120 薔薇のプシュケー
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ふふふ。 何を願うのかと思えば。 君は面白いことを望むものだね。
[楽しいことに含まれる意味に、愉快そうに笑う]
君がそれで満足するのなら、構わないよ。 卒業する気になってくれるのなら、安いものだ。
(50) 2013/04/24(Wed) 13時半頃
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ここでするのもなんだし。 貴方の私室でも行きましょうか?
[そう言って薄く笑う。 ペラジーや他の寮の子と遊ぶ時のように手を引いていくような事はしない。
ただ、欲を吐き出したいという理由だったのだ。]
(51) 2013/04/24(Wed) 13時半頃
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判った。 あまり時間はかけられないが、それでよければ。
[剣をホリーへと戻し、背を向ける。 あまり長い時間薔薇のそばを離れるのは憚られたが、 それが望みであれば仕方ない。
私室へと二人で向い、ベッドの上に膝を組んで座って]
さあ、好きなようにどうぞ。
(52) 2013/04/24(Wed) 13時半頃
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好きな様に、と言われるのも意外な物ね。
[くすくす笑って、女装したままの自分が彼を抱くと言うのも随分とまた倒錯した趣向だと思いながら。]
もっと面白い事があれば良いのにね。 例えば、貴方の理性を飛ばすような。
[室内を見回すと、かなり度数の高い酒が見えた。 その小瓶を開けて中身を口に含んでからルーカスの唇を奪うと酒を流し込んでいく。]
普段の貴方じゃない貴方が見たいの。 私は強欲だと言ったでしょう?
(53) 2013/04/24(Wed) 14時頃
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[重ねた唇から流し込まれる酒精を、喉を鳴らし嚥下する。 酩酊しない体は理性をその瞳から失うことなく、 一回り近く小柄な少年を見つめて]
普段じゃないと言われてもね。 見たければ君がその気にさせるしかないんじゃないかな。
[濡れた唇から漏れる吐息に混じるアルコールの香り。 タイを解き、床に落として。シャツのボタンを中程まで外し、 その奥の白い素肌を見せる]
……おいで。
(54) 2013/04/24(Wed) 14時頃
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その気にさせるしかない、ね。 まあそうだわねえ。
[つまらなそうに笑うと、ルーカスを組み伏せるようにして。 そのまま再度唇を奪うと、服を半分ほど脱がせた状態のままで彼の身体に絡みつくようにして……]
(55) 2013/04/24(Wed) 14時頃
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[絡みつくホリーの望むまま、 彼の欲を満たすために少年は己の体を投げ出した。
男女問わず受け入れることのできる体は、 ホリーが求めるままに、彼の熱を受け入れ、 何度となく白濁を絞り上げるだろう]
ほら、もっと……もっと吐き出してご覧。 君の欲を僕の中に――。
[怠惰な寮の主が持つもう一つの顔は色欲。 一度体に火を灯せば、その欲は際限を知らず。
ホリーの小さな体をむしゃぶりつくそうと、 食虫植物のような貪欲さで飲み込んでいく**]
(56) 2013/04/24(Wed) 14時頃
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ルーカスは、ホリーへ艶やかに笑う。色欲の名に相応しい淫蕩な笑みを**
2013/04/24(Wed) 14時頃
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……全く。 何が怠惰よ。
[苦笑しながら、欲を吐き出していく。 組み伏せて、或いは彼の口内に欲望をすべて解き放つようにして。
その行為の時間自体は短かっただろうけれど。 それでも、存分に愉しむことは出来たのだった**]
(57) 2013/04/24(Wed) 14時半頃
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― 中庭 ―
[髪を乾かすのもそこそこに、サミュエルと二人で中庭に向かう]
あれ? いない、ね?
[ルーカスとホリーの決闘は終わったあとのようで、 無人の中庭できょとりと首をかしいだ]
……へくしっ。
[湯上りのせいか、風が体に冷たい。 ぶるりと身震いしながらサミュエルのシャツを握って]
……談話室、いこっか。
[鼻をすんすん鳴らしながら、談話室へ**」
(58) 2013/04/24(Wed) 16時半頃
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― 廊下 ―
さて……と。
[彼に抱いていた悪感情は剣を交えるうちに消えてしまった。 だからこそ、交換条件に遊ぶ事を求めたのだろう。
遊びが終わればそれ以上一緒にいる事はお互いに求めず。 さっさと自分はシャワーでも浴びに行く事にした。]
(59) 2013/04/24(Wed) 18時頃
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[──こうして薔薇のお姫様は、運命の相手と巡り会ったのです。]
[めでたしめでたし。]
……なーにがウンメーだっつの。
[ばたん、ありきたりな寓話本を乱暴に閉じる。 絆とか運命とか、 そういう単語に何故か心がざわつく事に気づいたのは何歳の頃からか。 何か大切な約束があったような気もするけれど、未だその正体は知らず 紅い薔薇にも妙な気分になるけれど、こっちには気づかない振り。
閉じた本を膝の上に置いてごろりと寝転がる、 何かが足りないまま腐るような気分で。]
(+2) 2013/04/24(Wed) 19時半頃
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[少年期と青年期の境から、社会的には完全に青年期に移行するであろう歳まで、気がつけばあともう一ヶ月しかなかった]
……さむ。
[暦の上では、もう春なのだけど。 まだまだ冷たい空気の朝、眉をしかめて起きる。
内容は覚えていないけど、夢を見た気がする。 そんな朝を、子供の時から何回経験しただろう。 食欲がないし、わけもわからない喪失感で涙が出て、酷く苦しい。 いつもならパンケーキをぽんぽんぽんと重ねてメープルとバターで食べたりするのだけど そんな朝は、病人のようにリンゴをすりおろして食べる。
悪くない気分だ]
(+3) 2013/04/24(Wed) 21時半頃
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なんか……最近夢見ること多いな。
[リンゴをスプーンで掬いながら、首を傾げて ぽっかりと胸に穴の空いた気分をもて余す。
この穴を埋める相手を探したこともあるけども 誰と付き合っても、なぜか「違う」という思いがわき上がって、長続きしたことはなかった。
それに、]
なんか、忘れてる気がする。
[ぽつり、独り言。
大事な約束とか、大切な相手とか。忘れてはいけないものを忘れたような。 単なる気のせいと片付けるには、強烈な違和感。
思い出せない苛つきで、髪をかき上げる仕草は、小さな頃からの癖。 耳の後ろ、赤い痣が覗いた]
(+4) 2013/04/24(Wed) 22時頃
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あれ? この汚い上着、何だろう……。
[翌日、起き上がると、黒い上着が目に入った]
あ、黒いだけか……。忘れ物かな?
[でも、ホリーはこんなの着ないだろうし。と悩みながら手に取る]
(60) 2013/04/24(Wed) 22時頃
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何でこんな大切に畳んであるんだろ?
[よく見ると多分、自分が畳んだような気がするけど。少なくとも普段はこんなにきちんと畳まない。くんくんと匂いをかぐ]
あれ……。
[何故か涙が出てきていた]
(61) 2013/04/24(Wed) 22時頃
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[上着を胸に抱えたまま、ベッドに座り込んだ]
おかしいな……。
[すん、と鼻を鳴らして、上着を目の前に持っていく。それから、もう一度、抱く
そう、好きだった。
けど、自分を向いていないことはよく知っていたから……]
(62) 2013/04/24(Wed) 22時半頃
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おかしい、なぁ……。
[そのまま、上着を顔に載せて、ただ、しばらくは、そうしていた**]
(63) 2013/04/24(Wed) 22時半頃
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[本は本棚に戻されることなく脇に抱えて、 書庫を後にするとぶらりと歩き出す。]
はーァ。
[何かが足りなくて毎日がつまらない。 でもそれが何だか、わからない。 誰かと遊ぶ気にもならずどこに行くでもなく 今日も無駄に時間を潰すだけだろうなと諦め顔。]
運命。
[誰が俺の、ソレなのか。 どうやって探せば良いのかも、わからない。]
(+5) 2013/04/24(Wed) 23時頃
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子守り パティは、メモを貼った。
2013/04/24(Wed) 23時頃
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[中庭ではことが終わった後で。 どうしたのやら、と首をかしげていたけど、 そう大事ではないだろうことは予想はついた。 促されるまま談話室。そこにルーカスはいたかどうか。
目の前の薔薇はもう一輪だけ。誰が卒業したのだろう? 知っている人の筈なのに、どうしても思い出せない。
けれど何故か目頭が熱くなってしまって、 ミルフィの手を強く握った]
(64) 2013/04/24(Wed) 23時頃
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薔薇…一輪だけ、だね。誰が卒業したんだろう。 ホリーに…ペラジー、ヴェスにパティ……
[まだあげてない名前がある。 誰だろう。わからない。記憶の片隅に残っていそうで、 霞んでしまって出てこない。 思い出そうとすればするほど、どこか寂しい気分になる。
ガラスの容器に手を触れさせながらため息を一つ]
誰だろう。もっと人がいたと思うのに。 思い出せない人が卒業したのかな。
(65) 2013/04/24(Wed) 23時半頃
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― 自室 ―
[ふ、と眠りから目覚める。
開けっ放しだった窓から入る風にゆるりと眸を瞬かせ。 窓辺にひっかかっている紙飛行機が目に入る。
――妙にがらんとしたように感じる室内に首をかしげ]
……
[欠伸をかみ殺して机へと近づいた]
(66) 2013/04/24(Wed) 23時半頃
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[はらりと開いた先には卒業した人の顔。 薄紫を緩く瞬かせ。
トレイルと綴られた文字をたどる]
(67) 2013/04/24(Wed) 23時半頃
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……
[記憶は遠い。 覚えているような、いないような。
紙飛行機へと手を伸ばせば、折りたたまれた絵が見えて]
――ああ、卒業、したのか……
[見覚えのある絵に、ぽつり、と呟く]
(68) 2013/04/24(Wed) 23時半頃
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[時計を見る。 うん、午前の講義は諦めようと即決した]
あー……ねむ。
[欠伸しながらも、とりあえず出掛ける用意。
そういえば、新入生の歓迎会の幹事を押し付けられていたことを思い出して、ああ早めに店決めなきゃな、なんて。
大きな大学故、歓迎会で会ったきりの人も出るだろうけど、それなら尚更スムーズに会をしたい……なんて真面目に思う辺りが押し付けられる所以なのだろうけど]
(+6) 2013/04/24(Wed) 23時半頃
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しょうがないね。そういうものみたいだし。 パティがどうするか、俺はもう関与しないけど。 他の人はパティが持ってるってそも知ってるのかな。 …教える必要、ないと思うけど。
パティもパティで卒業する気がないなら 卒業したい人にプシュケーあげればいいのに。
[プシュケーを奪われた人がどうなるかはわからない。 けれどあまりその点について気にしてもいない。 ルーカスがそこにいれば戯れに誓い口調で問いかけもしたろうけれど]
…ご飯作りに行こ。お腹すいたでしょ。
(69) 2013/04/24(Wed) 23時半頃
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ふあ……。
[あれから、また眠ってしまったみたいで、起き上がる]
なんだろ、これ。
[くちゃくちゃになった上着を持っていた]
……なんで泣いてたんだろう。
[鏡を見ると、昨日にまして、ひどい顔があった]
(70) 2013/04/24(Wed) 23時半頃
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[休憩スペースでパソコンを持ち出し、近くて安くてうまい店を探していたはずが、気が付くと窓から見える薔薇をスケッチし始めていた。
いつも持ち歩いてる小さなスケッチブックには、沢山の絵が描かれている。 破いた跡はどこにもなく、大事に大事に使われていることが一目で分かる。
絵は小さい頃から好きだったから、芸術系に進むことも勧められたけど。 将来好きな人に会ったとき甲斐性がないと困るから、なんて冗談めかして言って、あっさり断った。
いま思えば、なぜ「見つけた」ではなく「会った」なのだろう。 下らないことを思いながら、鉛筆を走らせる]
……ん、
[まだ固い薔薇の蕾を、精密に写生していた途中。 ふと、顔を上げた。
少し離れたとこを歩く、諦め顔の青年を なんとなしに目で追って
……否、目がなぜか離せなくて]
(+7) 2013/04/24(Wed) 23時半頃
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んー、ん。ん。ん。
[なんとなく、フードつきワンピースに上着を着て、部屋を出た]
そういえば、二日くらい何も食べてないなあ……。
[あんまりおなかは減っていないのだけど、食堂へ]
(71) 2013/04/24(Wed) 23時半頃
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― 自室 ―
[見覚えのあるタッチが描いているのは中庭の風景。 その隅にかかれた文字を視線がなぞって、スケッチブックに挟み込んだ]
……なら、あと一輪、か。
[わずかに吐息を零す。 卒業したものを忘れてしまうと言う。 トレイルは証拠があったけれど――もう一人、いなくなったものについてはかなり朧げで。 二人、いなくなったということだけは覚えている]
(72) 2013/04/24(Wed) 23時半頃
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[着信に気づいて足を止めポケットから携帯を取り出す、 しかし表示される名前を見て、そのままオフにした。 どうせ中身の無い遊びの誘いだろう いつもならば一時楽しんで終わるだけなのに、 今はそんなものに時間を割くような気分ではなかった。]
そんなモンがいたらとっくに出会ってるっつーの。 どーせ幼馴染がーとか、その程度だろ。 いねーけどよ。
くっだらねーし。
[早く会わないとならないけれど、 出会ってしまったら……どうなってしまうのか。
どこかカフェで飲み物を買って帰ることに決めて、 店を探すべく辺りを見回す。 そこでこちらを見る視線に、気がついた。]
(+8) 2013/04/24(Wed) 23時半頃
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