182 【身内】白粉花の村
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―転院先・自室―
[此方に来る前に一着スーツを買って、それを身に纏っていた。病衣はスースーして好まない。それに車での移動とはいえ、(それに、他に無いとはいえ)あんななりで外に出るなんて耐えられなかった]
……クソ。
[持ってきた僅かばかりの本と、書きためた原稿用紙。それを入れたトランクを部屋の隅に投げ捨てて、スーツのままでベッドに飛び込む。
――酷く疲れていた。 病が治ると知った時の喜びは、今は薄く。ただ思考を支配するのは一人の医師の顔で。その事実に体が震える。 彼の見せる笑顔が、脳裏にこびり付いて離れない。ぺたりと己の頬に触れて、無理矢理そこを引き上げてみたが……彼のあの笑顔は、自分に出来るものとは思えなかった。否、したいとも、思わないけれど]
あ、……っぐ、
[顔を弄った拍子に顎の傷が痛んで、思わず声があがる。 この傷とは随分長く付き合っていかなくてはならないだろう。もしかしたら、一生。笑うたびに、泣くたびに、引き攣る傷で彼を思い出すのかと思うと、今から気が重くなるというものだ。
嗚呼でも。自分は表情を取り返したのだ。であればこの傷も今は、今だけは些事だと思えた]
(+0) 2014/06/29(Sun) 13時半頃
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[暫くそうして身じろぎしないままいたけれど。このままでは買ったばかりのスーツに皺が寄ってしまうと考えて、どうにか体を起こす。 そうしてゆらりと立ち上がって、トランクへ近寄った。確か煙草が中に入っていた筈だ。回診の時間も未だだし、気晴らしに一服でもしようと考えて、トランクを開ける。 けれど中身を全て出しても目当ての物は見つからなかった]
――ふん。
[面倒だけれど、買いに行くしか無いようだ。 そう考えれば、ふらふらと自室を出た。初めて来るこの院内を散策するのも良いかもしれない……そんな事を考えながら]
(+1) 2014/06/29(Sun) 13時半頃
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[一服しようと部屋から出た所で、看護師に捕まってしまった。どうやら回診の時間が早まったらしく、そのまま診察室へと連れて行かれる。
治療は注射で行われるらしい。子供ではないので、その事には別にどうとも感じる事は無かった。 即時とは言えないものの、上手くいけば今日中に病が格段に治癒されるという。本当だろうか、と。そんな事を考えたけれど。自分があの医院を出された事が何よりの証拠なのだろう]
……ありがとうございました。
[注射を打たれ、一つ礼を落とす。 その足で売店に寄って煙草を買えば、そのまま自室へと戻った。後ろに居た看護師が何やらお小言を落としていた気もするが、どうでもいい。多少無視したところで、何処かの誰かの様に手を出してきたりはしないだろう]
(+5) 2014/06/29(Sun) 22時頃
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[病室に入れば、窓を開けて。煙草に火をつけ、紫煙を燻らせ始めた。 そうしてどのくらい注射の効果があったか確かめる為に、個室脇にある洗面所へ向かう。 鏡に自分を映して、こわごわそれを覗き込んだ。そしてそっと、唇を持ち上げてみる。ふ、と。微かに表情が変わった様に見える自らの顔を見て、目を見開いた。
――嗚呼、これからはもう笑えるのか。 深く息を吐いて、ずるずるとそこに座り込む。 表情を変えた時に痛んだ傷口に、ちらと思い浮かべる顔はあったけれど。けれどそれを外に押しやる様に頭を振って、また一つ、紫煙を吐き出した]
(+6) 2014/06/29(Sun) 22時頃
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[吸い殻を携帯灰皿に捨てて立ち上がる。 そうしてこの後どうしようかと考えた。別に本を読んで時間を潰しても良いのだけれど、新天地に来て一日目にそれではあまりにも味気無い。
院内を歩こうかと部屋から出て、そういえば先程近くの診察室から子供の泣き声>>+3がしていた事を思い出す。確か今日同じく転院してきた少女が居た筈だ。もしかしたらアレはその子の泣き声だったのではないか。 子供は苦手だけれど、少し、話しかけてみても良いかもしれない。そう考えれば、自然と足はナースステーションに向いていた。
少女の名前は朝顔というらしい。 姿は知っていたが名前は知らなかったので、部屋の番号を聞き出すのに難儀した。あちらの病院から来た者だと知られてなければ、通報ぐらいはされていたかもしれない]
(+7) 2014/06/30(Mon) 09時頃
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――此処か。
[彼女の病室>>+4の前に立って、深呼吸を一つ。 子供は苦手だ。……特に、彼女は。その意識は依然として変わらずあるけれど、それでも此処に居るのは、もしかしたら人恋しさ故かもしれない。
扉を二回叩いて、返事を待つ。声をかけなかったのは、かけたら開けてもらえないかもしれないと考えたからだ。かけないはかけないで不審だけれど、さて、彼女はこの扉を開けてくれるだろうか]
(+8) 2014/06/30(Mon) 09時頃
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……おっと、
[突然開いた扉に思わず一歩後ずさって。そこから出てきた者が探していた相手だと気付けば、少しその雰囲気を和らげた。 けれど少女の口から出てきた自らの呼称に、ぐっと眉を寄せて思わず不機嫌を露にする]
その呼び方は止めろ。
[威圧する様に言葉を落とすけれど、その直後にははあとため息を吐く]
迷子じゃない。 お前に会いにきたんだ。
[会って何をしたいだとか、何を話したいだとか。そういうのは全く無かったが、此処まで来て彼女に会ったからには、今更用は無い等とは言えない。かといって幼子が喜ぶ事をディーンが思いつくわけも無く]
……腹は空いてないか。 食堂か売店にでも行こう。今なら何でも買ってやる。
[子供のあやし方等分からないから、取りあえず食べ物で釣ってみる事にしたけれど。誘い方がどうにもぶっきらぼうになってしまったのは、致し方ない事だろう]
(+13) 2014/06/30(Mon) 11時半頃
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……ディーンでいい。
[向けられた視線からはそっと目を逸らして、依然としてそっけなく答える。というより、他にどういう対応をすれば良いのか分からないのだ。 笑顔の一つでも浮かべれば良いのかもしれないが、愛想笑いなんてした事も無いのでやり方が分からない。折角表情が変えられるというのに]
……、 何でも良いと言っただろう。 子供の癖に遠慮なんてするな。そっちの方が腹が立つ。
[かき氷が良いと訴える彼女に、ちらと視線をやって。 その直前に言いかけた言葉は何なんだ、と。妙な所で気を使ってくる幼子に頭を悩ませる。 ディーンがこのくらいの時は遠慮なんてしなかったものだ。……否、今だってしない。むしろ出来るだけ高い物を奢らせようとするだろう。
――小さい子供に気を遣わせるなんてまっぴらごめんだ。馬鹿にするな。食堂程度で買えるものに財布の中身が足りなくなったりするわけが無い]
(+16) 2014/06/30(Mon) 13時頃
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――仕方ないな。 離れるなよ。
[差し出された彼女の手を柔く握る。力を入れたら壊してしまいそうで、その手は不自然なくらい強ばってしまった。 彼女がその手を握り返したならば、さっさと食堂へ向かって歩き出すだろう。
歩調の違い等ディーンには意識の外だから、もしかしたら(というより確実に)彼女にとっては随分歩き辛いかもしれないが]
(+17) 2014/06/30(Mon) 13時頃
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…………ああ。 ちゃんと食べきれよ。
[勢いづいてつらつらと並べられる彼女のリクエストに片眉を上げる。けれど暫く考えて、それがお子様ランチで事足りると気付けば、小さく肯定を落とした。最も、気付かなかった所で全部買ってやっただろうが]
おい、暴れるな。
[怒りよりも戸惑いの多い声音で注意して、困った様に眉を寄せる。僅かばかりの苛立ちはあるものの、それを目の前の子供にぶつけるなんてみっともない事、出来る筈も無い。
息を切らす少女に一つため息を吐いて。けれど躾をしてやる程お人好しではないから、特に口出しする事は無かった。 少女の病の事は知っていたから、治った今は自由にさせてやりたい……なんて。そんな考えも無くは無かったが]
(+20) 2014/06/30(Mon) 21時頃
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―廊下→食堂―
[食堂で横の少女が挨拶をしているのを聞き、思わずそれを褒める様に頭を撫でる。自分が小さい頃は事あるごとに撫でられていたものだから、反射的に動いてしまったのだ。すぐに我に返って手を引っ込めたが]
あー……、お子様ランチとパフェ一つずつ。 ……後、紅茶を。
[勝手にまとめてお子様ランチを注文してしまったが、少女はどう思うだろうか。まあ文句を言われたとしてもそのまま食べさせるだろう。パフェの種類くらいは彼女に選ばせてやってもいいけれど]
[やがて注文した物が来たなら、片手は少女に貸したまま席を探す。 いつもなら隅の目立たない、日の当たらない場所を選ぶ所だけれど。今回はそんな気分にもなれず、窓が近くにある日当たりの良い場所へ少女を導いた。
椅子を引いてやって彼女を座らせて、自分も正面に座る。そうして一つ息を吐いて、目の前の少女に食事を始める様に促す]
……お前、もう大丈夫なのか?
[自分と並んで歩いて来たという事は、随分良くなっているだろうと推測は出来るけれど。会話の切っ掛けになればとそんな問いを落として、紅茶を口に含んだ]
(+21) 2014/06/30(Mon) 21時頃
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