231 獣ノ國 - under the ground -
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
チェビイはお針子 ジリヤに投票した。(ランダム投票)
明之進は鉱滓地区 チェビイに投票した。
ジリヤは鉱滓地区 チェビイに投票した。
フィリップは鉱滓地区 チェビイに投票した。
ヴェスパタインは鉱滓地区 チェビイに投票した。
マユミは鉱滓地区 チェビイに投票した。
チェビイは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
――― 鐘は大きく鳴り響いた。
「 いつもの朝 」を報せる鐘が 。
東雲はまだ遠く 、潮風はそらに踊る。
……変わらぬ其処 、鳴り続ける音。紡ぎ続けるものがたり 。
その背表紙がひとつ、またふたつ。閉じられる音が聞こえた気がした。
そうしてその『 おわり 』 に、―――何処かの亀が 寂し気に微笑んだ *
(#0) 2015/07/18(Sat) 02時頃
|
[ 身を隠せて、雨が凌げて、本当それだけの場所だけれど 僕にとっては幸せが詰まっていた場所で。 彼女の家の話が聞けたのなら 確実にここよりは良いだろう生活環境に苦笑をひとつ。
ここではないどこか、きっと今も唄っている兄。 足かせをされて、籠の中で ひとりで。 僕が兄のように唄えていたら傍にいられたのにと ”兄達”の真意を知らない僕は口を固く結ぶ。
僕らの生活が置き去りになったままの家に 僕をここへ運んでくれた人を招く。
荒れ放題の家を見て”掃除”>>4:81という彼女を 僕は不思議そうな顔で見つめて]
……お、送ってくれて……ありがとう。 それなのに 掃除まで頼めない…よ。
[ 僕があのプリムラに奪われたのは ]
(0) kanko 2015/07/18(Sat) 03時頃
|
|
[ 何よりも大切な 彼女への恋心。 ]
(1) kanko 2015/07/18(Sat) 03時頃
|
|
[ それでも、僕はまた 少しずつ いちから彼女に焦がれてゆく。
閉じられた翼が綺麗だなと思う。 読めないその目が何を想っているんだろうと思う。 まっすぐに揺れる黒髪が夜のようだと思う。
星降る夜空で、僕の唄を。
交わした約束だけが、理由の見えない違和のように ぼくのなかで浮かんでいた。]
(2) kanko 2015/07/18(Sat) 03時頃
|
|
[ 彼女からしたら妙によそよそしいだろう僕は とりあえず座れる場所を、とベッドを片付ける。
ちらりちらり 妙に”気になる”翼を持ったひとへ 視線を送り 斜めに伏せた僕の目は、どこか様子を伺うように]
たくさん飛んで疲れたでしょ、 ごめんね、重くなかった?
[ 憂いのような色を浮かべて、彼女を見た。*]
(3) kanko 2015/07/18(Sat) 03時頃
|
|
―監視室に置かれた手紙―
背景管理人皆様
此度は身勝手ながら急遽辞めさせていただく形にさせて頂きます 少ない管理人の中で失態を犯し、怪我をさせ、管理する者の立場として危機感が足りず責任を感じました 迷惑極まりない行為として、その責任を負い
[それから数行書かれているが全体的にぐしゃぐしゃとペンで塗りつぶされていて]
明さんにはいつもお世話になっていたし、愚痴りに行ったり怪我の注意されたり 未だに返せない恩抱えてばっかだと思います。堅苦しい話をいつも聞き流してすいません。それでも俺は貴方の事が好きでした
アーロンさん。今だから言えます、お化けみたいだとずっと思ってました のっぺり長いし、いつの間にかいるし。それでもしっかり仕事していて、ビックリする事もしばしばありました
アマルテア女医。僕はやっぱり貴女が嫌いだ。けれど、よくわからない 自分の夢を叶えて、歩んで。僕とは違う道を進んでください
(4) 黒戌 2015/07/18(Sat) 03時頃
|
|
皆様の事は忘れません ありがとうございました、さようなら
[手紙の最後の方は捨てようと迷ったのか、ぐしゃりと潰してから広げられた後が残っていて、所々書き直したように塗りつぶされていたり、迷っていたのか字が震えている**]
(5) 黒戌 2015/07/18(Sat) 03時頃
|
|
[ ――― 声がした 。 ]
(6) grampus 2015/07/18(Sat) 07時頃
|
|
[ いつかに聞いたおとで、 ……僕が好きなおとで。 僕は首穴から景色を見た 。 ざくざくと砂を踏みしめて、誰かが此方に寄ってくる。 僕はゆるりと顔を覗かせた 。 見上げた先、” 何度も見た ”彼の姿さえあれば 。 」
「 」
[ 伸ばされた手、擦り切れた手衣に包まれたそれに 頭を預けることは出来ただろうか。 人声ではないおとで、彼の名前を紡ぎながら。 波にさえ打ち消されそうだと ―――僕は、思った。 ]
(7) grampus 2015/07/18(Sat) 07時頃
|
|
( もすきーと、 )
[ 幾度も彼の名を繰り返す。じわりと胸中に、ぬくもりが―― ―――ぬくもりと 、 寂寥とが広がった。
本当なら、僕から駆け出して抱き締めることさえしたい気分なのに!
彼より何倍も小さな体躯と、短な腕じゃそんなことも叶わない。( …それは、これからずっと? )僕の口からまた、くえと獣のおとがした。 ]
[ 「 会いたかった 」とさえ、 …―――伝えられない 。]**
(8) grampus 2015/07/18(Sat) 07時頃
|
|
[先客に気を取られていた私は、フィリップの言葉>>0に瞬きを一つして。 それから、ゆっくりと彼の方に顔を向ける]
“送ってくれて”?
[告げられた言葉を鸚鵡返し。 その言葉の意味をいまだ理解できずにいる私を見るその顔は、不思議そうで、よそよそしい>>3。 ベッドを片付けているのを、手伝わなくてはと思うのに、体が動かなくて。 私は馬鹿みたいに棒立ちで、その様子を眺めていた]
大丈夫……よ。 梟の活動時間は、むしろこれからだもの。
[かけられる労いの言葉ににじんでいるのは、気遣いというより申し訳なさ。 乾いた唇で機械的に返事をしながら、さみしさを思い出してしまった胸が、じくりと痛んだ]
(9) takicchi 2015/07/18(Sat) 11時頃
|
|
[おいてかないで、と彼は私に言った>>4:42のに。 まるで彼の方が置いていってしまったよう。 この場合、置いていってしまったものは、愛情? 思い出? 約束? そこで、はたりと私はもう一度瞬きをする。 ――――約束? 妙に引っかかるその言葉。 そういえば、自由になったら、とてもやりたいことがあったような気がするのだけれど。 嗚呼、なんだったかしら]
――――――……あ、ら?
[思い出せないことというのは、思い出せないでいる間、とても気になるものだけれど、実際に思い出してしまえば大したことでないことの方が多い。 だから私の持論は、思い出せないことは、忘れてしまう程度のことなのだと。大したことではないから思い出せないのだと、そう考えるようにしているのだけれど。 ……それならどうして、私は今、泣いているのかしら。 フィリップによそよそしくされたから、だけではないような、気がする。 じくじくと痛む胸。口元を押さえて、私は涙を止めようとした。だって、他人行儀に心配されるくらいなら、いっそ何もされない方がましだもの。 けれど、涙は言うことを聞いてくれなくて。 せめて無表情で、良かったと思う]
(10) takicchi 2015/07/18(Sat) 11時頃
|
|
確かに仲が悪かったわね。 イライラしてあなたの足を踏んだこともあったかしら。
[なんて、悪びれもせずにくすくすと笑った。 消毒液を脱脂綿に浸して、ピンセットで持ち上げる。 「我慢しなさいよ?」なんて意地悪に前置きしてから、 ノアの擦りむいた足を丁寧に消毒していった]
そういえば、なんで仲が悪かったのかしらね。私たち。
[ぽつり、と呟いて。ノアの顔を見遣った]
獣になった、ヒト……?
[怪訝そうな顔をして、首を傾げる。ひどく頭がずきずきした]
(11) gurik0 2015/07/18(Sat) 11時頃
|
|
被験体ってそんな。 ヒトに対して。実験用のマウスじゃないんだから。
[鼻で笑おうとするけれど、ノアの顔は真剣で。 私はどこか薄ら寒くなってしまう。 いったい、あの施設で。 自分は何をしていたというのだろう]
……兄さん? ずいぶん前に、亡くなったわ。 最期は薬の副作用……で……。
[ずきり、と頭が痛んだ。記憶がフラッシュバックする。 暗い病室。毛むくじゃらの腕。バケモノ。ヒトになりたい]
……あ。
[からん、と音を立ててピンセットが床に落ちた]
(12) gurik0 2015/07/18(Sat) 11時頃
|
|
……なんて、ことを。私。
[身体がカタカタと震えた。兄は死んだんだ。 私が―――殺したんだ]
痛い。
[頭を押さえた。ええと、そもそも何で。 自分は施設を辞めることになったんだっけ]
……クラリッサに、薬を投与して。副作用が。
[靄が段々と晴れていくのが分かった。 ぶつぶつと呟くと。やがて、泣きそうな顔でノアを見た]
私、また同じ間違いを。犯してしまったのかもしれない。
[耐え切れないほどの罪悪感を消すために。 記憶に蓋をしていたんだ。 自分は、なんて卑怯で。弱い人間なのだろう*]
(13) gurik0 2015/07/18(Sat) 11時頃
|
白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。
takicchi 2015/07/18(Sat) 11時半頃
|
あぁ、踏まれたなぁ 流石にわざと踏むのは痛いってハナシ
[ケラケラと笑いながら、消毒液の染み込んだ脱脂綿には引きつった笑いを見せて。それから押し当てられれば少しだけうめき声を上げるが、いつだったかのように涙を流したりはしなかっただろう 消毒が終われば少しくらいドヤ顔してアマルテアを見たりしたかもしれない]
実験体のマウスだったんだぞ、と キミにとっては…ね
[彼等をヒトとして見なければ良い。そんな事を言ったのは紛れも無く彼女だ だからこそ、自分とは相容れなくて。喧嘩して。そして、いがみ合い、嫌いだった。それすらも忘れてしまうなんて]
(14) 黒戌 2015/07/18(Sat) 11時半頃
|
|
…キミは卑怯者だ
[優しい言葉を掛けるはずなのに、どうしても嫌味が出てしまう 追い打ちを掛ける自分が嫌になって、自己嫌悪に陥ってしまう。ピンセットが落ちて、カタカタと震えるアマルテアを、ただ呆然と眺める事しか出来なくて]
嗚呼 結局あの薬を使ったのか
[クラリッサ、という名前には未だ靄がかかり、記憶の中のその人は真っ黒に塗りつぶされていたけれど。彼女が持つ強力な薬だけははっきり覚えていて 泣きそうな顔をして、自分を“間違い”だなんて言う彼女にはその肩を掴んで真っ直ぐと目を見て]
あぁ、キミは間違っている 薬をがむしゃらに使って、研究結果を得て――
[それでも。自分の持つ正義と、彼女の持つ正義は別である事くらいわかっていたし それに、彼女に関してはその過去を聞いてしまっている。だからこそ――]
(15) 黒戌 2015/07/18(Sat) 11時半頃
|
|
キミ自身がそれを正しいと思わなくてどうするんだ! 兄のためだったんだろ!無駄にしたくなかったんだろ!
[それは、彼女に対しての嫉妬だったのかもしれない 身近な人の死をそのまま自分の枷とするのか、それとも前へ進むための糧とするのか 彼女は後者だったからこそ、前者の自分は羨む事しか出来なくて]
キミは僕のようになるなと…言っただろ その子がどうなったかは知らないケド、助けたかったんだろ!
[言い聞かせるようだったその言葉はやがて彼女に対しての懇願であるように そうであってほしい。そうに違いない。と、身勝手に思ってしまったのだろう]
(16) 黒戌 2015/07/18(Sat) 11時半頃
|
|
キミは、赦されても良いはずなんだ…
[それはヒトの勝手な話かもしれない 今くらい、傷を舐め合う台詞くらい言っても良いじゃないか**]
(17) 黒戌 2015/07/18(Sat) 11時半頃
|
|
─或る昇日の頃─
[『……He went out and hanged himself and then there were none.』 誰もいない。 風なく時を止める徒花の庭にも。 秘密棟にも医療室にも図書室にも。
誰もいない。 がらんどうの白亜の中、 点々と続く赤い血痕。
偽りの楽園には、 今や閉じ込められるべき獣人はいない。
通信が幾つか入り、ばたばたと階下から 足音がする。 もうすぐ倒れている警備員にも 救援が来るだろう。]
(18) sane 2015/07/18(Sat) 12時頃
|
|
[ぐしゃぐしゃの辞表。 そこにあった感情を、迷いを、 叩きつけたような手紙。 「ノア・マーティン」の手紙。>>4>>5
それを血濡れていないてのひらで拾い、 懐にいれた。
彼はよっと立ち上がると、 放り出した刀を拾い、第三棟大扉から出る。 ふわりと着物の裾を翻すは外の風。 潮の僅かな香りと、夜明けのにおい。
一歩一歩、階段をあがっていく。 罪から逃げる気はない。 けれども最期に、"見たい"ものがあった。]
(19) sane 2015/07/18(Sat) 12時頃
|
|
[鼻をついた甘い香りが剥がれると>>0:#2 閉じられていた現実が一つ、開けられる。 ざらら、と脳裏に野の薄が揺れた。]
……さ、……や……。
[彼は、彼女の名前を拾い上げ ────階段を歩むごとに 一つずつ記憶を取り落としていく。 彼はそれでも、塔を登りだした。 頬を撫ぜる風は、それに乗って どこまでも飛んでいけそうだった。
海まで見える塔の上に たどり着くことはできるだろうか。
途中で警備員に止められるならその時に。 そうでないなら、上まで登った時。]
(20) sane 2015/07/18(Sat) 12時頃
|
|
[鐘の音が、高く鳴り響いた。──>>#0]
[ゆうらり、黒い夜の幽霊のような男は 遠くから、されど次第にせまる東雲に 怯えるよう 待ち焦がれるように目を細める。
やがて見えた曙。心にまで差し込む光。 遠く、陽に向かい羽ばたく鳥が見えた。
── はたり ふと鎖骨あたりを濡らす小雨がある。 視界でぼうやりと朝日が滲んで その時やっと、泣いていることに気がついた。
飛び立った鳥たち。 置き去られた男。
それでも、──あゝ]
(21) sane 2015/07/18(Sat) 12時頃
|
|
[「ヘリオトロープ」の空、陽の下を飛んでゆく その姿が何より美しくて……愛おしくて]
(……きっと、これ、が。 ──見たかった、んだ)
[大嫌いな筈の"朝"が来るのを。 いずれ塔の下から 警備員が捕らえに来るだろうか。 塔の中には誰か住むものがあっただろうか
喉が切なく震え痛む。 頬をぞんざいに拭って袖を濡らし、 彼は、昇る朝陽を見つめ続けていた。*]
(22) sane 2015/07/18(Sat) 12時頃
|
|
……薬を、使ったわ。 ヒトになりたいって言われて。外に出たいって。だから。
[間違ってる>>15、と強い口調で言われて。顔を上げた。 続けられた言葉>>16に。頭がカッと熱くなる]
そうよ、無駄にしたくなかったのよ! 兄さんのために! 自分のしていることは正しいと、ずっと信じてた!
[ぐっと拳を握る。 楽しい雰囲気はふっ飛んでしまって。 つい数分前まで、冗談を言い合っていたのが嘘みたいだった]
助けたいと思ってたわ。 クラリッサをヒトにして、外の世界を見せてあげたかった。
[それは事実だ。自分はすべての獣人を救いたかった。 ヒトになれば、彼らは幸せになれるんだと。 今はそれすら正しいか分からなくて]
(23) gurik0 2015/07/18(Sat) 12時半頃
|
|
成功したの。彼女はヒトになれた。 ―――けれど。
[そこで、言葉を詰まらせる]
ねえ、私は。赦されても、いいのかしら。
[揺れる瞳で、ノアを見つめた]
クラリッサは自由と引き換えに。 視力を失ってしまったわ。
[いま彼女はどうしているのだろうか]
これで良かったのか。分からないの。 “実験”は成功したはずなのに。モヤモヤして。
(24) gurik0 2015/07/18(Sat) 12時半頃
|
|
……なにより、私は。
[唇を噛みしめて。口の中で、血の味がした]
こんな大切なことを忘れて。 のうのうと暮らしていた、今の自分が赦せないわ。
[罪悪感から逃げるために、自らの記憶を封印して。 いつから自分は。こんなに卑怯者になってしまったんだろう*]
(25) gurik0 2015/07/18(Sat) 12時半頃
|
|
使った…か
[彼女の薬は自分の予想を遥かに超えていて。ただ、自分が使うのが怖かったからこそ、批判していたのかもしれない その薬は本来特効薬なのかもしれない。なんて希望を持ちながら、続く言葉を静かに聞いて]
その気持ちは、誰だって同じだぞ…と ヒトとして、暮らす。そんな世界を
[作りたかった。なんて、自分が言えるわけがなかった。結局は投げ出してしまったのだから 実験が成功した、となれば少しだけ嬉しそうな顔をするが、彼女の顔色が好転するわけでも無く 視力を失ってしまっては、本来の外の世界を“見せる”事が出来なくなってしまったのだと。そうはっきり宣言されたようで]
……そうか 視力を…
(26) 黒戌 2015/07/18(Sat) 12時半頃
|
|
[掛ける言葉が見付からない。忘れていたのは事実だし、彼女が被験体として施設内の獣人を扱っていたのも事実だ 赦されて良いのか。自分を赦す事が出来ないと言われれば、それまでだろうし]
ボカァ、どうする事も出来ないよ その子がどうしているのか、幸せかわからないケド
[彼女はきっと変わってしまったのだろう。獣人をヒトとして扱わず、実験が成功したのならば次の、副作用が無い薬を作りに行こうとすると思っていたのに]
キミはそれを糧にして新しい薬を作ろうとは思わないのかい
[もし、それをしないのならばビンタの一つくらい食らわせるのも悪くない ここで彼女が止まってしまうものならば、それは足を止めて枷として。歩む事をやめてしまった自分と同じになってしまうのだから**]
(27) 黒戌 2015/07/18(Sat) 12時半頃
|
|
[ハリネズミは死んだ 深く深く抱き合って、 自分の針が深く刺さって死んだ ハリネズミは生きていない 『あの』ハリネズミは生きていない 自由に捧げた今までの生をすべて忘れて …あの神父のこと以外は 自らが、不自由を求めていたことは 彼女にとってかなりの衝撃で 心がかき乱されないように 自由を求めたのは忘却の彼方。 だって、そのために、 多くの人を傷つけてきたのだから。 謝り方を、まだ知らないのだから。 ]
(28) 宝井民 2015/07/18(Sat) 15時頃
|
|
[ 見つめた先の人>>10の目が、 くろくておおきな僕の”――――”な目が
はたり、瞬き その上に乗る感情の色が淀む。 どうしてだろう、こんなに胸がしくりとするのは。]
………ま ゆみ ?
[ 狼狽えて、差し出しかけた真っ青の手が 所在なく 湿った家の空気だけを掴んで帰ってくる。
一歩、すすんで 狭いばっかりの部屋の中なのに なんだかとても遠くて どうしてだろう、どうしてだろう、どうしてだろう。 彼女との距離を 縮めなければ、と思うのは。]
(29) kanko 2015/07/18(Sat) 15時半頃
|
|
[ 灯りの油も無い家は、差し込む斜陽が反射するだけの
ほの光、それを吸い込む大きな濃色の翼 それを反射する柔絹のような肌
はらはら はらはら
その上をひかりのつぶが転がっていく。 それが あんまり綺麗で ぼくは ]
まゆみ。
[ 一度ひっこめた手を、折り曲げられた白い肘に添えて 隠された口元を隠すゆびにむけて ひどく遠慮がちに腕の輪郭をたどってゆく。
伺えない表情のむこう、彼女のひかりを掴みたくて 口元と 唇の隙間に、僕の蒼碧の指が滑り込めたなら]
(30) kanko 2015/07/18(Sat) 15時半頃
|
|
泣かないで。 泣かないで……… ぼくも、泣いてしまいそうになるから。
ねえ。
[ 彼女の泪は拭わない。 僕は困惑と締め付けられるような”何か”を持て余し 瑠璃色でもって 宝石みたいな泪を見下ろす。
彼女の手が僕の中にあったなら 左胸へとあてがって
ことばにならない何かを、心音に乗せる。**]
(31) kanko 2015/07/18(Sat) 15時半頃
|
|
[嗚呼、泣いていることに気づかれてしまった>>29。 当惑したように私の名前を呼ぶ声に、胸の痛みが増す。 なんでもないと首を横に振ろうとしたけれど、喉の奥が詰まったように、何も言葉は出てこなくて。 理由のよくわからない涙も、止まってはくれなくて。 来ないで。よそよそしい慰めなど、いらない。 詰められた距離の分、後ずさろうとしたけれど、やっぱり足もいうことを聞かず、私は立ち尽くしたまま]
……っ。
[もう一度名前を呼ばれて>>30、ぴくりと肩が震えた。 伸ばされる手の意図がわからなくて、私の瞳には、少し当惑の色が混じったかもしれない]
やめ……て。
[その手が、口元から、私の手を奪っていこうとすれば、力ない声で微かに抗議したけれど、その手は全く無抵抗で。 容易に彼の胸に導かれてしまう>>31]
(32) takicchi 2015/07/18(Sat) 16時頃
|
|
[震える口元など、見られたくないのに。 うつむけば、埃の溜まった床に、ぽたぽたと涙が染みを作っていく。 泣かないで。それは、私が彼に言った言葉>>4:39で。 あの時の私と同じような胸の痛みを、私は彼に味わわせているのかもしれない]
ごめんなさい。
[うつむいたまま、止まらない涙のことを謝った。 左胸にあてがわれた手。届く心音に、指先にすがるように力が入ってしまう自分を恨めしく思う。 顔を上げられないまま、目を閉じて、涙を止めようと試みて。 それでも、頭を中を過ぎってしまうのは。 もう口づけで涙を拭ってはくれないのね、なんていう言葉]
(33) takicchi 2015/07/18(Sat) 16時頃
|
白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。
takicchi 2015/07/18(Sat) 16時半頃
|
研究を、続けるなんて。できないわよ。 成功したのに。誰の幸せも生まない薬なら。
[新しい薬>>27、という言葉に。表情を硬くする]
実験結果を知ったジリヤは激怒して。 私に襲い掛かったわ。 もしかしたら、彼女は今頃。 殺処分になっているかもしれない。
[タートルネックを捲ってみせれば、 まだ新しい首の刺し傷が露になった。 女医が施設を去った理由が、何となく察せられただろう]
(34) gurik0 2015/07/18(Sat) 17時半頃
|
|
そして、当のクラリッサがいま幸せかどうかすら。 私には分からないのよ。
[ジリヤの暴走は、クラリッサを思ってのことで。 それでジリヤが酷い目に遭ったりしたら。 きっと優しいあの子は、悲しむのだろうと思う]
……それでも、あなたは。
[成功しても。人を不幸にしかできなくて。それでも]
私に研究を続けろって言うの!?
[声を荒げて、ノアを見遣った]
(35) gurik0 2015/07/18(Sat) 17時半頃
|
|
[ 小さく紡がれた拒絶の言葉>>32に、僕の手は 4つの赤い貝殻がひくりと跳ねて 戸惑うけれど 意志の裏っかわからにじむ何かが 白い ちいさな手を取ってゆく。
彼女が泣いているのが、つらくて どうして、って ( そんなひどいことを 勝手に思って )
左胸へと誘った手は、僕の心臓を握りこむよう。 ( とうに、その中身は彼女のものなのに )
僕は何を伝えたかったのだろう 左胸から、なにを
「 ごめんなさい。」
零れた謝罪のことば。 ――ちがう、そうじゃなくて。]
(36) kanko 2015/07/18(Sat) 21時半頃
|
|
[ とくり とくり
僕の心のなかに響くおと>>2:165は
とくり とくり
なんのおとだろう。]
(37) kanko 2015/07/18(Sat) 21時半頃
|
|
[ ( ねえ、 ぼくの音を 聞いて )
彼女の目は閉じられてしまって>>33 僕を拒絶するように したをむいて
足元に描かれる黒い染みが、ふえていく。 震えていた彼女の口元が脳裏に映る。
泣いている彼女が嫌がるかもしれないなんて 考える余裕すらないまんま、 ]
(38) kanko 2015/07/18(Sat) 21時半頃
|
|
[ 僕は、彼女から貰った安心を 目の前で泣いているひとに 伝えたい一心で ふたつの肩を抱き寄せる。]
…………ごめん、
[ 泣いているのが、多分僕のせいだから? 勝手に抱き寄せようとしているから?
僕は、兄さんから貰った安心を 目の前で泣いているひとに 伝えたい一心で 僕が泣いているときに、耳元で唄ってくれたうたを囁く。]
Flee as a bird to your mountain, Thou who art weary of sin
Go to the clear flowing fountain Where you may wash and be clean.
[ 呟くような、ぽつりぽつりとしたおとで。**]
(39) kanko 2015/07/18(Sat) 21時半頃
|
|
[見たくないわけじゃない、見られたくない、だけなのに。 視線を避けるようにうつむいて、目を閉じて。それでもいつまでたっても涙は止まってくれなくて、顔を上げられないし、目も開けない。 つかまっていない方の手で、涙を拭おうとして。擦ったらだめと言われたことを思い出して>>2:208、その手を止めた。 嫌だ、どうして思い出してしまったんだろう。 幸せな目覚めの記憶。このタイミングで思い出してしまうなんて、最悪だった]
……?
[近づく気配>>39に内心不思議に思う。でも、涙が止められずにいる私は、顔を上げるに上げられなくて]
(40) takicchi 2015/07/18(Sat) 22時半頃
|
|
――――――……!!
[抱き寄せられた、とわかると思わず体が強張った。 濡れてしまうわ、と止めようと思ったのに、唇が動かない。 だってこの腕が心地いいことを、私は良く知っていて。 この腕に抗えない>>4:22ことも、私は思い知っている。 謝ってほしいわけじゃないのに、やっぱり私は首を横に振ることができなくて、ただ、詰めていた息をは、と吐き出すと、フィリップの肩に額を乗せた。
今いるこの場所は、まぎれもない外の世界で、その証拠に、甘い匂いと香らない造花の代わりに、土と森の匂いがする。 けれど呟くような彼の歌に耳と、埃っぽい住処の匂いは、第二図書室の朝を私に思い出させた。 あの施設を懐かしく感じることなんてないと思ったのに、たった数日前のことなのに、あの朝の光景が、今の私には愛しく感じる。 抱き寄せてくれる背中に私の腕を回したいのに、さっきのよそよそしい態度が棘のように刺さって、どうしてもできなくて。 ちくちくと胸が痛むけれど、彼の歌声と体温は、私を確かに落ち着かせて、いつしか涙は止まっていた]
(41) takicchi 2015/07/18(Sat) 22時半頃
|
|
……ありがとう。
[小さく呟くと、そっと私はフィリップの胸を押して。顔を上げて、笑顔らしきものを浮かべる。いつも以上に、多分へたくそな笑顔だったと思うけれど、それが精一杯の強がりだ]
もう、大丈夫だわ。
[ちりちりと、胸は悲鳴を上げていて。何が大丈夫なのか自分でも良くわからなかったけれど、涙は止まったから。 だから、きっと大丈夫なのだ]
(42) takicchi 2015/07/18(Sat) 22時半頃
|
白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。
takicchi 2015/07/18(Sat) 22時半頃
|
ジリヤ……
[誰だったか。全く思い出す事が出来ないけれど、その傷が酷く痛む気がして。彼女に襲いかかったと言うのならば、やはり体の至る所にあるその傷はきっと、そのジリヤという人物が付けたものなのだろう]
キミが人の幸せを決めるのかってハナシ その薬を、まだ――
[弄れば使えるかもしれない。まだ改良の余地があるのかもしれない。そう言おうとしたのに 研究を続けろと言うのか。なんて言われてしまえば、カッとなってしまう]
この ―― !!!!
[右掌で彼女の頬を思いっきり叩いただけでは飽きたらず、その胸ぐらを掴み、自分に引き寄せる]
(43) 黒戌 2015/07/18(Sat) 23時頃
|
|
キミは本当にそれを望んでるのかってハナシ 兄の死も、研究の礎として考えないと進めないなんて言ってたキミが 一人に過ちを犯しただけで。そう簡単に諦めて良いものなのか
[どうしてこんな事を言ってるんだろうか。本当はもっと慰めをしたり、諦める事も大切だなんて言う事が必要だったんじゃないだろうか 頬を叩いた手は今でも痛むし、心はそれ以上の何かで潰れてしまいそうだった]
――優しい言葉かけて欲しいなら他を当たれってハナシ
[いつか、彼女にそう言ったように。同じ事を繰り返してそう伝える 自分は本当に嫌な奴だ。それくらいわかっているのに。きっと、自分は過去に囚われず研究を進める彼女に憧れて、強かな彼女に惚れたのだ だからこそ、それが変わってしまったのが何より許せない]
(44) 黒戌 2015/07/18(Sat) 23時頃
|
|
キミが研究しないって言うなら “俺”が引きずってでもさせてやる
[ずっと傍で支えてやる。なんて、そう宣言して それからヤケクソ気味にその唇を重ね合わせて、無理にでも、その過去を無くさないように**]
(45) 黒戌 2015/07/18(Sat) 23時頃
|
|
――――――っ!!
[ノアに思い切り頬を叩かれ、胸倉を掴まれる。 なんの抵抗もできないまま、非力にそれを受け入れた。 長身の彼に引き寄せられると、爪先立ちになる。息が苦しい。
反論をしようとするけれど。言葉にならなくて。 叩かれた左頬がひりひりと痛んだ。
すでに諦めてしまった彼が。私に諦めていいのかと説く。 とても矛盾していて、でも彼の目は真剣で。 何も言い返すことができない。 彼もまた、変わってしまったのだ。私が変えてしまった]
(46) gurik0 2015/07/19(Sun) 00時頃
|
|
……ノア?
[彼は今、なんと言ったか。 聞き間違いだと思って。聞き返そうとする。 だって、あまりにも彼らしくない言葉で。 言葉を紡ごうと開かれた唇は、彼の唇によって塞がれてしまう。 長い長い、口付け。頭が熱くなって。蕩けそうになる]
一緒に、やってくれるの?
[キスを終えると。上目遣いに、彼を見つめて]
たぶん、私はまた間違いを犯すし。 あなたにも失礼なことを言ってしまうわ。
[言いよどみながら、その瞳は揺れていて]
研究を続ければ、きっと優しいあなたにとって。 つらい決断をしなきゃいけないときも、来るかもしれない。
(47) gurik0 2015/07/19(Sun) 00時頃
|
|
ノア、それでもあなたは。私の隣にいてくれる?
[そう言って。不安そうに、ノアを見上げた]
(48) gurik0 2015/07/19(Sun) 00時頃
|
|
当たり前だ…
[一緒にやってくれるの?と言われれば、腹の底から無理矢理声を絞り出すように]
そんな事、知ってるってハナシ…
[失礼な事言われるのも、間違いを犯す事も]
(49) 黒戌 2015/07/19(Sun) 00時頃
|
|
キミと一緒が良いんだ、アマルテア
[いつもと違う、不安そうなその瞳を真っ直ぐと見つめて 胸ぐらを掴んでいた腕は徐々に力が抜けていき、彼女がつらそうな体制をしていたならば楽になるだろう それから、身長差のあるその頭を自身の胸に押し当てるように、抱きしめて]
キミが一人で背負い込むくらいなら、僕も背負ってやる 間違いを犯したなら、僕も責任を取ってやる
[その昔、一人のために突っ走って、がむしゃらに頑張って、それから大切な者を失って その悲しみを知っているからこそ、わかっているからこそ]
(50) 黒戌 2015/07/19(Sun) 00時頃
|
|
キミだけは、失いたくないんだ――
[何かを思い出すように、ぎゅうと抱きしめて。そして温もりをしっかりと感じ取れば自身の頬に何故か伝う水の感触だけ残る**]
(51) 黒戌 2015/07/19(Sun) 00時頃
|
|
[ 小さなお礼のことば>>42と共に 押し返される胸。 こちらを向いた黒いひとみは、濡れていて 目元も微かに赤くって >>2:208 そんなこのひとの顔を、見たことが…ある、ような。
頬にのこる泪の線を指先でなぞって 無意識のうちに 赤い舌先で舐める。
( どうしてこんなに しょっぱいんだろう )
無理にもちあげられた淡桃色のくちびるの端っこに 掴まれた心臓の下のあたりがずきりと傷んで
けれど、]
(52) kanko 2015/07/19(Sun) 01時半頃
|
|
[ 「大丈夫」って、 言われてしまったから
ぼくは 彼女を抱いている理由を 失ってしまった。]
…………そう。 …よか、った。
[ くちからそんな 思ってもいない言葉が出る。 けれど、そう云うしかなくて
僕は抱いていた腕を広げ、緩すぎる鳥籠を開けた。]
それじゃあ、まゆみも……… 夜のうちに帰ったほうがいいよ。 そのほうがヒトにも見つかりづらいだろうし
掃除は明日、僕ひとりで頑張れるから、大丈夫。
[ へたくそ加減でいったら、きっといい勝負の とんでもなくぎこちない笑顔をうかべて ]
(53) kanko 2015/07/19(Sun) 01時半頃
|
|
[ もうすっかり陽の落ちた夜の森へ 梟が支配する夜へ 小屋の扉を開いた。]
(54) kanko 2015/07/19(Sun) 01時半頃
|
|
[ぎゅう、と抱きしめられる。とても温かくて、心地よい。 頬にポタリ、と雫が当たって。そっと彼を見上げた]
……もしかして、泣いてるの?
[キミだけは失いたくない。そう言って。 彼の抱きしめる手に、力が籠った。 誰のことを思い出しているのか、ほんのりと理解する。 それは小さな独占欲。 こんなにも、今でも彼に思われている。名も知らぬ“彼女”に。 少しだけ嫉妬した]
大丈夫、私はどこにも消えたりしないわ。
[自分も、そっと彼の背中に手を伸ばして。 強く強く抱きしめた。 このまま時が止まってしまえばいいと思う]
(55) gurik0 2015/07/19(Sun) 01時半頃
|
|
ずっと一緒よ。
[“大切な人”を失う悲しみは。誰よりも良く分かるから。 そんな悲しみはもう2度と、彼に味わってほしくない]
だから私のことも、ひとりにしないでね。
[あなたを失ったりしたら。 今度こそ自分は立ち直れそうにないから。 上目遣いに、彼を見つめた**]
(56) gurik0 2015/07/19(Sun) 01時半頃
|
|
[一生懸命、笑ってみせたのに。 力を振り絞って、胸を押し返したのに。 涙の跡を指でなぞられて、そして舐められる>>52。 どうしてそんなことをするの。また思い出してしまうじゃない。 心が、悲鳴を上げる]
そう、ね……。
[帰った方がいい、と促されてぼんやりと答える。 あなたを置いてどこにも行かないと、約束をしたこと>>46だとか、 でも、フィリップがその約束を置いてきてしまったのなら、そんな約束は無効なのかもしれないだとか、 一緒に逃げてと言われたけれど、一緒に逃げた後のことは約束をしていなかった、だとか。 ……本当に? 一瞬、そんな疑問符が通り過ぎて行ったけれど、とにかく、そんな取り留めのないことばかりが頭に浮かんで、浮かんで]
(57) takicchi 2015/07/19(Sun) 02時頃
|
|
あ……。
[開かれた扉。その向こうに広がる闇に、立ちすくんだ。 私は夜を生きる生き物で。だから、私にとって、それは親しいもののはずなのに。 どうしよう。その空を飛ぶことが、今はとても怖い。 暖炉の奥の梯子を登った時のことを思い出す。あの時は、私の前にフィリップがいてくれたけれど、この空を、今私は一人で飛ばなくてはならなくて]
…………。
[呼吸を整えて、しっかりしなさい、と私は自分に言い聞かせる。 しっかりしなさい、マユミ。あなたは、何よりも孤独を愛していたはずよ。 さみしさを思い出してしまったけれど、二人とも無事に脱出して、自由を手に入れられたのに。これ以上何を望むというの]
……長居、してしまってごめんなさい。 泣いたりして、迷惑をかけてしまったわ。
[落ち着いた声音を、取り戻せていたと思う。私はそう言うと、扉へと歩み寄って。 入り口で振り返ると、口元に笑みを作った]
(58) takicchi 2015/07/19(Sun) 02時頃
|
|
お掃除、がんばって。私もついこの前、酷い目に遭ったから。 ……あのね、フィリップ。 私、あなたのこと、好きよ。
[飛び立つ力を得るために、私は爆弾を投下する。 逃げるために、飛ばずにいられなくなるように、私は自分を追い込んで。 返事を聞かずに済むように、すぐに背を向けて翼を開いた]
(59) takicchi 2015/07/19(Sun) 02時頃
|
|
[ 僕は小屋の窓から見える満月を 背中にしょって 彼女を外へと促してしまう。
こころのどこかが しきりに叫び声を上げているのに 水の壁を隔てたように、不明瞭なおとでしかなくて
迷惑をかけたと気にする声>>58に、 「ううん、ぜんぜん。」 なんていう 的外れな返事を返した。
外の風が、僕の頬と梟の柔らかな黒髪を揺らして 振り返った彼女の 口元の笑みに彩りを添えるのを
( ――― 綺麗だな。)
って、おもったんだ。]
(60) kanko 2015/07/19(Sun) 03時半頃
|
|
[ ”さようなら” のかわりに 置いていかれた”すき”は 僕のじかんを止める理由に十分で
まるで言われた瞬間>>59の時間に 僕の影が縫い付けられてしまったかのように、 口も脚も動かない。
月明かりのなかで色を失った瑠璃色だけが 大きく見開かれて ]
……………まゆ、 ( み )
[ 声は、彼女のおおきな羽ばたきの風に飛ばされて 外へ行けずに、埃だらけの部屋の中に押し返される。 月明かりを背中に受けた 彼女の翼は 夜の中で光を吸い込み、 僕の視界から ”――――”な ひとの姿を覆い隠した。
見えなくとも見送りを、と 僕は夜空を仰ぎ見る**]
(61) kanko 2015/07/19(Sun) 03時半頃
|
|
― 塔にて ―
[同僚に抱えられたハリネズミに 出会うことはあっただろうか。 出会ったならば彼は、 彼らの様子に不思議そうな顔をしながら]
――……やあ。? 君達も、あそこから出るのかい。
[なんて言葉をかけたりしただろう。*]
(62) sane 2015/07/19(Sun) 11時半頃
|
|
[ここから出られたら。思い切り夜の空を飛んでみたい。 それは施設にいた時、確かに私の望みで。それが今叶っているというのに。 どうして私は、こんなに胸が痛いのだろう。 指先に残る心音が消えてしまわないように、大切に握りしめて。あんなに泣いたというのに涙を堪えて、私は夜の空を飛ぶ。
そういえば何もしなかった、なんて今更思う。 あなたを置いて、どこにも行かないと言ったのを忘れたの? と縋ることも、 私のことを、好きと言ってくれたじゃないと訴えることも、 施設を出るまでの関係のつもりだったのと詰ることも。 私は、何もしなかった。 諦めることには慣れているから? ……けれどどうしても、さよならとは言えなかった]
(63) takicchi 2015/07/19(Sun) 11時半頃
|
|
……また、独りになってしまったわ。
[もう、この温もりを手放すことなんて、到底できそうにないと思った>>2:228のだけれど]
大丈夫よ。人は、慣れる生き物だもの。
[環境に順応する生き物だから。だから、孤独の痛みにもじきに慣れると言い聞かせて。 私は、かつて育った家を目指す。 フィリップに見せたいなんて、数時間前まで考えていたことを思い出して、少し視界が歪んだような気がしたけれど、すぐに風がさらっていったから。 だから、きっと大したことはないのだ]
(64) takicchi 2015/07/19(Sun) 11時半頃
|
白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。
takicchi 2015/07/19(Sun) 12時半頃
|
ン…?ヴェスパタイン、知り合いか?
[俵抱きにされたままなので、声をかけてきた人物>>62の顔は見えない。声の様子を聞いても、全然、まったく、検討すらつかなくて。きっと、ヴェスパタインの知り合いなのだろうと考えて聞いてみる]
(65) 宝井民 2015/07/19(Sun) 12時半頃
|
|
[彼女から発せられた言葉に>>65 彼はきょとん、と目を開く。 そこまで顔を合わせることはなかったとはいえ、 さっき突き飛ばしてきた相手を忘れるものか――
――いや、突き飛ばした時に おかしな頭のうちかたをしたのだろうか 疑問に思いながらも、 彼はヴェスパタインの方を一瞥した。
何か答えはあっただろうか。]
……。まあ、仕事の同僚、かな。 君は、忘れてしまったのか。 君と私は会ったことがあるけれど。
[確認をするようにそう云う。 『これからどこへいくのか』と、ふと問いかけた。]
(66) sane 2015/07/19(Sun) 13時頃
|
|
ンン…ごめン、思い出せねぇや。 仕事…そういや、アタシが何してたかも、ヴェスパタインが何してたかも、覚えてねぇや。
[仕事の同僚、と言われても>>66、何も思いつかない。自分やヴェスパタインが何をしていたか覚えてない、という言葉を発する声に、深刻さは欠片もなく、そんな事どうでもいいかのようで]
…ヴェスパタインの近く
[何よりも自由を愛していた彼女にしては、あまりにも不自然な発言。他人の近く、という、他人の意思に左右される場所。それに何より、その声に喜色が混じる。これまでの発言にも、反抗の様子がない]
(67) 宝井民 2015/07/19(Sun) 13時半頃
|
|
[思い出せねぇ、という言葉に 一瞬彼は怪訝な顔をするものの その表情に声色に深刻さは全くなかったから ただ、不思議さだけが残った。]
……。そう。
[ジリヤの声に柔らかな喜びが混じる。 それは人間ならだれにでも棘を刺していた ハリネズミのものとは遠く感じられて 聴いているだけで心が温かくなる。
彼女の喜びが伝染するように、 彼もまた笑みを浮べた。]
(68) sane 2015/07/19(Sun) 14時頃
|
|
おめでとう。……かな? 祝いの品は今は持たないが、幸せにね。
[人と獣が差別しあうことなく傍にいられるなら。 それはきっと幸せなことだ。 本気でそう思う彼は、二人の幸せを祈りながら ジリヤと、ヴェスパタインに微笑みかけた。]
じゃあ。
[彼は会釈をすると、彼らに手を振って 入れ違うように歩いていくだろう。*]
(69) sane 2015/07/19(Sun) 14時頃
|
|
[ 夜空を黒く切り取ったような影が 月光を淡く散らす雲の上に重なって、 星たちを思うままに隠しながら 飛んで行く。
ひっくり返してしまった宝石箱 ぼくの手には届かない 遥かな空 その中で自由を模す 黒翼のはばたき 人間にも鳥にもなりきれないぼくの、憧れそのものが 遠く 美しく 空に影を落とす姿は。
……ああ 嗚呼、
いま、目の前にある姿は 僕がなにより見たかったもの
ぼくの、大切な―――― ]
(70) kanko 2015/07/19(Sun) 14時半頃
|
|
[ ( ほんとうに? ) ( ほんとうにこれで、ぜんぶ? )
足りない、 足りない ( 何が? )
これ以上僕がのぞむものなんて……… なかったはず、だけど ( あるでしょ? )
……足りないよ、 だって僕は 約束したじゃないか。
―――――夜の空で、唄うって。]
(71) kanko 2015/07/19(Sun) 14時半頃
|
|
[
最初は、 翼が羨ましくて つぎは、 その触り心地がよくって それから、僕の森の話に 輝き出す彼女の目が綺麗で 静かに本に落ちる視線と白い横顔が綺麗で 流れるようにページをめくる指先が綺麗で 黒いのに 光が当たると艶めく髪が綺麗で
――― 僕は彼女に、恋をしたんだ ―――
]
(72) kanko 2015/07/19(Sun) 14時半頃
|
|
[ しっとりとした夜風が 何かを急かすように頬を叩いて 気がついた僕の頬は、あふれ出たうみの水で濡れる。
黒い影が小さくなっているのか ぼくの視界が歪んでいるのか ( 多分、両方 )
そらに溶けてゆく影に向けて、 追いつくはずもない脚を走らせはじめたのはいつだろう。 樹に宿る以外に向かない僕の脚は 走っている彼女にすら追いつかなかったじゃないか そらを翔ける彼女に、追いつくはずがない。
わかってるのに。
月のなかに浮かぶ翼へ、目が離せないから 足元の幹に躓いて転ぶし カッターのような草叢が 露出した手足に赤い筋を作る。
伸ばした掌の上に、月と彼女を乗せ 何も掴めやしない黒いばかりの指を 握りしめて ]
(73) kanko 2015/07/19(Sun) 14時半頃
|
|
まゆみ!!!!!!!!
[ ぼくの絶叫が、黒い森に吸い込まれてゆく。
声なんか届くはずもない 高い空に居る彼女を 追いかけ続ける、僕の顔のすぐ傍から飛び立つ
朱く、流れる星 一迅。
僕なんかよりも、余程ぼくの腹の中を知る鸚哥が 慣れぬ夜空へ 飛び出してゆく。
おおきな翼の彼女が振り返りでもしなければ どれだけ必死に飛んでも追いつけないのは 兄自身知っているはずだけれど
僕が走る理由と、兄が飛ぶ理由はたぶん、同じだ。]
(74) kanko 2015/07/19(Sun) 14時半頃
|
|
[大丈夫、と自分に言い聞かせながら、夜の空を飛ぶ。 梟は、羽音を立てない。私の耳に届くのは、風を切る音だけで。 私は大丈夫なのに、それなのに、風を切るその音は、まるで泣いているように聞こえた。 私の心が、そう聞かせるのかしら。 それとも、私の代わりに泣いているのかしら。 そんな感傷めいたことを考えて。
名前を、呼ばれた>>74ような気がした。 それは、聞こえるはずのない声。いくら梟の聴力が優れているといっても、ここまで届くはずがない。そもそも、誰かが私を呼ぶなんて、そんなことはあり得ないのに。 とうとう幻聴まで聞こえるようになったのかしら。 聴力が優れているということと、存在しない音まで聞こえるというのは、全然違うと思うのだけれど。 口元が、苦く歪む。私、諦めることには慣れているつもりだったのに。 諦めていたはずの自由が手に入ってしまったから、欲張りになってしまったのかしら]
(75) takicchi 2015/07/19(Sun) 15時半頃
|
|
[振り返ったら、心が折れてしまうから、ずっと前しか見ていなかった。 前へ、前へ。振り捨てるように、断ち切るように、飛んでいたのに。 聞こえた気がした幻聴が、あの人の声に似ていたから。そんなこと、あるはずないとわかっているのに、とうとう私は振り向いてしまう。 未練がましくて無様で、こんなの私らしくないと思うのに]
…………え?
[振り返った私は、目を疑った。 夜に包まれて眠る森が広がるだけだと思っていたのに、月明かりに照らされて、こちらに向かって飛んでくるのは]
だ、大丈夫なの!?
[慌てて私はそちらに向かう。だって鸚哥は断じて夜に生きる鳥ではなくて、そしてそういう鳥は、鳥目じゃないか。 今日は月が満ちているといっても、どう考えても無理をしている]
……どうしたの。
[そっと腕を差し出せば、鸚哥は腕に宿るだろうか。 もしやフィリップに何かあったかと、首を傾げてみせれば、鸚哥は教えてくれただろうか。 それとも、別の声が、今度こそ耳に届くだろうか]
(76) takicchi 2015/07/19(Sun) 15時半頃
|
|
僕が泣くもんか 泣くのは消毒液が傷に染みる時だけだってハナシ
[強がって言うその声は震えていて。それから、そんな強がりすら馬鹿らしくなって小さく吹き出してしまう]
キミの事を一人になんかするもんか ボカァ、約束は破った事が無いからね
[たった一つ、破った約束があるとするならばそれは過去にヒトにしてみせると、一人の女の子としたそれだけで もう一度人生にチャンスがあるのならば、こんなちっぽけな約束くらいは守っていきたい。なんて]
大好きだよ、アマルテア 願わくばキミとずっと居られる事を
[見上げる彼女にそっと口付けを落として。それから、寄りかかるように彼女に体重を預けて、部屋のベッドへと倒してみようか**]
(77) 黒戌 2015/07/19(Sun) 17時半頃
|
|
約束は破ったことない? どうかしら。管理人の規則はよく破っていたけれど。
[施設でのノアの仕事ぶりを揶揄して、くすくすと笑ってみせた。 優しい彼は、よく獣人たちに便宜を図っていたっけ]
……あ。
[皮肉を言う唇は。彼によって塞がれてしまって。 アマルテアは何の抵抗もなく、ベッドに押し倒された]
好きよ、ノア。
[こちらも腕を彼の首に回して、ねっとりと唇を押し付ける。 情熱的な口付け。舌で唇をこじ開けて、彼の舌を探した*]
(78) gurik0 2015/07/19(Sun) 21時半頃
|
|
何の事か知らないな
[脱走の手伝いしたり、余計な事したり。よく考えたら自分の言葉は全く信用出来ない事がわかって、少しだけ自己嫌悪に陥る]
僕は愛してるよ、アマルテア
[口付けを交わせば侵入してくる舌に為す術もなく、負けじと舌を絡ませて、その口内に舌を擦り付ける お互いの唾液を交換し合いながら、アマルテアのうなじを撫でて、その手を衣服へとかけていく]
んっ…ぁ……
[キスを止める事は無くて、情熱的なそれはむしろより一層激しくお互いを求め合うように そのタートルネックの下からそっと手を入れればアマルテアの柔肌を弄ぶようにへそから背中へと手を回して、その衣服の下にあるであろう下着へと手をつける]
(79) 黒戌 2015/07/19(Sun) 22時頃
|
|
相変わらず…。エッロい身体しやがって
[唇を離して、抱きしめるように耳元でそう呟けば熱のこもった吐息が耳を撫でただろうか 胸に当たる相手の豊満な身体を感じながら、服の下で下着のホックを外し、その耳を甘咬みしては噛んだ痕を確かめるように舌先で撫でる]
へ ん た い
[獣人に対してあんなにも優しく、実験体として高慢的な態度を取っていた女医が、自分の前では可愛らしく、まるで小動物のようでは無いか。なんて思ったら誰も見たことの無い彼女を得ている気持ちになってつい笑みがこぼれてしまう]
――大好き
[分かり切っている事を、耳元で愛を囁いて。抱き合っていた身体をそっと離れてその顔を合わせる。その表情はどうだっただろうか 嗚呼 なんて可愛らしいんだろう。そんな事を思いながら]
(80) 黒戌 2015/07/19(Sun) 22時頃
|
|
続き、シて欲しい?
[なんて、口角を上げながら意地悪く笑ってみようか。それならば、彼女にも“協力”して貰わないと**]
(81) 黒戌 2015/07/19(Sun) 22時頃
|
|
[ 少ならず鸚哥は思っていた。
( 鳥使いが荒すぎやしねーか )とか ( 弟だからっつって、甘すぎやしねーか )とか
でも まあ。 俺と違ってあいつは工夫もできない 愚直で馬鹿な鳥頭だから 仕方がないのかもしんねーけれども。 ]
『 マユミ! ワスレモノ! ワスレモノ! 』
[ 遠くを見る目は 暗闇のなかを闇雲に、 彼女を目指す心は 月光のなかで光芒に沿って
目的の影がこちらに向かってるって気付くのが ほんのちょっと遅かった。 差し出された腕>>76にべふっと頭をぶつけて くるり ひと回転して ヨタヨタと腕に脚を降ろした。]
(82) kanko 2015/07/19(Sun) 22時半頃
|
|
[ 梟の腕から見下ろした森は 真っ黒い海みたいで ……馬鹿野郎、 フられたらお前んとこに戻れるかも怪しいじゃねえか なんて、灯りも付いていない我が家を想う。
よじ登った白いブラウスの襟を 嘴でついと引っ張り どさくさに紛れて、彼女のほっぺに頭をこすりつけた。
( このくらいの役得なきゃーなあ。 )]
『 マユミ! ヤクソク ワスレモノ! フィル! バイバイ イイタイ、 オレモ! オウチ ワカンナイ、
モドッテキテ? モドッテキテ?』
[ こてりこてりと 真っ赤な首を傾けながら。]
(83) kanko 2015/07/19(Sun) 23時頃
|
|
……んんっ、あ。
[直に柔肌に触れられ、下着の中をまさぐられれば。 思わずはしたない声が漏れてしまう。 羞恥に潤んだ瞳が、彼を見つめるだろう]
もう。気にしているんだから。
[エロいというのが何を指すのか気付いて、顔を赤くする。 昔からのコンプレックスなのだ。 普段は白衣で必死に隠そうとしているけれど。 人よりも大きなそれは嫌でも衆目を集めて。 暗にそれを指摘されるのは、とても恥ずかしい]
……んっ。
[耳を甘噛みされる。体の芯に痺れるように熱くて。 なにも言い返せなくなる。 彼の温もりが。ただひたすらに心地よい。 熱っぽい吐息が漏れた]
(84) gurik0 2015/07/19(Sun) 23時頃
|
|
[続きをシて欲しいか、なんて聞かれたら。 拗ねたように口を尖らせて]
いじわる。
[そんなの、聞かなくても分かっているくせに。 陶器のように真白で、しなやかな肢体を彼の前に晒せば。 羞恥に顔を赤らめてしまう]
好きにして。お願い。
[甘えるように、彼の耳元でそう囁いて。 柔肌を重ねるだろう*]
(85) gurik0 2015/07/19(Sun) 23時頃
|
|
[ 飛び立って行った兄を見上げていたのに 僕の目はだんだんとそれを見失って
月の光を切り取っていた黒い翼のはばたきが 様子を変えたことに 願うような、祈るような気持ちで見つめる。
( せめて、一言だけでも )
彼女が置いていった「さよなら」>>59に 返事を、させてほしいんだ。 ]
(86) kanko 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
だ、大丈夫?
[差し出した腕に激突されて>>76、慌てた。 幸い、大した衝撃ではなかったようで、無事腕に止まってくれたけれど、脳震盪でも起こして墜落してたら大問題になるところだった]
忘れ物?
[鸚哥の言葉に首を傾げる。 私の持ち物なんて、懐中時計くらいだ。まさか落とした? とスカートのポケットを探ってみれば、いつものようにちゃんと入っている。 心当たりがなくて、肩を目指してのぼってくるフィリップの兄に瞬きを一つした。 頬に頭をぐいぐいをされる>>83のは、挨拶なのだろうか? よくわからない]
(87) takicchi 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
フィリップに、何かあったの?
[鸚哥の口ぶりからしてそうではないと思うのだけれど、やっぱり一番に気にかかるのはそのことで。 肩の鸚哥に顔を向ければ]
ばいばい、言いたい……?
[別れの挨拶をしそびれたということ? 無表情に感謝する。きっと私が人間だったなら、あからさまに顔が強張っていたところだろうから。 律儀だと思う反面、少し恨めしい。面と向かって別れの挨拶なんか、聞きたくないに決まっているのに。 そんなもの、大丈夫よ、と断りかけて]
迷子になってしまったの?
[おうちがわからないという言葉に眉を下げた。 なにしろ、鸚哥は鳥目だ。慣れ親しんだ森でも、この時間では、迷子になってしまうのも無理もないかもしれない]
仕方ないわ。
[そっと息を吐くと、鸚哥を送り届けることにした]
(88) takicchi 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
『 マイゴ、 コマッタ オウチ ミエナイ… 』
[ しょぼり、と頭を下げて 双翼を震わせる。 ”芝居” を打つのは得意だけれど こればっかりは芝居でもなんでもなく、現実問題。 森のどこかにいるフィルはもう見えないし、 日が落ちる前に見つけた小屋も同様で。
”彼女をつかまえて” という弟の感情の叫びに乗って 月を目指したはいいものの、梟の夜目が無ければ 連れ帰ることすらできないじゃないか。
「仕方ないわ」>>88に ほうっとしたのは 自分の本心からのも かなり占めていたけれど
( あー もー、 後は知らんぞー )
ぼろっぼろのナリして空を見上げているだろう弟へ 投げやりなエールを送りながら 梟の腕の上でほっこりと 脚を仕舞って丸くなった。]
(89) kanko 2015/07/20(Mon) 00時半頃
|
|
[ これだけは見失うもんかと 見上げていた梟の影が だんだんと高度を下げてきて 僕は空を見上げたまんま 樹の上によじ登る。
月のひかりに できるだけ映るように 唯一ぼくの脚が”ほかのひと”より役に立つ場所で
( 見つけてくれるって 想いたくて ) ]
まゆみ!!!!!!!!
[ 精一杯の声で、夜の影を呼び止める。
蒼碧の腕も、花びらのように朱い爪も、 月の中ではただの灰色にしかならないけれど
それでも、両腕をおおきく広げて。]
(90) kanko 2015/07/20(Mon) 00時半頃
|
|
[フィリップの兄がかなりの役者だということは、幸か不幸か知らなくて。 実際のところ、今回は本当に困っていた>>89わけだけれども。 ほっこりと休憩の体勢の鸚哥にやれやれと眉を下げて、私は仕方なく引き返すことにする。 言い逃げしてきてしまったのに、どんな顔をして会えばいいんだろう。 振り切るように飛んだのに、戻ってまたもう一度飛び立てなんて。 唇を噛んで、せめてみっともない真似はやめようと自分に言い聞かせる。
夜の闇は、私の視界を奪うものとはならなくて。 引き返すことは簡単だった]
(91) takicchi 2015/07/20(Mon) 01時頃
|
|
――――――……!?
[幻聴なんかではない、声が聞こえた>>90。 私の名前。聞き間違えるわけのない人の、声で。 声は、記憶にある彼の家の場所より手前から聞こえて。信じられない気持ちで顔を向ければ]
フィリップ!?
[月光を浴びて、両腕を大きく広げている、私の大切な人。 考えるより先に体が動いて、私は彼の元へと舞い降りる。 顔を見合わせて、それから唐突に我に返った]
……私、何か忘れ物、したかしら。 それとも、お兄さんを迎えに来たの?
[考えられる可能性なんてそれくらいで。 我に返って冷静になったつもりでいたけれど。 彼が傷だらけになっていることに、まだ気づけないでいる私は、実際のところまだ十分に動揺していた]
(92) takicchi 2015/07/20(Mon) 01時頃
|
|
[ 舞い降りてくる影が、ぼくの名前を呼ぶ。 現実だ、 目の前に居るのは鳥になった彼女なんだと 訝しげに此方を伺う様子>>92なんておかまいなしに、 ふたつの腕を 縋るように伸ばして ]
よか、った……… もう 会えないかと、思っ……
[ 熱い何かが詰まって、言葉が途切れる。 でも そんなものに構ってはいられない だって、彼女が兄を置いてその翼を開いてしまったら 翼を持たない僕には引き留めることができないから。
せめて彼女が離れ難くなれば良いと、 月明かりの中で白く浮き立つ手を 絡め取ろうとしたけれど ]
まゆみ………
[ ほっぺに出来た切り傷に、海から溢れた水が染みた。]
(93) kanko 2015/07/20(Mon) 01時半頃
|
|
[ 弟の元に運ばれた鸚哥は
『 アァ 』 と、 まるで鳥のように啼いて 梟の肩へよじ登って動かない。
彼女を僅かでも引き留めるための ”出来る範囲”の、微かな抵抗。
ほんとーに、弟には手がやけるのである。 ]
(94) kanko 2015/07/20(Mon) 01時半頃
|
|
[てっきり、迷子になった兄を、迎えに来たのかと思ったのに。 だって、わざわざさよならを告げるためだけにここまで追いかけてくるなんて、そんなのはおかしいもの。 てっきり、勇み足で飛び出した鸚哥を心配して、追いかけてきたのだと思ったのに。 縋るように伸ばされる腕>>93。フィリップの目は、兄ではなく私を見ていて]
……どうしたの?
[さっきまでの、遠慮がちな、他人行儀な様子とは、違って見える。 まるで、施設から逃げる前の彼のような。けれど、それは私の都合のよい解釈かもしれなくて。私は彼との距離を測りかねる。 迷子のはずの兄も、せっかくフィリップに会えたというのに、私の肩に乗ったまま>>94。 困っていたのが嘘のように、鳥らしく鳴いたりなんかして]
(95) takicchi 2015/07/20(Mon) 02時頃
|
|
泣かないで。 ああ、それに……怪我、してるじゃない。
[彼の涙に手を伸ばそうとして、躊躇って。けれど頬の傷に気づけば、今度こそその頬に触れる。 よく見れば、頬だけじゃない。私の手を取る蒼碧の手にも、たくさんの、切り傷]
施設にいる時と違って、薬だって、簡単に手に入らないのよ。 気をつけなくちゃいけないわ。
[腕の傷に目を落として、ぽつりと零す。 あまり心配させないでほしいと思う。側にいて危ないことをされるのも心配だけれど、側にいられないのに危ない目に遭ってるかもしれないと思うと、もっともっと心配だもの]
(96) takicchi 2015/07/20(Mon) 02時頃
|
|
[ 掌の中に彼女の温度>>96があることが こんなにも嬉しいとおもったのは、 …二度目だ。]
……へいき。 痛くなんかない。
[ ( きみのこころに比べたら。 )
怪我の心配をする彼女に、力なく首を振って 僕はそんなことよりも 取った手を離すもんかと、力を込める。 これを云うまでは 帰ってもらっちゃ困るから。]
ごめん、 ごめん。 ごめん。…ごめん。
[ 僕自身、まだ頭がこんがらがっていて 何かに強引に塗り潰されたいろんなものが 急に輪郭を帯びて、温度を持って、 あの日触れた肌の温度、とか。 幻だったのはあの日の方かも、ってそんな気すらして ]
(97) kanko 2015/07/20(Mon) 13時頃
|
|
[ 幻になるのは、あの日か 彼女の居なくなった森か。 たぶん、この手を離したら 消えてしまうのは――
頬に触れる彼女のゆびが、痛いほど熱くて また 格好悪く僕は泣いて泣いて泣いて それでも喉をひっくり返しながら どーしても言わなくっちゃいけないことを。
ぼくなりの ”さよなら” >>59]
……あのね、まゆみ。 僕も、きみのことが …好きだ。
ごめん。
[ 叶うなら、彼女の白いシャツの肩口に顔を埋めて。 あの日抱いた薄い背中を もう一度、僕にください。]
(98) kanko 2015/07/20(Mon) 13時頃
|
|
[ごめん、という言葉>>97に目を見開いた。 何を謝られているのか、わからない。 謝ってもらうような、心当たりもない。 だから、私は黙って首を横に振った。何度も、何度も。 彼が謝る分だけ、首を横に振り続けた。 ……もし、彼が謝っているのが、心変わりしたことに対してだったりしたら。 それこそ、謝らないでほしいと思う。 心が変わってしまうのは、どうしようもないことで。 それを謝られてしまうのは、惨めなだけだもの]
……泣かないで。
[もう一度、私は繰り返した。 あなたに泣かれてしまうのは、酷く辛い。 そして、あなたが泣いているのが私のせいだと思うと、もっともっと辛い。 胸が締め付けられるから]
(99) takicchi 2015/07/20(Mon) 17時頃
|
|
――――――……え。
[たどたどしく紡がれる言葉>>98。その意味がよくわからなくて、私は一つ瞬く。 彼は今、私に何を告げたのだろう。 すき? 誰が、誰を? ……あなたが、私を?]
……どうして、謝るの。
[肩に埋められたフィリップの髪を撫でた。 唇が震えて、泣きそうになるのに、今私の両肩は鸚哥の兄弟に占領されているのだと思うと少しおかしくて、表情の出難い私の顔は、きっと奇妙に歪んでいる。 すぐ側にある彼の耳に向かって、嬉しいのに、と囁いた]
(100) takicchi 2015/07/20(Mon) 17時頃
|
|
[ いまだに”忘れていた”なんて事自体が理解できない。 頭のなかに別人が居たんじゃないかっていうほうが 僕にとってはしっくりくるくらいで、 いま、彼女を離すまいとしている自分が 数刻前の自分を「誰だ」と拒否している。
彼女にどう説明したらいいのかも、わからないまま
小さな手は離さずに、肩口に目元を埋めて 泣きじゃくる子供は、無遠慮にブラウスを濡らす。
髪を撫でてくれる優しい手が、 ぐるんぐるんする頭の中を少しずつ整理していって 僕は押し付けていた頭を上げ、今度は顎を乗せ
抱き寄せるように、乗せた顎を 引いて 耳元を撫でていくことば>>100を聞いた。]
きみの手を 離してしまったから……
(101) kanko 2015/07/20(Mon) 19時半頃
|
|
[ ”嬉しいのに”>>100って言葉がなんだかとても痛くて 僕の中に何が起きてたのかを、伝えようとするけれど 正しいって思える言葉がみつからない。 かわりに出てきたのは ]
ずっとずっと好きだったんだ、図書室で 本を読んでるまゆみの後ろに居た頃から。
飛んでるきみが見られたらどんなに良いだろうって 好きで、憧れてて、 それなのに
………全部、どっかにいってて、 でも今は全部、ここにあって……… よくわかんないんだ、わかんないんだけど
きみに、居なくなって欲しくないんだ……
[ 縋るような嘆願。]
(102) kanko 2015/07/20(Mon) 19時半頃
|
|
[撫でていた頭が、もぞりと動いて>>101。 縋られているみたいだったのに、いつの間にか私の方が抱き寄せられている。 私の手を離したと、そう言われて、思わず息が止まった。 誤魔化すようにフィリップの肩に額を押し付ける。
ずっと好きだったと、そう言われて>>102。閉じた瞼の奥が熱くなった。 居なくなって欲しくない、という声に、心臓が締め付けられる]
……あなたは、知っているかしら。 知らないなら、教えてあげる。
(103) takicchi 2015/07/20(Mon) 20時頃
|
|
[彼の肩に額を押し付けたまま。そっと私は彼に告げた]
梟のつがいは、一生添い遂げるの。 だから私には、一生あなたしかいない。 私の愛情は、とても重いのかもしれないわ。
[覚悟してね、なんて冗談めかして]
私は、あなたを置いてどこにも行かないって、言ったでしょう? あなたが必要としてくれる限り、私はあなたの側にいるわ。 ……きっと、一生。
[そして私は、両の腕と、両の翼でフィリップを閉じ込める。 あの夜のように]
(104) takicchi 2015/07/20(Mon) 20時頃
|
|
――――――大好きよ。私の、唯一の人。
(105) takicchi 2015/07/20(Mon) 20時頃
|
|
好きな子には…意地悪したくなるもんだってハナシ
[何かを察してほしいとでも言う声に対して、嬉しそうに笑ってみせる わかっているけれど、それでも彼女の口から聞く事で安心したいのと、少しだけイジメてやろうなんて考えてしまう]
綺麗だ…
[ずっと地下の施設に居たからだろうか。紫外線とは無縁そうな、透き通る白の肌を見て不覚にもそう漏らしてしまう 甘えるように近付いてくる彼女に、必死で理性を保ちながら、その肌を撫でて。そしてその頬に口付けでも落とそうか]
好きに…か
[そんな事言われたら、もっと苛めたくなるし、もっと愛でたくなるじゃないか。なんて思いながら、欲を抑えてアマルテアをベッドに横たわるよう押し倒して、見下ろす それから右の胸へと口を付けて、甘咬みをしたり、舌で転がしたりと好きに弄んで]
(106) 黒戌 2015/07/20(Mon) 20時半頃
|
|
施設の時とは大違いだぞ…と それとも、前からこうしてほしかった、とか?
[下から見上げるように、相手の表情を伺う。羞恥に歪む、そんな顔をもっと見たい。好きな相手の、今まで見れなかった部分を覗いてみたい。と、ただそれだけのために 片手で空いているもう片方の乳房を揉んで見ては力を入れてみたり、指先で先端を捏ねてみたりと。相手の様子を楽しんで**]
(107) 黒戌 2015/07/20(Mon) 20時半頃
|
|
[ 僕が離した手を埋めるように、肩に預けられた重み。 もう戻らないと思った暖かさ。 耳の隣でさらりと流れてゆく黒髪が、頬に触れて
やっと僕は彼女を縛るように握っていた手を 放すことができた。
手がなくても ”繋いだままでいられる” と思えたから]
…………。
[ 彼女の背中の向こう、翼の合間。
見上げた夜空も 暖かかった。]
(108) kanko 2015/07/20(Mon) 22時頃
|
|
[ 柔らかく葉を濡らす霧雨みたいな言葉達>>104が ふわり、ふわり、つもってゆく。
一生。 相手が死んでしまうまで。 分かりきったことを 心のなかで繰り返し 僕は漸く泣き止んで、瞼を震わせ無理矢理に笑う。
重さくらべなら負けないよ、なんて冗談めかして。]
……置いていかれたら、追いつけないからね。 だから 離さない。
[ 両腕を細い腰に廻して、ぎゅう、と一度抱きしめる。
背中に回された彼女の両腕に、湧いた安堵と愛しさを まだ熱っぽい目元に乗せて 首筋へとすり寄せて はあ、とひとつ息を吐いた。
淡い月明かりの視界に ゆっくりと緞帳が降りて 僕は 抗うことなんてできやしない、優しい檻の中。]
(109) kanko 2015/07/20(Mon) 22時頃
|
|
――――大好きだ。 僕の、ただひとつの光。
[ 夜の彼女に「ひかり」なんて でも僕にとっては 夜を飛ぶ導きの光そのもので]
こんな僕、だけれど。 きみを大切にさせてほしい。
きみの「夜」は僕が守るから ぼくの「夜」は君の傍に……
ずっとぼくのそばにいて。
[ 肩口から顔を上げて 彼女の頬をするりと撫でる。 注意を引くように耳元に小さなキスをして
夜の瞳と視線を交わす事ができたなら ゆっくりと 見えやしない瑠璃色の目を閉じて 夜の中での影ふたつが 重なるだろう。]
(110) kanko 2015/07/20(Mon) 22時頃
|
|
[ あぶれた一羽は 表情もなく 溜息こそつけないものの 仕方なしに足元の幹に降り立った。
見上げた弟は 柔らかな闇色の羽の中。
( あーあー やれやれ ) ( 俺もう ねみーんだけどなあ ) ( まあ、お前だけでも「しあわせ」に ) ( それが兄2人の願いだったもんだから )
叶えてくれた梟に、感謝こそすれ恨むことはなく ただ、ただ、ほんのすこうしだけ
寂しい気持ちもあったりするのは 弟にも梟にも 明かす心算はない。*]
(111) kanko 2015/07/20(Mon) 22時頃
|
|
[綺麗だ、と言われて。頬にそっと口付けをされる。 いつもなら「あなたは、誰にでもそういうこと言うんでしょう?」なんて、嫌味のひとつを言ってやるところだけど。 どうしてか従順になってしまう]
……んんっ。
[コンプレックスの胸をいじられても、抵抗できなくて。 されるがままに愛撫をされて、熱い吐息を漏らす。 本当に意地悪な男。こちらの反応を楽しんでいるのだ。 身体が痺れるように熱くて。 自分でも痛いくらいに、鼓動が早い] じらさないで。
[潤んだ瞳で彼にお願いをする]
(112) gurik0 2015/07/20(Mon) 22時半頃
|
|
[施設の時とは大違い。当然だろう。 いつも気丈に振る舞って。他人に自分を強く見せて。 そんな仮面を、愛する男の前でくらい。 外したって、いいでしょう?]
もう私、我慢できないわ。
[いつから自分は、 こんなにはしたなくなってしまったんだろう。 私のすべてを、ぐちゃぐちゃになるまでかき回してほしい。 ホットコーヒーに砂糖を混ぜるみたいに。 スプーンで、底まで入念に。甘ったるいくらい、ねっとりと。 アマルテアは、彼のすべてを優しく包み込んだ*]
(113) gurik0 2015/07/20(Mon) 22時半頃
|
|
[色を持たない私を光>>110だなんて、本当におかしな人。そして、愛しい人]
大切にして。 私、あなたに大切にされたいの。
約束するわ。 ずっと、側にいる。
[約束する、と。口にした時に。 私は、この台詞を口にするのが初めてではない、と思った。 前も、約束という言葉は、私を落ち着かなくさせたけれど>>10、今はあの時の比ではなくて。 約束をした? ……忘れてしまったのは、私の方? そんな思考は、頬を撫でられて、耳元に落とされたキスに霧散する。 かあっと顔が熱くなったけれど、きっと夜が隠してくれた。 おずおずと目を合わせれば、そのまま自然に引かれ合って。
どうして口づけをする時、人は目を閉じるのかしらと、不思議に思っていたのだけれど。今はなんだか、わかる気がする。 目を閉じれば、それ以外の感覚が研ぎ澄まされるから。 それはきっと、あなたの音を、あなたの体温を、あなたの匂いを、あなたの味を、もっともっと感じたいから]
(114) takicchi 2015/07/20(Mon) 23時頃
|
|
……そろそろ、戻る? もう、“送ってくれて”なんて、言わないわよね?
[広い夜の空を、思い切り飛んでみたい。 それは私の望みで、けれどそれが叶った時、私はちっとも嬉しいと思えなくて>>63。それなのに、今はフィリップを連れて飛ぶことを考えただけで、胸が一杯になる。 施設からここまで来る時だってそうだったのに、何が違うというのだろう。やっぱり、私が夜の住人だからなのかしら。 それとも、それだけじゃなくて――――]
それとも、少し、夜空をお散歩する?
[ぽろりと口からそんな言葉が零れて、私は目を見開いた。 そうだ。 “約束するわ” “きっと、何があっても。この約束だけは忘れない”>>2:122]
(115) takicchi 2015/07/20(Mon) 23時頃
|
|
あ……あ……。
[なぜ忘れていたのだろう。こんなに、こんなに大切なこと。 こんなに、こんなに大切な……約束を]
……ごめんなさい。私、フィリップのこと、全然言えないわ。 私も、忘れていたの。 どうしてこんな大切なことを忘れていたのか、全然意味がわからない。 あなたとした、約束。たった今、思い出した。
[あなたより遅かったわね、と眉を下げて。 ごめんなさい、ともう一度呟くと、抱きしめる腕にぎゅうと力をこめた]
(116) takicchi 2015/07/20(Mon) 23時頃
|
|
わがまま、だな…と
[我慢出来ない、なんて言われればクスリと笑って これ以上焦らしてしまえばその潤んだ瞳から、一滴の雫が落ちてしまいそうで、こちらにしては珍しく言う事を聞くのも悪くないだなんて されるがまま、思うままに、お互いの敏感な所を、愛を確かめるようにゆっくりと挿れていく]
ん…はぁ……きっ、つ………
[少し馴らしてからにすれば良かっただろうか、と少しだけ後悔して。それでもゆっくり動かしながら、中をかき混ぜるように馴らしながらアマルテアの奥へと侵入していく それが全て包み込まれたのならば、高揚する気持ちを抑えて、アマルテアを抱きしめ、安心させるようにその額にキスをする]
(117) 黒戌 2015/07/20(Mon) 23時頃
|
|
…痛く、ないかい 動くぞ…と
[言葉少なく交わして、少し出してからまた挿れて しがみついて離さないような、彼女に少し嬉しくなって。揺れるその胸を片手で揉んでから悦ばせてあげようだなんて思ってしまう]
愛してる、アマルテア キミの全てが、欲しい…んだ……
[その動きは少しずつ高揚と共に早くなって 彼女との愛を確かめ合えば、やがて絶頂を迎えるだろう**]
(118) 黒戌 2015/07/20(Mon) 23時頃
|
|
……んっ、大丈夫。
[痛くないか、と聞かれて。思わず強がってしまう。 こういう時ですら意地っ張りな自分に、本当に嫌になる]
あっ……ん。
[必死に押し殺そうとしても、 痺れるような快感に思わず嬌声が漏れてしまう。 外に聞こえたらどうしよう、だとか。 彼の迷惑になるのでは、とか。 こちらの葛藤はお構いなしに、彼は激しく攻めたてるのだ]
……うぅ、っく。 [彼の背中に回した手に、力が籠る。 指が白くなるくらい強く。私は彼を求めていた。 身体が溶けてしまいそうな感覚]
(119) gurik0 2015/07/21(Tue) 00時頃
|
|
[彼の愛はすべて受け止めたかった。ひとつも逃さず。 自分の中に、彼の温かなものが広がっていくのが分かった]
……だめ。
[彼の身体が離そうとしたならば、両腕でぐっと引き寄せて]
お願い、しばらくこのままでいさせて。
[額をくっつけて、熱い瞳でおねだりをする。 もう少しだけ。彼とひとつでいたかった。 彼の温もりが名残惜しくて。それを手放したくなかったのだ]
(120) gurik0 2015/07/21(Tue) 00時頃
|
|
[いつまで、そうしていただろうか。 やがて頭が冷静になってくると、 自分の先ほどまでの痴態がひどく恥ずかしくなってきて。 シーツを手繰り寄せて、胸元を隠すだろう]
……ごめんなさい。 大丈夫、かしら。お仕事なのに。
[上目遣いに、彼を見遣った*]
(121) gurik0 2015/07/21(Tue) 00時頃
|
|
えっ――
[彼女の膣内に射精してしまって、とうとうやってしまった。なんて少し後悔から離れようとすればふと身体にのしかかる感触 それがアマルテアが自身を抱きしめて離さないようにするものだとわかれば、安心からか、その身を彼女に委ねてしまう]
良いよ、勿論 キミは温かいな。ずっと、傍に居たくなる
[素肌と素肌が重なり合って、そこから伝わる体温を受け止めて 彼女の柔肌をそっと撫でてから愛を確認するように、口付けを交わす]
(122) 黒戌 2015/07/21(Tue) 00時頃
|
|
――ありがとう、アマルテア
[大切な人を思い出させてくれて。そして、自分と一緒に居てくれて もし、あの施設にずっと居たのならば今頃罪悪感と虚無感で生きているのに死んだような生活をしていたかもしれない 灰色だった自分の世界に色を与えてくれたのは、嫌いなのに、大好きで、愛おしい彼女なのだから]
キミと出会えて、ボカァ幸せだ
[そう囁いてから、ヘラリといつものように笑って 二人の気分が落ち着くまでずっと抱きしめ合っていただろう]
(123) 黒戌 2015/07/21(Tue) 00時頃
|
|
[それからいくらか経って、ようやく彼女が自分の事を離してくれれば上裸のまま、自身の薄ピンクのシャツを彼女に投げ渡して 古傷から出血はないものの、痛みはあるため落ち着いて包帯だけでも巻くつもりだ]
僕はここに住んでるようなものさ だから、大丈夫だよ
[彼女がシャツを着ないのならば、無理矢理にでも着せて、ボタンまで止めてあげよう。なんて、思ってしまう それから、もし許されるのならば首筋に新しい痕を作って。自分だけのものだと主張するように]
ケド、外で住居を買おうかな。なんて思ってるってハナシ
[ボサボサの頭を掻いて、適当に手櫛で誤魔化しながら、同じようにアマルテアの髪の毛を整えて それが終われば後ろから抱きしめて、何もない、本ばかり詰まった壁を見て何かを思うように]
(124) 黒戌 2015/07/21(Tue) 00時頃
|
|
研究所から通える距離でさ ――キミと一緒に暮らせるような
[その表情が悟られないようにするのが必死だった 体温が上がる感覚がより鮮明にわかるし、何よりアマルテアの反応を確かめるのが怖い それでも、言葉を途切れさせないで。ここまで来たら全て言おうと決めて]
(125) 黒戌 2015/07/21(Tue) 00時頃
|
|
――僕と結婚してくれないか
[好きだった子にすら言った事のない、初めての告白を 一夜限りでは無い愛を確かめた、愛している相手へ告げる**]
(126) 黒戌 2015/07/21(Tue) 00時半頃
|
|
[ 柔らかな闇の中でするキスは あの日交わしたものよりも慣れてはいたけれど 「そと」の自由の中で交わすそれは ひときわ得難いものに思えて。
人に虐げられ、兄を奪われ、恐ろしさばかりだった外に 夜空舞う梟を見るという光をくれたのは 彼女だった。
きっとこれからも、このあったかい暗闇は 僕の生命を照らす光になるんだろう。]
(127) kanko 2015/07/21(Tue) 00時半頃
|
|
……言わない。 それにね、戻る、でもなくて
「うちに帰る」だよ。 ……まゆみがあんな家で良ければ、だけど…
[ 投げられたちょっとした”仕返し”>>115に 僕は唇をとがらせて、小さくそっぽを向く。
その流れで足元の兄さんを見たら、 赤い鸚哥はこれみよがしに そっぽを向いた。
それにちょっとばかりの苦笑と、 自分の家の惨状と、 「掃除はひとりでやれる」なんて言った 知らない自分の事も 全部ひっくるめて。 笑ってしまえることが、なにより嬉しい。
( ありがと。無理させてごめんね、にいさん。) 微かに細めた視線で 鸚哥をつつむ。 きっと兄には、それだけで伝わるから。 ]
(128) kanko 2015/07/21(Tue) 00時半頃
|
|
[ 夜空を散歩、と彼女が云うものだから>>115 僕はすっかりあの日に結んだ 夜空の真ん中で歌を唄うという、僕の願いのような 「約束」の事だと思っていたのだけど。
動揺に揺れる瞳に、首を傾け 零れた震える声に、手を伸ばし>>116
落ち着かせようと さっき自分がして貰ったように 黒髪を撫でる。 ”大丈夫だよ” と、繰り返して ]
僕の唄は、これから兄さんときみのものだから 約束なんてなくったって良いんだ。
[ 下がった眉尻を指先でついついっと撫でて、 詫びる彼女に笑顔を返す。 それでもしょぼくれているようなら 狡い僕は啄むようなバードキスでごまかしてしまおう。]
(129) kanko 2015/07/21(Tue) 00時半頃
|
|
***
ね、リクエストはある?
[ 彼女の肩に腕を回しながら 演目のお伺い。
あ、あ、と喉の具合を確かめながら 疲れ顔の兄さんには、気付かないふりを決め込もう。]
(130) kanko 2015/07/21(Tue) 00時半頃
|
|
[そっぽを向かれて>>128告げられた言葉に、はたりと瞬いた。 ちょっぴり意地悪してしまったのに、返ってきたのがこの上なく嬉しい言葉だったから、ちょっと良心がちくり]
そうね。……帰る。 もちろんよ。 同じ家に帰れて、嬉しいわ。
[あんな家、なんて言葉に、もちろん構わないと頷いて。 きっと私の表情は、微かに緩んでいただろう]
(131) takicchi 2015/07/21(Tue) 01時頃
|
|
[すっかり忘れていた、大切な約束。 フィリップが私への気持ちを忘れてしまったことと、無関係とは思えない。 こんな感じなのかと納得しつつ、思い出した今でも、自分が信じられなくなりそうな感覚に襲われる。 これで、全部? もう何も忘れてはいない? 大丈夫、とフィリップは慰めてくれる>>129けれど]
なくたっていいなんて、言わないで。 忘れていた私が言うことではないけれど……。 ……私にとって、大切な、約束だったのよ。
[気持ちは晴れなくて、眉を下げたきっと私は情けない顔をしている。 そんなところにキスをされてしまっては。 きっと彼の思う壺なのだと思いつつ、しっかり私は誤魔化されてしまった]
(132) takicchi 2015/07/21(Tue) 01時頃
|
|
[リクエストを尋ねられたら>>130迷うことはない]
あのね、あの日の夜に歌ってくれた歌を、もう一度聞きたいの。
[柔らかな音>>2:167に包まれて、あの日の眠りはとても安らかだった>>2:174から。 あの歌声に、もう一度包まれたいと強請った]
(133) takicchi 2015/07/21(Tue) 01時頃
|
|
[ 時折はばたく翼の彼方、月が見おろす明かりのなか。
遥か向こうには、森が燃えているように灯る人里 眼下を埋める海森は、無数の命を内に抱えて 星は満月に気圧されて、アルコルは僕には視えない。
真っ白の地下の世界で 眠る彼女と兄へ唄った歌の 唄い出しが、いまの光景と全く違うのが少し可笑しくて 僕は月に向かってくすりと笑う。
科戸の風は、彼のところにも吹いているだろうか。
声とは全く違うところから出る聲で 大瑠璃の手を持つ鸚哥は 唄を紡いだ。
遠く 遠く 叶うなら、 彼方の塔 地の底までも響けと 願いを込めて。]
(134) kanko 2015/07/21(Tue) 13時半頃
|
|
月なきみ空に、きらめく光
嗚呼 その星影、希望のすがた ……
[ 針鼠はせめて生きてくれているだろうか、 いつか「そと」で逢える日が来るだろうか。
猫の光と手は、戻ることはあっただろうか、 彼女の望む「しあわせ」のままであるだろうか。
外へ行ったという鮫は、呼吸に苦労していないだろうか、 ”うみ”には出逢えているだろうか。
寂しい、と言っていた亀は 誰かの傍に在るだろうか、 鶴の赦しは得られたのだろうか。
僕は なにも知ることはできないけれど 唯一 手にした「しあわせ」と共に、そらを飛ぶ。 ]
(135) kanko 2015/07/21(Tue) 13時半頃
|
|
雲なきみ空に、横とう光
嗚呼 洋々たる、銀河の流れ ……
[ まがい物の桜から見下ろした 重い濃色の和装の胸元 記憶の中で蒼く光るつぶが、見上げた夜空の中で煌めく。
大扉の前で、振り向き見えた 伏せた瞼>>4:-42に 隠されたもの>>4:-43を伺えるほど ぼくは聡くはなかったし 彼の未練の一部になっていたなんて、想像もしない。 ただ、僕を愚直だと嘲笑った彼が 何故扉を開けたのか 今でも不思議な心持ちがするんだ。
扉の前で性懲りもなく「お腹が痛い」と言ったなら 彼は、いったい何て云っただろう。
同じように 工夫が足りないと嘲笑ってくれれば良い。]
(136) kanko 2015/07/21(Tue) 13時半頃
|
|
[ 狡い優しさの鉄檻を開いてくれた夜色の人間と もう一度生きようという翼をくれた夜色の梟と
僕をかたち成す ふたつの夜。
きっと、人間のことは 梟との幸せのうちに忘れてしまう日も来るだろうが
僕の大切な梟が舞う空に いつも月は浮かんでいる。 姿が見えない日もあれど いつも月は浮かんでいる。
歌の終わり、与えるばかりの優しい月明かりを仰ぎ見て]
さようなら。
[ 僕は彼>>4:64に 別れを告げた。 ]
(137) kanko 2015/07/21(Tue) 13時半頃
|
|
ねぇ、まゆみ。 満月の夜はさ、一緒に空で唄おうよ。
[ よるかぜが遊ぶ彼女の黒髪に 鼻先を寄せて 空を翔ける翼の耳元で ぽそりと呟く。
地下でした”約束”は 叶ったから 明日も 明後日も 今度こそ、この幸せを続けられるよう そんな願いを込めた ”新しい約束” を。 *]
(138) kanko 2015/07/21(Tue) 13時半頃
|
|
[子守唄に包まれて、眠った夜。 私はとても満たされて、幸せで。これ以上の贅沢があるのかと思ったものだったけれど。 幸せには、際限なんてないのだと、私は思い知る。 外の世界の、広い広い夜空の下を、月の光と大好きな人の歌声に包まれながらの空中散歩。 今なら、どこまでだって飛んでいけそうな気がした。
外の世界に出られる日が来るなんて思っていなかった。 ただ、願い続けることだけは自由だと思っていた。 けれど、その願いはこうやって叶ったから。 それなら、到底叶いっこなさそうな他の願いだって、叶う日が来るのかもしれない。 叶わないとしても、願い続けることだけは自由で。
例えば、そう。何のリスクもなく獣を人間にする薬が完成して。 獣が、人間になるか、獣として生きるかを、好きに選べるような未来。 獣が獣として、身を潜めずとも、堂々と光の下を生きられるようになる未来。 そんな未来だって、来るのかもしれない]
(139) takicchi 2015/07/21(Tue) 14時頃
|
|
[歌い終えたフィリップの呟きが耳元に落とされる>>138。 反射的に、私は歌えないわ、なんて返しそうになって、飲み込んだ。 私は決して歌えないわけじゃない。歌い方を知らないだけ。 そして、知らないことは、これから知ることだってできるはずだ]
……そうね。 教えてくれる?
[施設にいた頃、私は失った記憶の隙間を埋めるために、ひたすら知識を求めていた。 けれど私に、隙間を埋めるためだけの知識は、もう必要ない。 これからの私にとって、知識は目的ではなく手段だから。 きっとこれからは、もっと幸せになるために、私は知識を求めるのだろう。 交わす新しい約束に、私は微笑んで。 嗚呼、結局のところ、私の願いはとてもシンプルかもしれない、なんて思う。 私は今、とても幸せだから。 同じくらいあなたも、そして他の人たちも、幸せでいてほしい]
(140) takicchi 2015/07/21(Tue) 14時半頃
|
|
[こっそり、そんな祈りを捧げて。 私は、大切な人を抱きしめる腕に、力をこめた**]
(141) takicchi 2015/07/21(Tue) 14時半頃
|
白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。
takicchi 2015/07/21(Tue) 14時半頃
|
―それから―
着いたわ。
[森の奥深くにぽつんと建つ小さな一軒の家の前。降り立ってフィリップを解放した私は、懐かしさに目を細めた]
ここが、私の育った場所よ。
[その家は、記憶しているより少し古びていて。思ったとおり、今は誰も住んでいないよう。 けれど、私はそれほど落ち込んではいなかった。 それは、予想していたから、というのもあるけど、それだけではなくて]
毎年ね、どこからか、衣服が届いていたの。 今思えばあれは……かあさまだったんだわ。
[翼のある私の着られる、背中の開いた特別製のブラウス。 つまりそれは、かあさまは、私があの施設にいることを知っているということ。 それならばきっと、私があそこから逃げたということも、いつか耳に入るだろう。 そして、逃げ出した私がきっと、いつかはこの場所を訪れるだろうと、かあさまならきっとわかってくれるはずだ]
(142) takicchi 2015/07/21(Tue) 18時頃
|
|
扉は鍵がかかっていると思うのだけど。 実はね、一つだけ、鍵のかからない窓があるの。
[こっちよ、とフィリップの手を引いて。内緒よ、なんて口の前に人差し指を立てて、問題の窓へと案内する。 ほらね、と窓を開けてみせれば、フィリップは先に窓枠を乗り越えて、私の引き入れてくれたかもしれない]
……懐かしいわ。
[大きな家具は、ほとんどそのままになっていた。こんな森の奥の家から、わざわざ持っては行けなかったんだろう。 リビングで足を止め、テーブルの埃を丁寧に落とした]
いつか、見つけてもらえますように。
[そう呟いて、テーブルに置くのはかあさまへの手紙。 いつか、私がここを訪れると、かあさまならきっとわかってくれると思うから。 かあさまが、私の痕跡を見つけに、ここに来てくれることもあると期待して、私は一通の手紙を残す]
“かあさまへ。 私は今、とても幸せです。 マユミ”**
(143) takicchi 2015/07/21(Tue) 18時頃
|
白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。
takicchi 2015/07/21(Tue) 18時半頃
|
……ん、ぶかぶかね。
[渡された薄ピンク色のシャツを羽織れば、少し眉を顰めた。 余った袖を持ち上げると、感慨深げにそれを見つめる。 普段見上げているときから薄々感じていたけれど。 ノアってやっぱり大きいのね、などと改めて思う]
もう、子供じゃないんだから。 ボタンくらい自分で留められるわ。
[着替えを手伝われれば、口を尖らせつつも。 彼の好きにさせた。こういうのも悪くない、と思う。 胸のところが若干苦しいのは黙っておこう]
んっ……。
[首筋につけられた痕に、彼の独占欲を感じて。 なんだか嬉しくなってしまう自分がいて]
(144) gurik0 2015/07/21(Tue) 19時半頃
|
|
……外に住居を?
[唐突に告げられれば、怪訝そうに眉を寄せて]
ノア、それって。
[一緒に暮らす。 その意味が分からぬほど、アマルテアは子供ではない。 大きく目を見開いて、それから瞳を潤ませた。 この人の前では泣いてばかりだ。 いつもの強がりが、まるで出来ない]
本当に、いいの。
[思わずそんな声が漏れて。 なんて物好きなんだろう。彼も、私も]
(145) gurik0 2015/07/21(Tue) 19時半頃
|
|
[やがてプロポーズの言葉を告げられれば。 いよいよ、その瞳からポロポロと涙が溢れた。 彼に着せてもらった、ぶかぶかのシャツの袖で涙を拭うと。 今できるであろう、とびきりの笑顔を浮かべて]
はい、喜んで。
[こくりと頷くその顔は、 たぶん泣き笑いのような表情だったと思う。 思い切り彼の胸に飛び込むと、背中に手を回した]
(146) gurik0 2015/07/21(Tue) 19時半頃
|
|
[ノアと一緒なら、何でもできると思った。 私はとても嫌な女だから。また、彼に嫌味を言ったり。 喧嘩したり。時には傷つけ合ったりしてしまうのだろう。
それでも、彼と一緒なら。 ひとりで出来なかったことも、成し遂げられると思えたから。
これからふたりで歩いていく道は。 たぶん、平坦なものではないけれど。
けれどこれだけは。自信を持って、言える]
(147) gurik0 2015/07/21(Tue) 19時半頃
|
|
ノア。私いま、すごく幸せよ。
[そう言って、微笑むと。思い切り背伸びして。 彼の唇に、そっと口付けるのだ**]
(148) gurik0 2015/07/21(Tue) 19時半頃
|
|
[――それから、塔をいくらか下って。 だれぞの姿をみて話すことはあっただろうか。
喧騒。喧騒。喧騒。走り来る警察の足音。
彼は塔の上、それらに微笑んで ただ微笑んで
宙に身を預けた。
頬を撫ぜる風は何故か温かかった。 暁の光が目を射る。それは赤い星にも見えて
……あれは何の火だろう。あんな赤く光る火は何を燃やせばできるんだろう。
(……何か、そう、何かに似ていた気がする。>>3:79)
遠ざかる色に「さようなら」を囁く。 ゆっくりと、目を閉じた。]*
(149) sane 2015/07/21(Tue) 21時頃
|
|
― ・・・・・・・・ ―
[其れから少しばかり後の事。 ヘリオトロープの一角に在る古びた本屋に男が一人。 ある筋の話じゃア服役終えた犯罪者とも作家とも聴く。
そんな男がいる店は、いつもひやりと涼しいのだと。
店の戸をがらりと開ければ、 年の頃すらわかりゃせぬ、眼鏡をかけたその男 赤い羽の栞を置いて、静かなこえで、]
―― こんにちは。 どんな本をお求めですか。
……匂い? そう。苹果。アップルパイです。 上手く焼くのは中々骨が折れました。 昼過ぎに教会と、知り合いの家に ちと、届けにね。 あゝ、もう済みましたので。ごゆっくりどうぞ。
(150) sane 2015/07/21(Tue) 21時頃
|
|
迷いますか。……そうですね―― 例えば、鶴の恩返し、なんて昔話もございますが。
[客が迷うならば、ゆるりと笑み いくつかの話を挙げるだろう。]
([例えば、海に帰った亀と鮫の噺。 夜空に歌い舞う美しき鳥のつがゐの噺。 人の掌を得た猫の噺に、すれ違う男女が手を繋ぐ噺。 ひとりのヒトといっぴきのハリネズミが手をとりあう噺。]) どれでもお好きなものをどうぞ。 [そうして、去る客には不思議な言葉を一つ。] ありがとうございました。 あなたの物語がよいものとなりますように。
――それでは
(151) sane 2015/07/21(Tue) 21時頃
|
|
「いってらっしゃい」。
[……
そうして、「獣の國」の一角に。 咲くヒトとけものの物語を、 見届ける男がひとり。*]
(152) sane 2015/07/21(Tue) 21時頃
|
|
― それからいつか ―
[ふわり、と風が吹く。暗い赤髪が軽やかに揺れた]
……あら。手紙。
[ポストの中を確認すると、アマルテアは微笑んだ。 懐かしい名前。あの施設での出来事を嫌でも思い出す。 あの頃は、ノアともいつもいがみ合っていて。 喧嘩ばかりしていたっけ。なんだか可笑しくて、くすりと笑う]
あなた宛に、手紙よ。
[エプロンを外しながら、愛しい人に手紙を差し出した]
もう、そんなにおかしい? 私だって、たまには白衣以外着るわよ。 今回は自信作なんだから。
[テーブルの上の皿には、昔より随分上達した料理が並んでいる]
(153) gurik0 2015/07/21(Tue) 23時頃
|
|
それより、ねえ。この手紙。 あの頃を思い出さない?
[くすくすと微笑んで。 上目遣いに彼を見つめてみせた]
お願い、早く読んでみて。
[こうしてお願いすれば。 彼はアマルテアの頼みを断れないだろう。 それが分かっていて、アマルテアは悪戯に微笑むのだ。 さて、手紙には。几帳面な元同僚の字が並んでいることだろう**]
(154) gurik0 2015/07/21(Tue) 23時頃
|
|
ふあ…。おはよ、アマルテア
[寝起きでまともに服すら着ないまま、リビングの方に降りていけば美味しそうな匂いと、エプロン姿のアマルテアが居て 慣れた光景なのに、思わず吹き出してしまう]
ごめんってハナシ 可愛いし、よく似合ってるぞ…と
[彼女に渡された手紙の差出人は懐かしい人物で。嗚呼 最後まで彼にお礼を言う事は出来なかった。だなんて少しだけ、罪悪感を感じてしまう アマルテアから上目遣いでお願いされては断る事なんか出来ない。それくらい、彼女もわかっているのだろう わかっていて、するのだ。だから、いつだってこう返して]
(155) 黒戌 2015/07/21(Tue) 23時半頃
|
|
キミはズルいな…。わかったよ
[アマルテアと並ぶように、ソファに座れば彼女も隣に座ってくれるだろうか。それから寄り添うようにして、その手紙の内容に目を通す 彼らしい、真面目で真っ直ぐで。そして、全てを知っているかのような]
――敵わないなぁ
[その声が震えているのは自分でもよくわかった 懐かしさと、罪悪感と。それから、彼に対して、感謝の気持ちが溢れて。いつからか、頬に涙が伝っていた]
ねぇ、アマルテア 僕欲しい本があるんだ。今度買い物にでも行かないかい?
[これと言って、直ぐに欲しいと言うわけでも無い けれど、どうしてそんな事を言い出したのか彼女にもきっとわかっただろう。また彼に会いたい、なんて思うのは身勝手だろうか]
(156) 黒戌 2015/07/21(Tue) 23時半頃
|
|
キミと結婚した、なんて言ったら驚くかな 今のキミを見たらもっと驚くかもね
[そんな冗談を言って、笑って。幸せを噛みしめる 落ち着いたら彼の本屋に顔を出そう。それから、今あるべき事と、これから成すべき事を報告しよう 自分も、彼女も止まる事を辞めて前へ歩き出すんだと、お世話になった彼に報告するために**]
(157) 黒戌 2015/07/21(Tue) 23時半頃
|
|
― 或る日 ―
[ 僕と兄さんが帰って来たことが、森の皆に知れ渡った頃 玄関先に置かれた果実は 沢でよく会う熊の温情。 僕はそれを机の上まで運んで 溜息をひとつ。
ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ。 兄さんを入れても此処には3人しかいないのに。
真っ赤な林檎を 真っ赤な爪の付いた指でなぞって 僕は居ない1人に目を細め、 背後で眠る愛しいひとへと振り返る。
ゆっくりと上下する背中と羽、 明るくて眠れるの?と最初は不安だったのに 今では寝顔がよく見えるから嬉しいくらいだ。
あの日みたいに、僕は寝ている彼女のベッドの横で 白い頬を撫でながら気紛れに唄を紡ぐ。 楢が作る木陰が、窓枠の中で きらり 揺れて。]
(158) kanko 2015/07/21(Tue) 23時半頃
|
|
[ ( ピッ、 ピゥーーー )
ベッドに背中を預けて、指笛と共に窓を指せば 朱い影が光の中から飛んでくる。 クルル、と喉を鳴らす鸚哥の頭をいつも通り撫でて 切った林檎を 今日は兄さんだけに。]
ねえ、兄さん。 僕はもう大丈夫。 ………だいじょーぶ、だよ。
[ 表情の無い目が僕をじっと見つめて いつもだったらもう今頃、カタコトの悪態と 嘴で鼻でもつつかれる所なのだけど 今日は、じっと、じっと 動かない。
『 アァ! アァ! 』
まるで鸚哥みたいに、啼いて 飛び立った兄は その後3日は戻らなかった。*]
(159) kanko 2015/07/21(Tue) 23時半頃
|
|
[ ――今も何処かで唄っている もう一人の菫色。
”大丈夫”なんて言われてもまだまだ心配な瑠璃だけど 梟はとてもしっかりものだから 俺は、俺の大切な”もうひとり”を探しに出掛けた。
赤い鸚哥は今日も「人間」の街を飛び 真っ青な腕と 鮮やかな黄色の爪の「獣」を探す。
教会の、高く聳える鐘楼のてっぺんに 見覚えのあるような小さな赤色の火が灯ることに 気付いている者も…… 居るかも、しれない。**]
(160) kanko 2015/07/21(Tue) 23時半頃
|
|
…悪い事したな…でも、本当に思い出せねーや。後ろ姿見ても思い出せねー。…頭でも打ったのか?でも、頭には傷もない感じだしな…
[傷は、足をくじいただけで他は気にするほどではない。では記憶の方は、と色々思い出そうとする。忘れた事を忘れたハリネズミは、その記憶にヴェスパタインしか残っていなくても、さほど疑問に思わず。しかし、唯一、たった、一つだけ、覚えていなくてはおかしい事を覚えていない。ヴェスパタインなら知っているだろうか?その事を聞いてみる]
(161) 宝井民 2015/07/22(Wed) 00時頃
|
|
なぁ、ヴェスパタイン…アタシ…誰、だっけ
[ハリネズミは死にました あのハリネズミは死にました ぎゅーっとぎゅーっと強く抱きしめて 凍える事はなくなりましたが 自分の針が刺さって死にました]
(162) 宝井民 2015/07/22(Wed) 00時頃
|
|
……おはよう、まゆみ。
[ あの日>>2:208とおんなし 気の抜けた へんにょりとした笑みを浮かべて 僕は毎日、日が落ちる頃に震える瞼の前で待つ。
彼女が起きた時にまず目にするのが 自分の瑠璃色であってほしいなんていう どーでもいいような小さな独占欲は 恥ずかしいから口にはしないけれども。
茶色い羽をくるくると指の隙間で弄びながら 彼女の虹彩が光を絞るのを待って
”こっちにも”と言われる前に 淡桃の唇へ 「おはよう」と「おやすみ」のキスをしよう。
明日も 明後日も 次の満月も 毎夜僕は、彼女の目覚めの傍にいるんだ。*]
(163) kanko 2015/07/22(Wed) 00時半頃
|
|
[翼を撫でる気配に、ほんのり意識が浮上して、目覚めの時間が近いことを知る。 けれど、翼を撫でる手があんまり優しいから、もう少し、と私はまどろむ。 お陰でちょっぴり最近寝坊気味なこと、あなたは気づいているのかしら。 もちろん、二人ともが起きていられる時間も大切にしたいから、すぐに目を覚ますのだけれど]
……おはよう、フィリップ。
[ゆっくりと、目の焦点が合っていく。その視界に、彼がいることが嬉しい。 あくびが出そうになるけれど、彼がキスをしてくれるからしばしの我慢。 キスが終わった途端、あふ、なんてあくびをしたら、笑われてしまうかしら。 あくびのあとのちょっぴり涙目な顔で、笑う彼に問いただそう]
それで、今日は眠っている間に、何回キスをしたのかしら?**
(164) takicchi 2015/07/22(Wed) 01時頃
|
|
まゆみ、愛してる。これからも、愛してる。
(165) kanko 2015/07/22(Wed) 01時半頃
|
|
[告げられた言葉に、幸せそうな……といってもやっぱり、上手には笑えないのだけれど……笑みを浮かべて]
私もよ。 愛しているわ、……旦那様。
[はにかみながら、精一杯の愛を伝えた**]
(166) takicchi 2015/07/22(Wed) 01時半頃
|
|
―― 塔を出る前 ――
[ ―――はた、と足を止めた。そとの香りが鼻腔を擽る中、寄せられた足先>>62に目線を遣りつつ。 「 あそこから 」、とのことに、男はひとつ頷いた 。 頷いてから―――日の光に、目を細めた。 …のでは、あるが、 ]
……、?
[ 覚えていないと言われたことにはただただ違和感を。 医務室で彼女が同僚に突き飛ばされたことはしかりと覚えている。まだ数刻も経っていなければ、記憶新たなそれを態々振り返ることもなく。
……知り合いかと問われたらば、ひとつ。首肯することもあったろうが。 ]
(167) grampus2 2015/07/22(Wed) 01時半頃
|
|
…―――おかしなものですね
[ 男は空気に言葉を溶かした。溶かしたおとが誰かに聞こえたかは定かではない。 しかし男はぽつりと声を漏らして まるで施設に居た時のことを「 忘れてしまった 」のか、…はたまたどうでも良くなったのか? 特に色も見出せないそれ>>67で紡がれては、同僚に首を傾げて見せながら。 ]
月見さんも、縁があればまた。
[ …結婚すると思われているのだろうか? 祝いとの言葉に男は胡散臭い笑みを貼り付けた。貼り付けて、そのまま。 ―――の喜びに滲んだ声色を脳裏に浮かべながら、手を振る彼>>69に振り返した 。]*
(168) grampus2 2015/07/22(Wed) 01時半頃
|
|
[ ―――振り返り様に、 さて、 肩に乗った彼女の名は何だったかと思いながら。 ]*
(169) grampus2 2015/07/22(Wed) 01時半頃
|
|
[ぱん、と手を叩けば、その音が部屋の壁に跳ね返る。 その反響には、僅かな差があって。 ガラスで出来た窓。金属でできた扉。それぞれが固有の振動を返すから、その音も変わるんだ。
ベッドの上で一度。部屋の真ん中で一度。腕を振るえば手がぶつかり、破裂音を生み出して、私だけの地図になる。 そうして来た、扉の前。
昔の私なら、きっと口で回していたであろうそのドアノブを、私は"掴む"。感触が無くとも、その位置を予想して。 そうしてそのまま、腕を回して、前に押し出せば。 完璧に温度が調整してあった施設では感じられない、冷たい夜の風が、私の体を通り抜ける。
ああ、これが……自由の冷たさ]
[そのとき。金属のノブを掴む手の冷たさが、確かに感じられた気がした]**
(170) konchinto 2015/07/22(Wed) 01時半頃
|
[ ――――こつりと、 申し訳程度に乗せられたヒールが音を立てた。
男は―― 男は手に衣を嵌めたまま、 或る扉を開く。
ヘリオトロープの一角、変わった言葉を掛ける本屋があると聞いた。 …建前はそれだけ、 それだけであるが。 ]
(#1) 2015/07/22(Wed) 02時頃
[ 開けた戸の奥、眼鏡をかけた人影>>150を見たらば、男はじとりとそのさまを伺った。
白衣が風に揺れては、はたりと声を上げる。 男は横に流した髪を気怠気に撫でた 。
「 こんにちは、 」と。
紡がれる音、揺れる黒を見据えながら]
………鶴の「 おん 」返しは……ありますか
ああそれと…「 まいご 」の見つけ方も、――ね
(#2) 2015/07/22(Wed) 02時頃
[ 塔の天辺に住む鶴は、 うすく嗤った ]*
(#3) 2015/07/22(Wed) 02時頃
|
[名を問うても、答えは返ってこない>>169。つまりは、名を失ったのだ。だが、それは、ハリネズミにとって不幸でもなんでもなかった]
…そうか、ヴェスパタインも、覚えてねえか。まいったな…
…じゃあ、ヴェスパタインが、つけてくれよ。名無しじゃ不便だろ?
[名前とは、この世で一番短い、しかし、非常に強力な、呪詛である。彼女は、名付けられて、彼に自由を奪われるのを…望んでいたのだ]*
(171) 宝井民 2015/07/22(Wed) 02時頃
|
|
――― カメリア
[ 男は平生と、以前から変わらぬ音色で言葉を這わせた。 何を考えることもなく、ただ思い付いたのを 。 …――そして首傾げ考えた、はて、どうもしくりと来ない。
考えてから、教会の前。扉の前にて彼女を下ろす。 ふわりと柔な風が頬を撫でた。 ]
……ジリヤ。 …―――どちらでも、好きなように。
[ ―――門扉を開けば、 白亜とは違う白が、 白の住処が構えきらめいた。 ]*
(172) grampus2 2015/07/22(Wed) 02時頃
|
|
いらっしゃい、 …「 おかえりなさい 」
[ 男は彼女に、そう紡ぐ。 ]
(173) grampus2 2015/07/22(Wed) 02時頃
|
1
2
3
4
5
6
7
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る