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[死体らを確かめるオレンジの様を、男は黙って見つめ、 なんの言動も返す事なく、あったが、 ただ一たび、眉を、口角を、震わせた。 その刹那が、彼に見て取られたか否かは、知れない]
え……えぇ、……ええ、そうですね…… もう、なにもない、何も……
[促され歩む、足取りは緩慢に]
(27) 2016/04/12(Tue) 21時頃
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[掃き溜めみたいな場所に産んでくれたが、この白人種にまぎれる肌と骨格を与えてくれた事だけは感謝してやってもいい。生きるに使うに便利という理由それだけで。
そんな当たり前の事はどうでもいい>>16と言いたげに、レッドの前を横切ると、恵まれた長さの大股で、子供ならば駆け足も必要な速度でアジト入り口前に停められた逃走車へ向かう。]
何処も何も…>>24
[グリーンが撃たれようがオレンジが撃たれようがどうでもいい。ホワイトの事など思い出しもしなかった。問題は、"誰が"撃ったかだ。千切れた電線の様に火花巻きちらすあのファッキン爺の、どうせ火元はその周りだろう。爺が撃ったか撃たれたか。大人しくくたばってくれているならそれでいいが、そんな二択を確認しに行くほど阿呆じゃない。一旦火の着いた爆弾に好き好んで近寄る奴が何処にいる?
逃げて撒いて棄ててなんて息を吸う前に習った筈だろ。]
(28) 2016/04/12(Tue) 21時半頃
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…あぁ、くっそ。
[キャデラックの運転席の扉を引くが、固い手応えが返るだけ。ご丁寧にロックして行きやがった馬鹿はだれだったか。
今はそれを考えるのも惜しいと、隣のカマロを試そうとして、ハンドルから顔を上げれば、近い場所から躙る砂の音>>17。男の首を掻き切ろうと剥き出しにされた刃がギラリ、カラリ乾いた空の太陽に照らされ、サイドウィンドウに反射した。]
(29) 2016/04/12(Tue) 21時半頃
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…あ゛ぁ゛?
[懐に忍ばせたままの右手を引き抜くと、グロック17、振り向き様、ナイフか、顔面か、長いリーチで殴り付ける様に振り抜いた。右二の腕を銀色が大きく切り裂いて過ぎた。]
fuckin………!
[反動でキャデラックに倒れるように背を凭れ、ノータイムで目測、レッドの胴体辺りに2発を放った。相手の体勢はどうだったか。
その銃声と被さる様に、ベレッタの嬌声が響き、リアウィンドウを弾けさせる。>>26*]
(30) 2016/04/12(Tue) 21時半頃
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――違いねえ。ぐぁっはッ
[ クズたちの殺し合いを間近で見るために支払われた、犬の命もおそらく無価値。視線の先で、オレンジの肩が上下したかと思うと、また目が合う。これ以上の皮肉やジョークは謹んで、緩く握った銃を揺すって肩を窄めて見せて。再びあっさり向けられた背は撃たず、奥へと消えるまでを見送った。
ひとりと、豚の屍骸だけの空間で。
外から届く銃声(>>26)を聞く]
( そうだ、 殺せ、死ね、全て )
[ ――銃を抱いて吐息を漏らす。 心臓は、ドクドク激しく鳴いている。 Like a virgin]
(31) 2016/04/12(Tue) 21時半頃
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[調べてる間もホワイトは何も言わなかったし、気配に変化もなかった。
振り返った後に窺ったホワイトの表情は変わらないように見えた。>>27 一度たりとて、俺には変わらないように見えたさ。 朝ダイナーで飯食ってる時から、此処で落ち合ってから、白人と黒人の撃ち合いショーを見たって直後ですらな。
それが何ていうか…若干不気味だ、とは思うものの今の俺の頭は浮き足立ってたし、足取りも軽かった。
ノロノロ歩くホワイトを追い抜いて、首だけ後ろへ向ける。]
(32) 2016/04/12(Tue) 22時頃
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そういやよ、お前は誰がイヌだと思ってんだ?
[世間話のように聞くのは、実際俺がそこまでイヌ探しに懸命にはなれてねえからだ。
というか、どうやって逃げるかってことしか考えてない。 クズどもが潰しあうなら好都合。 ついでにイヌもくたばってくれるなら万々歳。
逃げんのを邪魔されるんだったら、ブチ殺すしかねえかな、くらいなもんで。
そんな元いた地点に戻る最中のこと、外から銃声が聞こえた。>>26]
(33) 2016/04/12(Tue) 22時頃
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[確かに、危ねえ時には逃げて撒いて棄てて、そいつが上等だ。 俺も決めた事がなけりゃあ、 パープルと同じく逃げようとしていただろう。>>28
扉が開かず悪態をつくあいつ>>29と 近づく>>17レッドを見守る。 俺が放ったのは一発。 黒光りするグロック17の咆哮に紛れて。
その一発は、キャデラックのリアウィンドウを弾けさせ―― 晴天に光る雨粒みてェに、ガラスが散る。]
(34) 2016/04/12(Tue) 22時頃
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( 派手にやんねぇ…… )
[パープルの抵抗と、 レッドの挙動の仔細は詳しくは見えちゃいない。
何しろ接戦だ。 俺のベレッタが二発目を弾き出す、前に しずかに照準を合わせる。*]
(35) 2016/04/12(Tue) 22時頃
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…あんだよ、あっちもかよ。
[この時外から聞こえた銃声はいくつか、二か、三。>>30
ピンクか?パープルか?レッドか? 誰が、誰を、何でだ?
パープルはピリピリしてやがったし、 レッドはイヌ探しにご執心、 ピンクも何だか焦ってやがった、 どいつが引き金になってもおかしくはねえ。
数秒考え、やめた。 誰がくたばろうが関係ねえ。 いっそ3人とも死んでくれりゃあいい。*]
(36) 2016/04/12(Tue) 22時半頃
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……イヌ、い……イヌです、ですか、…… それは、……ええ……
[歩みゆく、其処にレッドから問いかけられれば、ぽつりと]
……ぶ、ブラウン、ブルー……は、違う…… 違った、のでしょうね、こんな…… こんな事になったのだから、そ、それは、そう、 は……は、派手な自滅とでもいうなら、し、知りませんけれど。
違わなくても、それは…… もう、問題にはなりえない、問題ではない、ですけれど。 死んでしまったなら、もう……
[それから、一息置き]
(37) 2016/04/12(Tue) 22時半頃
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……しょ、……わかってはいません、正直…… でも、逆に、それ……言うならば、あるいは、……
れ、レッドなんかは、イヌなら、あからさま過ぎて…… 好戦的、過ぎて、 い、イヌだったら、馬鹿……賢くは、ないと、思う…… 思います、けれど、
[重ねた、直後、新たな銃声。 黙り、あらぬ窓外を見た]
(38) 2016/04/12(Tue) 23時頃
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[ 男の生家は、肉屋だった。 縦斬りになった500キロもの枝肉を天井に吊るし 凍ったそれを、回転刃のカッターでバラしてゆく。
……その、バラすものが 枝肉から人間になったのは何時からだったろう。
既に物言わぬ肉も、 抱え込んだネタを喋らせる為に 生きたまま連れられた肉も 色々、
依頼の通り さんざ、さんざ、切り刻んで 男の視線がずれ始めたのは、その頃から。
今はもう、回転刃の使い方は忘れてしまった。 ]
(39) 2016/04/12(Tue) 23時頃
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[ 真一文字に結んだ口元で、 キャデラックの扉を握ったcolor>>29の後ろ。 車に落ちた男の影は、明らかに日常のそれではなく 殺す意思を以て、伸びて。
血塗れの車内を切り取ったサイドウインドウ ガラス越しに、彼と目が合った。
此方の手が届く前に揺れた、目の前の明るい髪。 咄嗟に愛器の目的を”掻き切る”から翻し 身を引きつつ、斜め上へと振り上げれば
確かな手応えが、 腕に、
……伝わる筈だった。 否、確かに伝わってはいたが、知覚できずにいた。 男の脳が、それ以上に揺れていたからだ。]
(40) 2016/04/12(Tue) 23時頃
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………っ、
[ 視界が揺れ、世界が大きく傾く。
Dang、と地面を踏みしめ耐えようとするが 堪え切れず身体はグロックが振りぬかれた方向へと流れ
……結果、恐らくそれは幸運として作用した。
3発の銃声を耳が捉えたが、 男にはどれが誰のものか判別がついていない。 己が浴びたかどうかすら理解する間も惜しんで ( 最も、理解できるほど脳は働いていなかったが )
地に屈むように折れた膝を、撥条のように蹴り伸ばし
下から彼の脇腹を抉り突き刺さんと、襲う。]
(41) 2016/04/12(Tue) 23時頃
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[ 吐く悪態も無く、飛んだサングラスの行方も見ず。
極限に集中している今だけは 確りと焦点の合った、血走る目を見開いて。
右目はグロックの弾倉部に潰されていたから 結局2つの瞳が揃うことは無かったが
男はそれにすらまだ、気付いていない。
目の前の獲物を殺す事しか考えていない脳は 半分になった視界すら 思考の端に追いやっていた。*]
(42) 2016/04/12(Tue) 23時頃
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ああ、彼奴らのどっちかがイヌだったんなら、よっぽどお互い気に入らなかったんだか… 気に入らなかったんだろうけどよ。
[ブルーのまだ光があった目玉を思い出しながら呟く。]
まあ、どっちにしろそうだな、死んじまったんだから問題はねえか。
[ホワイトの言葉が一呼吸置かれる間は歩みを緩めて先を待った。>>37]
(43) 2016/04/12(Tue) 23時頃
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ハハッ、レッドの野郎が馬鹿、とは。 確かにあの得意顔で推理しながらイヌだったってんなら…なかなか演技が上手いとは思うが……
何考えてんのかわかんねえからな、あの目はよ。
ま、俺も正直わかってねえ。
[銃声に注意が向き、ホワイトが黙れば俺もおしゃべりは切り上げた。>>38 ただ、歩みは止めずにそのまま入り口付近、グリーンと豚の死体がお待ちの場所へと戻っただろう。*]
(44) 2016/04/12(Tue) 23時頃
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[ When your heart beats. Next to mine. おまえの鼓動が聞こえる、“オレ”の心もそこにある。
銃声と血の臭い、ロクデナシどもが死んでいく。 真っ先に死んだ“おしゃべり”な豚の屍骸を睨めて、最後のチョコレートバーを頬張った。甘くとろけるチョコレート、喉が焼けるような濃厚なヌガー。すべてを溶かして高揚させる甘さを舌の腹で混ぜて。
豚の頭に銃口を向け、
最低なクズ、生きる価値さえ無かったロクデナシ。 死んで安寧を得られるとも思うな。
――思った所で、オレンジが戻ってきたようで]
死に損なってた色はあったか?
[ 問うた口はそのまま、バーン、なんてふざけた声をあげ。豚を撃つ真似事を。豚から外れた銃口は、オレンジには向けない]
(45) 2016/04/12(Tue) 23時頃
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[ぐしゃり。手に響いたのは水気ある手応え>>42。
視線を隠していたサングラスが吹き飛び右に引き倒れる赤に、反動で後方に倒れる紫の身体。手元戻すグロッグは粘つきさえ感じるようだ。抉られた右腕に朱く染まるような視界で、零し落としそうな銃把に縛り付けるよう左手を添える。
キャデラックに打ち付ける背中が合図の様に、ピンクのベネッタが振らせた硝子の雨が>>34乱れ散る。
屈めた撥条の様に此方へ飛び掛かる男>>41の、真正面から見据えた顔の、今は漸く此方を見据える片方の黒瞳に、瞬間沸いたのは怯えではなく憎悪。
自らを捕食しようとする者を憎むこの憎悪が、此処まで俺を生かして来たのだ。
3発、4発、5発、6発。
頭の片隅で、6人。死体を見てない6人分の弾だけは残さなくてはと考えている。 考えていながら、自らのものではないもう1発。その出元を探る事は今は慮外でいた。*]
(46) 2016/04/12(Tue) 23時頃
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[入り口付近へ戻ると豚に銃口を向けたグリーンが見えた。 奴が銃を構えてることには一瞬警戒はしたが、ふざけた銃声音の真似事に軽く息を吐く。>>45]
よお、まだ生きてたかよ。
ああ、ブルーとブラウンが死んでたぜ。 早撃ち勝負は互角だったらしい。
[二人分の拳銃をラジオの近くにゴトンと置いて、グリーンに告げた。
窓から外を覗き込んでみるが、薄汚れているからはっきりとはわからない。 ただ、車の付近に人影が二つ、至近距離で動いているのが見える。>>41
忠告虚しくグリーンにもホワイトにも無警戒なまま、目を凝らして外の様子を窺って]
ありゃあレッドとパープルか? ピンクは……、
[呟きながらスーツの袖でゴシゴシと窓を拭いてみるが汚れは外のもひどいのか、袖の黒い布地が無駄に薄汚れただけだった。*]
(47) 2016/04/12(Tue) 23時半頃
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テメェこそ、まだ逃げてなかったのかよ。
早撃ちとはまた…… カウボーイごっこするには、年食いすぎだろう。笑える。
[ オレンジは、拳銃を手放した。 型の古いラジオ受信機と拳銃、そこからオレンジの無防備さに視線を滑らせる。流れの中で、ホワイトの様子も一瞥した。ホワイトは早撃ちの決闘に立ち会ったのだろうか――それにしては、相変わらずな様子に見えた]
次は何色がくたばるんだろうな。 パープルか、レッドか、ピンクか ――それともホワイトかオレンジか、“オレ”か。
[ Mr.GREENの手はまだ拳銃で遊んでいる。 引き金に指はかけず、窓外へ、屋内で、 各々を視線で確かめて*]
(48) 2016/04/12(Tue) 23時半頃
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[ButcherというよりMurdererと称した方がよさそうな男が パープルへと突進していく。 アジト内で行われているやりとりも、窓からの目線も、 勿論俺にわかる筈がない。 ただ目の前の物事に集中する。
舞う血もひしゃげる音も砂を踏む足も銃撃も、 この心臓を酷く昂ぶらせた。 甘くもねェ生唾を飲み干して、スーツの裾を翻し、]
To be, or not to be なんだよなァ。
[撃った弾は一発。 遅れて地に落ちた薬莢が小さく囀る。 パープルの頭を狙ったが―― どうにも二人とも近すぎる。 どこに当たったかは知れねえよ*]
(49) 2016/04/13(Wed) 00時頃
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[戻ってくれば、見えるはヨアヒムに銃口を向けるグリーンの姿。事情の説明はオレンジに任せて、男はその先の窓を見やっていた。行き交う、二つの人影。ここからはよくは見えないが]
……、 み、みんなで、死のうとでも…… 死ぬ、とでも……言うくらいな…… やりよう、です、でして……
ですね、……
[グリーンの声に反応して零すは、現状について、 四白眼は、窓を離れ、オレンジを横切り、 彼を、グリーンを、見据える]
(50) 2016/04/13(Wed) 00時頃
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とっとと逃げてぇのはやまやまだけどよ…
[イヌがどこまで知らせてんのかは謎だがポリスがどこまで来てんのかもわかんねえなら、また此処から徒歩で逃げんのは危険な橋だ。 今の外は流れ弾も飛びかってそうだ、迂闊に出れやしねえと内心で舌打ちをする。]
全く本当に、笑える話だ。
[ラジオの横に置いた二丁の持ち主たちの死体を思い出し、口角が上がっちまうのは別に彼奴らが死んだのが愉快だからじゃねえ。 ブラウンの置き土産の方を思い出し、無意識に片手をポケットに突っ込んでグリーンの問いかけだか何だか、答えのわからねえ、ただし確実に答えは遅かれ早かれ出るそれに>>48無防備で間抜けな面を晒したまま答える。]
俺は死なねえ。 こんなとこでクズどもやイヌと一緒に死ぬ気はねぇ。
[朝と同じく単に、今まで死んだことがねえから想像がつかないというだけのロクデナシらしいくだらねぇ根拠の解を。]
(51) 2016/04/13(Wed) 00時半頃
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[ホワイトの回答は相変わらず要領を得ない>>50。 やりようってなんだ?と思いながらその目線を追う。 俺を通り過ぎて、グリーンに向けられたのだけ見届けてからまた外を見やり]
車は一台はグリーンのだったか? 壊されなきゃいいな。
[外の乱闘が車の付近で行われていることに、そんな感想を漏らした。
タイヤに穴でも空いて逃げる足がなくなんのは誰にとっても損失だろうが、火中の奴らにとってはそれどころではないんだろうけども。*]
(52) 2016/04/13(Wed) 00時半頃
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みんなで、死のうって……? “寂しがり屋”の自殺志願者かよ。
テメェはひとり死に損なっちまったのか? Mr.ホワイト
[ ブルーとブラウンの有様は見ていない。 現場を語っているらしきホワイトの声を聞き、顔を見ると、結膜が目立つ眼球がこちらを見ている事に気付く。話には続きがあるのかと、視線は逸らさずしばし押し黙り。
続きがないなら、質問しよう]
おまえは、殺さないのか?
[ これは、大切な質問だ]
(53) 2016/04/13(Wed) 00時半頃
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――オレの車って事でもねえよ。 壊れちまっても、惜しくもなんともねえ車だ。 乗り心地は悪くなかったけどな。 逃げ足に欲しけりゃ、無事を祈ってろ。
[ まさか愛車まで参加させるわけがない。 何処の誰の愛車だか知れないキャデラックの無事は、今となってはどうでも良い。あの車で此処から逃げ出す事は無いのだろうと予感している。ほとんど確信と言ってもよい、強い予感だ。
それでもオレンジが欲しがるなら]
アイツの鍵は、オレが持ってんだ。 テメェが欲しけりゃくれてやるよ。 外の騒ぎが落ち着いてからな。
[ 鍵の在り処くらい、教えてやらない事もない]
(54) 2016/04/13(Wed) 00時半頃
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……そ、……そう……そうですね…… そうです、確かにその通りです、死に損なった…… 幸運に、さいわい……さいわいに、 あ……ぁあ、貴方がた、も、……
[グリーンの言葉に、見やるのは二つの屍の方向と、二つの人影の窓外と。どちらも僅かで、すぐ向き直り。 沈黙、 問いかけには、二度目、沈黙]
……
……、貴方は……ど、どう、どうなんですか……? Mr.グリーン、
[まず返したのは、あるいは愚答の代表であり、 あるいは惑わしの常套である、 問いをそのままに戻す言葉]
(55) 2016/04/13(Wed) 01時頃
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[グリーンのホワイトへの質問は>>53、真剣な響きが含まれていたように思えたので横から茶々を入れることもなく。
問いかけられたホワイトを横目で一瞥し、奴の答えだかなんだか…また要領を得ないそれを、外を見ながら耳だけ傾けていた。>>55
ホワイトは今まで誰にも(あの様子からして撃ち合いの真ん前にいてもおそらく、だ)殺意を向けていない。
どうにもそれが気にはなっていたんだが、グリーンに問い返すホワイトに解を急くつもりもなかった。]
(56) 2016/04/13(Wed) 01時頃
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