303 突然キャラソンを歌い出す村4
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オトサカは、キランディにアンコールした。
2020/01/05(Sun) 20時頃
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― 雪の降る朝の事/天獄学園内のどこか ―
[白雪が学園の地面にほたほたと落ちる中、 礼拝堂から澄んだ歌声が聞こえる。>>0:5>>0:6]
…、――、…
[たたん、と足が自然とリズムを鳴らした。
元バレエダンサーの自分が何故、天獄学園にいるのか。 簡単に歌って説明する時間のようだ。]
(91) 2020/01/05(Sun) 20時頃
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[外に降っている雪が、灰色の鳥の羽に変わり 音坂の黒い衣服に付着していく。 スローテンポのピアノの前奏が流れると、それに合わせて しなやかな動きで指先まで丁寧に伸ばしたポーズとなる。そして、オペラ調の歌が始まる。 聞いて下さい。『鳥』。]
―― ♪
傷負った 鳥 どこまでも続く 空
闇が天を覆い 光を失う 虹のふもと 羽を飛ばす
力なく羽ばたく 鳥 声を枯らして 叫ぶ声 砂漠の大地は 喉を焼く
(92) 2020/01/05(Sun) 20時頃
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舞えない鳥が堕ちる先は 天国か 地獄か 天獄か 地国か
傷負った 鳥 光の欠片を求め 彷徨う
歌声に 誘われて 歌声に 導かれて
温かな光を浴びて 羽をやすめる 鳥
天使の足音 音階を奏でる 暗き空 どこまで昇る
白雪と共に 羽が舞う どうか 拾ってくれないか
(93) 2020/01/05(Sun) 20時頃
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手繰り寄せた 糸の絡み 羽先に触れたのは だれ
…、だれ
――♪
[ゆったりとした歌に合わせ、傷を負った鳥のようなしぐさで舞い踊りながら、アルトのボイスで歌が歌われた。 もちろん、歌が終われば音坂の服はいつも通りの黒服だ。]
(94) 2020/01/05(Sun) 20時頃
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[――つまりは、心も体も傷を負ってダンサーを辞めた音坂は何かに導かれるかのように、この天獄市へとやってきたという事だ。**]
(95) 2020/01/05(Sun) 20時頃
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オトサカは、ヨーランダにアンコールした。
2020/01/05(Sun) 21時頃
オトサカは、キランディにアンコールした。
2020/01/05(Sun) 21時頃
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― 朝/教員室→ ―
[怪しい不審人物の目撃情報、窓の破損の連絡が朝の職員会議で話されていた。突然の物騒な内容にざわつきが止まらない。
確かに、校内を歩いていたら見慣れない虹色の羽を見たり、どこからともなく音が聞こえてきていたけれど――]
…、今日の職員会議長くなりそうですね。 雪、積もらないといいんですが…
[隣の席の教員にそう言葉を掛けると、体育の授業のため席を外した。]
(115) 2020/01/05(Sun) 22時頃
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― 天獄学園・第2グラウンド ―
[広い学園内にある、グラウンドは見晴らしが良くで好きな場所であったが――雪が降る日は寒く、冷たい風を遮るものもない。寒い。とても寒い。次の授業のために、グラウンドに白線を引こうと思っていたのだが、]
…、室内に変更すべきかな――
――〜〜…ァ!?
[思考を巡らしていると>>120電柱の上に、人影らしきものが見えて声が上ずった。危なすぎる、と思うのと同時に、朝の職員達の話を思い出す。 思わず、じぃぃっと目を凝らして電柱を見た。]
(134) 2020/01/05(Sun) 23時半頃
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― 天獄学園・第2グラウンド ― >>137
[電柱の上、確かに見える人の形。 こう見えても視力は2.0。 バレエダンサーは目も命。]
…、―― …え
[身体が膨張したかのように見えた、が、 違う、黒い羽が確かに見えて驚いた声が出た。]
(147) 2020/01/06(Mon) 00時頃
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― 天獄学園・第2グラウンド ― >>149 [どうやら見間違いではないその姿を、驚いた顔のまま見上げる形。 「ただの人間か」そう、口にするのが聞こえると、微笑みの顔を作り、]
ちゃんとそう見えているなら大丈夫だね。
[漆黒の服を纏う男は、そう言い放った。 忘れろと脅されても臆する様子も見せず、問いを投げる。]
どんな目的をもって、天獄市に?
(152) 2020/01/06(Mon) 00時半頃
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― 天獄学園・第2グラウンド ―
こちらも事情があるからさ。
[一度肩を落とした仕草を見せてから、もう一度、黒い翼の青年を見つめる。隠せないのか、その気がないのかはすぐに判らない。]
聞いてから決める。 つもりだよ。
…、ところで 昔どこかで会ったかな。 僕の、気のせい?
[ゆるりと首を傾げ、黒髪を揺らした。]
(157) 2020/01/06(Mon) 00時半頃
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― 天獄学園・第2グラウンド >>166―
[漆黒の翼、白に染まらないその色ごと見つめ、彼の目的を聞く。]
…そう。
[視線を落とし、目を細める。]
邪魔はしない。 手が足りないなら、貸すよ。
…、…
[こちらの吐く息もまた白い。 黒い瞳を向けながらも顔の傾きを正す。]
困ったらいつでも、おいで。*
(173) 2020/01/06(Mon) 01時半頃
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─ 天獄学園・第2グラウンド ─ >>182>>183
[多くを問い詰めたりはせずの姿勢のまま、柘榴の視線を感じて漆黒の瞳を向ける。]
話したくなったら、 話してくれると…嬉しい。
…、──
君が…、
[ヒトに、誰かに頼るのが不器用そうだから、 と言ったら怒られると思い心の内だけに留め]
困っているように見えたから。
(209) 2020/01/06(Mon) 10時半頃
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名前、…あ、あぁ、
[今の、とか、この姿の時の、という意味で問われたのか、一寸の迷う間。 シシャ、と名乗るのを聞いてから、]
音坂 舞。
[はらはらと遮るものがない広いグラウンドに白雪が降る。 ほた、と少し癖のある黒髪にも雪が落ちた。]
…、…
[雪、涙、…懐古するような間を埋めるように口から白い息を吐いた。]*
(210) 2020/01/06(Mon) 10時半頃
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─ 天獄学園・第2グラウンド ─ >>214>>215
[嬉しいの理由(わけ)は、薄く口許を緩めるに留める。漆黒の瞳は、彼の浮かべた苦笑いを闇色の奥底へ飲み込んで]
──…、…
[へんなやつ。 そう言われると、薄くくちを開きかける仕草をしてから、結ぶ。]
(224) 2020/01/06(Mon) 14時頃
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頼られるのは、嫌いじゃないから。
[嬉しい?とも、また来る、の返事とも取れる言葉を返し]
…、待ってるよ。──、っ
[ぶわ、と巻き上がるような風に漆黒を細めて見上げていた顔を、しなやかな筋肉が付いた腕で守る形を取る。
振り返る彼を見守るよう見送り終えた後のこと。 雪に混じる、黒。 地に落ちたその羽を拾い上げると口元に愛おしそうに寄せた。]
(225) 2020/01/06(Mon) 14時頃
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あんなに白かったのに、…
[紛れもなく、この色に染めてしまったのは──
緩む口許をシシャの黒い羽で覆う。 音坂舞、彼は人の皮を被った、悪魔である。
数年前から部署替えと転勤により、この天獄市を任されている、悪魔である。]*
(226) 2020/01/06(Mon) 14時頃
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― 天獄学園・第2グラウンド ―
[シシャの漆黒の羽を握りしめるも、その時は短く。 開いた手には何もない。]
…、――
[昔、天使だったシシャに名乗った名は『アンク』。 ゆえに、『マイ』と、違う名を呼ばれる事に 自分が違和感を覚えていた事が面白くて、 暫し、雪が降るのを眺めながら昔話でも歌おうか。
聞いて下さい。『剥ガレタ季節 ―side:A―』]
(249) 2020/01/06(Mon) 21時半頃
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♪━━━…・・・‥… 闇色の瞳にうつる雪が音律を奏で始める。 ♪━━━…・・・‥…
(記憶はいつまでも消えない) (堕ち行く姿を横で見続けたあの日々)
♪━━━…・・・‥… ♪━━━…・・・‥…
出会いは今日みたいな雪の日 歪な石が並ぶ地面で倒れた僕に 手を伸ばしてくれた優しい天使
♪━━━…・・・‥…
(250) 2020/01/06(Mon) 21時半頃
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♪━━━…・・・‥…
身寄りもなく売れない画家の生活は 貧しいばかりのものだけど
君と一緒のひと時は 雪をも溶かす暖のひととき
♪━━━…・・・‥…
あれから数回同じ季節を2人で巡る
交わした言葉の数よりも 合わせた視線の数の方が多かった
同じ空間で過ごす心地の良い空気 自然と毀れる笑みは空腹を満たすほど
♪━━━…・・・‥…
(251) 2020/01/06(Mon) 21時半頃
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♪━━━…・・・‥…
だけど…
(時折見せる困った顔は気付かないふり)
…ううん、なんでもないよ
♪━━━…・・・‥…
(252) 2020/01/06(Mon) 21時半頃
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♪━━━…・・・‥…
額縁のないキャンバスに 裸で眠る天使の絵
♪━━━…・・・‥…
あの日も今日みたいな雪だった 突然 君の前から消えた画家
生とも死とも判らない別れは 君の心を氷柱で貫く
♪━━━…・・・‥…
(253) 2020/01/06(Mon) 21時半頃
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♪━━━…・・・‥…
雨を見ていた それは涙という名なんだよ 季節が剥がれて 砕け散ったうえに降り注ぐ
雨を見ていた それを涙というのだと
知ってほしかった だけなんだ
♪━━━…・・・‥…
(254) 2020/01/06(Mon) 21時半頃
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そばにきてほしかった だけなんだ
♪━━━…・・・‥… ♪━━━…・・・‥…
…… ‥
・ ・ ・ *
(255) 2020/01/06(Mon) 21時半頃
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[>>253昔、無名の画家の残した天使の絵画の行方を本人は知らずのまま。
低い地位であったからこそ知る事ができた人の姿を捨て、 世界的に名が売れるほどの高い地位を得た人の姿となる。]
(266) 2020/01/06(Mon) 22時半頃
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[多くの国を巡り、バレエを踊ってきた。
とある異国の国では貴族の家に招かれる事もあった。 仲睦まじい兄弟、親子の姿。 踊り終えると、バレエを教えてと強請られる事もあった。
「僕は、先生じゃないから。」
ごめんね、と優しく言っても聞き分けが良いわけではなく、結局、家族の手を借りる事となってしまった。
けれど、天獄学園での再会は予想外の出来事で、 転入生と紹介された彼女の姿を見、口調に驚きつつも、]
「久しぶりだね。…覚えている?」
[そう、話しかけたのはまだ桜の季節の事。**]
(267) 2020/01/06(Mon) 22時半頃
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[――「天使候補生」 その一人であった銀鏡伶の存在>>212は、天獄市の前任者悪魔からの引き継ぎ書を読んで知っていた。悪魔にも不適、と一行書き添えていた。詳細は書面だけではまったく分からないものであった。 それもあり、高校の教員となり銀鏡との接点を持つため、生徒会の顧問を回してもらったのはここだけの話。]
[そして、彼女の従妹である白鳥の存在。 悪魔的に察するものはあった。彼女には素質がある、と。 ゆえに、ヨーランダには時折目を向け、優しい言葉を向けたりもしていた。周りから見たら、面倒見のよい優しい教師として映るのだろう。]
(292) 2020/01/07(Tue) 00時頃
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…、おや
[寒いグラウンドから、体育館へ移動する途中の廊下。 生徒を怒鳴る教員の声が聞こえた。>>279 どうやら居眠りする生徒がいたらしいが、――体罰をして、生徒の興味を惹けない授業の罪を責任転嫁している姿――どちらが、罪深いのだろうなと想う。
教師間でもよく話題に上がるニコラスの姿を教室の窓から一度覗き見た。
流れるギターの音、それに合わせて歌う歌。>>284 廊下で華麗なジャンプや、ピルエットをするバックダンサーとなった。**]
(293) 2020/01/07(Tue) 00時頃
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― 回想:9月、留学初日 ― >>394>>395>>396>>397>>398 [留学生が来るという話は職員の間でも噂になっていた。 何せ異国の貴族、多額の寄付金を持っての事だ。
音坂はその留学生の名を知っていた。 あの無垢な瞳を忘れるわけもないが、 言語の関係上、彼女の案内等を任される事となった。
彼女の成長した姿(主に服装)にひとつ驚いて、 時代錯誤な口調にまた驚いたのは、言うまでもない。
けれど、こちらの言語を学ぼうとした努力は伝わる事。]
(410) 2020/01/07(Tue) 14時頃
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"あの音坂だよ…――リトルエンジェル"
[本当に、と思わず出た母国語。
こちらも、あの日を思い出させるように、 敢えて幼かった彼女と出会った時の呼び名で呼ぶ。
飛び付かれるのなら、まるでバレエのワンシーンのように彼女の身体を抱き留めながらその場でくるりと一回転。]
"――…君の成長と、 この再会に感謝…、だね。"
[遠心力に任せるよう、片腕にハロの身体を移動させ、そのまま流れるように彼女の上体を倒してポーズを決めてから、身体を離した。]
(411) 2020/01/07(Tue) 14時頃
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君の…、先生だよ。
校内でわからない事があったら気軽に聞いて。 文化の違いも多いだろうから。
――…、…
[本当に、会いたかった。 と、日本流の挨拶をする彼女を見守ってから、]
…、僕も。
[と、流れるBGMに乗せるように言い、]
(412) 2020/01/07(Tue) 14時頃
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