52 薔薇恋獄
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― 旅行初日 ―
(#0) 2011/05/16(Mon) 00時頃
[ がた、がたと。時折段差で大きく揺れながら一行を乗せたバスが山道を進んでいく ]
[ 運転するのは克希の叔父だった。叔父は気さくに皆に話しかける ]
『皆、よく来たね。なんにもない田舎だが、ゆっくりしていってくれ。
ああ、それから帰りには是非、駅前の土産屋で土産を買っていってくれないか。
あそこの店主は僕の友人なんだが、ここ数年妙な噂のせいで客足が遠のいてて……っていつも嘆いているんだ。
亡霊目当ての客は来るが、土産には見向きもしないらしくてね、ははは』
[ 妙な噂?亡霊? ]
[ バス中に聞こえるその大きな声は、皆の耳にも届いただろう。克希はその話を知っていたのか、何処にでもある怪談話だよ、と笑う。叔父も頷いて、言う ]
『そうそう。ただの怪談話だから気にすることはない。
それにこれは、怪談と言うのも"彼女"に申し訳ない、悲しい恋物語だよ』
(#1) 2011/05/16(Mon) 00時頃
『……今から百年以上前。森の近くには薔薇が綺麗に咲く、お金持ちのお屋敷があった。
そこには美丈夫な跡取り息子と、平凡な使用人の娘がいて……経緯は置いといて二人は恋に落ちたんだ。
当然これは身分違いの許されない恋だった。
それでも、いつか二人が誰の邪魔もなく結ばれる日を夢みて隠れて愛を重ねたそうだよ。
だが、ある日とうとう当主に関係がばれてしまってね。
使用人の娘は屋敷を追い出されて、そのまま森の中に消えたのが最後、行方不明。
遺体も出なかったそうだ。……と、ここまでは、よくある悲恋話なんだが。
数年後、跡取り息子が見合い相手と結婚したその直後から屋敷には不幸が相次いだんだ。
まずは当主の急死、後を追うようにその妻。息子の妻も妊娠したのがわかった途端に子どもごと事故死した。
残された使用人と息子はあの娘の祟りだと怯えて、お祓いだのなんだの色々やったらしいが……駄目だった。
最後には原因不明の火事で屋敷は半壊。一家は滅びてしまった……というわけさ』
[ その後、ずっとほったらかしにされていた屋敷跡を叔父さんが買い取って改築したのが今の別荘なんだ、と克希が付け足す ]
(#2) 2011/05/16(Mon) 00時頃
『この話は本来ならここで終わりなんだけれど、最近、森の奥にその娘の亡霊がいるだなんて噂が立ってしまってね。
しかもオカルト系の雑誌で特集ページまで組まれたらしくて。
薔薇の香りを纏った女の亡霊がいる、とか、カップルで行くと嫉妬されて祟られる、とか。
……誰が言い出したのやら、この土地一帯に薔薇恋獄(そうびれんごく)なんて妙な名前までつけられてしまって。
さっきも言った通り、亡霊目当ての客ばっかりになってしまって色々大変らしい。
――っと、そんな話をしているうちに着いてしまったな』
[ 車が停まる。車道が機能しているのはここまでで、後は別荘まで遊歩道のような緩い階段を暫く歩く必要があるようだ。克希が、ここから別荘までは5分ちょっと歩けばつくよ、と補足する ]
『僕は一度食料品を買いに下山するよ。また後で。それから天気予報ではじきに雨が降るそうだから、急いだほうがいい』
[ 全員が車から荷物と共に降りたのを確認すれば、一行を乗せたバスは細い道を器用にUターンして引き返していく ]
[ *それを見計らったかのようなタイミングで空が厚い雲に覆われ始めた。もう暫くすれば、雨が降り始めるだろう* ]
(#3) 2011/05/16(Mon) 00時頃
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