26 Fairy Tales Ep.4
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情報、か。
―― 昨日の夜にポルクスっていう人狼とやり会ったぜ。 そいつは、…狼なのに首輪つけてて
それから、後ろ足に怪我してた人狼だった。**
(207) 2010/08/10(Tue) 23時頃
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………知っておかなきゃいけないこと…?
[首を傾げてお兄ちゃんを見上げました。 大精霊って、もしかして――――。]
龍神さまのことかなぁ……。 ここ?お兄ちゃんの? ………う、うん…頑張って、読む、よ……。 だいじょうぶっ!おべんきょうはしたもん…。
[指さされたところは勇気の精霊について書いてあるみたいだけど。 難しいこと書いてあって、あんまり読めませんでした。 それからお兄ちゃんが話す、この村のこと。 たくさんの人が知った事件、それは、きっと――――。]
(208) 2010/08/10(Tue) 23時頃
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[お邪魔しますと言いながら診療所へ入る。]
会えるには会えたけれど…。
[決定的な会話はすることができなかったため語尾を濁し視線を床に落とす]
(209) 2010/08/10(Tue) 23時頃
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[真剣な顔で喋るお兄ちゃんの顔を黙って見上げて。 沈黙の後、困ったような顔をしたのが見えて。 逆に笑ってみせました。]
うん、だいじょうぶっ。
[心が痛いのは―――――。]
うんっ、一緒に行こう! でもね、お兄ちゃん。 わたしは誰もころさない。ころさせない。 大事な友達だから、諦めない。
[伸ばされた手をぎゅっと掴みました。 大きな手でした。 お父さんの手もこんなに大きかったのかな? 本を反対の腕で抱えたままだからちょっと遅かったけど診療所に向かいます。]
(210) 2010/08/10(Tue) 23時頃
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首輪・・・ねぇ・・・?
[フランシスカは不可思議そうに首を傾げる]
たいてい、野生の何かかと思ってたけれど。 「ヤツら」の中には人間に飼われていたのもいるのかしらね?
[少し、間をおいて]
ま、「ヤツら」をペット扱いしようだなんて随分と趣味が悪いように思えるけど。
[フランシスカは無残な傷跡が残る自警団の者の姿を見て、眉間にしわを寄せながら、言の葉をつないだ。]
(211) 2010/08/10(Tue) 23時頃
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踊り手 フランシスカは、不意に意識が遠のきそうになり、体勢を崩す。
2010/08/10(Tue) 23時頃
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最近は、食欲が無くて。
[片手でお茶のカップを持ちながらも。 もう片方の手は胸に当てられたまま。]
……グロリアが、何をしたのか。 知りたいですか?
[ソフィアの口から出るグロリアへの不信の言葉に。 痛みに表情を僅か歪めながら立ち上がり。 背後からソフィアの肩に手を置いて、耳元で囁く。]
オスカーに、何をする気か――。
[語る言葉は出任せ。 にたりと笑う気配だけは伝わるか。]
(212) 2010/08/10(Tue) 23時半頃
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[一呼吸、間が空いて。]
俺は、生きていたいだけですよ。
(213) 2010/08/10(Tue) 23時半頃
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―回想/診療所― [本を両手に抱えたまま黙って他の人の話を聞いていました。 途中分からなくなりそうだったけど。 口をはさまず、やっぱり黙って話を聞きました。]
……ポルクス…。
[夢で聞こえた名前。 それが誰の名前なのか、今は分かりません。]
―回想了―
(214) 2010/08/10(Tue) 23時半頃
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―――…いよ 何もッ! おかしくなんてないよ!
[笑む気配に珍しく他者に声を荒げ振り返る。 軋む身は其れでもテッドの身ほど動きを制限はしない。
笑む気配に革の鞘から抜きテッドの首元へ向ける、 儀式用のナイフは血に濡れたようにあかい]
いきたいなら一緒にいきればいい 仕返しがしたければ僕を食べればいい
君が是以上に誰か殺すなら グロリアの次は…
―――君を殺す…
(215) 2010/08/10(Tue) 23時半頃
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店番 ソフィアは、若者 テッドの瞳を見据えて低く囁く―――ナイフを握る手は、震えて…
2010/08/10(Tue) 23時半頃
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[傷が熱い… どうしよう…。 放って置きすぎたかな。
どうしよう、治療したら行かないといけないのに…。
でも、これが気づかれたら… 止められる?
それは、駄目… どうしよう…。]
(216) 2010/08/10(Tue) 23時半頃
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良家の娘 グロリアは、できるだけ音を立てないよう壁際に移動すると崩れるように座り込む。
2010/08/10(Tue) 23時半頃
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―診療所―
…………。
[黙ってお兄ちゃんたちの話を聞いていました。 理解できないことは恥ずべきこと。 悔しさに唇を少し噛んで、本をまたぎゅっと握りました。 色黒のお姉さんがいろいろ話をしています。]
ペット……。
[なんだか心が痛かったです。 お姉さんが体勢を崩したのを見てびっくりしてそちらを見てました。 声をかけられなかったのは緊張してたからです。]
(217) 2010/08/10(Tue) 23時半頃
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人狼が人間に飼われるもンか。 ……ポルクスだったんだ、尚更だ。
[肩を落としながらそう言って 背後からの音に驚き振り返る。]
――― オスカー!大丈夫か?
…、…オスカー、だよな?**
(218) 2010/08/11(Wed) 00時頃
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――――……ッ!
[怒声と共に突きつけられるナイフ。 震える刃は『証』の無い首元の皮一枚掠め。 ひやりとした感触を伝える。
見据える瞳から、赤みを帯びる瞳は視線は逸らさず。 その顔は笑んだまま。]
俺は、生きられない。 喰らって糧にしてやる気も起きない。
……是以上殺すなら―――。 ねえ、ソフィアさん。 あなたは、不問にするんですか?
死んだ彼らのことはどうでもいいんですね。
(219) 2010/08/11(Wed) 00時頃
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良家の息子 ルーカスは、良家の娘 グロリアの姿をしたオスカーに右手を伸ばした
2010/08/11(Wed) 00時頃
若者 テッドは、店番 ソフィアを見詰めたまま、逃げようとはしない。
2010/08/11(Wed) 00時頃
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オスカー・・・?
[体勢を崩した先に見えたのはどう考えても女性の姿。]
ルーカス、何を言っているの・・・?
[フランシスカは不可思議そうにルーカスを見つめる。]
(220) 2010/08/11(Wed) 00時頃
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わらうなッ!!! 君は人を―――殺したんだぞッ!
[テッドの面から笑みは消えずナイフでなく、 肘で抑え付けるように胸を押す]
…いいわけないに 決まってるじゃないか 其れでも死んだ人たちは
―――生き返らないんだよ…
[テッドの首筋へ添えたナイフは力なく脇へおりて、 鞘と柄を両の手でばらばらに握り締め口唇を噛む]
其れでも僕は生きてる テッドも未だ生きてるじゃない 生きる為に少しは足掻いてよ
一緒にいきてなければ詰る事も出来ないじゃない
(221) 2010/08/11(Wed) 00時頃
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[ぼやける視線でルーカスを見上げる。]
……お兄ちゃん…!おじいちゃんに 怪我……。
[傷が熱を持ち頭がぼんやりする。 こんな所で倒れる訳にはいかないのに意識が保てない――]
……ぃかな……いと……。
(222) 2010/08/11(Wed) 00時頃
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良家の娘 グロリアは、力なく壁に寄りかかり荒い息遣いをしている。
2010/08/11(Wed) 00時頃
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…………あれは…どう見たってお姉ちゃんなのに…。 オスカー兄さんなの…?
[そうお兄ちゃんが言ってて。 お姉ちゃんが答えてる。]
………何が起こってるの…? じゃあ、お姉ちゃんどこにいるの…。
[身体が震えてきました。 人狼以外の何かがいるのかもしれない。]
(223) 2010/08/11(Wed) 00時頃
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そう、人間を殺した。
[すっと笑みが失せ。 胸を押され、ふらつき一歩後退る。]
死者は生き返らない。 それも当たり前。
だから、なんです?
[赤く染まった瞳は降ろされるナイフを追い。]
(224) 2010/08/11(Wed) 00時半頃
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そんな事、知ったことか。
俺は死ぬ。 だからみんな死ね。
[ゼィと苦しげな深い溜息をつき。]
俺が、生きる為に足掻かなかったとでも思っているんですか。
誰も彼も奇麗事ばっかり言って。 一緒に生きたいなんて心にも無いことを。
[ふいっと逸らす視線。 赤色は褪せ、暗い蔭のかかる赤茶に戻る。]
(225) 2010/08/11(Wed) 00時半頃
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……君の「お姉ちゃん」は…―― ……――ボクの推測が正しければ、此処。
[じっとルーカスやフランシスカの会話を聞いて居た老医師が重い口を開いたのは アイリス=ルベライトの遺体の近く。
オスカーがグロリアだ、という事に不思議そうにするフランシスカには、簡単に事の経緯を説明してから]
…オスカー、…――だよね? どうかした?
[グロリア=オルグイユの姿をしたオスカーを名乗る娘に、声をかけた。]
何処か辛い?
(226) 2010/08/11(Wed) 00時半頃
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…オスカーは嘘を吐くような子じゃない テッドはきっとよくなる
でも是以上に人を殺めるなら 快復するよりも前に僕が君を殺すよ
[逸らされる視線は常の色を取り戻すから、 鞘に刃を収め顔を覗かずに瞬く。
机に向かえばオスカーの分のお茶を飲み干し、 テッドに向き直り真っ直ぐに彼を見詰める]
僕は君とも一緒にいきたい
[嘘はなくも咳き込むのを我慢しているのか如何かは、 傍目には判らないのかも知れないけれど言い切った]
オスカーが心配だから僕はいくけど… 休んでいって呉れて構わないから
(227) 2010/08/11(Wed) 00時半頃
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な、なんですって?
[事の顛末が理解できないフランシスカが混乱したようにロミオを見ると]
何がいったいどうなってるというの?
[フランシスカは困惑するようにその場に*へたり込む*]
(228) 2010/08/11(Wed) 00時半頃
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― 回想/風邪 ―
[あれは、いつだったかな――
ぼくはひどい熱を出して寝込んでしまって、お母さんとお父さんにひどく心配されて、かまってくれるのが嬉しかったけれどぼくは…]
……ん へえき、ねてるから……
[二人の仕事の邪魔をしたくなくてそんな小さな嘘をついた。 体が熱くてだるくて、何より寂しかった―――]
(229) 2010/08/11(Wed) 00時半頃
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― 回想/お見舞い ―
[一人きりが寂しくて悲しくてベットの中で泣いていたあの時、ぼくの部屋の窓が鳴って――]
―― おにいちゃん、おねえちゃん、ぐろりあ…!
[三人が、窓からだったけれど現れた時すごく嬉しかった。 お兄ちゃんはぼくの頭を心配しながら撫でてくれたし、 お姉ちゃんはいつかの>>1:1花の腕輪を、 グロリアは花束を持ってきてくれたっけ――]
― 回想了 ―
――― お兄ちゃん お姉ちゃん グロリア
だいすき…。
(230) 2010/08/11(Wed) 00時半頃
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良家の娘 グロリアは、どこか嬉しそうに微笑むと気を*失った。*
2010/08/11(Wed) 00時半頃
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………お姉ちゃん……がその女の人…?
[けれど様子がおかしいのは。
その人がもう息をしてないだろうこと。 それは自分の知っているお姉ちゃんではないこと。 あの日、宿の部屋に来たこの人はお姉ちゃんだったのかどうか。
今となっては分からない。 だって、この人、もう、動かない―――――。]
――――……わたしは。 お姉ちゃんを助けられなかったってこと…? そんなの…うそっ…!!
[けれど、苦しがるお姉ちゃんの姿の人。]
だけど…オスカー兄さんなの…?
[それが事実なら、嘘じゃないんだ。嘘じゃ。]
(231) 2010/08/11(Wed) 00時半頃
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まだ何ともだけれど…―― 少なくともボクが診た時、この娘さんは グロリア=オルグイユを名乗ったんだ。 それが本当なら、だけれど――
[ポーチュラカの言葉に、未だ推測の域が出ないんだ、と添えて。 ううううん、と唸り声を上げる。]
グロリア=オルグイユの姿をした彼女は今オスカーだと言って居て。 アイリス=ルベライトの姿をした彼女はグロリアだと言って居て。 なら、足りないのは、「オスカーの姿」と「アイリス=ルベライト」の中身。
…で、合って居る、かな…?
[整理も兼ねて呟く口元は 枯枝の手で覆われて]
(232) 2010/08/11(Wed) 00時半頃
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って、ああ!
[考えこんで居た事と 引き裂かれた死体の匂いで対応が遅れた事に 彼女が倒れる事でやっと気がつき]
ちょっと、誰か彼女を此処に寝かせて!
[気を失ったグロリアの肉体をベッドに寝かせ、腕の怪我を診ようと。 ぐ、と、少なくなった葉で かさかさの口唇を噛締めた。]
(233) 2010/08/11(Wed) 00時半頃
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あなたほど、俺はオスカーを信じてない。 けれど―――。
万が一にもよくなったら。 考えてあげますよ。 一緒に、生きるのを。
[無表情で抑揚のない言葉。 お茶を飲み干し、見詰めてくる瞬きすらしない瞳とは、もう目を合わさない。]
……ええ、遠慮なく。 休ませてもらいます。
………ハァ………。
[気力が尽きて。 短く息を吐くと、部屋の隅にへたり込む。]
(234) 2010/08/11(Wed) 01時頃
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………っ!!!
[おじいちゃんの言葉を聞いて。 それなら、あの女の人の中の人が。 オスカー兄さんの姿でいて、何かしようとしている?ってこと? でも、結局まだ分からない、分かるはずないんだ。]
おじいちゃん!!わたしも手伝う!!
[倒れたお姉ちゃん、…オスカー兄さん?を支えようとして。 寝かせるのを一生懸命手伝おうとしました。 でも、小さいせいなのかうまく支えられなかった。 それが、今の自分を象徴しているかのようでとても歯がゆかったです。]
(235) 2010/08/11(Wed) 01時頃
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ポーチュラカ嬢、有難う。
――意識を失ったようだね。 この怪我は、何処で彼女が?もしくは、オスカーが? 誰か、知ってる?
[右腕の怪我。 この姿に成ってから何かあったのか、それとも意識と共に受け継がれたものなのか――それが、識りたくて]
(236) 2010/08/11(Wed) 01時頃
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