40 おおかみさんが通る
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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が2人、占い師が1人、守護者が1人、霊能者が1人、狂人が1人、人狼が2人いるようだ。
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逃げろ。逃げろ!おまえらだけでも逃げろ。
(0) 2011/01/01(Sat) 00時頃
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―大通り―
[キャーッと悲鳴があった。
ざわざわと人混みが騒がしく、近くにはよれない。
ただ、警察はこんな看板をたてていった]
―人狼を取り締まる旨、新年より警邏を強化する―**
(#0) 2011/01/01(Sat) 00時半頃
親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/01(Sat) 00時半頃
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―大通り―
意地悪をしてしまったでしょうか。失礼。
[顔を赤らめたりあわてたり世話しない様を見ながら 男は首をかしげて笑う]
父と妻は日本人ですので。 人狼に鉢合わせる前に、早くお宅へお帰りなさい。 うかうかしていると
[響いた悲鳴に肩を竦めた]
これだ。
(1) 2011/01/01(Sat) 00時半頃
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―教会・墓地内―
[大通りの疳高い悲鳴はこの場所まで届く事はない。 だが冬の張り詰めた空気と交じる別のものを其れは感じていた。 虫の知らせじみた感覚に、表情をやや曇らせる。]
余り、いい年明けとは謂えんかもな。 用がなければ外出せずに、寝正月で過ごした方が佳いかも知れん。
[“人狼”などという噺も飛び出しているほどである。 先の軍人に話した通り、火の無い場所に煙は立たぬと其れは念う。 故に虫の知らせも相俟って、女へとそのような言を告げることとなった。]
(2) 2011/01/01(Sat) 00時半頃
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―― 下宿アパート ――
ふがっ
[年越しは落花生を鼻に詰めて過ごしていた。 遊んでいたのだが、これが見事にすっぽり行ってしまったらしい]
〜〜!!
[詰まった落花生が、 フンッ、と勢い良く鼻息で追い遣ると スポンッ!と小気味よい音を立てそうな調子で抜けた。]
あー、年越しに何やってんだい、あたしは……
(3) 2011/01/01(Sat) 01時頃
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うぅ、冷えるねえ。
[独りごちつつ、除夜の鐘の残響に浸る。 着ていたどてらを脱ぐと、安っぽいコートに身を包み、 初参りなど、行ってみようかと、外へ]
(4) 2011/01/01(Sat) 01時頃
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……何故そう思うのですか?
[そう男に問うてはみたものの、彼女もまた、何とも言いえぬ奇妙な感覚に捕われていた。本能的に、何かわからぬ恐れに対して感覚が研ぎ澄まされているかのような。 そんな感覚を拭い去るように、途中まで開かれたままになっていた蝙蝠傘を開いた。]
ありがとうございました。本当に助かりました。
[申し訳なさそうな表情を浮かべつつ本を受け取り、丁寧にお辞儀した。]
(5) 2011/01/01(Sat) 01時頃
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―― 大通り ――
[アパートは安い割に立地は良いらしい。 大通りに、或いは職場に近いからという理由で選んだのだ。]
おお、人が沢山いる。
[年明けの賑やかさが大通りにはあって。 そんな人ごみを見ているだけでわくわくしてくる。
そんな折、人ごみを見つけて 砂糖に集る蟻の如くそちらへと引き寄せられる。 野次馬根性だけは誰よりも何よりも立派かも知れない。]
何か催しでもやってるのかい? ちょっくらごめんよ、っと!
(6) 2011/01/01(Sat) 01時頃
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おろ。
[人の多さにやられたが、看板には辿り着いたようだ。]
何々?人狼を取り締まる? 被害でも出たのかね……。
[新年早々の張り詰めた看板に、ごくり。と唾を飲んで。 人狼ってやつぁ、恐ろしい化物なんだろうか。等と 思案を巡らせる。 少なくとも警察がこの看板を置いて行った以上は、 新聞屋がでっち上げた騒動というわけではなさそうだ。]
(7) 2011/01/01(Sat) 01時頃
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何故、か。 説明しろと謂われると、難しいものがあるな。 厭な予感がするだけだ。 悪い事は謂わん、外出は出来るなら控えた方がいい。
この手の予感は外れた事がない。
[口端に毀れた小さな溜息は、景色に吸い込まれるように白く濁った色を溶かした。 女の丁寧な礼に対しては一つ頷くのみ。 開かれた傘を目にすれば、眉根を寄せた表情をして見せた。]
冷えるぞ。
[からりと下駄が鳴る。 踵を緩やかに返し、名乗りもせずに背を向けた。]
(8) 2011/01/01(Sat) 01時半頃
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――七坂町:仕立て屋――
……何か、聞こえませんでした?
[微かに耳に届いた悲鳴に、湯気がゆらゆら立ち上っている湯呑みを両手に持ちながら翠は通りに視線を向けた。]
あ…雪が…
柴門さん、いつのまにか外が真っ白になってます…! 通りで今朝は空気が身を切られるように冷たく感じた筈です。
[作業に熱中していた為に気付かなかった町の雪化粧。 この針子も随分、のんびりしている所があるらしい。
ことり、と卓の上に湯呑みを置くと、淡い桜色の肩掛けを茶黄色のカーディガンの上に羽織り、外の様子をよく見ようと店先まで歩いていった。]
(9) 2011/01/01(Sat) 01時半頃
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[青年の話にほうと頷く。こんな美しい人の妻もさぞ美しいのだろうと、先程貰った活動写真のビラを思い出した。 刹那、響く悲鳴に身がぞわりと縮こまる]
な…何ですの?
[間延びしがちな口調は緊張感に欠けるものの、当人は至って必死である。 失礼いたしますわ、と彼に声を掛け、彼の反応もそこそこに悲鳴の有った方へと身を翻した]
まさか、人狼……?
[悪い予感は当たるもの。人混みを掻き分けつつ辿り着いた中には、身体を無残に切り裂かれた男性の姿が有った]
なんて、こんな……許せませんわ!
[ぐい、と拳を握り締める。 彼女を駆り立てるのは、強靭な正義感。馬込家は地方華族と言われているが、その実は七坂を律し民の安全を守る主としてこの地を守ってきた。 祖父も、父も、兄も、馬込家の男は皆警官として町を守っている。彼女にもその血はしっかりと受け継がれていた]
(10) 2011/01/01(Sat) 02時頃
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[何か意を決したような面持ちで、ぐ、と拳を握り]
人狼。 あぁ人狼ね。
[ふふん、と鼻歌混じり。 そうして大通りを後にすると、神社に参拝に行って アパートに戻っておとなしく*就寝した*]
(11) 2011/01/01(Sat) 02時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/01(Sat) 02時頃
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…寒い…
[外は暖かい室内とは違い、その凍った空気に翠は身体を奮わせた。 きょろきょろ辺りに視線を送れば、忙しない人混みの中でも一際目立つ人集りが遠くに見えただろうか。]
(12) 2011/01/01(Sat) 02時頃
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[人混みを掻き分け離れると、仕立て屋の玄関口に榛色の髪の女性の姿が見えた]
翠さん!
[彼女自身は洋装が好きで、事ある毎に制服を着ているが、家では祖父の方針により和装が徹底されている。 和装の仕立ては、古くから柴門が構える仕立て屋に頼んでいた。器用な彼女とは古くからの付き合い。 姉のように接してもらい、その姿に憧れてもいた]
人狼、人狼の仕業ですわ……! 噂は本当だったのです……!
[翠の様子など意に介さず、彼女は説明も適当なまま、翠の手を上下に振り回しながら訴えた]
(13) 2011/01/01(Sat) 02時頃
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―大通り―
[背を向けた女はどうしただろう。 言通りに教会へと戻るならばそれが吉。 聞かずまだ外に居るようならば特にそれ以上は注意を語ることなく。 其れは臙脂を天に広げ、からころと緩やかに歩みを進め始めた。 その足は必然か街の大通りへ、人だかりへと向かっていく。 若しも女が背をついて来たならば、“人狼騒動”となった大通りへ訪れているやも知れず。]
…やれやれ、騒がしい年末だ。
[其れは感慨もなく呟いた。 正義感に駆り立てられた女生徒が聞いたなら、なんと無関心かと歎くだろうか。 人だかりをやや避けるようにして下駄の足音は進んでいく。 丁度その人だかりを見つめる針子の女と、女生徒が見えている方向へ。 からころと響く音は落ち着いた、それこそ降りしきる雪に似た音であった。]
(14) 2011/01/01(Sat) 02時半頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/01(Sat) 02時半頃
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あら…貴和子様… どうなさったのですか?
[人集りから、此方に向かってくる人影に目を細める。 それが、古くからの付き合いでもある貴和子であることに気付けば瞳笑わせて。 しかし、傍らまで来た彼女の興奮したような様子に目を丸くした。]
人狼の仕業…? え、ええと、何が…噂は本当って… ちょ、とりあえず、落ち着こうか?
[付き合いがあるとはいっても、地元では有名な華族の一人娘。 人目の付く所では敬語で話す翠ではあったが、思わず言葉が崩れてしまう。 上下運動させられている手と彼女を交互に見つめた。]
(15) 2011/01/01(Sat) 03時頃
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……?
[騒動の中において、異彩を放つ下駄の足音。 貴和子と話しながらも、自然と翡翠の瞳がその主を捕らえていた。]
(16) 2011/01/01(Sat) 03時頃
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[翡翠に捕らえられた其れは、自然と同じく眸を向ける。 矢張り足音は緩やかに、鮮やかな臙脂の唐傘を広げてやって来た。 蝙蝠傘が主流になった文明開化のこの御時世、鮮やかな唐傘を広げる其れは幾らか珍しくあった。 時代遅れの唐傘屋として其れの名は町で通っている方であったが、針子の女や或いは女生徒が其れを知り得るかは解らぬ事。]
お嬢さん方、見ての通り人狼騒ぎだと。 雪も深くなりそうだ、野次馬も程々にしときな。
[女子供と列べば長身の其れは見下げる形になるだろう。 威圧感だけは与えぬようにと心配りはしているつもりだが。]
(17) 2011/01/01(Sat) 03時半頃
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…あなたは唐傘屋の… どおりで周りと気配が異なっていると思いました…
[下駄の音と同じく、今では異彩を放つ鮮やかな唐傘。 その男性の職業は町では名が通っている為、翠も彼を知っていた。 何気に"どおりで"などと若干失礼なことを口にしているが本人には全く悪気はないらしい。]
見ての通りって、私は未だ… それに私はもう、"お嬢さん"って歳でもないけれど…
[和彦に告げられた言葉には苦笑しつつ、ぼそぼそ言って。]
人狼騒動は号外にも出てたから知っていますが――― 実際に何かあった…の、かな…これは…
[貴和子と和彦にそれぞれ一瞥した後、再び、雪景色に浮ぶ人集まりの方へと翡翠を泳がせた。]
(18) 2011/01/01(Sat) 04時半頃
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…人狼…本当なのかな…
[はらはらと肩や髪に柔らかく積もっていく雪。
白い息と共にぽそりと呟く翠には、この後、その騒動に雇い主が巻き込まれることになるなんて、想像も出来なかっただろう*]
(19) 2011/01/01(Sat) 04時半頃
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[どおりで、そう謂われても失礼に感じる程の繊細さはなく。 不愉快に念う事もないままに其れは頷いた。
ただ、お嬢さんではないとの言には少し言葉を飲んだ。 其れよりも若い故にお嬢さんと呼びはしたが、確かに年頃の婦女子にその呼称も失礼だろうか。 幾らか悩んで…]
翠さん。
[そう、名を呼んだ。 生まれも育ちもこの町である其れは、翠を古くから知る者でもあった。 特別な、と謂うよりは週に幾らか顔を合わせる程度であり、翠が女学生の時分は朝に挨拶をする程度であったが。
其れと女生徒へと一瞥する顔を見て、促されるように視線を向けるのは人だかり。]
(20) 2011/01/01(Sat) 05時頃
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何もなけりゃ騒動にはならん。 人狼が居るにせよ居ないにせよ、用心するに越したこたねぇ。
[先の墓地の女と同じように忠告を済ませると肩に乗る雪に目が往ったか、唐傘をそっと翠へと渡した。 大の男が雨よけに使える程だ、女二人程綺麗に隠れてしまえるだろう。 騒動に加えてのこの寒さ。 未だ、ともあったし女生徒の様子から見て直ぐには立ち去らないかと推測した後の事であった。]
体、冷やさんようにな。
[傘を貸すともやるとも謂わず、其れが口にするのはそんな事であった。 女二人に背を向けると、また異彩な音を響かせて緩りと歩き出す。 臙脂の唐傘なく、袴の肩に降り積もる雪は少しだけ溶けて少しだけ残っている。 気にする様子もなく、からころと向かうのは店の方向であった。]
(21) 2011/01/01(Sat) 05時半頃
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―唐傘屋、兼自宅―
「親方、傘どうしたんスか!」
[店に帰ってから飛び込んで来たのは住み込み弟子の青年のそんな言であった。 手ぬぐい片手に肩の雪を払いながら、店の戸を閉める。]
売れやしねぇ傘の一本、どうしようが勝手だろう。
[弟子は、そうやっていつもいつもと愚痴を毀している。 其れは右から左へまるで頭に入れぬようにして店より奥へ、自宅の囲炉裏のある方へと進む。 部屋は外に比べ格段に暖かく、質素ではあるが年を越す準備も整っているようであった。 年越蕎麦を忙しなく用意する弟子の止まらないお喋りをただただ無言で聞くばかり。]
……今日より冷えるぞ、明日は。
[雪景色の立てる音に少し目を細めた。 この後、起こるであろう事を懸念しているように**]
(22) 2011/01/01(Sat) 06時頃
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改めて呼ばれると、なんだかくすぐったいけど… …うん、そう呼んで貰う方が嬉しい。
[和彦に名前を呼ばれれば、ふわりと微笑を浮かべる。 その彼から、人集まりを眺める耳に届けられる言葉には翠自身、あまりぴんとこないらしく何処か安穏としていた。]
…うーん。 何も無くても、噂になってたようなことは今まで沢山あったから、人狼の話もあまり気にしてなかったのだけど。 ほら、異国の吸血鬼の物語と似たような類の話なのかなぁって。 今回は、違うのかな…
[柴門の下で住み込みで働いている翠は、ある意味、彼に護られている部分もあって、世間の危機感に乏しい。 流石に夜に独りで出歩いたりするようなことはしないだろうが―――しようとしても柴門に止められるだろう。]
(23) 2011/01/01(Sat) 06時半頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/01(Sat) 06時半頃
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あ…ありがとう、でも和彦さんが…あ。
[気遣いの言葉と共に不意に唐傘を手渡されて、翠は和彦に声を掛ける。 けれど、既に男性は背を向けて歩き出していて、追いかけてまでその彼なりの配慮を返上するのは憚られた。
騒がしい人混みの中、白い花弁だけが音も無く、しんしんと静かに町に舞い降りていた*]
(24) 2011/01/01(Sat) 06時半頃
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― 教会 ―
[質素な寝台の上でごろん、と寝返りをうつ。何度目の寝返りだろうか。窓からはうっすらと朝日が差し込んでいる。]
(結局、眠れなかった…)
[昨日、本を届けてくれた男と別れた後、父親に本を渡し早めに就寝したが、変に胸が騒いで眠りにつくことは叶わなかった。ゆっくりと身を起こし、窓から外を覗けば、一面の銀世界。雪が朝日を浴び、きらきらと輝いていた。しかし、そんな光景を見ても胸のつかえは取れない。]
町に、行ってみようか…
[そう独りごちると、彼女は身支度を始めた。]
(25) 2011/01/01(Sat) 08時半頃
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― 大通り ―
[元旦、ということもあり、今日は通りに人もまばらだが、通りの一角には人だかりができていた。そこに行けば何かがあるように本能的に感じたのか、自然と足が向く。寄って人の波の隙間から覗き見れば、人狼が出たため警邏を強化するとの旨の一文あり。]
…まさか、本当に…?
[無意識に口許を手で覆い、思わず呟くと、その呟きを耳にした数人が振り向き、ひそひそと囁きあう声が聞こえた。それは波のように広がり、瞬く間に全体に広がり、奇異と不審の目が彼女を襲った。 異人の顔立ちと異国の白い装束を見につけた色のない彼女の姿は、彼らからしてみればさぞ気味が悪く見えたであろう。 彼らの目線と浴びせられる疑いの声に押され、数歩後ずさるが、逃げ出そうにも逃げ出せず、救いを探すように周囲を見渡すと、遠くに軍服を着込んだ男が歩いてる姿が目に入った。昨日カフェの前で見かけた異人の風貌をした男であった。]
(26) 2011/01/01(Sat) 09時半頃
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−柴門洋品店−
いやあ、これはいいですねえ。
また買ってきましょう。うん、これはうまい。
[入れてもらった紅茶と共にロシヤケーキ。
甘さも温かさもよいが、何よりこの穏やかな時間が贅沢だといえた]
翠さんは紅茶党ですか?
私はお茶も好きですねえ。
それにしても、うん、うまい。
[赤くてぴかぴかとしたドレンチェリィの乗った菓子を一口かじって、
店主はのんびりと表情になった]
(#1) 2011/01/01(Sat) 13時半頃
おや、何でしょうね。
初詣には幾分早い時間ですが…
[ケーキを半分くわえたまま、外に視線を向けた翠を見て首を傾げる。
彼女が子供のようになにやら声を上げるにつられて
今度はショウウィンドウの向こうを見る]
雪ですねえ。やぁ、これは寒いわけだ。
これはストゥブに薪を足さないといけませんねえ。
おや、翠さん外に?
あまり冷えすぎないうちに戻るんですよ。
[唐松ストゥブの調子を見ながら出て行くその背に声をかける。
ストゥブの上では小さな薬缶がしゅんしゅんと湯気を立てていた**]
(#2) 2011/01/01(Sat) 13時半頃
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――大通り・31日夜―― [落ち着いて、と諭す声。それと同時に、かつん、と軽快な音が響いた。目に飛び込む鮮やかな臙脂]
(唐笠爺……)
[街を闊歩する下駄の音と、唐笠を売り歩く姿は有名。 しかし学園では洋物に憧れる少女ばかりだから、壇の姿は唐笠爺として、時代遅れの産物と仇名される始末。爺と呼ばれる年齢でもないが、それは女学生達からの視点]
(何故そんな、他人事のように……)
[忠告はともあれ、壇のどことなく曖昧な反応に少し苛立ちを覚える。傘を差し出す様子も、普通なれば気遣いに心がざわめくものだが、唐笠爺の噂が高じて良印象を抱けない。
壇が立ち去った後、翠が望めば状況説明の後に現場を見に行く。 その後は柴門に挨拶をすると、彼女に別れを告げ、雪降る中を帰路についた。傘は翠が持ったままで]
(27) 2011/01/01(Sat) 14時頃
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――新年―― [新年の挨拶は、無かった。 祖父、父、兄と一家の男は昨晩から人狼騒ぎで、帰宅すらしていないと言う。 身体の弱い母は早々に部屋へと戻ってしまった。手持ちぶさたになった彼女は、唯一家で認められる洋装、つまり女学校の制服に着替えると、初詣がてら七坂を歩く]
この字は…お父様かしら。
[昨日の現場には看板が立てられていた。父の字だ]
嫌な新年ですわ……。
[神社にて初詣。周囲の会話からは頻繁に人狼の単語が飛び交う。人々の顔もどことなく不安な様子]
あら、あれは唐笠爺……。 それに異人さん達も、初詣するのね。 あの人も、どこかで見た事が……。
[見知った顔をちらほら見掛けたが、向こうが気付いていたかどうかは定かではない]
(28) 2011/01/01(Sat) 14時頃
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−31日・大通り− [何やら想像されているとは知らず、女学生を見下ろせば それが女学院の今の制服だと分かる。 男は少しだけ目を細めたりもした]
ああ、いや。 一人で行かれると、危ないですよ。
[悲鳴のほうへと身を翻す様に肩を竦めながら足を向ける。 裂傷で身を飾る男はどうにか息はある様子。 医師の手配をすると、暫くその現場を見守った後に男は身を翻す。 外人墓地へ少し寄り道した後、街外れに預けておいた馬と共に 七坂から少し離れた自邸へと向かった]
(29) 2011/01/01(Sat) 14時半頃
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−元旦・自邸−
新年早々留守にして済まないが後は頼む。 …あまり遅くはならないと思うけれど。
[玄関先で外套を渡してくれる妻に声をかける。 返ってきた返事は男にアピールするかのような小さな握り拳と明るい表情、 『大丈夫ですよ、気をつけて』という元気のよい声。 数年前、女学校の卒業式が終了するやいなや、馬で攫うように 連れ帰ったことも今は女学校では少しだけ古い伝説だろう。 それを夢見る乙女のロマンスと取るか破廉恥と怒るかは少女たち次第。 尤もやらかした本人は、然程周囲の風評を気にしていないようではあった。
自分より随分低い位置にある彼女の頭を撫でてから家を出たのが早暁の事]
(30) 2011/01/01(Sat) 14時半頃
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ー元旦・大通りー
[先日の怪我人の容態を確認するべく休憩時間の合間をぬって 医院へと向かうのは土色の軍服と同じ色の外套姿。 何かを聞きとめたのか、その足は止まる。 白い洋装の女の姿は、男が懐に仕舞う写真に写る母とも少し似る]
Behöver du hjälp? …Need help? (お困りですか?)
[最初に告げた言葉を更に一度、英語に直し。 最後に英語でも伝わらなかったら日本語にするつもりでいた。 勿論、その白い後姿を初詣帰りの少女が見ているとも気づかない]
(31) 2011/01/01(Sat) 14時半頃
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明けましておめでとうございます。
[途中で柴門に出会い、新年の挨拶をする。新年なのに晴れ着の和着物を着ていない事に対しては、制服の方が動きやすいからと言葉を濁した。 仕立て屋当人に、和装はあまり好まないとは言えない。とは言え、学校が無い日も制服を着ようとする彼女の行動より明白だ。 異国に憧れるお年頃。
神社の入り口で、神妙な顔で話している兄を見掛けた。数人の警察仲間を連れ、そのままどこかへと。 人狼探しは難航しているらしい]
わたしにも、何か……出来る事が有るはずですわ……。
[片手に破魔矢、片手に貰った甘酒を握り締め、考え込む。焚き火がぱちぱちと爆ぜた**]
(32) 2011/01/01(Sat) 15時頃
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−元旦・柴門洋品店−
いやあ、これは随分積もりましたねぇ。
[硝子の嵌った扉を開けると新雪の匂いがふんわりとする。
目を細めて浸っていたが、やがて気合の足りないくしゃみが一つ。
鼻を軽く啜りながら店の前の軽く雪掻きを済ませ
せっかくなので小さな雪達磨をこしらえて満足そうな顔をした。
少女の新年の挨拶はその背に掛かる]
これはこれは馬込のお嬢さん。
明けましておめでとうございます…おや、制服ですか。
[女学校は休みだったはず…などと首を傾げたが
返ってきた返事に気弱な顔はにこにこと笑みを浮かべた]
(#3) 2011/01/01(Sat) 15時半頃
そうですかそうですか、制服も正装ですから宜しいでしょう。
[父の代までは呉服の商いを中心にしていた事もあり
馬込家からは和装の注文が未だに続いている。
己の代は需要や自身の好みもあって洋装も手がけ店名を改めたが、
今まで受け継がれてきた和服も当然よいものだと思っている。
要に、自分は服というものが好きなのだろうと自認していた]
新年早々何やら物騒な話もありますからね、
人の多いところにおいでなら、どうぞお気をつけてお出かけなさい。
[濁すような返事にも男はのんびりとした返事で少女を見送る。
雪達磨を見てにこにことしたあと、男は店の奥へと声をかけて中に入る]
翠さん、甘酒を一つお願いしますよー。
[店の奥の居住側から、雑煮や餅の焼けるいいにおい。
今日は住み込みの針子さんたちにもお暇を出して
みんなで新年をゆっくり祝う予定であった**]
(#4) 2011/01/01(Sat) 15時半頃
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[軍服の男から声をかけられ、一瞬安堵したような表情を浮かべるが、すぐにそれは元に戻る。 英語で返事をしたならば、更に状況は悪化するだけではなく、間違いなく異人の血を引いている軍人にも害が及ぶかもしれない。しかし、日本語で返事をしようにも、この場に相応しい言葉を思い浮かべることも叶わず。]
あ、あの……
[彼女にできた事と言えば、思わず漏れた呟きとともに困っている表情を浮かべる事だけだった。]
(33) 2011/01/01(Sat) 16時頃
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――新年:柴門洋装店――
出来た……!
[人々が初詣やら挨拶やらに向かう中、翠は早朝から仕事をしていた。 それは別に、柴門から命令された訳ではなかったが、年末に急ぎで注文されたドレスの納期を考えると翠の身体は自然と動いてしまうらしい。
そんな、放っておくと、いつまでも仕事を続ける翠の性格を知っているのか普段から柴門は、事ある毎に休憩しましょうと持ちかけてきていた。
今日は元旦ということで、他の針子達は正月料理を作っている。]
え…は、甘酒…?!
[店先から届いてくる雇い主の声に、仕事に熱中していた翠は現実に戻る。 あと少しで出来るからと思い作業を続けていたら、それなりに時間が経ってしまっていたらしい。 辺りにはいつの間にか温かくも美味しそうな匂いが漂っていた。]
(34) 2011/01/01(Sat) 16時半頃
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柴門さん、柴門さん。 東様のドレスの仮縫い終わりました。
[柴門は店内に戻ってきていただろうか。 甘酒を手渡しながら、翠は嬉しそうに報告する。 早朝から仕事をしていたと知れば、彼は苦笑したかもしれない。]
ふふ…後は試着して貰って、微調整して本縫いですね。 流石に、今日は試着はお願い出来ないでしょうけれど…
[若干残念そうに眉根を下げたのも束の間、店先に可愛い雪達磨が見えれば翠はその翡翠の瞳を輝かせた。]
わぁ…可愛い。小さい。 あれ、柴門さんが作ったんですか?
[幼い子供のように、その白い創作物に興味を示すと、先日と同じ肩掛けを羽織って、店先に出る。 関心に寒いことも料理の手伝いのこともすっかり忘れた翠は、暫くの間、店の前の雪達磨を眺めて過ごしていた*]
(35) 2011/01/01(Sat) 16時半頃
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−大通り−
[こちらに向けられた表情は一瞬変わり、そして戻る。 日本語での返事に首をかしげた男はこう答えた]
What happened. Stone was thrown? Or bullied? (どうしました。石でも投げられた?それとも苛められた?) …Stay for proudly if you have never guilty. (…君に後ろめたい事が無いのなら堂々としていなさい) But if you have any comments, say properly. (でも、何か言いたい事があるなら、貴方はきちんと言うべきだ)
"Are you a werewolf?" "No, I do not wolf. " (あなたは人狼ですか?) (いいえ、私は人狼ではない)
Well, in Japanese. (もちろん、彼等に伝わる言葉でね)
[男は悪びれる気配も見せずに片目を瞑り、それから笑ってみせた]
(36) 2011/01/01(Sat) 16時半頃
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ヴェスパタインは、ふと、柴門洋品店に行く用事があったことを思い出したがいまは後回し**
2011/01/01(Sat) 17時頃
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―元旦・大通り―
[晦日は何処の家とも変わらぬ風景であった。 住み込み弟子と共に除夜の鐘を聞き、蕎麦をすすり、軽く酒を飲んで、初夢にと床につく。 元旦も例年変わらず、初詣にとやって来たところである。
華やかな着物、或いは煌びやかな洋装に身を包んだ女性と擦れ違う。 その度、此方は方や四十路も迎えようかというむさ苦しい男のみ しかも時代遅れと呼ばれる己が隣に居ては、恥ずかしいのではないかと念う。 住み込み弟子に親は居らず、今日のような雪の日に拾って側に置いたものだから半ば親代わりの心境でもあった。 己に妻でも在れば変わって来るのだろうが、どうも其れに縁はなかった。]
年玉だ、少ねぇが御神籤でも引いてこい。
[袂から幾らか気持ちばかりの札を握らせた。]
(37) 2011/01/01(Sat) 17時頃
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さむ〜……
[根無し草はぶるぶると。 雪の下を下駄でせかせか。 家がどこだか誰も知らぬくせに、 この男身なりはきちんと、金も普通に持っている。
ふしぎと思うものはあれど、 面倒くさいと思われるのか 誰もその実を見極めようとせぬ]
さてさて、ここは何かあっついものでもかっこまねばなるまいよ。
あぁんな噂を聞いてしまった後だからな。 厄落とし厄落とし。
(38) 2011/01/01(Sat) 17時頃
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[男至るは大通り。 ノワールというとこで出す豆茶は自分のお気に入り。 苦いけれども見栄で美味いといってるだけと、 知っているのは誰だろう
遠めに見える、大柄の人にちと小首かしげども、特に不思議な光景でもなし]
羽振りのいいお大人は羨ましい。 強請りもすれば、綿入れの一枚も恵んでもらえるかしらん?*
(39) 2011/01/01(Sat) 17時頃
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[参拝も終わり弟子とはその場で別れを告げる。 其れはいつもと変わらぬ袴姿で、からころと下駄を鳴らして緩やかに歩く。 人込みに下駄の足音は掻き消されてしまうが。
参拝客の女生徒達が嘲笑と共に口々に呟く“唐笠爺”の呼び名。 特別不快に念う繊細さは、矢張り其れは持ち合わせていなかった。 だが傘を売り歩くなどと謂うことをしたことはなく、臙脂の傘を広げて歩く様が女生徒にはそう見えたのだろうかと。 噂話なんてそんなものだろうかと考えるに至るだけであった。
人狼の噂もそうであれば、と念う。 火の無い場所に煙は立たぬ。 けれど野犬や何かから、そんな噂話になったのなら、と。
ふ、と。 考えを張り巡らせて居たならば、視界には先日の女生徒の姿が在った。]
(40) 2011/01/01(Sat) 17時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/01(Sat) 17時半頃
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[男が片目を閉じ笑ったのを見て、少しだけ顔が緩む。少しだけ迷った後に、意を決したような目をし、ふり向いて言葉を発した。]
…私は、異人の血を引いてはいますが、怪しい者ではありません。
人狼でもありません。
疑いの目で、見るのは止めて下さい。
[言い終わると、彼女は自分を見ている人々を睨むような強い目つきで見返した。彼女の日本語が予想外に流暢だったことと、強い口調に拍子抜けしたのか、毒気を抜かれたのかはわからないが、看板前にたまっていた人達は一人、二人が立ち去るのを皮切りに一気にいなくなってしまった。立ち去りながら、怪しいとばかりに返り見るものやひそひそ話を続ける者はいたが。 少し間を置いて、彼女はようやく大きく息を吐いた。]
どうなることかと思っちゃいました…。 本当にありがとうございました、軍人さん。
[そう言うと、ふわり、と微笑んで頭を下げた。]
(41) 2011/01/01(Sat) 18時頃
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[擦れ違う人込みの中此方を向く視線が在った。 振り返り送る視線、眉根を寄せて珍しく険しい顔付きになったのは元旦眩しい初日の所為か。 言葉をかけるでなく、またかけられるでなく、其れは視線を女生徒へと戻した。
だからとて話し掛けるに至る理由もなく。 先の対応からして其れ自身がよく念われていないのも解っている。 からころと鳴る下駄の足音をなるべく響かせぬようにして、暖をとる為と近寄るだけだった*]
(42) 2011/01/01(Sat) 18時頃
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―― 大通り ――
よぉく降ったなぁ。
[一晩寝て起きれば此れだ。深々と積もった雪化粧。 そこは寒さよりも好奇心が勝る年頃。
かさ、と雪を掬うと、 ひぃつべた!と喚きつつ 通りの脇で雪達磨を作ってご満悦である。]
(43) 2011/01/01(Sat) 18時半頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/01(Sat) 18時半頃
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明里か。
[大通り、響いた聞き慣れる声に目を向ければお転婆少女が雪遊びに勤しむ姿が映った。 今日も変わらず元気そうな姿に、無意識に頬も微か緩もうか。]
余り薄着で居るな、風邪を引くぞ。
[いつものように、お節介な言を謂うた。]
(44) 2011/01/01(Sat) 18時半頃
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ーノワールにてー
ごきげんようごきげんよう。 雪が暖を嗜めと仰るのでこちらに至った次第。 この上は早々にお一つ、頂けますかいナ?
[ノワールの店主の視線はいつもいつも胡散臭い。 そンでも、高い珈琲の金を払う若者を邪険にすることはそうそうない]
そういやサ、人狼ってぇ噂を聞きましてサ。 これって本当なんですかね? いやほら、大和の国は八百万の神がいるってぇのに、 動物のような物の怪が一匹でたからって
なんでそうも驚くのかなぁと、ネ。
[食器の音が、チリンと聞こえる]
(45) 2011/01/01(Sat) 19時頃
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結局は誰も神様なんて信じていなかったんじゃないですかネ。 俺?俺はちゃんと怖いですよ。勿論。 だぁって、俺は犬に嫌われるみたいでしてさ。 狼ってのは犬の延長でしょ?うかつに肉も買えやしない。
…と、おや、そろそろいい時間かもしれませんナ。 初詣、まだなんです。苦いお茶は甘酒で薄めるのが、イイんです。今年こそ、すき焼き食べれますようにともお願いを。
[また来ます、と礼を述べて胡散臭い若者はそのまま辞して]
(46) 2011/01/01(Sat) 22時頃
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[明里と、或いは女生徒と何か言葉を交わしただろうか。 幾らか時間が過ぎた後、下駄の音はまたからころと歩み始めた。 その手に臙脂の傘はなく。]
雪が白いなぁ。
白い雪に、蒼い宵、満月を拵えて…狼でも描いた傘でも造れば売れるかね。
[そんな独りごち、からころ緩やかに通りの奥へと消えて往く*]
(47) 2011/01/01(Sat) 23時頃
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ー大通りー
[流暢な日本語を聞きながら軽く腕を組む。 周りの反応はというと三々五々に散っていく様子で 男は薄い色の瞳を細めてその様子を見ていた]
感謝されるほどの事ではないさ。 ただ、他人事には少し思えなかっただけのこと。
[首を傾げると日本人にしては淡すぎる色の髪が揺れた。 周りは初詣だったり縁者を訪ねるものが居たりと賑やかである]
昨日の今日で気が立ってる輩もおおい。 出来るだけ外出は控えたほうがいいだろう。
では、自分はこれで。
[ふ、と息を吐き出すと冷たい空気が白く濁る。 それだけ今日の空気は冷えているようだった。 官帽の鍔を摘みあげて軽い会釈とともに足を別の方向へ向ける]
(48) 2011/01/01(Sat) 23時半頃
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[軍服を着た男の去っていく後ろ姿にもう一度頭を下げると、彼女の足は教会へと向いた。 途中、神社の鳥居の前でふと足を止めた。 鳥居の向こうを見遣れば、賑やかに着飾った人々で溢れている。 灰色の薄い髪に白い服を身に纏う彼女の姿は、その中でやはり異質であった。 外出は控えた方がよい、昨日本を届けてくれた男と、先程の男の声が思い出された。]
(ずっと、あの教会と墓地に閉じ込められて、これからも生きていくのかな…)
[生まれてから、ほとんどの時間をその中で過ごしてきた。学校にも行ってはいない。勉学は、父から教わった。信者や墓地を訪れる人以外に知り合いはおらず、友人もおらぬ。 何とも言えぬ寂漠感に教われ、ただ立ち尽くす。]
(49) 2011/01/02(Sun) 01時頃
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―教会―
[からころと緩やかな足取りは何かを求めるでなく、散歩のままに教会付近へと向かう。 積もる雪の白さに、新しい傘を造る算段を浮かべながら。
ふ、と見えるは先日忘れた本を渡した女であるか。 目を細め、確認するように緩りと下駄の音が近付く。]
お嬢さん、明けましておめでとう。
[気の利いた言は紡げぬが、挨拶くらいはいいだろうと。 己が言葉に寂漠感に囚われているとも知らず。]
(50) 2011/01/02(Sun) 01時半頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/02(Sun) 01時半頃
親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/02(Sun) 01時半頃
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――大通り――
おや、檀のおっちゃん。
大丈夫さ、あたしは若いからね。 ちょっとの寒さにゃ負けないさ。
[などと強がって見せるものの、矢張り寒いものは寒かった]
でも、気遣いは有り難く頂いて、 ちょっくら暖を取っておこうかな。
おっちゃんこそ、こんな雪の日に傘なしで大丈夫かい?
[自分も傘は無いが、 檀は職業柄かそれを多く手にしているように思う。]
(51) 2011/01/02(Sun) 01時半頃
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すっ転ばないように帰るんだよ!
[明るくそう檀の背に告げて、 雪達磨を一頻り眺めた後、何処かへと移動し始めた]
(52) 2011/01/02(Sun) 01時半頃
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― 神社前 ―
[鳥居と大通りの境付近の焚火にあたっている少女は、昨日カフェの前で見た少女だろうか、そんなことをぼんやりと考えていると、背後から聞き覚えのある低い声がかかる。振り返ると、昨日本を届けてくれた男が立っていた]
あけましておめでとうございます。 昨日はどうもありがとうございました。
[改めて昨日の礼と共に一礼する。]
(53) 2011/01/02(Sun) 01時半頃
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[サッ!と財布を取り出して、にやぁりと笑った。]
ふ、ふふふ。 この年齢になるとお年玉は貰えないが、 自分にご褒美くらいあげたっていいじゃないか。
[意外にも貯金というものが出来る性格だ。 柴門洋品店の方へ駆け出した]
(54) 2011/01/02(Sun) 01時半頃
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―― 柴門洋装店 ――
たのもー!
[道場破りでもせんばかりの勢いで扉を開けると、 そこはくつろぎモードだっただろうか。]
……。 ……。
ああそうか。 正月は休みかい?
[針子か柴門か、兎角その場にいる者に問い掛けて]
新しいコートってやつを、 注文しようと思ったんだけどね?
(55) 2011/01/02(Sun) 02時頃
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―少々の回想―
若い時は寒さなんか感じやしなかったかもな。 まぁ、若かろうが歳老いていようが寒さ厳しい時節に風邪は付き物だ。
[暖を取りに行くと聞けば、頷き一つ返しただろう。]
傘は、構わん。 必要なれば店から一本持ち出すさ。
明里もはしゃぎ過ぎて転ばんようにな。 年頃の女子なら慎ましやかに。
[要らぬ小言を返すも、念うてのこと。 そんな会話が在ったのは幾らか前だった。]
―回想・了―
(56) 2011/01/02(Sun) 02時頃
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おっと…… 慎ましやか、慎ましやか。
[壇に言われたことを改めて思い返し]
こ、コートをご注文なさっても構わないですかしら?
[年頃の女子、を目指してみたが駄目だった]
あー。 雪みたいなさ、真っ白いコートが欲しいんだ。 予算は……ひいふうみい、この程度だけどね。
[どうかな、と数字を指で示して、 柴門と商談に入るなり、針子に答えてもらうなり、しただろう**]
(57) 2011/01/02(Sun) 02時頃
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―神社前―
初詣行きゃしねぇのかい?
[なんともなしただ疑問に念うだけであった。 内の弟子は正月になると喜んで初詣に出掛けると謂い出すものだから。]
しかしどっか不思議だな。 異人さんの小綺麗な面して、口から出るのは内の言葉とは。
…いや、なんだ…済まない。 悪い意味では無いんだが。
[余り会話はうまい方でない。 其れは話を繋ごうとしたのだが、どうも誤解されがちな言を紡いでしまったようであった。 直ぐに否定してはみたものの。]
(58) 2011/01/02(Sun) 02時頃
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ダンは、困ったように言を紡げずに在る**
2011/01/02(Sun) 03時頃
親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/02(Sun) 03時頃
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…私、キリシタンだから、こういう神社には縁がないんです。
[男に問われ、苦笑しながら返答する。]
父が異人ですが、母は日本人なので、生まれも育ちもここなんです。 英語も一応は話せますけどね。
[身の上を話すのが照れ臭いのか、指で頬を掻きつつ話す。 口下手そうな男が話し掛けてくれたのは、今の彼女には嬉しかった。 自然と、表情が和らぐ。]
(59) 2011/01/02(Sun) 03時半頃
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―― 柴門洋装店 ――
あ、はは… 私はアレですよ、なんて言うかもう"行遅"って言うものだから。 う、あ。まぁ、そういう話が無かった訳でもないようなあるような…秘密です、秘密。
も〜〜、だから秘密ですってば。
[他の針子達や雇い主と正月料理を食べながら雑談を交わす。 当然ともいうべく、女性が集まると自然と会話は恋愛や結婚の方向に流れ、他人事のように雑煮を食べていた翠にも関心が向けられてしまっていた。]
あ、ああ、彩さんはもうすぐご結婚でしたっけ。 おめでとうございます……って、え、いや、私はいいですから。
うう、そうですね、このままじゃ行き着く先は野垂れ死にかもしれないですけど…私は…
[少なくとも未だ、今の日本では、女性が生きていく為には結婚するしか道はないと言っても過言ではない。 それくらい、女性の身分は低く地位はなかった。 見合いの話が舞い込んでくれば、そしてそれを両親が認めれば、本人の意志など関係なく顔を見たことがない相手でも結婚する、それが普通のこととして行われている。]
(60) 2011/01/02(Sun) 04時半頃
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あーあー、そ、そそそそういえばそういえば。 私、唐傘屋の和彦さんから傘をお借りしてて、返しに行かなければいけなかったんだった…!
すっかりさっぱり忘れてるなんて正月草々駄目だなぁ、私。
そうそう、行かなきゃ行かなきゃ。 今直ぐ、行かなきゃ、行って来ます。
[明らかにしどろもどろ。 逃げるように、慌ててその場から離れると店内の隅の傘立てに入れてあった臙脂に手を伸ばす。
静かな店内、独りになればふぅっと溜息を吐いた。 けれどそれも束の間、突然も突然に勢いよく扉が開かれて、掛けられた言葉に翠はびくっとして、傘を手にしたまま恐る恐る振り向いた。]
た、たのもー…、です。 あ、明けましておめでとうございます。
(61) 2011/01/02(Sun) 04時半頃
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[見れば、店の出入り口に佇むのは、髪を後ろに一つ結いした、自分よりも幾分年下に見える正に年頃とも言うべき少女だった。]
…あ、はい。確かに今日は休みですが… でも、大丈夫だと思います。 せっかく来て頂いたのですし、少々お待ち頂けますか?
僭越ながら、私がお客様に代わりまして、奥に居る店主に相談して参りますので――――あ。柴門さん…!
丁度良かった、今お客様がいらして…
[明里の声が奥まで届いたのか。 はたまた、翠を心配して様子を見に着たのか。 どちらにしても、なんとも都合よく店に顔を出した雇い主に、翠は駆け寄って事情を説明する。
料金についての交渉等は、翠の管轄外だった*]
(62) 2011/01/02(Sun) 05時頃
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−→柴門洋品店−
[途中、医院に先日の怪我人の容態を尋ねようとしたが 既にその病室には警官が立っていた。 黒服の彼等とはどうも折り合いが悪い機関に所属しているので 土色の制服はじろじろと睨まれるばかり。 とりあえず医者にその容態を確認する事は出来たが]
…あれでは治るものも悪化しそうだ。
[医院を出て呟く。 治療に専念するにも男は入院する金など無いと嘆くし、 それに回りは警官だらけ。気が休まるはずも無い。 男は余りに哀れに思ったか、治療費にと幾らかばかりの金を置いた。 少なくても正月が明けるまでは入院できるだろう程度。 漸く最後の目的地である柴門洋品店が見えた。 休みだと張り紙があったが、どう見ても扉が開いている]
(63) 2011/01/02(Sun) 09時半頃
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失礼……ああ、商談中か。 頼んでいたものを引き取りにきたんだが。
[傘を手にした見覚えのある針子、見本を開く見覚えのある店主、 それから、財布らしきものが手にあるのでおそらく客。 先ほど活動写真間の前で声を張り上げていた少女だ]
こちらの用件は後で構わんよ。ゆっくりやるといい。 休みの日に無理に押しかけてきたのだし、 待つくらい大したことではないさ。
[そう告げると、男は店の中の物を色々眺め始める。 生地や縫製のための色々な道具、小物などは 完成品の状態で手に入れることが殆どの男にとっては どうやら珍しいものに見えるらしい]
(64) 2011/01/02(Sun) 09時半頃
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― 神社前 ―
ああ、そういえば
[目を見開き、口を軽く開けしまった、という顔をする。]
お世話になったのに、名前も聞いてなかったですね、私。
[黙っていれば暗く沈んだ表情をしているように見られがちであるが、会話中は表情がくるくると変わる。大袈裟な表情をすることはなく、控え目ではあるが。異人の父親の影響は、やはりあるらしい。]
異国の名前は呼びづらいでしょう。私のこの国の名前は七緒、と言います。
[そう名乗ると、あなたは?と目で話し掛けながら男を見上げた。]
(65) 2011/01/02(Sun) 10時半頃
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雪のように白いコートか… 素敵だな…
[雇い主と交渉しながら、興味深げに見本を見つめている明里を横目に針子の女性は小さく呟く。 翠は職業としては、多くの、高級品と呼ばれるような衣服まで取り扱い手にしてはいるが、自分自身がそのように着飾ったことは一度もなかった。 女学校も事情があって、三箇月も満たない内に退学している。
明里からコートについて意見を求められれば適時答えて、そうでなければ、商談の邪魔をしないように独りそっと店を出ようとした時、長身長髪の新たな客が店先に現れた。]
平家様、いらっしゃいませ。
(66) 2011/01/02(Sun) 11時半頃
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ああ…はい。 先月初旬に承りました燕尾服のことでございますね。 直ぐにお渡し出来る状態にしてあるのですが…
申し訳ございません。 それでは、今暫くお待ち下さいね。
[受け渡しだけなら翠にも出来るかもしれないが、柴門が何か話すことがあるかもしれないことや、柊吾本人も承諾していることから、針子の女性はその言葉に甘えた。
彼は長く垂らした髪型に、見るからに異国の血が混じった顔立ちをしていたが、そういう理由以前に、その容姿自体が美しいこともあってか、針子の女性の間では密かに人気があった。
翠自身はそういう目で彼を見たことは一度もなかったが、今日また、このように言葉を交わしたと知れれば、"翠ばっかりズルい"などと訳のわからないことを言われてしまうのだろう*]
(67) 2011/01/02(Sun) 11時半頃
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−柴門洋品店−
[甘酒、というまでまた仕事をしていたのだろうお針子の悲鳴に
気弱な表情を緩ませて、珍しく苦笑を浮かべる]
おや、翠さん。今日はお休みしていただいていいんですよ。
[一応は口にしてみるが、それでも仮縫いが年内に終わらなかったのを
彼女が気にしていたのを男はちゃあんと知っているので
余り強く咎めるような事は決していわない。
そういうことを言うと職人のやる気、ひいては出来上がりにも関わる]
東様の。あぁ、そうですか、そうですか。
三箇日が終わったら一度いらっしゃるそうですから
其れまでは少しドレスにもお休みしてもらいましょうねえ。
(#5) 2011/01/02(Sun) 11時半頃
[甘酒の器を受け取ると、冷えた指先には少し熱く
あちち、なんて少し驚いたような声を出したが
一口戴いたその表情は甘さと温かさによって柔らかい。
雪達磨にはしゃいで外に出る姿をみる細い視線も穏やかになる]
つい作ってみたくなりました。
体を冷やさないうちにお戻りなさいね。
[甘酒の器を片手に、店主は一度奥の部屋へと姿を消した]
(#6) 2011/01/02(Sun) 11時半頃
[お針子さんたちは恋の話やら結婚話、
中には女性だからこその服へのこだわりの話などもあって
男はその様子を嬉しそうににこにこと眺めながら黒豆を戴いていたのだが
先ほど傘を返しに出かけると席を立った翠が何やら
店で誰かと話す声がしたので炬燵から足を抜いて出てきてみれば]
…翠さん、お客様ですか?
[ぱちぱちと、目じりの下がった瞳が驚いて瞬きを繰り返す。
雪のように真っ白いコートを、という注文だというが
予算を聞いて少し悩むような表情をした。
コートの仕立て値段の下限には少し足りないからである。
んんん。気の弱い顔を悩ましげにゆがめはしたが
何かを決めたのか外套のデザインと生地見本を持ってきて
明里に差し出す。もちろん、低価格外套の見本帳ではある。
足りない分は少しであるから、裏地を安いものに買えればいいだろうと
店主はそんな風に頭の中で考えながら]
(#7) 2011/01/02(Sun) 11時半頃
ではまずは形を決めましょうかねえ。
どんなものがよろしいかな。
ああ、いらっしゃいませ!
明けましておめでとうございます、平家様。
[明里にゆっくり選んでもらって構わないと伝えながら、
その次には翠が簡単に対応してくれているようなので]
翠さん、平家様のご注文のものは二つありますからね、
薔子さんに聞いてそちらもご確認いただいてください。
[薔子というのは、女性の礼装なら店で一番の腕利きの針子だ。
燕尾服と共に小柄な仕立てのバッスルドレスが用意してあるだろう]
(#8) 2011/01/02(Sun) 11時半頃
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天主教、か。 詣でられぬは少し残念だな。
異国の血が交じるか…此方は見るまま内の人間だ。 考えも成りも古い、少しは新しいものに交じればいいのだが。
[やわらぐ、くるりと変わる表情に其れの頬も少しばかりか緩みを見せる。 名を問われれば、そういえばと此方も返し、]
壇 和彦。 少し向こうで唐傘の店を出している。 七緒さん、か…いい名だ。
[袂に腕を入れて組み、暫く。]
……外様の言葉で新年の挨拶とは、どうするんだ?
[と、呟いた。]
(68) 2011/01/02(Sun) 12時頃
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[和彦の言葉を聞き、一瞬きょとん、とした表情を見せる。しかし、すぐに右斜め上に目をやり何かを考えるようなそぶりをした後に、にこり、と笑う。]
Happy new year, Kazuhiko.
[ハグをするのは、相手に迷惑だろう、と考えた末、握手の為に右手を差し出した。]
(69) 2011/01/02(Sun) 13時頃
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二つ…先走らなくて良かった…
[柴門から柊吾の注文の確認を依頼されて、翠は心の中で、いや、結局口にしているし、誤解していたこともバレてはいるが、とりあえず胸を撫で下ろした。
言われた通り、奥で寛いでいる薔子にその旨を伝えに行く。 すると案の定、それを聞いていた周りの針子達が色めきだした。]
え、ええ…今、他のお客様もいらっしゃってて、それで平家様も承諾して下さったので、店内でお待ち頂いているのだけど… や、そんな、ズルいも何も、大体彼には奥様が…
か、関係ない…そ、そうなの?そういうもの?
[予想通りの展開、予想通りの反応。 若い針子達の勢いに翠は目を白黒させている。]
(70) 2011/01/02(Sun) 14時頃
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[聞き慣れぬ言葉を耳で拾い、差し出された右手に右手を差し出した。
時代遅れの唐笠爺も外の文明が嫌いな訳ではない。 急速な変化が苦手なだけなのである。 それと、古くから在る己の愛国心や職人気質。 長い間続いてきた古来のものが忘れ去られて行くのが厭なだけ。 新たな文明に、唐傘が霞んでいくのが哀しいだけなのである。]
はっぴ、にゅいやー……七緒。 [目の前の異国交じる女がにこりと笑うのを見て、同じく其れも微笑んだ。 其れはただ、外の方法で彼女に挨拶をした方が礼儀であるかと念ったと同時に、その方が彼女が喜ぶかと念ったのだ。
握った手は暖かく感じてもらえただろうか。 抱きしめる事を止されたとは知らず。]
(71) 2011/01/02(Sun) 15時半頃
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[差し出された大きな手を握りかえすと、それは仕事でそうなったのか、ごつごつと皮の厚い手だったが、ほんのりとした温もりが感じられた。 教会の信者やそれ以外の限られた人以外と握手をするのは初めてであった。 男のたどたどしい英語での挨拶を聞き、くすり、と口許に小さく笑みが漏れるが、男の気遣いが嬉しくあった。]
少し、冷えちゃいましたね。 帰る前に、そこの火に少し当たって行こうかな。
(72) 2011/01/02(Sun) 16時頃
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――回想・焚き火―― [ぼんやりと焚き火に当たっていると、響く下駄の音にわずかに顔をしかめた。顔を上げると、そこに居るのは大柄な和装姿]
(なんでまた、こうして何度も出会うのがよりによって唐傘爺なのかしら……。ロマンスには程遠いですわ。 美しい異人の方との大恋愛の末に、卒業して結婚なさった先輩もいますのに……)
[大変失礼な事を考えながら、唐傘爺と会話を交わす事も無いまま、お互い黙々と焚き火に当たる。 唐傘爺は、利発な空気を纏う少女に話しかけていた。見た事が有る気がしないでもないが、思い出せない。道に並んだ雪達磨を作ったのは彼女なのだろうか?]
(お兄様が家に居れば、一緒に雪達磨作りましたのに……)
[その少女も唐傘爺も去り、時折出会う知り合いに挨拶をしながら、しばらくじっと焚き火の横で過ごしていた。 地元では名の知れた華族の娘。近所のお年寄りからも評判は上々だ]
(73) 2011/01/02(Sun) 18時頃
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済まん、上手くないな。 にゅーいやあ…、伸ばすところがな、如何せん。
[手を握ったままRの発音に自ずと苦笑した。 繋がれた女の指は其れと違い滑らかな皮膚をしている。 初めの印象では硬かった表情も少し柔らかに感じて取れた。 与える印象は其れも同じやも知れず。]
そうだな、暖まっていった方が佳い。 此方は店のこともあるのでな。 今年も宜しく頼む。
[一度礼をして離れ、下駄の足音は店へと去っていく。 女学生達に嘲笑されながら、焚火に当たる女生徒の望むようにその場を離れ**]
(74) 2011/01/02(Sun) 18時半頃
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[そんな時間を過ごしているうちに、ふと白装束の女性が遠巻きに焚火を見つめているのに気付いた。すらっとした体型、彫りの深い美しい顔は異人のもの]
綺麗な……方……。
[細く儚い姿、雪景色の中で消えてしまいそうな佇まい。 白い肌はあまりにも透明で、背後が透けて見えそうだ]
(雪女……いえ、違いますわね……)
[焚き火から離れ、微笑みを浮かべて彼女に近付く。彼女は火に近付いたら融けてしまうのだ。 近くで見ると、しかし彼女は確かに人間で]
あぁゆう、ざ、わぁうるふ?
[美しい異人の娘が、人間を食べる。そんな噂を思い出した]
(75) 2011/01/02(Sun) 18時半頃
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ー柴門洋品店ー
新年から賑やかだな。
[奥のほうから女子だと分かる賑やかな声たちに 男は軽く笑いとからかいを口にする。 二つとも出来ているという事であったので その点に関しては安堵しているように見えた。 本来は昨日取りに来る予定だったが被害の一件で 今日になってしまったというのが実際らしい。
ふと、店を眺めているとある場所で一つ目が止まった。 口元に手袋を嵌めた手を当てながら少し思案顔。 時折何か考えている事があるのか指を動かしたりもしながら 己の燕尾と共に深緑のバッスルが用意されるのを待つばかり]
(76) 2011/01/02(Sun) 19時頃
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[和彦に合わせ一礼し、和彦が去っていく姿をしばらく見ていたが、なぜ和彦が嘲笑されているのかは彼女には理解できず。 ふと、話し掛けられ振り向くと、綺麗な見なりをした上品そうな女学生が笑みを浮かべる立っていた。 その表情とは裏腹に、彼女の口から出た言葉に思わず苦笑する。]
Oh..., I'm not werewolf. Why do you think so?
[少し淋しそうに、笑う。]
(77) 2011/01/02(Sun) 19時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/02(Sun) 19時半頃
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す、すみません…。お待たせ致しました。
[どうにかなんとか、若い針子達から逃れて店内に戻ってくると、翠は必要以上に待たせてしまったことを柊吾に謝った。 両腕には燕尾服とバッスルドレスが大切そうに抱えられている。]
この色、とても綺麗ですね…
[新緑のドレスを見つつ、二着の礼服を柊吾に手渡す。
彼には何の罪もないのだが、彼の対応をすると精神的に酷く疲れてしまうことになる為、顔にこそ出さないが、翠は彼が少し苦手であった。 その為、いつもは絶対、余計なことを話したりはしないのだが、今回は手渡したドレスの新緑があまりにも綺麗で好きな色だったので、自然と口をついて出てしまったようだった。]
(78) 2011/01/02(Sun) 20時頃
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[勿論、二着の礼服は木箱に入れて手渡したのだが、その前に商品を確認して貰ったらしい。]
(79) 2011/01/02(Sun) 20時半頃
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ああ、いや。別に。
[宙に何かを描いていた指先が止まり、用意されたものを確認する。 燕尾服はさっと確認しただけだが、ドレスはかなり細かく確認を取る。 裾周りの仕上げを確認していたところで聞こえた声に 男は薄い色の視線を持ち上げて少し笑う]
好い色だろう。よく似合うと思う。
[主語を端折っているが当然その言葉が掛かる相手は妻だ。 和服と同じ桐匣に用意されるなか、ちら、とショウウィンドウを見た後 視線を翠の方へと向ける]
すまない、教えてほしいんだが…あの髪飾り。 新たに仕上げてもらうとなると一番早くてどれくらいの日にちが掛かる?
[示した先には纏め髪を飾る幅の幾らかある リボンと小花を纏めた飾りがある。 控えめだが、素人目にもしっかりと手間が掛かっていると 解る其れを指差して実際の手仕事をする針子に尋ねた]
(80) 2011/01/02(Sun) 20時半頃
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[ヨーランダの言葉の意味を汲み取る為、耳と頭が猛烈な勢いで回転する。彼女のどこか悲しそうな顔がよく分からないと思いつつ、返事を考える]
(貴女があまりにも美しくて、人間に見えないから……人狼かと思いましたの……)
ゆうあぁ、そう、びうてふる……えーと、えーと……。 あいしぃゆう……ざ、わぁうるふ……。
[自信無さげに語尾が弱くなっていく。困ったようにヨーランダを上目に見上げた]
でう、ゆぅ、すぴーく、じぱにーず?
[日本語がどうか通じますようにとの祈りと、結局英語が上手く使いこなせない悲しみが混ざる。
実際、目の前の彼女はあまりにも日本人とは違っていて、それはとても人狼を思わせた。 外見による差別と区別、それを悪い事だとは知識として知っているし、悪いと思っている。しかし自身が今ヨーランダに対して行っている事がそうとは認識していない。 最近七坂にも増えたとは言え、異人はまだ異人。その空気が薄れるにはまだまだ掛かるだろう]
(81) 2011/01/02(Sun) 21時頃
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え…は、こちらの髪飾りですか…?
[不意に柊吾に尋ねられ、翠は彼の視線の先、ショウウインドウに飾られている見本の髪飾りを持ってくる。
店の奥で隠れて覗いているであろう針子達の視線が痛かった。]
こちらは少々、作りが複雑になっておりまして… 直ぐに取り掛かることが出来れば、四、五日で出来るのですが…
[髪飾り等の小物は翠の得意とする分野ではあった。 密かに自分で造形を考案したりもしている。
けれど、他の注文品との進行の兼ね合いもある為、翠の立場では、彼の問いに明確には答えることが出来ないらしかった。]
(82) 2011/01/02(Sun) 21時頃
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見せてもらえるか。
[ショウウィンドウから更に近いところに用意された髪飾り。 見る視線が厳しいのは品定めなればこそ。 男は深緑のドレスと其れの間で視線を往復させること暫し]
そうか、では通常でも六日だな。 今日が一日で、必要なのは八日だから間に合うだろう。 追加でこれと同じ形のものを一つ頼みたい。 リボンはもっと軽い白系の生地のものを長めに。 花には…そうだな、小振りの黄緑か桃色で、鈴蘭のように。 肩までの髪が、こんなふうに纏めた状態で 踊ったときに揺れや靡きが特に映えるものがいい。
[自分の髪が長いのを利用して両脇の髪を頭の真裏で 軽く指で一つにまとめた状態を針子に示し、指を解くといつもの髪型。 できるか、と問いかけるかのように針子に視線を向けた。 店から奥へ続く通路がなにやら騒がしいようであったが 男は髪飾りの発注に既に意識がいっているのかそちらを見ることはない]
(83) 2011/01/02(Sun) 21時半頃
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人狼…人狼、ねぇ…。 この国の現人神は、そういう物の怪を封じては下さらんのかナ。
[ぶらりぶらり。しかし冷えるはこの天気。 ふと通り過ぎる女学生が持つ番傘に、 少し思い至ることもあり。
後で傘でもこさえようか。この身に似合うかは別として、 雪衣を羽織る気はこれぽちもなく。
そうこうしつつ、歩く通り。 服飾屋の中に、大和の人とはちと見えぬ不思議な後ろ姿]
はてさて。あすこは異人サンでもお相手に? 商人はやはり銭さえ持てば誰でもいいのかナ。
[勿論興味深々、じ、とその姿だけをみやりつつ]
(84) 2011/01/02(Sun) 22時頃
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Oh, I can speak Japanease a little, but can't read difficult Kanji.
ありがとう。 あなたもとても綺麗だわ。お人形さんみたい。
[そう言うと、再び淋しそうな笑みを浮かべた。]
(85) 2011/01/02(Sun) 22時半頃
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ヴェスパタインは、硝子越しに視線を感じ、外に視線を向けた。
2011/01/02(Sun) 22時半頃
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[目があった。日本人じゃない。変な顔に見える。 長い髪。言葉は通じるのだろうか。 数回、瞬きしつつ、珍しげに見てやろうとヒョこり店へとお邪魔して]
お邪魔しますよ、と。 こんな新年から営業とはお疲れ様ですナ。
お取り込み中ですかいね?
[問いかけるのは店員へ。珍しげな視線はそのロン毛の人へ]
(86) 2011/01/02(Sun) 22時半頃
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………
[真剣な表情で髪飾りを確認する柊吾を翠は静かに見ていた。 本音の本音は、柴門に助けを求めたい気持ちで一杯であったが、彼の目前であからさまにそんなことは出来ない。
それに、妻のことを心から大切にしているらしい柊吾の様子には好感が持てることも事実としてあった。]
六日――…あ、はい、承りました…
[間に合うだろう、と言われてしまうと否定が出来なかった。 別件の急ぎのドレスのことが頭を過ぎったが、休みを返上して直ぐに取り掛かれば、三箇日の間でかなり進めることが出来るだろう。 勝手に注文を受けてしまったのだから、責任は取るつもりではいた。]
リボンは軽い白系の生地で、長めに。 花の部分は、鈴蘭を模したようにして、色は黄緑か桃…
[柊吾の細かな注文を声に出して、ひとつひとつ確認していると不意に彼の視線が逸らされて、翠も同じように外を見遣った。]
(87) 2011/01/02(Sun) 22時半頃
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そうか。ではよろしく頼む。 紗やレースあたりの軽さが望ましい。 代金はそちらの言い値で構わん、急がせるだろうしな。
[男は承諾の返事を聞いて同様に返答を返す。 一度に燕尾とドレスを新調するだけの金があるのだから おそらく洋品店の顧客でも金払いのいい部類だろう。 新たに入ってきた男に薄い色の瞳が瞬き、 その視線は翠に向かう]
…なんだ、新年から随分と商売繁盛だな。
(88) 2011/01/02(Sun) 23時頃
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明けましておめでとうございます。 いらっしゃいませ。
[ひとり来客を許してしまうと、芋ずる式に来客が増えてしまうものなのかもしれない――――そんなことを考え、最初の来客を受け入れてしまったことを柴門に対して申し訳なく思いながら、また新たに店内に入ってきた男性に、翠はとりあえず挨拶をする。]
あ、いえ。営業という訳で、は……
[明里や柊吾の手前もあり、休みだとはっきり言うのも失礼になるような気がして、男性への返答に翠は困ったように語尾を濁らせた。]
(89) 2011/01/02(Sun) 23時頃
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[別に用事もなかったなんていえない。 そちらの異人サンに興味があったなんて、 喉まででかかって飲み込んでおいた。 季節はずれの着物と袴、寒そげな下駄姿は変わり者と少しは噂される身ではあれど、ここの店員が知るかどうかはどうでもよいか]
ちと狼避けに着物を一着新調したくてネ。 しかしどこもかしこもお休みで。 今こちらにお客もいらさるし、是非にと思って伺った次第。
ほら、こないだ人狼が出た、なんてビラまいてたでしょ? わが身かわいさに一枚、なけなしの銭叩いてみようとネ。
そちらの異人さんも、そンな手の物をお仕立てに?
(90) 2011/01/02(Sun) 23時頃
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ヤニクは、ミッシェルへ「そゆことで、狼避けの着物はおありかネ?」
2011/01/02(Sun) 23時頃
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[英語の意味を理解する間も無く、ヨーランダは滑らかに日本語を話す。またもやしばらく思考が停止した]
最近の異人さんは、日本語達者な方ばかりですわ……。
[同時に頭が回り始め、ヨーランダの言葉に顔を赤く染めた]
お人形みたいって……そんな事ありませんわ。 鼻も低いし、目も大きくないし……。
って、ごめんなさい! 人狼なんて言ってしまって……。貴女があまりにも美しくて、人間に見えないから、つい……! 気を悪くなさらないで。えーと、とりあえず、焚き火に!さあ!
[やっと自身の失言に気付き、慌てつつもヨーランダの手を引いた。自分に精一杯で、ヨーランダの悲しそうな表情は見えていない。 焚き火に当たると、謝りながら彼女に蜜柑を差し出した。つい先程、懇意の老人に袋ごと貰ったもの]
(91) 2011/01/02(Sun) 23時頃
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[差し出された蜜柑を見て、淋しそうな表情はうっすらと消え、彼女は笑顔でそれを受け取った。]
いいえ、気にしないで。 それよりも美しいって言ってくれてありがとう。 とっても嬉しい。 私は父親は異人だけど、母親は日本人なの。だから、生まれも育ちも日本だから…。
あなたももっと自信を持っていいと思う。 えっと・・・何さん・・・かしら?
[呼び名がわからず困ったように問いかける。]
(92) 2011/01/02(Sun) 23時半頃
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お、狼避けの着物、ですか? それは一体、どのような…
[狼避けに着物を新着と言う男性の話の脈絡が解らず針子の女性は戸惑いを見せた。 それでなくても、今、ただでさえ苦手な柊吾の、細かい注文を受けている最中であり、翠はいっぱいいっぱいだった。]
確かに人狼の噂は耳にしましたし、昨日も誰かが襲われたらしいと知り合いから伺いましたが…
本当なのでしょうか…
(93) 2011/01/02(Sun) 23時半頃
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ヨーランダは、貰った蜜柑を剥いて口に頬張り、嬉しそうな顔をした。
2011/01/02(Sun) 23時半頃
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[すー、と色の細い瞳が細まって新たに現れた男を見る。 なにやら眉唾と思わしき着物の話がこちらに来たので 男は事前に用意してきた代金を革の皿に載せると薄い桐箱を抱え それからその男に向かって返答する]
Nej, jag har blivit ombedd att välja en klänning till nyår. Om du vill skydda kroppen från vargar i kläderna som om du säger, inget behov i denna stad som polisen och armén. Men om du gör mycket fina kläder om bryggt på du vill titta på det med alla medel.
では、また後日。
[わざとらしい涼しい笑み浮かべると翠と店主に挨拶の後、店を後にする。 よく見ればお年玉ではないが代金の下のほうに薄い袋。 中を開けばお針子衆への新年のご祝儀として 初詣の帰りに汁粉と甘酒を楽しむ程度の金額が入っていた]
(94) 2011/01/02(Sun) 23時半頃
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あらン。ご存知なかったンですかしらん? 前にこしらえてもらったのはどこだったかなァ?
[こてん。首をかしげて試案する。用事は確かになかったのだけども]
銀と金を寄り合せた糸に、トリカブトの香をつけてネ。 それで刺繍を縫い取ると狼はそれを嫌うンですよ。 蝦夷のほうではお金持ちのお大人がこぞって仕立てたと聞いておりましてサ。
こちらでは流通しておらなんだのかしらん?
そちらのお大人、ご存知でいらっしゃる? 一着くらい、お持ちでしょ?
[といかける先は異なる風貌の長髪のお人へ]
(95) 2011/01/02(Sun) 23時半頃
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[言葉かけた後に去る人と、かけられた意味不明な言葉にちと首を傾げたが、その顔からしてバカにされたのかとちと思う]
…Zhege shenjingbing Gai side. baitouguizi.
[べ、と舌を出して悪態つきつつ、長くは見ないその姿]
(96) 2011/01/03(Mon) 00時頃
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−柴門洋品店−
ああ、ああ、皆さんお客様がいるんですよ!
[奥のほうからキャーキャーと姦しく聴こえる声に
弱気ながらも窘める声を男はかけるのだけどそんなものは当然無意味。
女性陣の熱意におされながら結局は明里への接客が続く。
翠が平家をどこか苦手なことは知っているので、
彼に見えていないところでこっそり手を合わせて謝罪する。
急ぎの注文の件も、特別手当を出そうと男は決めていた。
そして新たに増えた来客にも男は眉尻を下げたまま出迎える]
狼除けの着物…でございますか。
こちらでは狼が出ることも稀ですから、
流石にそのようなものはうちでもご用意が出来かねますねえ。
[しおしおと、まるで植物が萎れるように店主は申し訳なさそうな顔をした]
(#9) 2011/01/03(Mon) 00時頃
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ふーん…つまンないですなぁ、店主。 じゃ、一つ冬用の綿入れでも仕立てて下さいナ。 こーんな薄っぺらな着物じゃ、凍えて死んでしまいますしサ。
[ひらりと見せる、自分の着物。生地は季節を知らぬかのように薄いそれ]
…まぁ、銀が狼避け、というのは本当ですがネ。 詳しくは人狼避けとは聞いておりますよ。 もし狼の厄を避けたいのなら、銀を身に着けておくとよろしいかもしれないですナ。
稀も何も、こちらで狼はとうに絶滅したと聞いてますからして、常備してる店こそ胡散臭い。
ところで先ほどの異人殿は常連さん?
(97) 2011/01/03(Mon) 00時頃
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あ、えっと、そのようなものがあるなんて…
[男性の口から紡がれる狼避けの着物の詳細に翠は更に戸惑う。 聞いたことが無い。 けれど、お客様を無下にすることも出来ない。]
申し訳ございません。勉強不足なもので、私には…
[そこへ柴門からの助けが入って、翠は心底ほっとする。 その対応は微妙に弱々しくて、颯爽とした男らしいものでは全くもってなかったのだけれど。 それでも翠にとっては、彼は十分に頼りがいがあるのだった*]
(98) 2011/01/03(Mon) 00時半頃
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わたしは、馬込貴和子と言います。よろしくお願い致します。 貴女のお名前は?
[名前を答えつつ、彼女の前にたくさんの蜜柑が入った袋を見せる。他にも居る、焚き火の周囲の人々にも勧めると、何人か手を出して蜜柑を頬張った]
日本育ちだから、日本語がお上手なのですわね。 素敵ですわ……。
[ヨーランダの姿を不思議な顔で眺める人々も居るが、蜜柑に釣られて何人か寄ってくる。そのままヨーランダと言葉を交わす者も居ただろう]
堤さん、着物の裾を引き摺ってますわ。 って、左畑様……あの、晴れ着は……制服の方が、動き易いのですわ! ヨーランダさんの教会の近く……あのお化け森の!人狼が隠れているのですか?
[やはり人狼の話が多い。とりとめの無い噂話をしつつ、ヨーランダが上手く溶け込めればそれにこした事は無い]
(99) 2011/01/03(Mon) 00時半頃
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私の名前はヨーランダ・七緒・ベイルというの。 よろしくね。
[にこり、と貴和子に笑いかけながら名前を答えた。 笑い火の近くに多くの人が寄ってきて少し身がまえたが、人狼の話題が出ても自分に疑いの目を持つ人が出てこないのは、この少女が持っている雰囲気のお陰だろうか…そう考えながら、少しずつ蜜柑を食べた。 こうやって、教会の外で、人の輪に入ることは初めてで、それがくすぐったいような、嬉しいような、少し怖いような…複雑な心境になった。]
(100) 2011/01/03(Mon) 00時半頃
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綿入れでございますか。
今からですとお時間が掛かりますがそれでも?
[いくら偶発的に店を開ける結果となったとはいえ、
流石にこれ以上店を特別営業しているわけにはいかない。
明里もデザインがきまったら、別の日に採寸の予約を入れてもらうつもりでいる]
銀ですかあ、それはまた。
ですがそうなりますと、銀を日常的にお持ちでない方には
聊か切ない話でもございますねえ。
[銀が持てないと身が守れないというのであれば、
其れは下層民から被害にあっていくという悲しい予測しか出来ない。
先程のと尋ねられると、細い瞳をしぱしぱとさせながら頷いた]
ああ、はい。平家様ですね。
ご夫婦共々ご贔屓いただいておりますが、其れが何か。
(#10) 2011/01/03(Mon) 00時半頃
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元々あのお大人を見によっただけのこと、時間なんぞどうでも。別段急ぎでもないしそちらもお休みのとこ、申し訳ないですネ。
あの人は平家?さんと仰るンですかい。 壇ノ浦の亡霊かしらん。
……。ふぅん。
[少し小首かしげて考え込む様子。 けれど直ぐに何か思い出したように、ぱっと頭を上げるが]
(101) 2011/01/03(Mon) 00時半頃
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まぁアレですよ。何にしても最初の犠牲者ってぇのは 弱い立場の人からでショ。 それは、仕方ないってぇもんです。
あぁそうそう。さっきのお店の子に、これあげといてもらえます? お休みなのに構わせてしまったお詫びということで手間賃の一つでも。 果物でも買って食べて下さいとネ。
[ぽん、と店主の手に握らせるのは小梅の形におし抜いた上質な小粒銀1つ。名を問われれば子梨と言い捨て、そのままふらり、店を出る。雪振る前に、傘でも手にいれようかと*]
(102) 2011/01/03(Mon) 00時半頃
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はあ、左様で。
[ぱちぱちと、不思議そうな顔をして店主は珍客を見た。
変わった客がいないわけではなかったが、これは指折りかもしれない]
壇ノ浦はともかく、由緒正しいお家柄とは伺っておりますよ。
[平家から壇ノ浦とは安直過ぎないかと思えど
この気弱な男にそんなことを言い返せるはずがない]
お、お客様?
これはいったい
[ひょい、と投げて渡された代物に細い目がカッと開いた。動揺で。
持て余し気味にしていたが、仕方がないので言われたとおり
翠に渡すことになる]
(#11) 2011/01/03(Mon) 01時頃
翠さん、そういえば平家様の御代はどうしましたかね。
[革のトレイに載せられた金額を確認して
また瞳が驚きで開いた。動揺だ。
とりあえず小梅の銀と平家のご祝儀を翠に預け、
店主は外套を着て外へと飛び出した。
どこへいくんですか、と聞かれたらこう堪える]
おつりと余剰分をお返しに行って参ります!
[再び雪の降り出しそうな空の下、店主は走り出す。
そろそろ元旦も夕暮れを過ぎ、夜半の雪が降り出そうとしていた**]
(#12) 2011/01/03(Mon) 01時頃
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