253 『はじまりの むら』
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[オスカーが北の洞窟からひかりの剣を持ち帰った日は、それは大騒ぎになったものだ。当然のように、その日から酒場の話題は少年の話題一色になった。
なにせおとぎ話の中の剣が現実となったのだ。勿論、幾らひかりの剣を持ち帰ったとて年端もいかない少年を旅立たせるなどもってのほか。剣は村の中でも一等腕を立つものに預けて、その者を旅立たせるべきだという話もあったが、何故か―、そう、本当に何故か、どんな腕自慢の者でも、ひかりの剣を持つオスカーには敵わなかったのだ。
そうして、オスカーが旅立つ事が、いつの間にか村人の間の了解になって幾日。女がぶすっくれた表情のまま、今日がオスカーの旅立ちの日となったのだ。]
ん…?ん、あー。ありがと。
[窓硝子を修理するザックの傍らに>>4、しゃがみ込んで頬杖ついて眺めていたが、いつの間にやらぼんやりとしていたらしい。]
(6) 2016/09/16(Fri) 19時半頃
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いいわよお。風さえ防げれば御の字だもの。いっつもこんな雑用ばっかごめんなさいね。助かるわ。
[よっこいせ、と立ち上がる。何せこんな狭い田舎だ。専門的な作業を行えるものなど限られる。足りないところを埋めるような器用な彼の存在は、村にとって有り難いものだった。
コンコン、と、指先で淡青色の硝子を弾く。ふと改まって切り出した彼に>>4、訝しげな視線を向けると、幼なじみの所業を謝罪する姿に、勢い良く吹き出した。]
あっはは!なによ、そんなの、気にしてないわよお。あんなん可愛いもんだわ。ほら、なんであんたが謝るのよう。
何ならあんたにも、いーことしたげましょうか?
(7) 2016/09/16(Fri) 19時半頃
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[律儀に頭を下げる彼の方を、やめてよ、といささか大袈裟に叩き、冗談を多分に含んだウィンク。パフパフは50ゴールドです。]
まー昨日は大騒ぎよね。オスカー坊が旅立つからってさ。本人抜きで大人たちが大宴会。サイモンだって普段はあんなに呑んだりしないのにさ。
[大トラだったわよねえ、と昨日の騒ぎを思い出したか、ぷう、と頬をふくらます。そうださっきも、昨日の騒ぎを思い出してぼんやりしていた。]
…ねー。あんたは。オスカー坊の気持ちわかったりする?なんてゆーか、男のコの気持ちってやつ?*
(8) 2016/09/16(Fri) 19時半頃
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わざわざ危ないコトすることなんてないのにさ。 あいつったらこないだまで年嵩上の子に泣かされてぴーぴーしてたのよ。
[ついこないだまで、と、こんなにちっちゃかったのに、と、胸の高さあたりを指し示す。]
喧嘩だって碌にしない子だっていうのに、いきなり魔王を倒すだなんて。 男の子ってみんなそーなのかしら?カルヴィンだって、お城の兵士になるんだって坊っきれ振りかざしてこの様よ。
[今しがたザックが修理した、そこだけ色の異なる硝子窓を見遣る。透けてみる風景は、いつもの平和な田舎の村だ。]
(10) 2016/09/16(Fri) 22時頃
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…こんな話、あんたに言っても仕方ないっか。ごめんね。
[暫く窓の外をぼんやり眺めていたが、ザックを振り仰ぐと眉を下げて笑った。]
また、呑みに来てよ。サイモンと一緒にさ。今日の分のお礼も兼ねて、サービスするから。
[あぁ、サービスって言っても、そういう意味じゃないからね、と、きしし、と笑う。弟のような存在が、勝手におとなになるみたいなのがなんだか寂しいなんて、酒場の娘としてはお首にも出したくないものだ。]*
(14) 2016/09/16(Fri) 22時半頃
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…にしても、カルヴィン遅いわねえ。
[今頃は、幼なじみとの別れを惜しんでいる頃か>>2。泣きっ面隠してたりするのかしら?と思うと、今日ばかりは咎める気にはなれずにいると、見知った姿が戸口に見えた>>13。]
ご機嫌よう、女将さん。いつものでいーい?
[三々五々、オスカーの旅立ちを見送った村人が酒場に集まりつつある。今日も壮行会と称して、ささやかな、それでも盛大な宴が昨日に続き広げられるのだろう。少年の無事を願って。
いつもの、と確認も取らず、杯に酒を満たして女将さんの卓に運ぶ。そこで、オスカーが、知己の村人に挨拶をして回っているとの話が聞けただろうか>>11。]
そう…。まだ村にいるの…。
(16) 2016/09/16(Fri) 23時頃
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あれ?あんたもう来てたの?
[店に入りつつもこっそり身を潜めていた>>15カルヴィンに気がついたのは、女将さんが来てからの事。]
もー、何やってんのよ。ほら、あんたからもザックに礼言いな。
[時間については咎めなかったが、ザックがまだそこにいたならば、そちらに向けて軽く頭を小突いた。]
…あんた、オスカーに会えた?
(17) 2016/09/16(Fri) 23時頃
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ね、カルヴィン、ちょっとだけお願い。すぐ、すぐ戻ってくるから!
[店内に客が増えるにつれ、そわとする様子を隠せもせず。遅れた分だけ慌ただしく店の準備をするカルヴィンの服の裾を摘んで頼み込むと、返事もさせずに店を駆け出した。]
あ…、ねぇ!
[村の入口近くで、すぐに探し人の姿は見つかって、呼び止める用向きもなく、凡庸に声を掛ける。少年はすっかり装束を整えて、まるで一端の旅人のようだ。]
…えっと…、あのさ。これ。
[長い髪を結わえていた布地を解き、少年の荷物へくぐりつける。]
これ、ビアンカのおばさんに生まれた時に貰ったの。お呪いがしてあるんだって。危ない目に合わないように。
…………、そんだけ、じゃあね! あんたが帰ってくる頃には、とうの昔に嫁に行ってるわよー!
[踵を返し、振り返りざま思いっきりあっかんべーをする。そのまま元来た酒場の方へ駆け出すと、後ろから、大きく手を振る気配と、笑い声が聴こえたかもしれない。
酒場は既に賑わいを見せており、厨房で、ぱん、とひとつ両手で頬を叩くと、卓の間を泳いでいつもの愛想を見せただろう。]**
(20) 2016/09/17(Sat) 00時頃
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