージを受けた軟体動物の粘液に被弾した感触でハッとした。 自慢の毛が鮮やかなねとねとでぺっとりしている。]
……イナリの、すきなやつ。
[粘液の感触はあまり良くないが、毛についた粘液はカラフルな模様のようでもあって、悪い気はしなかった。]
(56) sunao 2019/10/20(Sun) 03時頃
|
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うん。おそうしきまちのみんな、やく。 かそうすると、けむりといっしょにおそらにいける。 ギロ、しってる。
かそうばにはこぶ、てつだってほしい。
[毛玉は自慢げに話した後、ぽい〜んと飛び上がって鳥に希望を伝えた。>>39]
そのあと、どうしよう。 [それから、を思って、毛玉はぴたりと跳ね止み、その場にしんなりした。 葬儀屋も逝って、毛玉はまた帰る場所を失った。 今の寝床に居続ける事は不可能ではないだろうが、毛玉だけで住むにはやはり広すぎて寂しく思う。]
…むかえに? [ううん、と唸っていたが、鳥が死を迎えに行くと言うと毛玉は首を傾げた。 そして太陽の方を見た鳥を見て、それを見ている軟体動物を見て、毛玉も同じく空を見上げる。]
(57) sunao 2019/10/20(Sun) 03時頃
|
|
そら?そらにいくの? ギロも!ギロも、インティ、みおくる!
[毛玉はしんなりしていた毛をぱっと広げて、ぴょんぴょんと飛び跳ねた。 死を迎えに行くという事がどういう事なのか、毛玉にはよくわからない。 ただ、何処かへ行くなら見送りたいと毛玉は思う。 旅立ちを見送る事。 それが毛玉がこの街で出来る唯一の仕事なのだ。*]
(58) sunao 2019/10/20(Sun) 03時頃
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[死とは何か。] [無力であること。]
(59) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
|
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[成程それは道理だろう。 "生まれ変わり"が起こるまで、 何もできなくなってしまう。]
[では、 一時の眠りであるだろうか?]
(60) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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[それは正しくて、 たぶん間違いだ。
たとえ死を迎えた後、 再び生まれる生き物だとしても。 コーラにとってはたぶん、…]
(61) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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―――― 、…
(62) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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[日々響いていた鳴き声はもう響かず、 その店に訪れる者の目的も変わった。
いつもいた店主は会話も出来ず、 でもそこに一部が横たわったまま。
静かに増える店主から生える草々は、 やがて花を咲かせ実を付けて種を作り、 この場に残るか風にのり遠くへと往く。]
(63) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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―――…
(64) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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[さわさわと風が草木を揺らす音がする。 前はなかった大きな木は 日当たりのよかった場所に木陰を作り、 その足元にいる草たちと養分を奪い合っている。
生態系が少し狂ってはいるが、 ささやかな問題である。
暫くは店主の亡骸で賄われるだろうそれらも、 そのうち足りなくなり、生存競争が行われ、 この草屋だった場所も、静かに"死んで"行くのだろう。
何を以って"死"とするのかは、 きっと誰にも分らないだろうけれど。]
(65) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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[店主の下には様々なものが埋まっている。 それは草屋の対価としてもらった様々なものだ。
種だったりぼんやり光る実だったり、 匂い袋だったり、小瓶だったり。
それらが何になるかは解らない。 きっとこのまま宝物のように埋められたまま、 店主やこの店と運命を共にするのだろう。
価値があるものも、ないものも、 全て等しく、共に。]
(66) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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[―――死とは何か。]
(67) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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[―――死が恐くないのか?>>4:32]
(68) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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[この街は毎日人が死んでいる。 ボーッ、ボーッ、ボーッ 汽笛はまるで送り出すようだ。
煙がかかり空の色を変える。 少しの燻りを残し、 でもそれもすぐに消えていく。
コーラにとって、 死とはそんなものだった。
居なくなるのは寂しい。 話せなくなるのは寂しい。 会えなくなるのは寂しい。
でも悲しむような事ではきっとない。 恐れるような事でも、きっとない。]
(69) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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[ただやっぱり、 ひとりきりで死ぬのは寂しいだろうなと思う。]
(70) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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[草木が枯れるように生き物は死ぬ。 生き物が死ぬように草木は枯れる。
それは同一の事象だ。
だから自らを食べられる事は肯定するし、 草木の養分になる事も肯定する。
自分も草を食べているのだから。 寧ろ育てて殺しての大量虐殺だ。
死ぬ誰か、が、 草屋の草だったらいいのに。と思った事がある。 でも、そうなった事はなかったのに、 なぜ?と思って、その後に、それもそうかと思い至る。
草花は確かにここに生まれたけれど、 ここに住む予定はなかったからだ。]
(71) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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[そんなめちゃくちゃな理屈に納得しながら、 死んだ誰かに草花を贈る日々を続けていた。
草や花を贈る理由は、 一人で死なせないためだ。
既に摘み終え死んだ花を添える。 傍に咲きいつかは果てるだろう花を贈る。
ただそう言った理由だった。]
(72) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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[コーラは死んだ。 新たに生き、これから死ぬだろう草花を沢山生んで。
誰かがこの草屋から草を食むと、 その分だけコーラと共に死ぬ命が増える。
この草花はこの街の皆に贈ったものであるとともに、 自分自身に贈るものでもあり、
―――――― きっと。
コーラの死にざまが寂しいものだった、と、 コーラを失った事で寂しい気持ちになったとしても、 そう思う人はいないだろうと思う。]
(73) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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[死とは何か。]
[ちょっと寂しいけれど、 たくさんのありふれたもの―――と、 今は亡き草屋の店主はそう答えるのだろう。]
(74) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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―――…、…
(75) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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[こえがきこえる。>>45 滴が揺れる。
もしやあなたも たびじのあんぜんきがんができれば けれど きっとここで
靄がかかっているようにくぐもってそれは聞こえた。 言葉の理解はできている。]
(76) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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―――…
[枝にくっついていた滴がしたたり、 落ちて行き、それは葉の先へと到達する。
めぐりてんじて ならば また
―――また。>>46 ぽたりと落ちそうになった滴と、 恐らくその微笑みはかちあったのだと思う。]
(77) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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[ぱたり、 ぽたり、
恐らく同じタイミングで、]
(78) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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[地に落ちた滴の水たまりから顔を出したのは、 小さな小さな竜の幼体だった。]
きゅー
[くるるるると鳴く音は、 風にも乗らずその場にとどまる。
ふわふわした毛玉が、 風に乗って転がって、転がって、 途中でふっといなくなってしまった事を、 できたて生まれたての目で見送った。>>47]
(79) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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きゅー
[もう一度鳴く。 見上げると安らかに眠る狐が見える。
新しい竜は狐の事を知らない。 ただ刷り込みのようにもぞもぞごそごそとのぼり、 ぺたりと鼻先にのっかってみる。
途中で毛にうもれて苦戦したのはここだけの話だ。]
(80) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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―――― ぅるるるるる…
(81) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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[髭がゆれる。水面もゆれていた。 まるで生と死の境目のようだ。
小さな声は変わらず誰にも届かなかったけれど、 今見える景色全ては生まれたばかりの竜の中にあり、
ころんと風に地へと落とされると、 ぷふーっと息吹をかけて、 狐の周りに宝鐸草を芽吹かせた。]*
(82) taru 2019/10/20(Sun) 20時半頃
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*
*
*
(83) miseki 2019/10/20(Sun) 21時頃
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─ 皆の葬儀がすんだあとの晴れた日 ─
[ ボーッ ]
[ ボーッ ]
(84) miseki 2019/10/20(Sun) 21時頃
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─ 粉屋 ─
[心臓に日輪を背負っていた竜を抱く鉄の列車が流している汽笛の音は、高く高く空に昇っていく。
その音が聞こえるくらいの静けさの中、 粉屋を訪れた大鷲は、たっぷりの湖の水が入ったボウルのようなものを、店にある机の上のひとつにおいた。]
これで、よし……と
[はられた透き通った水の底には、弾けた粉屋の主人のかけらが沈んでいる。 そこに置いた振動で、カケラたちは少し揺れた。]
(85) miseki 2019/10/20(Sun) 21時頃
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[それから、虹色のカラフルな──粘液が固まったものを、鳥はそのボウルの横に置いた。]
……我は、これで粉屋とは、 さようならになるが。
[その水面に視線を向けて、鳥はカケラに声をかけた。]
おそらく、街のみなが おかえりと出迎えてくれるからな。
粉屋も、安心して帰ってくるがいい。
[大丈夫だぞ。とまるで無根拠にそう大鷲は答えのない水に向けて胸をそらした。]
(86) miseki 2019/10/20(Sun) 21時頃
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じゃあな。粉屋。
[まるであっさりと少し遠出するかのくらいの気軽さの挨拶を鳥は置いて、]
ゴティエのカラフルを乾かしたものを ここに置いてゆく故、 注文が入ったなら、潰してやってくれ。
きっと、好事家が喜ぶだろう。
[ボウルの縁を羽根でそっと撫でて、鳥は店を後にする。]
(87) miseki 2019/10/20(Sun) 21時頃
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[見上げた空は、よく晴れていた。 嵐のような雷光を落としたものとは おなじ空と思えないくらいの青だ。]
…
[ふーっと鳥は空に向けて息を吐いた。]
(88) miseki 2019/10/20(Sun) 21時頃
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─ 広場の舞台上 ─
[舞台の上には、広がる布に糸をつけたものと、それを入れた籠がある。 サイズは、ギロとンゴティエクが入れるくらいのものだった。]
よいか。我の雄姿を記憶する観客は 大歓迎ではあるが、 街に帰れるうちに落とすからな。
[端的に言えば、パラシュートだ。広げればゆっくりと下降する算段になっていた。]
(89) miseki 2019/10/20(Sun) 21時頃
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[ンゴティエクとギロの二人が、「死」との戦いを見送りたいと、そう言ったときに、鳥はカラカラと笑った>>55>>58。そうして、それから。
「ひとつ、交換条件を出そう」
と、そう鳥は言った。]
(90) miseki 2019/10/20(Sun) 21時頃
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[そして、その条件が伝わったなら]
我が次に街にくるは、 この街を照らす太陽としてであろうな!
白き翼を持つ雷光としての 最後の雄姿!
二名に見届けてもらうとしよう!
[と、高らかに宣言をした。]
(91) miseki 2019/10/20(Sun) 21時頃
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[たとえ、その内心がどうであれ。
その時、鳥は確かに、 朗らかに笑ってそう言ったのだった。]
(92) miseki 2019/10/20(Sun) 21時頃
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─現在、舞台の上─
[滑走の準備はさほどはいらない。 高く高く飛ぶには、 風の見極めが何よりも重要だった。]
聞け! 聞け! 聞け!
いまより我は、陽光の主になる! 暗がりを乗り越え、 空に輝き続ける太陽となって見せよう!
(93) miseki 2019/10/20(Sun) 21時頃
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|
「死」を打ち倒す勇猛な大鷲の在り様、
──皆々、よくよく語り継ぐが良い!
(94) miseki 2019/10/20(Sun) 21時頃
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[声は震えず、高らかに甲高く、 それはいつも、鳥が吠えていたのと まるで同じような声で、出立を告げた。]
よし! では、行くぞ!
ギロもゴティエも途中で落ちるでないぞ。 拾いには戻らんからな!!
[かっこつかぬし。と、鳥は言って、 籠の持ち手を爪で掴むと、大きな声で 景気づけのひと鳴きをした。]
(95) miseki 2019/10/20(Sun) 21時頃
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ク ワ ーーーーーーーーー ッ !!!!!
(96) miseki 2019/10/20(Sun) 21時半頃
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*
*
*
(97) miseki 2019/10/20(Sun) 21時半頃
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─空─
[白い翼は、高く高く高く、太陽を目指して まっすぐにどこまでもどこまでも飛んでいく。
ビュウビュウと吹く風に煽られて、 途中、>>8 ぐるりと空中で三回転。
籠をぐるぐると振り回す結果になり 中の乗客にとっては 大変迷惑だったかもしれない。]
(98) miseki 2019/10/20(Sun) 21時半頃
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[高く、
高く、
高く]
[嘴で風を切り裂き、 街が豆粒になるほどまで高く飛び、 それでもまだ、まだ遠い父を目指して 鳥は翼を広げて飛んだ。]
(99) miseki 2019/10/20(Sun) 21時半頃
|
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[そうして、風を切る音が少しか静まり、 雲より高いところまで来たころ。]
…おい、 そろそろ下すぞ。
[昇り詰めるうちには、空気も何もが薄くなる。 そうして陽が強くなり、綿毛と軟体動物を熱から庇えなくなるころに、鳥は籠の中に声をかけた。]
(100) miseki 2019/10/20(Sun) 21時半頃
|
|
[羽ばたきで空気を叩き、その場にとどまり、]
フフン、……よくよくと 我の雄姿を焼き付けたであろう。
ここらが別れの時だ。 後は下りながら、 我の背をよく見届けることだ。
[尊大そうに鳥は二名に向けて胸を反らした。]
(101) miseki 2019/10/20(Sun) 21時半頃
|
|
いいか、無事に地上にたどり着け。
二人には、これから、 もっとも重要な役目を 任せるのだ。
[よくよく聞け。と風に負けぬように声を張り]
これから我が太陽となったとしても 今のこの姿、狐の祈願に語られる雄姿 それを忘れずに伝えゆくは 貴殿らの仕事だ。
[任せたからな。と、念を押し]
(102) miseki 2019/10/20(Sun) 21時半頃
|
|
必ず、我は「死」に会い、 そして打ち勝ってみせようとも。
狐の戦勝祈願、 誰よりよく効いたと、 誇ってみせよう。
[そう言って、不安もないように鳥はカラカラと笑った。]
(103) miseki 2019/10/20(Sun) 21時半頃
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いいか。
我は夜を超えて、必ず毎日会いにくる。 雲が遮る日があろうとも、 我はいつでも空にいるのだ。
いいか。さみしいなどとは、 思ってくれるでないぞ。
──我は、「死」を乗り越えて、
これより永遠になるのだ。
(104) miseki 2019/10/20(Sun) 21時半頃
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|
[鳥は、──
元々はただの、 「死」に気づいただけの、
死をおそれただけの鳥は、
けれど、微塵もそのおそれを感じさせない、 朗らかな声で、残していく 街の住人にそう言ってみせた。]
(105) miseki 2019/10/20(Sun) 21時半頃
|
|
[そうして、籠は鳥の手を離れ、 地上へと下される。
昇ってきたときとは反対の方向へ 風をビュウビュウと切って。]
(106) miseki 2019/10/20(Sun) 21時半頃
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インティJrは、それを、上から見届けて、
miseki 2019/10/20(Sun) 21時半頃
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ク ワ ーーーーーーーーーー !
(107) miseki 2019/10/20(Sun) 21時半頃
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[高らかにひとつ鳴くと、 鳥はまた、太陽を目指して飛んでいった。
遠い 、 とても遠いところへ。
そうして、やがて誰の目にも 白い翼の背は
"見る"ということが叶わなくなった。]
(108) miseki 2019/10/20(Sun) 21時半頃
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|
[真っ白な翼は、光り輝く太陽に重なり 見ようとしたものは
── 皆、目が 眩んでしまったという*。]
(109) miseki 2019/10/20(Sun) 21時半頃
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―籠の中―
んむ。 居心地は悪くないンゴ。
[こじんまりと、小さきギロと軟体動物は籠の中に収まっている。白い大鷲の最後の姿を見届けるため。
最後、とは思いたくはなかったけども。 案外、もしかしたら?
この強く煩く明るい鳥の、出立の宣言を聞いていると。>>93>>94 「死」に打ち勝つかもしれないと思えてくるのだ。 そうなったらいいなー、と軟体動物は思った。]
落とすでないぞ、ンゴ。
[口調を真似て、籠の中に広がるのである。 みっちりとしている方がきっと落ちにくい。>>95]
(110) mikanseijin 2019/10/21(Mon) 00時頃
|
|
―空―
[空が青い。近い。]
うひょーンゴ。
[軟体動物はこんなに高く空を飛んだのは初めてだった。 ここまで強い風も初めてだ。 それなのに嫌だとも思わない。 何もかもが初めての上空に密かに感動していたのだが。]
オウ、フーーーー!
[ぐるぐる回される三回転。>>98 籠の中から粘液がヴェエエッと地上に落下していった。]
(111) mikanseijin 2019/10/21(Mon) 00時頃
|
|
[どんどん高く、もっと高く。>>99 凄く高い所にいるのに、太陽には全然届かない。 あれはどんなに遠い所にいるのだろう?と 軟体動物は不思議に思った。
でもこんなに高いから、半分くらいの距離は行っているのではないかと予測をつける。
そして、上昇が止まった。>>100>>101]
んむ。 ……これ、ちゃんと無事に辿りつけるンゴ?
[風にかき消されそうな声の独り言。パラシュートを信じていないわけではないのだが、不安を覚えるのは仕方ない高さ。空気の薄さにケフっと咳を一つ。
その中でもインティの声はよく通った。>>102>>103 最後になるであろうメッセージ、黙って黙って聞く。]
(112) mikanseijin 2019/10/21(Mon) 00時頃
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|
……ンゴ。
毎日毎日、会いに来るならきっと騒がしいンゴな!!! ふん、そんなんで寂しくなんてなるわけないンゴ。
[精一杯、元気そうな声を出し。]
まあ、後のことは安心して任せるがいいンゴ!!
[そして籠は地上への帰路につく。]
(113) mikanseijin 2019/10/21(Mon) 00時頃
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|
…………ッ、
達者で、ンゴッ!!! んむ、、、GOOD LUCK!!!
[やけに発音よく、声を張り上げて。]
それじゃあ、また明日ンゴーーー!!!
[籠はどんどん小さくなっていった。]
ぁーーーーーーーこぁぃーーーーーーー
(114) mikanseijin 2019/10/21(Mon) 00時頃
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─ インティを見送った日のこと ─
[その日は、とてもよく晴れた日だった。 勇敢なる鳥の挑戦を真っ向から受けるとでも言わんばかりの、澄み渡る青。 その戦いに、毛玉はついて行く事を許された。 かの日と同じように、毛玉は軟体動物と共に鳥の話を聞く。 自分たちを街へと帰してくれる籠は初めて見るもので、不思議そうにまじまじと見てしまった。
そして、鳥が高らかに声をあげると、ざわついていた広場がしんと静まり返った。 鳥が語るは、強く尊き志。 熱く、心を揺さぶるようなその声に、観衆は何を思うのか。 舞台前の最前列に居た緑色の毛並みをした鳥は、陽光の主となる鳥の話を妨げぬよう布で口を覆い、声を殺して泣いているようだった。]
(115) sunao 2019/10/21(Mon) 00時頃
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ん!だいじょうぶ。 ギロ、おちない。 ンゴティも、おちない。
[出立前の最後の念押しにはそう答えて、毛玉はにゅっと手を伸ばすと軟体動物をぎゅっと掴んだ。 どうやら、落ちないようにしっかり掴まえておく、といった意味のようだ。]
[そしてついに、鳥は空へ。
一声の後、羽ばたいて。 風を裂いて、空へと昇る。 どこまでも高く、まっすぐに。
おちない、と毛玉は言った。 しかしそれは考えが甘かったかもしれない。 乗せてもらった籠は風に煽られて、籠の中身は右へ左へ、上へ下へ。]
(116) sunao 2019/10/21(Mon) 00時頃
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あわ〜…。
[さすがに毛玉も情けない声を出す。 目をぐるぐるさせながら、それでも必死にしがみついていると、揺れはそのうちおさまった。
別れの時が、来たのだ。]
ん。わかった。 ギロ、みんなにつたえる。 まかせて。
[ぴ、と毛玉は鳥に向けて敬礼した。 そして、鳥が続けて語る言葉に、ぱちりと瞬いた。]
(117) sunao 2019/10/21(Mon) 00時頃
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まいにち、あえる。 すごい、すごい! インティ、そらにいる、さみしくない。
[毛玉は思わず飛び跳ねそうになったが、狭い籠の中なのでぐっと堪えた。] んー。 インティには、ばいばいじゃない。 ばいばい、おわかれのことば。
まいにちあえるなら、またあした、インティ。
[そう言って、毛玉は鳥に手を振った。]
(118) sunao 2019/10/21(Mon) 00時頃
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[それからの事は、あまり良く覚えていない。 鳥から離れた籠は風に遊ばれて、帰りもあまり快適なフライトとは言い難いものだった。
そんな中、覚えているのは、誰よりも高く飛んだ勇ましき鳥の姿と。 空から見下ろした、街と、この世界の景色。 それがどんなものだったか、ほんのひと時でこの景色全てを言葉にして持ち帰るには難しいが、とても美しい景色だったと毛玉は記憶していた。
そして、次に目を開けた時にはもう、毛玉は街に居た。 振り落とされていなければ軟体動物も一緒だっただろうか?或いは。
何はともあれ、毛玉はこれから忙しくなる。 勇敢なる鳥の話を伝えていくという新たな仕事を任されたのだ。*]
(119) sunao 2019/10/21(Mon) 00時頃
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―そうして日々は続いていく―
[それから。 軟体動物の生活は変わらない。
相変わらず路地裏に潜み、 相変わらず死肉をあさり、 相変わらず粘液を吐いている。]
ンゴンゴ。
[死肉を食べること。 それは、死者と共に生きることでもある。 軟体動物の小さい脳では、かつての友もいつまで覚えていられるかわからない。元に昔の仲間など、顔しか覚えていない者もいる。
だけど、血肉になるのであれば、たとえ忘れても体の中に息づいているような、そんな気がするのだ。だから食べることは弔いになるのだと。
……実はニジフラシたちが考えた言い訳にすぎないかもしれないが。]
(120) mikanseijin 2019/10/21(Mon) 00時頃
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