173 【突発RP村】夢の通い路
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あの旅行の帰りに使ったバスはメジャーなルートのバス。 確かに1日2本のローカルバスは結局使わなかった…。 [そのバスの路線は今は廃止されていると記憶にある―思い出した。
先程から続いた人気の無い山奥の景色は、ローカルバスの景色の一部だったのだろうと結論して。]
…何か大事なことを残しているはずだ。 これだけなら残念で済む話なんだ。
(7) 2014/04/20(Sun) 13時頃
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― 店内 ―
[池から離れ、すぐにあった小屋のドアから、店の中に戻る。 廊下を歩いて部屋を探しはじめる。]
(16) 2014/04/20(Sun) 17時頃
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美術家 ギネスは、メモを貼った。
2014/04/20(Sun) 17時頃
美術家 ギネスは、メモを貼った。
2014/04/20(Sun) 22時半頃
美術家 ギネスは、メモを貼った。
2014/04/20(Sun) 23時頃
美術家 ギネスは、メモを貼った。
2014/04/20(Sun) 23時頃
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>>34…どうもはじめまして。
[廊下の反対側から来た男は、此処に来て新顔だった。 挨拶をする。]
―確かに、職人ってことになるな。 デザイナーとはいいにくいが…。
[男の仕事はクリエイターの類に分類される。便利と言うキーワードに日用品分野での新しい製品を開発、設計を任されている。曰く新人の視線で新しいモノが誕生しないかと言うことらしい。]
(36) 2014/04/20(Sun) 23時頃
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その形から察すると、認識票(ドッグタグ)の類かもしれないな。
[ぱっと思いついたのはそれだが、中身が微妙に異なる気がする。 文字自体は、傷のついているところもあるようで読めそうで読めない。]
それが君の忘れ物かい?
[まだ肝心な事を思い出せない―そんな感じだろうかと。]
(37) 2014/04/20(Sun) 23時頃
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>>39なるほどな、それはいい目印だろう。その認識票を渡した男とも多分、国も地方も異なるもの同士だろうしな。
[文字が読めないとはそういうことだろうと思う。 >>38目つきについては他の人間にも言われたことがあったか位だ。 あまり気にすることは無い。]
(41) 2014/04/20(Sun) 23時半頃
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こちらはそろそろだろう。 忘れ物は大方見つけたが、根底を探している。 多分、近いはずだ。
[最後の形の得ないものの影は、彼との会話で考えたことでおぼろげに表現されてきている。]
(42) 2014/04/20(Sun) 23時半頃
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>>44どうだろう。 私も、それほどではないと思うが…。 まあ疎いのが二人でも、一人よりはましだと思う。
[こと色恋については自分でも知ってるのかどうかよくわからない節はあった。]
(48) 2014/04/21(Mon) 00時頃
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美術家 ギネスは、メモを貼った。
2014/04/21(Mon) 00時頃
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>>49…ほう、中々よいと思うよ。 花束でなくても薔薇の一本でも十分かもな。
他にも、例えば、食事の支払いをするでも効果的だと思う。 アイコンタクトで見つめるだけとしても、中々とは聞くね。
[それが彼の国で通用するかは別として、だ。]
(56) 2014/04/21(Mon) 00時半頃
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そら、一番は行動することが大事さ。 気後れしないで、ね。
[と言いながらも、積極性の薄い自信は矢張り疎い部類に入りそうだと内心自嘲して。]
(57) 2014/04/21(Mon) 00時半頃
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>>61ああ、そうだな。 チャンスはまた来るとは限らない。
[もう一度はもう来ない。去り行く彼の背中にそんな言葉を続けようとして、ぴたりとやめて。]
(62) 2014/04/21(Mon) 01時頃
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[彼は何かを見つけたのだろうか。 事情は知らないが、頑張って欲しい、そう願った。
自分の探し物は近い。 何処かの扉の先にあるはずだと、確信しつつあった。]
(64) 2014/04/21(Mon) 01時頃
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美術家 ギネスは、メモを貼った。
2014/04/21(Mon) 01時半頃
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[チャンスがまた来るとは限らない。 去り行く男にかけた言葉に、自らが言を詰まらせる。]
…そうか。 多分、な。
[そうこうするうちに一つ、扉を見つけた。真っ白に異国のペン―毛筆というやつだろうか―で書いたような模様があった。その模様に感じることは無い。きっと目立つようにとかそういう下らない理由なのだろうと思う。]
(72) 2014/04/21(Mon) 02時頃
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美術家 ギネスは、メモを貼った。
2014/04/21(Mon) 02時頃
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― 毛筆の部屋 ―
[部屋を開けてみるとテレビと、何かの道具のようなオブジェがあった。それ以外は白い壁、窓も無い、椅子も無い。実に殺風景な部屋だった。
テレビからはニュースが流れている。その日付は10年近く昔を示していて、番組名から地方ニュースであることが把握できる。
そのニュースでは、とあるバスのローカル線が廃線になると、山奥の沿線に生活者がいなくなったことが理由だと報じていた。]
(76) 2014/04/21(Mon) 02時頃
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[場面は切り替わり、運転手の初老の男性に話が移る。長年、この路線の担当だったと説明されている。
次にスポットを当てられたバスは長年使ってきた小汚いものだった。1日1本だか2本のバスを交換することはなかったのだろう。 即ちそのペアは、廃止と同時にそれぞれ役目を終わることになる。
私もこれも、ずうっとこの路線の担当して、おじいちゃんになりました。なくなるのは切ないけど、路線もバスも私も古いからしょうがない。運転手は寂しそうな表情でインタビューで語っていた。]
(77) 2014/04/21(Mon) 02時頃
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[続いて、テーブルのオブジェを手に取る。 それはオブジェではなく、自分の仕事の結果だった。
便利ツール19号(仮)。 社内では評価は割りとよかったのか、一般向けの展示会に抜擢された曰くつきの品。] 私の作品、何故此処においてあるのだ。 いや、何か書いてある―。
[今までの流れとは異なるオーパーツに疑問を隠せず怪訝な顔をして調べる。すると、底側に、汚い落書きのような字を見つける。
こんな文字は自分は入れた覚えが無い。そう思い、何を書いてあるのか読もうとして―危うく作品を落としかけた。]
(80) 2014/04/21(Mon) 02時半頃
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[自然に天井を仰いだ。落とさぬよう作品をテーブルに置く。 顰めた面を強く変化させながら、観念したかのようなため息を何度も吐いた。 そうか、そういうことか。ああ。だからか。 その言葉を何度も繰り返している。
『―何コレ、ただのガラクタじゃん。捨てちゃおうよ。』
落書きは、子供の字でそう書いてあったのだった。]
(81) 2014/04/21(Mon) 02時半頃
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[家族で田舎に旅行に言ったのは15年くらい前のことだっただろう。今大事なのは旅行の道中ではなく、帰りのことだ。
両親とバスの停留所―池で拾った金属板の駅で―バスを待った。家にはメジャーなバスとローカルなバス、どちらを使っても家に戻ることは出来たのだ。
本当に偶然なのだろう、先にローカルバスが来た。 両親は気にすることなくバスに乗り込もうとする。
だが8歳のギネスは新しいバスに乗りたかったから嫌がった。 『古くていやだ』『何で走ってるの』『こんなバスいらないよ。』 散々な文句と駄々をこねて、両親を怒らせた。
―本当に古いからしょうがないですよ、坊やごめんね。
確か、バスの運転手はそう言ってドアを閉めた。 寂しいか、辛いか、そんな表情だったような気がする。]
(86) 2014/04/21(Mon) 03時頃
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[子供の言葉は真っ直ぐで、真っ直ぐに刺さることを知らなかった。仕方ない、子供に罪は無い、正論で、しょうがないことだとしてもだ。それがどれだけのダメージがあるのか、あの時わかったんだ。
確かにバスの廃止の時、乗らなかったことを勿体無いとは思った。だけど、それ以上に運転手にきちんと謝って、その上でもう一度やり直したかった。
だけどチャンスはもう無い。 バスは廃止され運転手も引退し生きているかも分らない。
だから、忘れていたのではなく、忘れようとしたのかもしれない。いや、蓋をしようと決めたんだ。]
(87) 2014/04/21(Mon) 03時頃
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確かに、探し物は見つかった。 だが、この探し物は、取り戻せるのだろうか。
[何十度目のため息を吐いて、目を瞑り、顔で手を覆い、俯く。 暫くの間、感情の奔流が思考を完全に停滞させていた。]**
(88) 2014/04/21(Mon) 03時頃
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美術家 ギネスは、メモを貼った。
2014/04/21(Mon) 03時頃
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