267 【突発誰歓】蔵書点検の狭間に【5発言RP】
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[ ところで。 ボクというねずみは たとえ物語の中でも、 誰かを背に乗せたことは無かったし、 ちぃさな身体でちょこまか動くだけで満足していた。 それはねずみだから当たり前で、 ボク自身もそれを受け入れて、いたのだけど。
…図書館へ来てから、その気持ちが すこぅし、変わってしまった。 ]
(5) mayam 2017/07/20(Thu) 00時頃
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[ 何故って、 ボクにないふわふわの毛並みを持って、 ボクにないがっしりした体格を持って、 ロビンを乗っけたり、 ディーンを癒やしたりするホレーショーが ボクの近くに居るからさ! しかも聞くところによると、 ホレーショーは色んな動物になれるらしい。 …同じ"どうぶつ"なのに、 ボクに出来ないことが沢山あるなんて、 本の世界というものは世知辛い。
ボクは皆に乗るしか出来ないし、 ねずみ以外にはなれないのに! ]
(6) mayam 2017/07/20(Thu) 00時頃
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「ちゅう!ちゅう!」
[ ある日のこと。 ボクは本の中で貰ったお人形を身体にくくり、 おおきく、真っ白でふわふわ、 犬になったホレーショーの目の前に立っていた。 ( 猫になってないのにほっとなんてしてないよ! ……本当だってば。信じておくれよ! )
ちゅうちゅう。 何時もより強めの「ちゅう」で、 "ボクだってここまでできるんだ!"って ちぃさなねずみの胸をはっていた。 要は、 ── ちぃさなからだに大きな敵対心を 彼に持っていた訳なんだ。 ]
(7) mayam 2017/07/20(Thu) 00時頃
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[ ボクのある種の威嚇に対して、 ホレーショーはどう思っていたのかな。
ただ。 ホレーショーがねずみのボクへ、 天敵、猫の姿を見せていなかったことからも、 彼が同じどうぶつのボクに対して 優しいのだろうことは、分かっていたんだ。
それも含めて"こうなりたい"って気持ちは、 今でもボクの中にある。 チョコレート争奪戦で張り合ってしまうのも、 そんなこどもっぽい心故のおはなしだったんだ。 ]
(8) mayam 2017/07/20(Thu) 00時頃
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[ だけど、そんなことが続いたある日。 …ボクはとうとう、魅惑のもふもふの前に屈した。 ちゅう!と鳴いたその意は、敵情視察。 "どんな毛並みか見てみせる!"で。 しかし結果はお察しである。
……ああなんて気持ちいい毛並みなんだろう。 初めておおきな腹にお邪魔したときは おおきな毛の中で転がりながら、 ボクはちゅうちゅう、鳴いていた。 "ボクだって、ボクだって負けないからな!" そう言いたかった。言いたかったんだけど。
ああ、気持ちいいなあ… ……*ちゅう* ]
(9) mayam 2017/07/20(Thu) 00時頃
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[ ボクに出来ないこと。 それはホレーショーに対するこころからも、 きっとわかるというものだ。
ねずみ以上のことは出来やしない。 それはボクが縦横無尽に駆け回る "アシモフ"であるが故だ。 前も"ちゅう"で語ったとおり、 ボクはそれでもいいかなあって思っていたよ。 これは、本当のおはなし。 ]
(59) mayam 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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[ だからね。 ── ボクだって他のことがしたい。
って、そう思ってしまった瞬間、 ボクはどうしたら良いか、分からなくなったんだ。 インクでうまれたねずみは、 果してどこまで走り回れるというのか。 ねずみ以上のものに、なれるのだろうか? 先生、こう思ってしまったボクは、悪い子なのかな。 朝顔の相談に乗っているというのに、 実のところ、ボク自身も迷っていたし、 分からなかったんだ。 ]
(60) mayam 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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[ そんなとき、 ボクの目の前にモンドが現れた。 モンドは聞くところによると、 "抗っている、抗い続けている"人らしい。
── 何に抗っているの? ── インクに記された、運命?
そんな意を持って ちゅう、と問いかけた鳴き声に、 彼はどう返してくれたっけ。 でも、伝わらないことの多いボクの声に 耳を傾けてくれたのだから、 ボクはだぁれもいない隙を狙って、 モンドの元へ(伝わるかはともかく) 相談しに行っていた。 ]
(61) mayam 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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[ 他の皆とは違って、 モンドへの肩には乗らず、 ( ── 勿論、求められれば乗ったけれど ) 相談相手、言わば第二の先生相手へは、 赤い瞳をきりっとさせて、 ちょこんと真正面に、背筋を正して座るボク。
気分はすっかり、 ……そう、"授業"ってやつだった。 人生の先輩へ、初めて抱いた心を学ぶ。 そういう授業。 もしかしたら朝顔とボクも、 こんな風だったのかもしれないというのは、 余談。 ]
(62) mayam 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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[ そしてきっと、そこで知った。 抗い続けることは、 抗おうと思うボクの心は、 殺さなくても良いものなんだって。
初めて生まれた、先生へのちょっとした反抗。 …先生が見たら、どう思うかなあ。 *なんて!* ]
(63) mayam 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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[ その後のお話。 ]
[ ちぃさな女の子に預けられたボクは、 ある日、不思議な出来事に出くわした。 ]
「 ── あしもふさん、お話ししてるの? 」
[ ボクを、ボクたちを手元に、首を傾げる女の子。 インクの上をなぞるだけだと思っていたけれど、 …どうやらこの女の子、館長と同じ様に、 インク以上の言葉を聞けるひとだったらしい! ]
(96) mayam 2017/07/22(Sat) 22時半頃
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[ ボクの声を聞いた女の子の顔は、 それはもう、わくわくしていた。 ねえ!と、本を掲げて"ボク"に呼びかけ、 まるで世界が広がったかのように、 ( ── 何時か図書館にいたボクのように! ) 目をおおきく、まんまるに、きらきらさせて
本当に、ボクと同じ様な言葉を、告げる。 ]
(97) mayam 2017/07/22(Sat) 22時半頃
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「 ねえ、あしもふさん。 あなたの大切な思い出は、なあに? どうか聞かせて!
そしてどうか。 相棒とあなたが体験した全ての気持ちを、 あなたと一緒に、感じたいの! 」
(98) mayam 2017/07/22(Sat) 22時半頃
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[ ── そんなの、お安い御用さ。 ]
[ *ちゅう!* ]
(99) mayam 2017/07/22(Sat) 22時半頃
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