168 LOVEorDEATH2〜死者は愛を知りたいようです
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ススムは、につかいこまれた。あぁん…
housenka 2014/03/29(Sat) 03時半頃
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―自宅―
ん…?
[目を開く。目の前には参考書。 ブルブルと音を鳴らして自己主張する携帯電話の音で、真墨はうたた寝から解放された。 どこか深々とした部屋の状態に気がつき、無意識の内にラジカセに手を伸ばす。 流れてくるのは、昔テープに記録した掠れた音源だけれども。]
え…今から?
[新着のメールが「今から会わないか」と誘い文句を載せていた。 もう夜も更け周囲は暗く、少女が出歩くのはとても推奨されない時間だ。 思わず声が出た。 家の前に居る、というメールの内容を信じて真墨が窓の外を見ると、]
(4) housenka 2014/03/29(Sat) 20時半頃
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[―――ズキリと、鈍い痛みが頭を襲う。]
(5) housenka 2014/03/29(Sat) 20時半頃
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[春先の寒空の下笑顔で手を振る人影。] [真墨の顔を見た少女の顔はみるみる青ざめていき、] [急いで着替え、ダッフルコートを羽織って家の外へ。] [真墨は自分の頭部に触れ、手のひらを確認する。]
な、にを……!?
[耳の少し上を触り、熱を持った場所を確認する。] [―――まごうことなき自分の血だった。] [何も異常は無い。出血なんてしていない。] [青でも緑でもない、赤色の血だった。]
(6) housenka 2014/03/29(Sat) 20時半頃
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[一体何を幻視したというのか。 手のひらに、血なんて一滴もついてないというのに。] .
(7) housenka 2014/03/29(Sat) 20時半頃
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―玄関先―
[家の前に後輩の少女の姿を確認すれば。 何故か、鼻の奥がツンとするような感覚に襲われて。]
あ、あれ…?
[目の奥から、何かが滾々と溢れて来て止まらない。 たとえ己の罪悪感が見せた幻でも。 虚空を見つめる、あんな無残な病人のような姿ではない。 クルクルと絶えず表情の変わる、生きた姿だった。]
(8) housenka 2014/03/29(Sat) 21時頃
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[ぐい、とダッフルコートの左袖で水滴をぬぐい。]
えっと、いや、よく聞くんだ。 家にもう帰りなさい。 ボクは…行かなきゃいけないところがあるんだ。 お布団で寝て、朝起きたら、明日また会おう。 "僕たちは未来がある"んだから。
[じゃあね、と。一声かけて。 血などどこにもついてない右手で少女の髪を梳く。 頭を撫でて、背中を押して。 キョトン、と首を傾げる後輩を見送り、少女が帰る方向とは反対方向へと走り出す。]
(9) housenka 2014/03/29(Sat) 21時頃
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……××駅…だっけ…?
[チラリと聞いたニュースの記憶を頼りに、(>>1:64) 真墨は自覚も無いまま走りだす。]
……ボクは何をしてるんだよ、一体…!
[真墨本人も、何故だか分からない。 ただ、何かをしなければならないという使命感に突き動かされて。 その人のことを考えると、真っ赤に流れる血潮が燃えたぎるような。 じんわりと氷を日差しが溶かすような、熱さを感じたのだ。]
[名前さえも思い出せないくせに、 白に染まっても握ってたあの手の感触を守るために走っていた。]
(10) housenka 2014/03/29(Sat) 21時頃
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― ××駅 ―
[改札が小気味よい電子音を立てて真墨を迎え入れる。 終電近くの駅構内は、吐き出される人の波に溢れていた。 押し出されまいと、その波に逆らってホームへ。]
(早く。早く早く早く…―――!)
[もう間に合わないかもしれない、なんて考えるたび、恐怖で泣きだしそうになる。]
(『また会えるって……… ……信じてますから』>>6:40)
[言った記憶もない自分の声が脳内で咲いて。 ]
まだ間に合う、ハズだ…!
(『―――はい、良く言えました。』>>6:24)
[覚えてないけど、そんな風に抱きしめられたことが、確かにあったのだ。]
(12) housenka 2014/03/29(Sat) 23時頃
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………はぁっ…はぁっ…!
[駅のホームへと到着する。 人身事故なんて影も形も無い、人もまばらな深夜のプラットホームだった。]
は、はは… 何してるんだろうな、ボクは……
[予感めいたものに突き動かされて来てみれば、何もない平和な金曜の夜。 ほろ酔い気分で肩を組んで歩くサラリーマンもいれば、 千鳥足でフラフラと危なっかしく動く中年男性も居て。]
[身体を動かしていた熱が引いたようにどっと疲れが押し寄せてきて。 真墨はしばらく、その人の流れを見ていた。*]
(13) housenka 2014/03/29(Sat) 23時頃
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ちょっと、………待て…
[自嘲気味に笑っていた自分の頬を触り、>>13 そこに頬筋や口輪筋が動いていることを、いわゆる表情筋の活動を感じて。]
わら、った…?
[ロボットだの柳の下の亡霊みたいだの揶揄されていた己の顔面に表情が湧いていたことに、驚く。]
(19) housenka 2014/03/30(Sun) 12時頃
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『――ちょっと、そこの貴方! 危ないですよ!』>>15
[息を整え、夜の空気に火照りを静めてもらっている最中。 聞きなれた――― (―――聞きなれた?) 女性の声が夜の静寂をまとったホームに響く。]
[頭に鋭く刺さる痛みと違和感を抑えながら何の気なしに声のした方へ向いてみれば。]
『え…!』>>17
えっ……?
[ちょっと雰囲気が大人びてるものの、それはどこかで見たことある面影で。 何のためにここまで駆けてきたのか。 何のためにここまで賭けてきたのか。 そんなことを考えるまでもなく―――虚空へ揺らいだ身体目指して走り出していた。]
(20) housenka 2014/03/30(Sun) 12時頃
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[コンマ秒単位で傾いていく少女の身体へ手を伸ばす。] [コンマ秒単位で傾いていく女性の身体へ手を伸ばす。] [掴まれ。掴まれ掴め掴まれ。] [掴まれ。掴まれ 掴 め 掴 ま れ 。]
[重なるデ・ジャ・ヴュをなぞるように、 女性が伸ばした手を真墨が掴むことはなかった。]
[だから、 (―――だから?) 記憶の中の真墨は傾き行く少女の後を追った。]
(25) housenka 2014/03/30(Sun) 21時頃
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『 だってユー、持ってるでしょ? 初めから。ずーっと。 ユーが気付いてあげなかっただけ。』>>6:34 .
(26) housenka 2014/03/30(Sun) 21時頃
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――――――っ……!?
[気がつけば足を止めていた。 これ以上は頭から飛び込むしかない距離で。 自分の身体を勘定に入れない助け方を、躊躇した。 でも、それは、人間として当たり前なことで。]
そ……んな……
[茫然と、何も掴んでいない手を眺める。 爆音じみたブレーキ音が近づいてきて。 真墨は次の瞬間起こる未来予想に堪らず目を瞑った。]
[それは、落ちた女性の位置から手前に離れたところで止まっていた。]
[慌ててホームの下を覗きこむと、眩しそうに目を細めながらも生きている女性の姿があって。]
(27) housenka 2014/03/30(Sun) 21時頃
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[引っ張り上げるために、見知らぬその女性へ手を伸ばした。**]
(28) housenka 2014/03/30(Sun) 21時頃
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[ホームに降り立った女性を見て、ほっと一息を吐く。 しかし―――真墨はこの女性に会ったこともないのに、どうしてあんなにも必死になって居たのか。 握った手を離そうとして、]
………あれ?
[離せない。 もうホームまで登って、女性は安全で、これ以上手を握ってる必要なんてないのに。 スケベ心で触ってるとかそういうわけでもないのに。
―――心の中の、何かが、離すなと頑なに叫ぶように…手を離す気が起きなくて。]
えっと、その…大丈夫ですか。
[間をつなぐみたいに、そんな言葉を口にする。]
(30) housenka 2014/03/30(Sun) 22時半頃
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[手を離すタイミングを逃して、結局医務室までついてきてしまった。 流石に治療中まで手をつなぐことはせず、待合室で待つこと十数分。 女性との関係を聞かれ、口ごもっているとどうやら弟と判断されたらしく、 駅員の誤解を解くことはせず黙っていた。]
[衝立の奥から出てきた女性と目を合わせると、やはり何か気になってしまって。 目をそらしながら……女性の言葉に答える。>>31]
そ、そうですよね。 ボクよりも年下の後輩も出歩いてたんですけど、 放ってきちゃったから…大丈夫かな…
[駅を出るころには、いい加減覚悟を決めて目を見るくらいはできただろうか。]
(38) housenka 2014/03/31(Mon) 00時頃
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家は……徒歩でも帰れる距離ですので。 お姉さんは…タクシー、拾わないとダメですね。
[上の空で言葉を返しながら、やはり、一抹の違和感を覚えた。 何か、胸の中で焦燥感が渦巻く。このまま別れていいのか。 今一度、自身に問う。]
(ボクは、この人に、何かを伝えなきゃいけないんじゃないのか―――?)
[でも、何を。決定的な最後のピースが足らない。 進村 真墨は、この女性とどんな関わりがあったのか。]
(41) housenka 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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[駅の外、思い出す為に天を仰いで―――]
[欄干へもたれかかると、真っ赤な月が目についた。]
[銀色に輝く月が目についた。]
(42) housenka 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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………ああ、そうか。
[進村 真墨は、この女性を知っている。 自分を生き返らせてくれた女性だと、知っている。]
………お姉さん、タクシーが来るまで、 ちょっとした物語を話していいですか?
[それは、白い部屋で男女10人が目覚める物語。 人の心に気付かないふりをしてた、青臭い少年と。 打算と虚飾に彩られた恋しか知らなかった女性の物語。 それが真実かどうかは―――聞く人次第で、変わるだろう。**]
(43) housenka 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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[物語を語り終わった暁には、少年は女性へと手を伸ばす。 水面に映った赤い月に手を伸ばすことなく、 人の紛い物であるなどという間違った認識を持つことなく、 少年は、一歩を踏み出す。 他人に踏み入る勇気がなかった、今までとは違い。]
(―――でも、手ぐらいじゃ……)
[この胸の熱さは、伝えきれないじゃないか。 だから、この鼓動を。ズキズキと痛いくらい疼く胸の内を。 感じてほしい。 その一心で、女性を―――須藤のことを、抱きしめる。 掴みたいと思っていたのは、届かない月などではなく。 離したくないとすら思ってしまうほど好きな、好きな人の存在で。]
(56) housenka 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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(―――思い出して、ください…!)
[若干、抱擁に抵抗するそぶりを見せたものの、 腕の中の彼女はすぐに動きを止め。]
『――真墨、くん……!』
[聞きたかった声で、真墨を認識した証の言葉を、口にした。]
(57) housenka 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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愛莉、さん…!
[その声に、答える。 一度その声を聞けば、その瞳を真っ直ぐ見られれば、 湧き出てくる感情は抑えきれなくて。]
『ありがとう、私を見つけ出してくれて。』 ありがとう、ボクの心を気付かせてくれて。
『ありがとう、私の心を救ってくれて。』 ありがとう、ボクのことを思い出してくれて。
『――本当に、ありがとう。』 ……こちらこそ、ありがとう。
[お互いに、感謝の言葉を交わし合って。 やがてタクシーが停車する。 名残惜しくも、心残りの無いお別れの時間だった。]
(58) housenka 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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[離れる手のぬくもりの代わりに、握らされる一枚のメモ。 そこには、"未来"を紡ぐための連絡先。]
また会えるって…信じててください。
[タクシーに乗り込んだ須藤を見送る。 須藤は真墨の方を振り向かないけれど、 真墨にはそれでも彼女がどんな気持ちか想像するまでもなく分かった。]
(59) housenka 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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[彼もまた、顔に本物の笑みが浮かんでいたのだから。**]
(60) housenka 2014/03/31(Mon) 02時頃
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―5d回想―
[自室を出た瞬間、隣から声をかけられた。 振り向けば、須藤とは逆隣の部屋から、部屋の主である槇村が出てくるところ。]
おはようございます。 といっても、あんまり実感ないですよね。
[目が覚めるから、朝。 この空間で目覚めを迎えること数度、朝の認識なんて、その程度だった。]
[朝食の件について礼を述べられれば、真墨は居心地が悪くなり、]
…いえ、自分の分の…ついでですよ。
[と、口内で呟いて目をそらす。 反射的に身をよじると、一歩足が後ろにずれて自室の扉を蹴飛ばしてしまう。]
(70) housenka 2014/03/31(Mon) 21時頃
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『ちょ…、進村くんの部屋、なんか…その、変じゃない…?』
[それは、他人には見せたくなかった己の歪み。 う、と口ごもり、かといって誤魔化すこともできず、正直に話すことにした。]
これが……ボクの部屋ですよ。 家具も無い、本も無い。 全部それらを模して壁に描かれただけの―――紛い物ですよ。
[その言葉選びは、己を嘲る意味も多分に含んだ意図があった。 この奇異なる部屋構造こそが、真墨を『表す』部屋なのだと。
それが真墨の『望んだ』ものであるとは、真墨は気付かない。*]
(71) housenka 2014/03/31(Mon) 21時頃
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[すい、と自然な足取りで部屋の中に侵入する槇村を止めることもできず。 真墨は、恥ずかしいものを見られた子供のように忙しなく目線を左右に振りながら、槇村が室内を眺めるのを傍観する。]
『ねー、じゃ、コレは? コレも最初っからあったの?』
[届いた声は、椅子を指さしている槇村のもの。 ちなみに床にベッドが描かれてる位置に布団も敷いてあったのだが、やはり部屋の中で唯一立体感を持っている椅子が目を引くのだろう。]
そ、それは…こんな部屋じゃあ生活できないし、 流石に椅子ぐらいは……ボクだって、必要だし…
[真墨の答える言葉は弱々しい。床に座れば椅子など必要ない。 本当は部屋に何も無い状態を許容できなくて。 つまるところ―――そこにあるのは孤独感だ。]
(75) housenka 2014/03/31(Mon) 23時頃
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[なるほどなるほど、と納得しながら部屋の中を歩き回る槇村に、居心地悪く入り口に棒立ちする真墨。 布団も三つ折りにされて部屋の隅に置かれてしまい、ただでさえ物がなくて広く感じる部屋がさらにがらんどうになる。]
『須藤さんとなんかあった?』
[おもむろに、槇村の口から出てきた名前に、ビクリと体が反応する。 何か、あったどころの騒ぎではない。 その名前が他人の口から出てくるだけで、心臓が跳ねあがるほど衝撃的で。]
う……! あー…いや、別に、なにも。 槇村…さんは……その、須藤さんと……どんな感じ?
[ほとんど一対一で話したことのない相手、槇村とどう会話をすればいいのか分からず、当たり障りのない会話を返す。]
須藤さんって、不思議な…人だよね。
[槇村は須藤をどのように見ていたのだろうか。]
(77) housenka 2014/03/31(Mon) 23時半頃
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[色々知っているみたいだけれど、という槇村のその言い方が、 真墨を試しているようで。何故だか、チリッと小さな炎が体の中を焦がすような感覚があった。]
『進村くん、もしかしてこのイカした壁紙お気に入りだったりするの?』
[続くその槇村の言葉に、何かが…真墨の心に、ひびを入れる。]
そんなわけ―――ないでしょう。
[いつか、獅子の居る部屋を訪れた時と同じような、冷たい感覚。 冷たくて―――とても心が冷えるのに、頭だけは熱い感覚。 表情を形作ることはなくても、その目だけは…語っていた。 否、断じて否と。]
こんなの……ボクの望んだ部屋じゃ、ない…!
[否定する言葉は、弱々しい。 一方で、怨嗟のごとき強い意志を秘めていて。
じっと、槇村から目をそらしながら、リアルに部屋を描いた壁紙をにらんでいた。]
(82) housenka 2014/04/01(Tue) 00時半頃
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え…?
[茫然としてる合間に色とりどりの塗料が部屋に運ばれてきて。]
[気に入らないならば、塗りつぶしてしまえ、と。 目の前の男性は、飄々とした態度でことも無く言ってのけた。]
ああ、ああ…!
[その、その、混濁とした液体で、この部屋の壁を、塗りつぶす。 それはどんなに快楽的だろう。 それはどんなに痛快だろう。
そんな風に、真墨は考えたことも無かった。]
(86) housenka 2014/04/01(Tue) 01時頃
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[人間の心はこんな風に固定的ではない。 自分の心はこのように薄っぺらではない。
これは―――己を囲う、檻だ。 これは―――己を縛る、澱だ。
それに、気付いてしまった。]
(87) housenka 2014/04/01(Tue) 01時頃
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う、うぅ、うぁああああーーーーっ!!!
[気合一閃、手に持っていたペンキバケツを、 小綺麗に内装が描かれた壁紙へと―――]
[―――ぶち、撒ける。]
[何かが、吹っ切れたように、心の中から消えたような。
爽快感だけが、感じられた。]
(88) housenka 2014/04/01(Tue) 01時頃
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[そこからは、詳しく覚えていないけれど。 真墨と槇村で、部屋の内装をペタペタと筆やスプレーで塗り替え。 広いキャンパスに、自由に絵を描いて。 まだペンキで濡れてる箇所にスプレーを吹きかけてしまい、マーブル模様を作ってしまったりした。]
[こんなふうに、雑多な色で塗った部屋も、悪くないとさえ―――思えて。]
(89) housenka 2014/04/01(Tue) 01時頃
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