171 聖†ジャキディス学園 Final Stage
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……俺は探しに行くけど。 お前はどうする?
[泰山峰へと声をかけると。 光流は鴉を肩に、校舎へと向かって歩き出す。]
(76) 2014/04/04(Fri) 22時頃
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遠距離と近距離、ね――。
[先の魔皇戦の時、体育委員《ウォーリア》九鬼も同じ事を言って同行して来たのを思い出し、微かな苦笑が漏れる。]
確かに、正面からの真っ向勝負は俺の得意戦術《スタイル》じゃないからな。 相性はいいだろうさ。
次元すら斬れるっていうその実力。 俺は後ろから見物させてもらうことにするよ。
[強気な泰山峰>>82の言葉を本気にとったか、強がりととったか。 どちらともつかぬ笑みで答えながら、共に虹の蝶舞う学園校舎へと向かう。]
(86) 2014/04/04(Fri) 23時頃
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―神域の学園 廊下―
[誰の姿もない廊下に光流の足音は響かない。 無数の虹の蝶の騒めき《ハバタキ》を聞きながら、階段の前で足を取る。]
生徒会副会長《ロード・オブ・ジャキディス》――。 上……屋上にいるな。
[『視界』の一つが屋上の神宮寺>>87を捕えた。]
さらに廊下走る悪ガキもだ。 あっちは案内付きで不動門を追っているな。
[くす、と笑い。 翅蟲《式鬼》を潰された小さな反動>>90に、ずきりと痛む左目を掌で覆う。]
(93) 2014/04/04(Fri) 23時半頃
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俺は狙いのつけやすい上に行くけど。 不動門を直接叩きないならあっちだな。
別れるなら案内に式鬼を付けるけど、どちらへ行く?
[光流は階段を数段登ってから、振り返り泰山峰に問う。]
(94) 2014/04/04(Fri) 23時半頃
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まあ、そう言うと思った。 こいつについていけばロビンに追いつけるだろ。
[泰山峰>97>の答えに取り出すのは、伝令にも使った白い小鳥の式鬼。]
呪札も無限にあるわけじゃないからな。 あいつに撃ち落されないように注意してやってくれ。
[光流の掌より飛び立った小鳥は泰山峰の周囲をくるくる回ると、廊下を迷うことなく一直線に飛んでいく。]
(102) 2014/04/05(Sat) 00時頃
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屋上からでも。 俺が誤射することはあり得ないからなー。
[少し前の心配に対してそんな軽口を投げて。 階段を音もなく登り出した。]
(103) 2014/04/05(Sat) 00時頃
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―屋上―
流石、貫録の演説だったな。 まるで用意して来ていたみたいだった。
[屋上の扉を開ける音さえさせずに。 いつの間にか屋上に居た光流は、神宮院へといつも通り緊張感なく笑って見せた。]
(104) 2014/04/05(Sat) 00時頃
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近づくのは気づかれてたか。 気配絶ち《ステルス》には自信があるんだけど流石は副会長《ロード》、次からはもっと本気で隠れて近づこうか。
[神宮院>>106の左の手袋に中へと戻っていく黒い霧のようなものを見て、軽口混じりの賛辞を口にする。]
……。
俺はいつだって俺自身の責務を果たしているだけさ。
[手袋から地を叩く松葉杖へと視線を落とす。]
(116) 2014/04/05(Sat) 00時半頃
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神宮院はよくやっていると思うぞ。 会長が消え、そんな体になっても副会長《ロード》として、十三血流《リネッジ・サーティーン》として責務を果たそうとしている。
ちょっと茶化したけれど、不動門への対応だってそうさ。 すでに進路委員《ガイド》が先導し、動いている奴らがいるしな。
[同意するように肩の鴉がカアと鳴いて。 その形《スガタ》を漆黒の弓へと変える。]
……そろそろ始まるな。
[ゆっくりと歩いて金網越しに地上を眺める。 その方向は校舎裏――神の坐す場所。]
(118) 2014/04/05(Sat) 00時半頃
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いや、統といい俺を買い被りすぎだって。 ただ得手不得手が違うだけだ。
[会長候補《オスカー》どころか、会長本人やかの夏鹿敷の一族と比べられてしまっては笑うしかできない。]
環境美化委員《スイーパー》も俺が選んだことだしな。 自分で信じて選んだものを重責と思うのも変な話だろ。
だから、俺は大丈夫だ。
…………。
[神宮院>>121の笑顔に釣られるようにいつもより少し自然に笑う。 ただ『許婚者』>>123の言葉にだけは、ほんの僅か一瞬だけ困ったように眉を下げ。]
(151) 2014/04/05(Sat) 01時半頃
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……俺はここから
Hyper long-range covering fire 超長距離援護射撃
と洒落込むさ。
[漆黒の弓に光が奔る。 片目の『視界』は幾つか潰されたが良好。]
(153) 2014/04/05(Sat) 01時半頃
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………あのな、"檀"。
俺は――…。
[神宮院が戦場へと赴くその前に そちらを見ずに独り言のように零そうとした呟きは、降り注ぐ緋弾の雨により中断される。**]
(155) 2014/04/05(Sat) 01時半頃
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―――――――――――…!!!
[上空の『目』から警告が伝わる。 視界を埋めるのは迫る緋色の雨。]
檀ッ!!!
[攻撃源を探すよりも疾く、身体は動く。 神宮院へと駆け寄りながら、充填《チャージ》した光矢の切っ先を天空へと向け、放つ。]
(177) 2014/04/05(Sat) 13時頃
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[不自然な体勢から咄嗟に放った光矢は天に一筋の軌跡を描き、屋上への直撃弾を正確に捕える。]
――炸裂《ブレイク》!
[灼熱の閃光を貫く光線《レイ》が爆ぜる。 その緋と白の爆発は周囲の緋弾も巻き込んで、天へと光の華を咲かせた。]
(178) 2014/04/05(Sat) 13時頃
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……神宮院、大丈夫か?
[咄嗟の攻撃と防御の切り替え。 余波や撃ち漏らしがなかったかと、神宮院へと無事を問う。]
ったく。 何やっているんだか。
[今の攻撃と、ロビン>>163の手によってまた『目』が減らされた。 視界を繋《リンク》していた左の眼は、微かな痛みとともに赤く充血をしていた。**]
(179) 2014/04/05(Sat) 13時頃
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いや、『視界』を広げてたのに、あっちを気にしすぎて気づくのが遅れたのは俺もだよ。
[左の目を軽く押さえながら、神宮院>>200へと微笑みかける。]
たぶん、中庭の方かな。 あっちの方の式鬼はほぼ全滅だから助かる。
[絹手袋を解いた彼女の右手から黒い霧が立ち上る。 その後に残された肘より先のない腕に、礼を言いながらも少しだけ目を細める。]
(204) 2014/04/05(Sat) 20時半頃
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……檀、あのな。
[許婚者同士とはいえ、七人委員会《ジャキディス・セブン》と七人委員会《ジャキディス・セブン》と別れている以上線引をすべきと、光流は普段学園で神宮院を名前を呼んだりはしない。 けれど、緋弾の攻撃を受ける前に言いかけたのと同じ響きでもう一度、呼びかけ。]
…………。
一発、あちらにお見舞いするから。 その後で乱入しろよ。
[へらっと笑い、と去るその背に手を振って、黒鴉の弓を持ち直した。]
(205) 2014/04/05(Sat) 20時半頃
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ああ。
[短く返事を返し、神坐へと視線を戻す。 生き残った式鬼蟲達に指示を送り、攻撃範囲外へと退避させ。]
……さて。 散々俺の『目』を潰したんだ。 直撃はさせないが、多少の余波に文句言うなよ。
[此処からでは聞こえはしないだろうが、翅蟲を落としたロビンにそう言って、再び黒鴉の弓を引く。]
充填《チャージ》――5.4.3………。
(210) 2014/04/05(Sat) 21時頃
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一ノ門流光気術『雷霆』
[凝縮された光気《レイ》が火花を散らす。
それは、音よりも早く。 途中の校舎《遮蔽物》すら貫通し。 雷速で虹色の蝶舞う神の坐す場のど真ん中へと突き刺さる。]
(211) 2014/04/05(Sat) 21時頃
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……うん。 流石に中庭まで経由させるのは欲張りすぎた。
[さわさわ、さわさわ。 式鬼蟲達が再び展開を始め、一直線というには不自然な軌道を描いた攻撃の結果を視る。]
まあ、それぞれ『警告』ということで。
[直接、校舎裏や中庭を狙えば、殺(と)れたかもしれないが、今のところは殺気はない。
しかし、予測よりもエフェドラが強い防御力で、正面から受け止めた為、より軌道のずれた光矢が澪標の顔にまで傷つけたのは想定外だった。]
(224) 2014/04/05(Sat) 22時頃
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[虹色の蝶を散らし、戦いの場を貫いた雷霆の矢。 それは神の坐する場所の地面に、消える事無く突き刺さったまま小さな火花を飛ばす。
――――ピシリ
大幅に威力の減衰した光矢の一撃だけではなく。 灼弾の砲火を受けた影響もあったのだろう。 矢が貫いた"空間"に罅が入る。]
(240) 2014/04/05(Sat) 22時半頃
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[投げかけられる警告など聞こえてもいぬ風で。 元の男の姿《カタチ》を取り戻しつつあった不動門>>226が、突如笑い声を上げる。]
『今こそ《神》を排す刻(トキ)!!』
[不動門の身体より虹色の蝶が溢れる。 だが、正門の時とは違い本体はそこに残ったままだ。
溢れる虹の蝶達は罅の入った"空間"へと殺到する。]
(242) 2014/04/05(Sat) 22時半頃
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[――ピシリ
さらに罅が広がる。 罅は亀裂に変わり、そこから微かな唄声が響く。]
(243) 2014/04/05(Sat) 22時半頃
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[それは神《零艇紫亜》の唄声――。
『名の無い転校生が現れ』天を緋色の雨で埋め尽くしたその後に――。]
(244) 2014/04/05(Sat) 22時半頃
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[ 学園に終末の唄声《コワイア》が響き。
カ ミ ニ チ カ ヅ ク そして、世界は 深化 する。 ]
(245) 2014/04/05(Sat) 22時半頃
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[月夜の如く薄暗い神域。 それが、闇に染まる。
そうまるで、『月か太陽が漆黒で塗りつぶされて』しまったかのように、闇は天を、地を、偽りの学園を黒く塗り潰して行く。
黒の中、より鮮やかに彼岸花(リコリス)が血の色を思わせ咲き誇るのが見える。 不思議な事に世界が闇に染まっても、それらの花や校舎、人の顔などを見分けるのに支障は何もない。]
(246) 2014/04/05(Sat) 22時半頃
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―屋上―
これは……ちょっと予想外だな。
[一面の漆黒(くろ)に染まる空。 降る唄声《コワイア》に天を仰ぎ見る。
遥か下で校庭で赤い彼岸花(リコリス)が揺れる景色は、まさに終末を思わせるもの。]
(255) 2014/04/05(Sat) 23時頃
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『視界』は減ったが良好。 俺の力もむしろ闇の中でこそ真価を発揮する一閃《ヒカリ》だ。
予想外はあったけれど、問題は無い。
ただ、同じ威力の援護射撃は難しいかな。
[目元にかかる前髪を頭を振って払う。 暗黒の天に灯る一つの星のように輝く光矢は地上を狙う。]
(287) 2014/04/05(Sat) 23時半頃
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[式鬼蟲を通した『目』で戦いの場は視る。]
『邪魔をするなァ!!!』
[ロビン>>267の鎖に捕えられ、強かにその背を殴打された不動門はまるで打撃が効いていない>>280かのように叫ぶ。 周囲を舞う蝶の彩光が変化して、夕焼けの様な紅に染まり、炎が燃え上がる。
その瞬間、屋上より通常の光矢が飛来し、鎖を打ち砕く。
自由になった不動門は、神の元へと駆けることを優先し、 ロビン達へとくり出しかけた炎の攻撃は威力を欠いた。]
(290) 2014/04/06(Sun) 00時頃
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ああ、成程。落とすのか。
[作戦内容は聞こえない。 しかし、二人がかりで不動門を地面>>308へと引き倒すのに大まかなところを理解し。]
――――速射《ダブル》
[地に倒され、穴へと引きずり込まれかけた不動門が、体を蝶へと分解させようとした刹那。 間髪入れず到達する二本の矢がその頭上を掠める。
その驚愕による一瞬の硬直は、大きな隙となった。**]
(314) 2014/04/06(Sun) 01時頃
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