168 LOVEorDEATH2〜死者は愛を知りたいようです
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[影木と話してからどれだけの時間が過ぎただろうか。 自室の扉の外に―――共有スペースに、妙な静けさを感じて真墨は扉を開いた。 それは、事の顛末を見届けるには、やや遅い目撃だった。]
―――あ…!
[扉が。 青い扉が。>>2:264 もう、すぐ、閉じるころで。 かろうじて見えた後ろ姿から、扉を開いた二人を甲斐田と倉田だと理解する。 少しだけ、この白い空間が広くなった感覚を感じる。]
……行っちゃったの?
[共有スペースに居る誰かにそう問いかけてみるも、答えが返ってきたかは定かではない。**]
(9) 2014/03/20(Thu) 07時頃
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[青い扉が閉まるのを見送り、真墨はしばらく茫然とその扉を見守っていた。 美味しい料理を振舞っていた甲斐田の姿を思い出す。 手品を披露していた倉田の姿を思い出す。 二人は相思相愛になり、生き返りへの道を歩み始めた。 もっとも、最後の部分はカミサマの言うことが正しければ、だが。]
(『好きになれても信用出来ないなら…信用もされないなら。 きっと俺は無理だね。辛いだけだ。』>>2:121)
[そう言っていた、影木のことを思い出す。 二人はどんな気持ちで、扉を開くまでに至ったのだろうか。 それは、真墨には味わったことのない感覚なのだろう。 そんな風に、彼は考えてしまう。]
[不意に、キッチンから顔を出した本田と目が合った。>>26]
(あ…!)
[聞かなきゃ、と。 あの時の疑問を。>>2:181]
(35) 2014/03/20(Thu) 22時頃
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…あの。
[言葉は慎重に選ぶ。 真墨は、自分の言葉が如何に他人に歪んで捉えられやすいかを知っている。]
……好きな人、できた?
[それは、ともすれば真墨が本田のことを想っていたように聞こえたかもしれない。 だが、その言葉に、何の意味があるのか。]
……ボクはね、どうやらダメみたいだから。
[恋心に染まる資格などないようだ、と。 生き返ることなどできそうにもない、と。 言外に、そう意味を含めて。]
好きな人がいるなら―――多分、君は生き返れると思うよ。 きっと、素敵な相手と…素晴らしい恋をするんだろう。 その時には、どんな気持ちになれたか…ボクに教えてほしい。 どうしたら、そんな風になれるのか、知りたかったから。
(39) 2014/03/20(Thu) 22時頃
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[ここへ来る前は、まともな恋すらできないと絶望して。 届かぬ月へと手を伸ばすだけだった。 それすらも、ここでは否定され。 『人らしく』ありたくて、その資格さえもないことに気付かされて。]
(こんなボクを、好きと言ってくれたあの子には―――)
[はた、と思い出す。 一つだけ、やり残したことがあるとするなら。]
お願いがある。 高校の、君と同じ学年だと思うんだ。 とある女子へ、伝言を頼みたい。
[ここで朽ち果てるなら、せめて真っ直ぐな好意に対して誠意で応えねばと。]
(42) 2014/03/20(Thu) 22時半頃
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その子は…中学の時からあだ名が変わってなかったら、 多分『るり』ちゃんって呼ばれてると思う。
―――大切な人ができたら、帰る前に…教えてね。
[はたして、本田は承諾してくれただろうか。 拒否されようと、承諾されようと。 今の真墨にとっては、なんら変わらないのだろう。 彼にとって、気持ちに応えようとしたことこそが、一歩前進なのだから。 たとえ、本人が気付いてなかろうと。]
(43) 2014/03/20(Thu) 22時半頃
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[と、そこへかかる野太い誘い声。 声の先を見ると、背中にいかにも作りものな羽根を生やした中年男性が背を向けて立っていた。>>34]
あ…リパブリック・函だ…じゃなくて、さいとうさん…
[喋った…!と驚く間もなく、リパブリック・さいとうの立つ位置の奥に早川の姿が見える。]
…本田さん、呼ばれてるよ。 行かない?
[本田はどう返事をしただろうか。 真墨一人だけとなれば、早川の部屋の中にチラリと見える白石のことを気遣って酒盛りには参加しなかっただろう。]
(46) 2014/03/20(Thu) 23時頃
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[早川の部屋には参加しただろうか。 リビングで本田と過ごしたにせよ、早川の部屋で歓談するにせよ、その会話は少しだけ真墨の心に何かを残し。]
[自室へと戻ろうとする真墨は、今にも泣き出しそうな田端とぶつかりそうになった。>>38]
[田端とぶつかっていたら、おそらく部屋の前で。田端が部屋の中に閉じこもってしまったなら、影木と話した時のように部屋の前で扉に向かって話しただろう。]
…何か、あったんですか?田ばさん…じゃない、田端さん。
[この少年どうやら人の名前を覚えることが苦手らしい。 それはともあれ、田端から返事はあっただろうか。 もしかしたら、嗚咽しか返すことができないくらい悲しみを抱えているのかもしれなかった。]
閉じこもってると…あまり、よくないですよ。 何か、ボクらにできることがあったら…遠慮なく言ってください。
[田端にその声は届くかは分からない。 もし田端に真墨と会話する余裕があれば、真墨は会話を続けるためにその場へ留まるだろう。 できることがなければ、真墨は無情にも自室へと戻るだけだった。**]
(49) 2014/03/20(Thu) 23時半頃
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―現在・真墨の自室―
[ノックの音を耳が広い、真墨は部屋の扉を開く。 そこには、先程とは構図が逆で、田端が部屋の外に立っていた。>>235]
…いますよ。
[影木と何を話したのか。>>172 影木が部屋へ入ると同時に真墨はその場を離れたので、彼は聞いていない。だが、物事が好転したのであろうということだけは田端の顔色から想像がついた。]
格好悪くなんか、ないです。 喜怒哀楽があるのは、人間として―――当たり前ですから。
[それは、あらゆる感動の欠落した己を言い表す言葉の裏返し。]
(244) 2014/03/22(Sat) 23時頃
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ボクには無理なことを、田端さんはできるから。 田端さんは人を好きになることができる人だから、生き返って貰いたい。 あそこで声をかけたのは、それだけの理由ですよ。
[『より多くの人を生き返らせる』。これが『善い』行いだというなら。 これもまた、真墨のいびつな『人らしさ』へのアプローチだった。 だが、そんな真墨の言葉を田端は否定する。『真墨は優しい』と。>>236]
―――優しい?
[小さく、戸惑う。 そんなことを言われたのは、初めてだ。 しかし、それを問う前に田端との会話は終了していて。]
……こんな部屋を心に持つ存在が、優しいわけないでしょうに…
[その言葉は、椅子と布団しかない張り子の部屋に弱々しく消えた。]
(245) 2014/03/22(Sat) 23時頃
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―回想・本田とリビング―
[ガタン!と音を上げて、本田がリビングのテーブルを蹴飛ばしながら立ちあがろうとする。>>56 その反応と、綺麗にメイクされた目を見開いて真墨を見るその表情から、るりと本田が知り合いだったのだと察した。 それも、ただの知り合いではなく。 とても、親しかったのだと。]
『…先輩、死ぬ前に、るりに、会ったんですか?』
…それは…
[呼びなれたように出てくるあだ名での呼び方に、推測は間違っていなかったと確信した。 その質問に答えようとした矢先に―――そこへかかる野太い誘い声。>>46]
(246) 2014/03/22(Sat) 23時頃
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―回想・早川の部屋―
[勢いよく飛び込む本田の後ろから小さく真墨も入室した。>>64 部屋には酒の匂いが充満していて、>>62 真墨にはその匂いを嗅いだ時点で意識がふわついて仕方がない。 アルコールを勧められれば、謹んで辞退し、]
…ウーロン茶。
[リパブリック・函館、もといさいとう天使に居酒屋店員よろしく注文をつける。 その姿の情けなさたるや、大学で強引にテニスサークルの新歓コンパに誘われた垢抜けない新入生に近かった。]
(…うわ、すご。)
「隣でペースを上げて缶チューハイを呑む年下の女子に胸中で感嘆の声を上げるも、自分がそんな風に飲めるわけはないのだった。>>70]
(247) 2014/03/22(Sat) 23時半頃
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―回想続き・早川の部屋―
お酒は…飲めないっす…
[酒の席について経験を問われれば、弱々しく、白石へと返事を返す。>>248 ほろ酔い気分に出来上がって上機嫌の本田がぺらぺら隣で会話をしていた気がするが、真墨はくらくらする脳内を制御するのに必死だった。 部屋の空気が水色とピンク色に見えて仕方がない。 ふぅ、と吐く息が熱を帯びている。 クラリと目眩すら感じさせる自意識をなんとか繋ぎとめると、早川が用足しのために席を立つようだった。>>81]
えっと…ボクも…
[ろれつの回らない舌をなんとか動かして、早川の後に続いて真墨も部屋を抜ける。 そうして外の空気を吸えば、身体に染みたアルコールの空気が抜けていく気がして。 加水分解、と脳内が意味不明な文字を吐きだす。 早川が水を用意しているのも気付かず、真墨も早川と入れ替わりにリビングからダイニングへ。>>99]
(249) 2014/03/22(Sat) 23時半頃
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―回想続き・ダイニング―
[がちゃん、とリビングの方からグラスの割れる音がしたような気がしたが、シンクに手をついてアルコールの催す目眩にじっと耐える真墨はリビングへと向かう気力はなかった。 しばらくたってリビングへと戻れば、そこには割れたグラスなど欠片もなく。]
…気のせい、だったのか?
[もう、酒臭い部屋に戻る気にはなれず。 手持ち無沙汰の右手が、おもむろにリビングのテレビを操作する。]
『―――家族から捜索願の出されていた18歳・男子高校生の捜索が、引き続き行われています。目撃証言の「川に大きなものが落ちる音を聞いた」という情報から、××川周辺の捜索が中心に行われており―――』
[テレビの情報を聞きながら、真墨はそれが無駄であることを知っていた。 薄ぼんやりとした死の記憶をたどれば、増水した川の流れで真墨の身体はどこまでもどこまでも漂っていた。 今更川底をさらったところで、出てくるのは精々所持品の携帯電話か財布くらいだろう。 テレビに夢中になっていた真墨には、本田が洗面所へと向かうのすら気付けなかっただろう。]
(250) 2014/03/22(Sat) 23時半頃
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―回想・リビング、本田と―
[背後で洗面所から意を決した誰かが飛び出してくれば、流石に鈍感な真墨でもその音に反応する。>>188 テレビをリモコンでオフにして、リビングに居るもう一人の人物を見る。]
…本田、さん。 その、大丈夫?かなりペース早く空けて―――
[間をもたせるような口任せの話題をすっとばして、本田はずい、と歩み寄る。 パーソナルスペースなどクソ喰らえ、とばかりに。 それは、真墨の苦手な距離感で。]
(251) 2014/03/23(Sun) 00時頃
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『先輩が、何考えてんだかわかんないけど、あたしは伝言なんか受け付けない。 自分で答えを返して。 人に託すなんてのは、ずるいよ。』>>188
[それは、きっぱりとした拒絶の意思表示。 真墨には、その姿がまぶしくて、目をそらさずにはいられない。]
死んだ人は、誰かに想いを託すものだよ。 …でも、そうか。 それは…困ったな。
[まったく困っていないような口ぶりで、本田へと言葉を返す。 本田との会話が終われば、そのまま自室へと向かうだろう。]
(252) 2014/03/23(Sun) 00時頃
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―現在・真墨の自室―
[部屋に一人。田端が居なくなり、扉も閉じて。 田端と話した言葉を思い出す。 影木の時と同じく扉越しの会話だったけど、そこには決定的に違う何かがあった。 その何かの正体は、真墨にはまだ掴めないまま。
会話を、ゆっくりと思い出す。]
(254) 2014/03/23(Sun) 00時頃
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―回想・田端の部屋の前―
『それじゃさ、そのままちょっとだけ、話聞いてもらっても良いかな。』>>118
[飽きたらどっかいっちゃってもいいから、と付け加える田端の声を聞く。 無論最後の一言は本心ではないと分かった。 だから、真墨も扉を背もたれに床に座り込み、]
―――どうぞ。吐き出す先があるほうが、いいでしょう。
[適切な答えが返せるかは、真墨も自信はない。 ポツリポツリと、まるで自分の心を整理するように流れてくる田端の言葉を、真墨は背中と扉越しに聞く。]
『…戻るつもりないって言ってる人がいてね。』(>>147)
[それは―――影木のことだろうか。 真墨自身は戻る『つもり』のあるなし以前に、戻『れない』側だったので候補の外だった。 自分以外に、戻ることを諦めた人物は、真墨には影木しか思いつかなかった。>>2:104]
(256) 2014/03/23(Sun) 00時頃
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『その人が居ないもしもの世界を想像したら、いやだなって思っちゃったの。』>>149
[会話の中で不意に紡がれたその一言が、真墨の心に深く突き刺さる。 何故か、それだけが気にかかってしまう。]
『進村くん、知ってる?』
[続く言葉に、ハッと意識を取り戻し。 問いかけられたということを、真墨は数拍遅れで認識した。]
え、そ、そうですね。 多分カミサマさんの言う「天国」とボクらの持つ「天国」のイメージが、若干違うんじゃないでしょうか。
[ここから消えるということこそが、一般的な言葉でいうところの「天国」…後戻りのできない成仏の状態になるのではないか。 出目獅子がここを「天国」と言ったのは、真墨たちラブゲームの参加者が命を落としたから、そんな人たちの集まる場所として「死後の世界」という概念を端的に説明するために「天国」という言葉を用いたのではないか。 「地獄」でも構わないだろうが、悪い行いをして命を落としたのでなければ、納得できない人もいるだろう。語感として、「天国」の方が受け入れやすいだろう。
そんなことを真墨は考えたものの、説明が長くなるのでかいつまんで説明するにとどめた。]
(260) 2014/03/23(Sun) 00時半頃
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[田端の話は続く。 心情の吐露は、心の中から湧き出る悲しみが抑えきれないものであることは明白で。 そんなにも、他者への感情を募らせることができるものが―――]
『勝手な思い込みをとっぱらってみたらさ。 その人のこと、あたしきっと、好きなんだ。
うん…好き、なんだ。あたし。』>>153
[恋なのか、と。 手の届きそうな、届かなそうな。そんな砂を噛むような感覚を、真墨は味わうことになる。]
『側にいたらきっと、傷つくのに、傷つけけちゃうのに。側に居たいって思う。 …ワガママだよね、こんなの。』>>154
[その言葉は、いつか誰かから聞いたそれと似ていて。]
(262) 2014/03/23(Sun) 00時半頃
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貴女が本当に好きなら、いいんじゃないでしょうか。
(『――君が望むなら、いいんじゃない?』>>1:604)
誰かを傷付けずに生きてる人間なんて、どこにもいませんよ。
(『誰かを傷付けずに生きてる人間なんて、どこにもいないのよ。』)
[そんな、人生の先輩の受け売りを、返すことしかできなくて。]
(264) 2014/03/23(Sun) 00時半頃
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[そうして、訪れる沈黙を埋めずに部屋の前で座り込んでいれば。 唐突に、部屋の前に男性が訪れる。>>172 アルコールの匂いを漂わせてはいたものの、その目は何かを決意した目で。]
…それじゃ、ボクはここで…
[もう、自分はここにいる必要はない、と。 真墨は、引き際良く自室へと退散する。]
―回想・了―
(266) 2014/03/23(Sun) 00時半頃
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―現在・自室―
[田端の言葉が、耳に残る。]
(『その人が居ないもしもの世界を想像したら―――
―――いやだなって思っちゃったの。』>>149)
……そんなこと、考えたことも…
[なかった。 この空間にいる全ての人物も、とても好意的に思っていた。 でも、所詮は他人。居ても居なくても、真墨の世界に影響はない。]
こんな考え方、『ダメ』なんだよな…
[『生き返る』意志もなく、『恋をする』ことも叶わず。 この白い部屋で消えてなくなることを、真墨はすでに覚悟していた。]
(270) 2014/03/23(Sun) 01時頃
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