182 【身内】白粉花の村
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[懐かしい夢を見た、遠い昔の夢。
両親が居て弟がいて。 そして学校の友人が居た。 当たり前の日常。 皆と同じように年を重ね生きていく。 そのことに疑問を抱くこともなかったあの頃の
『夢』
叶うことはないのだと、溜め息一つ。
ベッドから身を起こす。]
(@0) 2014/06/20(Fri) 14時半頃
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[寝癖で乱れた髪を掻き揚げ、立ち上がる。
ギシリとスプリングの鳴る小さな音。 自分の年齢には似つかわしくないほど。小さく、軽い。]
はぁ……。
[白いサイドテーブルの上、伏せられた手鏡を手に取る。
無駄なことだとわかってはいるのに。 少しでも変化の、成長の兆しがみえないか。 祈るように鏡を覗く]
(@1) 2014/06/20(Fri) 15時頃
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[何時もの光景、何年も続く毎朝の]
…………くっ。
[ガシャン
手鏡は、床に落ち砕ける。
床に散らばった破片は、白い天井をただ映す。]
あーあ。また……やった……。
[悪びれた様子もなく独りごち、破片に手を伸ばす。
わざと無造作に、鏡の方を見つめないように。
指先が切れ、血が滲んだ。]
(@2) 2014/06/20(Fri) 15時頃
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[床に散らばった欠片を拾い、ゴミ箱に投げ入れる。手の平には浅く切れた線が数箇所。
何時ものことだ。と読みかけの本に、手を伸ばしかけたその時、床に点々と血の染みがあることに気づく]
ん、あれ? ああ、ここか。
[自身の体を見回して血の出処を探れば。 探すまでもなく、すぐに見つかった。
破片を拾った時に床についた左膝、 病衣にじんわりと紅い染み。]
キリシマにバレる前に、着替える…かな。
[渋い顔をする幼馴染の様子が頭に浮かび、苦笑を漏らす。 着替えの予備はあっただろうか。と、作り付けの棚を覗く]
ちぇ……。ない、か。
(@3) 2014/06/20(Fri) 19時半頃
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[空っぽの棚を拳で一度叩く。 コツン
八つ当たりのようなその行動に、唇の端が歪む。 外見ばかりでなく、心まで成長できないのか。と
陰鬱な気分を忘れるために、売店にでも行こうかと思いつく。 あそこならば、この破れた病衣よりは、マシな物が手に入るだろう。]
回診までは時間が……。
[壁の時計を見やれば 時計の針は回診まで、充分な余裕があることを示している。]
(@4) 2014/06/20(Fri) 22時半頃
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[出かけると決め、若干脚を引きずりながら扉へ向かう。 その時、声>>39が聴こえた]
……なんで、こんなに早く。
[寝た振りでもしてやり過ごそうかと、ちらりとベッドの方を見る。 けれども、何時もより乱雑なノックの音に]
開いてるよ。 勝手にはいれば?
[長い髪をぐしゃりと掻き、応える。
心配をかけてしまいそうな予感に、この上なく不機嫌そうな声音を作れば これで扉を開くことなく、幼馴染が去ってくれないか。と内心で祈りながら。]
(@5) 2014/06/20(Fri) 22時半頃
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[音を立てそうなほど、勢い良く開かれた扉に目を見張る。 いつもの彼らしくない様子に、何があったのか。と口を開きかけ]
今回は事故だよ。 欠片を拾おうとして、膝をついたら刺さった。
[血の跡を見咎め、言いかけた言葉>>48を飲み込んだ様子に、大袈裟にため息をつく。
鏡を割るのはいつも、その欠片で怪我をするのも。 けれども望んでしたかと言えばそうではなく。]
見なきゃ良いのはわかってるんだ。 でもさ、もしかしたら。って思うんだよね。
[悲痛な表情で、包み込んだ掌の傷跡を見る、幼馴染の顔にばつの悪さを感じれば。いっそ目隠しでもして生活するべきか。などと苦笑いを浮かべる。]
診察室へ行くなら、悪いけど。 肩を貸してくれるかな。
[少し前までは常備されていた救急箱。しかしそれも今はここにはない]
(@6) 2014/06/20(Fri) 23時半頃
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ー回想ー
[空っぽの棚、その最上段に乗っていたはずの救急箱が、取り除けられたのはいつのことだったか。と意識の片隅で考える。
あれは確か、ほんの数週間前のこと。 部屋に備え付けられていた大きな鏡に、救急箱を投げつけて割ったのだ。
あれからこの部屋は危険のないように、最小限の物しか置かれなくなった。
着替えと寝具、僅かばかりの衛生用品。 それはまるで、死の準備をしているようで
自分には相応しい そう、感じた]
(@7) 2014/06/21(Sat) 00時頃
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怪我ね、出来るだけ善処するよ。 キリシマの胃に、穴が開かない程度には。
[幼馴染>>59の気持ちは、嫌という程わかるから、だからこそなおさら突き放すように軽口を叩く。
どうせ近いうちに死ぬのなら、少しでも心の距離があった方がいいと。 もっともその前に、ただでさえ均衡を失いかけている精神が、完全に崩れるのが先か。]
歩きにくくても、きみに担がれるよりはマシだよ。
[プイと視線を背けて言葉を吐く。 子供じみた行為だとは理解しているけれど。
この外見に、実年齢に準じた言葉を纏わせれば、それはそれで気持ちが悪い。そう思ってしまう自分がいて]
(@8) 2014/06/21(Sat) 03時半頃
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[リノリウムの床を踏み、歩く。 思いの外に傷は深いようで、一歩ごとにズキリ、ズキリと鈍く痛み。
いっそ抱えてもらった方が早いかと、キリシマの顔を見上げるも、年長者としてのプライドが邪魔をして、口には出せず。
診察室までのそう遠くない道を、やたらと時間をかけて歩いた]
……わかってる。
["痛むようなら">>60と言われれば手短に返答し。 先程より一層、血の染みの広がった左脚をそちらに向ける。
脱いだ方がいいと言われれば脱ぐし、裾をまくるように指示されれば素直に従う。
膝に6〜7cmほどのザックリと切れた傷。 傷自体は綺麗なため、処置に時間がかかったとしても、縫う程度で済む。さほど時間はかからないだろう。]
(@9) 2014/06/21(Sat) 03時半頃
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ありがとう。
[処置の終わった左足を軽く曲げ伸ばしする。
巻かれた包帯で多少の動きにくさはあるものの、服に血がつく不快感と比べれば、物の数でもなく。]
ん、なに? まだ何か……?
[食堂にでも行こうかと腰を浮かしかけた時、こちらを窺うような視線を感じ眉を顰める。
自分の姿を直視することなど、最近は滅多になかった彼の視線に若干、たじろぎながらも。応えを待つ。
時計の音が嫌に*耳についた*]
(@10) 2014/06/21(Sat) 03時半頃
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[唐突に手を取られ>>83息を飲む。
真正面から瞳を見据えられれば、こちらも否応無しに相手を見る形になる。
やつれた顔、隈が染み付いた目の下。 失った歳月の長さを物語るようで、最近では出来うる限り目を背けていたその姿。
幼馴染の瞳に自分の姿が映り込む。 それを見まいと、眉間にしわがよるほどにきつくきつく目を閉じる。]
(@11) 2014/06/21(Sat) 15時頃
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え………?
[閉じていた瞼を開き幼馴染の口元を見つめる。
あまりにきつく瞳を瞑っていたためか、それとも伝えられた言葉>>84の衝撃からか、目の前にチラチラとノイズのようなものが走る。]
治療法が見つかったって? それは、僕は死なないってこと?それとも……
[理解ができない。否、言葉の意味は届いている。 但し急激な変化を、心がなかなか受け入れられないでいる。
声が、身体が震える。なんとか踏みとどまろうと、足を床にしっかりとつける。 グニャリ、泥濘に足を取られるかのような錯覚を覚えながらも]
(@12) 2014/06/21(Sat) 15時頃
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僕は……大人になれるのか?
["共に時を刻むことが出来る"キリシマの言葉が頭の中で反響する。
不安に顔を歪めかけるも、己の手の甲に彼が頬を寄せていることに気づけば、口元に笑みを形作る。
普段ならばすぐにばれてしまうであろう作り笑い、けれども今ならば恐らくは……と自らに言い聞かせ]
あり…がとう。
[絞り出すような声で伝えた言葉。 それは、いまの彼には素直な喜びと受け取れたであろうか。]
(@13) 2014/06/21(Sat) 15時頃
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[意識の中 二つの時計が 寄り添うように並ぶ
片方は動き、正しい時間を刻む。 片方は止まったまま、動かない。
ふらふら ふらふら
振り子のみが機械的に揺れる。
ネジが巻かれ もう一方も動き出す。時を、刻み始める。
時間のズレは合わせられないまま。 あべこべの時刻を指し示しながらも。
二つの時計は同じリズムで時を刻み出す]
(@14) 2014/06/21(Sat) 15時頃
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[熱に浮かされたかのように、滔々と続けられるその言葉>>100に、ぐらりと眩暈を起こしそうになる。
けれども、人一倍この病の研究に執着している、幼馴染のことを考えれば、その喜びも手に取るようにわかり]
………。
[水をさすことは出来ずに、されるがまま。黙って彼を見つめる。
人生の大半をここで過ごしてきた。 それ故に、キリシマと共にいる時間は、恐らく普通の幼馴染よりは多かっただろうと思う。 けれども外見の差以上に、大きな隔たりがあるようで。
治療されたばかりの左膝に、そっと爪を立て]
(@15) 2014/06/21(Sat) 17時半頃
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ああ、そうだね。 これ以上、狂わずに済むならよかった。
[キリシマの顔をぼんやりと見つめ、あるかなしかの笑みを浮かべる。
釣り上げられた薄い唇>>101が、三日月のようで、これは満ちて行くものなのか、それとも闇へと向かうもなのか。と意識のそこで考える。]
死ぬまで目隠しをしていようかと思っていたよ。
[水面に石を投げ入れるように無造作に、言葉を投げる。
浮かんだ波紋は自分の心のみを、揺らすのか]
(@16) 2014/06/21(Sat) 17時半頃
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[机に掴まり、ふらつきながらも立ち上がる。]
食堂で一休みしてくるよ。 色々な事を考えすぎて、少し疲れた。
[本当は自室に戻りたかったが、殺風景なあの場所にいれば、さらに考えに沈んでしまいそうで。
人の気配がありそうな場所に行こうと考える。]
キリシマは、どうする?
[言葉少なに問いかけて、返答を待たずに出口へと足を引きずった]
(@17) 2014/06/21(Sat) 17時半頃
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[出口まであと2、3歩というところで足を止める。
先ほど彼が浮かべた取り繕ったような笑み>>102が、妙に引っかかる。
あの表情の下にあるのは、子供時代への郷愁なのだろうか、と眉を顰め]
この紅い瞳が珍しいって。 子供の頃にも聞いた気がする…な。
[あれはこの幼馴染の言葉だっただろうか。 記憶を探ろうにも思い出せず、そこだけが靄がかかるようで。
過去に囚われまいと、わざと乱雑に頭を掻く。 色素のない長い髪が数本、床に落ち]
混まないうちに行こうか。
[重たい扉を開く。
一緒に来ると言った幼馴染>>103の方を振り返り一応声を掛け、廊下へと歩き出す。]
(@18) 2014/06/21(Sat) 21時頃
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[よく磨かれた病院の床は、蛍光灯の灯りも窓からの陽光も反射する。
一面に水たまりが広がっているかのような錯覚を覚えながら、ゆっくりと食堂へ向かう]
これは……。
[足元ばかりを見つめていた視線が、何かを捉える。
ひょいとしゃがみ込み、間近で観察すれば、透き通る緑の翅を持つ小さな虫。]
蜉蝣か。 こんなところに迷い込んだのか……。
[少しでも力加減を誤れば潰してしまいそうな、その貧弱な虫を掌で包むように持ち上げる。]
悪いけど、中庭に寄って行っていいかな? こいつを外へ逃がしてやりたい。
[幼馴染にそう声をかけた]
(@19) 2014/06/21(Sat) 21時頃
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[蜉蝣を包み込んだ手をそっと胸の高さまで持ち上げる。
傍にいた彼>>117が、蜉蝣を認めるや否や、わずかに距離を置いたことに気付き]
ふふっ。
[思わず声に出して笑いが漏れる。]
まだ虫は苦手だった?
[おそらくなんでもない調子を装っているのだろう。
けれども、少しだけ開いた距離に目をやれば、虫が苦手なのは見え見えで。 そんなところに、昔の彼の姿を見たようで束の間、心が休まるのを感じる]
ごめん。 すぐにおわるから。
[形ばかりの謝罪をするも、その声音がどこか嬉しそうなものへと変化したことに、彼は気がついただろうか。]
(@20) 2014/06/22(Sun) 00時頃
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[手の中の蜉蝣を逃がさぬように注意を払いながら、慎重に歩みを進める。
やがて中庭へ続く扉へとたどり着けば。 扉と、蜉蝣を閉じ込めた己の手を見比べる。]
悪いけど、開けてもらえるかな?
[両手が塞がっていては扉は開けない、それを失念していたことが少々恥ずかしくて、視線を下に*落とした*]
(@21) 2014/06/22(Sun) 00時頃
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いや。僕も気がつかなかったから。
[慌てたように扉を開く様>>130を見れば、ゆるりと頭を一つ振り"すまない"の言葉を打ち消して。
扉をくぐり、中庭へと足を踏み入れる。 初夏の強い日差しが突き刺さるようで、目の奥がズキリと痛んだ。
自然は好きだ、ここの景色も。 けれどもこの陽気では、あまり長い時間はいられないだろう。]
(@22) 2014/06/22(Sun) 07時半頃
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[奇病は元よりアルビノという、自分本来の脆弱さが恨めしい。 微かに嘆息しかけるも、色硝子の塊のような紫陽花に目をやれば]
後で部屋に、もらってもいいかな?
[キリシマに問いかける。
治療方が見つかったという今、いつまであそこにいられるのかはわからない。
けれども、自身の病室の殺風景さを思えば、この彩りが欲しいと思った。
………紫陽花には毒が含まれるし、花瓶はまた割ってしまうかもしれないが。]
ダメ?
[ねだるように、少しだけ甘えた声で念を押す。 心配性の幼馴染が断ることのできないように、と。 願いは聞いてもらえるのだろうか?]
(@23) 2014/06/22(Sun) 07時半頃
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[蜉蝣をどこに放つべきか、視線を巡らせながら思い悩む。
その時、素っ頓狂な声>>143が耳に入った]
誰……?
[問いかけるのではなく、呟きとして漏れた声は、相手に届くほどの声量ではないため、いらえがある訳はないだろう。 尤も、幼馴染には聞こえたかもしれないが。
そうして声のした方角に顔を向ければ、ベレー帽の青年の姿。 せめてこのくらいまで成長してから、止まったのなら良かったのに。
そんなことを思い、羨望の眼差しを投げかければ、さらにその後ろに不思議なもの>>147が見え]
点滴……?
[怪訝そうに眉を寄せた時。 幼馴染の声>>151が聞こえてきた。]
(@24) 2014/06/22(Sun) 07時半頃
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[キリシマの気が逸れているうちにと。そろりそろり、土の上に歩みを進める。
硬い床ばかりを踏んできた足には、土の地面の柔らかさは、心許なく感じる。 未だ痛む左脚を庇いながら、蜉蝣を放すのに適した場所を探していると、挨拶をする声>>158]
ああ。こんにちは。
[声のした方に目を向ければ陽光が眩しくて、自然と目を細める形になる。
暫く後ようやく目が慣れてきたと感じれば、にっこりと微笑み]
虫は平気? もし苦手ならば、少し離れていて。 いまから蜉蝣を放つから
[ベレー帽の青年にそう声をかけ。
ちらりとキリシマの方に視線を向ける、蜉蝣が目に入らない位置かを確認すれば。
掌の中、先程から飛び立つ気配を見せていた、蜉蝣を解放した]
(@25) 2014/06/22(Sun) 07時半頃
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[ ブーン
微かな音を立て、空へと飛び立つ翡翠色の虫を見送る。
こうやってあの場から解放したところで、この小さな生命がどれだけ永らえることができるのか。 逆に命を縮める結果になるだけかもしれないけれど。
それでも、自然の中で生きた存在ならば、自然が恋しいだろう。と]
幸せに。
[生の大半を病院で過ごした自分。 最期までここにいると、つい先刻までは信じて疑わなかったが。 その願いさえも叶わぬとわかった今。]
(@26) 2014/06/22(Sun) 14時半頃
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[せめて、あの蜉蝣だけはふさわしい場所で死を迎えて欲しい。 そんな勝手な幻想を託し、空に消える翡翠色を見送れば]
あと少しだけ、ここに居てもいいかな?
[他の二人には聞こえないように、ひっそりと幼馴染に声をかける。
許可をもらった紫陽花の花>>173は、あとで持ってきて欲しい。と言い足して。 中庭の隅、合歓の大木の下に備え付けられたベンチに勝手に腰を降ろす。]
眠い……。
[一寝入りしようかとも考えたが、そんなことをすれば彼が困るのは目に見えていて、必死でまぶたを開ける。
純白の合歓の花が、無数の鳥の羽のように風に揺れる。 その様子を楽し気に見上げれば、いつの間にか瞼は閉じ、浅い眠りへと落ちていく。
青年が少女に絵本を読むならば、その声くらいは、夢に届くだろう。]
(@27) 2014/06/22(Sun) 14時半頃
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[ベンチに座ったまま、うつらうつらと微睡んでいたが。]
んん………。
[なにやら人の声が聞こえ、半ば強引に夢から引きずり起こされる。
ぼんやりと未だに霞がかかった視界。 焦点の定まらない視線を辺りに投げかけて]
えーと……ここは……。
[自分は何故、外にいるのだろう。などと一人で首を傾げていたが。]
(@28) 2014/06/22(Sun) 17時半頃
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[やがて金髪の医者>>198の姿を認めれば、自分の我儘を思い出し。幼馴染に助け舟を出そうかと]
あー…ごめんなさい。 食堂に向かう途中、少し気分が悪くなったから。 キリシマ医師に言って休ませてもらったんだ。
[蜉蝣の事を言おうかと思ったが、それよりも信憑性のある言い訳をと考える。 もし、彼が納得しないようであれば、不調の原因として膝の傷を見せるだろう]
その子達も付き添ってくれただけ。 大丈夫、少し落ち着いたからじきに戻るよ。
[そこの二人の病名までは知らないが。 それでも少女の様子>>199や、幼馴染の反応から考えれば、ここにいるのは、あまり歓迎されたことではないとわかるから。 咄嗟に二人を巻き込んで誤魔化そうと]
(@29) 2014/06/22(Sun) 17時半頃
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けちんぼ……。ぷっ…あはは…
[少女の言葉>>201に思わず吹き出す。 慌てて口元を抑え隠そうとしたが間に合わず、笑っているのは一目瞭然だっただろう。
これで余計に怒られなければ良いが。 自分が助けを出すより、この少女の方がよほど手強そうだ。と、どこか憐れむような眼差しをローランド医師に注ぎ。]
ああ、ごめんなさい。
[吹き出してしまったことには謝罪をして、気遣うようにぽんぽんとその背中を軽く叩く。 少年に背中を叩かれる医師など、傍目からは随分と奇妙な光景に映っただろうか。けれどもそれに気づくことはなく。
ちらりと初夏の太陽を見る。 色素のない皮膚がジリジリと痛み始めていて、そろそろ限界かと腕をさする。 他のものがまだここにいるようならば一人で食堂に向おうか、と扉に目をやった]
(@30) 2014/06/22(Sun) 18時半頃
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ー中庭→1F廊下ー
[投げられた言葉>>227には手を軽く振って返事をし、中庭の扉を開く。 ひんやりとした冷気が、火照った腕を冷ましてくれるようで、ほっと胸を撫で下ろす。
正直なところ、堂々巡りを繰り返す思考を遮るため、人の気配を求めて診察室から立ち去ったので。中庭で人の気配に触れた今、その用は済んでしまっているのだが。]
はぁ……。
[言った手前、食堂に向かわないわけにはいかない。 まだ眠たい身体を引きずるように廊下を歩く。
成長しないのだから、最低限の栄養だけ摂れば良い。といつもは栄養補助食だけで過ごしているため、滅多に赴かないその場所に、進まない足を向ける。]
(@31) 2014/06/22(Sun) 23時半頃
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ー食堂ー
[途中何度か自室へ戻ろうかと思ったけれど、それでもどうにか食堂へと辿り着く。
久々に訪れるそこは、相変わらず食べ物の匂いに満ちていて、食事時からはだいぶ過ぎてしまっているのに、ちらほらと数人の姿が見受けられる。 その中に自分と同じ病を患う女性、レティーシャの姿>>223の姿があることに気づけば、僅かに口角を上げ笑みを浮かべる。
治療法が見つかった。ということは彼女もまた治るということだろうか。 自らが治癒することについては、喜ぶことはできなかったが、自分よりも年若い彼女が癒えるのならば、それは喜ばしいこと。と素直に感じる。
とはいえ性別の違いや、細かい症状の違いなどもあるかもしれない。 なによりも、治療自体がどのようなものなのかもわからないのだから、ここで無駄に騒がせるべきではないだろう。 そんなことを考えて、せめて飲み物だけでも頼もうとカウンターへ向かう]
(@32) 2014/06/23(Mon) 00時頃
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アイスティーと…… あと、ミネラルウォーターを。
[飲み物の他に、日光に当たって痛み始めた身体を冷やすため、ペットボトルに入ったミネラルウォーターを 注文する。
程なくして注文通りのそれらを受け取れば、皆とは少し離れた席に腰を下ろす。 ヒンヤリとしたボトルを額にあてると、背もたれに寄りかかった。]
(@33) 2014/06/23(Mon) 00時頃
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[背もたれに寄りかかり休息しながらも、辺りの話し声は否応無しに耳に入っていた。]
………。
[薄目を開け、フードのついた衣服を纏った少年を見る。
彼の病名までは知らないが、手癖のことは耳に入っている。 けれどもそれに口を出すつもりや、警戒するつもりは微塵もなく、立ち去るその背中を視線だけで見送ったが。
彼が立ち去った後、レティーシャと連れの女性の周囲が騒がしいことに気が付けば、やれやれ。と口の中でぼやき、飲みかけのアイスティーを一気に呷り]
(@34) 2014/06/23(Mon) 01時半頃
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[何やら慌ててレティーシャが出て行った>>241のを見届け、ゆっくりと足音を立て、女性に近寄る。]
どうかした?大丈夫?
[何かを隠すように腕組みをする女性>>238にそっと声をかければ、嗅ぎなれた血の匂いが幽かに鼻につき]
手首に水滴がついてるよ。 よかったら、これ使えば。
[包帯が巻かれた自分の手に気付くよう、青いハンカチをわざとゆっくりした仕草で差し出す。]
(@35) 2014/06/23(Mon) 01時半頃
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[手首を爪で引っ掻く様子>>249に、自分の姿を見ているようで、一瞬目を伏せる。
普段ならばわざわざ関わることなどしない。 じきに死ぬと信じていた時には、少しでも人の記憶に残らぬよう、人から離れようとしていた。 それなのに……自分らしくない。と自嘲的な笑みが浮かびそうになる。
肩で息をしながらも、なんとか返事をする彼女を見れば、出来るだけ柔らかい声をかける]
大丈夫。僕も同じだから。 誰も呼ばない。
[おそらく人がいるだけでも辛いだろう。と、ハンカチだけをテーブルに残し、その場からそっと立ち去った。]
(@36) 2014/06/23(Mon) 02時頃
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ー2F自室ー
[カチャリと音を立てて扉を開く。
部屋の隅、ゴミ箱の方へ視線を向ければ、いつの間にやら鏡の欠片は全て片付けられていて、テーブルの上には新しい手鏡が置かれていた。 前のと同じ形状、まるで鏡が割られたこと自体が嘘だったかのような、そんな錯覚を起こしそうになる。
室内に足を踏み入れると程なく、ズルズルと崩れ落ちるように、壁にもたれかかりながら床にしゃがみ込む。 どこか張り詰めていた気持ちが、一気に緩むのを感じれば、ただぼうっと何もない空間を見つめる。
腕に傷がある女性"新しいのを返す">>252と、彼女は言っていたが、はたしてそれまで自分はここにいるのだろうか。 『返さなくていい』と伝えるべきだったかもしれないが、それは拒絶を表しているようで……頭を一つ振り、思考を打ち消す。
そのまま、壁に持たれて瞼を閉じた。]
(@37) 2014/06/23(Mon) 02時半頃
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[カチ カチ カチ カチ チッ チッ チッ チッ
規則正しく一定のリズムを刻む時計の音。 壁にもたれかかったまま、その音に耳を澄ませていた。
時間は不可逆でキリシマの時は、この音のように続いている。 今さら時が動きだそうと、この奇病が発症する前には戻れないし、彼の時間に追いつくこともできない。 アルビノである自分が、果たしてここから出て行きていけるのか。 20年以上という、失われた歳月はあまりにも永い。それに………。
ギリっと唇を噛みしめる。これ以上考えてはいけない。思考が、心が耐えられない。
血が唇の端を伝う、その感覚に顔をしかめながら]
ああ、いるよ。今開ける。
[指で血を軽く拭い、扉に手をかける。 指についた血に幼馴染は気づいてしまうのだろうか]
(@38) 2014/06/23(Mon) 08時頃
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[扉を開けば、色取り取りの紫陽花が飾られた花瓶、次いでそれを持つ幼馴染の姿>>268が目に入る。
彼が花を持つ姿など見たことがあっただろうか、と思い返してみるも記憶にはなく。それだけに、中庭での我儘を聞いてもらえたことが嬉しい。]
ああ。覚えていてくれたのか。
[ありがとう。と、珍しく素直に礼を言おうとすれば、眉を寄せた厳しい表情。
"怪我をしたのか"という言葉には返答をせずに、紫陽花の行方を目で追って、そのそばへと近寄る。]
不満…か…。
[取られたてに視線を落とし、指を彩る赤を見つめる。]
(@39) 2014/06/23(Mon) 10時半頃
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不安ならばある…さ。 ここを出たら、何処に行けばいいのか……。
[珍しいアルビノで、しかも年老いない。成長ホルモンの一時的な不足。と最初の病院で診断されてから、数年経っても一向に姿が変わる気配のない。
そんな彼の状態を家族が気味悪がったのは当たり前の展開で。 程なくして噂を聞きつけてやってきた、カルト的な団体にたやすく売り渡された。
逃げ出さないように、隔絶された教団での生活は、不便ではあったがそれよりも、自身と同じように不老になるために。と擦り寄ってくる人々の目が気持ち悪くて。]
家族が僕を金で売ったことは…… 聞いてるだろう?
[縋るように揺れる瞳で問いかける。]
(@40) 2014/06/23(Mon) 10時半頃
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[強く握られた手>>273。自分よりも遥かに大きく、骨張ったその感触に、戸惑いながらも腕の力を抜き委ねる。
信頼してもいいのだと、自分自身に必死で言い聞かせ。]
君が僕を売るなんて思ってない…。 それなら、いくらでも機会はあった筈だからね。
[信頼していると、任せると。 ただその一言が、口から出てはくれなくて、負け惜しみのように言葉を重ねる。
この病気に罹って、失ったものは余りにも大きい。]
でも、僕は外の世界を殆ど知らない。 病が治ったとして、どこに行けば良いか。 わからないんだ。
[子供のように震える身体。もしも自分が本当の子供ならば、縋ることも出来るのに。 そんなことを考えながら、握られた手に言葉を落とす。]
(@41) 2014/06/23(Mon) 12時半頃
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[深くなった笑み。 笑っているはずなのに何故かひどく遠くて、まるで鏡のようだと思う。
自分が笑えば笑う。傷つけば傷つく。とても似ているのに、見えない壁が隔てている。そんな錯覚を覚えるも]
そっか……。 行き先がとりあえずあるなら…よかった。
["経過を看る">>281では、その期間が終わったらその先は。
思わず口に出しそうになって、言葉を押しやる。 肉親でもない幼馴染に過ぎない自分に、彼は充分に良くしてくれている。助けられているのだと思えば]
わかった。 ああそれから、紫陽花。ありがとう。
[薄く薄く、笑った]
(@42) 2014/06/23(Mon) 18時頃
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[送られた紫陽花の花>>300それは適当に採って来たというわりには、芸術品のようにどれも形が整っていて。
けれども、幼馴染を疑う必要も思い当たらずに、素直にその言葉を信じる。
中庭に滅多に出ることはなかったが、よほどよく手入れをしているのだろう。と]
僕に花が……?
[果たして花が似合うと言われて、喜ぶ男がいるのだろうか。 心の中で首を捻るも、この幼馴染のこと、特に深い意味はないのだろうと勝手に納得すれば]
余計な色がないからじゃないかな? 花の色を邪魔しなくて済む。
[花瓶の紫陽花だけを見つめて答える。 幼馴染の言葉、その裏にある感情など気づきもせずに。]
(@43) 2014/06/23(Mon) 21時頃
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[彼の去った病室をぐるりと見回す。 余分なもののないこの部屋。長いこと親しんできた場所。
本来ならば歳月が過ぎるに従って、所有物も増えて行きそうなものだが]
目覚まし時計を窓から投げたのはいつだったか……。
[あれは恐らくここに来てすぐのこと。と瞼を閉じ回想する。 耳元で聴こえる秒針の音が不快で、自身の代わりのように窓から投げた。
ならば針のないものを、とキリシマが用意してくれた時計は、壁に当て壊した。静かに時を刻むのが、たまらなく恐ろしかったから。]
(@44) 2014/06/24(Tue) 07時半頃
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ここともお別れか。
[ため息一つ長い髪を掻き上げて、読みかけの本をゴミ箱に投げ飛ばす。 ここから出て、果たして『いつまで』自分は生きていられるのか、向こうの病院にどれほどいられるのかはわからないが]
せめて夏が終わってから、退院したいな。
[夏の日差しは自分には痛すぎる、幼馴染に情報が届くようなところで死にたくはなかった。 少しでも遠く、遠くへ。
死に場所を探す時間くらいはあるだろうか。]
さようなら。
[ガランとした病室に言葉を投げ、扉を開く。 迎えの車はじきにくるだろう。 わがままを言って持ってきてもらった紫陽花。 花瓶に入ったままのそれだけを持ち、部屋を後にした。
初夏の日差しが目にジクリと痛んだ。]
(@45) 2014/06/24(Tue) 07時半頃
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