52 薔薇恋獄
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……平気だって、本人が言ってる。
[視線(>>1:449)を受けて、声音から色を消す。 雨音が強くなる。強くなる。ざわあざわあと胸の鳴る音と同じように。 雨音が。]
雨、強くなってんな。 外、人いたら全員戻るように声かけてくる。
[そう言って、逃げるように広間を出て行った。 まだ、明かりは消えないけれど。]
(4) 2011/05/18(Wed) 00時頃
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[気にすんな、と出掛けに珀に手を振ったところで、雷鳴。 玄関に辿りつく寸前に、光が失われる。 一瞬のことではあったけれど、外に無闇に出ることが躊躇われて。]
……おい、外いる奴ら、戻ってこいよ!
[玄関から、そう叫ぶ。]
(8) 2011/05/18(Wed) 00時頃
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……あ。
[外に行った人間を呼び戻すなら、バスタオルの一枚や二枚預かってくるべきだった。 頭の回っていない自分に舌打ちをして、頭を掻く。]
(17) 2011/05/18(Wed) 00時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2011/05/18(Wed) 00時半頃
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――は、すばた?
[倒れこむ姿に、気の抜けたような声。]
[ざわり。風が吹く度に雨が騒ぐ。 ざわり。雨の、音だ。そう、雨の。]
[それをかき消すかのように、うるさくリフレインするのは、最上が言った、あの(>>1:449)。]
(25) 2011/05/18(Wed) 00時半頃
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蓮端。立てるか、蓮端!
[落ち着け。 蓮端に寄りながら、ただひたすら自分に言い聞かす。おちつけ。さっき珀に言ったばかりのこと。 ずぶ濡れの体を視界に入れて、頭を過ぎるのは、温めることと、着替えさせることと、濡れた体をどうにかすること。 湯を沸かす、は駄目だ。火がまずい。 ――結論出したのは。]
風呂、だな。
[あまり体格の良くない体を、どうにか蓮端の下に潜り込ませようと、膝を折った。]
(28) 2011/05/18(Wed) 01時頃
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―玄関→浴室の方面へ―
[蓮端の視線がこちらを見てくる。ひどく濡れたそれに、息を呑む。 それから、雨を含んだ蓮端を、自分の濡れるのも構わず支え。 歩ける、と聞けば、ゆっくりと立ち上がる。]
無理、すんなよ。
[口癖になりつつあるそれを、様子を伺いながら口にする。 一歩、一歩、確かめるように浴室へ歩き出す。]
(48) 2011/05/18(Wed) 01時半頃
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……知ってる。
[知ってる。無理してない、は無理してること。何度も繰り返した気がする、やり取り。 それでも――、]
[浴室につけば、自分の服ももうじとりと雨を含んで重い。 脱ぐのも後回しに、蓮端を浴室へ押し込んだ。 洗面所の前で座り込むようなら、一度深く息をついてから、]
少し、座ってろ。 すぐ戻る。
[冷えないように、バスタブの中でシャワーを開きっぱなしにして、浴室をひとたび後にしようとする。]
(67) 2011/05/18(Wed) 02時頃
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[濡れ鼠を支え歩いた廊下は予想以上に水跡を残していた。 拭くものを探しつつ、バスタオルと毛布を取りに一度二階の自室に向かっていけば、途中鳴瀬とすれちがうことはあったろうか。 あったとしても、無事戻っていることを安堵する程度で、抱えている荷物までは見ていなかったので、浴室の先客は伝えなかった。]
静谷ー……?
[二階では、部屋に残してきたはずの静谷の姿がないことに疑問を浮かべたが。 大須の失踪すら聞き及んでいないので、停電の様子伺いに外に出たのだろうと自己完結した。]
[予備の毛布と部屋置きのバスタオルを抱えて、浴室への道を戻る。]
(77) 2011/05/18(Wed) 02時半頃
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テッドは、一階に戻る最中、静谷と浜那須には会うだろうか?
2011/05/18(Wed) 02時半頃
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静谷。
[タオルと毛布を抱えたまま、短く声をかける。 そう盛大に心配していたわけでもないが、先程姿の見えないのが外にいるだの何だの話していたせいで、濡れ鼠が増えていないことには安堵した。]
この辺濡らしたの俺だけど、後で拭くからとりあえず足元気を付けてくれ。
[注意喚起は、恐らく浜那須にも向けて。 そのまま二人を横目に、浴室へ戻る。]
(83) 2011/05/18(Wed) 02時半頃
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鳴瀬先生。
[無事ですか、と一言。 中の様子を伺っている様子には、少し困ったように眉を寄せるだろう。 誰がいるか聞かれたならば、蓮端の名くらいは出すか。]
[それから、軽く浴室のドアをノックする。]
生きてるか?
(86) 2011/05/18(Wed) 02時半頃
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[浴室へ向かう直前、浜那須に問いを受ければ、]
正確には俺じゃねえけど、めんどくさいから俺でいい。
[床濡らした鼠についての問いには、そう曖昧に答える。 その先の質問を聞く頃には浴室方面へすでに歩き出していたので、少し先から振り向く形になった。]
悪い、甲斐は見てない。 大須なら、停電とかある前までは広間にいた、と思う。
(89) 2011/05/18(Wed) 03時頃
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すぐ戻る、っつったろ。 戻ってこない方がいいなら離れる、けど。
[とはいえ、先程のやり取りがあれば、付近を離れるまではする気はなかったが。 くぐもる声もその弱さも、湯煙のせいだけには聞こえなくて、退出を申し出る。]
(92) 2011/05/18(Wed) 03時頃
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[嫌だ。離れないで。聞き間違いでなければそう聞こえてきて。戸惑ううちに、浴室のドアが開く。 その頬に、雨でもシャワーの湯でもなさそうな滴の跡があれば、ゆるく頭を振った。]
んじゃ、ここに、いるから。 脱ぐのだるいだろうし、そのまんまでもいいからまずはシャワー浴びちまえ。 どうせ、救いようないほど濡れてんだろ。
[そんなことを言いながら、目を、逸らす**]
(96) 2011/05/18(Wed) 03時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2011/05/18(Wed) 03時半頃
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―一階浴室―
[頷き(>>100)に、こちらも頷きを返して。邪魔にならない程度、傍にいる。 タオル、毛布、求められればすぐにも渡せるように、同じく側に。]
[ざあ、と、今度はシャワーが湯を吐く音がする。 それを横目に、唇を噛む。深呼吸を、繰り返す。思考を止めて、書き換える。]
――あ? あー……
[最中に蓮端から声がかかれば、改めて自分の状態を確認する。 シャツからベストから色が完全に変わっていて、絞れば水の落ちそうなほど。]
(160) 2011/05/18(Wed) 12時頃
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[ただ、その事よりも、蓮端の声色に落ち着いた冗談の色が混じることに張り詰めていた意識が一気にほどけていく感じがして、口元に笑みを浮かべた。]
救いようねえ時点で、いつ浴びても一緒だろ。まずはお前が先。 つか、誰のせいだと思ってんだ、ばぁか。
[くっくっと可笑しげに笑えば、蓮端はどんな顔をするだろうか。 タオルと毛布にくるまる隙間から顔色を窺おうと視線を向ける。]
着替えまで持ってきてねえけど、お前部屋、上と下ど――っくし!
[部屋の位置を問うはずの言葉は、冷えた体に遮られてしまったけれど**]
(161) 2011/05/18(Wed) 12時頃
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[くしゃみに止められた問いは最後まで紡げたろうか、蓮端に見咎められてシャワーを浴びろと言われたとしても、最低でも着替えがないとどうしようもない、と一度浴室を出ていこうとするだろう。]
[その扉を開けた先で見た、二つのマグカップ。ご丁寧にメモつき。 誰が、と思いつつメモの口調にひとつ頷いた。先程すれちがった中に、該当者がいる。]
……たぶん、静谷が。 ありがたく飲んどけ。
[蓮端に片方のマグを差し出して、自分の分に口をつける。甘味が口に広がれば、一息ついて着替えを取りにいこうとするか。来い、とは言わないが、蓮端がついてくるなら止める気はない。 ああ、そういえば床を拭くものも取りにいかないと**]
(199) 2011/05/18(Wed) 15時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2011/05/18(Wed) 15時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2011/05/18(Wed) 15時半頃
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―浴室を出る直前―
[視線を迷わせて戸惑うような声(>>212)がすれば、笑みは深まるばかり。 けれど、その途中に「ごめん」や「拙い」が聞こえれば、笑みを少しだけ消して、口調に真剣味を混ぜた。]
そりゃ、このままじゃいねえけどよ。とりあえず俺よりまずい状態だったのはお前だったんだから、お前は謝んなくていい。
[眉を顰めるのが見えたなら、その眉間を軽く指先でつついて、また笑う。 心配することなんて、ないんだと。]
上、な。突き当たりじゃねえのは知ってるよ。俺んとこだ。
[戻って、との言葉に、戻れる体力があることを把握して頷いた。]
(261) 2011/05/18(Wed) 22時半頃
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[これで、いい。]
(263) 2011/05/18(Wed) 22時半頃
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―二階へ―
[足元気をつけろよ、とはおそらく言ったけれど。タオルと長い髪はきっと視界を遮るのだろう、時折滑りそうになる蓮端の様子を心配だと言わんばかり振り返りつつ、二階へと上がっていく。 途中土橋の姿が見える(>>219)のは、自分は気に止めずとも蓮端が目を止めたのには、気づいた。 ただ、それも同室の姿を見たからだろうと、そう気にしない。]
[二階の一室で二人立ち止まり、蓮端が中へ入って行く(>>229)なら目線だけで追う。]
言われなくても着替える。寒いし。
[言葉は短くそれだけで肯定した。目を伏せるのには、僅かに疑問を感じて首を傾げた。 そして、続く言葉にはこちらも目を伏せるように、視線を逸らす。 ただ、心配に心配を重ねてもあまり蓮端が喜ばないのは知っていた。だから、たった一瞬逸らしただけで、また戻して。 ありがと、には、]
当然。
[それだけ言って、破顔した。]
(264) 2011/05/18(Wed) 22時半頃
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[それから、自分はそのもうひとつ奥の部屋へ向かう。 蓮端と別れれば急に重みを感じる濡れた服に、自室に戻るなり着替えよりも先、支えを欲してマグを置いたテーブルに突っ伏した。]
(265) 2011/05/18(Wed) 22時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2011/05/18(Wed) 22時半頃
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……疲れた。
[テーブルに突っ伏したまま、顔も上げずにそう呟く。 マグの中身はまだ半分は残っているだろう。飲み干すのも億劫だった。 濡れた身体が冷えていくのは自覚している。最低でも着替えないとまずい、とは思うのだけれど。]
(311) 2011/05/18(Wed) 23時半頃
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[重い体に鞭打つように、深く息をついて。ようやくゆるりと体を起こす。 荷物を引きずって、着替えを出して。濡れた服を捨てるように脱いで、白いシャツに着替える。 風呂に行くかは迷ったが、他にも濡れ鼠がいたはずなので、やめた。]
[浮かんだのは、先ほど別れたばかりの。]
(331) 2011/05/18(Wed) 23時半頃
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[眠い、と言っていたのが、気にかかって仕方なかった。 眠くなる、は体力を消耗しているのとイコールだ。身体が休息を必要としている。 濡れることそのものが体力を奪う。それから、体を冷やすことの危険性。 赤みのさしていた、表情。]
[気づけど、あの場で心配に心配を重ねるのは避けた。 眠れるなら、それが回復に一番近いのは間違いない。無闇に眠りを妨げるようなことはするべきでない。 そう思ったから、視線を逸らしたのはたった一瞬だけだった、の、だけれど。]
(337) 2011/05/19(Thu) 00時頃
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[今、自分の思考がそこから逸れていかない。]
(339) 2011/05/19(Thu) 00時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2011/05/19(Thu) 00時頃
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[意識しすぎだろう、と思考を払うように、ベッドに背を凭れて。 ふと床に視線をやれば、脱ぎ捨てた服の隙間から飴の個包装。 そういえば貰ってた(>>1:427)、と手を伸ばして、袋を開けた。 口に放り込めば、甘く、あまい、]
――……
[移り香のような、薔薇の香り。]
(375) 2011/05/19(Thu) 00時半頃
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[動きまわったのと濡れたのと心労その他諸々で、気怠く天井を仰ぐ。 回る意識。いいんだ。これでいい。これっきり。――嘘だ。]
[ぐるぐると回るうち、ふっと思い出したのは廊下のこと。 濡れて滑る廊下を、後で拭く、と言ったのだった。]
掃除道具とか、どこか分かんねえな……
[そういうものは、顧問の方が大須の叔父からでも聞いているだろうかと。 のそりと起き上がって、静谷がまだそこにいるなら、先生んとこ行ってくる、と用件だけ告げて自室を後にするだろう。]
(396) 2011/05/19(Thu) 01時半頃
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―1階へ―
[階段を降りるリズムは、早くもないが遅くもない。 耀の様子見ついで栖津井に訊ねることも考えたが、逆にまだ眠っているようなら邪魔になるだろうと、真っ直ぐ鳴瀬の部屋の方を目指す。 すでに耀が自室に戻ったことは、未だ知らないまま。]
――先生、いますか?
[向かったのは、栖津井がそちらに向かった後だろう。 部屋が閉まっているなら、中に入ることはなく、外から声をかけるだけ。]
(401) 2011/05/19(Thu) 01時半頃
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[思惑通り鳴瀬が出れば、大した用じゃないとゆるく首を振る。]
や、廊下とかだいぶ濡れてっし、拭くもんとか、掃除用具とか、どのへんに片付けられてっか知ってるかな、ってだけ。
[部屋割りの際、誰より部屋を把握していたのも鳴瀬だった。 得るものはあるだろうと訪ねてきた、が。]
(411) 2011/05/19(Thu) 02時頃
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なんで、いる。
[見えた長髪に、声を低めてそう言った。]
お前、寝てるっつったろ。 なんで、いる。
(413) 2011/05/19(Thu) 02時頃
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わかった。
[物置、と聞けば頷いて。そのまま、そちらへ向かおうとした。 入ってていいぞ、と言われても、一言。]
いい。
[俺の心配とか、無駄みたいだから。 彼が俯いたまま動かないなら、なおさら。]
(422) 2011/05/19(Thu) 02時頃
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[そう、思ったけれど。 半ば無理矢理押し込まれれば、仕方なく畳に踏みいるだろう。]
……俺、掃除する、っつったよな。
[小声でそう、悪態をついた。]
(425) 2011/05/19(Thu) 02時頃
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……ん。
[どういうわけ、なのかは把握しきれていないが。 栖津井と鳴瀬が出ていくようなら、教師なりの仕事があるのだろうと適当に解釈した。 「お願い」されれば、断る道理はない、が。 ただ、憮然とした表情でそこにいるだけ。]
(433) 2011/05/19(Thu) 02時半頃
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何。
[きっと、不機嫌がそのまま音を成したような声だったように思う。 傍による蓮端に、たったの二音だけ、返した。]
(435) 2011/05/19(Thu) 02時半頃
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あのさ。
[後輩の面前で、冷静でない自分をさらけだすのも気が引けて。 深い、重い吐息の後に、出来る限りの平静で話し出す。]
別に、お前が嘘つくのがあり得ねえとか言う気はねえよ。 ただ、自分の身体、自分で把握してんだろ。
具合悪いなら、寝てろ。 引きずったらその方がキツいだろ。
[体調面は、推測でしかないけれど。別れ際の様子を、見ていた、から。]
(439) 2011/05/19(Thu) 03時頃
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よし。
[二度頷くのにも、部屋戻る、にも。両方にまとめて満足げに頷く。]
……いける、か? だいぶ顔、赤いぞ。
[予想以上に熱の高そうな表情に、不機嫌とは別の意味で眉を寄せる。 避けられないなら、その髪の払われた額に触れようと、手を伸ばすけれど。 きっとその手は、雨水に体温を奪われたまま、未だなお、ひどく冷たいまま。]
(445) 2011/05/19(Thu) 03時頃
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[よろける足取りを見れば、反射的に手が伸びる。 寄る眉根もまた、きつくなって。]
……なあ。
――――……いや、何でもない。 手、貸したほうがいいか。
[言おうとした言葉。別の言葉に置き換えて、問う。]
(447) 2011/05/19(Thu) 03時半頃
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その大丈夫は、信用しねえ。
[指が触れた先は、はっきりとわかるほど熱かった。 自分の手が冷たいだけでは、ないはずだ。 荒い吐息。何の力にもなれない自分に口惜しさが込み上げる。]
ん、わかった。
[甲斐がまだ残っているなら、留守を頼む旨簡潔に伝えて。 蓮端に請われるまま、手を貸し肩を支え、上へ向かうだろう。]
[側にいて。 その言葉が、心臓に絡み付く**]
(451) 2011/05/19(Thu) 04時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2011/05/19(Thu) 04時頃
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―甲斐鳴瀬部屋、出る直前―
[甲斐の声(>>473)には、和室を出ようとする足を一度、止め。 頷きそうになるのを留めて、振り返る。]
悪いな。 それは、俺が決めることじゃねえ。
[その言葉は、微笑にどう聞こえるのだろうか。]
空気悪くしてごめんな。 ちょい、イライラしてた。
[部屋を訊ねるなりまず苛立ちの感情から入室したことに、同室者には肩身の狭い思いをさせただろうと。 謝罪を告げて、また廊下側に向き直った。]
(497) 2011/05/19(Thu) 11時頃
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[上へと進める歩みは、一歩一歩ゆっくりとしたものだったろう。 ふらつかないように、滑らないように。廊下にあまり人がいないのは幸か不幸か、他に心配をかけない代わりに、手を貸してくれるのもいなさそうだった。 だから時間をかけて、上る。]
[つらそうな歩みに、支えることしか出来ない自分の体格を恨みつつ。手を伸ばしていられるその時間が、永遠に続けばいい気もしていた。]
(500) 2011/05/19(Thu) 11時半頃
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―二階―
土橋、いねえな。
[なんとか蓮端の部屋についたときも、また土橋は不在の様子。 一年に下手に心配をかけるのも好ましくなく思えて、どちらかと言えば安堵したが。]
ほら、寝てろ。
[大丈夫か、だとか、平気か、なんて聞かない。 きっと大丈夫と平気しか返ってこない。信用する気のない返事は聞いても仕方ない。 ただ、寝てろ、と、そう促した*]
(501) 2011/05/19(Thu) 11時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2011/05/19(Thu) 11時半頃
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[廊下突き当たりの喧騒は、どれだけこの部屋に響くだろうか。 あまり、聞いている余裕はないけれど。何かあればすぐ駆け寄る面子だ、と眠ろうとする蓮端の傍を離れないままいた。]
おやすみ。 なんなら、抜け出さねえように見張っとこうか?
[そう言ったのは、いつもの軽口のはずだったのに。]
(563) 2011/05/19(Thu) 18時頃
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[うとうととでも蓮端が眠り出すなら、邪魔にならないよう部屋を出ていこうと立ち上がる。眠りに勝る薬はない、と思う。]
[ただ、その足は、呼び声に止まる。]
なん、
[いかないで。 気配を察せられたかと思ったけれど、そうではなさそうで。苦しげな表情に思考が惑う。 ぎゅっとして。 甘えるその声に、背筋がぞくりと粟立った。]
で、
(564) 2011/05/19(Thu) 18時頃
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|
[クラスメイトとして、求められた声に答えるだけ。 同じ部の仲間として、体調を崩せば心配するだけ。 そう自分に言い聞かせてきた。いつも。いつも。 言い訳があれば近くにいられる。 言い訳があれば離れていける。 トンビに油揚げをとられても、とられるような油揚げだったのだと、思えるのに。 なのに。]
なんで、俺の名前、呼ぶんだ、馬鹿――
(565) 2011/05/19(Thu) 18時頃
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|
嫌、だ。
やめろ――!
[口をついたのは拒絶。きっと、はじめて向けた。 この身体を抱き止めたらもう戻れない。 甘い、薔薇の、香り。] [それら全部から逃げるように、部屋を出ていった。]
(566) 2011/05/19(Thu) 18時頃
|
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―二階・土橋蓮端部屋前―
[がむしゃらに部屋を出てから、行き先なんてないことに気づいた。 正確には、行き先を捨ててきてしまったこと。]
(584) 2011/05/19(Thu) 20時半頃
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[こわかった。 この手であの身体をかき抱いてしまったら、もう離せないと思った。 離したくなんてないんだ。 誰にも渡したくなんてないんだ。 それでも、あいつを縛りたくないんだ。]
くそっ……!
[乱暴に閉めたドアの前。 舌打ちをして、ずるりと壁に背を預けて座り込んだ。]
[辺りに満ちるのは、思考を乱す、薔薇の香り。 苛々と、ただそこにいる、だけ。]
(585) 2011/05/19(Thu) 20時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2011/05/19(Thu) 20時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2011/05/19(Thu) 21時頃
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――っ、
[意識を180度別方向に向けていたせいで、目の前からかかる声には、はっと顔を上げる。 「また」ってどういう意味だよ、と思いながらも、その眼帯に隠れた視線を色の薄い眼で睨みつけるだけ。]
悪い。邪魔か。
(600) 2011/05/19(Thu) 21時半頃
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――、喧嘩じゃ、ねえよ。
[浜那須にはそう答えられても、土橋の何かあったんですね、には、何も言えない。 何もなかった。何もしなかった。何も出来なかった。 逃げてきた、から。]
[しかし無言は、きっと肯定。]
(610) 2011/05/19(Thu) 21時半頃
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……買い取ってくれる相手なら、喧嘩しちまえば楽なのかもしんねえけどな。
[ぽつり呟いた言葉は、土橋か浜那須か、どちらにか届くだろうか。]
(616) 2011/05/19(Thu) 22時頃
|
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[夕輝、と名前が出れば(>>624)、分かりやすくぴくりと身体を強ばらせる。 そう、繊細、だから。 無理に触れて、壊したくなんてないんだ。]
[視線を、床に落とす。]
(627) 2011/05/19(Thu) 22時頃
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|
やめろ!
[浜那須のノックを耳ざとく拾えば、立ち上がる。 思わず大きくなった声は、部屋の中まで届いてしまうだろうか。 先に、拒絶したときと、同じ音を持つ声。]
入んな、さわん、な……
[俺の、だ。 俺の 夕輝 だ。]
[野生じみた独占欲。棘を顕にする野薔薇にも似た、威嚇。]
(644) 2011/05/19(Thu) 22時半頃
|
|
[威嚇虚しく、浜那須のノックは中の人物を呼び寄せた。]
……くそ。
[蓮端の小さな声と、視線とを感じれば、ふいと視線をそらして吐き捨てる。 行き場がなくてここを動けなかったこと、動きたくなかったこと、感づかれてしまっただろうかと思えば、照れくさくてその視線に視線を合わせることなんて、出来やしない。 けれど、胸のうちでは、ほんの少し、いや、どうしようもないくらい、安堵していた。]
(664) 2011/05/19(Thu) 22時半頃
|
|
……何、だよ。
[呼ばれれば、答える。いつだってそうしてきた。 目は合わせない。きっと拗ねてぶすくれた顔が見えてしまうのだろうから。 ただ、声色に怒りは交えなかったろう。どちらかと言えば落ち着いた、いつも通りの。]
(672) 2011/05/19(Thu) 23時頃
|
|
[傍に身体が寄る。 まだだいぶ熱を持ったそれは、胸のうちに不安と心配をまた呼び起こすけれど。 ぎゅっと、して。唇がそうささやいたなら、沸き起こった感情を薔薇色の何かに、変えた。]
あのさ。
[一つ前の部屋でもそうしたように、息を吐いて、切りだす。]
(678) 2011/05/19(Thu) 23時頃
|
|
[見渡せば、他には浜那須と土橋だけだった人数が、栖津井と珀を足して四人に増えている。 聞かれるのを避けるように、届くか届かないかの小声で、そっと。]
俺さ。 たぶん、お前のこと、離せねえよ。
[子供みたいな独占欲。本当は、誰にも触れないでいてほしい。]
お前が何処か行きたくても、馬鹿みたいに付いて回る、と思う。
[それでも、いいなら。 ようやく目線を少し上に、蓮端と合わせるようにして。]
(680) 2011/05/19(Thu) 23時頃
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[あとでな。 そう、同じように唇だけで告げた。]
[今は飯でも食いに行く。回復には栄養も必要だし、何より俺も腹が減っていた。 何だかんだ、昼から何も食べていないのだ。]
(682) 2011/05/19(Thu) 23時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2011/05/19(Thu) 23時頃
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[いいよ、と返れば。]
後悔するなよ。
[ほんの小声で。意地悪げに言うのは、照れ隠しで。 今は身体を抱き寄せられない、から。 そっと、僅かでも繋がろうと、蓮端の手に指を絡めた。]
(692) 2011/05/19(Thu) 23時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2011/05/19(Thu) 23時半頃
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[それから。 ふっきれたように、平静を保って、声をかける先、は。]
そうだ、珀。 こないだの、感想。メモってあるから、後で渡す。
[物理のノートに取ったメモ。クッキー、とかの単語は、詮索を避けるために出さなかったけれど。 苛立ちを忘れたようないつもの軽い笑顔で、そう告げた。]
(698) 2011/05/19(Thu) 23時半頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2011/05/19(Thu) 23時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2011/05/20(Fri) 00時頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2011/05/20(Fri) 00時頃
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[笑い返されて(>>704)、気分は悪くない。 クッキーの話をすれば、疲れたし、甘いものでも食いたい、と過ぎるのは、体力切れ故か、それとも単なる好物の問題か。]
ん。
[食べに行こ、と蓮端が浜那須たちに声をかけた(>>703)なら、同調するように頷いた。]
[彼らが来る、来ないに関わらず、広間に降りていったなら、用意された焼きそばを胃に収めてから、机の上のシフォンケーキを迷わず要求するだろうか。]
[そのまま、合宿が続行する、つもりで。]
(714) 2011/05/20(Fri) 00時頃
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