202 月刊少女忍崎くん
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(ああっ えらいっ…! 先輩 ちゃんと佐藤です! 佐藤してるじゃないですか…っ!)
[道行く人が不審者を見る目で 自分を見ていることも気付かず。 花園と氷見山の二人の様子をカメラのレンズから眺めて、 まどかは静かにガッツポーズを作る。
ここから二人の会話が聞こえることはない。 が、花園が小首を傾げるさまに答える姿は、 きれいでさわやかな応対に見えた。]
(0) 2014/11/17(Mon) 04時頃
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(………………… …い、いやっ…? なんかあの感じは…見覚えが…)
[いっそ真面目にさわやか過ぎる気もする。 この様子には見覚えがある。映画上映会の次の日の様子だ。
……つまり、やらかしたという事だろうか? 急に肝が冷える思いがした。花園もあの様子を見たんだろうか。 既に彼女の理想は崩れ去ってしまったのだろうか]
(い゛いいいいいい いやっ!? でも 真理の様子だと…うまくいってそう…!?)
[レンズの向こうの二人の様子はうまくいってそうだ。 花園の懐が男前にも大きかったのだろうか。]
(1) 2014/11/17(Mon) 04時頃
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(いいい いやでも!? また急に何かトラブルが起きたり…!したら…!?
あああぁ、だ、大丈夫かなああ…!!
フォローとか…した方が…!? いいいいいやでも?!デート中だし…っ!?)
[まるで先日>>3:212のループのように、 まどかの心配は尽きず。
あたふたと二人の様子を見つめているまどかの元にも 気の抜けたチャイム音と共に校内放送>>3:#1が届くのだった**]
(2) 2014/11/17(Mon) 04時頃
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[流れた校内放送>>3:#1に、まどかは驚いた顔で天を仰ぐ]
(ぅええっ!! クリスのとこのパフォーマンスの時間…!! み、見に行くって約束したし…っ! あああ、でも不安だ…!! 先輩の名誉が…! いやでも真理が男前だったなら…!? どうしよう…っ!?)
[羽織ったジャージのポケットに入った携帯で 時間を確認する。パフォーマンスの開始時間はもう少しだ。 携帯を握って、そこでまどかははたと気付く]
(9) 2014/11/17(Mon) 14時半頃
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[流れた校内放送>>3:#1に、まどかは驚いた顔で天を仰ぐ]
(ぅええっ!! クリスのとこのパフォーマンスの時間…!! み、見に行くって約束したし…っ!
あああ、でも不安だ…!! 先輩の名誉が…! いやでも真理が男前だったなら…!? ぅうううう、どうしよう…っ!?)
[羽織ったジャージのポケットに入った携帯で 時間を確認する。パフォーマンスの開始時間はもう少しだ。 携帯を握って、そこでまどかははたと気付く]
(10) 2014/11/17(Mon) 15時頃
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[流れた校内放送>>3:#1に、まどかは驚いた顔で天を仰ぐ]
(ぅええっ!! クリスのとこのパフォーマンスの時間…!! み、見に行くって約束したし…っ!
あああ、でも不安だ…!! 先輩の名誉が…! いやでも真理が男前だったなら…!? ぅうううう、どうしよう…っ!?)
[羽織ったジャージのポケットに入った携帯で 時間を確認する。パフォーマンスの開始時間はもう少しだ。 携帯を握って、そこでまどかははたと気付く]
(11) 2014/11/17(Mon) 15時頃
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(…………あっ…!? そうだ! メール!! メールならフォローが!!)
[メール画面を急いで開き、まどかは 慌てた様子で文章を打ち込み始める]
(あの調子ならきっと トラブルさえなければ大丈夫…! 大丈夫…!先輩、超佐藤! 佐藤ってます…!!!
[「恋バナっ!」のヒーローの名である筈の佐藤が 名詞からよくわからない動詞に変わっている事も構わぬまま]
(12) 2014/11/17(Mon) 15時頃
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マドカは、慌てながらも、なんとかメールを打ち終えた。
2014/11/17(Mon) 15時頃
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[送信を確認すると、まどかは慌てて廊下をかけていった。]
(頑張って…!! 夢子…っ!佐藤…っ!!)
[焦ったせいもあり、真理と氷見山に佐藤と夢子の姿を ごちゃまぜに重ねているが、本人たちもそうであることに まどかが気付く由もなかった。*]
(13) 2014/11/17(Mon) 15時頃
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―廊下―
[息を切らせて、廊下を走る。 まどかのいた二階廊下から、書道部パフォーマンスのある 第二体育館まではそこそこの距離があった。 走らないとおそらく間に合わない。
降りている階段の最後の二段を飛び下りれば、 うっかり生徒とぶつかりそうになった。]
ぅえええっ?! ごごご 、ごめんなさいっ!!
[駆けながら振り向きざまに謝って まどかは一階の廊下をまっすぐ走った。 このままいけば、渡り廊下。第二体育館まではもうすぐだ。]
(21) 2014/11/18(Tue) 01時半頃
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[もう少しのところで、ポケットの中の携帯が マイペースにのどかな電子音を上げた。 メール着信音だ。]
(!! まさか佐とっ…じゃなかった、みゃま先輩!?)
(22) 2014/11/18(Tue) 01時半頃
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マドカは、携帯の文面に何度も頷いて、おつかいをやり遂げた子供を見たような謎の感動に浸っている…
2014/11/18(Tue) 01時半頃
マドカは、それから、返信画面を開いて携帯のタッチパネルを連打した。
2014/11/18(Tue) 01時半頃
マドカは、携帯をしまい、再び急いで第二体育館へ駆け出した。
2014/11/18(Tue) 02時頃
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―第二体育館―
[体育館には既に観賞者達が パフォーマンス場所を中心に人垣を作っていた。
入口から入った丁度の頃に、鳴り出す和太鼓>>+20。 その音の先は、入口から近いここでは人垣で 見ることは出来なかった。 ましてまどかの身長ではなおさらだ。
端に避けられて片づけられている平均台の上に、 何人かが昇って観賞しているのを見つければ まどかもそれに加わることにした。]
(41) 2014/11/18(Tue) 17時半頃
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[ようやく見えた書道部部員たちの姿の中に、 栗栖と保の姿を見る。 掛け声をあげて、筆を運んでいく様は、 普段かたや学校で、かたや忍崎の家で見る姿とはまた違う。
目の前に広がる熱気に圧倒されながらも まどかはカメラを向ける]
[忍崎を撮り始めるまでは、まどかは基本静物、もしくは背景を 被写体に撮るのがメインだった。 だから、忍崎の資料撮影の期待にはそれなりに応えられると、 本人も自負しているが。逆に、動的なものを撮るのは それほど慣れていない。
真理だったらこんなに手こずらずに撮るのだろうなあ、と 何度もシャッターを切りながら、ファインダーの向こうの 被写体を覗く。]
(42) 2014/11/18(Tue) 18時頃
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[パフォーマンスも終盤。 二人が文字を書き入れ終わる頃]
( あ、 )
[ファインダーの中の一瞬に、あの写真を見た時。 それに少し近い、何かを見た気がした。
それが具体的になんだったのか気付く前に シャッターが切られて。
周囲の包む拍手の中で、パフォーマンスは終わった。**]
(43) 2014/11/18(Tue) 18時頃
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─第二体育館─
[パフォーマンス終了後。 書道部の周りには友人だろう人が群がるのが、 平均台の上からもよく見える。
皆余韻を楽しんでいるのか、人垣はそこまで減っておらず。 まどかのように途中から見に来た人も居たせいか、 むしろまどかが来た時よりも人垣の量は増えていた。]
(45) 2014/11/18(Tue) 18時頃
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[自分の身長のこともあるし、今近づくのは無理かな、と まどかは離れた平均台の上から保と栗栖へ向かって 声をかけて手を振った]
クリスー! 保くんーーー! おつかれさまーー!!すごかったよーー!!
[今じゃなくとも二人にはクラスの片付けなり、 部活展示の片付けの方なりで後でまた会えるだろうと踏んで。 写真とれてるからあとで渡すねー、と 自分のカメラを掲げて言う]
(46) 2014/11/18(Tue) 18時頃
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[聞き覚えのある声が、名前を呼んだ>>47]
! 忍崎くんっ
[人ごみの中にこちらに向けて手を上げる忍崎の姿を見つけて、 まどかは栗栖たちへあとでね、ともう一度手を振ると、 今度は忍崎へへ手を振りかえす。]
(48) 2014/11/18(Tue) 18時頃
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[合流するときにメールしようと思っていたが、 いらなかったか、と思い、なんとなしに携帯を見る。 メール着信の光がちかちかとポケットの中で光っていた。
確認すれば、こちらに手をあげている忍崎本人からだった。>>31 どうやら急ぎすぎて着信に気付かなかったらしい。]
わっ… あ ぅええっ
[慌てて平均台を降りてそちらへ向かおうとしたが、 やはりこの身長では人ごみは難儀だ。 向かうよりも先にこちらに来た忍崎へ手を合わせる]
ごめんね、メール気付かなかったや パフォーマンスは見れたんだけど…
(49) 2014/11/18(Tue) 18時頃
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そっか。 じゃあ安心かなっ
[首を振る様子>>63に、一つ頷いた。 もう日も暮れている。 彼と一緒に、文化祭を回れるのももうすぐ終わりだ。
色々と……本当に、いろいろとお腹一杯の量の おかしなことも起こり、振り回されたような気持ちもあるが。 やはり、終わりが見えるとどこか惜しい。]
うん、わかった! あとでね。
[いつか公園で話したように。 彼と別れて、まどかは部室へと足を向けた]
(65) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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―写真部 部室―
[日の暮れた教室に、西日が差す]
[プリンターからは機械音が上がっている。 出てくるのは、今日撮った資料写真。 忍崎が機械が苦手なのも相まって、 資料写真はいつも現像してから渡すことにしていた。
まどかはその中の一枚を拾い上げて確認をとる。 屋台の写真だ。出来上がりに不満はない。
やがてそこそこの枚数になったそれを、 自分のスペースに置いてあったコピー用紙で 適当に封筒を作ってその中にしまう。]
(66) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[それとは別に現像したのは 書道部のパフォーマンスの写真だ。 保と栗栖の二人に渡すつもりだし、 氷見山に頼まれてもいる為だ。
撮りなれていない被写体なのもあって、 現像された写真たちを一枚一枚丁寧に確認していく。]
(んー…やっぱいまいちなのも多いな…
でも、こういう資料も撮ることもあるよね… そのうち真理についてって、運動部撮りに行くのもありかも…)
[全体写真や個々のパフォーマンスのアップなど。 様々な写真を見ていく中で、やがて一枚の写真に目が留まった]
(67) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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( ……これたぶん、あの時の )
[栗栖と保の二人が最後の文字を書き入れている写真だ。 目の前の紙に向かっている二人の姿がそこにあった]
[まっすぐに、楽しげに紙に向かう二人の横顔に、 最初の忍崎の写真を思い出す]
[まるで感情までも映し取ったような、あの一瞬]
……………、
[まっすぐひたむきな、彼のあの顔を]
(68) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[静かな部室に、メールの着信音が鳴る。] [そこに書かれた、短い文字を追って]
[印刷された写真達をポケットに。 カメラを掴んで、まどかは部室を後にした。]
(72) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[後夜祭に向かう生徒も多いのだろう。 昼よりまばらになったクラス教室が並ぶ廊下を抜ける。]
[2−3の教室を過ぎ去った。 春。あそこで、彼に告白した]
(73) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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( そうか、 わたし きっと )
[屋上へと向かう足は自然と足は急ぎ足になる。]
(74) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[廊下から階段を登る。 一年生のクラスが並ぶ廊下が踊り場から見える]
(75) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[階段を駆け上れば息が切れた。 まるで心臓破りの坂を昇るようだった。
屋上までの階段を、 まどかは顔を赤らめて昇っていく]
(76) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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( 忍崎くんの、 )
[薄暗い屋上までの階段を最後まで駆け上がり、 切れた息を静かに吐いて、
少し重たい屋上の扉を開けた。]
(77) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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―屋上―
[屋上の扉の向こう。
遠く遠景に薄紫に染まった雲が浮く。 茜色に染まった街並みに、灯りがいくつも見える。
うす紫から茜に染まるグラデーションの空の下。 フェンスが区切る屋上に、忍崎の背中があった。]
[まどかは赤い顔のまま。 切れた息を整えて、彼の背を見つめた]
(85) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[こちらを見ることなくかかる声に、 彼の背に見とれていたのか、慌てたように返事をして。 まどかは忍崎の傍らへと歩く]
…っ う、うん! だいじょうぶ!
でも、なにして――― 、
[まどかには少し高い、彼の手元を見る。 そこに描かれたものを、わずかに見て、 目を瞬かせてから小さく笑った後。
彼の顔に視線が映り。まどかはそこで言葉を切った]
―――し、忍崎くん!
そ、 そのままっ! い、今撮ってもいい!?
(86) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[一度止まる手。
まどかの視線が彼の顔から、手へと移る。 あ、と音にならない程小さくのどを開けて、 少し焦ったように再び彼の顔を見る。
カメラを握る手に力がこもった]
[そこにかかった言葉を全く想定していなかったのだろう、 まどかは少々間抜けな声を上げた]
えっ?
(90) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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