197 獣ノ國
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― 回想・花屋Lemo ―
[ふわり、と風が「Crows」とぶらがった扉から流れ込み、「ふたり」の時間に終わりを告げる。 初めてお目にかかるお客様>>33。でもそのお客様が用事があったのはこの店ではなかった。二人の様子から初対面な印象を受けたが、来店した時に"ティソ"と名を出して来たのは――…。
不思議なことがあるもんだ。
ぽつりと呟いてはお客様の謝罪に静かに首を振って本日最後の注文に取り掛かった。]
いいえ、今日の営業ももう終わりですから。 …畏まりました。それでは少しお待ちいただけますか?
[言われた花々を厳選し、まだ完全には開花をしていない花を選んで和紙に似せたラッピング用紙に花を包む。その間に二人の会話はあったのか。]
今はまだ蕾に近い状態ですけど、明日には開花しますので。
[様子を見ながら二人の間に八部咲きの花束を差し出し、そのままお客様に手渡した。「今後も是非ともご贔屓に。」そんな言葉を付け足して。*]
― 終了 ―
(53) 2014/10/07(Tue) 11時半頃
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―自室―
[また出直すことに決めた男は帰路へと着いた。
そうして辿り着いた我が家にて、本屋の青年を思い浮かべていれば自然と指は読みかけの戯曲を開き、気付けばすっかりと読み耽ってしまっていた。
再び意識が浮上したのは小鳥の囀りを耳にした後。
欠伸を咬み殺すこと少し。気怠い身体を伸ばせば、関節のところどころが軋んだ音を立てる。
そうして時間を確認しようとして、一通手紙>>25が届いていたことを知る。]
(54) 2014/10/07(Tue) 11時半頃
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― 自室 ―
[携帯を左手に持ったまま眠りにしてしまった様で、窮屈な私服のまま目が覚めた。画面は友人からのメール>>2:90を開いたままの状態で、重たい瞼を擦っては内容を確認して活性化をしていない脳みそのまま返信を打つ。]
(55) 2014/10/07(Tue) 11時半頃
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―――――――――――――― 差出人:ビースト 宛先:ベル ―――――――――――――― Bonjour funny girl 20xx年 10月3日 ―――――――――――――― やあ、綺麗な人 随分とお早いお帰りだね とっくに12時を告げる鐘は鳴り響いてしまったよ
それはそうと、君は実に不思議なことを言う 一つの物語に二人の主役はいらないのさ
そう、無事に届いたようで良かった ああそうだね、女の子に嫌われるのは望んじゃあいない 参考にさせてもらおうかな
ビーストは性根の腐っていて、力で何もかもを支配する野獣だろう? それならこのくらい意地が悪くて十分なのさ
(56) 2014/10/07(Tue) 11時半頃
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君が出会った3人の獣、か それは金糸雀?黒鹿?それとも噂のシェパードに色素の薄い獣か、キュウっと鳴く獣?
是非とも詳しく聞きたいものだから…そうだ 目立ちたがり屋さん、またいつかお茶でもどうだい? ちょうど“借り”も返せそうだしね
――――――――――――――
[手早く打ち込み、電子の道へと送り付ける。 形ある手紙よりもそれは何倍も早く相手の元へと辿り着くだろう。
そして、昨日雑貨屋にて購入した品>>2:284を二つを眺める。 どういうわけかそれぞれ別々に入っていたけれど、男は気にした様子もなく。そして、思い出す。]
(57) 2014/10/07(Tue) 11時半頃
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―――――――――――――― 差出人:トレイル 宛先:ヤニク ―――――――――――――― おはよう 20xx年 10月2日 ――――――――――――――
昨日はどうも。メールに気付かなかった。 帰ってきてから気づいたのだが、そのまま寝た寝てしまった。
あのケーキの量はなんだ。 あれを二人で食べようとでも思っていたのか? お前は馬鹿か。 でも美味かった。ありがとう。
追伸:狩人は見つかったのか? 俺はいつでもお前を信じているが。
――――――――――――――
(58) 2014/10/07(Tue) 11時半頃
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[誤字脱字は未だ寝ぼけている証拠。 そのことにも気づかずにさっと文章を作っては確認もせずに送信ボタンを押して電波を飛ばす。送信完了が確認出来れば眠気覚ましに風呂にでも入ろうか。入った後は店に向かって月に一回のお客様への連絡をして準備に入る。返事が帰ってくれば直ぐにでも配達が出来る様に。]
(59) 2014/10/07(Tue) 11時半頃
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――あの子達は、濡れずに帰れたかな。
[思い浮かべるのは淡淡とした薄い髪を持つ小鳥、と。 花屋にて出会った何だか酷く落ち込んだ様子の少年、と。
――赤い頭巾をかぶった女の子。
脳裏に思い浮かばつつ、男は適当に身支度を整える。 そして赤い衣を身に纏おうとして…――]
無いんだった。
[苦い笑みを一つ、浮かべた――ところで。窓の外で羽ばたく小鳥の嘴が微かな音を立てる>>46
慣れた様子で端末を操作して、綴るは朝の挨拶と、他愛もない会話。]
(60) 2014/10/07(Tue) 11時半頃
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―――――――――――――― 差出人:トレイル 宛先:錠さん ―――――――――――――― おはようございます 20xx年 10月2日 ――――――――――――――
昨日の雨は大丈夫でしたか?
こちらの準備は整ってますので、時間が合えばいつでも伺えます。**
――――――――――――――
(61) 2014/10/07(Tue) 11時半頃
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―――――――――――――― 差出人:ヤニク 宛先:カリュクス ―――――――――――――― おはよう 20xx年 10月3日 ―――――――――――――― やあ、ちょうど君のことも考えていた こちらこそ昨日はありがとう 懐かしい気分か それは真新しいものに変わったかな? 時間が経ち懐かしむのも悪くはない けれど、また君とも遊びたいと思うよ 僕も楽しかったものだから
確かに でも僕は彼に意地悪をしてしまったものだから、仕方がないね さっきもアドバイスを貰ったところさ “女の子に嫌われちゃう”ってね
次に会えた時は気を付けてみるよ 君が味方なんだから、心強いね
(62) 2014/10/07(Tue) 11時半頃
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そうかい 良かったね 彼は確かチョコレートケーキとミルクティーを頼んでいたよ 甘い物が好きなのかもしれないね
ありがとう 君の旅路も楽しいものでありますように また、君の冒険記も聞かせておくれ
追伸:なら、僕は君の物語を買いに行こうか ぜひ完成したのなら、教えておくれ
――――――――――――――
[本当は「約束はまたいつか」と伝言を頼もうとして男は筆を一度止めた。 本を綴るという口振りから、本屋を営む彼と関わりが多いのではないかと予測していたから。
けれども少女より早く届いた手紙を思い出せばそれは憚られて]
(63) 2014/10/07(Tue) 11時半頃
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僕にも足はあるからね。
[納得させるための言葉を自分に吐いては、少女の元へと電子の鳥を羽ばたかせた。
それを追うように男も外気に触れようとつま先を伸ばす。
隔てるものを放った身体は幾分も身軽に、足取りも軽やかに、歩を進める。
向かう先はそう、決まってはいないけれど。
ふらふらと彷徨う足を引き止めたのは、微かな震度>>58 片手で封を開ければ綴られていたのは訂正が必要だと思われる文章。 とても出版など出来やしない頼りに男は肩を震わせた。
けれども最後に綴られた一文に、男は俯いて。 躊躇いがちに言葉を打ち込み始めた。]**
(64) 2014/10/07(Tue) 11時半頃
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―カフェテラス―
チーズケーキと珈琲。
[端的に注文だけを落とせば、昨日とまるで同じ席に腰を落ち着かせた。 好物のチョコレートケーキにしなかったのは、獣の青年がチーズケーキが好きだと言っていた事を思い出したから。そして苦手な珈琲を頼んだのは、"彼"が好きだと言っていたから]
――にがい。
[届けられた珈琲を一口飲んで、ぽつり。苦いし、先程兄に殴られて出来た口内の傷にぴりりと滲みて、思わず顔を顰める。……やっぱりホットミルクにすれば良かった。 どす黒い飲み物を、ぼんやり見つめながら。もしかしたら彼も今この時、珈琲を飲んでいるかもしれない、なんて、哀愁めいた感情に柔く口元を歪める。
今日がこの國で過ごす最後の日だというのに、ジャニスの心は妙に凪いでいた。唯一の肉親には別れを告げた後だし、思い残す事はほぼ無いからだろう。
……もう舞台に立てない事へは、少しの寂しさを覚えるけれど。とはいえ、ただ場所が変わるだけだと考えれば、此処への執着も和らいだ。まあ、向こうでの"観客"は、ただの一人しか居ないのだけれど。
そうして端末を取り出せば、また一通。届くかも分からない相手へ、電子の手紙を送り出すだろう]
(65) 2014/10/07(Tue) 11時半頃
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―――――――――――――― 差出人:ヨハン 宛先:ルーカス ―――――――――――――― 無題 20xx年 10月3日 ――――――――――――――
家を出ると言ったら兄に殴られたわ。 お陰で口の中が切れて珈琲が滲みるったら。 この責任、ちゃんととってよね?
そういえば、アナタにもお兄さんが居るのよね。 次に会った時に、どんな人なのか、詳しく教えてちょうだい。
p.s. 珈琲ってどうやったら美味しく飲めるの?
――――――――――――――
(66) 2014/10/07(Tue) 11時半頃
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[返事が欲しくて書いた文章ではなかった。むしろその逆で、返事が来たとしても、ジャニスはきっとそれを開く事は出来ないだろう。 それでも、"彼"へとメールしてしまうのは、少しでも繋がっている実感が欲しいからで。随分女々しい事だと苦笑する。
そうして最後に、最近入り浸っていたコミュニティサイトを開こうとして……止めた。だってもう、"獣人"について知りたいとも調べたいとも、思わなかったから。 ことりと端末をテーブルに置けば、フォークを手に取って、そうしてゆっくりと、ケーキを攻略にかかっただろう。
……置いてすぐに鳴り響いた電子音>>56には、ひとつ。苦笑を浮かべはしたけれど]
(67) 2014/10/07(Tue) 11時半頃
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―――――――――――――― 差出人:ヤニク 宛先:トレイル ―――――――――――――― おはよう寝坊助さん 20xx年 10月3日 ―――――――――――――― 気にすることはないさ随分とお疲れのようだけど 大は小を兼ねるとも言うだろう?まあお気に召したのなら良かった
まあ、今度こそ本当の約束を果たすよ 葡萄のジュースを持って行くのは僕の役目だったのに勘違いしていたから
追伸:赤ずきんがいなければ狩人は来ないのさ 狼はまだお婆さんの皮を被って眠っているのかも、ね
…ありがとう でも狼のことは信じちゃあいけないよ ――――――――――――――
[打ち込み終えれば、少しだけ躊躇する素振りをすれど男は指を操作する。間も無くして彼の元>>58へと届けられるだろう。]**
(68) 2014/10/07(Tue) 12時半頃
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― 朝・寝室 ―
うちの洗髪料の匂いが、する。
あぁ、――通学前にシャワー使うなら好きに使っていい
[>>51腕の中に閉じ込めれば、香水とはまた違う薫りがふわりと浮き、鼻腔を擽る。
昨晩風呂に連れて行った事を思い過ぎらせ。 客観で置いてしまえば教え子を我欲に任せ 爛れさせたという事実は拭えまいが、 何故か後ろめたさは背徳感は巡る事なく。]
そうか、俺も久しぶりに熟睡できた。
……君は、余程俺を悪い講師にさせたいと見える。
(69) 2014/10/07(Tue) 12時半頃
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[今までと代わらず先生、と呼ぶ腕の中の存在に 眉を下げ、苦く笑ってから額と頬に唇を寄せ。
それでも訂正を命ずる事なく、 抱きしめた手をゆるり下方へと降ろしてゆけば 寝着の隙間から飛び出した尻尾が暴れており。 犬の部分ごと愛でるべく、揺れる尾を優しく撫で]
なんだなんだ、 俺にはちゃんとした所を見せなくていいのか
貴重な素顔も俺だけにくれるなら、 その方がうんと素敵な話だがね。
[女としてのスザンナだけではなく 獣としてのスージーも求めている。 飾らない彼女をも、総てが欲しかった。
形の良い唇のラインを指でなぞり、 此処にもお早うの接吻を、と小声で囁く**]
(70) 2014/10/07(Tue) 12時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/07(Tue) 12時半頃
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[チーズケーキを突きながら、テーブルに置いたままの端末を操作する。 先に誘いのメールを送った天使からは、まだ返信は来ていない。であれば、彼の誘い>>56に乗るのもまた一興だろうと、喉の奥でくつりと笑う。 ……今ならきっと、もう逃げたりはしないだろうから。あんな無様を晒した彼には、きちんとお礼をしなくては]
(71) 2014/10/07(Tue) 13時頃
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―――――――――――――― 差出人:ベル 宛先:ビースト ―――――――――――――― Bonjour Beast 20xx年 10月3日 ―――――――――――――― 相変わらず、お世辞が上手ね。 安心して、アタシにかけられた魔法は、0時を過ぎたって解けたりはしないから。
あらそう。それなら、アナタには他にも物語があるって事なのね。 良いわビースト。アナタのベルになってあげる。 アタシには、アナタを元の姿に戻す力は無いから、アナタは哀れな"野獣"のままだけれどね。
一人はアナタ。一人は金糸雀。もう一人は、小さくって臆病な蜘蛛よ。 アタシ、彼を探しに行かなければならないの。だから会うなら、今日しか無いわ。
丁度アタシも、アナタに返さなければいけない借りがあったわね。小さな天使ちゃんが来る前までは、お相手出来ると思うから、以前と同じ場所で待っているわ。 来るも来ないも、アナタ次第だけれどね。 ――――――――――――――
(72) 2014/10/07(Tue) 13時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/07(Tue) 13時頃
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>>53 トレイル 朝には、か。 楽しみな物だな。ふふ、有難う。
[そう言っては花を受け取り見つめて。 御代を渡して、外へと向かう。]
それでは、失礼する。
[柔らかな声音でそう言って。店から出た。]
(73) 2014/10/07(Tue) 13時半頃
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[――ゴトン。 乾いた音と共に、床へと置いたトランクの周りで大きく埃の渦が舞う。 其れが肺に入るのを嫌うように――そもそも服に埃が付くことがそもそも我慢ならない事ではあったのだが――男は大きく眉を顰め、荒れるに任せるその別荘を見回した。 埃の絨毯はそれはそれは高く積み重なり、"仲間"の巣は至る所に張り巡らされている。必要最低限の家具はあるが、それでも暮らして行くには足りない。 ――一先ず掃除は後回しにして、先に家具を揃えに行くか、と。この時間なら、無理を言えば夕方には届けて貰えるかもしれない――とそこで、ポケットの中で震えた端末に目を瞬かせる。]
………、待ち遠しいよ。
[家の外へと出ながら開いたメール>>27に、漏れたのはそんな言葉。自分の声音に微かに滲んだ寂しさに苦笑しながらも、見慣れぬアドレスに僅かに目を見張り。 貰った名刺に書かれていたのは、"ジャニス"の名。そこに書かれたアドレスとは別のアドレスと…彼の名前に、男の顔には先とは別の笑みが浮かぶ。]
(+4) 2014/10/07(Tue) 13時半頃
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[そうして、そのまま返信は行わぬままに男はタクシーを拾って乗り込む。行き先を伝え、シートへと身を預けて窓の外を見たのなら、そこに広がるのは見慣れぬ景色。 最後にあの國で見た車からの景色は、あの図書館からの景色だっただろうか。]
……――――。
[そっと動かした唇が紡いだ名は、静かな車内に響く事は終ぞ無く。ぼんやりと外を見つめながら、夜が明けるまでのあの時へと、ゆるりと意識を向ける。 ポツリポツリと、幾つの話をしただろう。此方の話に相槌を打つ彼の姿>>6を浮かべたのなら、その指先にはあの柔らかな髪の感触すらも蘇った気がして。それを掻き消すように――逃さぬように、男は強く、拳を握った。]
……泣いていたな。
[去り際に彼が初めて見せた、その涙>>7。此方の言葉を拾った運転手には"何でも無い"、と手で制しておきながら、また意識はあの夜の時間へ。 演技に自信を持つ彼が、あの時だけは笑顔すらも演じられなかった事。その事に胸に痛みと…ほんの、ほんの僅かな充足感を覚えたのは、男にしか知り得ないだろう。]
(+5) 2014/10/07(Tue) 13時半頃
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[彼の口からは、ついには"行くな"という一言は出はしなかった。男を困らせるような言葉は、一つたりとも出なかった。嗚呼、本当に――聡い子だ。もしも次に相見えたのなら、思い切り、我儘を言わせてやりたいものだ――あの時伝えられなかった言葉を、捧げながら。
そうしてふ、と手にした携帯端末に視線を落とす。 電話は拒否に設定したけれど、メールはそのままこの端末へと届く。そんな事を――相手からの一方通行だけを許すなんて、それは酷く未練がましい行為だとは…自覚はしているとも。 ――嗚呼、だけれど。彼からのそのメールは慰みになどなりはしない。 更に募る恋しさに焦がれながらも、しかし今後ももしかしたら届くかもしれないそれを拒否する事なんて…どうしても、出来はしなかった。]*
(+6) 2014/10/07(Tue) 13時半頃
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――回想・自宅――
[ 一度零された声>>38 は鼓膜を打たず、改めて聞き返そうと顔を上げれば、色を落とした表情を視界に捉えた。――それでもすぐにその陰りも失せれば、ただ頷くだけに留める。
――カップに浮かぶ表面に、揺らぐ室内が映っている。二つ並ぶそれは以前のように淡いものでなく、色濃く現実のそこを反射していた。それでも意識は相手へ向き、自らの有様に愉快さを催す>>38 相手の瞳と視線が重なる。 やがて息を飲むその一瞬には緩い視線を送り、手頸を掴む力は緩められずにいれば。]
――、…
[ “君は”のその先は閉じたままに、強い力でそれを振り払われる。 視線を落とされ此方を見る事も無ければ、奥の真意を探ることも出来なかった。 何であれ逸らされたそれに――乾き切らないシャツの奥が、それでもかさついた音を立てる。ややあって静かに手を下ろしかければ、 ――カップに口を付け顔を歪める相手が、また一口とそれを含み。*]
(74) 2014/10/07(Tue) 14時頃
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せ、…ッ、――
[ 今度は下げ損ねた手を引かれ、顔が近づけば声が塞がれる。 間を割り入るそれに、舌先に走る液体に肩を震わせ、受け入れるままに咽喉奥へとそれを流し込んだ。 ――苦い、と――久々の感覚に顔を歪める。現実の味。目の前の相手と確かに息を重ねたと思い知らされるそれ。
やがて“甘い夢”とひんやりとした温度で、しかし乞う声色>>41が耳に届けば、平生の表情は未だ取り戻せないままに。逃げる、と現実のそれを求める言葉には小さく息を潜めた。
――名前を呼ばれ、髪を撫ぜられるのには緩く昇る熱に身を硬くしては。 送り狼、と揶揄うような声を聞きながら腰を上げ、頬辺りに落ちかかる髪の下へと手を伸ばした。 そのまま口端へと同じ苦味を残すそれを掠らせて、その耳朶へと口元を移らせる。]
……また、後で。――牽制どうも、先輩。
[ 余裕もなければ、思うまま浅く声を落とす。避けられるようならただ静かに、体を離しただろうが。]
(75) 2014/10/07(Tue) 14時頃
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グラタン…? ああ、
[ 投げられた言葉>>42を繰り返すままに次ぎかけ、途中で気付けば抵抗無く頷く。冷蔵室から食材を取り出しては、キッチンに立って、手際も確かに進める姿を黙って見つめた。 体が冷えるから、と先のそれに加えスープも目の前で出来上がって行くのには、その背に小さく感嘆じみた息を吐く。]
……そう。独り占めできたらいいね。
[ 調子も軽く言われたのには揶揄う口調を取り戻し、緩い視界に投げた。 スープの味見を、と言われればやや戸惑ったような視線を向けて、それでも大人しく従っては。――舌への塩気には、素直に頷いてはおいしい、と拙く告げただろう。 久々の“きちんとした”晩ご飯が卓に並べば、軽薄に固めた表情に僅かに色を落とす。礼をして口に含めば、やがて夕食の皿は全て片付いたのだったか。
――改めて此方を窺い見た相手と視線が交われば、緩く首を擡げる。]
(76) 2014/10/07(Tue) 14時半頃
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――… 俺は、先輩に触れたいよ。
……先輩は、“ここ”で。ホントに夢見たい?…俺と。
[ ――壁時計の音が、室内に響いて定時を告げている。
向かいのソファに腰掛ける相手の前へと立てば、膝を相手の腿の脇へ寄り掛からせ、その背もたれ部分へと片手を置いた。 顔を傾け、自らの暗灰色を促すように覗き込ませる。 僅かでも過ごした、既知の時間を思い返しながら。 喫茶店で告げられた掠れた声色を。 先ほどの乞うような冷たい声を意識に反芻しては、小さく低く呟いた。
ここ、と自分たちの立つ部屋を、現実を。指し示したなら、相手はどう反応したのだったか。]
(77) 2014/10/07(Tue) 14時半頃
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[今度こそは屋敷へ帰ろうと。そうしたところで震える端末。電話だ。
手に取っては通話釦を押す。]
はい、此方便利屋鼬です。
……えぇ。了解。承ります。
[通話が終われば終了釦を押す。
今度は書物整理の依頼。 兎に角此れでは行けないだろう。着替えてから、行こう。
そう考えて、屋敷に戻ったのだった。]
(78) 2014/10/07(Tue) 14時半頃
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――朝→午前頃・住宅街路地→本屋――
[ ――朝頃だったか、自宅から先輩を途中まで送り届ければ。開く事無く鞄にしまい込んだままだった端末を取り出しては、僅かに表情を強張らせる。
――オズ、と呟いてその連絡先>>2:273 を辿れば。視界の端、画面に映る時間には焦った仕草で連絡を入れた。辺りはまだ迷いようもない場所であれば、本屋への足取りを進めて行く。]
―――――――――――――― 宛先:オズ >>2:273 ―――――――――――――― Re:ごめん 20xx年10月3日 xx:yy ―――――――――――――― 朝って言ったのに遅れた。待ってる?よな、ごめん。 今から急いで本屋行く。
オズ今どこにいる? ――――――――――――――
[ 送信を押して、ただ道なりに向かうのみのそこへと歩を進めれば。――やがて馴染みの>>0:11本屋が見えてきただろうか。]
(79) 2014/10/07(Tue) 14時半頃
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