314 突然キャラソンを歌い出す村5
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["夕暮れ"、と聞いて表情がさらに曇る。]
やはり……ですか。 ええ、よろしくない……あれも、あれに集まってくるものも。
花輪さん。ああ、あの元気な子ですよね。2年生の。 理事長がそうおっしゃるなら、少し注意してみます。
[件のメアリーとの昼間のやりとり>>0:24を思い出しながら、カーテンを閉めた動作のまま。布の向こうにある暮れてゆく空を見つめていたが、かけられた言葉>>107に振り返る。]
いえ……苦労だなんて。 僕はただ、あなたの学園を守りたいだけですから。
[どこか困ったような微笑みと共に。低音のピアノの鍵盤がひとつ、鐘の鳴るような音を奏で――流れ始めるのは、寂しげに鳴くヴィオラとピアノによるイントロ。]
(163) 2022/09/03(Sat) 13時半頃
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♪ "――Dreaming(夢み)" "――Singing(歌えよ)" "――Seeking(探してごらん)" ――……
惹かれたのはいつのことだったかな 星も見えぬ夜のなかひとり この耳に届いた歌を標にして あなたを見つけたんだ
群れをはぐれ闇にひとり 甘やかな花の香に誘われて あなたに出会ったんだ
桃花咲く楽園(paradise) 果実成る聖域(Sanctuary) 春を謳歌(うた)う庭園で 若葉芽吹く刹那を 蕾開く瞬間を 共に見たいと思ってしまった―― ♪
(165) 2022/09/03(Sat) 13時半頃
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[――と。歌の途中に風に乗り、弱い妖気の靄>>115が漂い来る。カーテンも窓ガラスもすり抜けて入り込んだそれを視線が追い、転調したメロディの中でヴィオラは叫ぶように歌う。]
♪ 穏やかな日々の終わり 逢魔が時に響く呼び声
夜を招く前奏曲(prelude) 境界を裂く不協和音(dissonance) 花園に毒が満ちる前に 未来に咲く花の夢を ただ愛おしむ夢を ただ共に見続けたくて―― ♪
(168) 2022/09/03(Sat) 13時半頃
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[手を伸ばす。鉤型に曲がった指が靄を掴み、握り潰し、霧散させる。]
……きっと守ってみせます。 あなたにとってかけがえのないこの場所は、僕にとっても大切な場所だ。
[ちぎれて僅かに残る靄をしっしと手で払い、窓を背にして微笑む。
"保健室のけいちゃん先生"こと、養護教諭の若林佳。 今はそう名乗っているこの存在は、姿を変え肩書きを変え、もう随分長いこと桃園学園に居着いている。*]
(169) 2022/09/03(Sat) 13時半頃
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― 桃園学園・保健室 ―
[ばーんと保健室の扉が開き、体格のいい男子生徒が入ってきた。もう一人の男子生徒を俵担ぎにしている。>>190]
はぁいけいちゃん先生ですよ、って、急患? 腕?
[目の前に下ろされた生徒を見下ろす。2年生の相良黒臣だな、と顔を見て、ひとまず彼の前に屈む。]
相良くん、大丈夫? どこが痛むか、先生に教えてくれるかな?
[ちなみに、本当に腕が折れていた場合若林にできることは少ない。保健室の先生は医療行為を行ってはいけないのだ。 然るべき応急処理の後、救急車が呼ばれることになる。]
……あ、刷屋くん。君も少し待っててもらえる? 状況を聞きたいから。
[と、相良の様子を見つつ、刷屋にも声をかける。 刷屋始が「桃園の鬼」と呼ばれていることは知っているが、そう悪い生徒ではないと若林は見ていた。]
(195) 2022/09/03(Sat) 14時半頃
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ワカバヤシは、刷屋の懐からはみ出ている猫柄の絆創膏を見た。
2022/09/03(Sat) 14時半頃
ワカバヤシは、二度見した。刷屋くん、猫好きなの?
2022/09/03(Sat) 15時頃
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[ものすごい勢いで腕を見せられた。>>194 とても腕が折れて自力で歩けず運ばれてきた人間には見えない。めちゃくちゃ叫んでいる。]
……えーと。 じゃあ、痛いところあったら言ってくれる?
[腕まくりされた腕をとる。むにむにと二の腕から手首までを満遍なく触っていく。 ここは? こっちはどう? とか聞きながら、絶妙な指遣いで。折れていないならくすぐったいかもしれない。]
……頭も?
[それは大変だ。頭部を打った場合、傍目に傷がないように見えても深刻な事態になる場合がある。 ずい、と相良に顔を近づける。近い。息遣いが聞こえそうなほど近い。]
(197) 2022/09/03(Sat) 15時頃
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ワカバヤシは、ベネットのことを思い出した。
2022/09/03(Sat) 15時頃
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まあ、打撲なら湿布くらいは出せるけど……ああ、でもアレルギーとかあったら大変だから、保護者の方に了承をとってからになるかな。
[連絡してもいい?と首を傾げながら、ねだるような目>>199を見つめ返す。]
ん〜? 相良くんがしたいなら、してもイイけど……
[目を細めて、名残惜しげな雰囲気を出しながらゆっくりと顔を離した。]
うん、大丈夫そうだね。 受けたいなら構わないけど、ここじゃできないから……救急車だね。
[何故か確信めいて頷きながら、救急車……乗る?と、デスクに備え付けの固定電話を指した。]
(204) 2022/09/03(Sat) 15時半頃
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[そうこうしている間に、不意に窓ガラスを叩く衝撃。>>193]
…………。
[一瞬。じろり、と冷えた視線を窓に向ける。]
また化学部の子達かな、新学期から張り切ってるね。 文化祭が楽しみだ。
[視線を戻し、にっこりと相良に笑いかけた。]
(210) 2022/09/03(Sat) 15時半頃
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[それから、待たせていた刷屋の方へ。 擦り傷がある>>167ことには気付いていたから、相良の方に緊急性がなさそうと見ればこちらの処置が優先だ。]
刷屋くんも、その傷。見せてもらえる?
[言いながら、てきぱきと傷を水で洗い(すぐ横に水道が設置されている)、軽く拭いて、救急箱から出したごく普通の絆創膏を貼った。 猫柄の絆創膏が彼のポケットにあることは確認しているが、仕舞い込まれてしまったし、つっこんでほしくなさそうだな、と思ったので何も言わない。わかるよ、かわいい絆創膏、使うのもったいないもんね。]
(212) 2022/09/03(Sat) 15時半頃
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ワカバヤシは、何故かにこにこしながら刷屋に絆創膏を貼った。
2022/09/03(Sat) 15時半頃
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[『言い聞かせるようなもの』>>210、という印象は、まあ正しい。 若林は養護教諭である故に、生徒にいらぬ不安を持たせたくなかった。それがあまり功を奏していないことには気付かず、また当たり屋ゆすり活動については、相良の目論見通りお目溢しされることとなった。
刷屋同様、相良も別に悪いことはしない生徒だろう(こちらはわりとギリギリを走っている感は否めないが)というのと、彼の出自が若林にとって信用するに十分なものであるからだ。
若林は、相良黒臣が理事長の血を引くことを知っている。]
(235) 2022/09/03(Sat) 17時頃
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ああ、それがいいね。 でも面白半分で救急車を呼ぶのはダメだからね。
[湿布も救急車も丁重に断られた。>>198 うん、まあ、そうだろうねえ。
ついでに、そんなことはしないだろうと思いつつの、一応という感じのめっ。も付け加えられた。]
……ふふ。
[連絡先を交換する二人の様子に、治療記録を書きつつ微かに笑う。 相良の主張と刷屋の様子からもしかしてこれは当たり屋案件なのでは?と思ってはいたが。 寧ろ何かのいいきっかけになりそうじゃないか?>>230]
うん。また何かあれば、いつでもどうぞ。
[フレンドリーな相良の礼>>228に笑顔を返して。 二人がどこかへ行くようなら急かしもせず引き止めもせず、ゆるく手を振って見送るだろう。*]
(236) 2022/09/03(Sat) 17時頃
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ワカバヤシは、ズリエルをやっぱり猫好きなんだなあ、というアルカイックスマイルで見送った。
2022/09/03(Sat) 18時頃
ワカバヤシは、サガラが意気揚々と出ていくのもアルカイックスマイルで見送った。
2022/09/03(Sat) 18時頃
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― 放課後 桃園学園・保健室>>257 ―
[ああ、本当にこの人は、ひとりひとりをよく見ようとしている。若林もそれなりに長く生きてはいるけれど、記憶力では敵わない。 それでも、今は養護教諭という立場から、少しでも彼の助けになれればと思う。]
確かに、"桃園学園の爆弾魔"……とか、うん、ちょっと、物騒ですね。
[花火師も花火師でだいぶ……不思議な気はするが。]
ふふ。体力には自信があるんですよ。 生徒達の喜ぶ顔、僕も見たいですから。
……ええ、勿論。楽しませてもらいます。
[折角のお祭りなんだから>>258と、そう言ってくれるのが嬉しくて。そしてその無邪気でまっすぐな見解が眩しくて、目を細めた。]
(362) 2022/09/04(Sun) 01時頃
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[祓ってくれてる>>260、という言葉に僅か目を伏せて、苦笑する。そういった類のものでは決してない。けれど、彼がそう言ってくれるなら、これからもそのように使おうと思う。]
なるほど、確かに。保健室でもよく噂を聞きます。 体質だとしたら、ますます心配ですね……
[後半はほとんど独り言のように呟いて。まさか三人の「王子様」候補に囲まれるという、文字通り惹きつけてしまっている状況になっていた>>276>>277>>278などと、今は知る由もない。]
(364) 2022/09/04(Sun) 01時頃
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……、ああ、
[言葉に詰まり、息を漏らす。寄り添うように重なるハープの音色>>261>>262に、郷愁に褪せた懐かしい景色に、うっとりと目を閉じる。 ああ、鼻をくすぐる香りすら、まるであの時のまま。鋭い爪を持つ自分を、受け入れてくれた時のまま。]
……藍斗。 僕の方こそ、あなたに会えてよかった。
[宝物に触れるように名前を呼ぶ。歌の終わりを惜しみながら、ゆっくりと目を開いた。]
すみません、来ていただいた上に引き留めてしまって。 よかったらまた、お茶でもしませんか。 文化祭が無事に終わったら、そのお祝い……とかで。
[そう、窺うように誘ってみたり。けれど忙しい理事長を、ずっと引き留めておくわけにもいかない。一段落して彼が帰る頃になれば、名残惜しく見送るだろう。*]
(367) 2022/09/04(Sun) 01時頃
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― 放課後 保健室 ―
[理事長を見送って、相良と刷屋も帰った後。 また保健室に生徒がやってくる。>>341]
ああ、勿論。 好きなベッドを使ってもらって構わないけど……体調が悪いのかな?
[疲れて寝に来ているだけならいいが、と生徒の顔色を見た。]
(373) 2022/09/04(Sun) 01時半頃
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― 放課後 保健室 ―
そう? それじゃ、ゆっくり休んでいって。
[気分が優れないだけ>>420、と聞けば頷いて、その後は話しかけたりせず、デスクで仕事をしている。
保健室にある若林のデスクは職員室の机と同じ型のものになるが、引き出しのひとつには『Notes of Five Lines』のカードの束が入っている。 ダブったからあげる〜、と生徒に押しつけられたり、最近生徒の間で流行っているらしいと聞いて何パックか買ってみたりしたものだが、本人は日々の仕事に追われてすっかり忘れていた。*]
(425) 2022/09/04(Sun) 10時半頃
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― 放課後 保健室 ―
……さてと。
[まとめていた書類が一段落して、若林は椅子の上で大きく伸びをした。 それから引き出しや棚に鍵をかけ、デスク周りを軽く掃除して、本日は業務終了といった風。 しかし、やるべきことはまだある。理事長との約束その一、屋上の安全チェックだ。 窓の外に目をやると、既に日は沈みかけている。
休みに来ていた生徒>>420はもう帰った頃だろうか。まだ寝ているようなら起こさず、「少し席を外すので、治療名簿に名前だけ書いておいてください」と、書き置きを残し保健室を後にした。]
(433) 2022/09/04(Sun) 12時頃
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― 放課後 保健室 → 廊下 ―
[屋上を目指して廊下を歩いているところで、気配を感じて足を止める。人の気配ではない。先程散らした妖気に似たものと、その中心にあるもっと闇めいた気配。]
理事長の言っていた"夕暮れ"か……
[すん、と鼻を鳴らして。 気配を追って進行方向を変える。とはいえ、向こうもこちらを認識していた>>368のか、保健室からそう遠くない位置まで"それ"は来ていた。 明らかに不審者という風体の、しかしただの不審者の方がよほどましと言わざるをえないもの。]
今日はやけに虫が多いと思ったら、君か。
――"逢魔が時"。
[男の周囲に漂う靄を睨み、"夕暮れ"ではなく"逢魔が時"と、そう呼んだ。*]
(434) 2022/09/04(Sun) 12時頃
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― 放課後 廊下 ―
[探し人>>435と聞き、細めた目をさらに険しくする。 この場に理事長しかいないと見て、一歩踏み出しかけ、]
…………。
[風が吹いて、匂いを運んでくる。意識だけを下駄箱>>432の方に向けて、ぴたりと足を止めた。 そこに柊木がやってくれば>>439、少し首を傾けて穏やかな笑みを作る。]
ああ、柊木くん。 ちょっとお客様でね。
[相良に保健室で向けたものと同種の微笑みを、柊木にも向けて。更に廊下の奥にも別の生徒>>443が通りがかる。まだ生徒はかなり残っているようだ。
ならば、養護教諭の若林は生徒を不安にさせないよう、穏やかに微笑んでいるだけ。]
(445) 2022/09/04(Sun) 13時半頃
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ワカバヤシは、理事長の斜め後ろに立っている。
2022/09/04(Sun) 13時半頃
ワカバヤシは、理事長の斜め後ろから「お客様」に圧を飛ばしている。
2022/09/04(Sun) 13時半頃
ワカバヤシは、スーッと圧をしまいました。にこにこ。
2022/09/04(Sun) 13時半頃
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[柊木と話しているのは確か、2年生の芝原、だったか。クールな印象の生徒だ。>>446 用務員の人。用務員かあ。そう言ってもよかったかな? いや流石に無理がないか? ……]
うん、ちょっと……文化祭の関係で。
[数秒間があって、この時期わりと範囲を広く取れそうなイベントが選ばれた。本人も宴と言っていたし。関わってほしいかと言われると別の問題だが、とにかくこの場が何事もなく収まればいい。今は。 生徒の前で事を荒立てる気がない、という意味ではこの場における方向性は同じなのかもしれなかった。]
(460) 2022/09/04(Sun) 14時半頃
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[とか言っていたら本人から参加希望が出た。>>453
勿論若林の口にした「お客様」には「招かれざる客」という意味も多分に込められていたのだが、生徒から期待の眼差し>>457が向けられれば無碍にもできない。 とはいえ若林はただの養護教諭なので、最終的な決定権はない。困ったように――本当に困ったように眉を下げて、理事長を見た。]
うーん。どうしましょうね……
[とりあえず応接室とか行きます?と、誘導するふりをして、「お客様」に近付く。]
(461) 2022/09/04(Sun) 14時半頃
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[ひやりとした空気を感じる。その主にだけ聞こえるように、呟く。]
顔を見に来ただけなら、もう十分でしょう。
[それからもうひとつ。]
あんな歌>>84>>86を無節操に垂れ流すのはやめていただきたい。近所迷惑です。
[これは苦情。]
(463) 2022/09/04(Sun) 14時半頃
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― 放課後 廊下 ―
[風琴の音と歌声>>483が耳に届けば、はっと理事長を振り返る。頷きを受けて一歩下がり、彼が逢魔が時に手を差し伸べる姿>>484を心配の表情で見守った。
エメラルドの瞳が、夕闇を見つめている。 強く深い緑色の美しさ、その横顔に一瞬心を奪われて。]
……ええ、勿論。 僕はあなたの判断を信じます。 僕にできることがあれば、何でも申しつけてください。
[表情は晴れないまま、けれどしっかりと頷いた。*]
(489) 2022/09/04(Sun) 16時半頃
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― 放課後 廊下 ―
いえ、僕は……
[そう言いかけて、そっと置かれた手>>510に目を閉じる。細く息を吐いて、]
いつかは起こり得ることだった、と…… でもどうか、無理だけはされないで。
[生徒達の楽しみにしている文化祭は勿論、若林だって楽しみだが。あれの言う"宴"はきっと望んでいないものだ。 なんとかする、と繰り返す言葉に、ますます眉が下がってしまう。これでは、余計に気遣わせてしまうばかりだ。 頭を振って、笑顔を作る。]
(523) 2022/09/04(Sun) 19時頃
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きっと大丈夫ですよ。 この学園の生徒達は皆逞しいですし、僕もできるだけ気を配るようにします。
[物怖じせずに勧誘している柊木と食らいついていく芝原を見る。若いってこういう感じだったかもしれないな。と年寄りじみたことを思った。]
……では、僕は屋上の方を見てきます。 何かあれば、すぐに呼んでください。
[逢魔が時を勧誘する生徒達と、苦笑する理事長を残すのは不安もあったが。生徒に危害は加えない、らしいので、恐らく大丈夫だろう。 理事長が生徒達に助言をしている。>>518 その言葉に胸がざわつくものを感じながら、若林は階段を登っていった。*]
(524) 2022/09/04(Sun) 19時頃
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ワカバヤシは、ヒイラギに振り返って小さく手を振った。
2022/09/04(Sun) 19時半頃
ワカバヤシは、ベネットが撫でてくれた肩>>535にそっと触れた。
2022/09/04(Sun) 20時半頃
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― 放課後 廊下 ―
決めるのは僕ではないからね。
[応接室に通されるのでは?>>555と問われても平然としている。通すにしても決定権は若林にはない。あくまでも提案をしただけ、というポーズ。]
そうだね、僕は気に入らなかったけれど…… 「お気に召した」ものがいても、それはそれで困る。
僕はこの学園が平穏であることを望んでいる。 勝手に火をつけて回られては堪らない。
[とは言え、もう状況は動き出してしまっている。もうすぐ夜が来る。だから、離れる前にもう一言だけ。]
せめて、火に油を投げ入れるような真似は控えてもらいたいものだね。
[言ったところでやめるとも思えないので、言っておきたかったというだけというのが正直なところだった。*]
(598) 2022/09/04(Sun) 23時頃
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― 放課後 屋上 ―
[屋上に出ると、今まさに夕陽が建物の向こうに沈んだところ。西の空から深い藍色の闇が迫る、大禍時。 昼間より幾分ぬるい風に巻き上げられて、長髪と白衣が舞う。フェンスの金網に指をかければ、なんかそういうPVどっかで見たよね。みたいな画になり。
当然イントロも流れ出す。メランコリックでノスタルジックないい感じのやつが。]
(637) 2022/09/05(Mon) 00時頃
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♪ 沈みゆく陽を 眺めるのはひとりだった 帳は落ちて 月は青褪め 星は孤独で
なけども応えるものは なくて
風の音も 木々のそよぎも 何もかもが通り過ぎてゆく
歌い交わす相手も なくて
Somewhere far away ずっと歩いてた Someday somewhere ずっと求めてた
Somewhere far away ずっと探してた Someday somewhere... そして見つけたんだ
(638) 2022/09/05(Mon) 00時頃
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沈みゆく陽を 眺めるのがひとりだって 夜の闇に 月は昇り 星も輝く
世界の色が変わって 見えて
千の夜の間に 千の朝がやって来る ただ静かに ただ穏やかに 繰り返し
これからだって いつだって やっと見つけた 同じ時を生きていたいんだ―― ♪
(639) 2022/09/05(Mon) 00時頃
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[若林は屋上のフェンスや手すりの状態を確認し、風の強さを測ったりした。*]
(640) 2022/09/05(Mon) 00時頃
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