202 月刊少女忍崎くん
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う、 う うわあああああ!? 総長が…
そ 総長が来る… ッ
[わなわなっとしていたが、ガッとタモツの胸ぐらをつかんだ。必死な顔で見つめる。 ここまで慌てる姿はめったにない。]
ど どーしよう二年ぶりだ!!
(117) 2014/11/15(Sat) 23時半頃
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ち゛ょ 、 っ
… ま、 お゛ ちづ け
[黙って話を背後で聞いていたけれど胸倉を掴まれれば軽く爪先立つ。栗栖は女子の中でも結構背は高いのだ。落ち着かせようと掴んでくる手に自分の手を添えて、どうどう、と動物を落ち着かせるみたいに手を何度か優しく叩く。
既に栗栖の友達は校門を過ぎて、小さくなって見える。あんな恰好を栗栖も昔していたのか、とぼんやり思いつつ。 過去に不良で、高校デビューしたの、みたいなキャラがいてもいいのではないか?と漫画のネタにならないかと考えてしまうのはどうやっても忍崎の影響だった。]
(118) 2014/11/16(Sun) 00時頃
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っ、はー。
[地面に足がちゃんとつけば、襟の辺りの形状を戻しつつ、]
ユキさん、だったか?
良かったじゃないか。 書道部、見に来てくれてるんだろ。
(119) 2014/11/16(Sun) 00時頃
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パフォーマンスにも間に合うといいな。
[総長という言葉を聞いても、やっぱりさほど気にせず。 どんな人にでも、書に触れてもらえる、という方が嬉しいと思う書道馬鹿っぷりを発揮した。
校門入口ではパンフを配っている生徒が、不良友達を知り合いでその後、突然男の胸倉を掴んだ栗栖を「恐怖対象」として見ていた。ある意味正しい。 なので、そっと配っている横に積んであるパンフを2部ほど貰った。]
ほらよ。 さ、行くぞ。
喉の渇きがそろそろ限界だ。
(120) 2014/11/16(Sun) 00時頃
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― 校内 自販機前 ―
[自販機で、柑橘系の炭酸を買えばその場で、半分くらい一気飲みする。喉がぐわっと痛みを感じる。たまらない。蓋が開いたまんまのペットボトルを栗栖の前に出して、]
ひと口いる?
[たこ焼きの時と同じように自然にそうする。]
(121) 2014/11/16(Sun) 00時頃
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これが落ち着いてられるかってんだよォオ!
[あわあわとしていたが、落ち着けと言われてもそう言ったが、ぽんぽんとリズムを取られると、はああああ…と長い息を吐いた。 そうだこいつに何言っても結局は意味なんてない。]
はああ…
[息とともに力を抜いた。 良かった、と言われると、…うん。と頷く。]
(122) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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…おまえにやったロケットのさァ 先住民なんだ…
[そう呟いた。 声色はやっぱりどこか、あこがれを残す。]
(123) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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[はーーー…と脱力している間にタモツがパンフレットをもらってきてくれる。舎弟っぽかった。 受付にどういった目で見られているかは気にしてなかったが、おどおどと盗み見られるようにみられると、あん?と睨み返してしまったのでさらに印象は下がっただろう。]
おう
[行くぞの言葉に返事をして、予定通りに自販機へと向かう事にする。]
(124) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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― 校内 自販機前 ―
ん
[柑橘系の炭酸を前に出されるとひとつ頷き受け取って一口のんだ。]
ぷは …あんがと
[礼を言いながらも続けてもう一口飲んだ。炭酸がしみ込むようなぱちぱちとした感覚。横を見るとタモツの姿がある。少しだけ笑みが浮かんだ。]
(125) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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よお っし!
[気合一言。]
タモツう パフォーマンス、がんばろーなっ
[ふふんっと笑いながら、さらに半分に減ったペットボトルを彼の前の前に突き出した。]
(126) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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手を抜く理由はない。
[書に関しては至極、真面目だ。故に、パフォーマンスも(準備段階含めてかなり面倒ではあったけれど)頑張るつもりではある。だいぶ減ったペットボトルが戻ってくれば、残りを一気飲みしてゴミ箱にぽいっと捨てた。]
…しかし、あのロケットは総長のだったのか。
[鎖が切れる程の年期もの。貰った時から少し傷があったりしたのは、きっと色々と激戦を共にしていたからか、と勝手に納得する。]
やらんからな?
[貰った今、そこには大事な王羲之の肖像画。やっぱり返せは通用しないぜオーラを出した。]
(127) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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ははっ そりゃそーだ
[投げられるペットボトルを視線で追った後、 ロケットの話にまあな、と軽く頬をかいて。]
あァん? やらんって、どっちかっつーと返す、だろォが
[返さないオーラを少しじと目でみたけれど。]
…ま、もーいらねェよ それはあんたにやったもんだからなっ
[無駄にどや顔をした。]
(128) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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んで、 この後どこいくんだっけ
とりあえずぶらぶらしてみっかァ!
[がしっとタモツの肩に腕を乗せた。]
(129) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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それを聞いて安心した。 よし、…ま、とりあえず白銀のクラスか写真部を目標に歩くか。
[胃も満たされたし、喉も潤った。 いざ、と校内をパンフレット片手に回り始めるが――――]
(130) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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見ろ、栗栖。 あのポスターの字。
あのポスターの「ね」だけ異常に味がある。
[廊下にべたべたと貼られているポスター。それを眺めながら内容を無視して字を観察している。文化祭は人の書いた字を色々と見れる機会でもあり、保としてはいい勉強になる、と思って過ごしている。]
(131) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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[それをきいた時、またはじまった。と思った。 こいつは本当に字が好きだなあと思いながらも視線の先を見る。]
あっほんとだ すげーこの ね の輪の部分 めっちゃ存在感!
[「たべにきてね!」のポスターでたべにきて、まではとてもバランスがよく見えるのに「ね」だけはわっかが大きくて踊りまくっている。わざとかそうでないのか判断しづらい。]
あっほらそのとなりのさー
[すっかり感化されているのかもしれない。 元々、綺麗な字に感動して書道部に入ったので素質はあったのかもしれなかった。そんな調子でポスターを見ながら廊下を歩く。]
(132) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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─ 人楼高校、写真部展示室 ─
[展示室に飾られた通学路の急坂は、 初めて鷹野と話した公園にも続く道だ。
ああ。そういえば、そんなこともあったな。と、 ふと、初めて話したときのことが思い出された。
あのときは徹夜明けで、 ネームが終わっていざ下書きを。と 思えば鳩の丁度いい資料がなく、 鳥を追いかけ、上を見上げながら走る──という不自然な苦しい姿勢での行動を強いられていたのだった。
おかげで軽く首を痛め、 暫く湿布が手放せない生活だった。]
(133) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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ジェームスは、──は。と、そこで何かに気づいたように動きを止めた。
2014/11/16(Sun) 00時半頃
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[昇る坂道を移した写真の前、 サァァ…… と 光のように理解が降りた。]
( そ う か ……!)
[よく考えればわかることだった。 出会いのときにヒントはあったのだから。]
(ああ……そうだったのか……)
[かわいそうだ。と栗栖が言った訳も、小柄な体格が良い。と言ったら何故かゆすられた理由にも、全て納得がいった気がした。]
(134) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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ジェームスは、── よし。と、心ひそかにひとつのことを決めた。
2014/11/16(Sun) 00時半頃
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─人楼高校、写真部展示教室─
[…彼に好意を抱いたあの日から、一年。
今現在。 好意を伝えたのにも関わらず、 彼に自分の意は伝わらず。
何をどうめぐり廻ったのか 彼のアシスタントになっている。]
[何故だろう…としみじみと自分の作品の前で感慨に浸り終えると そういえば、自分用のカメラの容量が不安だったのを思い出す。 まどかは自分の作品から傍らの忍崎へ振り返る]
(135) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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マドカは、何か思いついたような、納得がいったような忍崎の様子>>134には 首を傾げながら
2014/11/16(Sun) 00時半頃
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忍崎くん、ごめんっ
わたしちょっと部室行って 自分の分の写真、整理してこようかな。
[写真部の部室は展示教室から遠く離れているわけでもない。 それでも、写真の量はそこそこにある。少し時間はかかるだろう。 先に行ってて、とまどかは忍崎へ手を合わせて、 申し訳なさそうに眉を下げた。]
[喫茶店にお化け屋敷、クラスごとで催し物は様々だ。 資料撮りももちろんだが、ネタの為の取材なりなんなりが 彼にはまだまだあるだろう。 こんなことでまで自分の都合で付き合わせるのは少し悪い。
別行動は正直惜しいが、もう彼と回れないわけでもない。 むしろ、容量が足りなくなって貴重なシーンが 撮れなくなる方がよっぽど惜しい。]
(136) 2014/11/16(Sun) 01時頃
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[そして各教室展示へと視線を向けつつ歩いていると、人が多くてぶつかったのか栗栖の身体が急に接近して肩と肩が接する。それと同時に、耳元近くで、]
…、可愛らしいな。
(137) 2014/11/16(Sun) 01時頃
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整理終ったら、また資料撮り手伝うけど…! 今すぐ写真撮って!ってなったら、 メールしていいからねっ
[少し顔を赤くして念を押す。 念を押すくらいじゃないと、前みたいに遠慮>>0:252が から回るかもしれないと思ったからだ。
ね!?と忍崎へもう一度念を押して、 まどかは展示教室から部室に向かう廊下へと足を運んだ*]
(138) 2014/11/16(Sun) 01時頃
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[急接近に、ふ、と軽く見上げる。 距離が近い。
耳元で囁かれた言葉に、ひとつゆっくり瞬いて、]
――…
(139) 2014/11/16(Sun) 01時頃
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…どの字?
[視線をタモツの視線の先に合わせた。もう慣れてしまっている。 こういう時は決まって字の事に決まっていた。]
(140) 2014/11/16(Sun) 01時頃
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見ろ、あのクラスの看板の文字。 篆書を用いてアートと融合したかのような出来になっている。
[ピンクをベースとした看板で、象形文字みたいのを使いつつ花やリボンなどで看板全体を装飾していた。どうやら喫茶店をやっているクラスのようだ。]
ある意味これもまた、ひとつの作品だ。
[実に良い物を見た、という声色でうんうんと栗栖の横で頷いている。]
(141) 2014/11/16(Sun) 01時頃
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[やっぱな。と思いながらも視線を移した。]
うわほんと あーいいなー なるほど立体物を使うって手が…
いやうそだよ流石にそこまではやらねえって
[花やリボンに視線を移すと、じと目で見られた気がしてそこはちゃんと訂正する。
流石の文化祭だった。字馬鹿が興味を持ちそうな素材がそこかしこにある。でもこのペースで歩き回っていると、全部を回れる気はとてもしなかった。まあ、いいけど。]
(142) 2014/11/16(Sun) 01時頃
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作品展ではそういうのは却下だが、 来年の文化祭の作品ならいいんじゃないか。
普段できない作品作りができるのが醍醐味だが… まあ、来年は受験もあるから忙しいだろうが、
[書道のパフォーマンスも1,2年がメインで行うものだ。だから、後輩たちが来年の準備をしていているのを見ても、手伝う事は出来ても、もう参加はできない。
少し、しんみりとした空気が流れたその時、]
なあ、栗栖。 [真面目な顔で栗栖の方に顔を向けて、―――]
(143) 2014/11/16(Sun) 01時頃
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[ゆっくりと腕を上げれば、栗栖の顔――― よりさらに後ろ、]
あの後ろの看板の文字… 絶対、ゴロウ先輩の字だ。
ふぉぉぉお、…おぉぉ、流石だ。素晴らしい。 すまん、もう少し近くで―――
[感心した声を出せば、いそいそと足を運ぶ。 こうして、うろちょろうろちょろしながらの移動は時間ばかりが過ぎていくだろう。**]
(144) 2014/11/16(Sun) 01時頃
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ああなるほど? そう言った飾り方もあんのか
[悪くないな、と言いながら。>>143]
受験かあ…
[どーすっかな。と思う。そろそろ二年後半、進路は決めておかなくてはならない時期でもあった。 でもパフォーマンスは夏だし。夏なら出れるし。申し込みも春だし。引退は夏の後じゃん?で、3年になっても甲子園に出るつもりはなくはないけれど――1、2年が頑張るのなら、それを見守るのも一興とも思っていた。まあ騒がしく話し合いには混じるけど!それを止めるタモツの図まで想像は余裕だった。
多分、何事もなければこのまま部長を自分が継ぐのだろう。副部長は今の一年から選ばれるだろうし。――でも、と軽く視線だけでタモツを見る。でもすぐに視線は、ポスターに戻された。
少し、しんみりとした空気。]
(145) 2014/11/16(Sun) 01時頃
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…うん? なんだよ
[呼ばれて今度は顔を向けると真面目な顔だ。 まあ、真面目な顔はいつもっちゃいつもなんだけど。
ゆっくりあがる手に瞬いた。 このままだと顔に手がふれ――――]
(146) 2014/11/16(Sun) 01時頃
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