8 DOREI品評会
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[未だ舞台にその姿は現れない。 彼女の目的はまだ達されていないのだから、まだ帰る筈もなかったが。
ただ、時間に気づくと、誰が買われたのかはさすがに気になるようだった]
(5) 2010/04/10(Sat) 01時頃
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―寝室―
[男の言葉と身体は女を乱れさせる。 ねだった言葉は音となって彼女に届く。
欲しがっているそれを見て、欲しいと思っているのは自分だとわかる]
イ、アン、……。
[扉の向こう届いた声は途中で*切れた*]
(34) 2010/04/10(Sat) 06時頃
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―客間―
[寝室に消えてからどれほどの時間が経ったか。 漸く扉が開いて、姿を見せる。 髪の毛はまだ濡れていて、身体からは洗ったばかりのボディソープの匂い。 バスローブを羽織っていたのをドレスに着替え、付き人を呼ぶ。 髪を整えてもらってから化粧を施した。
寝室に残った男は何を思っているだろうか。
出ない様にと言いつけて、付き人にも出て行くようなら止めて欲しい頼んだ。
染まったままの頬。 まだ少し足取りはふらついて、着付けにワインを貰う。 薬の入っていないワインを。
飲み干したところで、廊下に出た]
(70) 2010/04/10(Sat) 22時頃
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―客席― [着たドレスは痕が見えないよう露出は少ない。首に巻いたスカーフは白。漆黒のドレスは足首まで被っていてスリットもなく。 手にはやはり扇子を持って顔を隠す。
客席まで来ると、その臭気にまず眉を僅か寄せた]
何の見世物かしら?
[舞台に目をやると、その異様とも思える光景に目を瞬かせ、そして微笑む]
匂いはともかくとして、アピールするのには丁度いいのかしら。
[そう言って、席へとついた。 ルーカスの横にいる少女へ微笑む。 その向こう、黒髪の客の下、臀部が見えた。誰なのかわかると、合点がいったように小さく頷いて]
(73) 2010/04/10(Sat) 22時頃
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[買われたらしい彼女へと声をかける。
やがて又舞台へと目を向けると、カルヴィナが分娩台に横たわる男のそれへ奉仕し始めたころ]
ずいぶんと、折れたのね? 少し残念だわ。 プライドは持ってこそですのに。
[言葉ほど残念そうな響きではない。 破瓜を迎えてからまだそれほど立っていない。だのに、その様子はこの場の無常さを物語っていた]
(74) 2010/04/10(Sat) 22時頃
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良家の娘 グロリアは、小僧 カルヴィンの方を向いて微笑んだ
2010/04/10(Sat) 22時半頃
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ただいま戻りましたわ。ごめんなさい、あけてしまって。 でも、確かめておくのとおかないのとでは、次の動きが変わってきますもの。
[黒髪の客へと声をかける。まだ、名を聞いていないと思い当たった]
私、貴方にちゃんとお名前を伺ってなかったわ。 聞きかじったもので良ければそれで呼ぶけど。 それとも、客土同士でも名のやり取りは要らないかしら?
[微笑みと共に、自分はグロリアだと名乗る]
(83) 2010/04/10(Sat) 23時頃
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[弟から声を掛けられると、その返答には少し間が空いた。 何事か返す。扇子の下には、いつもと同じ笑み。それは、変わらない]
ビジネスパートナー……? 商才でもあるの?
[弟の言葉に首を傾けて、それからカルヴィナを見る。
ああ、と、思い当たった。奴隷として買うのなら、息子に紹介するのはいかがだろうかと。 それは、奴隷としては破格の扱いかもしれない。 息子の性癖は知らないが、身勝手さは知っていたから、あまりそれを実行しようとも思わないが]
(87) 2010/04/10(Sat) 23時頃
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[告げられた名前を憶えて]
友達? ――彼。
[その彼には一人しか心当たりはない。なるほどそういうことだろうかと、誤解かもしれないことを思う]
よろしく言っておいて。
[微笑んで告げると、椅子へと目を向けた。手指の動きが目に入り、先ほどまでのことを思い出して、また舞台へと目を向ける。 どちらを向いても、な状態ではあったけれど]
(88) 2010/04/10(Sat) 23時頃
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良家の娘 グロリアは、椅子に深く座ると、扇子で顔を隠し、目元だけ*覗かせる*
2010/04/10(Sat) 23時頃
良家の娘 グロリアは、小僧 カルヴィンの嗚咽には扇子の下で息を付く
2010/04/10(Sat) 23時頃
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[横から小さな声が聞こえる。悲鳴のような喘ぎ。 耳でそれを聞きながら、目は舞台を。No.4の彼に覆いかぶさるようなカルヴィナの肢体。
何があったのかは知らない。
その姿は、少しばかり悲しくも映った]
(106) 2010/04/11(Sun) 01時頃
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[舞台の上の会話はわからない。 何が行われているのはわかったけれど。
カルヴィナが避妊具をつける様子にほうと感心したように息をつく]
でも、慣れない二人でどうなるのかしら。 [心配はしつつも笑みを浮かべたまま。 扇子でいくらか扇ぐ]
(112) 2010/04/11(Sun) 01時半頃
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[舞台を見ていた彼女の目に、その上で行われるショーはまるでブラウン管を通してみているような錯覚を覚えた。
それでも、少女の様子には少しばかり眼を瞠る。
余り乱れすぎても不都合に思うのは買う側の身勝手ではあったが。 客席側に何事かいった後、舞台の奴隷たちを眺める。自分で手を出すことはしなかった。
客席に戻ってきたものの、先ほどの余韻は未だ残ったまま。 気を抜けば、仮面は落ちてしまう]
(161) 2010/04/11(Sun) 22時頃
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[だから、動かずにじっと舞台を微笑んで見詰めるだけ。
部屋に残して来たイアンには、部屋にいて欲しいといったが、出て来れない訳ではなく。 付き人にも言いつけておいたが、付き合いの長い彼のこと、こちらの言葉の強制力のなさはわかってるだろう。 だから、イアンがどうしても部屋を出るというのなら、少なくとも主人の指示を仰ぐべく舞台までは連れてくるはずだ。
けれど。 弟とヴェスパタインの方を見れば、傍には買い上げた奴隷たち。 同じように傍にいさせることで、同様に扱っていると思われたくは、なかった]
(165) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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[舞台の上、Noがコールされた後のカルヴィナの様子を眺め、そしてその傍にいるマーゴを見た。 同じように散らせた二人。
つがいで、と言ったけれど、その片割れであるイアンを、他の女を抱かせることには使いたくなかった。 本人が望むのだとしても。
予定が狂ったといえば狂ったのだろう。 彼の存在も、それで変わってしまった自分の裡も。
扇子で隠した表情は、時折女の表情になる。 漂ってくる精の匂いも水音も、思いだしてしまうから]
そうね、優しくなどないわ。
[聞こえたパトリシアの言葉に小さく頷いた]
(170) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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[舞台から聞こえてくる嬌声。 マーゴの方を見て。
自分が男性であったのなら、性奴にはぴったりなのだろうかと思う。
あげられる声も、その姿も。ここに来て隣室で拘束され震えていた時とは大違いで、憐れむような視線を向けた。
ここに残ることは本意ではないだろう。 でも奴隷として買われ、その後のことを思えば]
確約したわけでもないけど。 あれが買われる為のアピールなら、買う側としても少し考えなくては、かしら。
[その努力を無碍には出来ない、と思うのは彼女が奴隷に対し他の客よりは甘いからなのだろう。 奴隷の努力など知らない。買いたい奴隷を買うだけだ、と思えれば]
(181) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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[舞台にも響くネイサンの声。 女は表情を変えない。
奴隷を買ってどのように扱うかは、 人それぞれだと聞いている。 性奴とはいえ、人によってその嗜好は違うのだから、扱いも色々で。 結局最後には壊してしまう主人も多いのだと聞いた。
自分で壊すことはないといえる。そも、暴力的なことはあまり好まない。 女としての優しさというより、弱さというべきだろう。 それでも、誰か別のものが壊すというならそれは別で、奴隷が壊されてもそこには何の感慨もなかった。
今までは]
(187) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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[客席に入ってきた姿に、一度目を向けて、思わず扇子を取り落としそうになった。 平静を装い、何事もなかったように彼を見る]
居なさいと言ったのに。
仕方ないわ。 こちらに来て、傍にいて。
[声は舞台まで届くか。それでも誰が来たのかは見えないだろう。もっとも、該当するのは一人しかいないのだけど]
(191) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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