人狼議事


194 花籠遊里

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【人】 墓荒らし ヘクター

[堅苦しく喉を詰めるネクタイのノットに指を掛け、
布擦れの音を聞かせながら、傍に捨てた。
シーツの海に溺れる彼をサルベージする振りをして、
そっと寝台に片手を突き、顔貌を覗きこむ。]

 そして、お前さんは俺のものになった。

 呼べや、櫻子。ベッドで呼ばせたことはねぇ名だ。
 お前さんにこの先の分も、全てくれてやる。

[彼へと己の名を強請り、低く笑気を零しながら。
機嫌良さ気な身は、先ずは頬へと、淡くキスを捺して見せた。*]

(79) momoten 2014/09/25(Thu) 21時半頃

墓荒らし ヘクターは、メモを貼った。

momoten 2014/09/25(Thu) 22時半頃


【人】 墓荒らし ヘクター

[彼が掌から零れ落としてしまった沢山のもの。
幼心や好奇心は、これから己の庭で育てられる。
彼は自身を捻くれていると思っているが、到底同意できない。]

 お前さんだけの家じゃねぇよ。
 主人は俺さね、掃除や炊事でもしてりゃ暇も潰せるだろう。
 
 そうして、俺を待ちゃあ良い。
 もう、俺は蝶でも蛾でもねぇ。
 ―――…ちゃんと帰ってきてやるからよ。

[本当は、彼が家に明りを灯していてくれたなら、
それ以上望むことは何も無かったけれど、
愚直に告げるほど己は素直に出来てない。

今か今かと、必ず帰る己を、彼が待っていてくれるなら、
それで良い等、誰に注いだ毒より確実に己を侵す。]

(86) momoten 2014/09/26(Fri) 00時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 仕事は終わった。
 もう数刻経ちゃ陽も落ちる。
 
 夜まで待て? 冗談じゃねぇよ、何夜越えたと思ってんだ。

[低く笑った男が、何処から夜を数え始めたのか彼は知らない。
櫻が花弁を散らし、人に変わるまで、もう散々待った。

鼻先を頬に摺り寄せ、距離を詰め、空の右手が首筋に触れる。
武骨な感触を肌理に添わせ、衣の袷に指を掛けた。]

 眼ぇ、見ろよ。
 もう、隠し事なんざさせやしねぇ。

[言葉尻に足すのは、眦に捺したリップノイズ。
物慣れぬ生娘のような彼に興は挫けず、寧ろ笑みが深まった。]

 恥らえよ、特別だ。
 抵抗して良いぜ、お前さんを金で買わない初めての男だ。

(88) momoten 2014/09/26(Fri) 00時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[差し出した舌で頬を嬲り、足を左右に開かせるよう膝を進めた。

強引ではあるが決して無理強いでない所作は、
今まで彼に見せてきたような、花にする手順ではなかった。
僅か和装を乱せば五指は平たい胸を這い、鼓動を手繰る。]

 ―――…櫻子、

[元より低い声が、彼の傍で空気を揺らす。
ゆっくりと摘み上げた乳嘴を柔らかく親指の腹で擦り、
硬い皮膚の感触が、心音を引き上げるように懐いた。]

 ………愛いやつよな。

[毒でも蜜でもなく、真情からこんな言葉を吐き出すような男だと、自分でも知らなかった。*]

(89) momoten 2014/09/26(Fri) 00時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[己の一言に頬を桜色に染める様は中々如何して。
あんなに可愛げなく、凛と咲いていた花の癖。

触れるたび、語りかけるたび、彼が隠していた内側を理解する。

ついつい笑みを噛み殺し、胸を擽る快諾に吐息が弾む。
淡い体温が彼の肌に染み、唇で追いかけ接吻を降らせた。]

 しかし、お前さんは案外、強情で寂しがりじゃあないかい。
 牆壁を立てて、花籠に篭城して、顔を見せれば逃げちまう。
 そんな男から寂寥を溶かせ?

 ―――…生涯の大業になりそうだ。

[面倒くさそうな口振りを作って見せるが、
彼の素直に引き摺られ、形ばかりも煩わしさを醸せない。]

(112) momoten 2014/09/26(Fri) 20時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[彼が身じろぐ度に黒髪が揺れ、夜を模して拡がり行く。
夜に融けてしまいそうな櫻を捕らえ、首筋に顔を埋めた。
顎の付け根を強く吸い上げ、散らす花弁。
血脈を辿り、露わになる鎖骨に浅く歯を立て、甘く紙散らす。]

 抵抗しないのかい?
 ……なら、美食を邪魔されねぇってことか。

 ―――…甘ぇな、お前さんは。

[彼の性格か、彼の味か。
詰る声すら糖度が絡み、喉が焼ける心地。
だが、悪くない。いや、癖になりそうだ。

じりじりと指の腹で尖りを潰し、凝った末端を愛撫。
時折、惨く引っ張り、直ぐに爪先で掻いて慰める。
じわりと膝の皿で彼の股間を押し上げれば、高い声を聞いた。]

(113) momoten 2014/09/26(Fri) 20時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[そうして、双眸を細め、匂い立つ色香に瞳の奥が焦げていく。]

 ……お前さんに眩むとは、俺も随分末期よな。

[花としての色では無いと知りつつも、
首裏に欲が這いまわる心地を往なせず、慣れない。
己はいつもその前に奪って、身の充足を得ていた。

けれど、此度ばかりはそうもいかない。

臆病で、意地っ張りで、何かと喧しい―――、
可愛い櫻が愛着を求めているのだ。

否など、どの口が唱えられようか。
花落ちるより、花に落ちるとは、真に度し難い。] 

(114) momoten 2014/09/26(Fri) 20時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[指先を胸より退かせ、脇を滑らせ、腰に至る。
彼の強請る声色にずくりと疼く下肢を抑え、
白く長い両の足を開かせ、下着を容易く払った。

同時に彼の腰を持ち上げるよう手繰り、和装の下衣がはらりと捲くれ、彼の屹立が視界の内。
更に覗かせた舌先が彼の菊座の内へと侵攻。

傲岸で悪辣なはずの男は、彼の身体を労わり、熱い軟体で窄まりに触れ。ぴちゃりと鳴る水音は酷く生々しく。
手ずから準備などしたことの無い男は丁寧に、丹念に、体液を彼の縁へ注いで、また滑らかに掘削。
彼の呼吸の合間を狙い、秘所が拓く度に浅い内壁を舌が巡る。]

 ―――…熱ぃ、挿れたら融けちまいそうだな。
 お前さんの中に、全部。

[更に身を引き寄せ、彼の背中へ己の滾る熱を押し付けた。
彼の内を犯したがる欲は着衣越しに脈を刻み、
それでも、果てない熱を堪え、彼を慈しみ愛でる。

花を扱うより柔らかな手順。
彼は、恐らく今後、二度は逢わない、そういった特別な人。*]

(115) momoten 2014/09/26(Fri) 20時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 ―――…、……おぅ。

[彼の甘えた声が愛いなんて言ってやらない。
彼に惹かれているとも、見せたくない。

しかし、相手は賢しい手練だ。
語尾の微かな揺れに混ざる希求すら、きっと彼に伝わる。
寂寥感を満たし、隣に並び、同じものを見て、心を添え、
―――二人で生きることに、応と返したのだから。]

(125) momoten 2014/09/26(Fri) 22時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[れろりと柔らかな舌が形を変え、浅い場所から攻め立てゆく。
窄まりが竦む度に口付けを与えて慰め、
襞を軟体で掻き、唇が自然と円弧を形作る。]

 ――…見えるかい、櫻子。
 一丁前に、すっかり感じてるじゃねぇか。

[戯れに五指で彼の屹立を撫で、雫をささやかに払うと、
彼の薄い腹へ、パタリと淫液が散った。
武骨な指間でねち、と捏ねる糸を見せ、
性器と繋がる卑猥な光景で彼の恥辱を煽る。

己の舌で、指先で、彼が啼くのは酷く心地が良かった。
満ちるほどに飢えていた数多の夜と一線を画し、
着実に腹の底へ溜まっていく。

うつくしい櫻の一片が、何枚も、何枚も。ひらひらと。]

(126) momoten 2014/09/26(Fri) 22時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[淫蕩な身体は熱く、己の身にも伝播した。
たっぷりと濡らした内壁を挫くように、舌を尖らせ、
蠢く柔襞を擦り立てて、彼の身体を拓いていく。
軟体を伸ばし、粘膜を啄ばみ、蜜を啜る。
飲み込んだ分は、きっちりと後ほど返せば良い。
たっぷりと、彼の中に。

ハ、と零した吐息が窄まりを嬲り、痙攣を誘う。
途端、己の左胸の辺りに加圧を覚え、少しだけ片眉を顰めた。

こんな感覚を、己は知らない。
覚悟はしていたが、この蜜だか毒だか知れないものは良く回る。

軟体を蛇行させながら、絡みつく内襞を刺激し、
彼を浸食していた軟体は緩やかな後退を選んだ。
見下ろした彼に、我慢できないなど言いたくない。
奪いたいと言うには、ぬるま湯に浸りすぎて、
欲しいと紡ぐには、柄でもない。

だから、口から付いて出たのは飾り気の無い一言。]

(127) momoten 2014/09/26(Fri) 22時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 ―――…好きだ、櫻子。

[らしくないと己を窘める前に、彼の膝を大きく開かせた。
答えなど聞いてやらない、呼べば良いのだ。

彼にだけ与えた、己の名を。
本音を紡ぐ、蝶ではない男の名を。]

(128) momoten 2014/09/26(Fri) 22時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[眼差しを邂逅させた途端、下肢に凄まじい圧迫感を与えた。

強大な質量が彼の華奢な身体を軋ませ、めり込んでいく。
時間を掛けて、己の熱量を彼に教え、腰を揺すると、己の腰に焼けるような熱が拡がった。]

 ―――ッ、
 狭ぇな、あんまり熱烈に歓迎するんじゃねぇよ。

[片眉を揺らしながらも、己の楔は歓喜に震え、
彼の中で最終的な成長を遂げ、空隙をみちりと埋め尽くした。

足を抱えなおし、熱くなった己の身体を更に押し付け、
彼を掻き抱くように上体を倒してゆく。]

 ………好きよう、溶かせよ。
 ――――…全部、お前さんにくれてやらぁ。

[彼の両脚の間で揺れる屹立に指を添え、
緩く扱く律動に合わせて、ズン、と深く彼を突き上げた。
粘膜に接吻捺すような一打、熱を払う瞬きに合わせ、音もなく、満足そうな笑みを見せた。*]

(129) momoten 2014/09/26(Fri) 22時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

― 花蝶の夢 ―

[厭だ、と声が聞こえた。>>4:71

確かな拒絶は、胸に降り積もり、心を冷やしていく。
寄り添えとは思わなかった、理解されたいとも。

ただ、一時。海を渡る際に、抗えぬ本心に従っただけ。

けれど、それも。
蝶の、或いは夜蛾の、或いは毒虫の夢想だったようだ。

強く握り締めた徽章が、共有しようとした約束が、
己の強靭な心が、脆くも砕けてしまいそうだった。


所詮、花は花でしかなく、蝶は蝶でしかない。
どちらも人から酷く遠い、幸いなど夢物語。]

(141) momoten 2014/09/26(Fri) 23時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 
 
[その夜、己は購った花を抱いた。]
 
 

(142) momoten 2014/09/26(Fri) 23時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[手荒く扱うのは花として、虐げるは蝶として。
厭だ、厭だと膨れる彼の本心など理解もせず、
剥いた背中に罰として爪を立てた。

もう彼は花でないと花主は言う。
だが、違う。花とは金に縛られる者のことではない。
花とは、咲くことしか出来ぬ者のことを言うのだ。

花を買うには花籠を、花を飼うには植鉢を。

強姦めいて貫き散らした櫻の花。
櫻は散ったか、未だ咲くか。

――――いよいよ、この手で散らそうか。]

(143) momoten 2014/09/26(Fri) 23時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[中に幾度も精を放ち、身体の奥底から悪辣で汚した。
酷使した秘所は紅く熟れて、創を負っているかもしれない。

しかし、そんなことは如何でも良かった。
抱き潰して意識も虚ろな彼の黒髪を掴み、
己の逸物を彼の乱れ髪で拭った。

彼が身体を捩る度、下の窄まりから精液がゴプリと零れる。
粘性の白濁は濃く、毛先から爪先まで欲に塗れた花。

それでも何故か満たされないのは、いつものこと。
いつも以上の茫漠を抱えている事実からは眼を逸らした。]

(144) momoten 2014/09/26(Fri) 23時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 知っているかい、櫻子よ。
 お前さんは今宵で御役御免だ。

 お前さんは捨てられたのよ、
 あの花主にも。この花籠にもな。

[襤褸のように扱い、牀榻に捨てる彼の体躯。
本当は彼に預けようとした徽章が、己の証を手の中で転がし、
そっと、彼の顎を掬う。もう咲くことしか出来ない花を掬う。]

(145) momoten 2014/09/26(Fri) 23時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター


 ―――…拾ってやるよ、感謝しな。
 お前さんは誰かを慰められりゃそれで満足だろう。
 俺がお前さんのちっぽけな価値を認めてやらぁ。


 ………煩わしさなんてな、慣れてるよ。

[彼を傷つけ、根を刻み、切花へと変えていく。
返し刃で抉られた心は血を噴出すが、彼も己も泣けはしない。
何処まで行っても交じり合わぬ蝶と花の末路。

鋭い徽章の切っ先を、彼の耳に宛がい、力に任せて貫いた。
吹き出る血は、涙の代わりであれば良い。
痺れを伴う指先は、歓喜に震えるものだと誤魔化した。


                           彼は手に入れた。
                     もう、それで良いじゃないか。
                  これ以上の形などありはしない。]

(146) momoten 2014/09/26(Fri) 23時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター


[彼は花、己は蝶。夜の全ては夢物語。

狂おしい涙も、甘い口付けもなく、彼は男に手折られた。]
 

(147) momoten 2014/09/26(Fri) 23時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[男は花を海の向こう側へと連れ去った。
居場所を失った花は摘まれた悪辣に抗う術を持たない。

古びた屋敷の庭は荒れ果てて、雑草ばかりが背を伸ばしている。
土いじりな得意な花に庭師の真似事などさせはしなかった。
墓守の真似も、もうさせない。

首に輪を掛けて、地下に繋いだ花は、
色ばかりを増すのに、何故か死体のように思えた。



櫻の下に埋まった、亡骸のように思えた。]

(148) momoten 2014/09/26(Fri) 23時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[張型にたっぷりと塗した蜜は、彼の身体を火照らせるもの。
帰宅まで飢えていろと言わんばかりに、
嵌めた貞操帯が彼の飢餓を一層深いものへと変えていく。
唯一人の主人の帰りを、渇望させるように。

三日と空かず彼を抱く主は、今宵も地下へ続く階段を下る。
終わりの無い淫欲の中、飼われる花は、
今宵も男により花弁を開くことになる。

終わりは知らない。或いはもう終わってしまった。
出口も行き先もない、長い長い夢のようだ。

何処かで間違えたとは思わない。
櫻は余り笑わなくなってしまったが、
翅を休めるだけなら贅沢は言わない。

ギィ、と重厚な扉が開き、一糸纏わぬ花に向けて、
せめて悪どい笑みを作って、苦いものを飲み干した。]

(149) momoten 2014/09/26(Fri) 23時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター



 ただいま、―――…俺の花。


[慾と悦に塗れた一時が始まるはずなのに、
自分の声は自棄に冷えて聞こえた。
気のせいだと、自身に言い訳をする回数は増え続けているが、
最早、そんなことにも気がつけない。

男はそろりと、青白くなった櫻花に手を伸ばす。
今宵も彼の耳朶で、己の本当の徽章《おもい》が輝いていた。]

(150) momoten 2014/09/26(Fri) 23時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[さぁ、明けない夜が始まる。
すれ違ってしまった想いも、教えられなかった名も、
全てを隠して、永く、闇い、夜の始まり。


今宵も光を恋うて、夜蛾が――――、

                        * 櫻の梢に留まった。 *]

(151) momoten 2014/09/26(Fri) 23時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[やらしい顔で笑った彼に文句はつけない。
どうせ、彼に見透かされている。

取り繕い、隠すのは、今だけやめておく。
無粋だからじゃない、―――余裕が足りてないからだ。]

 堪えた甲斐もあったってもんだな。
 良い顔だ、寝所に鏡置こうぜ。
 お前さんに見せてやるよ、―――…教えてやるよ。

[彼が己に抱かれてどんな顔をしているか。
揶揄ではなく、本音からふざけた言葉を吐き出して笑う。
逸れてしまった彼の気を惹くように。
罵声でも悪態でも、彼の声が聞きたかった。

余りに稚いと脳裏に巡ったが、無視をした。
もう、彼に何も隠さないと決めたのだ。]

(167) momoten 2014/09/27(Sat) 01時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[伸びてくる両腕に身を寄せる事を、花の頃は忌避していた。
彼を買う数多のように、慰められるだけの男になりたくなかった。
言えば、きっと笑気を誘うので言わないが、
彼の抱擁に応える今は、考える以上に特別な意味を持つ。

貫いた痩躯を抉るように腰を突き出して、愉悦を追う。
強引に腰を使い、圧倒的な質量で追い詰め、
奥底ばかりを亀頭懐かせ、柔く解いた。

重ね合わせた脈動は、お互いの心音として交じり合い、
触れた場所から境界線を見失って、融けていく。
確かに彼の寵愛するショコラよりも、甘い。]

(168) momoten 2014/09/27(Sat) 01時頃

【人】 墓荒らし ヘクター


 ―――…櫻子。いつか、俺が。
 お前さんの寂しさとやらを、埋められたなら名を教えてくれや。

 捨てたなんて言わせねぇ、失くしたとも。
 ……お前さんの全部を、俺に寄越せや。

[彼が苦労の果てに多く捨ててきたもの。
一朝一夕では理解出来ない悲しみを、己は生涯掛けて知る。

彼が庭に埋めてしまった心の欠片を野蛮な男は掘り起こし、
一つずつ彼に持たせていく。土いじりなど趣味で無いのに。

背に立つ爪に唆され、彼の屹立を追い上げると共に、
二度、三度と深い場所を激しく突き上げた。
彼の薄い腹に波を立たせ、離さぬように強く擁した。]

(169) momoten 2014/09/27(Sat) 01時頃

【人】 墓荒らし ヘクター


 ――――……ッ、

[どこにも行くな、と囁いた擦れ声は、呻き声に紛れた。
同時に、迸る熱が彼の奥で弾け、奔流が爛れるような熱を撒く。
飛沫は浸潤と犯し、息を乱して重ねる肌。

視界に納まる輝石の雫が、酷く尊いものに思えた。
黒髪を掻き抱いて、引き寄せ、キスで噛み付く。

誰にも渡さない、誰にも見せない、誰も知らない、
己のだけの雫は、己の腹ではなく、胸を満たしてくれた。]

(170) momoten 2014/09/27(Sat) 01時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 
[恋に落ち、涙が落ち。
 彼と己は、想いで心と身体を埋めていく。

    きっと、この生温い感覚の名を、
            ―――――― しあわせ と、呼ぶのだ。*]
 

(171) momoten 2014/09/27(Sat) 01時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

― そして ―

[悲しみを埋めた果てに、彼は名を教えてくれるらしい。
命題と言うには聊か、大袈裟だがそんな生き方もそう悪くない。
ポッと明りの灯る家に帰ること。
異国の著書を二人で読み耽ること。
斜めに植えられた桜で花見をすること。

己の名を呼ばれること。


そんな、彼の名を、己はきっと知っている。
そう、彼の名は、


           * しあわせ と、言う。*
                                      ]
 

(189) momoten 2014/09/27(Sat) 02時頃

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