231 獣ノ國 - under the ground -
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[ジリヤ=アコニタム。アコニタムとは、トリカブトのこと。 花言葉は、「人嫌い」「厭世家」「復讐」…]
(96) 2015/07/18(Sat) 01時半頃
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[『美しい輝き』
ハリネズミの髪はキラキラと…窓から射す「外」の光を反射し、輝いた]
(97) 2015/07/18(Sat) 01時半頃
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―― →? ――
[ からからと乾く喉奥、「はて」かもしれないと、――文字に読む砂漠を思い返しながら。 ひらけたその奥、“しんかい”じみた視線の先。
鱗のように揺れ立つ波、泡じみた白は幾度も、すなの粒を舐めては引き返していく。フードをおろし、先を1つ、小高いそこから見下ろせば。
茫洋と、「それ」は広がっていた。
誰かがうたったそらが、ひらひらとした光が、とおくまで映し込まれている。 鼻腔へ滑り込む潮のにおいに、いつかなじみの彼と開いた本のなか、綴られた言葉を。
彼の声で初めてしったそのなまえを、小さく零し落とす。]
(+48) 2015/07/18(Sat) 02時頃
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―――うみ、
[
踏み出した足をゆるく、階段へと今度は下ろし込み、かわきの正体すらしらない躯を進ませる。 潮騒の――うみねこのこえを下ろしたフードの下、露わになった耳奥へ流し込みながら。
“いばしょ” “いきられるところ” ――ふるさと。
反芻は絡め合うように腹底へと落ちていく。 それでも、やはりたりないとなく虫は、満足にいえる奥は、持つ事はないまま。 ――ひた、とその足を止めたのは、聞き覚えのある誰かの声を。……” ”と、一間先を、もとめたその声を、きいた気がしたからだったか。]
(+49) 2015/07/18(Sat) 02時頃
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……チェビィ?
[ やがて声のそのさき、ころり、と。甲羅にくるまる“なにか”へと足をむけ。
すり切れた手袋、一応と覆われた指先を触れかけ、――やがて迷いなくのばせば。 今度は、届く事はあっただろうか。*]
(+50) 2015/07/18(Sat) 02時頃
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――― おまえが望むなら、 どこまでも。
[ 「 崇拝 」とは違う、別の――それが「 使命 」ならば。
男は一度彼女を降ろし、 その耳許で囁いた 。 ]*
(98) 2015/07/18(Sat) 02時頃
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