56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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― 草原 ― [中立地帯にある馬車道傍。 木陰には気持ちの良い風が吹いている。 遠くに見えるのは、朽ち果てた砦。
そこで昼寝から目を覚まし、伸びをしたのは。]
にゃぁ。
[アイボリーの毛並みを持った、一匹の猫。]
(35) okomekome 2011/07/05(Tue) 20時半頃
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[赤い布を首に巻きいたその猫の鳴き声につられ、目を覚ます。]
ん?アルクか。 なんか変な夢見た。
[擦り寄る猫の頭を撫でながら、大きく欠伸をして砦の方を見る。 こんなところで寝ていたから、あんな夢を見たのだろうか。 知らない昔の、戦場の夢。]
妙にリアルだったような。 もう覚えてないけど。
(52) okomekome 2011/07/05(Tue) 23時頃
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[アルクと呼ばれた猫が、ぺろぺろと手を舐める様子に目を細め抱き上げその額にキスをした。 もうすぐ戦争が始まるだとかいう噂は聞こえていたが、この穏やか風景は、そんなふうには感じさせず。]
もうちょっと寝るか。 おやすみ。
[またその場に横になって寝た。]
(53) okomekome 2011/07/05(Tue) 23時頃
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さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。
okomekome 2011/07/05(Tue) 23時半頃
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[目が覚めれば、アルクが餌を強請るようにじっと見つめてくる。 その頭を撫で立ち上がった。]
ああ、腹減ったな。 戻ろうか。
今日は魚食べたい。
[猫を抱え、ララントへの道をのんびりと歩く。 ララントには美味しい店があったはず。
お金を持っていないことを思い出すのは、おそらく店の前についてから。*]
(96) okomekome 2011/07/06(Wed) 01時半頃
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― ララント ― [草を食ませる為に離れたところに繋いでいた馬に乗り、ララントに着く。 城門では乗っていた馬と身に着けているもので、諸侯の息子だと分かりすんなり通してもらえた。 馬を門番に任せ、ふらふらと街中を歩く。]
魚ってどこで売ってるんだ? 聞いてみた方が早いか?
[フードの中で大人しくしている猫に、ぼんやり話していると向こうの方で騒ぎがあった。 視線を向けると誰かが追われ、その際に林檎の樽が転がったらしい>>119。]
この街は騒がしいな。
[興味が沸き、追われていた者が逃げて行った方へと走ってみた。]
(130) okomekome 2011/07/06(Wed) 22時頃
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[走っているのか早足なのか分からない速度。 路地を出たところで、花売りのワゴンが倒れている。]
どうかしたのか?
[見れば分かるだろう、と半泣きで花を片付けている娘の頭を撫で、逃げた相手がどこに行ったのか聞く。 指差された方を見て、ふーんと頷いた。]
(142) okomekome 2011/07/07(Thu) 00時頃
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[林檎畑を何とか超え、後から来た兵士たちに娘の片付けを手伝うように頼む。 初めは何故命令されなければならないのか、と言いたげな表情を見せたが、男の胸にある紋章を見て表情が変わった。]
じゃ、よろしく。
[鼻歌を歌うように軽く、娘が指差した方向へ向かった。]
(143) okomekome 2011/07/07(Thu) 00時頃
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― 憩いの広場 ― [花売りの娘が指した方へと走れば、噴水のある広場へと着いた。 そこに居たのは二人だけだったか、それとも他に人がいたかはわからないが。
首を傾げる。]
あんた、さっき追いかけられてた人? 何話してるんだ?
[のんびりとした足取りで、ポケットに手を突っ込んだまま近づく。]
(154) okomekome 2011/07/07(Thu) 00時頃
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[動きを止めた男>>157にへらっと笑って。]
そか。 旅してるなら天気は重要だな。 天気の話でそんなに盛り上がったんだ。
[フードで大人しくしていたアルクが、にゃぁ と鳴く。 天気が良いのは良いよな昼寝できるもんな、と猫に話しかけそのまま視線を戻すと。
振り返った男の顔>>162を見て、思わず一歩下がりかけた。]
おま……顔に何か付いてるってレベルじゃないな。 興奮しすぎだろ。
[鼻血の理由を勘違いした。]
(164) okomekome 2011/07/07(Thu) 01時頃
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さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。
okomekome 2011/07/07(Thu) 01時頃
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ん?何だ? そんなに見つめられると溶ける。
[二人に見つめられ、やはりへらっとした笑みを浮かべたまま答える。 男の顔をじっと見ていれば、アルクが鼻血を拭いている彼女>>166の足元に擦り寄った。]
あんた、動物好きだろ? アルクが俺以外の人間にじゃれるの久々に見た。
[楽しそうに笑って、猫の好きにさせている。]
(173) okomekome 2011/07/07(Thu) 01時半頃
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天気の話で鼻血出すとか相当だな。 え?違う? どうでも良いや。
[楽しそうに笑う。]
突然だけど、俺、あんたたちに会ったのって初めてだよな? 特にそこの人。
[指したのは赤国の軍服を来た兵。 自国の兵士なら、父親に連れられ首都に来た時にでも会ったことはあるのかもしれないが。]
(174) okomekome 2011/07/07(Thu) 01時半頃
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[鼻血を出していた男に背中を叩かれ>>178、アルクが彼女の傍に居て良かったと思った。]
はは、魂まで失礼って、初めて言われたな。 初対面の相手をバシバシ叩くのは失礼じゃないのか?
[にやりと笑ってそう言い。 青年の返事>>177には、ふーん、と答えた。]
(181) okomekome 2011/07/07(Thu) 02時頃
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いつか、どこかで、か。 そうかもしれないな。
[この街に来たのは随分と久し振りだし、父親の供でしか来たことが無い。 すれ違うことはあるかもしれないが、食堂で出会うことはまずなかっただろう。 しかし、ここに居る者たちとは、もっと違うところで会ったようにも思えて。]
俺はヤニク。 そいつは……ムパムピス、か?
[名前が中々出ない様子のセディーに、そう確認する。]
(182) okomekome 2011/07/07(Thu) 02時頃
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[気まずそうな様子>>183にけらけらと笑う。]
気にすんな。 俺としてはそういう方が好きだしな。
[一応、諸侯の息子として育てられた為、そういったスキンシップを取るような相手はいなかった。 本人としては、逆に新鮮で楽しい。]
何で、っておかしくはないだろう? そいつ、赤国の兵なんだし。
[訝しげに見られても、先程自分で言った内容>>174とは矛盾したことをけろっとして言う。 名前を知っているのなら、わざわざ確認するようなことはしない。]
(184) okomekome 2011/07/07(Thu) 03時頃
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なーんてな。 夢で見た。そいつとそっくりな奴。 名前が一緒だった。
ついでにあんたたちに顔とか雰囲気が似てる奴も出てきたな。 ……あんたの場合は、顔しか似てないけど。
[聞いた名前とは違う名で呼ばれていた彼等。 性別や名前は違っていても、それが彼等だと思うのは何故だろうか。
セディーに関しては、顔だけで雰囲気が夢とは全く違っていたが。]
(185) okomekome 2011/07/07(Thu) 03時頃
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さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。
okomekome 2011/07/07(Thu) 03時頃
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へえ。変な偶然もあったもんだな。 俺の夢に出てきた、あんたに似た奴もそんな名前の衛生兵だ。 おしとやか……俺の知っている「おしとやか」とは違うかもしれないが、確かに女だったな。
[笑うメディに>>197、そう答え。 眉根を寄せるセディー>>198を見て、手を叩く。]
そうそう。そんな感じだったわ。 良く分かったな。
(199) okomekome 2011/07/07(Thu) 23時頃
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[少し考え、]
あんた、夢に出てきた俺の格好とか覚えてるか?
[メディに対してそう聞いてみる。 どこかですれ違ったことがあるために、無意識で夢に出てきたのだとしても。 今とその夢とでは大きく違うのは自分自身の格好。
夢では今着ている服とは違い、緑系統で纏められた服を着ていた。]
(200) okomekome 2011/07/07(Thu) 23時頃
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[返ってきた答え>>201に少し目を細める。]
なーんか、偶然って感じしないな。 おんなじ夢見てた?
[これを偶然の一言で済ませて良いのだろうか。 あまりにも合致しすぎている。]
つか、夢じゃなくて――うわっ! あんた、何また興奮してんだよ。
[突然、涙と鼻血を流したセディー>>202に驚いて。]
出すならどっちかにしろ!
あんた、夢の中だと真面目でかっこ良かったと思ったんだけどな。
(211) okomekome 2011/07/07(Thu) 23時半頃
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[アルクが懐いている様子>>210に、目を細めながらにやりと笑う。]
そいつ、意外と人見知りすんだ。 俺以外の奴だと引っ掛かれたりしてる。
[こちらを見て聞いてくる彼女に肩を竦めて。]
今時弓を使うことはないけどな。
でもそいつの名前、俺の地方の言葉で『弓』っていうんだ。 よく分かったな。
(224) okomekome 2011/07/08(Fri) 00時頃
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[そうしている内、やがて花屋の片付けを終えたらしい兵士たちがやってくる。
両手を挙げる彼の言葉に軽く笑って。>>209]
強いってなら、会いたくないな。 パーティの方が魅力的だ。
[パーティー、祝勝会。 彼――彼女の料理。
夢で叶わなかった約束を思い出す。]
そいつ、俺の知り合い。 何やったか知らないけど。 手荒な真似をしたら許さない。
[連行する兵に向かってそんなことを投げかけた。]
(226) okomekome 2011/07/08(Fri) 00時頃
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[びしーっとポーズを決めたセディー>>219に少し呆れたような顔をし……直ぐに笑みに変わる。]
何謝ってんだよ。 謝られることないだろ。
[穏やかな微笑みに、そう返した。]
(230) okomekome 2011/07/08(Fri) 00時頃
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[こちらに戻ってきたアルクの頭を撫でて、彼女に笑みを向けた。>>233]
先祖は昔――この国が出来る前に騎士をやってたとか聞いたことがあるけど。 直接の先祖じゃないけどな。
俺の名前はそいつから貰ったって聞いてる。
[フィリスに構ってもらえ、満足した様子の猫をフードへと戻しながら答えた。]
(242) okomekome 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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ご先祖様が何やってたとか、記録には残っていなかったけど。 でも、何かを守るために命をはったってさ。
俺は、そんなご先祖様を尊敬している。
[過去の人物。 その人が何を守ろうとしていたのかは知らない。]
俺も、守るために命を張るのは厭わないけど。 無駄な血を流すのは嫌なんだよね。
[もうすぐこの国は戦争をするのだろうか。 避けることが出来るのなら。]
(246) okomekome 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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俺は、守りたい――。
[『今』の平和を。**]
(247) okomekome 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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