255 【RP村】―汝、贖物を差し出し給え―
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2016/10/11(Tue) 00時半頃
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―昨日・夜―
[「ショクではないと思った」「だから投書箱には――……」 そんな言葉が何度も頭を巡ったわ>>3 それから、「見つけなければ出られない」ことも。
ねえ、でも。 「その言葉」がどうして、本当だと信じられる? 「投書した」から、居ないの??本当に??
――本当は。「あなたが記憶を食べちゃった」 そんな可能性は、ない、のかしら。
落とされた疑惑は、心に染みを作りながら。 また、夜は更けていくのよ]
(15) 2016/10/11(Tue) 07時半頃
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―翌日・朝―
[朝、いつまで待っても、昨日のようにラルフが厨房へ現れることは無かったわ。テーブルには「昨日と同じ赤い手紙」。気怠げにそれを持ち上げてはテーブルに放る。今日は食事を摂る気分でもなくて、探索の最中見つけたのでしょう、固い、美味しくもないビスケットを齧ることにしたわ]
――どうして。
[そんな呟きが漏れるけど、きっと聞いてくれる人なんていない。大広間には誰がいたかしら。もしニコラスが居るならば、湧き上がった疑惑のまま、ふと視線を送って。それでも、殆ど誰とも言葉を交わすことなく部屋を出ることにしたわ。
――なにも、やる気が起きない。
日々減っていく人たち。手掛かりもないままただ日々だけが過ぎていく。
扉には鍵のかからない自室に篭って、せめて窓の外に聞こえたらいい、と歌い始めるわ。あの日も歌っていた、高いソプラノで、Ave Mariaを。*]
(16) 2016/10/11(Tue) 07時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2016/10/11(Tue) 07時半頃
愛人 スージーは、メモを貼った。
2016/10/11(Tue) 21時頃
愛人 スージーは、メモを貼った。
2016/10/11(Tue) 22時頃
愛人 スージーは、メモを貼った。
2016/10/11(Tue) 22時頃
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[時間はどれくらいが経ったのでしょう。ベッドの上に身体を投げ出したまま、いつまでも天井をみておりましたわ。
"解放されない"ということは。 まだ、この中にショクが居る、ということ。
それは"解放されない"ことを示しているだけじゃなくて、"まだ奪われる可能性だってある"ということ――。 このまま。奪われなければどんなに幸せでしょうか。そういう時に、やっぱり頭を過ぎってしまうのは「他の人が奪われて、ショクが満たされて帰ってくれたらいいのに」ということ。 ――きっと、薄情なの。
『――……ねえべネット。私ね――……』
[ふと、幼かった頃の少女の姿が思い出される。まだ"純潔だった"頃の少女。行儀見習いとして奉公していた、ただの家女中だった頃の少女のことを。
それでも"純潔"を失った、夜のこと。そんな私を"純潔"という名の宝石で縛り付けている、記憶の中の、彼の事を。*]
(29) 2016/10/11(Tue) 22時半頃
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[これはきっと、私の罪。
「純潔」であると偽って、今の地位を手に入れた私の罪。「身分相応の恋」。だけどそれは、「未来の私」を手に入れるためには、決して通ってはいけなかった恋。あのまま互いが想いを受け入れていたのなら、きっと今の未来は違ったでしょう。きっとパールの似合う服を来て、毎日質素に暮らしていたのだわ。
だけど、受け入れて、もらえなかった。最初で最後の夜だったこと。想いだけを残して、彼だけを失って。「今までどおりの毎日」が続いていったこと。
――そこで手に入れた、私の偽りのステータス。
これはきっと、私の罪。 だけど、失いたくない、大切な記憶。
だから。わからなくなってしまったの。
「このまま記憶と罪を受け入れて、生きていくのが正しいのか」それとも。「いっそのこと記憶も罪も無くしてしまって、解放されるのが正しいのか」。
だからこれを、「他人に運命を委ねている」今が、きっと。 今、一番の、罪なんだわ*]
(33) 2016/10/11(Tue) 22時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2016/10/11(Tue) 22時半頃
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―自室―
[祈るように、縋るように、歌っていたの。時折思考に邪魔されて、それは途切れていたかもしれないけれど。少なくともその時には。だから突然ノックが鳴り響いたときに、思わず1オクターブ声が裏返ってしまったわ。]
――……はい。
[扉の外にいるのはガストンみたい。突然扉を開けたりしないのは、少し好印象ね。 少しだけ乱れてしまった髪を手櫛で整えて、ゆっくり扉へと歩み寄って。]
どうぞ。今、開けるわ。
[きいい、と古ぼけた音を立ててそれが開くなら、そこにはガストンの姿は合ったでしょうか]
(40) 2016/10/11(Tue) 23時頃
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[暫し相手は私のことを見ていたわ。それが治癒を待つ動物を窺うのと同じ所作であることなどは知らないけれど、少しやつれているくらいで、具合が悪いわけではない私の事をみれば、少しは安心できたのかしら。]
……お気遣いありがとう。 ああ、ポトフ……
["居なくなってしまった"ラルフの作った、ポトフ。]
ええ、良い匂い。 あとで、頂くわ。
[小鍋とカトラリーは、備え付けられた小さな台にでも置いてもらったかしら。]
(49) 2016/10/11(Tue) 23時半頃
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つらい……?
……愚問ですわね。 ショクを探せって言われても手がかりもない。 いつになっても此処から出られない。 毎日毎日同じことの繰り返し。 だけど何時の間にか人は減っているの。
……この状況が、一番つらいわ。
ガストンさんは。辛いとは思わないのかしら。
[窓枠をなぞる細い指。鉄格子の向こう側には、いつもと変わらないはずの世界が広がっている。だけど、鬱蒼とした森の中。気づいてくれる人なんて誰も居なかったわ。]
(50) 2016/10/11(Tue) 23時半頃
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スージーは、ガストンに寂しそうに微笑んだ
2016/10/11(Tue) 23時半頃
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自覚のない、ショク。
[――そんなこと、有り得るのでしょうか。反芻しながら考えます。ゆっくりと部屋へ入り、台へ物を置く彼から、今回は身を避けようとはせずに、それを見守っていましたわ。勿論すでにもう窓際へと進んでしまっているのもありますわね。これ以上避けきれないのは確かにありますわ。でも。でも。そんな事を言い出す彼は、ショクには、見えませんでしたわ。]
……ショクって。 飢えを満たすために、「食事」を摂るんでしたわよね。
[ふと、思ったことを、また。口にし始めてみるんです。]
もし仮にね。 私や、ガストンさんがショクだったとして。 起きている時は、それに気づいていなかったとして。
でも、本当にショクならば、片時たりとも 『自分がショクであることに気付かない』のかしら。
(56) 2016/10/12(Wed) 00時頃
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[それは、見当はずれかもしれないけれど。]
だって「飢え」てるんでしょう? それが食事によって満たされる、んでしょう。
だったら朝起きた時の私たちも。 どこか、満たされた感じや、飢えが解消された感じが。 すこしは有っても良いとは、思うのよ。
でも、私達は未だ、 苦しんでる。滅入っている。困ってる。 それはきっと。 「寝ている時の私たちも、私たちでしかないから」 ――そんな風に、思うの。
きっと、ショクなら。 自分に起きている異変に、何か気付くんじゃないのかしら。
[と。]
(57) 2016/10/12(Wed) 00時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2016/10/12(Wed) 00時頃
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[目の前の彼は大きく一つため息をついたわ。 それがまさか、あの少女が同じように、彼に告げていたことを、思い出したからなんて。私には想像もつかなかったのだけれども。]
……そう?
[視点が柔らかいと言われれば首をかしげて。そのあと有難うなんて言われたら、曖昧に微笑むわ。自分を信じない理由を聞いて、ふと、考えていたの。]
……女性はね。
きっと、白粉をはたいたり紅を引いたり。 生きていくうえで身を塗り固める嘘なんて きっと、いくつも必要だから。
[あの、変に大人ぶっていた少女のように]
だから。きっと。 情緒面や感受性の部分を信じないと、生きていけないの。 そこを、失ってしまったら、何を信じていいのか、 きっと、わからなくなってしまうのですわ。
(65) 2016/10/12(Wed) 00時頃
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[――だから。ああ。だから。]
……だから。
失うのが、怖いんですわ。 この「想い」の部分が、自分だから。
それを失ってしまったら、どうなるの?って。
[こんな話をまた、他の誰かが別の何処かでしていたことなんて、やっぱり私は知らないんだけど。思わず、少し声が震えたの。]
(67) 2016/10/12(Wed) 00時頃
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