249 Digital Devil Survivor
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……… じゃあ、 "またね"。
(137) 雨京 2016/06/28(Tue) 22時半頃
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[それから。二体の石像と、 開けた空間を一周を見渡したのなら、 もう、用は無い。
余韻も、名残も、なく。 ただ、立つ鳥は、何れ枯れる軌跡だけを残して、 誰も居ない世界にひらり、悠然と手を振るう。]
[さて、それでは。 この街でのエピローグを終えに、 "店仕舞した"店へと、降りてゆこう。]*
(138) 雨京 2016/06/28(Tue) 22時半頃
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( いやいや、僕はね、 君たちのような囁きの真似事なんて出来ないよ。 だって、僕は人間なのだから。 悪魔へ、悪魔めいて、囁く。 そんな、悪魔よりも悪魔らしい所業なんて、
————— とんでもない。 )
(139) 雨京 2016/06/28(Tue) 23時頃
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— 夜 / Aqua Vitae —
[薄闇の広がる夜は、 ノクターンがよく似合う。
『生命の水』の名前を冠した店は、一週間前ならばとうに『Open』の札が掛かっている時間だったが、決戦前に『Close』を掛けた札は取り外されることも、気配もない。
けれども淡いライティングが、骨董めいた銀の窓淵から溢れている。妖精の光よりは人工的で、科学的なそれが、何よりも在籍の証明だった。]
( >>118 ドアノブを捻る音。軋む、木戸。 ベルが鳴り響いて来客を知らせようものなら、 カウンターに凭れた身を起こして、彼を出迎えた。 )
やあ、 …… 心は決まったかい?
(140) 雨京 2016/06/28(Tue) 23時頃
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[本当のところは決まっているのだろう、とは、思う。 けれども、それを選ぶことへの未練。心残り。覚悟。 そんなものを問うように、彼の瞳を覗き込みながら、 いつもの笑顔を浮べた。]
[そして、] [ルフナの茶葉から抽出したロイヤルミルクティーと、 チョコレートのジェラートでも出しながら 改めて。
(行儀も、マナーも見ない振りをして。 カウンターに肘をつけば、長い指指を重ね合わせる。 その組み手の奥で、金糸は空調にゆられ、) [ 問おう。 ]*
(141) 雨京 2016/06/28(Tue) 23時頃
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─ Aqua Vitae ─
(ここは、 神殿のように清らかではない。 神域のように、静かでもない。
けれども、数々の錬金術士達の智慧の水が集う、 結晶達が瓶詰めされて並んでいる。 彼の、厭うかもしれない水の薫が立ち並んでいる。
そういう意味では、 ここも。 あの神社がそうであったように、 この調度品たちがそうであるように、 ある意味では此処もまた、時代に取り残されて 時に置いてかれた場所とも言えるだろう。)
(148) 雨京 2016/06/29(Wed) 06時半頃
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──── お帰り。
[ゆらりと身を起こして、 (2度ある事は3度ある、という。) 見方を変えれば正解でもありそうな、その挨拶には 今度は、瞬きの間も無く、さらりと迎え入れた。
呟きであっても、全体で15席にも満たない、 (それが埋まることもそうないような、) そう広くはない店内だ。
遠いいつかを思い出す余裕さえあるような、懐かしささえ感じる響きに、追想を重ねる吐息もまた。「友人」の耳を、震わせたかもしれない。]
(149) 雨京 2016/06/29(Wed) 06時半頃
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[>>145 長いカウンターチェアの脚が木床を引っ掻けば、 心地の悪くはないノイズが耳に残った。 絡めた指先を忙しなく、握り、離し、また、握り。
数度を繰り返してから、瞬きを齎す金睫。 儀式とも、問いかけへの促しともとれるその所作は、 彼の感じたとおり、煌を違えていたのだ。
赤みがかるアイオライトは、 彼の想起する、名も無き、“私”の貌でも、 あの時、あの時代、相対したときの、“私”でもなく、 ただ、…君の天秤を貰い受けたかのような、そんな。]
(でも、そういう目の前の君も、珍しくも、 凪いだ水面めいた笑顔を浮かべているじゃないか。)
(150) 雨京 2016/06/29(Wed) 06時半頃
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[けれども、>>146 「約束通り」ご褒美を出してあげもすると、 それも崩れて、見目の通りの年相応に落ち着く。
予想通りの溢れた喜色に緊張感はまったく無くなって、それこそアイスのように儚く消えてゆくわけだけれど、それでこそ、───「ナツメくんらしい」。]
[うん、うん、 2度ほど首肯してから、首位置を正す。 チョコレートの色よりも深い闇色に潜らせて、 銀のスプーンが次に運ばれる間に溢れた音色を拾う。]
[最後まで語らいを聞いてから、] [もうひとつ、深く、頷きを交わした。]
(151) 雨京 2016/06/29(Wed) 06時半頃
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[擡げる菫。]
そりゃあ、人間の器に、悪魔の魂でしょう。
容量が違い過ぎれば、 着ている服が小さいと窮屈なように 身を持て余しもしてしまうよ。
──── それで、君は、
[本当にそれでいいのかい、とも。 分かたれ、何処へゆくのだろうね、とも。
諄い確認や、揶揄いのたぐいではない、 もっと別の何かをこぼし掛けて、微笑んだ。]
いや、やめておこう。
(152) 雨京 2016/06/29(Wed) 06時半頃
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[菫の天秤がゆれれば、天秤を消した黒曜が、鏡を磨いたかのように此方をみている。今迄と立場が逆転したようで────、ああ、これじゃあまったく、私が、…僕が悪魔のようだけれども、]
( 笑顔のまま、沈黙を挟み、 )
最後にひとつ、聞いてもいいかい?
[銀の匙が掬うものがなくなった頃合い、口を開けば、]
(153) 雨京 2016/06/29(Wed) 06時半頃
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──── 今の僕は、君から見て、「どうかな」。
[ 悪か、正義か。聞き納めておこうかな。 ]*
(154) 雨京 2016/06/29(Wed) 06時半頃
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確かに、 普通の人間だったら君の魂だけでも 堪えるのかもしれないねえ。
それ以上があるのかは分からないけれど。
…まあ、また見つからなければ、 泣きつきに来てもいいんだよ。 話くらいは、聞いてあげよう。
[その時僕は、 何処にいるのかはわからないけれども、 そもそも、まだ僕が僕であるか。 輪廻から外れない、輪に囚われたままかというのは 脇に置いといて、だ。
茶化た響きは、空空と謳う。
硝子の器と、銀の匙がかち合う端音に、>>158 こちらまで、風鈴の音色めいた涼やかさを覚えた。]
(170) 雨京 2016/06/29(Wed) 23時半頃
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[くつくつ、]
[彼が、彼である証拠のような喉鳴りの声もこれで暫くは聞納めかなと思うと、名残惜しいものは、ないと言えば、うん、嘘だ。
久方ぶりの記念すべき再会は、 そうして、祝すべき友人となった彼との再会は、 人にとっても短ければ僕の、そして彼らのようなものには更に、短いもので────、]
( けれど、同時に、 彼は人という存在を取り戻す権利がある。 そして、悩める子羊を助けたいと思うように、 未練を、そして決意を下した友人の力になりたい、 そう思うのは、“人として”当然の感情だろう? )
(171) 雨京 2016/06/29(Wed) 23時半頃
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[だから。] [その決断には、間髪を挟むことも、ない。] [その代わり、ひとつを最後に問うことにしたのだ。]
( うまく分離できれば、彼は、 消えずに済むかもしれない。
けれど、失敗どころか、 分離方法を謝れば、「どうなるか保証はない。」
そんな賭けを分かった上で、自分の興味を優先する問いを投げかけるのは、少々以上の罪に問われてもしかなかったかもしれないけれど、)
[真に悪たる悪人は、錬金術士足りえない。だから、如何しても、──その、正義の悪魔さんに聞いてみたかったのだ。]
(172) 雨京 2016/06/29(Wed) 23時半頃
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(答えの返事は、)
…… 良かったよ。
( ふ、 )
[酷く、安堵したかのように崩された相好は、 けれど直ぐに道化を帯びて、『知ってたけどね!』と、菫色の天秤はかくも、雨時の紫陽花色の天硝子に傘を被されたかのように見えなくなり、色彩をがらりと変えるのだ。]
[屈託なく笑う彼の隙間に 物珍しい寂寞のいろはもしも覗こうものならば、 寂しい?なんて。
にこやかを気取った揶揄もできたのだろうけれど、]
(173) 雨京 2016/06/29(Wed) 23時半頃
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[促すは、実に、 終わりのように静謐に。 一点で留まる黒の双眸を見つめ返す 蝋燭を吹き消したかのような哀愁は、ほんの一秒。 すぐにまた、硝子は煙に曇り始めて──。
台座に嵌められ、 タイを飾っていた手持ち最後の『赤い石』を 結び目を解くように、握って、彼のもとへ翳した。]
──── 目を瞑ってくれるかい。
(174) 雨京 2016/06/29(Wed) 23時半頃
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[促すは、実に、 終わりのように静謐に。 一点で留まる黒の双眸を見つめ返す 蝋燭を吹き消したかのような哀愁は、ほんの一秒。 すぐにまた、硝子は煙に曇り始めて──。
台座に嵌められ、 タイを飾っていた手持ち最後の『赤い石』を 結び目を解くように、握って、彼のもとへ翳した。]
──── 目を瞑ってくれるかい。
(所謂、 アニマとアニムスの分離のようなものだ。 結合が出来れば、原理としては解体もできる。 けれども、それをより確実にする為に──。)
(175) 雨京 2016/06/29(Wed) 23時半頃
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[frugativi et appellavi]
( 何某かの言葉に口を動かせば、 店内を埋め尽くすような紫光が破裂した。 )
[彼の悪魔の魂を『盗み』、ヘルメスの力を借りて『魂の導き手』として赤い石の方へと引き寄せる。上手く往けば、それと結びついて“肉体生成”が行われたかもしれないが、]
[────禁忌にも近い行いが出来るかは、次瞬。]*
(176) 雨京 2016/06/29(Wed) 23時半頃
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─ After Story ─
[あれから、歳月が、幾許か過ぎた。]
[相変わらず人間にとっては早く、 人為らざる存在にとっては、遅い。 付喪神にとっては、…さあ、どうかなあ。]
( ん? じゃあ、僕にとっては、って? そうだなあ、普通かなあ。 )
[嘗て、辿った足跡を廻るように異国の、 僕にとっては故郷の土を踏み帰ったのは、 荒れ果てた街が復興してからのことだった。]
(181) 雨京 2016/06/30(Thu) 00時頃
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[最後見た、瓦礫と廃屋。 血と肉溜まりで塗れていた御渡の地はすっかり、 そう、すっかり様変わりしていたものだ。 (僕は何も変わっては、居ないのに。)]
── やあ、 10年で本当に此処まで立て直したんだ。 科学のチカラって、すごいねえ。相変わらず。
[腕を広げながらも上機嫌で、ヒュウ、っと 口笛を高鳴らせたなら静寂の湖が風に揺れた。
>>119運ばれてきたのは、小波だけではない。 何処からか、レクイエムにも似た儚い笛の音の残滓が空に融け、漣、かき消えて往く。]
(182) 雨京 2016/06/30(Thu) 00時頃
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[すれ違う、月を想わせる女性は、 “あの時”よりも大人びた顔立ちをしていた。
ふと、その横にいる 満月のような金の瞳とかち合ったものだから、 10年前と変わらない微笑みを返しておこう。]
(183) 雨京 2016/06/30(Thu) 00時頃
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[そのまま、通り過ぎて行き、 聳え立つ赤白の塔の袂で額に添えて仰ぎ見る。 明星は幸か不幸か、残念ながら輝いてはいない。 やや、3色目の錆色が目立つ。それだけだ。
焼け焦げた炭花もすっかり植え替えられてしまった 遊歩道を辿ってゆけば、ふと、うら若いカップルのお話が耳を過ぎて行く。]
「ねえ、こんな話知ってる? 口裂けならぬ、口裂け男。」
「──ああ、“くちさけ”だろ?」
[きゃあきゃあ騒ぐ男女、いやいや微笑ましいねえ。 何処となく、口元にガーゼを貼った彼を思い出しながらも、そのまま道は商店街を通り過ぎ、やがては大半がシャッターの閉まった繁華街へと入る。昼空には、電光形はまだ早いか。]
(184) 雨京 2016/06/30(Thu) 00時頃
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[── 音匣、のあった場所の前で漸く足を止めた。]
[けれど、それも移ろいゆく陽炎のように。 玉響にも満たない時間を超えたのなら、また、ふたたび、短い距離を歩く。
すぐに最果て。 街の奥地まで辿り着いたところで、『生命の水』の看板があったところを、さっきよりも長く──、眇め、眺めてから、]
(185) 雨京 2016/06/30(Thu) 00時頃
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[これまた、 かつてと変わらないロイヤルブルーを翻す。]
(そのまま、向かうさきは ────渡背の山。)*
(186) 雨京 2016/06/30(Thu) 00時頃
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── 渡背山 ──
(山の神様への捧げ物は甘いもの。 特に羊羹が良いと、いつの間にか流れる噂を聞いた。)
[宵に差し掛かる頃合いか。 片手に栗羊羹の包を提げて罅割れ、朽ちの増した、 苔生す石畳の参道を登りきる。
澄んだせせらぎを頼りに境界を超えた瞬間、だ。 >>142拡がるのは、紫、紫、紫────。
あの日置き去りにしてきた摘草が殖えたかのような、 菫、紫陽花、竜胆、露草、それらが一同に月を見上げていた。]
(196) 雨京 2016/06/30(Thu) 00時半頃
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( それは、彼女を甘やかす 紫の群れに呼ばれたかのように、 )
[丸めては、 金の睫毛は弱ったような、困ったかのような、 何とも言い難い八の字を描きながらも、一歩進む。
ぽっかりと空いた社跡は、すっかり花々の遺跡になっている。踏まないように難儀しながらも、土を踏む音は>>143甘薫に囲まれ、花の座に或るひとつの影のもとへと、近付いて往く。]
( その側へと近寄れば、 月から月色が、 夜色を隠す影になっただろう。 )
(197) 雨京 2016/06/30(Thu) 00時半頃
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… やあ、 ── 「この間ぶり」。
元気だったかい、寂しかった? いや、それとも忘れられてないだろうな?
(僕は君を忘れないけれど、君はどうなのだろう。) (なんて、悪戯めいた喉鳴りは、くすくす、と、)
(198) 雨京 2016/06/30(Thu) 00時半頃
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── 待たせたかな、と、 思うのは僕の自惚れかな。
── … 戻ってきたよ。
[がさり、と、身体を折って、腕を伸ばせば、 見下ろした彼女へと「お供え物」を渡そうか。]
(199) 雨京 2016/06/30(Thu) 00時半頃
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… ただいま。
(可愛らしい、仔犬の頭を10年越しに、撫でた。)
(202) 雨京 2016/06/30(Thu) 00時半頃
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