303 突然キャラソンを歌い出す村4
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[大きな鳥が一羽、街の上を飛んでいた。]
[空を往く影は、鷹や鷲のそれよりも余程大きい。 だというのに街角や人波の上を通り過ぎても、大抵の人がそれに気付く様子は無い。 まるで、そこに存在してないという風に。 その姿を見れるのは、霊感、信仰、歌によって育まれた感受性…そういったものを持つ一部の者だけだろう。
鳥の影はバス>>0:37の通る道路を超えてそのまま街を進み、学園へ向かっていく。]
(1) 2020/01/05(Sun) 10時頃
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[やがて校舎の屋上へと降り立った大きな翼。 それを畳めば露になったのは人影だった。]
[冬だというのに薄手の服に開いた胸元。 羽織るのは大きなストール一枚のみ。 よりにもよって足は靴も履いていない裸足。
指摘する箇所だらけの、厳冬を舐め腐った装備たち。だがそれよりも目立って仕方無いのは、背中から生えた翼の存在だ。
翼だけでも十分な異質だというのに、色はサンバのカーニバルかという程のカラフルな虹色。揺れ動くたび玉虫色のように忙しく色彩を変える。
わかりやすく言えば、不審を固めたような奇妙な異物が学園に侵入したのである。
雪が淡く降り積もろうとする屋上には、黒い羽>>0:47に上履き以外の足跡>>0:71。 もう既に何者かが入った痕が残っていたが。不法侵入者のバーゲンセールである。]
(2) 2020/01/05(Sun) 10時頃
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[薄い紫の髪を冷たい風に揺らし、紫の瞳をのんびりと細め。異物はゆるりと口角を上げた。 綺麗な顔立ちも相まって、絵画の天使のような微笑みだ。
…その背に生えている羽根が、覚えたてのPCで作った 町内会チラシのタイトルみたいな虹色じゃなければ、 それこそ、西洋絵画としてでも成立しそうなのだが。
降り立った際の名残か、 屋上に羽根が数枚抜け落ちている。 派手な色をした羽が、 強い北風に煽られて屋上から校舎内へと落ちていった。]
(3) 2020/01/05(Sun) 10時半頃
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………、…んん…?
[己がさっきまで居た見上げた空には、 灰色の雲から雪が降っている。 その中に雪ではない異物>>0:35を見た気がして、紫の双眸を細く絞った。別に特段目が悪いわけでもないのに、どこか老眼持ちのような仕草であった]
(4) 2020/01/05(Sun) 10時半頃
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んん? おお、君か。チャオ〜。 君に言われたか無いねえ。
[降り立つないやな笑顔で言われた一言に浮かべた微笑みも崩さず。サイケな髪色を指さしてから、わざとらしく肩を竦めた]
それにこれ、結構思い入れあるんだぞ?
あれだ、なんだったか…え〜あ〜、ガンバ? んん、あ、サンバ! サンバだ。 サンバのカーニバルみたいで。 あと、それに夢カワイイとも云うんだろ?こういう色。 私の仕事の主な利用層は年若い女の子なんだから 私にピッタリじゃないか。
[とは言えこのカラフル珍百景天使が見える者なんて稀だ。 本人曰く歩み寄りの姿勢だという事だが、目の前の彼の評価以外にも他の天使からも白い目で見られているのは知っている。]
(13) 2020/01/05(Sun) 11時半頃
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ん。久々だけど、まあ仕事が多そうな街だ。 まあ私は「エンジェルさん」。 今やしがない子供の玩具が私の主な仕事だからねえ。
[今の自分の仕事は所謂下々の仕事だ。からかい>>14に、老成じみた微笑みを返す]
ああ〜そう、それ。 その…とり…にわ…んん、小鳥? だったかな?にね。 今ちょっと暇つぶ…んん、 少し挨拶に行こうと思ってたんだ。
[名前を覚えるのが苦手なのか覚える気が薄いのか、早速間違えながら]
ええ??そうか?? まあ、私羽隠して人前出るの下手だからね。 もう背骨と腰に来るんだアレ。
まあいいんじゃないか?子羊達には私、見えないし。
[指摘された恰好を適当に流そうとしている。まさしく恰好をどうでもよく思えてきたお年寄りのそれだった。]
(15) 2020/01/05(Sun) 12時頃
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[既知との気安い会話も ぴたりと止まれば>>14、視線を屋上の床へと向けた]
こりゃ忙しそうだ。
[落ちていた黒い羽に目を細める。]
(17) 2020/01/05(Sun) 12時頃
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[白く変わった羽を拾い上げて 色を確認すると、ぱ、と指を離した。 屋上から風に煽られたそれは、 雪と混じって学園内へと落ちていく。]
お、いやー君に会えて僥倖僥倖。 雑に外見しか覚えてなかったからね。 綺麗な子だったし、成績も優秀。
いや、楽が出来る優秀な後輩になるといい。
[促された扉>>19を開けて、ぺたぺたと校舎内の床を素足で歩きだした]
まあ大丈夫、心配要らないさ。
[この天使は、隣の者ほど姿を隠すのを得手としていない。だというのにこの慢心である。 のんびりと友へ返事を返す天使は、知らないだけである。「虹の羽根のエンジェルさん」の尾ひれの噂も、通り掛けのバスから、見られていたことも。>>10]
(20) 2020/01/05(Sun) 12時半頃
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そうそう。 この年の子羊はそうやって分けられるそうだ。
[仕事柄、学校の構造は知っている。ジェルマンの資料を覗き込んで歳を調べると、階段へと足を向けた。何回か降りる必要がありそうだ。]
経験〜というよか、年の功かな。 私も天使歴は結構長……
んん?おお?? 待ってくれそれは初耳だな?? いかんな、うっかりやっちゃったか。 誰が見えてたんだろ、全然覚えてないな…
[>>27本人に覚えのない噂に思わず二度見した。言う割に焦りの色は無く、いつもの天使の微笑みであった。]
まあまあ、大丈夫大丈夫。 安心しなさい。所詮は幼子の噂話。 主(かれ)と私も長いし、その辺も判ってるって。
[歩く天使たちの横を、生徒たちがばたばたと駆けていく。ぶつかりそうになるのを慣れた様子で躱した。生徒たちがこの不審人物たちに気付く様子は全く無い。]
(40) 2020/01/05(Sun) 13時半頃
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信心の無さが利になるとは。複雑なものだ。
とはいえ、そのうち彼に怒られるのも面倒だ。 ジェル、コツを教えてくれ 老骨でも出来る、腰と背中に負担かけない方法。
[慌ただしく生徒が駆けていく先も、どうやら同じだったらしい。野次馬が少しでき始めている教室前の廊下に、]
ん。本当だ。 いや、若人が元気なのはいい事―――
[ジェルマンの足が止まった。雑な世間話を止める。]
あらら。早速かな。
[微笑みを消して、見えた黒衣の姿をじっと見つめる。 敵意は乗っていなかった。かといって好意も乗っていない。 感情の見えない双眸が、様子を伺うように見つめていた]
(51) 2020/01/05(Sun) 14時半頃
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おーおー… 吠えるねえ。
いやまあ、ある意味お手柄というべきか。 ビスケットとかあったかな。
[吠え声>>50に、緊張感も無く口笛を吹く。]
やあ、鴉の子。 私達もその子に用があってね。 諦めなさい。
[学校にいるのはほぼ大半が一般生徒。どうせ届かないと、高を括って廊下の先の黒衣へ声を上げる。ヨーランダには届いたかもしれないが、そも今会いに行こうとしていたのだから別段気にすることもない。]
(52) 2020/01/05(Sun) 15時頃
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キランディは、ジェルマンの後ろで自然にバックダンサーを務めている。
2020/01/05(Sun) 16時頃
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んん。お気に召さなかったらしい。
[悪態に、肩をすくめる様にして]
なんともまあ、足の速い子だ。 だが、偉い偉い。 蛮勇は利を生まない。
[彼が去った方を見つめながら、薄く相貌を細めた。]
それに、ここで暴れられると事後処理が面倒だ。
[ぱ、と振り向いた時には再び天使の微笑みが浮かんでいる。紫の目があたりの生徒をざらっと見渡した。一陣の風に割れたガラス窓。飛び出していった不審者。一般人とはいえここまでやれば生徒だって慌てるのは道理だ。]
うん、時既に遅し感があるな! あと子羊達に見られてるだろう、お前。
[被害を見渡した後、少し眉を下げて 知ってる顔である獣のような男の方に目をやった。]
(65) 2020/01/05(Sun) 17時半頃
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あ〜〜〜〜〜〜〜〜…仕方無いな。
まあ応急処置だが…私が後片付けしようか? 君にはお仕事あるだろ?「スカウトさん」。
[ボヤく様に>>66自分の仕事名に合わせるように、同僚をふざけて呼ぶ。こんな事があってからでは直ぐに当事者であるヨーランダへ説明をしてあげた方がお互いの為だろう。]
場所でも変えてあげたらいい。 此処だと小鳥が白い目で見られちゃうだろ? 私のおすすめは食堂だ。 なんと、タダでお茶が飲める。
[仰々しく言ってはいるがごく当たり前の、食堂の無料給湯機の事である。]
(72) 2020/01/05(Sun) 18時頃
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[ふいに声がかけられて振り向く。 そこには見知らぬ男子生徒の姿>>73があった。 一度ジェルマンの方を見て、もう一度男子生徒を二度見する。]
[もう一度同僚の方を見直した。 顔に浮べるのは変わらぬ天使の微笑み。その片側の口角から 静かに舌を出し、ウインクをした。
『すまない…☆またやっちゃった…☆』 十数分前の慢心のやりとり>>20を 思い返し、そう訴えかけるように。
所謂、サイレントてへペロであった。]
(80) 2020/01/05(Sun) 18時半頃
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[自分が姿を隠すのが下手である事は自覚済み。 だから、これは更に想定外だった。
候補として挙げられたヨーランダにも 不明瞭にしか察せ無いらしい同僚の姿を、 男子生徒が気付いていることに、 同僚の様子で今気付く。]
[てへぺろから一転、静かに顔を微笑みに戻し、 ゆっくりと両手で同僚を指差した。
『同罪…☆』 と言わんばかりに。無言のまま。]
(81) 2020/01/05(Sun) 19時頃
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おお、適当な範囲までは任された! お礼は甘い飲み物がいいな! 君が時々飲んでる奴!
[ヨーランダを連れダッシュで逃げた同僚>>83へ、まるで自分への貸しであるかのような言い回しで言い張った。
さて、友の失態をからかってもいられない。目の前の男子生徒へ、声をかける。] その姿は学生かな。 こんにちは、お邪魔させてもらってるよ。 いや、良い学校だ。
いやすまない。ガラスが割れてしまってね。 彼女は怪我をしたかもしれないから 私の仲間が連れて行ったんだ。
(85) 2020/01/05(Sun) 19時頃
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え〜〜と…そうだな。私は清掃業者の者だ。 何か…何かを綺麗にする。 こういうのとか。うん、そういう者だ。
[床に落ちた砕けたガラス片を指差しながら、 微笑を相手に返す。]
(86) 2020/01/05(Sun) 19時頃
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ええ?派手かな。
[目の前の子は何を勘違いしているのか、自分のこの羽をどうやら「制服」だと思っているようだ。それならそうで都合がいい。]
まあ君の言うことも合っている。あれだ。 T…TKGという奴は大事だよね。
[TPOと言いたいらしい。]
急いで片付けなきゃいけないけど 着替える場所が遠いから今ここで脱がせてくれ。
君はここで私を隠しなさい。大丈夫、ぱぱっと脱ぐから。
[これから一般生徒のフォローをするには、見えないこの身は面倒が多い。翼を隠して、皆に見える姿にならねばならない。幸い、今周りの一般人の視線はほぼ突如現れ生徒を連れて行った不審者(同僚)に向いている。]
(88) 2020/01/05(Sun) 19時半頃
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[くるりと生徒の後ろに回りこみ、生徒の視線の影になるような位置で、羽織ったストールの内側に羽を仕舞う。ストールの内側から、ごり、だのぱき、だの関節を鳴らすような音が有働の距離なら聞こえ始めるだろう。]
へえ、ツテ。 君、この学校の偉い人に掛け合える立場なのか。 あ、あたたた、あいだだだだだだだだだだだ
いだだ、すまない。気にしないでくれ。 じゃあちょっと君にお願いをしたいんだがいだだ…
(89) 2020/01/05(Sun) 19時半頃
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[はみ出た翼が縮んでいき…そのうちに外側からは翼の面影は何処にも見えなくなった。皆に視認出来るのは、薄着に裸足の青年の姿だろう。痛みのせいか背を曲げ、腰をさする、さながら老人のような様の青年だ。]
…いででででで…ふう…、 いや、結構ショッキングな事故で 割れてしまったようでねえ…
生徒から口外されるとパニックになるかもしれない… 出来れば君の方からもお願いできるかい?
私もここまでたくさん生徒が居ると大変だから…。
(90) 2020/01/05(Sun) 19時半頃
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いやあ、何処の業界もハードワークという事だね。 有難う、君は善い子だね。
はあ…、さて、じゃあ私もお仕事だ。
[彼の厚意に甘えつつ、一応、今この時に出来る応急処置も、と。 痛む腰をさすりながら、ざわつく生徒達の真ん中に立つ。 当然現れた私服の知らない者に、生徒達は目を見合わせた。 疑惑と困惑の視線の真ん中で静かに息を吸い―――]
(103) 2020/01/05(Sun) 20時半頃
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♪
(Raise, raise a voice on Here, Raise, raise a word on Here, Raise, raise a song on Here,)(※コーラス)
眠る幼子 宛てる歌 惑う羊 導きし 御使い来たりて 導こう
(104) 2020/01/05(Sun) 20時半頃
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[賛美歌の如く、何処からかコーラスが鳴り響く中。 目の前の男は、絵画の天使のような微笑を浮べたまま まるで寝かしつけるように、謳うように、こう続けた。]
やあ皆。すまないね、
“私は業者のものなんだが”…
“今のはPV撮影でね、 君達の生の反応を撮りたくてやったことなんだそうだ”
“大丈夫、心配要らないよ 今から後片付けをするからね”
“大丈夫、何も、おかしなことは起きてない”
“きっと、善いものが撮れただろう。 君達は貴重な体験をしたんだ。 そういう時は、ほら、笑って”
(105) 2020/01/05(Sun) 20時半頃
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[手前にいるまだ、怯えたような目を向ける女子生徒。 その手を取り、]
♪ (Raise, raise a voice on Here, Raise, raise a word on Here, Raise, raise a song on Here,)(※コーラス)
眠れ愛し子 わが声に 悲しむ羊 手を曳いて 忘れて眠れ 幼子よ…
“大丈夫、心配要らない” “楽しみだね、君が映るかもしれない”
“ほら、楽しみだね”
[優しくその額に祝福のキスを落とす。生徒の顔から、怯えたような表情が消えた。顔を上げた男は、「まるで怯えた感情を吸い取ったかのように」、微笑む口角の端で舐めずりに舌を出す。]
(106) 2020/01/05(Sun) 21時頃
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[―――これは有体に言えば、暗示であった。 感受性や素質が一般人であるならば権能と言わんばかりのその歌を、まず疑うことは無く受け入れるだろう。
そうでないものには、違和感や そもそも効かない事もあるだろうが。
多くの人間は、「凡庸」であるものだ。 祝福のキスを受けた生徒は今歌われたその事実を受け入れたように。
目の前の男がなんてことは無い顔で歌いながら掃除し始めるのを横目に、うっとりとした目をしながら「PV探さなきゃね」、等と友人へ向けて黄色い声をかけていた。*]
(107) 2020/01/05(Sun) 21時頃
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―ちょっとだけ回想:>>146― [同僚が逃げ出す前の事。ぷるぷると震える獣のような男に、わざとらしく肩を落とした]
なら、きちんと人間の常識まで学びなさい。 ここは学校。基本関係者以外は立ち入り禁止。 子羊の社会的にお前は部外者。
差し引きゼロ。こりゃビスケットは無しだ。
[先程のガラスや突風から数多くの生徒を護る動作も含めれば、多くの功績はあるのだろうが、評価は厳しい。そこの言及は無しに、天使は己の服についていたガラス片を、ぱらぱらとはたきながら言ったのだった。
老年めいた精神のせいか、碌な反応も出来なかったので 大きい怪我などは無いものの、そこらじゅうガラス片が付いている間抜けっぷりだった。]
(160) 2020/01/06(Mon) 01時頃
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[―――そして今。 清掃員の真似事をしている天使は、己が叩き落として撒き散らしたガラス片を片付け終えたところだった。
じゃりじゃりと硬質な音を上げた無数のガラス片を、適当に空けたゴミ箱に一旦捨て、持ち上げる。重みが無理を現在も続けている腰に響いたか、ぐげ、だのお゛あ゛だの濁った声もあがった。]
それじゃあ、協力有難う。 勉強頑張って。じゃあね。
[きゃいきゃいと、黄色い声を上げている女子生徒達>>131が視界に入ったので微笑みを浮べながら「PV楽しみにね〜」と手を振りつつ。 業者を名乗った男はぺたぺたと素足を鳴らして、廊下を去っていった**]
(163) 2020/01/06(Mon) 01時頃
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キランディは、ハロウィンにアンコールした。
2020/01/06(Mon) 01時頃
キランディは、ガルムにアンコールした。
2020/01/06(Mon) 01時頃
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[砕けたガラスをガチャガチャ言わせながら、 ゴミ箱を運ぶ背に声がかかる。 振り返れば、先程祝福を送った女子生徒の一人が こちらを向いていた。>>167]
私はエンジェルさん。
[廊下の割れて抜けてしまった窓の向こう。 雲の流れの影響か、灰色をした雪雲が少しだけ裂け 太陽光が光の梯子のように差した。 学校へ差したそれは、抜けた窓から廊下に差し込んでいる。
これは別に天使の権能では無い。 名乗るシーンは大抵、背景まで印象的になるのが 何故か定石だからである。]
(216) 2020/01/06(Mon) 12時頃
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[(今さっき出来たとは知らない)友人(モブ)達との楽しそうなやりとりを思い、ふ、と柔らかく目を細める]
綺麗な黒子羊。 青春は光のように早い。 幸せな時間は、目一杯味わいなさい。
全力で遊ぶこと。そして、己の喜びを知る事。 若者に任された、一番のお仕事だ。 楽しかった事は大事に覚えているといい。
君達のそういう姿が、私にとっての益だ。
[天使のような微笑みを彼女へ向け、がちゃがちゃと鳴るゴミ箱を抱えなおすと、青年は再び廊下を歩き出す。
ちなみに、もう既に太陽は、流れる風の影響か再び雪雲に隠れてしまっていた。]
(217) 2020/01/06(Mon) 12時頃
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[―――朧げな記憶。
包まるものの居ない小さな毛布。 子供のすすり泣く声がする。]
泣かないで。
何であれ誰であれ、 何時か別れという形が来る。
そうして辛い事だけを 思い出していた処で、 良い事は生まれないのだから。
(241) 2020/01/06(Mon) 21時頃
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んん……、駄目か。 弱ったな。
……それじゃあ、こうしよう。
「悲しみは分け合おう」って、 君達はよく謳っているだろ?
君のその感情を半分こしよう。 半分は君に。もう半分は私が呑み込んであげる。
(242) 2020/01/06(Mon) 21時頃
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―――これで、半分こだ。 ほら、顔を上げてみなさい。 前を向いて。
[背から声をかけられて、 丸まった背が少し動いて、顔が上がる]
(243) 2020/01/06(Mon) 21時頃
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立ち上がれるかい?
さあ、頑張って。
[涙で濡らしたその顔が、どんなものだったか。 もう随分前に忘れてしまった。]
(244) 2020/01/06(Mon) 21時頃
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―天獄学園・一階 ゴミ捨て場近く―
…………んお、いかん。寝てた
[学園の一階。 ゴミ捨て場に近い階段の一段に青年は座っていた。 傍らには空のゴミ箱。女子高生と会話との後、割れたガラスを不燃物として処置を終え。休憩がてらに座っていたらいつの間にか、少しうたた寝をしていたらしい。まるで老人のようなムーブであった。 ゴミ捨て場くらいしか近くない為か、 人気が無いのだけが幸いだ。]
(245) 2020/01/06(Mon) 21時頃
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…あだだだだだ、腰が…
[うっかりそのまま眠ってしまったので、下手糞に隠した翼が軋んで背中と腰から嫌な音がする。 それにこんなところに、こんな薄着でうっかり寝たので普通に寒い。冬を舐めていたツケが今来ている。]
[もう姿を現している必要が無くなったので、 ストールの内側から羽を伸ばす。大きな翼がばさ、と音を立て現れた頃には寒さは消えていた。
これも権能のひとつであった。とは言え、これは権能と呼ぶにはあまりにも言葉が大きすぎるくだらない権能だ。 「わざわざ申請したの?そんなくだらないものを?あの、この世の誰より忙しい一番上の上司に?」 …仲間内にはそう正気の所在を確認された事もある奇跡。
それが 「あったか羽で寒くな〜いカイロのてんしのはね」 の権能である。]
(246) 2020/01/06(Mon) 21時頃
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[カイロ、暗示、それにーー、…… くだらない権能も、奇跡のような権能も。 昔取った杵柄と幾重に積み重なるくらいには この青年は、天使という存在を続けている。]
[――数えるのも馬鹿らしい程の年月の全てを、 エンジェルさんなどと下の下でしかない仕事に 費やしていた訳では無い。
こうなったのは十年ほど前からだ。 ある日から、仕事を真面目にしなくなった天使に、 天は転勤の措置を下した。 だが、何処に飛ばされようと勤務態度は改善しない。 そうして下されたのが、今の仕事だ。]
[「ほぼ同意義名の都市伝説による、 天使のイメージダウン案件のカバー」。 遊びたいなら子供の玩具でも勤めてろ、との事だろう。 クビにならないのは、人手が足りないのか何なのか。]
(247) 2020/01/06(Mon) 21時半頃
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――人手不足ってのは、 君のハードモード縛りプレイ好きも 相まって、だと思うんだけどな。
[窓の向こうから見える上空を見上げながら、 天使は重いし痛い腰を上げた。虹の羽が揺れ動いて、黄色から水色へ玉虫のように移り変わっていった*]
(248) 2020/01/06(Mon) 21時半頃
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[それは、一限目の授業時間の事。 ヨーランダが在籍している二年の教室。 暖房の温度調節の調整か、開いたままの扉を潜って、 人の目には簡単に映らぬ天使は教室に入った。 ヨーランダはまだ戻っていなかった。 まだ同僚から話を聞いているのかもしれない。]
[手の中に隠した小さな紙を机の中へそっと置く。 手を離した瞬間、それはふっと視界に現れた。]
(295) 2020/01/07(Tue) 00時頃
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『こんにちは。はじめまして。 私は君がさっき会った天使の仲間だ。 私も君に挨拶したいんだ。 昼休みにでも、ご飯がてらに屋上で話さないかい? もし一人で不安だったら、友達も連れておいで。 ちょっと変な話になっても君を引かない、 信頼してる子だと尚良いと思うよ。』
[そう書かかれた手紙を置いて、 見えない天使はゆるりと歩いて教室を出ていった。 回し手紙のようなそれを、知る由もない一般人の教師は、 黒板に歴史の年表を書いていた。]
(296) 2020/01/07(Tue) 00時半頃
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―天獄学園:昼休み・屋上―
[ヨーランダが屋上の扉を開ける。 無事に手紙は読まれたらしい。 いくつか空いていた席の中、ヨーランダの席が見つけられたのは彼女の性格のお陰だろう。昨今教科書に名前を書いている生徒なんて律儀すぎるにも程があるが、そういう所、彼女は天然であり、無垢で真摯なのかもしれない。]
[彼女の姿を見つけて、 空を眺めていた天使は微笑みながら手を振った。]
――おお、こっちこっち。
(303) 2020/01/07(Tue) 00時半頃
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改めて、こんにちは。 すまないね、こっちの都合でこんな寒空に。 さっきはきちんと挨拶できなくて――……
…んん?
[目の前の極彩色の有翼人。ヨーランダは不明瞭にその存在だけ感じられるようだ。>>64 扉から近づいてきてくれたはいいものの、視線の交わらなさに気付いて、肩を落とした。]
…んんん〜〜、そうかあ〜〜〜…!
[姿を現したり消したりが不得手なこの天使は 一般人の視野に翼が入るなら見えないし、 視野に無ければ見えるという 簡単で限定的な切り替えしか出来ない。
馴染みある腰の痛みの想像の容易さに眉間をほぐしながら、また腰を痛める覚悟を決めた。]
(304) 2020/01/07(Tue) 00時半頃
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[そうして、嫌な関節音を鳴らしたりどこか間抜けな悲鳴をあげながらして。やがて視認出来るのは、突如視界に現れた薄着に裸足の青年の姿である。腰を曲げ、何度も摩っている為疲労感と老人感が滲み出て、妙に締まらない形にもなっているのは否めない。]
いだだ…はあ…老骨にはきついなあ〜…… …じゃあ、改めて。 こんにちは、小鳥(リトルバード)。
[手紙に書いた通り、友達を連れて来ていたならそちらにも挨拶をしただろう。]
さっきはきちんと挨拶できなくてすまないね。 …ん、いや、そも騒動中の出来事だな。 其処は私に非は無くない?無いな。 じゃあ、すまないは撤回。
天使や候補生の話は、 「スカウトさん」から聞けたかい?
[指でメガネの形を作り目に当てる。 …そも本人に空気を締める意思が薄いようであった。]
(305) 2020/01/07(Tue) 01時頃
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[彼女が頷くのを見て、「それは結構」と此方も頷き返す。 なんだかんだあったが、同僚も無事仕事の初手にありつけたようだ。]
私は「エンジェルさん」。 所謂コックリさんみたいなものが仕事でね。 子供のしがない玩具役をしている。 君にとっては、先輩天使になるかもしれない者だ。
私の事は遠慮もなくエンジェルさん、とでも呼びなさい。 それが嫌ならキラさんでもいい。
(317) 2020/01/07(Tue) 01時頃
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[ヨーランダの目をじっと見ながら、]
…んん、資料だけじゃあ判らないもんだ。 魂も澄んでいるし、声もいい。 君の歌は何時かきっと、 人々の心の奥まで届くだろうね。
[彼女の様子も意に介さず。 緩く目を細めて微笑みながら天使はこう続けた。]
兎も角候補生おめでとう、 君は天に選ばれたんだ。
[す、と手を出し、突然指を鳴らし始める。 すると何処からともなく音楽が流れ始め―――♪]
(319) 2020/01/07(Tue) 01時頃
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♪ Bless for lucky girl! 百合をサックスにメッセンジャー 好いニュースだけをどうぞ Bless for your future! 瞬間最大幸福もアップデート 待ったなしのワールドレコード
厩で歌う少年少女だって 星々されありゃダンスフロア 水もシャンパンに変えてちゃって カウントダウンもかったるいな? (アーメン!)ほらな上々だ リズム取ったならClap your hands!
(326) 2020/01/07(Tue) 01時頃
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♪ Joyful, 光の海にキラキラと乱れて シャンパンタワーに火を灯せ 聖人聖女ステップ踏んで 誠心誠意歓喜を歌え
Joyful, 君の路に遥かな希望を ニューステージに足を踏み出したのなら これからだって続くのさ 幸福絶倒の明日明後日へ
[天使が曲の手拍子に合わせて指を鳴らす度に、何処からともなく魔法のようにサンバアレンジ、サンバダンサー、派手な山車、謎のエフェクトが増えていく。 曲を終える頃には、山のような高さの階段の上、派手な羽飾りのついた玉座に座るヨーランダ。足元にはレッドカーペット、それを取り囲むように大量のサンバダンサーと演奏者達。背景の山車からは派手な花火が上がっていたが、それらも天使がひとつ指を鳴らせば一気に掻き消えた。
ヨーランダの配置諸共先程までの屋上の様子に戻り、代わりと言う様にその場に残ったのは、ひらひらと落ちる派手な色の羽だけだ。]
(328) 2020/01/07(Tue) 01時頃
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……、んん?
思ったより反応が薄いなあ… 今時の子というのはクールだと言うが… これが時代という奴かねぇ… 天に〜なんて言えば、昔は 感涙しちゃう子も居たというのに あ〜いやそれはこの国の話じゃなかったっけか…?
[漸くそこで相手の様子に気付いたらしい。 ヨーランダの顔を覗き込みながら、老翁めいた言葉を落とす。整った紫の瞳は、触れてしまいそうな程の距離に物怖じもせずじっとヨーランダを映している]
…若しや、だが。 今、不安だったりするかい?
(340) 2020/01/07(Tue) 01時半頃
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…――まず。選ばれた、という事は、 素直に受け止めていい。誇っていいんだよ。
あれは要は抜き打ちチェックだ。 何気ない日々の積み重ねに いちいち気を配れてるかも判らないだろ?
それを踏まえた上で、 君を素敵な子だ、と他の人が認めたんだ。
君は本当に凄い子だとも。 若しこの結果に努力があったのなら、尚更ね。
人に認めてもらう、というのは 如何あれ、素敵な事だと思う。
おめでとう。良かったね。
(341) 2020/01/07(Tue) 01時半頃
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[>>341そう言って、彼女へ微笑むと 詰めていた距離を離す。]
あと不安だとしたら… そうだな…天使が何をする人か、かな? この歳の子はあれだ、進路とか 気にするものだろ?
――君が天使になった時。 天が君に何を頼むかは、正直私には判断できない。 私はそういう部署にはついてないし… 主とは付き合いも長いが、彼、 ハードモードプレイとかが趣味だからねえ。 その道が楽かどうか、そういう判断はいまいちだ。
だが彼は君を見ている。 君に、無意味な苦しみを与えたりはしないさ。 それが試練の道だとしても、 全く意味の無いものでは無い。
(350) 2020/01/07(Tue) 02時頃
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…そうだな。 寧ろ此れは、アピールの場だと思いなさい。
彼はきっと、君の素敵な処を見て 相応しい役目を与えてくれる。
若し君が天使になったなら、 君が天使になってしたい事。 それがどんなに素敵な事かを 彼に伝えるように、この候補生の時間を過ごす。
大丈夫、彼は君を見てくれている。 だから君を天使候補生に選んだんだ。 練習舞台だって舞台は舞台。 其処に立った君は君らしい天使の在り方を 彼に見せてあげる。
…そういう考え方は、如何だい?
(351) 2020/01/07(Tue) 02時頃
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―――まあ、私個人の考えでしかないから 話半分に………、
[一つ肩を竦め、天使はゆっくりと下を向いてから 上を向き…やがて大きなため息を落とした]
っ、はああ〜〜〜〜 いや、私こういう…真面目な…進路?相談? みたいな話は苦手でね?? 初対面だし後輩候補だし空気を読んで話はしたが ああ〜持病の癪が出そうだえ゛っほえ゛ほ…
[わざとらしい咳を落としてから、 天使はヨーランダの持つ弁当に指をさした]
休憩休憩、休憩しよう。 そも、話の華を咲かすなら、 こういうものを食べた方がいい、だろ?
(352) 2020/01/07(Tue) 02時半頃
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[弁当を広げ始めたヨーランダが食べようとする様子を、天使は微笑みながら眺めているだけ。食事がてらと呼び出した本人は特に食事を持ってきてはいない。かと言って広げた弁当に集る真似もしなかった。]
ああ、そうだ。 小鳥は何か連絡先は持っているかい?
[そう問われ、咄嗟にスマホを出してしまったヨーランダは、あまりに根が善良過ぎたのだろう。 「少し借りるよ」と言葉をかけるや否や、スマホを手に取られ、あれよあれよという間に、連絡先が交換され、画面には見知らぬ連絡先が映し出されていた。]
はい此れ、私の連絡先。気軽に相談してくれ。 あまり重たい話や面倒くさい話は勘弁だが、 簡単な疑問や雑談くらいは寧ろ歓迎だ。 老人の娯楽相手に、とでも思ってくれ。
遠慮は要らない、何せ私はエンジェルさん。 話し相手が私の今の仕事だからねぇ。 同僚との雑談が仕事に換算される訳だから、 私にもきちんと利はあるのさ。
(354) 2020/01/07(Tue) 02時半頃
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そんな畏まることはない。 そりゃ君の歳より天使歴は呆れる程長いが、 今も尚下働きしてるような不良天使だ。
気軽に接しなさい。 え〜とあれだ、友達のバイト先の先輩、 くらいのものだと思って。
[>>353友人からの皮肉だろう様付けを、 受け流すように肩を竦め]
んん、役職名だからねえ。 そも君たちが付けたものだぞ?それは。 ちょっとホラーな噂話と名前が被ってるから、 風評被害良くないと 本物の天使の私が駆り出されている訳で。
[キラ呼びには、うんうんと頷いて見せる始末だ]
(356) 2020/01/07(Tue) 02時半頃
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おや、それは勿論だ。彼女には選択肢がある。 ただ、私達は優秀な彼女にこういう道もあるよ、 とセールスしてるだけさ。
何、天使は大事な仕事だと思っているよ。 君達がイメージするような、 天使らしい人助けだって可能だからねえ。
[保護者のような物言い>>355も、変わらぬ微笑みで返して。 シロ、との名前に暫く首を傾げたが、先程の騒動を思い出し得心したように何度も頷いた。少し物ボケのある老人のような動きだった。]
小鳥、君もなかなか善い友達を持ったものだねえ。 君の進路を案じてくれる友達なんて、 実に美しい青春じゃないか。うんうん。
……んん? スカウトさんだけじゃ信じられなかったかい? 彼なら判りやすい証拠の羽だって見せてくれたろうに。 まあ、物量で信心の決め手になったなら此れ幸い。 後で彼にも信者が増えたと伝えてやろう。
(364) 2020/01/07(Tue) 03時頃
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そうかい? スカウトさんとどっこいに思うが… 彼曰く、あれは…え〜… タートル?コーディネートらしいし。 そういうならなんか良くは知らないが カッコいいというものなんだろ?
いやあ如何だろう? 布一枚が流行りだった時期もあるし、 あれも文化として残ってるしねえ。
ビジネス系…?は判らないから何ともだ。
こう見えて私も年寄りだから。 あまりお洒落は詳しくないからなあ。
[諸々間違えながら、弁当を囲み 青年はのんびりと雑談を返している…]
(365) 2020/01/07(Tue) 03時半頃
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ん、
[ヨーランダへスマホを返す先に、 桐野からスマホが差し出される。>>358 幾度か瞬きして、その顔を見る。 やがて、ふ、と紫の目を細めると] …おやおや。そうなのかい? 其れは知らなかったな。 天使は長いが、まだまだだった。
いや、僥倖僥倖。 思いがけず善い顧客を得てしまった。 え〜と…こういうのは、ういんういん?だったか。
(366) 2020/01/07(Tue) 03時半頃
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勿論だとも、頼れる子羊。 便利だと約束しよう。 仕事柄、人には言えぬ話だってよく聞くものだ。 [それを受け取り、連絡先を交換する。微笑みを浮かべ、スマホを返した。画面に映るのは見知らぬ連絡先だ**]
はい。宜しくどうぞ。
(367) 2020/01/07(Tue) 03時半頃
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―回想: 天獄学園、朝、廊下にて ―
善い子。
[>>401分かったと聞けば頷いて返し。 自分の事も覚えている、と言われれば 少し目を瞬かせた。少しだけ、静かに息を深く吸う。 絵画のような整えられた微笑みから、 ほんの微かだが、より自然な笑みが浮かんでいた。]
――… おや、それは有難いなぁ。 うんうん、何よりだ。君も、私もね。
[笑う様の後、まるで天使と聞いて、羽を隠してある己の背をちらりと見る。もう一度女子高生の方を見て、冗談のように肩をすくませた]
(422) 2020/01/07(Tue) 17時頃
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[そうして女子高生と別れた後。 青年は廊下をゆっくりと歩いていく。 ゴミ箱を抱えたままの腕で胃のあたりを軽く擦った。
ぺたぺたと進む素足の音合わせて、 鼻歌から歌が乗る―――…♪]
(423) 2020/01/07(Tue) 17時頃
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♪ 幼い目には魔法が映ってた 剣と杖はそこら中にあった 白線外の奈落 中空に立つ 君のヒーローは今何処旅してる?
凍えそうかい?その足は 冷えたガラスの靴脱ぎ捨てて ブルーバック飛び込んだ先 君の番は何時だって春
(424) 2020/01/07(Tue) 17時頃
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♪ 主役の居ない舞台 カーテンは既にもう開いてる 野次馬なんか見えない程 誰にでも落ちるスポットライト 主役の居ない舞台 歓声は今も鳴り響いてる 「はいカット」なんて野暮も無し だって ここに監督は居ないんだ
だから 誰にでも成れる 誰だってOne star
青い歓声が響いてる
(425) 2020/01/07(Tue) 17時頃
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[ 『がちゃっ、』 ]
(426) 2020/01/07(Tue) 17時頃
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[音楽が終わると同時。 硬質なガラス音が大きく廊下に響いた。
見れば抱えていたゴミ箱が、するりと指を抜け 青年の手から落ちていた。]
(427) 2020/01/07(Tue) 17時頃
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ん、
おお? いかん。危ない危ない…
[そこそこ重量があるせいだろう。 ゴミ箱は床へまっすぐ落ちて倒れることはなく、 幸い中身が再び散らばる事は無かった。
何て事も無くいつもの天使の微笑みを浮かべ。 ゴミ箱を抱え直し、青年は腰を労わりながら 廊下を歩いて行ったのだった**]
(428) 2020/01/07(Tue) 17時頃
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― 天獄学園:昼休み・屋上 ―
[>>482 下げた頭に首を傾げ]
? んん? 何、謝る事は無いさ。
笑うって事は、君にとっての益だったのだろ? なら其れは、私にとっても益だ。
先輩とは言ったが、私は下々の天使。 立場が別に偉いわけでもないし、 大丈夫、気兼ね無く相手してくれていい。
[紫の目を緩く細めて微笑んだ。]
(522) 2020/01/08(Wed) 00時頃
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[>>487 此方の様子を伺う様も気にせず、 弁当をつつく様を、変わらぬ微笑みで見つめていれば]
ん? 何だい? 小鳥。
[役職名でも、あだ名でも何方だろうと心底構わなかったが、この真摯な少女は気にかけたようだ。 呼びかけられて、傾ぐ首に、優しく声を掛ける。]
呼びやすい方でいいよ。
(523) 2020/01/08(Wed) 00時頃
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何、全然だ。気にしないでくれ。 相談に乗るのが私の仕事。 君との相談も、私にとっての利だからね。
[>>488>>491 頭を下げるヨーランダが、ぽつぽつと 語る様を微笑みを浮かべながら見守る。]
うん。其れでいいよ。 成るかも成れるかもまずは置いといて。
君が此れから見るのは、君の知らない新しい世界だ。 其処で、自分がどんな素敵な事がしたいか 考える。やってみる。
白いページに絵を描くような、そんな無垢な考えでも。 それでも良いと、私は思うよ。 楽しみながら、やってみなさい。
(524) 2020/01/08(Wed) 00時頃
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―――あとは、そうだな。
[挨拶のようにヨーランダの組んだ手に、そっと手を添えて優しく引き寄せ、まるで挨拶のように己の額に当てる]
気兼ねなく、だよ。小鳥。 私にそんな畏まることはないよ。
天使〜とかそういうのは抜きで、気軽に相手してくれ。 そういうのがあると、 君の本音がなかなか出にくいかもだろ? すると、なんと。私の仕事が難しくなってしまうんだ。
[する、と彼女の手を離すと 冗談めかして首をかしげて見せた]
まあ、何時もの癖だったかもしれないがね?
(525) 2020/01/08(Wed) 00時頃
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[>>493 弁当の中身に視線を泳がせる様子を 「何を食べるのか迷っている」と見ていた天使は、 ふいの提案に、目を瞬かせてから微笑み返し]
私? 私は食べなくても大丈夫。 そういうのは娯楽みたいなものだ。 私にとっての食は、奉仕みたいなとこあるから。 君たちの行いが私を満たしてくれるというか。 あとは…うん、まあ。あるにはあるが。 とにかく、気にせず食べると良い。 [続くヨーランダの言葉。 よく喋る青年に、判りやすく間が生まれた。 やがて、まるでふ、と息が抜けるように 整いすぎた笑顔から、微かに自然な笑みを浮かぶ。]
(546) 2020/01/08(Wed) 01時頃
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―――、成程、そう来るとはなあ。 いや一本取られた。 そうだねぇ。君がそれを「素敵な事」だと思うなら、 私もお言葉に甘えようか。
[掌の上のオレンジが入った容器を、彼女の掌ごと優しく掴み、オレンジを手に取ると口に入れた。噛みしめるように咀嚼し呑み込んで、]
………うん、美味しい。 此れが、分かち合うからこその幸せ、という奴、かな?
[早速彼女が試した「素敵な事」を確認するように、 冗談めかして首を傾げ、ゆっくりと頷いて見せた]
うん。これなら私も満ちるようだ。 有難う、ご馳走様。君は気が利く子だね。
[掴んだ彼女の手。包むようにしてから、ゆっくりと青年は手を離す。]
(547) 2020/01/08(Wed) 01時頃
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………ん? ああ〜、でも分かち合うなら 私も何か用意しなくては、だ。
[思い出したようにぽんと手を打つと、 ストールのかかった背中に手を伸ばす]
そうそう、忘れていた。 確かこの辺に…あだだあだだだだあだ、 羽根が引っ掛かってるいだだだだ
[間抜けな悲鳴を上げながら、やがて出してきたのはビニール袋に入った何の変哲もない、学校の自販で買える缶ココアだ。
まさか体温で温めたのか…?と疑う所から出したが、 温くならないよう、カイロ代わりにもなっている 羽根の暖かさを利用していたのである。体温よりはずっと熱い、自販機で買ったばかりの熱さはあった。]
(548) 2020/01/08(Wed) 01時頃
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はい此れ。皆で飲みなさい。 寒空に呼び出したのはこっちだからねぇ。
[ビニール袋に入っているのは、此処に居る人数よりも少し多いくらい。ヨーランダが来る前に雑に買ったのだろう。 まるで、家のお菓子を押し付けてくる親戚の老人のような言い回しを使いつつ。代表一名として、とりあえずヨーランダへ手渡した。]
(550) 2020/01/08(Wed) 01時頃
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─屋上/昼休み─
[>>565 悪態のような否定に微笑みながら聞き。] ん、任された。伝えておくよ。
[同僚へ無暗に噛みついた事を了承するよう優しく頷いた。 良くは知らないが、彼がそれが過ちだったと謝罪するならそれでいい。そも、攫う形で連れて行ったのなら不審も尤も。 この腐れ縁を自称する子がそう思うだろうのも得心がいく。]
[パンを齧りながらウケる様に、 「おや、喉に詰まるよ」等とのんびりと返しながら]
いやいや、私も日本勤務が長いからねぇ。 逆に横文字とか、他はさっぱりになってきた。
[触れてやらない優しさを知らぬ間に享受していたりした。]
(584) 2020/01/08(Wed) 02時頃
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[計算高いと言われても 「おや、合ってたらしいのになあ」と微笑みで流す。 口は厳しいようだが、礼>>569はきちんとする辺りに 青年は老人のように幾度か頷きながら]
? んん? どちらかというと、 脇から二の腕にかけてと…肩甲骨…の内側…? あたりか…??
[人体に於いて其処に収納スペースは無い。 そして二の腕と肩甲骨間はココアを仕舞うには 距離が離れすぎている。 ギャラクシー。人体(天使)の不思議である。
別の忌避感があるかもしれないワードを 自身に四次元ポケットめいた疑惑を上げつつ 首を傾げながらそう答えた。]
(587) 2020/01/08(Wed) 02時頃
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[―――そうして弁当が空になる頃、一しきりの質問や雑談を仕舞いにして。青年は屋上に座っていた重い腰をありきたりな掛け声と共に上げて立ち上がる。]
さて、お邪魔してしまったね。
連絡先も渡したし、 華やぐ青春の短いひと時を これ以上老人が貰うというのも憚られる。 此処らでそろそろお暇させて貰おう。
それじゃあね。 皆、善き青春を送ってくれ。
[そう言って、その場にいる者に手を振って ぺたぺたと屋上のフェンスに向かって歩き出した。 ストールの内側に隠した羽を大きく伸ばすように広げると、 普通の人には不可視の存在に成り替わる。
ヨーランダには虹のような煌めきが、飛び立つようにフェンスを越えて、校舎外、地面へと着陸する様が見えるだろう。
そうして、天使は校内を散歩するようにして歩いて行った。**]
(589) 2020/01/08(Wed) 02時頃
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