208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】
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─大浴場─
[ガラ、と扉を開ける。 服も着たまま浴室に足を踏み入れる。]
手、洗わねぇと。
[赤い幻想を洗い流さなくては。 こんな血まみれの手じゃ、包帯なんて巻き直せない。]
(7) 2014/12/27(Sat) 11時頃
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[落ちない赤を水で落とす、何度擦っても落ちやしない。 これは誰の赤だ、それさえも曖昧で。
不意に後ろから声が聞こえた。]
────あ、 あ、ヒュー。
[傷だらけの体と、羽織られたシャツ。 腕に巻いた白もなく、包帯も外された状態で。]
……ん、終わった? 巻き直す前に、体洗うとくか。
[声は震えない。 いつものように緩く笑みを浮かべて、シャワーを一度止めると側へと寄った。 掛けられた衣服を脱がせようと冷えた手を伸ばす。]
(13) 2014/12/27(Sat) 12時半頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/27(Sat) 12時半頃
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[伸ばした手に一歩、置かれる距離と制止の声。 問うような瞳に向けるのは、細い目。]
阿呆。 どうせ後処理もしとらんのじゃろ? んな状態で包帯なんか巻けるか。
[開かれた距離を詰めることは出来ない。 代わりに手を伸ばし、頭を撫でてやろうとしたが叶ったかどうか。]
なんも痛くはせんけ、……おいで?
[自ら離れて腕をたくし上げ、先にカランを回す。 今度は暖かく心地良いと感じる程度のお湯をシャワーに変えて。]
(15) 2014/12/27(Sat) 13時頃
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んーな、拗ねた顔しなさんな。
[立ち上る湯気が視界を少し悪くする。 それでも逸らされた視線は見えて、小さく苦笑を洩らした。 一度向けられたその背を眺めていたが、ゆるやかに視線はシャワーへと向かう。 脱ぐ瞬間なんぞ見られたくはないかもしれないと、今更そんなことが気にかかって。
憮然とした顔がこちらにやってきたなら、息を短く吐いた。 安堵とも溜息とも取れるようなそれの真意は、湯気に溶けてしまえばいい。]
邪魔じゃけ、のけるよ。
[巻きつけられたタオルは、反抗されてしまう前に手にかけた。 体を洗うというのに、この上なく邪魔であったから。 取り払ってしまうと彼を立たせたまま、指先は肌を滑り落ちていく。]
(21) 2014/12/27(Sat) 13時半頃
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[落ちた布が流れる湯を含む。 足元のそれを、滑稽なものでも見るかのようにして 零すのは、自嘲にも等しい。]
我慢、し。
[落とした声は冷たかったのか、何かに震えていたのか。 それとも何の表情も灯さない音だったのか。
ただ彼に触れている指先だけは 湯に触れていても、酷く冷たかったように思う。]
(23) 2014/12/27(Sat) 14時頃
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[息遣いばかりが耳につく、空間。 床を打ち付けるのは雨か何かだとでも錯覚するようで。]
……ん、おしまい。
[すべて流してしまった。 雄の香も、濁った白も。
そっと肩に口付けを落として、体を離す。]
頭洗うんは明日にしとき。 今晩は寒いけ、風邪引くかもしれん。
[体は温まっただろうか。 明日なんていってしまえば、彼はまた忘れてしまうだろうか。 彼がこちらを振り向いたなら見せるのは 無意識に眉を下げた顔。]
(28) 2014/12/27(Sat) 15時頃
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[力の抜けた体を、はじめは無言で見下ろしていた。 落とされるいくつかの言葉をただ聞いて。
椅子を手繰り寄せ座るのを見て。 泡だっていく手の中の泡を眺める。 振り返ることすらない背中。
床に落ちたタオルを拾い上げ。
男は彼の体を、後ろから抱きしめていた。 シャワーで濡れることなんて、どうだっていい。]
(35) 2014/12/27(Sat) 15時半頃
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[湯に流されていく。 荒く泡だったシャボンが、つるりと逃げた石鹸が。 目もくれず、抱きしめる腕は少し強くなるばかり。]
… …、ヒュー
[震えるなと裡で何度言い聞かせても この時ばかりは声が震えた。]
(43) 2014/12/27(Sat) 16時半頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/27(Sat) 16時半頃
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[心裡を吐き出せば。 誰にとも知らず流れていく、灰色の排水溝。
腕が剥がされるのなら、それは容易だっただろう。 籠もっていた力はすっかりと、シャワーで流されてしまった。 無理やりの笑顔が見えれば、遠慮もせずに額を軽く叩こうか。]
ぶっさいくじゃのぉ。 わしゃ馬鹿じゃけ風邪なんか引かんわい、余計なお世話じゃ。
しゃーなし、図書館でまっといたるよ。
───『また今度』な?
[見上げられる瞳。 殺された【クアトロ】の左目と、ボリスの右目とが見つめ返す。 作るのは笑み、緩やかで優しい弧を描いて。 この館では意味を成さない『また今度』を囁けば。 包帯を巻き直す時の手つきで、優しく彼の頭を撫でた。]
(48) 2014/12/27(Sat) 17時半頃
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ちゃんと体拭いて、あったかいまま寝るんよ? お前さんこそ風邪引かんように。
あと、はよ傷治し。
[治らないものだとわかっていても、どうしても口にしてしまう。 傷が治れば、包帯巻きなんて必要がなくなるだろうから。
男は濡れたままの服で、部屋へと戻った。 一度足を止めたが、それも一瞬のことであろう*]
(50) 2014/12/27(Sat) 17時半頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/27(Sat) 18時頃
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[一度部屋に戻れば、いつ洗ったんだか覚えてもいないタオルで体を拭き。 適当な服を手にして、袖を通した。
図書館につけば、それからはいつものように。 露になる傷を手当し、包帯を巻きつけていく。 鎖骨に彩る朱に指が触れても、平静を装って。 包帯は少しだけきつく、多少雑用をしても緩まぬように。 けれど結び目は。
誰かの手で解けるように、ほんの、 ほんの少しだけ少し緩く。
そしていつも落とす背中へのまじないは
───落とさないままに**]
(61) 2014/12/27(Sat) 19時頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/27(Sat) 19時頃
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─朝─
[すう、と目が覚める。 夢を見ていたように思う、が、靄がかかって思い出せない。
欠伸を零し、大口をあけた反動で 昨日自分で拵えた頭の傷が、ずきんと痛んだ。 なのに咄嗟に抑えたのは、胸。]
……はて?
[なんぞついにぼけたかと、ぼさぼさの頭をかきむしる。 そういえば、バンダナがなくなっていた。 どこに置いてきてしまったのだろう。
何か大切なものに、巻きつけた記憶はあるのだけれど。]
(66) 2014/12/27(Sat) 20時頃
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─食堂─
[男はその日珍しく、食堂へと足を向けた。 いつもいるのだろう面々が席に座っていて。 いつもこない自分の席なんて何処であったか覚えてすらいない。 適当に丁助[[who]]の横の朝食たちから、カフェオレだけを手に取った。]
ヒューは
[大丈夫なのかと口にしかけて、止まる。 丁助が心配そうな表情をしていたし、主も話をしているようで 男はそれ以上口出しすることはない。 感情の読み取りにくい細い目だけを向けると、心配している意が伝わるよう ふっとだけ、困ったように笑っておいた。
夢の話は気になろうとも、昨夜の断片が介入することを拒ませる。]
(68) 2014/12/27(Sat) 20時頃
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『死』じゃけね、不吉なろ。
[飄々とした、男よりも不思議な言葉遣い。 嫌いなことまで知りもしないが、左目をウィンクさせてみせる。]
(──看病じゃったらわしのが適任じゃろ、ハゲ。)
[耳端に聞こえた会話>>69に、ありもしない毒を裡に吐いて。 部屋に戻るなら後で看病に行こうか、と。 けれど今自分が行っても気まずかろう、と。 感情を押し殺し、いったん食堂の奥へと向かう。 探し出して咥えて来たのは、昨夜手付かずにしたガレット。 ゴミ箱の餌になっていたから、救い出してきたところ。]
……ヒューが呼ぶんじゃったら。
[作法も何もなく、カフェオレを啜り。 クロワッサンではなく、拾ってきたガレットを食べ。 また必要ないと謂われるだろうと思いつつ 珍しく丁助の横の席に座る。]
(76) 2014/12/27(Sat) 20時頃
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ほれ、要らんとよ。
[弓なりに曲がる唇、ふらつきながらも出て行く姿。 追いたいと思いながら、追うなと心身を制す。
机の下、誰にも見えぬ位置で動きそうになる拳を握り締め。]
(80) 2014/12/27(Sat) 20時半頃
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ボリスは、ヒューの背中を見つめて。
2014/12/27(Sat) 20時半頃
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べ、つに 、ほっとくた、いうとらん、じゃろがい!
[『命令』にぐっと眉を顰める。 いや、顰めたのはもっと別の事に対してだが。 ガレットを全部口に詰めると、早急に飲み下す。 看病するならするで必要なものがあるわけで。
立ち上がると同じ髪色を見下ろして。 先程の何やら初心な反応や会話と、耳にした後に。]
同じ髪色じゃのに、何一つ似とらせんのぉ。
[は、と鼻で笑った。]
(84) 2014/12/27(Sat) 20時半頃
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オカマはだまっちょれよ。
[対してほど近いオニイサマに向けるのは、そんな悪態。 振られたなど、今は一番聞きたくもない言葉だ。
謂われなくても判っている。 細い『死』の瞳で一瞥して。
食堂を去り、看病に向かうこととなる。]
(85) 2014/12/27(Sat) 20時半頃
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─ →ヒューの部屋─
[洗面器にタオルを浮かべヒューの部屋まで運ぶ。 中途半端に開いたままの扉から中へ入れば 微か、まだ別の臭いが漂っていたか。 シーツがその臭いを湛えたままなのだとわかっても、本人が眠っている状態。 起こすわけにもいかず、換えることもできず。
風に揺れる髪をそっと撫でては、絞ったタオルを額へと乗せた。 少しばかり冷たいかもしれない。
だから、と。 起きるまで、目を覚ましたらすぐに出て行くつもりで。 眠る彼の手をそっと握っていた。
昨日ほど冷たくはない、温もりのある指を弱く絡めて*]
(89) 2014/12/27(Sat) 21時頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/27(Sat) 21時頃
石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/27(Sat) 21時頃
ボリスは、丁助と同じ色の髪を愛しげに梳いている。
2014/12/27(Sat) 21時半頃
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[愛しい指先に絡めた指。 新しい傷があったのを見つけて、再び割れてしまわないようにそっと撫ぜる。
やがて頭にのせたタオルが動き。 瞼が緩く押し上げられたのなら。]
ん? ……起こしたか、すまんの?
[呼ばれて、細い瞳を向ける。 指先は起きたらすぐに離すつもりでいたのに。 繋いだまま、離したくなくて。]
(104) 2014/12/27(Sat) 22時半頃
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ほ、か。 食べんだら、アルジサマが悲しそうにするけ。 はよ元気になって、食ったらんとの?
[己がよくよくその顔をさせているのは百も承知だ。 けれど、彼は違う。 お預けされた犬のようだとしても、いつも食卓に居るというのなら きっとそういってやった方がいいのだろうと思うから。
タオルは手繰り寄せられて、目元にかかる。 眩しいのか、冷やしたいのか ───隠したいのか。]
ん。 要らん謂われるまで……謂われても。
[縋るように繋がれた指を、きゅうっと握る。 無骨な指は少し荒れた指を撫ぜて、離さない。]
(117) 2014/12/27(Sat) 23時頃
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[繋ぐ手の愛しさに、瞳が細くなる。 唇は緩やかに弧を描く。 まるで夢のような絵画を描く。
それからふっと思い出す。 バンダナは彼に巻き付けたのだと。
大切なものに巻き付けたのは間違っていなかった。
ほら、彼のことならなんだって思い出せる。]
(121) 2014/12/27(Sat) 23時半頃
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腹へっとるなら、大丈夫じゃの。
[何も口にしたくないなら考えものであったが そうでないのなら体は大丈夫であろう。 吐き出すのは軽い安堵。 ただ隠していただけで、心配していたことにかわりはない。
ならば後で主のところにでも行かねばなるまい。 昼食はミルクリゾットをひとつ頼むと。]
……かまんよ。
[微笑んで、彼を見つめる。]
(139) 2014/12/28(Sun) 01時頃
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[眠ってしまうまで、指先は離さないまま。 撫でて、熱くなってしまった指で撫でて。
寝息は聞こえ始めただろうか。 確認して、漸く名残惜しそうに手を離す。
そっと、そっと瞼に落とすのは口付け。]
おまじない。
[怖い夢など見ませんように。 忘れたくないことを、忘れませんように。]
(140) 2014/12/28(Sun) 01時頃
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今日は無茶をしないこと。
“お願い”。
【4】
[部屋には一つだけ書置きを残した。 名前を書かなかったのは、忘れてほしいからではなく。 忘れてもいいなんて意味でもなく。
ただ、一粒涙が落ちるほど
嬉しかったから*]
(141) 2014/12/28(Sun) 01時頃
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[ヒューの部屋を後にして、男は迷わず主の部屋へと向かった。 昼が来る前に、ごんごんと扉を叩くが さて反応はあったのかどうか。 あろうがなかろうが、中には居るのだろうと踏んで。]
昼飯、いっこミルク粥にしてくれ。 腹はすいたいいよったけ、なんか食いやすいやつ頼む。
[それから少し、謂い難そうに口篭り。]
……ガレット…は、…食ったけ。
[朝食もカフェオレは飲んだ。 それだけは告げて、逃げるように去った。 それでもやはり定時に出てくる食事は苦手だ。 何故苦手なのかは、まだ靄の奥深くだが。]
(143) 2014/12/28(Sun) 01時頃
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─自室─
[それから男は自室に帰り、カンバスと向き合っていた。 男は思い出そうとしている。 何故【クアトロ】が死んだのか、【ボリス】はなんなのか。 曖昧な記憶のヴェールの向こう側。 何があったのかを思い出したい、と。
思い出せたら、描ける気がするのだ。 描けたなら、思い出せる気がするのだ。
金髪の吸血鬼にたきつけられたように このカンバスに『好きな者』を。]
まだ。 でも、『いつか』そのうち…、いや。
『絶対』描く。
[去り際かけられた言葉には>>129そう、答えたのだったか**]
(144) 2014/12/28(Sun) 01時半頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/28(Sun) 01時半頃
石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/28(Sun) 17時半頃
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─自室─
[男はカンバスに向かって座り、無言でひたすらに筆を走らせている。 筆先にのせるのは青。 晴れた空を描く筆。
新しい色をのせようとして。
赤い絵の具をチューブから出したところで手は止まる。]
…………、…。
[赤い、赤い、いろ。 この色に見覚えがあって。 なんだろう、思い出せば。
愛しい人を描ける気がするのに**]
(324) 2014/12/29(Mon) 23時頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/29(Mon) 23時頃
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ん、…?
[どのくらいの時間がたったのか。 いつも不思議に聞こえる鈴の音が、耳には届かずに。 届いたのは、コンコンとなる扉の音。]
お、ヒュー? どしたよ珍しい。
[二度の高い音に立ち上がる。 この部屋に誰か来たことがあったか、記憶は定かじゃない。 大抵男は図書館で、童話の本を重ねていることが多かったから。
扉を開ければ、男の背後からは油絵の具の匂いが漂う。 赤い髪を迎えれば、どうしたと首をかしげ。 珍しいことに驚きと、微かな嬉しさとを内包した表情で彼を見るが 息が微かに上がっているように思って。]
体調、まだ悪そうか?
[心配げに向く【4】は、メモに残したものと同じ。]
(341) 2014/12/30(Tue) 00時半頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/30(Tue) 00時半頃
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そうじゃな。 そいえば、来たことなかったかのぉ。
[体調については何も返ってこなかった。 心配ではあるが、こうして動いているのなら少しは回復したのだろう。 何かあれば抱き抱えてでも部屋に寝かせに行けばいい。
何やら一気に喋る様子と、伝えられた言葉を【4】は受け止める。 余程何か忘れたくないことがあるのだろう。 彼が描く『夢』、それもまた気にならないはずもなく。]
後じゃのぉて、早い方がええん違うか? お前さんさえよけりゃ、今書くけどどするよ。 あー、あと、部屋の中汚くてもええならじゃけど。
[なにやら興味を示したらしい部屋の中を見せる。 そこは大きなカンバスと、辺りに散らばる画材の山。]
(352) 2014/12/30(Tue) 01時半頃
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覚えとるかのぉ。 『インスピレーション』。
[少し進展したのだが、さてあの日の事を彼は覚えているだろうか。 インスピレーションが降りてくるのを待っているんだと話した日の事を。 その肌に朱の花を降らせ、バンダナを巻き。 幾度口付けを交わした『初めて』の日の事を。]
(353) 2014/12/30(Tue) 01時半頃
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早い方がええなら。 時間くらい空けるよ。 忘れたくないことはわしに謂えばええって謂うたん、わしじゃし。
[散らかりが気にならないと告げられたなら、彼を部屋に迎え入れる。 ベッドの上を片付けながら座る場所を確保しつつ。 言葉を告げる彼の様子が、あの日話した時のようで。 なんだろう、きっとなにか『怖い』んだろうかと。]
阿呆。 わしゃ、お前さんより体つきええんじゃから。
[重荷になんてなるわけがない、と囁いた。 彼の頬に手を伸ばし、そっと触れて。 持ち上げれば、目は合うだろうか。]
(357) 2014/12/30(Tue) 02時頃
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そ、『インスピレーション』。
[首を振る姿。 想定していたことであるから、傷付くことはさしてなかったけれど。 それよりも少し驚いたのは続いた言葉。 いつもなら、常ならきっとそこで終わっていただろうに。]
ん、教えちゃる。 ヒューの忘れたくないこと、教えてもらったら 交代で教えるかの?
[まるで記憶の交換のようで。 ふ、と表情が少し緩まった。]
(359) 2014/12/30(Tue) 02時半頃
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次来るときは、もっと綺麗に片付けとこわい。
[くしゃくしゃのシーツの上に座る姿を眺めた。 そこで寝ることは少ない、普段は床に座って寝たりなどが多いからだが。
彷徨う視線を捕まえてしまえば、此方も緩く微笑み返した。 怖がらなくていいと、暗に告げる【4】。]
ん、ちとまってな。
[少しの間体を離すと、何もかかれていないスケッチブックを取り出した。 彼の忘れたくない記憶を、それに描こうとペンを持つ。]
(366) 2014/12/30(Tue) 03時頃
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[スケッチブックにはきちんと、その疑問まで書き連ね そしてペンは一度置かれて、手はゆっくりと動く。 彼の肩を抱こうと。]
たぶん、もしかしたら要らんのじゃない? 血を飲んだ記憶は……ないけぉの。
[思い返してみても、血を飲んだ記憶などない。 男にあるのは、血を流した記憶と───]
(367) 2014/12/30(Tue) 03時半頃
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