197 獣ノ國
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――話?
[曇る表情>>1:389に僅かに眉を寄せながら。けれどしっかと向けられる視線には、此方も視線を返す。自分が喋る度に暗くなる相手の雰囲気には、小さく首を傾げ。 そうして、傷口を気にするように擦られた指先に、彼女は気付いただろうか。
やはり怯えさせてしまったか、なんて。ぼんやり考えながらも、それならそれで。どうせコートを受取れば終わる関係だろうと、どうでもよさげに。 ……その考えが間違いだったと、すぐに気付かされる事になるのだけれど]
ああ、ありがとう――、
……あら。 あらあら。まあ、可愛らしい獣さんも居た事。
[返した言葉は、とうとう刺を含んでいただろう。目の前の相手が悪いわけではないと分かっている。けれど、獣の青年から遣わされた天使を、ジャニスが信用出来る筈も無く。 視線に入った鳥の翼>>1:392に、きゅうと目を細める。ああ、彼女は正しく"天使"だったのだろうかと、嘲笑めいた息を吐き出す。
恐怖は無かった。ただ、今一番会いたくない"存在"には、出会ってしまったかもしれない]
(8) 2014/10/05(Sun) 01時半頃
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……そうね。 でも今此処で、冷静にアナタと話す程、アタシに余裕があるわけじゃないの。 日を改めて貰ってもいいかしら?名刺はそのコートの胸ポケットに入ってるから、暇な時にでも連絡をちょうだい。
[脱がれたコート>>1:392を指さして、ジャニスは出来るだけ柔らかな口調を意識して言葉を落とす。 ……別に、怯えさせたいわけではないのだ。震える声を聞いてしまえば、今更遅いと分かりつつも、宥め様としてしまう。それに効果があったかどうかは、分からないが]
……それに、この後約束があるの。
[付け足した言葉は、本当なら正しくは無かったけれど。 "彼"の反応から見るに、きっと今夜の逢瀬は断られる事はないだろうと思ったから。だから、彼との約束をダシにして、目の前の天使から逃れ様と虚言を紡いだ]
(9) 2014/10/05(Sun) 01時半頃
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……そう。アナタはカナリアなの。 飛べなくても、囀れなくても。そのうつくしさがあれば、充分だと思うけれど。
[寂しい笑み>>16を見れば、ほんの少し、胸がちくりと刺される様に痛んだ。 けれど謝罪をするのも変だろうと押し黙れば、天使は言う通りにジャニスの名刺を手にする。 それを見れば、少しは安堵するというものだ。言う通りにしてくれるという事は、少なくとももう、怯えられてはいないのだろうと]
ええ、待ってるわ。 こう見えて暇じゃないから、すぐにご期待に応えられるかは、分からないけれど。
[ジャニスはコートへ入れられた紙片を視線だけで追った。 そうして渡されるコートと、落とされた淡い微笑みには、小さく息を吐き出しただろう。
――やはり惜しい事をしたのではないか、と。ちらりとそんな考えが浮かんだけれど。今はどうにも彼女と話をする気分にはなれなかった。 お伽話めいた存在に一日にこう何度も出会ってしまったら、神経が摩耗するというものだ]
……次に会えるのを楽しみにしているわ。天使ちゃん。
[半分ほんとで、半分は嘘。けれどそんな事、おくびにも出さずに。にこりと微笑めば、光の道を行く相手に小さく手を振り返した*]
(32) 2014/10/05(Sun) 04時頃
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[――と。 天使の背中を見送る途中、手の内の端末が震えれば、ジャニスは期待と共に新着メールを確認する。そして、それが目当ての"彼"からのものだと分かれば、ほんの少し。緩く微笑んでみただろうか]
―――――――――――――― 差出人:ジャニス 宛先:ルーカス ―――――――――――――― Re:Re:Re:こんにちは 20xx年 10月2日 ――――――――――――――
ええ、お任せするわ。でも、初めてのデートだもの、ロマンチックな場所じゃなきゃ嫌よ。 アタシ今図書館に居るの。すぐにでも迎えに来てくれるかしら?あれからまた、ちょっと、色々あって。
アナタって、見た目より情熱的なのね。 演技かどうかは、会ってから考えても遅くないと思うわよ。此処で言ってしまっても、きっとつまらないでしょう?
あら、随分期待してくれるのね。嫌だわ、応えたくなっちゃうじゃない。……まぁ、見られるか見られないかは、アナタ次第だけれどね。
来てくれるなら、返信は要らないわ。いついつまでも、アナタの事を待っているから。
(33) 2014/10/05(Sun) 04時頃
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[端末を閉じて、コートを持ち直す。そうしたら、胸ポケットから何かが落ちた。ひょいとそれを拾い上げてみれば、見覚えの無い絆創膏で]
……こんなの入れてなかったわよね。
[……もしかして、先の天使からの贈り物だろうか。血に濡れた指先を見れば、ジャニスはそんな事を考える。
好意を無碍にするつもりにもなれず、すっかり汚れてしまった手袋を脱げば、指先にぺたりとそれを貼りつけた。 人差し指と、中指。ニ枚しか無かったので、生憎と薬指までを覆う事は出来なかったけれど。
汚れた手袋は汚れたコートに押し込んで、ジャニスはゆるりと歩き出す。 図書館の入口近くの自動販売機で暖かなココアを買えば、そのままその隣の壁に背中を預ける。 いくら冬ではないとはいえ、日の薄い外に居るのは、寒がりなジャニスにとってはそれなりに苦痛だったのだけれど。 けれど此処に居れば、すぐに見つけてもらえるだろう。幸いジャニスは、真っ白で"目立つ"格好をしている様だから]
(34) 2014/10/05(Sun) 04時頃
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[ココアを半ば以上まで減らした所で、到着したらしい紳士>>37の姿が目に入った。目当ての人に会えたのに、ゆっくりとジャニスに近付くその姿に、ざわりと胸が騒ぐのを感じる。 妙な胸騒ぎめいた感情は無視して、此方からも彼に近付く。飲みかけのココアはその途中にゴミ箱に投げ入れた]
そんなには待ってないわ。 ……今は余計目立つでしょう?
[裾を持ち上げて、チョコレート色の染みを彼に晒す。皮肉めいて口元を吊り上げながら、微かに首を傾げた。
軽口と共に差し出される手を取って、ふ、と目を伏せる。リードされるのは、慣れている筈なのだけれど。どうにもざわざわと落ち着かないのは、どうしてだろうか。 触れ合った手は、あたたかい筈なのに]
――ごめんなさいね、汚くって。 無理して手を取ってくれなくても良いのよ。
[口元に持って行かれた手>>38が、微かに硬直する。どういう意図でそんな事をするのだろう。メールでの応酬通りの事を期待してもいいのだろうか、なんて。喉の奥でくつりと笑う。 絡められる腕に寄り添えば、ジャニスは彼に向けて微笑んだ]
(48) 2014/10/05(Sun) 10時頃
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期待してるわ。 がっかりさせないでね?
[含んだ笑みと共に、子供っぽく返す。 彼と共であれば、何処であってもそう"がっかり"するとは思えないけれど。
誘われるまま車に乗り込んで、運転を始める彼をちらりと一瞥する。けれどそれだけ。その視線はすぐに窓の外へと向けられた。何処へ向かうのだろうと、そんな幼い興味でもって。
目的地への道中、彼は何事か話しただろうか。彼が話しかけてきたのなら、それには答えただろう。けれどそうでないのなら、運転の邪魔をしない様にと押し黙る。 そうして流れる景色を見、不安と期待で静かに高鳴る胸を自覚すれば、薬指の爪をがりりと噛んだ]
(49) 2014/10/05(Sun) 10時頃
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[信号待ちの最中にかけられた言葉>>71に、ジャニスはハッと我に返る。赤を増した指先と、口内にじわりと沁みる鉄さびの臭い。 まばらに汚れたコートに、赤い染みが一つ落ちた。その様を見れば、血濡れた口元で小さく舌を打つ]
――見苦しくってごめんなさいね。 小さい頃からの、癖なの。最近は治まってたんだけど……、
[言葉の途中、小さく聞こえた音に、無意識に彼の方を見る。キチ、一体何の音だろうか。結局その発生源にジャニスが気付く事は、無かったけれど。 指先の傷は、その深さに反して痛みも出血量も多い。痺れる様に痛む指先をぼんやり見つめてから、徐にそこを舐め上げた。……まずい]
(75) 2014/10/05(Sun) 15時半頃
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―ホテルの一室―
[案内されたホテル>>72に入れば、きょろりと室内を見回す。既に用意されている料理と、窓から見える景色と。そのどちらにも仄かに息を吐きながら、此方を見詰める相手に笑みを返す。 コートは脱いで椅子にかけておいた。散々汚れたそれは、ジャニスには相応しくないと思ったから。脱いだってどうせ、中も真っ白なのだけど]
まあ、それは楽しみだわ。 ホテルだなんて、最初はびっくりしたけれど。ちゃんと"考えて"くれているのね。
――科学塔、
[あの薄気味悪い噂の絶えない塔の事か。 移された視線を追いながら、持ち上げられた眉に微かに顔を顰める。 随分科学塔を嫌っている様だけれど。細められた目に気付けば、その会話に追い縋る事はせず]
そんなに期待値を上げられると困っちゃうわ。
[つと苦笑を零し、此方を真っ直ぐ見据える彼にぱちりと目を瞬かせる。何を"期待"されているのだろうか。 ジャニスは初めて居心地の悪い視線というものを感じている。例えどんな視線だって、"観客"が此方を見ているなら、嬉しい筈なのに]
(76) 2014/10/05(Sun) 15時半頃
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獣人に会ったの。それも二人。狼と……カナリア、だったかしら。 一人とは連絡先の交換も出来たわ。 身が危ない可能性もあるから、本当はあまり言いたくないのだけど。……アナタになら、良いわよね。
[最後に落とした言葉は、確認めいた声音を伴った。 ……アナタなら、この情報を悪い様にはしないでしょう?昨日会ったばかりの相手に、何を期待しているのか。ジャニス自身もそう思ったけれど、目の前の紳士がジャニスを害するとはとても思えず。 ……だって彼は、褒めてくれたのだ。ジャニスの演技に"価値がある"と認めてくれているのなら、そうそうそれを穢す真似はしないだろう]
ねえ、本筋とは外れるけれど、アタシからも一つ、良いかしら? ルーカス、アナタの姓を教えてちょうだいよ。そうしたら、アタシの本名も教えてあげる。
[隠された"V"の本質を窺う様に、楽しげに。 交換条件は、彼が少しでもジャニスに興味を持っているのなら、乗ってくれるだろうと。そんな期待も含まれていた。 願う様に彼の名前のその先を求めるのは、きっと。もう、隠されているから、という幼い興味からくるものだけでは、なくなっていたけれど]
(77) 2014/10/05(Sun) 15時半頃
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そうね……、少し怖いけど、美しいと、思ったわ。一人なんて、まるで天使だったもの。 演技に使えるかどうかは、分からないけど。
……もう、獣人なんて怖くないわ。逃げ出したりなんか、しない。
[呆れた様な声音>>106には、ほんの少し気分を害した様に。そうして付け加えた言葉は小さく、彼に届くかどうかは分からなかったけれど。 細められた目を緩く見返して。何かを思案しているらしい彼の姿をじ、と観察する。 此方の提案に僅かに驚いた後、彼の口元に浮かべられた笑みには、ゆっくり一つ、瞬いて]
――狡い人。
[返される問い>>107に、ジャニスは彼を睨み付けた。本当に、狡い人。最初に条件を出したのは、此方だというのに。 ……けれどその交換条件自体には、酷く興味を惹かれたから]
(119) 2014/10/05(Sun) 18時頃
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ヨハン、よ。アタシを識別するだけなら、これだけ識っていれば、良いのよね?
…………っ、汚れるわ。まだ、血が乾いてないの。
[躊躇うでもなく名前を吐き出し、これでどう?とでもいう風に微笑する。姓までを教えなかったのは、意地の悪い彼に対する仕返しだ。 蠱惑的な笑みを捧げ、けれど指先に触れられたのなら、微かな痛みに眉を寄せた。
乾き切らない赤が、彼の指に付着する。ジャニスはその手を取って、付いた赤を舐め取った。勿論、此方の手が振り払われたのであれば、それは叶わなかったろうけど]
――ねえ、これで良いんでしょう? もっと"良い事"を、教えてちょうだいよ。
[手を取る事が出来ていたなら、徐に指を絡ませて。ふ、と。笑みを消してみせただろう。 軽く顔を伏せ、上目遣いで相手を窺い、そうして、躊躇う様に言葉を落とす。……ほんの少しだけ、頬を染めて]
……アナタの事が、しりたいの。
[呟いた言葉は、微かに哀願めいていた。 考えてみれば、自分は目の前の彼の事をまるで知らない。こうして、こんな所にまで来ているのに。 けれど、もう。知らないままでいる事なんて……出来やしない。知りたいと、そう思ってしまったのだから]
(120) 2014/10/05(Sun) 18時頃
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なにを……ッ、
[返される真摯な視線>>129に、ジャニスは不思議そうに瞬く。そうして彼の口元へ近付けられた指を見ていれば。容易く剥がされる爪に目を見開く。 ……一体、何をしているのだろう。ジャニスの癖も大概なものだけれど、まさか、自分で爪を剥ぐだなんて。
――けれど。驚愕に見開かれた目は、困惑めいた色に彩られる。 ジャニスとは違い、血を零すことの無い、紳士の指先。そこから伸びる、長い糸。そうして彼の言った、"蜘蛛"という言葉。流石にこうまでされて、それを察する事が出来ない程、ジャニスは鈍く出来ていない]
……ああ、アナタも"そう"なのね。
[呟く。その声音にどんな感情が載っていたのかは、ジャニス自身にも分からなかった。ただ呆然と落とした言葉は、えらく平坦に聞こえた気がする。
唇をなぞる指先を、目を細めて受け入れる。微かに熱い息を吐き出して、その手に触れた]
ええ。逃げないわ。
[呼ばれた"名前"に、ジャニスは痛ましげに眉を寄せた。歪む笑みに、尚。じくりと痛む胸は、隠せやしない。 そうして作られる小さな蜘蛛の巣を、ほんの指先で突付く。……怖くなんか、ない。本当に、囚えてくれればいいのに]
(142) 2014/10/05(Sun) 20時頃
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……でも。
演じる事なんて……出来ない。 お願いだから、"名前"で呼んでちょうだい。
[頬を撫ぜる手の感触に、ほうと息を吐く。染めた頬は、恐らく先よりももっと熱をもっているだろう。 ……漸く、彼が何を"期待"しているのか、分かった気がする。もしかしたら、この考えはジャニスのただの思い上がりかもしれない。けれど、乞うみたいに下がった様に見えた眉は勘違いなんかじゃないと、そう思いたいから]
ルーカス。アナタは、悍しくなんかないわ。 そしてきっと、アタシも乙女なんかにはなれない。 ……そんな綺麗な存在じゃ、いられない。
[頬に触れた手と、巣を潰す手と。その両方を包みながら、ジャニスは身を乗り出す。ワイングラスが倒れて、真白いクロスに赤い染みを作ったけれど、そんなのどうでもいい。ただ、目の前の彼だけを見詰めて]
アタシはもう、"逃げられない"わ。 ――とっくに、囚えられていたみたい。
[包むてのひらに力を込め、顔を近付ける。重なる程の距離でそう囁いたのなら、そのまま。震える息を吐き出す唇を、そっと。彼のそれと重ね様としただろう。酷く緩慢な所作だったから、逃れる事は容易だったろうけれど]
(143) 2014/10/05(Sun) 20時頃
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[演技か、と。>>168笑みと共に吐かれた言葉には、ほんの僅かに顔を顰め。けれど一つため息を吐き出すだけで、続けられる紳士の言葉に聞き入っただろう。
自身に向けられる視線に、ジャニスは漸く満足そうに微笑む。けれど唇に乗る感触を堪能していれば、そも目は伏せられてしまって。その惜しさに眉を下げはしたけれど、穏やかなその表情を見れば、文句なんて言える筈も無い]
――アナタがその手で羽根を捥いでくれるのなら。 蝶だって何だって、演じてあげるわ。
[軽口>>169に対するというのに、至極真面目に返してみせて。微笑む様に口元を緩ませる。 受け入れられた唇と、紳士の落とした"軽口"と。それをみれば、自分の言葉は、正しく彼に届いたのだろうと安堵する。 返されるそれが軽口であっても、それでも。彼の手で囚えてくれるというのなら、それ以上の望みなんて無い]
(207) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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……っ、ルーカス、
[名を呼ばれ、紡がれるその言葉>>170には、息を詰める事しか出来ない。ジャニスはどうにかか細い声で呼び返し、見詰める視線を思わず逸らす。 耳元まで赤く染まった顔を俯かせ、恥じ入る様に眉を下げる。生娘みたいなその反応に、また。羞恥心が煽られはしたけれど。
袖をなぞる指先に、手がぴくりと震えた。立ち上がる彼を見れば、ほんの少し気不味げに椅子に腰を落ち着かせて、近付いてくる彼を横目でだけ追う。 彼の体が屈められても、俯かせた顔は上げる事は叶わず。けれど続く言葉に遂に顔を上げた。"それ"は自惚れなんかじゃないと、そう示す為に。
唇が寄せられれば、ふるりと睫毛が震える。縋る様に彼の胸元に手を置いて、その服をくしゃりと掴んだ。 自分から触れた唇と、彼から触れられたそれとでは、全く違う意味を持っている気がして。けれど震える程の歓喜は、きっと彼には気付いてはもらえないだろう。この期に及んで、自惚れだなどと言っている、彼には]
(208) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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…………すきよ。 ルーカス、アナタが、すき。
[散々躊躇ってから落とした気持ちは、酷く頼りなげに己の鼓膜を震わせる。雨音にかき消されてもおかしくないくらい、小さい声。それでもきっと、目の前の彼には聞こえる筈だ]
だから……ねえ。アタシだけを見ていて。
[……彼が、彼が自分だけを見てくれるのなら、もう他の誰の視線も要らない。 人の注目を集める事を生き甲斐とするジャニスにとって、それがどれだけの事か。やっぱり、彼には伝わらないだろう。けれど、それでも良い。それでも、この気持ちを抱えているだけで、満たされた様な気分になれるから]
(209) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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――何処にも、行かないで。
[妙に切実な響きでもって呟き、彼の肩口に頭を預ける。その"切実さ"の理由は、ジャニス自身にも分からなかったけれど]
(210) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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ジャニスは、クラリッサに話の続きを促した。
2014/10/05(Sun) 23時半頃
ジャニスは、マユミに話の続きを促した。
2014/10/05(Sun) 23時半頃
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[ジャニスの気持ちに応える様に重ねられた唇>>240に、一度、淡く微笑んでみせる。口付けの合間、彼が此方を盗み見ていただなんて、気付きはしなかったけれど]
……ねえ、アナタは、きっと。 そう言ってもらえて、アタシがどれだけ嬉しいか、気付いていないんでしょうね。
[低く響く声に、擽ったい様な、満たされた様な気持ちに支配される。肩口に預けた頭をすりと擦り寄らせて、けれどやはり、隠しきれない"怯え"は、続けて落とした言葉に滲み出ただろう。
紳士の浮かべた表情など、零された吐息など、全くジャニスの知りうる所ではない。けれど、触れ合った場所から伝わる彼の心音が、ざわめく様に不自然に跳ねた事だけは、ぼんやりとだけ感じ取れた。 正しくそれを感じるには、二人を隔てる布が邪魔をする。けれど、それでも伝わったそれに、ざわりと不安が煽られて]
(246) 2014/10/06(Mon) 03時頃
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…………、そう、ね。 どうして、かしら。
[その上悲痛そうに呼ばれる自分の名>>241に、びくりと体が震えた。 ……共に居てくれるというのなら、不安になる必要は無いと言うのなら。どうしてそんな声で、ジャニスを呼ぶのだろう。 けれど、まるで安心させる様に背を撫でる手に、結局そんな疑問は口には出来なかった。その代わり漠然とした恐れが、じわりと胸中に広がる。 何を恐れているのか、自分にも分かりはしない。ただ、もし彼の言葉が嘘であっても、今この瞬間だけは、騙されていよう。 交わした口付けに溶かされた想いだけは、きっと、嘘ではないと思うから]
…………すきよ、
[もう、傍に居てとは、言えないけれど。 縋る様に言葉を落とし、その背に腕を回す。願わくば同じ言葉を返してくれないだろうかと、酷くみっともない声音だった事は、自覚していたけれど。……今更彼の前で、取り繕えるわけもない。演技をしている余裕なんて、とうに無くなっているのだから]
――朝までは、一緒に居てね。
[それ以上はもう、何も望まないから**]
(247) 2014/10/06(Mon) 03時頃
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[ジャニスの言葉を喜んでくれているのなら>>295、何故、同じ言葉を返してはくれないのだろう。口付けを許してくれたのに、どうして。ただ与えられるその言葉に、縋りたいだけなのに。
抱かれる腕の中、小さく震える体は、きっと気付かれてしまっているのだろう。けれどそれ以上、ねだる様な真似はせずに。 彼の感じる歓びなど、恨めしさになど、欠片も気付かぬまま。ただ、触れ合うぬくもりを求める様に手繰り寄せる。
――けれど。小さく落とされる彼の言葉>>296に、ジャニスはこれ以上なく目を見開いた。 その後すぐに体を離されたのなら、絶望にも似たその表情が、彼に見られてしまったかも知れない。それでも、笑う彼の顔が見えれば、此方も。精一杯の演技でもって、柔く微笑んでみせる。 泣き縋りたくなるのを堪え、離れる体を見送って。彼が席に戻るのに、伸ばしそうになった手は、寸での所で押し留める。
……大丈夫。演技は、得意な筈だから]
(301) 2014/10/06(Mon) 16時頃
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ええ、アタシも。邪魔されたく、ない。 ――二人きりでいさせて。
[眉を下げる相手に、ジャニスは目を細めて笑みを返す。きっと、何の違和も無く笑えているだろう。 ……ああけれど。やっぱり彼の前では、普段通りの演技など、出来る筈が無い。常なら自信に溢れる筈のこの声も、情けなく震えてしまって。その事実が、この上なく口惜しい。
彼の言う通りに食事を進めようとしても、全く味なんて分からない。口に入れて、咀嚼して、飲み込む。作業の様なそれをどうにか繰り返しても、半分以上は残してしまった]
アタシも、いつも通りでは、いられないみたい。
[差し出された手>>297を、そっと取って、撫ぜられた指先に感じる優しさに、きゅうと胸が締め付けられる。 いっそ、その胸に縋ってしまえれば、どれだけ楽だろう。何処かへ行ってしまおうとする彼に、行かないでと懇願出来れば。 ……けれどきっと、彼は応えてはくれない。そう考えれば、そんな無様な真似など出来なかった。困らせたいわけでは、ないのだから]
(302) 2014/10/06(Mon) 16時頃
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――"太陽など、昇らなければ良いのに"
[手を取ったまま、ぽつりと諳んじる。 "ロミオとジュリエット"……まさか、ジャニス自身が自分の意思で、この台詞を言う事になる日など、来るとは思っていなかった。
彼の家柄など、結局聞く事は出来なかったけれど。それ以上に大きな壁が立ちはだかっている様に感じられる。この手を取っても、どうせ、その壁は崩れてはくれないのだろう]
"あなたになら、裏切られても、いいわ"……、
[ほんの小さく呟いた言葉は、彼には届かなかっただろう。 今だけでも、傍に居てくれるのであれば。朝までの短い間でも、彼を独占できるのなら、それで構わないと。そう、自らに言い聞かせる様に呟いた言葉は、聞かれてはいけない、筈だから]
ねえ、今夜は、どんな夢を見せてくれるの?
[微笑みすら浮かべて、小さく首を傾げる。手を取って導かれる先が何処であっても、この手を離しはしないと、そう示す様に、重ねた手に力を込めながら]
(303) 2014/10/06(Mon) 16時頃
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[ジャニスの台詞に続く様に綴られた言葉>>323に、瞳が揺れる。言葉は与えられずとも、気持ちは同じだと。……そう、信じていいのだろうか。 震える息を吐き出して、撫ぜられる手に泣きそうに顔を歪める。咄嗟に伏せた顔は、彼からしたら不審だったかもしれない。 ――けれど、これで最後だというのなら。泣きそうな顔は、見られたくはなかった]
……ま、け?
[我儘を>>324そう形作る唇を、伏せた顔からこっそりと覗き見る。 そうして躊躇いと共に発せられる言葉に、漸くゆるりと顔を上げた。薄く開いた瞳で、彼を見る。瞬きはしない。きっと、涙が零れてしまうから。 手を離されないままに綴られる文字は、此処からは見えはしない。一度止められた手の意味も、ジャニスには分からなかった]
……アナタの為なら、なんだって、捨てても良いのに、
[震えたままの声で吐き出すのは、正しく自分の"言葉"。物語を引用しなくても、この気持ちだけは。演じる事無くするりと口にする事が出来た。
差し出された紙を、赤い指先でそっと取る。そこに書かれた地名と、そして。"彼の名前"に。一瞬大きく目を見開けば、縋る様な瞳を彼に。……結局、何も言えはしなかったけれど]
(346) 2014/10/06(Mon) 22時頃
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ルーカス、ヴァレリー……、
[まるで宝物の様にそう呟いて、渡された紙片に口付ける]
――ほんとうに、狡い人。
[追う事を許すのに、連れて行ってはくれないだなんて。此方の欲しい言葉の一つもくれない癖に、ジャニスにそんな選択を強いるだなんて。 ――いっそ憎くすら思えるのに、引かれる手を離す事なんて出来ない]
アタシ、アナタの事をもっと知りたいわ。 ……アタシの事も、知ってほしいの。
[口付けられる指先>>326に、漸く微笑を取り戻す。浮かべた笑みは、もう、演技ではなかっただろう。だってもう、答えは決まっているから。 ……この場で彼に自らの出した答えを言わないのは、ただの意地の様なものだったけれど]
……ええ、"ロミオ様"。 何かに誓う事なんてしなくても――アタシは信じているから。
[くつりと小さく笑みを零し、"可笑しな"台詞を返してみせる。戯れる様な口調とは違い、酷く淋しげなそれになってしまった自覚は、あったけれど。 とはいえもう、確かに不安は取り除かれたから]
(347) 2014/10/06(Mon) 22時頃
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……クリストフって、言うのよ。アタシの姓。 昔の聖人の名前。似合わないわよね、笑っちゃうわ。
[彼が与えてくれたVの続きに応える様に、そっと自らの出自を述べる。探すのは自分で、彼ではないから。きっと、教える必要など無かったろうけど。それでも、知っていて欲しいと思ったのだ。]
少しずつで良いの、アナタの事を教えて。何が好きかとか、そんな簡単な事を。 アタシ、アナタの事を何も知らない。……こんなにすきなのに。
[朝が来るその時まで、他愛無い話をしよう。まるで別れなんて来ないみたいな、次の日にはなんて事無い顔で会えるみたいな。 ……多分きっと、それだけで。満たされる事は出来るから]
(348) 2014/10/06(Mon) 22時頃
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あら。狡いオジサマにひっかかるのも、悪く無いわよ。 ……それにアナタ、結局教えてくれたじゃない。
[行き先、と。 吊り上げた唇で、渡された紙片を示す。名と、行き先と。告げられる事は無いと思っていたそれが、今手中にある。……狡いとは思うけれど、やはり。憎みきれるものではなかった。 求めた言葉>>358が落とされなくても、構わないと思うくらいには、もう。彼の気持ちも、"理解"出来ていたし。
交わされる言葉遊びに、指先に触れる唇>>359。それをそっと見守って、自らの名を呼ぶ唇に目元を赤く染める。 "……誰かに名を呼ばれるのは、こんなにも心地いいものだったろうか]
悲劇は訪れない……そうかしら。 ……そうだと、良いわ。
[これからの道が、明るいものとなるのなら。……あまり好きではない本名に縋ってみるのもまた、良いだろう。 此方に近付いてくる彼の姿を追って、目前に屈む彼の顔をしっかと見詰めてみせる。 顔を伏せることなんて、もう出来なかった。最後のその時まで、彼の姿をこの目に刻み込んでおきたかったから]
(374) 2014/10/06(Mon) 23時半頃
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……奇遇ね。アタシも、そう思っていた所。
[そうして触れられる唇>>360に、そっと目を閉じる。未だに手が触れ合ったままだったなら、キツく、その手を握り締めただろう。それは全く、無意識のうちだったけれど。 離れる唇に、そっと目を伏せ。微かに悲痛な吐息を零す]
――ずっと、こうしていられたら良いのに。
[掠れた、微かな声で呟いて。 彼がジャニスを何処かへ導くのであれば、大人しくそれに従っただろう。二人きり、誰にも邪魔されない場所であれば。それが何処だって、怖くなんて、ないから]
(375) 2014/10/06(Mon) 23時半頃
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