182 【身内】白粉花の村
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[不意に合わせられた目に、不思議そうな視線を返して。ゆっくりと言葉を紡ぐその口をじ、と見詰めた。 そうして落とされた言葉には、露骨に顔を顰める。ほんの少し頬が熱い気もしたが……これは相手が小っ恥ずかしい事を言ってきたからだ。
続いて落とされる赤と、啄む様な口付けには少しだけ顔を引く。別に拒むつもりはなかったが、この至近距離では染まった顔を隠す事も出来ないと気付いたから。とはいえ結局それも、受け入れる事にはなったのだけれど。 背中に回した手を外し、片手で顔を覆う。妙に熱のこもったそこに、冷えた指先は酷く心地良かった]
……全くもって悪趣味な奴だ。
[ち、と。一つ舌打ちを。 照れ隠しだなんて、そんなつもりはないのだけれど。相手からしたら、そうとしか見えないかもしれない。……嘆かわしい事に]
(146) 製菓 2014/07/10(Thu) 00時半頃
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ああ、そうだな。 ……満点をやるよ。
[笑みと共に贈られた言葉に、睨む様に相手を見る。 ――折角此方が優位に立っていたというのに。一瞬で逆転されてしまったじゃあないか。 悔しいけれど流石に、これに対抗する手段を自分は持っていない。であれば、ただただその愉快そうな顔を睨みつけて。いつか仕返ししてやると、そんな決心を固めるしかなかった]
(147) 製菓 2014/07/10(Thu) 00時半頃
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[表面だけでも取り繕っていた兄の仮面なんて、とっくに無残に剥がれ落ちていたのだけれど。 それこそ余すところなく吐露した言葉に対して深く吐かれた息>>144に、床を伝って足元へと、落とした視線を移す。]
……っ、
[けれどぽつりと落ちた声と、静かに響く足音に、伏せていた目を上げた。 その言葉を咀嚼する間に、閉じた扉へ、それからその前に立つ弟へと、視線を流す。 いざとなれば随分すんなりと越えられた一線は、ひたりと閉じた戸によって、もう視認することはできなくなっていたけれど。]
……なんだよ、それ。
[乾いた喉から、恐る恐るといった体で言葉を絞る。 ――可哀想だ、と。 他ならぬ弟の口から申告された言葉は、弟自身を縛りつける言葉だと、気付かないはずがないだろうに。]
(148) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 01時半頃
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[哀れな奇病を境に弟への執着が増したのは事実だけれど、それ以前から兆しはあった。 自分でも忘れられるほど浅い感情ではない、けれど。]
やめられる、だろ。…今なら。
[自分が縛り付けて、弟はそれを厭いながらも受け入れて、更に自分がつけ込んで。 ずっと前から繰り返されてきたそんなループは、今ならば、弟にならば。 抜け出すことは、容易だったはずだというのに。]
本当に、…どうしようもなく。 可哀想だよ、おまえは。
[他意もなく、純粋な憐れみの言葉を吐いて、弟と同じく包帯の巻かれた自分の喉を押さえる。 廊下からの淡い光が遮断されて薄暗くなった室内を、今度こそ一歩、踏み出した。
存外近くに立っていた弟へ近付きながら。 ここへ来てからは拒絶の言葉をひとつも聞いていないことに思い至って、震える息を吐く。]
(149) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 01時半頃
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…また、僕のせいにするのか。
[弟の言葉に滲んだ諦めの色は、自分への甘えにも思えて。 改めてそれを責めるように呟くとともに、じわじわと心は満たされた。
袖に当たったカルテが机から零れて、耳障りな音を立てて床に舞い散る。 快復を示す文と並んで弟の写真の貼られたカルテを、新調したばかりの革靴で踏み付けながら。 ゆるりと伸ばした腕は、まだ微かに揺れていたけれど。]
(150) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 01時半頃
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おや、満点ですか。それは光栄ですね。 …でもそんな顔をされると、本当に勘違いしてやりますよ。
[思いの外赤らんだ頬と、それを隠すように覆う手>>147に、クスリと小さく笑い。 ポツリと冗談交じりに告げた言葉は、彼にはどう伝わっただろうか。 自分の口付けを拒絶する事なく受け入れて、囁いた言葉にはまるで照れたように僅かに顔を赤らめて。その上満点まで頂けて。 違うと解りきってはいるけれど、それでも勘違い"してしまいたくなる"、と。
ぽすん、と。 軽い音を立てて、彼の隣に寝転がる。そのままシーツに包まった彼の身体をシーツごと抱き寄せてやれば。 "一緒に寝てくれるんでしょう"、なんて、彼の寄越した冗談をほじくり返してやれば。 彼は、どうしただろうか]
……ディーン。
[未だ痛むであろう、彼の傷へとそっと触れながら、小さく小さく名を呟く。 この傷を付けた事を、欠片も後悔などしていない。この傷のお陰で彼に"忘れさせない"と思わせられたのなら、それだけで十分、付けた価値はあるだろう。 その考えはきっと、これからも変わる事は無いのだろう]
(151) ねこんこん 2014/07/10(Thu) 01時半頃
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[嗚呼、それでも、もしも。 このまま全てを勘違い"してしまえた"のなら。してしまう事が、出来たのなら。 ――それもそれで、なかなか悪くはないかもしれませんね。 そう思ってしまった自分には…もう、呆れるしかないだろう]
……きっと俺は、変わらないでしょうけど。
君にその傷を付けた事も…喜びこそすれ、悔やむ事はこの先一生無いでしょうけど。
[ポツリ、ポツリと。 抱き寄せる事が叶っているのなら、寄せた髪に顔を埋めるようにして、言葉を零していっただろうか]
それでも、少しくらいは。 …君の言う"真っ当な"努力を、させて頂きますよ。
[告げながら、小さな息と共に顔を上げ、付いたばかりのピアスへと――軽く腫れたそこに、口付けようとしただろう。 そうして告げた言葉を裏付けるように、傷へと軽く触れながらも彼を此方へと向かせようとしただろうか。 向かせる事が出来たなら。笑みと共にその鼻先へと、そっと唇を寄せただろう]
(152) ねこんこん 2014/07/10(Thu) 01時半頃
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(……足掻いて、みましょうか…ね)
[随分と長い間、諦めてしまっていた気がするけれど。誰かを求める事なんて。 だけどもしも、この命が尽きるまでに後一度だけ…誰かに対して、足掻く事があるのだとしたら]
………、もしも、満足したら。 その時は、俺にも見返りを下さいね。
[そのたった一度は。 他の誰でもない、君に対して足掻いてみようと。そう、思いますよ――なんて。]
(153) ねこんこん 2014/07/10(Thu) 01時半頃
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[扉を背にすると途端に閉塞感に襲われる。 そんなに、狭い部屋でもない筈なのに。 恐らく、きっと、目の前の相手が同じ空間にいるせいだ。意識はしていなくても、多分いつもそうだったから。
暫くぶりに合わさった視線は、すぐにでも逸らしたくなって曖昧に泳いだけど、結局は元の位置に戻って。 絞り出すような枯れた声>>148に緩慢な瞬きを返した。 何だよも何も。言葉の通りの意味しか、含んでいない。]
(154) frigidity 2014/07/10(Thu) 02時半頃
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逆でしょ。 アンタはどこにだっていけるはずなのに…、
[刷り込みめいた思考に囚われて、動けないのは自分だけの筈だ。 抱え込んだこの病だって、要因の一つに過ぎないし。 俺より都合の良い、"可哀想"な奴なんて幾らでもいるんだから。
だからこそ、今更こんな事で揺らぎを見せる兄が、たまらなく憐れで、不快な程に腹立たしい。 それでいて、尚、同情すら疎外されたような単純な憐みを向ける不変さには、確かに何処かで安堵をするのだから。本当に、どうしようもない。]
…そうだよ。 アンタのせいだ。
[近付く足音>>149と、散らばる紙の乾いた音を耳にしながら。 責任も何も、全てを押し付ける身勝手な言葉を吐き出すのに、躊躇の間は然程必要なかった。
ゆっくりと伸びる腕>>150が何処に向かおうとも、 伏し気味の瞼の奥の瞳が、それを追うだけ。]
(155) frigidity 2014/07/10(Thu) 02時半頃
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[行き場所を探すように泳いだ視線>>154が、再び戻されるのに薄く息を吐く。 ここに来て初めて聞いた否定の言葉>>155は、けれど自分を擁護するとも取れるもので、その事実よりも内容に、思わず目を瞬かせた。]
……、僕が? 本気で言ってるのか、…それ。
[鬱々と巡る思考は、予想の外を行く言葉にしばし形を潜める。 話が食い違うのは常からの事だったけれど、今回ばかりはそのままにする訳にもいかずに、揺れる瞼を細めて。]
おまえが居なきゃだめだ、って。 言わなかったか、僕は。
[上辺だけを見て出来た子だと褒めそやす両親とも、僅かに触れただけで扱い辛い部下だと断じる上の人間とも違う。 自分の全てを視て、それを否定した上で、けれどそのまま受け入れることができたのは、――弟を置いて他に居ないのだと。]
――おまえじゃなきゃ、駄目なのに。
[懇願じみた響きを含ませて、一度は諦めかけたものを、弟を。再び縛り付ける為の言葉を吐く。]
(156) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 03時半頃
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[靴の底で擦れる紙の音なんて、今はどうでも良い。 弟を責め立てる言葉に返されたのは、同じく自分を責める言葉だったけれど。 伸ばした腕が包帯の上から喉に触れて、それから肩に触れて、それを拒まれないことに、心底安堵した。]
僕のせいで、良いから。
[――置いていかないでくれ、と。 いつかも繰り返した問答の答えを、今度ばかりははっきりと口にして。 肩を引き寄せながら落としたそんな懇願すらも、いつか相手から聞いたはずだと既視感を覚える。 顔だけでなく思考まで似た肉親に、その身体を手繰り寄せることに、吐き気にも似た忌避を感じるのは初めての事ではない。 けれどそれに縋る意外に、手段なんて浮かばない。
散々縛り付けて良い様にしてきた弟が、いざ離れてしまうかも知れないと、そんな恐怖を覚えてしまえば。 それでもまだ追い縋れる余地があるのだと、そんな隙を見せられてしまえば。 何に代えたとしても、それをみすみす逃すなんてできようがなかった。
――それが自分の為であるのか、それとも弟の為であるのかは、未だ判断がつかなかったけれど。]
(157) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 03時半頃
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言ったよ。聞いた。
[瞠目めいて開閉を繰り返された瞼>>156からも、疑問めいた響きを持った声色からも、相手は認識していないのだと知らされる。 別に自分である必要が、ないんじゃないかって事。 今じゃなくても。いつかだったとしても。代わりになる何かが、誰かが見つかれば、離れていく事は兄にとっては容易な筈な事。
当人すら気付いていないその懸念を。 わざわざ口にするべきかが躊躇われて。 相手の言葉への肯定だけで返答が途切れる。]
――…。そう。
[結局言い切れなかった不安は繰り返し紡がれた言葉ごと、呑み込んだ。 可哀想な弟を縛り付ける事でしか存在を保てない、気の毒な兄でいてくれるならそれでいい。 自分だって何処にも行く宛なんてない。そうじゃないなんて、馬鹿みたいな不安に煽られてるのは、行き場を奪った本人だけだ。]
(158) frigidity 2014/07/10(Thu) 05時頃
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[頸や肩に触れる指先>>157の感触に、とっくに慣れを感じている自分と、それでも未だに嫌悪を感じる自分がいる事に安心する。 それを知って尚縋る兄を矢張り嫌悪して、安堵する。 そうゆうわけのわからない全部で出来上がったのが自分だから、このくだらない連鎖は、馬鹿みたいな話だけど、必要なものでしかない。]
そうだよ。 僕の居場所を全部取ってったのは、アンタだよ。
[だから此処しかないんだ。置いていくも何も、動けない。
それを顕すかのように回された腕と、近付く身体に、呼吸の詰まるような圧迫感に、身動きの取れなさが思考を乏しくさせる感覚に、いつも通りに気持ち悪さと、それ以上の安堵感から、吐息を零した。]
(159) frigidity 2014/07/10(Thu) 05時頃
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[返された肯定>>158にはただ頷き返しながら、それ以上の言葉が続かないことには僅かに不服さを覚える。 言葉の足りない自分がそれを糾弾するのは、あまりに勝手とは知りながらも、結局は咎めるように薄く睨んだ。]
……本当に、理解ってるのか。
[――おまえでなければ駄目なのだ、と。 それが理解されていないんじゃあ、きっと意味がない。 この歪な関係が限りあるものかも知れないと、今は気付いてしまったから。流れを押し付けて、そのまま押し切ってきた今までとは、きっと同じでは居られない。]
……、
[それでも引き寄せた体温と、子供の癖に変わらず低いそれと、吐息とに>>159。意識を取られかける。 居心地の悪さと共に、けれど自らの鼓動が落ち着き始めるのを感じて。 繰り返してきたこの接触は、何から何までもが異常なのだと、改めて思い知りながら。 自分の言葉には碌に応じようともしない癖をして責任だけは押し付ける言い様に、静かに目を伏せる。]
(160) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 06時頃
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それで、いい。 おまえの居場所なら、此処にある。 ……此処にしか、ないんだから。
[呵責と同時に、どこか自虐めいても取れる言葉を肯定すると同時に。 幼少からずっと押し付けてきた刷り込みの延長の如く、弟の飲み込んだであろう言葉は二度繰り返した。
ひとつ息をついた後に、肩を押して、弟の身体を閉じた扉へと押しやる。 強制するほど力は入らなかったから、僅かでも抵抗の意思があったなら、拒否するのは容易いだろうけれど。 それが叶ったのなら、残る逃げ道を全て塞いだかのような満足感に、小さく息を零しただろう。]
……、言いたいことがあるなら、言えよ。 それくらいは、聞いてやるから。
[僕は全部吐き出したというのに、と。 先の流れを蒸し返すように、寄せた耳元に言葉を落とす。 喉を覆って爪を立てようとした手は、けれど力を込める前に離れた。
無意味とは知りながら繰り返してきた虐待にも似た些細な暴力を、今は行使する気にはなれずに。 横柄な物言いの中、懇願めいた響きが含まれたその言葉に、弟が応じるかは理解らないけれど。]
(161) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 06時頃
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――…、置いてったら死んでくれる?
[殺してくれだの何だのと、幾度か繰り返してた遣り取りをもう一度。結局果たされなかったのだから、こんな口だけの約束に意味はないのかもしれないけど。 それでも此処で肯定が返るなら、散々否定ばかりしてきた兄の言葉を、たまには聞き入れてみてもいいのかもしれない。 いつか逃れる事を願ってきたこの唾棄すべき関係を、受け入れるしか、自分には方法がないのだと気付いたからには。
どうせ前進も後退も出来やしないんだから。]
(162) frigidity 2014/07/10(Thu) 07時頃
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うん。
[異常と知りつつ反発してきた物を結局望んだ異常さに、それでもいいやと落ち着き始める頭はやっぱり異常なんだろうけど。 繰り返される言葉>>161は妙にすとんと頭の中に入り込んだ。
押された肩は身体を動かすってゆうのを忘れたみたいにあっさり手の動きに沿って後方へ揺れる。背中に当たった扉はやけに硬く感じて、余計に閉塞感が増して息を詰まらす。でもそれがいっそ、心地よくすらある。]
大嫌いだよ。全部きもちわるい。 でもあいしてる。
[耳元に寄せられた言葉が何を求めての物なのかは知らないけど。 殆ど触れるだけみたいな動きで離れていった指先の温度が包帯越しの喉元から消えてから。
自分で口にしていて吐き気のする、あまりに歪んだ表現で、正しさなんて何もない、だけど自分と同じ場所にいる相手になら伝わるのかもしれない戯言を告げた。]
(163) frigidity 2014/07/10(Thu) 07時頃
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[抱き寄せられれば>>151、抵抗無くその腕に収まった。落とされた言葉に一つ鼻を鳴らして。つい、とそっぽを向いてやる。 好きにしろと言っただろう、なんて。もごもご口の中で呟くくらいはしたかもしれないけれど。
触れられ、名前を呼ばれ。反射的に逸らしていた視線を彼に向ける。 抱き寄せられたままなので、その表情はよく見えなかったが、酷く穏やかに紡がれるその言葉に、ふと唇に笑みを乗せた。
――随分とまあ、執着されてしまっているらしい。 言っている事は全く反省の見えない言葉だけれど、いつも澄まし顔の彼が自分にこんな事を言ってるかと思えば、悪い気はしない。
自分を抱き寄せるその体に、そっと手を回して。このくらいしてやってもいいだろう、と。手繰り寄せる様に力を入れた]
(164) 製菓 2014/07/10(Thu) 07時半頃
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……恥ずかしい奴だな、本当。
[こんな時でも憎まれ口を叩いて、彼の胸元に頭を押し付けようとする。 顔の熱を誤魔化そうとそうしたのに、結局それは叶わず。耳元に送られる口付けにほんの少し息を詰めた。
真っ当な努力の証明の様に落とされる口付けには、どうにも照れが出る。口角の上がった口元は全くもって忌々しい。――そう思いつつ、拒む事はしなかったのだけれど]
……気が向いたら、な。 精々努力しろ。
[ふ、と。吐息めいた笑みを落として。彼にされたのを倣う様に、その鼻先に唇を落とす。 ……砂糖を吐きそうなくらい甘ったるい逢瀬だ。これ以上を望まれるのは、少々気が重い。 とはいえ、いつか見返りとやらを与えてやる事が出来れば良い。そう、思わなくもないけれど。
抱き締められた腕の中、今度こそ彼の胸元に頭を寄せて。そうしてその心音を聞けば、やがて静かに寝息をたて始めた]
(165) 製菓 2014/07/10(Thu) 07時半頃
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[突拍子もない問いかけ>>162には、けれどさして驚くこともなかった。 本気だったのか、そうでなかったのか、思い返せばそれすら理解らない命のやり取りの中で、霞がかった意識の中で。 ひとり残されるくらいならばこのまま殺されてしまいたいと願ったのは、記憶に新しいから。]
おまえが望むなら、…いや。 死ぬだとか、死なないだとか、そんなことじゃない。 そうなったら、……死なせてくれよ、
[受け入れられないのならば死んでやる、だなんて、よくある色恋沙汰のヒステリーじみたことを言うつもりはないのだけれど。 自分を置いていくくらいならば、そんな裏切りめいた仕打ちの後始末は、おまえが着けていってくれと。 そこまで囁いてからふと浮かんだ考えに、もうひとつ言葉を続ける。]
それか、その時は、その時こそは。 僕がおまえを殺してやるから。
[脅迫めいた響きを伴った宣言が、果たせるかどうかなんて、自分でも理解らない。 けれどそうして口にしてしまえば、既に雁字搦めになったこの繋がりを、より強固なものにできるだろうかと。 いまだ鈍い痛みを残す喉に手を当てながら、あるかも解らない最悪の未来に向けて、押し付けるように約束を取り付けた。]
(166) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 08時頃
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[従順とすら言える肯定>>163には、それ以上続ける言葉もない。 扉との間に押し込めた身体を見下ろしながら、その容易さに、充足感に。吐き出した吐息はその狭い空間に溶け消える。
冷たい扉と、追い詰めた狭い背との間に手を差し入れて、掬い上げるように抱き寄せながら。 不意に耳に届いた言葉に、寄せていた顔を僅かに引き戻した。]
……、僕もだよ。
[本来の性質から外れた歪な愛の言葉は、ざわりと皮膚を粟立てながら思考へと浸透する。]
(167) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 08時頃
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[視界を阻む色眼鏡を、鬱陶しげに取り払って。 自分と同じ、僅かに癖のかかる柔らかい髪に顔をつけて目を閉じた。]
おまえを、愛してる。 ――…だから、ずっと。
[ずっと側にいてくれ、と。 温い体温に身を寄せて、吐き気を催すほど甘い言葉を、その耳元へ落とし込む。 その歪さを厭うような思考なんて、とっくに捨ててきてしまった。
そのまま耳元を通って、白い包帯の巻かれた首筋へと唇を寄せる。 自分で隠した白い布切れを取り払って、そこに残る手の痕を認めると、ほうと薄く息を漏らして。 用済みになった包帯を放り捨ててしまえば、欲しい物を手に入れた子供じみた顔で、きっとようやく。満足げに笑えたかもしれない。]
(168) g_r_shinosaki 2014/07/10(Thu) 08時頃
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そうですか。 なら、好きにさせて貰いますよ。 ……言いましたからね。
[もごもごと、口の中で呟かれた言葉>>164には、ほんの少しだけ意地の悪い声音で。 あぁそうですか。好きにしろと言うのなら――大いに"勘違い"してやりましょうか、と。
手繰り寄せるように回された手に目を細め、相手の顔に笑みが浮かんでいるのを見れば、一瞬だけ、眉を寄せた。 ――しかしそれも、ほんの僅かな間の事であったけれど]
…生意気ですねぇ。 あんまり調子に乗ると、知りませんよ。
[軽く押し付けられた頭に何処か擽ったそうにしながら、僅かに不服そうにそう告げる。 少し前――それこそ、ここに見舞いに来たばかりの時ならば。吐いた言葉に意味もあったのだろうけれど。 今はきっと、恐れも何もしないのだろう。それが何とも腹立たしく――少しだけ、気分が良かった。
聞こえてきた寝息>>165に、小さく口端を持ち上げて。暫くの間、ぼんやりとその髪へと指を通す。 するり、するりと。流れるようなその感触は、中々に心地が良いもので]
(169) ねこんこん 2014/07/10(Thu) 08時半頃
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…満足したら、ちゃんと"おねだり"を聞いて貰いますからね。
[まるで、いつかの未来を約束を強請るような、そんな言葉を投げかけて。 何の保証も確約も無い、ただの希望。そんな不確かなものを信じようと思う事など、希望を願う事など。 そんな事、今迄決して、しようとしなかったというのに。
もしも、この勘違いが赦されるのなら。 柄にも無く、甘ったるい言葉でもって、君に愛を囁いてみせますよ。 君の言う"真っ当な"方法でもって、君を、君だけを。心から愛してみせますよ。
それで君が、俺を忘れないのなら。 一度だけ、信じてみてあげますよ。
――だから、ディーン。君も。]
……忘れないで下さいね。 例えもしも、その傷が…癒える事があっても。
[眠る彼には、きっと届かないだろうから。 だから今のうちに、ただただ浅ましく希望を願ってみるのも――悪くは、無いのかもしれない]
(170) ねこんこん 2014/07/10(Thu) 08時半頃
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