52 薔薇恋獄
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―― おそらくは、元の自室に近い部屋 ――
……ん、……?
[やわらかな布が、首筋を擽っていく感触。 優しくてこそばゆいそれに、ふ、と目を開ける]
『おめざめに なられましたか』
[表情の無い顔。清潔感のある、質素に整えられた髪と服装。 問う間も、丁寧な手つきは止まらず。
ぼろぼろになって、赤い染みの散らばる自分のシャツが、丁寧に畳まれているのを見つければ、彼女が傷口を清めてくれているのだと、気づく]
(+4) 2011/05/21(Sat) 01時頃
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……もしかして、日向の同僚?
[喉が掠れて、うまく声が出せない。 当たり前か。雨の中、2度も力尽きるまで外でうろうろしていたのだから。 普段の自己管理はしっかりしているとはいえ、風邪のひとつやふたつ、ひいても仕方が無い]
『ここでの すべての おせわを。 どうか ごゆるりと おまちください』
[お待ち下さい? 妙な言葉だと思ったけれど、問い返すために喉を振り絞る気力が、眠気と共に消えていき]
…… 日向。 まってる、から。
[呟いたのは、どちらの名か。 拭われる優しさに誘われるまま、また目蓋を閉じた*]
(+5) 2011/05/21(Sat) 01時頃
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―― かつての自室に似た部屋 ――
……ばか 、……。
[とおい、こえを聞いた気がした。 バカって、言うやつがバカなんだ。 夢うつつに呟いた表情はけれど、やわらかく哀しげ。
自分の声に引きずられた再びの目覚めは、やはり曖昧なものだった]
…… ここ、何処なんだろ。
[時間切れになる前に。 彼女が、自分たちを具体的にどうしようとしているのかは、知らなかったから。 この暫くで見慣れた天井とも、また違う位置の染みを、ぼんやりベッドの上で見上げながら]
(+25) 2011/05/21(Sat) 10時半頃
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つか何でオレ、此処に。 失ったやつの控え室にしちゃ、随分至れり尽くせり……
[そこまで考えて、閉じかけていた目を、はっと見開いた。 もしかして、此処には]
克希や、夕輝せんぱいと哲人せんぱいが、いる……?
[思い至れば、跳ねるようにベッドから起き上がる。 包帯とあて布に、しろく覆われた腕がずきりと痛んだが、それどころではない。
真新しいシャツが用意されていたけれど、引き裂かれたようにボロボロになった自分のシャツを羽織り。 ぎぃ、と重苦しい音をたてる扉を開くと、廊下へ足を踏み出した*]
(+26) 2011/05/21(Sat) 10時半頃
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―→ 2階廊下。かつての休憩所 ――
[ふたりの先輩たちの、元の部屋に近いだろう場所を覗いてみたが、誰の姿も無く。 悠里や成人の姿も無かったが、それは期待していなかったので、気落ちもしない。
たん、とん、と踏みしめるようにゆっくり、廊下を歩く。 しかしそれでも、あまり、床に足がついている感じがしない。
すこし、自分の家と似た空気。 現実味のない、居心地の良さ。
此処でも降り止まぬ雨の音に誘われるように、つきあたりの窓まで辿りつき。 ぺたり、冷えた硝子に額を押し当てた]
(+29) 2011/05/21(Sat) 16時頃
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[つよく降りしきる雨。侭ならない視界。 抱きしめてくれてた蘭香のあたたかさが、日向の着物と噎せ返るような薔薇の匂いに掻き消されても、まだ。 見つめ続けた、紫の瞳。
驚いていた。当然だ。 それでも最後、稲光の瞬間に手を伸ばしてくれたのは、本当に人が良いとしか言いようが無い。
お前に、蘭香を頼まれたのに。 蘭香に、置いてかないでと願われたのに。 日向に、たいせつなことを教えて貰ったのに。
なにひとつ果たせず、逃げ出した自分に、手を伸ばしてくれるようなやつだから。 ――好きになってしまったのだろう]
(+30) 2011/05/21(Sat) 16時頃
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ばかやろうって、言われるかな。 ――絶交かな。
[けれどそれも、あの瞬間まで。 日向が蛍紫に、失踪の真相を話せば、自分の挙動の意味と、謝罪の理由を察してしまうだろう。
そうなれば。
軽蔑、するだろうか。 嫌悪、するだろうか。 あるいは、呆れが憎しみに達するほど、恨まれるだろうか。
いつも、彼のほうが先に折れてくれて。 喧嘩が本気で長引いた事など無かったから。
想像も出来ない、彼の怒りに怯えることしか出来ない]
(+31) 2011/05/21(Sat) 16時頃
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……っ、
[なんで、言ってしまったのだろう。 伝えなくてはならない事を、すこしでも伝えていくべきだと、分かっていたのに。
言っても、どうにもならないと。 良い結果など、あるわけが無いと、ほかならぬ自分が一番、分かっていたのに。
蘭香にも、気持ち悪いと思われたかもしれない。 大事な幼馴染を、もうひとりがそんな目で見ていたなんて。
此処が、予想通りの場なら。 早く、彼に会いたいと思った。 しあわせな所を邪魔するのは悪いけれど、早く、会って、彼の無事に安心して、謝りたい。 何もしてやれなかった全てを、許してくれないとしても、謝りたかった]
(+32) 2011/05/21(Sat) 16時頃
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[けれど。
蛍紫には。
会いたくない。 会いたく、無い。
誰かと。……士朗と。 しあわせに、寄り添って。 これからを、見せつけるような、姿なんか。
見たくは、ない]
(+33) 2011/05/21(Sat) 16時頃
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…… 、だから、日向。
[助けなくて、いい。 助けて貰う資格なんか、ない。
この想いはきっと、恋獄にこそ相応しい。
聲は彼女へ届かなくても、そう、願い続ける]
(+34) 2011/05/21(Sat) 16時頃
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[再び、ひとを見つける為に、歩き回る、足。
ぺたり、ひたり。 ぎぃ、ぎ。 ぱた、ぱたん。
不規則に鳴る、素足が床を擦る音。 止まぬ雨のせいか、ひどく不安定に響く、その音色]
…――― 、
[ひとの声>>+28。男性の声だ。 ぎ、と音が一瞬止まり。ややあって、早まる。
そして]
(+35) 2011/05/21(Sat) 16時頃
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―― 2階、階段 ――
[階下からは、くすんだ金髪より、白のシャツが視認されたか。
ふわり。
階上から見下ろすよう、俯きがちの人影から。 ひとすじの包帯が解けて、揺らめいた*]
(+36) 2011/05/21(Sat) 16時頃
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―― 2階、階段 ――
……せんぱ い……?
[見間違うのは難しい長身と長髪>>+37。 けれど、此処の現実味の無さが、断定を躊躇わせて。
ぼんやりした声音で、そのひとを見つめ]
(+38) 2011/05/21(Sat) 22時頃
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…… 、先輩だー!!
[哲人の声>>+41が加わって、セット認識しているふたりに、確信。 さらに名を呼ばれれば、こくっと大きく頷いて。
飛び降りんばかりの勢いで、階段をだだっと下り]
オレですよオレ、哲人せんぱいは、記憶喪失とか言わないっすよね!?
[勢いのあまり、夕輝に抱きつきかけたところで、急ブレーキ。 両手を挙げて、踏みとどまり。
ふたりへ向けて、にへっと笑った]
(+44) 2011/05/21(Sat) 22時半頃
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オレです。オレ以外の何者でもないっす。
[下ろし損ねた両手を上げたまま、苦笑する哲人>>+45に、うんうん頷き。 その言い分>>+47に、そういえばそうか、と]
オレは、先輩たちと克希が居るだろうなって、分かってたから。まあ。 ともかく、おふたりが無事なの、確認できて良かったっす。
……すみません。大丈夫です?
[一息つく夕輝>>+46に眉を下げ。 ついで、ふたりから心配げに問われれば、ゆるゆると手も下がって]
んー…… せんぱいたちが居なくなってから、色々ありまして。
[ちょっと薔薇の茂みに突っ込んだもんで、と視線をふたりから落としつつ、比較的傷の無い左頬を掻き。 困ったように、苦く薄い笑いを浮かべた]
(+48) 2011/05/21(Sat) 23時頃
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……信じてくれるか、わかん、 ……、……
[ぶんぶん、首を振った。 駄目だ。そうやって、逃げて、どうしようもない後悔を抱えたくせに。
ふるえる手を、ぐっと抑える。 今は痛むはずがないのに、じくじくと疼く胸元に、つよく押し当て]
信じて もらえるまで、話します。 聞いてくれますか?
[哲人を、まっすぐ見上げた。 からかうように笑ってみせてくれる先輩に、やっぱり気持ち悪いと思われてしまうかもしれないけれど、話そう。
そんな決意でいっぱいいっぱいだったから、さりげない手の仕草には気づいていないのだった]
(+50) 2011/05/21(Sat) 23時頃
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……ありがとう、ございます。
[信じない前提で。 ずきりと、その言葉が胸に刺さった。
なにも。誰も。 ちゃんと、信じていなかったのかもしれない。 だから、……。
信じると言ってくれた哲人に、ちょっとだけ困ったように、へらっと笑ってから。 傍らの、同じく頷いてくれた夕輝を見。 ひとつ、息を吸うと。
話を、始めた]
(+54) 2011/05/21(Sat) 23時半頃
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薔薇恋獄の話、覚えてますか。
[バスの中で、克希の叔父がしてくれた話。 覚えていなければ改めて話すけれど、夕輝からフォローがあったかもしれない]
あれは、ほんとうで。 あの別荘には、日向(ひなた)っていう女の子の、幽霊が居ました。
……日向は、『ひなた』と『ひゅうが』っていう、別れた存在でもあって。 や、同じなんですけどね。 それでその、ひゅうがの方が、怪談の、恋人を行方不明にしちゃう、方 なんです。
ひゅうがは、恋を失ったひとを、恋獄に閉じ込めたい。 ひなたは、オレたちを、それから助けようとしてくれてて。
[此処がどこかは分からないけれど、ヒナタが逃がしてくれた場所であるのは間違いないと思う、と推測を述べる。 それから、ヒナタがヒュウガを抑えるのにも、限界がありそうだということ。
たどたどしい説明が終われば、窺うように。ふたりを見上げた。 己が真相の半分しか聞いていないのは知らないから、それが知っていることの全てだった]
(+55) 2011/05/21(Sat) 23時半頃
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