184 【肩書遵守】Lunatic Nights in Heathling
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はー……異次元だった。
[生まれて初めて足を踏み入れたそこにそう感想を漏らして、男はまた歩き始めた。
次は旅の娘が殺されたという場所。 場所が曖昧だったので、近くの人に声を掛けて聞いた。 その間に魚屋のワンダに掴まり、ひと通りの自警団への不甲斐なさや事件への不安、そして可哀想な被害者の娘(男はここでようやく殺された娘が先日宿を案内した白いフードの娘であり、ペラジーという名であったことを知った)の話を聞いて解放された頃には、だいぶ時間が経っていた。]
…………。
[ここにも残る血の跡。 男は簡単に祈りを捧げたあと、再び表通りへと出た。
そう遠くない場所にリデル=カー工房が見える。]
(59) 2014/07/14(Mon) 23時半頃
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[告解室へと案内されたが、なかなか言葉を続けることは出来なかった。 しばらくの沈黙の後、フランシスカは重い口を開いた]
人狼は何故存在するんでしょうか。 人狼も神が創られた存在なのでしょうか。 今回の事件で私の友人も被害に遭いました。 だけど、私には何もすることが出来ませんでした。 聖別された身でありながら、本当に、何も…
[心の内を曝け出すと、今まで堪えていた涙が頬を伝った]
(60) 2014/07/14(Mon) 23時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/07/14(Mon) 23時半頃
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ヨーランダ? 私も今来たばかりだけど……ああ。
[>>49 ペラジーの墓のすぐ傍の新しい土に目を遣り、]
多分。
[それだけ告げて、笑みを浮かべる。]
あなた、確か数日前広場で……。
[どこかで見た顔だと思ったら、道化師と一緒にステージに上がっていた娘であった。 同時に、あの時の道化師はどうしているだろう? 昨夜見た死体のひとつが彼であることは知らず、ふと思う。]
あなたも、ヨーランダの知り合いだったの? だから……悲しくて、震えて?
[言いながら、細い肩に手を伸ばす。*]
(61) 2014/07/14(Mon) 23時半頃
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[目を遣り、多分、と一言だけ言われれば そちらにそっと視線を移し。 悲しみが湧き上がれば、恐怖は少し薄らいだか。]
広場で、花を売っています。 ヨーランダ…さん、は。お客様で。 友達に、なりたかった人、で。
[しかし、肩に手を置かれれば、びくりと震え。 可能性のひとつでしかない筈なのに 金の髪の女性なんて沢山居る筈なのに
なぜか、怖くて。]
私、借りた、ハンカチを。返しに。 でも、あの…あの…。
[振り仰いだその顔は、どんな表情をしていたか。*]
(62) 2014/07/15(Tue) 00時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/07/15(Tue) 00時半頃
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[『友達に、なりたかった人』 花売りの娘の、ヨーランダへの言葉に頷いて。]
そう、ヨーランダは、自分で思ってるよりずっと、 人気者だったのよね。
[布越しに伝わる柔らかい肉の感触に、 どうにか抑制を保とうと。 先ほどまで冷静だと思えたのが嘘のよう。 言葉詰まらせ、ミッシェルを仰ぐ顔は憂いと――]
怖いの? どうして……何が?
[娘を見つめ返すミッシェルの眸は赤に染まる。*]
(63) 2014/07/15(Tue) 00時半頃
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……いつまで撫でてるんだ。
[>>+23ペラジーになされるがままに頭を撫でられて、ドナルドはバツが悪そうに俯く]
俺はガキじゃねーぞ。 良い年したおっさんだぞ。
[ついには自らおっさんだと認めてしまう。 顔が赤いのは、おそらく気のせいではなく。 しかし撫でられる手を払いのけることは、絶対にしない]
(+28) 2014/07/15(Tue) 00時半頃
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[>>+25す、とトランプが唐突にネイサンの手から消える。赤青黄色の玉が現れる。 思わず驚きに目を開きそうになるが、ドナルドのプライドがそれを許さなかった。 ふぅん、と気のないそぶりでネイサンの奇術を眺めて]
表舞台、ねえ。真っ当なところで生きてたんなら、おとなしくしてれば良かったのによ。
[嫌味ったらしく言ってやる。 刹那、赤い玉がびゅおんとこちらに向かって飛び跳ねてきて]
うおっ。あぶね!
[間一髪避けるのだ]
殺す気か!
[もう死んでいる]
(+29) 2014/07/15(Tue) 00時半頃
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てめえも拍手してんじゃねーぞ!くそガキ!
[>>+27ネイサンに向かって無邪気に拍手するペラジーに向かって、ドナルドは空しく抗議した]
(+30) 2014/07/15(Tue) 00時半頃
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[赤に染まりゆく、眸が見えた。 凍り付くような恐怖が全身を支配する。]
い…やあっ…!
[ハンカチを、返さなければ。 置かれた手を、振り払わなければ。
── 此処から、逃げなければ。
そう、思ったのに。 メアリーに出来たのは、小さな悲鳴をあげる事だけ。*]
(64) 2014/07/15(Tue) 00時半頃
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[ひとしきり泣き腫らし教会を後にする。 特に何があったわけではないが、少しだけ心が軽い。 空も今までより青く見えた。 これからどうしようか。 幾度か言葉を交わした墓守の少女が墓に入ったらしい。 この街を去る前に挨拶していくのもいいだろうか]
(65) 2014/07/15(Tue) 00時半頃
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くそガキじゃない! [>>+30問題はそこじゃないが、不満顔で抗議する]
いいじゃない。 芸はなかなか見る機会ないんだし、凄いんだもの。 何より見てて楽しい。
[悪気はない]**
(+31) 2014/07/15(Tue) 00時半頃
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[静寂な墓地の一角であげられた小さな悲鳴に、 唇が歪んだ弧を描く。]
ふふ、小鳥みたい。
[くすくすと漏れる笑いは止められない胸の衝動と呼応して。
ひとたび獣に還ったなら、 僅か力入れるだけで壊れる脆い身体――に、 惜しむよう指を這わす。]
かわいそうにね、 あなたも、あの子も、私に会わなければ……、
この、歪な世界でもっと。
[言いかけて、口を噤む。 喋り過ぎたというように、表情を消し。
次にその面に現れた表情はひとのものではなかった。*]
(66) 2014/07/15(Tue) 01時頃
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大人しくしてんのなんて、性に合わねえ。 ――そんなことの為に出たんじゃねえしな。
[あくまでも、自分の中には復讐心しかなかった。 だから道化を選び、素顔も、声も捨ててここに戻ったのだと。
ペラジーの拍手を聞いて、ついでに青と黄色もドナルドに投げておいた。]
(+32) 2014/07/15(Tue) 01時頃
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――墓地――
[花でも買ってこようかと思ったが、いつもの広場に花売りが居なかったので手ぶらで墓地を訪れる。 十字を切るだけでも充分弔いになるだろう。 主のいなくなった墓はひどく、寂しい。 新しい墓だからきっとペラジーの傍だろう。 そう歩みを進めていると奥から小さな悲鳴が聞こえた。 誰のものかは分からないが、どうしようもなく胸騒ぎがする]
そこで、何をしているの!?
[走り辿り着いた先に居たのは、顔見知りのミッシェルと、怯えた様子のメアリーだった。 赤い瞳の金髪の女… はっと気づいた。 そして全てに合点がいった]
ミッシェル… 貴女、人狼ねっ!?
(67) 2014/07/15(Tue) 01時頃
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[小鳥みたい、と呟いて、女性はくすくす笑いを漏らす。 金の髪と赤い眸が、夕暮れの墓地に色を添えて。
身体を這う指の感触など、もう分からなかった。 その口が「かわいそう」と動いた事だけは理解していた。]
…ど、して。
[生きる為に殺すのなら自分と同じだ。 だから、これが理不尽だとも、可哀想だとも思わない。
だけど怖い。 死ぬのは、怖い。
抗う権利は有る筈なのに、抗う術が見つからない。]
(68) 2014/07/15(Tue) 01時頃
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[背後から聞き覚えのある声>>67がかかる。 けれど、振り返る余裕なんて無かった。
目の前の女性から声が消え、表情が消え。 そうしてそこに現れたのは、人の顔では無かった。*]
(69) 2014/07/15(Tue) 01時頃
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[>>67 新たに現れた人物が名を呼ぶと同時、 そこに”ミッシェル”の姿はない。
あるのは、ただ、巨大な体躯を持つ、金色の狼。 フランシスカの声に、返答代わり低く吼える。]
(70) 2014/07/15(Tue) 01時半頃
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[愉しむ時間は無くなった。 素早くメアリの肩に牙を立て、喰いちぎった腕を踊り子の前に投げ捨てる。
フランシスカはどう反応したか、 確かめることもなく次いで脇腹を食む。
無傷なままのメアリの顔から濡れた瞳が問うようにミッシェルを見つめた――気がする。]
(71) 2014/07/15(Tue) 01時半頃
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オオオオオオオ……ン
[遠吠えと共にメアリの身体を薙ぎ払う。 華奢な身体は離れた地面に叩きつけられ、跳ねた。]
(72) 2014/07/15(Tue) 01時半頃
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[目の前で惨劇が起きようとしている。 しかし、自分に何ができる? だけど駈け出さずにはいられなかった。 適うかわからなかったが、少しでも人狼に立ち向かいたかったのだ。
人の顔ではない顔見知りの女。 一体どんな顔で日々を過ごしていたのだろうか。 人狼として生きる日々は彼女にとってどのような日々だったのだろうか。 人に言えぬ闇を一人抱えていたのだろうか]
(73) 2014/07/15(Tue) 01時半頃
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ボトリ
[目の前に何かが落ちてきた。 細い人の腕。 それがメアリーの物だと気付くのにはしばし時間を要した]
い、いやぁぁぁぁぁぁ!!!
[墓地に人狼の遠吠えと悲鳴が木霊する。 目の前で人の命が散る。 それもこんなにもあっけなく。 この牙が次に向かうのは、やはり自分なのだろうか?]
(74) 2014/07/15(Tue) 01時半頃
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