310 【R18】拗らせ病にチョコレヱト【片恋RP】
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
[何の変哲もないコンビニ売りのツマミを写真に撮る、という行為への理解や共感が遠くとも、断る理由にはならない。>>0:169 受け渡しについてはいつでも、と応える声音は普段通りであったが。]
んっ、…いや、少し事情があって。 散歩中にうちのボスがな、……
[迂闊に口にした名が齎す邪推にまた喉が詰まった。 男としては別段困ることは何もないが、うら若き女子大生の早乙女が賀東荘内で妙な噂に苛まれては困ると、簡潔に経緯を説明して。>>0:170
苺フレーバーのリップクリームが、彼ら世代のチョイスにそう外れていないと知れたら、安心したように会計へと向かう途中。春日井の声にまた、足を止め。]
(22) 2021/02/14(Sun) 02時半頃
|
|
ショコラリップ…すごいな、こんなものまで 食べられはしないんだよな?
[普段立ち入ることのないコーナー。到底手に取ることのないリップクリーム。まるで本物のショコラのような色をしているのに、実際は食べられやしないそれはまるで、己の奥底に抱えている感情にも似て。
はじめこそ物珍しげだった視線が、次第に翳りを帯びた。>>0:171]
(23) 2021/02/14(Sun) 02時半頃
|
|
[元より、春日井についてだってそれほど詳しくもなければ親しい間柄というわけでもない。ただ、賀東荘なり近所なりで見かけたら世間話に興じる程度。 ただ、彼が見せる押しつけがましくない親切や、絶妙な距離の取り方は気に入っている自覚はあった。
そこにどんな思惑が潜んでいるのか、彼の持つ二面性までは想像だにせず。>>38]
ボスは女好きなんだ。
いや、解かってくれたのならいい。 ただでさえバレンタイン前だし、な。
[ほら、今も。揶揄いめいた邪推は深追いされることなく>>35 おまけに詫びなんて寄越してくる。 スマホを弄るのと同じく鮮やかな手腕で、袋の中にリップクリームがひとつ増えた。>>36]
(45) 2021/02/14(Sun) 12時頃
|
|
そうだな、好きな方を選んでもら─── 俺が? 使うのか? ……これを?
[思いがけず詫びの矛先が向いて、さして大きくもない双眸が呆気に開く。>>37写真を、と申し出があればそれは一旦、彼の買い物袋へと渡し。]
……好きなんだな、写真 こんなものまでいちいち撮って、どうするんだ?
[感想も、浮かぶ疑問も。独白のような声音であるから返る声がの有無は気にしない。
主人の戻りと、覚えのある顔と匂いにはしゃぐ相棒は結局のところ、可愛がってもらえれば男でも女でも構わないのだろう。>>39 春日井に向かって無邪気に息を荒げ、二本脚をその膝へ。たしたし、と肉球を押し付けた筈。]
(46) 2021/02/14(Sun) 12時頃
|
|
── バレンタイン一週間前・賀東荘で
[通過することなくエントランスを潜り、如月に挨拶を済ませボスと犬用のおやつを預けると、勝手知ったる他人の家、もとりシェアハウスといった顔で上がり込む。 共有スペースには誰かいただろうか。少なくとも早乙女の姿はなかった。]
…呼び出し方法を考えていなかったな
[勿論、先の帰宅を促したのは風呂で砂を洗い流すだろうという想像であったから、ここにいなくても不思議はなく。 ボードに貼られたメモを回収し、端末へと打ち込む。]
『いま戻った、お待たせ。 柚木』
[ついでに、登録したてのアドレスに一通のメールを送ると、椅子を引きテーブルに肘をついた。 目の前には、ふたつのコンビニ袋。 そのどちらでもない、目の前には新品のショコラリップ。]
(47) 2021/02/14(Sun) 12時頃
|
|
…………。
[さっきはありえない、なんて反応を示したけれど。 春日井から受け取ったショコラリップは何故か、早乙女に頼まれた買い物袋の中に即座につっこめずにいた。 どちらかといえば辛党ではあるが、甘い匂いや味が嫌いというわけでもない。が、それが迷う理由でないことくらいは自覚していた。]
今日は、静かだな
[言いようのない、ぐろぐろとした逡巡を吐き出す溜息と共に吐き出す独り言。視線はリップから旧バーカウンターがある方へと向く。 一度、こんな風にお邪魔した際に何かが割れる音と、騒がしい物音を耳にしたことがある。>>0:45 何事かと駆けつけた先は、驚くほど何事もなかった。
あれ以来、男の中で敷波は謎のバリキャリウーマンとしてインプットされている。]
(48) 2021/02/14(Sun) 12時半頃
|
|
[既にひと騒動あった後だなんて思いもしない。
早乙女が訪れるまでの間、手持ち無沙汰に端末を開く。送りそびれたメッセージは削除し、代わりに開く動画は、つい最近お薦めされたとある美少女Vtuverのチャンネル。正直、ゲームの類が得意ではない男にはそれが何処の言語かすらも定かでない時もあるが。
薦められた相手が相手だけに、視ないわけにはいかなかった。]*
(49) 2021/02/14(Sun) 12時半頃
|
|
── 時はやや過ぎて
[日没頃。男はまた海岸沿いへ向けて散歩に赴いていた。真冬ならもっと早い時間の方が犬にも人にもいいのかもしれないが、夕暮れに染まる空を眺めるにはこれが一番なのだ。
そしてやはり、賀東荘の前で一旦足を止める。 まだ幼い餓鬼の頃、祖父が顕在の頃、旅館が経営していた頃。此処は男にとってわくわくする遊び場で、城だった。今はいくらかの名残を持ちつつもすっかり変わってしまったが、それは今でも変わらない。
此処は、ふらりと訪れる場所で住む場所じゃない。]
(50) 2021/02/14(Sun) 12時半頃
|
|
? ……
[電気のついていない。無人を思わせる部屋の窓の向こう。何かが揺らいだ気がした。>>0:144
あそこは確か綿津見の間だったか、それとも朧か。言い換えれば、あの人影は大田か圷かという疑問になるが、ここからでは目視が難しい。 此方の姿だって、街灯に照らされる影か、犬の吠え声くらいがせいぜいだろう。
だから、わかりやすく見上げるように顔を向けたのも、軽く手を振ったのも、ただの気まぐれだ。 ルーティン通りの生活とはいえ、男は機械じゃない。イレギュラーな言動なんていくらでも。]
(51) 2021/02/14(Sun) 13時頃
|
|
──バレンタイン一週間前/共有スペース
[ボリュームもそこそこ、さほど集中して視聴していたわけではないが、やはり背後から忍ぶ気配にすぐには気づかない。>>66]
! おう。いや、俺のせいだからな [すっかり綺麗さっぱりになった、如何にも風呂上り…な姿を目視すると、どこか気先ずげに視線を反らし、結果として目が合うこととなったのはショコラリップ。 指摘され、何でもない風にそれを摘まむ。]
コンビニで春日井くんに会ってな こういうのもいいんじゃないかって勧められた
どっちがいい?
[カサ、と音を立てて取り出すのは、同じメーカーで定番の苺フレーバーのリップ。 平静を装ってはいたが、その実動揺していたのだろう。どちらも彼女に差し出してしまえば謎の葛藤から抜け出せる筈だったのに。]
(87) 2021/02/14(Sun) 16時半頃
|
|
[彼女の返答によっては、ショコラリップより更に男に不釣り合いの、苺フレーバーのリップクリームが手元に残る可能性を、この時失念していた。]*
(88) 2021/02/14(Sun) 16時半頃
|
|
── 共有スペースにて ──
たいした金額じゃないからいい。 怪我の方は大丈夫か? 痕が残らないといいが。
[御代を、と宣う早乙女に軽く指を振るが、レシートがその場にあったこともあって呆気なく代金は徴収してしまう。>>130 肩を竦め財布を仕舞いながら、ひっそりと確認する擦り創。嫁入り前の女性に傷を残しても、自分は責任を取れやしない。 ──できるならどれだけ、なんて。そんな思考の散らかりもあったか。ふたつのリップクリームを前に提示した選択は。]
(166) 2021/02/15(Mon) 00時半頃
|
|
[思いがけない方向へと跳ねて男へと返った。>>131]
………は? いや、俺は全然、興味ない、から
[生まれてこのかた化粧なんてしたこともない。清潔には気をつかっているが身だしなみとしては最低限。 どう頑張っても女と見まごうことなど難しい容貌の男を前に、一体何をどうしたらそうなるんだ、と狼狽えてみせるものの、ぐいぐいとくる早乙女に視線が泳ぐのは。ほんのひと匙ほどの嘘が混じっているからだ。
それでも、メイクだなんてとんでもないと辞し、不要なリップは姉にあげると言い訳をしてストロベリーフレーバーの方を春日井から貰ったコンビニ袋に突っ込むだろう。
そろそろ店に戻らないと、なんて言い訳を置いて、半ば逃げるように賀東荘から去った筈。]*
(167) 2021/02/15(Mon) 00時半頃
|
|
── 柚木五郎の日常 ──
[朝晩の散歩以外の行動も、凡そ判を押すのと変わらない。 店番に品出しに配達、諸々で前後する休憩時間の過ごし方さえ、だ。 変わり映えしない日々を、三十路過ぎても尚、実家の手伝いという学生の段階で卒業するべくポジションに居続けることを、稼業を継いだ長男はじめとうに自立している兄弟や第二の人生を謳歌している両親が按じているのは知っている。
が、男にとっては別段、不満も不便もなかった。 半径5キロですべてを賄え、愛犬と共に平穏に暮らせる人生の何が悪いというのか。]
(193) 2021/02/15(Mon) 15時半頃
|
|
[──満たされていない唯一はとうに諦めたもの。 諦めた、と思いこんでいたもの。]
(194) 2021/02/15(Mon) 15時半頃
|
|
[数年前、上姉に勧められた出会い系アプリ。 こんなもので出会いを探すなんて馬鹿げていると相手にしなかったそれと再び向き合ったのは半年ほど前だったか。理由はただの気まぐれ──ということに今はしておこう。
とつ、とつ。力仕事によってところどころ硬変した指腹が個人情報を打ち込んでいく。 思い付きのHNに次いで登録したすべてが、自分ではなく二つ上の姉のものだということは五郎しかしらない。
様々な出会いを求めるトピックに、戯れに投じた声は、架空の30代女性のもの。 愛犬と楽しく暮らしている、今の生活に不満もない、けれど何かが満たされない。
口調こそ姉を真似ているが嘘はなかった。 素っ気無い声がかえって興をそそられるのか、思いのほか届く共感や誘う色の多さに引きながら、次々と相手をブロックしていき───。]
(195) 2021/02/15(Mon) 16時頃
|
|
[所謂、即ヤリ目的ではなさそうな、純粋に話し相手や友達から、といった雰囲気の男性数人と遣り取りを始めた。 女性だと偽ったのは"同性"と話したかったから。 それも男と同じ性癖でない、ごく普通の男と。]
な、ボス。人間ってのはばかだよな。 ネットじゃいくらでも嘘がつける。
[自らの歪んだ性癖を抉らせた挙句の酔狂。 ビールを傍らに、愛犬の寝顔を眺めながら偽りの姿で、顔も名前も解らぬ相手と、寝る前のひとときに他愛ない遣り取りを交わすことが生活の一部となり。
複数人とのやりとりが、たったひとりに絞られ。 何も知らずに騙されている男を嘲笑う表情が、自嘲のそれに変わってから、間もなく4ヶ月。]
(196) 2021/02/15(Mon) 16時半頃
|
|
[ 同時に、男の生活に新たな習慣が加わった。
おはようと、おはよう。 いってきますと、いってらっしゃい。 ただいまと、おかえり。 おやすみと、おやすみ。
それぞれに挟む会話は天気だとか、飯だとか。お互いの職場の鳥渡したエピソードに、軽い愚痴。 それから、かるい色恋めいた人生観の交換と、ほの甘く心地いい言葉の応酬。 素性と性別を明かさぬよう多少のフェイクこそ交えているが、そのほとんどがどれも男の本音で、あの人はそれを優しく受け止め、時に茶化し、笑ってくれる。 男と語らうひと時が何より楽しいと言ってくれた。
たったそれだけで、満たされるものがある。 満たされたと感じる瞬間に、底なしの飢えに堕ちる。 画面を閉じる度に落ちる溜息は深く、穏やかだった夜は次第に、やるせなさともどかしさ、自責に布団の中を湿らせる頻度を増していった。]
(197) 2021/02/15(Mon) 16時半頃
|
|
[男しか愛せない、なんて性癖も。女と偽って何処の誰とも解らぬ男に、淡い恋心を抱いていることも。
すべては、愛犬しか知らぬこと。 片田舎の商店街から半径5キロで人生のすべてを賄おうと決めた男の唯一で、ささやかな刺激と、秘密。]
(198) 2021/02/15(Mon) 16時半頃
|
|
よーっす、おつかれ、蒼介。いつものな。
[男がCOFFEE NARUMIを訪れるのは昼間だけ。 朝番は相棒の散歩があるのと、夜は店仕舞いの時間と重なるから。 中高生の頃から通う喫茶店だ。クリームソーダが飲みたいと駄々を捏ねた客が他にいるか定かでないが、間違いなく男もそのひとり。>>0:96 先代に先代の親戚らしい幾つか歳下の男については働き始めた頃から知っている。
今でこそ立派なマスターであるが、当時の彼はまだ学生で、二代目と呼ぶには頼りなく、姪孫と呼ぶほど親しくもなく。>>0:94 故に、先代が時折呼ぶ名を、そのまま使っていた。
そう簡単には認めないぞ、というちょっとした意地悪と先輩風、それから、何も先代の通りにやる必要もないという激励を込めて。>>0:92]
(199) 2021/02/15(Mon) 17時頃
|
|
[ちなみに、"いつもの"に決まったメニューはない。 言い出した切欠はなんだったか、付き合いの長さ故に忘れてしまったが、恐らく彼がバイトを始めて間もない頃。やはり気まぐれやちょっとした戯れ程度のものだったと思う。
切欠は思い出せないが、初めてそうオーダーした時の彼の様子は今も鮮やかに脳裏に残っている。
当時は、男もまだ若かった。 自分より更に若くて好ましい男を揶揄うくらいの茶目っ気を覗かせるくらいには。]
(200) 2021/02/15(Mon) 17時頃
|
|
[──だから、いつかの日。>>175 メニューについて相談された時には悪い気はしなかった。]
…クリームソーダって何で緑だけなんだろうな。 味はかき氷と変わらねーのに。
[なんとも雑な答えだ。ちょうどその頃、かき氷にかかるシロップは色と香料を覗けばほぼ同じ、ということを知ったことに由来する。]
まあ、俺はこれで満足してるけど。
女ってのはあれだろ、赤とかピンクとか。 そーいうのが好きなんじゃねーの?
[そして、自らの性癖が透けるのを懼れる余り、"女好きだけど女っけのない男"を装っていた。幸い周囲には女兄弟がいて、知識にはこと欠かない。 バニラアイスを掬い、ソーダの境目で半分凍ったそれを溶かし、ストローで啜る。
クリームソーダの色が増えても、男が頼むのは緑だけ。]**
(201) 2021/02/15(Mon) 17時半頃
|
|
── 翌日・昼頃
[朝に浜辺で起きた騒動とは幸か不幸か出くわすことがなかったので、男にとってはこの日、何ら変わりない日常を過ごすこととなっただろう。
散歩を終えたら店に出て、昼休みはNARUMIで昼食を摂る。途中、早乙女の姿を目にすることがあったか否かは──後に触れるとして。>>234
喫茶店では、いつもの注文を済ませ>>199品が運ばれてくるまでは、やはりスマホを取り出していた。男が思いを寄せる相手もまた、判を押したように規則正しい生活を送っているようで、毎日ほぼ同じ時間に、アプリへ通知が届く。]
…………………。
[自然を緩みそうになる頬を片手で覆い隠す。 ただ、昼飯のメニューを伝え合っただけ、午後からも頑張ろうと言い合うだけだというのに。]*
(283) 2021/02/15(Mon) 22時半頃
|
|
[そして、ガラスの壁に、あるいはブラックアウトした画面に映る己の姿に肝が冷えた。
なんて、醜い。なんて愚かしい。 溜息を吐き、ポケットに端末を仕舞う。年季の入ったダウンジャケットの内側で触れるのは、未開封のリップクリーム。]
(284) 2021/02/15(Mon) 22時半頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る