174 蝕魔の苑 ―学園編―
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[刺激。こんな行為が、彼にとっての刺激になるのか。 体が燻るように熱い。足りない、たりない。 もっと欲しい。言葉にすることの羞恥と、欲望。 せめて腕が自由だったなら、もっと耐えられたのだろうか。]
も、やだ……ひぁ、あっ…!
[ほしい。そう、小さく消えそうな声で零した。 まだ辛うじて繋ぎ止めてある理性や、最早無駄なプライドが邪魔をする。 顔がもっと赤く、熱くなって。堕ち切るまで、後もう少しだろう。]
(94) 2014/05/03(Sat) 10時頃
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クラリッサは、フィリップに話の続きを促した。
2014/05/03(Sat) 11時頃
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…っふ、大丈夫じゃ、ない、わよ……っ
[必死に喘ぎ声を押し殺して。心配しているような声色で尋ねるくせに、口角は上がっているし目は好奇の色に満ちている。 余裕な態度が何だか悔しくて、途切れ途切れ言葉を紡いだ。]
や、ぁぅ……っ
[頭を撫でられる。それだけなのに、甘い痺れが身体に走る。 耳打ちされて、数拍置き驚きに少し目を見開く。その拍子に涙がまた流れる。彼の声にさえ反応してしまって、肩がびくんと跳ねた。]
……なん、の……んぅ、っ…つもり…?
[この状況で、だいすきだと。そう言った意図が分からなくて、熱っぽさを孕んだ声で問いかける。 これもまた刺激を求めるが故の行動かもしれないと、頭のどこかで思いながら。]
(98) 2014/05/03(Sat) 11時半頃
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そ、んな、こと………ふぁ、っん…
[否定は出来なかった。足りないと、もっと欲しいと思ってしまっているのは事実だから。 羞恥や、逃れられない甘い疼きがどんどん理性を溶かしていく。楽になりたい、けれどあと一歩が踏み出せない。]
…違…っ! フィリップの、こと、ぁ…っく……すき、だわ…っ
[だからこそ、接し方が分からなくなっていた。理性も思考もぐずぐずになったせいか、普段より素直に伝えられる。 去年は、別に好きじゃないとか。そんなことばかり言ってしまっていた気がした。]
(103) 2014/05/03(Sat) 12時頃
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……対、応……っ?
[吐息がかかるほどに距離が近くなる。 視線を向けられるだけでもびく、と震えて。 数少ない、心を許せると思った相手の言葉の意味を必死に考えた。]
…どうしろって、っひぅ、いうの……?
[対応といわれても、どうすればいいかなんて分からない。 濡れた瞳に困惑の色が滲む。 目を合わせることさえ痺れに変わり、そっと目線を横にやった。]
(110) 2014/05/03(Sat) 13時頃
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[また再び距離が開く。手を伸ばそうにも、蛇が邪魔をして動かせない。 意地を張れば、全部自分を苦しめることになる。 ならば、もう──]
や、ぁ、まって……
[ウソなんてついてない、と。 訴える微かな声は届いただろうか。]
………っほしい、の……。 おねが、い……フィリップ……っ
[求めるように、彼を見る。理性の糸は途切れ、懇願するように]
(115) 2014/05/03(Sat) 13時半頃
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[さっきの言葉を言うだけでも、羞恥心はかなりのものだったというのに。 意地の悪い笑みとともに、かけられる問い。 ああ、言いたくないけれど。言わなければ、きっといつまでも逃げられない。]
……あく、しゅみ……っ
[自由になった腕に何とか力を込めて、フィリップの首に手を回す。普段の彼女なら、絶対にしない行動。]
フィリップが、ほしい、の……。 もっと、気持ちよく、なりたい…っ
[熱い甘さを孕んだ、悩ましげな吐息を零しながら。]
(121) 2014/05/03(Sat) 13時半頃
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ひ、ぁあっ、ん……っ
[痛くない甘噛みは、首筋に甘い痺れを走らせる。 舌が這う感覚は、手が触れた時よりも強い快楽をもたらした。 蛇が絡みつくと一瞬不安げにフィリップを見つめる。また身体の自由を奪われたりはしないだろうか、と。]
や、もっと、ちょうだい……っ
[けれどそんな不安もすぐに消え、理性が切れた今はただただ求めるしかできない。 甘い香りが強くなる。快楽に濡れて潤んだ瞳は、真っ直ぐに彼を見つめた]
(126) 2014/05/03(Sat) 14時半頃
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ぁ、んん……ふ、ぅ…!
[服を脱がされても先ほどのように抵抗はせず、蕩けたような声で啼くだけだった。 不意に背後からも舌が這う感覚に襲われ、思わず肩が強張る。]
ひ、ゃ、ぁあっ! っなに、…ふぁ……っ
[その正体が蛇だとは分からず、予想していなかったせいか声が抑えきれなかった。 びくんと身体が跳ねる。背後を見れば、彼が飼っている蛇が自分の背に舌を這わせていて。 蛇を止めて欲しいとばかりに彼の手を弱々しく握るが、言葉は嬌声に変わり出てこない。]
(131) 2014/05/03(Sat) 15時半頃
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ひぁっ、ふ、ゃんっ! ん、…っ……
[今まで感じたこともないような快楽に、出てくるのははしたない声だけで。 恥ずかしくなって、首に回していた腕をおろして自分の口元を覆う。 今更だと思われるかもしれないが――]
――……っふぁ、ぅ……っ
[強すぎる快楽が怖くて、まるで自分じゃないような錯覚にさえ陥りそうだ。 声はくぐもったようなものが時折零れ、ぎゅうっと目を閉じて少しでも快楽を逃がそうと。]
(136) 2014/05/03(Sat) 16時頃
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ゃ、恥ずかしい、もの……っ
[手を掴まれて、抵抗も虚しく覆うことは出来なくなる。 普段でも力では勝てないのだから、こんな状況で容易く外されてしまうのも当たり前なのだけれど。]
ぁ、んむ……ひぅ、う…っ
[彼の舌が入ってくれば、もう口を閉じることも出来ない。そうっと舌を絡ませるように、自分のも動かして。 だんだんと貪欲になっていく。もっと欲しいと、強請るように。]
ん、くっ……
[フィリップの手を、縋るように掴んだ**]
(138) 2014/05/03(Sat) 16時半頃
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クラリッサは、フィリップに話の続きを促した。
2014/05/03(Sat) 17時頃
クラリッサは、トレイルに話の続きを促した。
2014/05/03(Sat) 17時頃
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ひぁ、あ……っふ、……ン…ッ
[聞こえる淫猥な水音、それにさえ感じてしまう。 もっと、ほしい。恥ずかしいはずなのに、それなのに。 きゅうと切なく身体が疼き、顔が熱くなった]
ん……ふ、ぅ…っぁ……
[無意識のうちに、腰が揺れる。太ももが時折ぴくりと跳ね、何かを耐えるように力が微かに入った。
こんなの、まるで何かを期待しているみたいだ。 ふとそう思って止めようにも、身体は勝手に反応してしまう。くるしい、もっともっと──きもちよくなりたい。]
(143) 2014/05/03(Sat) 17時頃
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[いたずらっぽい笑顔での問いかけに、言わなければならないのかと羞恥心に顔を火照らせる。 もっと気持ちよくなりたいのに、彼は快楽を与える手を止めてしまった。 まだ足りない、渇きが満たされない。]
……っ、もっと、気持ちよくして…? 足りない、の。もっともっと──フィリップが、ほしい
[ぷつり、堕ちる。貪欲に快楽を強請る。 彼がほしいと、足りないのだと。プライドも投げ捨てて、フィリップを濡れた瞳で見つめた。]
………滅茶苦茶に、してほしいの
[最後の言葉は小さく。辛うじて聞き取れるくらいのもの]
(146) 2014/05/03(Sat) 19時頃
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っ、ぁあ、っ……んぅ…っ
[本来痛みとして感じる筈の刺激さえ、今の自分には快楽に変わっていく。 布の上から触れられるだけでもあり得ないほどに感じてしまって、けれどもう羞恥は消え始めていた]
ひゃ、ぁんっ! あ、ふ…っ。もっ、と……もっと、ちょうだい…っ
[愉しもうと、そう言われればふにゃりとした微かな笑顔を浮かべ小さく頷く。 そして、快楽に溺れた頭は思考を破棄する。求めるがままに言葉を紡いだ。]
(152) 2014/05/03(Sat) 20時頃
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っぁ、あぅ、ふ、ゃん…ッ!
[今まで誰にも触れられたことのない場所に、彼の手が触れる。 淫らな音が嫌でも耳に入って、それが更なる快感を誘う。声を抑えるなんてことはもうせずに、ただ目の前の快楽だけを求めた。]
や、言わない、で……
[目の前で、自分に見えるように指を嘗め取った彼の言葉に何とかそう言って。 普段とは違う雰囲気に、頭がくらくらする。 こんなこと、経験したことがない自分には。知識だけ知っているこの先の行為が怖くもあったけれど――]
も、いれて……っ。 おねがい、…ふ、っぅ……
[でももう、限界だった。涙を零しながら、彼にそう強請る。]
(161) 2014/05/03(Sat) 21時頃
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ふ、ぁっ!?
[何かがお腹にかけられたのを肌で感じ、びくっと肩を震わせた。 それが何なのか、疑問を感じる暇もなく自分の中に熱いなにかが入り込んでくる。]
ひゃ、あっ……いた、ぃ……っ
[どれほど快楽に溺れて敏感になっていても、突き破られる痛みは消えてくれなかったようだ。 想像以上の痛みに、無意識に体に力が入った。 彼のものを無意識にきゅうと締め付けて、痛みに少しでも慣れようと。]
―――……っ、ん、っふ…ぁ…!
[けれど痛がっているはずなのに、零れる声は先ほどよりもずっと甘いものだった。]
(168) 2014/05/03(Sat) 21時半頃
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ひぁ、ゃ、ぁあっ! っんぅ、まって、まだ……!
[動かないでと、そんな懇願も虚しく痛みに慣れないうちに中を犯される。 痛みはやがて少しずつ快楽に変わり、些細な抵抗は止まってただあられもなく喘ぐだけ。 狂いそうなくらい気持ちいい。きゅぅ、とまたキツいくらいに締め付ける。]
ひっ、あっ……ふ、…! フィリップぅ……っ
[背中が弓なりに反って、何かがせりあがってくる感覚が怖くなる。 無意識に彼の名前を甘い声で呼んで、口付けを強請った。もっと気持ちよくなるために。]
っぁ、や、イっちゃ……っ!
[びくびくと体を震わせ、絶頂を迎える。その拍子に、いっそう強く彼のものを締め付けた]
(183) 2014/05/03(Sat) 22時頃
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――っえ、ゃ、ひゃぁ、んっ! や、ぁあっ! ふぁ、まって…っ
[絶頂を迎えたばかりの自分の中を突かれれば、更に敏感になっている今その刺激はある種の快楽地獄だ。 嫌だと首を振るが、体は彼を離さないというようにキツく締め付ける。]
ひっ、やぁ、あっ!
[また、何かが来る感覚。 シーツを握りしめて、絶頂を必死に耐える。彼が一度も果てていないのに、自分が二度目を迎えるのは恥ずかしくて嫌だった。]
も、くるし…っ
[誰かに縋りついて楽になりたいのに、その相手は自分を犯している彼しかいない。 そんな逃げ場のなさも、感じてしまう材料になる。]
(193) 2014/05/03(Sat) 22時半頃
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っぁ、ゃ、やだっ―――ひ、ぁあああッ!!
[呆気なく決意は崩れ去って、突き上げられた瞬間再び果てる。 肩で息をするように、乱れた呼吸を必死に整えた。 けれど彼の動きは止まってくれず、小さく短い喘ぎ声が零れ落ちて。]
ふ、ぁ……すす、む…っ?
[いつの間にか入ってきていたらしい友人を視界に捉えれば、羞恥で意識はそちらに向く。]
ぁ、んっ……でて、って…!
[見られたくない。友人に、こんな姿。 その一心で、出ていってと精一杯声を掛けた。]
(202) 2014/05/03(Sat) 23時頃
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なに、いって……?
[彼が笑みを浮かべた意味を、もう訳が分からないほど溶かされた頭で考える。 進のそういう"関係"だったなら、という言葉には慌てたように首を横へ振った。]
ちが、そんな関係とかじゃ……っ!
[ここからでは、進が何をされているか見えない。 でも、よくないことなのは確かだ。あの保険医まで、フィリップに賛成するような意見を言う。]
ぃ、やっ……やだ、ぁっ! フィリップ、おねがい、やめて……
[みられるなんて、そんなの冗談じゃない。 保険医を睨みつけても、こんな様では迫力なんてないのだろう。 逃げるように弱々しく暴れ、抜け出そうと動く。]
(213) 2014/05/04(Sun) 00時頃
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っ、ぇ……
[自分たちが同じ学年だったころは、今と同じような反応だってしたのに。 感情がないような冷たい顔がこわい。 それに。自分はそういった意味で好きだと言ったが、彼は愉悦を求めてあぁ言っているだけなのだと思っていた、から。]
ひ、っ! や、やだ……やめて、いや…っ!
[虫は嫌いだ。蛇は平気でも、生理的に無理だった。 近寄ってくる虫を直視さえ出来ず、怠い身体を何とか動かしてその場から逃げようと後ずさる。
進が珍しく荒げた声でフィリップに言葉をかけるのを聞きながら、自分と彼の間で何か思い違いが生じていたのかと考えが至って。]
――っ
[それでも、冷たい顔をした彼が怖い。あんな顔は始めて見たから。]
(217) 2014/05/04(Sun) 00時半頃
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っいやぁ! やだ、やめて、話くらい聞いてよ……っ
[腕を押さえつけるその正体がなんであるかなんて、考えたくもない。 必死に逃げようと身体を動かす。虫が触れていると考えるだけで、気が狂いそうだ。]
………っ去年……?
[覚えていると、小さく頷く。ホタルなどの綺麗な虫は平気だったから。 その時はまだ、当然避けたりもしていなくて。 こんな未来があるなんて思いもしていなかった。]
……進にまで、何するつもりなの…っ?
[友人にも何かするつもりなのかと、恐怖で背筋が震えた。]
(222) 2014/05/04(Sun) 00時半頃
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[ずっと好きだった。 そんな、密かに願っていた告白。なのに静かに聞いていられなくて、言葉が掠れてしまう]
それ、は……話しかけ辛く、て……
[フィリップの近くによくいたからこそ、接し方が分からなくなってしまった。 自然と避けてしまうようになっていたのは否めないが]
っ嘘じゃ、ないわ……!
[巨大化したホタルも視界の隅に入っただけで気持ちが悪い。 恐怖で気を失えたらどれほど楽だろう。涙を流しながら、かたかたと身体を震わせる]
好きじゃなかったら、あんな恥ずかしいこと言わないわ! だいたいっ、あんな状況で好きだって言われても普通信じないわよ、ばかフィリップ!
[最後はもう涙声で、けれど口調はいつもの彼女だった。 精一杯の虚勢を張って、嗚咽を零す。もうやだ、と泣きじゃくりながら。]
(228) 2014/05/04(Sun) 01時頃
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そんなの……っ
[好きな人に抱いて貰えるなら。 そのチャンスを、手に入れたかったからなんて──軽いやつだと、思われるだろうか。 それならもう、それでいい。伝えないよりもずっと。]
好きだからこそ、拒まな……っや、ぁ!
[さっきまで彼に犯されていた中に、何かが入り込む。 彼の時みたいに快楽なんて感じず、あるのは嫌悪感と苦しさだけ。いやだ、そう言っても。 もう声は届かないのかもしれない。]
────いや、お願いだからやめて…! 何でもするから、これだけはやだ……っ
[じたばたと往生際悪く暴れて、彼以外に犯されるなんて嫌だと内心で叫んだ**]
(230) 2014/05/04(Sun) 01時半頃
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ひ、ぅ……っぁ、ふぁ…んっ…!
[蛇にまた噛まれたのだろう、つきんと走った痛みも気にならなくなる。 自分を今犯しているのは、大嫌いな存在のはずなのに。 快楽を拾って、声を抑えきれなくなる。こんなの、嫌だ。]
やだ、ぁ、あっ! おねが、ぃ、やめ……っ
[嫌だと言っていても、喘いでしまう自分が嫌になる。 進もいるのに。友人にも想いを寄せる相手にも、こんな姿見られたくない。**]
(234) 2014/05/04(Sun) 10時半頃
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ん、っぁ……そんな、わけ…っ
[気持ちいいか、そう問われて首を横に振る。 そんなの、頷くわけがない。ぎゅっと手に力をいれて痛みで誤魔化そうにも、それさえ出来なくて。 爪が食い込んだせいか、赤い雫が一筋流れ落ちる。 いっそ、夢なら良いのに。]
――っふ、ぁ……っ
[微かに聞こえた進の、ひねくれているという言葉に思わず反論しようと開いた唇からは嬌声しか出ない。
反論しようとしたということは、まだこの状況に堕ちていないということだ。 そうわかるだけで、幾らか気持ちは軽くなる。]
(254) 2014/05/04(Sun) 23時頃
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ゃ、あ、違っ……
[この甘い香りだとか、さっきの行為のせいだとか。 反論はいくらでもあるけど、彼の今の自分を表す言葉は正しくて。 違う、嫌だ、そう虚ろに呟きながら。
続けられた言葉に、ひっと恐怖で息を呑んだ。]
っやめ、んっ、ぅ…いや……っ!
[意味くらい嫌でも分かる。もうやめて、と泣き叫んだ。 自分がいけなかったのか。少しくらい素直だったなら。 後悔してもきっと、快楽に喘ぐ姿では意味を成さないのだろう]
ふ、ぁあっ、…も、やぁ……っ
[──つら、い。]
(259) 2014/05/05(Mon) 00時頃
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[さぁ、と顔が青ざめる。 手や身体が震えて、嘘だと思おうにも溢れ出てくる感覚は本物で。]
っうそ、ひ、ぁ……っ
[腕を押さえつける力は緩んでいたか。もしそうなら、その一瞬の隙をついて逃げ出そうとしたはずだ。 進にも何かをさせようとする彼を見るとどうしようもなく悲しくなって、だから。]
………きら、ぃ……。
こんな、こと…する、フィリップなんて……だいきらいっ…!
[普段の彼なら。自分がいつも見ていた彼なら好きだと、暗に秘めた言葉を投げた。]
(264) 2014/05/05(Mon) 13時頃
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…っ進、!?
[彼が声を荒げるのを見るのは初めてで、その行動に驚いたように名前を呼ぶ。 どうすればいい。彼にまでこんな思いをさせたくないのに、そんな焦りばかりが募る。 自分の中にある種がなくなれば。でもそんな方法はどこにある?]
――――すす、む。
もう、いい……から。それよりはやく、にげて
[どこか諦めたような笑みで、そう言い放つ。 優先すべきは彼の方だと思ったから。]
(280) 2014/05/06(Tue) 00時頃
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……だめっ…!
[進がフィリップをはたこうとするのを視界に入れ、小さく弱い声でそう零す。 フィリップを傷つけてしまったのも、進を巻き込んでしまったのも全部自分がいけないのだと。少しずつ壊れていく心で、そんなことを思った。]
……――っ
[大嫌いな存在に犯されて、快楽を感じて喘いだ。 嫌だったはずなのに。それなのに。 まだ快楽を求める自分の体に、酷い嫌悪を感じる。
完全に壊れられない、快楽に酔えない。 狭間で揺れる。欲しいのに欲しくはなくて、ならばいっそ。 何とか上体を起こして、舌を噛みきろうとする。 そうすれば解放される気がしたから。]
(287) 2014/05/06(Tue) 00時半頃
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ん、っ!
[ぐっと力を入れようとして、けれどそれは失敗に終わった。 邪魔しないでというような目を進に向け、差し入れられた手を退けようとする。]
……もう、いやなの……!
[じわりと視界が滲んで、何度目か分からない涙が流れ落ち頬を濡らす。 プライドが高く人前で泣くことなど無かった彼女が泣くと言うことは、それだけ壊れかけているということで。 これ以上苦しくなる前に楽になりたいのだと、泣きながら進に弱音を吐いた。]
(292) 2014/05/06(Tue) 01時頃
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