174 蝕魔の苑 ―学園編―
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....。
[横をすり抜ける気配。 扉を開けることは叶ったか。自身から伸ばしたみえざる手は左手を掴むたろう。]
君は、ジリヤかな?
[問う声はいつもより柔らかさを含む声。]
(27) 2014/05/03(Sat) 00時頃
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[白いカーテン越しに、押し殺した声と身じろぐ気配。 そっと隙間から覗けば見慣れた彼>>20の>>22見慣れない姿。]
……へぇ。 いつもよりずっと魅力的じゃないか、プリンス様。
[華やかな美貌に憧れる下級生たちにそう呼ばれる彼が、今はまるで初夜を迎える乙女のように震えているなんて。 見下す瞳は、ゾッとするほど冷たい。]
(28) 2014/05/03(Sat) 00時頃
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…っぁ、
[もう少し、あともう少しで扉に手がかかるというところで、 後ろからぐい、と引っ張られる感覚。
それだけなのに、口の端から漏れたのは悩ましげな声。 おまけに肩がぴくりと跳ねる]
(なん、なの……)
[くるりと振り返ると何かに掴まれたはずなのに自分を掴むものは"見えず"、 見えたのは明らかにいつもとは違う教諭の姿>>27]
…はい、そう…です。 あの、何か…?
[こんな状況下、不安を隠しきれないでいた]
(29) 2014/05/03(Sat) 00時頃
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ー教室→廊下ー
[友人から頼まれた蟋蟀の籠を見つけ、それを抱えて保健室へ戻る 『何故友人が蟋蟀など必要とするのか』そんな疑問を浮かべるが、学園全体に漂う甘い香りがその思考を遮る だが、それよりも不可解なのは]
人が、いない……?
[甘ったるい濃厚な香りの中で、人っ子一人見当たらない 常なら騒がしい筈の廊下も、教室も]
なんで、だれも…
[何故だか不安を覚え、足早に廊下を歩く はやく人に会いたい。何でこんなに不安なんだ なんで、こんなに]
(30) 2014/05/03(Sat) 00時頃
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…そう、ね。 保険医が戻ってくるまで、そうするわ。
[香りが充満する部屋で休んでも、良くなる気などしないが。むしろ悪化してもおかしくはない。 ただ、寝転がる方が楽かもしれない。そう思っていると、普段は向けられない―見たこともない笑みの教師の言葉に再び視線を。]
ひ、っゃ……そんなの、知らな…っ
[何かが触れている感覚に、声が微かに零れ落ちる。 課題。そういえば、一度も出していない。 肩が跳ねた理由なんて自分も分からず、睨む目も全く迫力がなかった。]
なに、よ、これ……!
[誰かが自分に触れているはずなのに、その姿は見えない。いない、といったほうが正しいか。 手になんとか力を込めて、声を抑える。いつもは笑顔なんて向けて来ない教師が、ただ怖かった。]
(31) 2014/05/03(Sat) 00時頃
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[胸の上を這われると、男には不要で意図して触れたことのない部分がじん、と熱を帯び始めたのが分かる 身体が作り替えられていくようで恐ろしい。なのに誰かに見られることに怯えることしか出来ないなんて
カーテン越しの問い掛け>>25に口を覆うのをやめ声を堪えながらなんとかこう言う]
っく、ぁ……しね、よ
[幾度も“玩具”に向けた言葉、カーテンが閉まったベッドに誰がいるか隣の彼も気付けるだろうか しかし今はその時のような余裕も嘲りも皆無で]
(32) 2014/05/03(Sat) 00時頃
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―廊下―
…あら。進君……だったかな?
[そろそろ人も保健室からまばらになったろうか、それならそろそろ戻ってもいい頃か…と思いながら誰もいない廊下を一人歩く。ふと見かけた制服姿の男子生徒>>30に、後ろから声をかけた。]
どうしたの?一人で籠なんか持って。
[ひたひたと、白衣姿のまま近寄っていく。]
(33) 2014/05/03(Sat) 00時頃
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[否、彼はその前に……>>28それに気付けば驚愕で目を見開き]
っ、やめろ!僕をみ…っ、ん……見るな!
[それはきっとフィリップの次に見られたくない相手だった 冷たい色で見下されるのはまるで立場が逆転したよう。屈辱に怒りを浮かべても与えられ続ける刺激に表情はすぐに歪んだ]
(34) 2014/05/03(Sat) 00時半頃
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…っ!?
[かけられた声>>33に背筋がびりっと電流が走るような衝撃を受ける。振り向けばそこには妖艶な養護教諭 危険、キケン、きけん 脳内で警告音がなるが、校内に漂う甘い香りが片っ端からうち消してゆく
観察、しなければ。彼女は"非日常側" それが自分のアイデンティティ、なのだから]
いえ、友人に頼まれまして。今から保健室に帰る所なんです。 [いつもの貼りつけたような笑顔を浮かべ、目の前の彼女を『観た』]
(35) 2014/05/03(Sat) 00時半頃
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あぁ、そうだ! ねぇ、トレイル?
もっと愉しいことしようよ?
[心でまた謳う。蛇が踊る。その様をきっとかれの玩具は見ていただろう。いや、見せたのだ。
羞恥に悶える彼の声が聞きたい。
これこそが、僕の、愉悦だ]
(36) 2014/05/03(Sat) 00時半頃
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フィリップは、スティーブンに3匹目の蛇を這わせた。お使いに行っておいで。と
2014/05/03(Sat) 00時半頃
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……どうしたんです?あなたらしくもない。 いつものお友達は、一緒じゃないんですか?
[口調だけは敬語に戻るも、口元に浮かべる笑みは普段の彼の粗悪な模倣。]
呼べばいいじゃないですか。 いつもみたいに助けて貰ったら?
[来るわけがない。 だってここはまだ、僕の悪夢の中だから。]
(37) 2014/05/03(Sat) 00時半頃
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どうしたの?そんなにびくっとしたりして。 ……今から帰るところなのね。私もよ。
[目の前の男子生徒は、とても落ち着き払ったように見える。どうしてかは知らないけれど、とても冷静で、このむせ返るような甘い香りの中でさえ客観的に物事を見ているような感じすら受けた。
けれど、もしそうだとしたら、それでは面白くない。]
それなら、一緒に帰りましょうか?
[くすりと妖艶な笑みを浮かべて、さりげなくその腕を取り、身を寄せた。]
(38) 2014/05/03(Sat) 00時半頃
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[不安げな声音の女子生徒が発する声>>29に見えざる手は口元へ。
首筋をなで上げるも本人は無表情で振り返る。 まるで自分は関与していないかのように。]
今から外に出るのかい? 気をつけたまえ。
[口元に付けるは媚薬。 体内に浸透したことを感じれば素直に離す。 ああ、と付け加えることも忘れない。]
気分が悪いならもどってくればいい。
(39) 2014/05/03(Sat) 00時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/05/03(Sat) 00時半頃
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…!そう、ですか では帰りましょう。
[腕をとられて身を寄せられれば、一層甘い香りが鼻につく>>38 理性を根こそぎ持っていかれる様な焦燥感
だめだ、流される、いけない
唇噛みしめて誘惑に抗う。 乱れる呼吸、欲に流されそうな意識 その中で辛うじて、問えたのは]
どうして、人、こんなに居ないんでしょうね…
(40) 2014/05/03(Sat) 00時半頃
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クラリッサ、大丈夫?
[彼女に近寄り、その手を取る。]
ほら、早く寝転がりなよ? こっちに空きベッドあるよ?
(41) 2014/05/03(Sat) 00時半頃
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おいおい、どうしたんだい。 はしたない声をあげて。そんなに課題は嫌かな?
[上ずる声に>>31絡み付かせるように紡ぐ声。 見えざる手は彼女の身体を緩く刺激するようには全身を撫でる。]
(42) 2014/05/03(Sat) 00時半頃
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ええ、帰りましょう。
[ほんの少し彼の動揺が見て取れれば>>40、ぎゅうと、わざと胸を押し付けるようにして身を近づけた。そうでなければ、面白くない]
そうね、人がいないのは不思議だけれど…もう帰ってしまったのかしら。そんなに……気になるの?不安かしら?
[くすくすと笑む。耳元で笑み声を囁く。]
(43) 2014/05/03(Sat) 00時半頃
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[熱い。甘い香りが更にそれを強めているような、そんな気さえする。 力もうまく入らなくて、座ってしまったのは失敗だったようだ。]
あ、んぅっ……ふ、…っ
[恥ずかしさに頬が更に赤くなる。声を抑えようにも、身体中を触れる何かからの刺激で抑えきれない。 フィリップに手を取られると、いつもは平気な行為も今は違って]
…っん、
[声は微かに零れ、立とうと足に力をいれるもなかなかうまく立ち上がれない。 妙なプライドが邪魔をして、それは言えなかったが。]
(44) 2014/05/03(Sat) 00時半頃
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ああっ、ひ、や……っ
[不快な声が名前を呼び、堪えることを許さないというように蛇が踊る>>36恥知らずな声が零れ落ち、手で覆うことも出来なくなった それでもまだ全てを投げ出さず虚ろだった目がヴェスパタインを見据え敵意と怒りを滲ませる 口調は戻ってもわざとプリンスと呼んだ時のようにその笑みは、その言葉は>>37ーー]
お前、ぼく……に、そんな態度……っ
[呼べるわけがない、こんな姿をあいつらには見せられない。それを分かって言ってるのだろう 許さない、こいつもフィリップも…… そう考えても言うことを聞かない身体、生理的な涙が流れ落ち、時折びくん、と反応する]
(45) 2014/05/03(Sat) 00時半頃
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[観察、しなければ。冷静に、見定めろ。 そうでなければならない そうあれかし、そうあれかし
胸中呟く言葉。言い聞かせる言葉 そうでなければ傷つくからと ああされど態と押しつけたのか、そうでないのか。 近づく胸元、耳元で婀娜の様な艶やかな声音>>43 思わず抱き潰してしまいそうだ
欲などとは無縁に生きてきた。そう律していた筈なのに]
不安、ですね。 なにせこんなに――香りが強い。 まるで理性を崩壊させる様な。俺が俺で無くなる、それが怖いです。
[吐息には少しばかり熱が籠り]
(46) 2014/05/03(Sat) 01時頃
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[きっとここに誰もいなければ、それがどれだけ惨めでも自分で慰めていただろう けれど今ここには憎たらしい奴等と、別の誰かがいて、痛いぐらい主張している肝心なところには蛇は通らない
そんなことを考えた後、はっとする まるでフィリップの言うように悦んでいるみたいじゃないか]
(……違う)
[違う、僕は違う、そんな卑しい人間じゃない……そう自分に言い聞かせて]
(47) 2014/05/03(Sat) 01時頃
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どうしたの?立てない?
[へたり込んだままのクラリッサを強引に引っ張り上げ、抱きかかえる>>44。ベッドに向かう。彼女を擽る見えない手を見れば嗤いがこぼれ落ちる。
ゆっくりと、気がつかれないように蛇を彼女の背中に這わせようと謳う。]
(48) 2014/05/03(Sat) 01時頃
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[カーテンをめくって近づき、涙に濡れた頬に手を伸ばす。]
こんなにしちゃって。可哀そうだなぁ…セ ン パ イ。 楽にしてあげてもいいんだけどな。 ちゃんとおねだり、出来たらさ。
[プライドの高い彼がそんなこと出来るわけがないって知っていて、そう煽る。 頬に触れた指先から、髪の毛ほどの細さの触手がするりとそちらへ渡って、そっと耳の中へと入り込んだ。]
(49) 2014/05/03(Sat) 01時頃
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あら、そう?そうね、なんだかとても甘い香りがする。 これは…嫌い?
ふふ…ね、いい事を教えてあげる。 理性なんて、そんなに後生大事にするようなものでもないのよ。 自分って、自分でも知らない一面がいろいろあるものなの。 『夢の中』だって、そう思ってみれば…全部受け入れられるわ。
[濃密な気配が足元から立ち上っていく。進の制服の中に、じっとりと湿ったものが、這いずるように潜り込んでいく。]
(50) 2014/05/03(Sat) 01時頃
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(もっと虐めろ。もっと辱めろ。 さぁ蛇たち、彼の身体を絡め取れ。彼の全身を這え)
[トレイルを這う蛇がチロチロとだす舌が彼の胸部の突起を責め立てる。]
(51) 2014/05/03(Sat) 01時頃
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嫌い、ですね。俺をかえてしまうもの、なんて… ひっ!? [ずるりと自分の服の内、何かが這いずるのを感じる>>50 なんだこれはと驚愕に目を見開き…コレが彼女の言う『夢の中』の出来事だろうか ――否、そんな、ばかな]
ゃ、な、何だ、これっ…!! [普段の穏やかさ作った冷静な声、それが乱れ 恐慌が、胸を焼く]
(52) 2014/05/03(Sat) 01時頃
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ぇ、ひぁ……!
[引っ張り上げられ、抱きかかえられる時の刺激にさえ声が零れる。 こんなの、自分じゃない。 熱を帯びた吐息も、恥ずかしい声も。]
あり、がと……
[運んでくれている彼に、小さな声でお礼を伝える。何か言わなければ呑まれてしまいそうだった。 彼が自分にしようとしていることには気付かず、寄せるのは信頼。]
(53) 2014/05/03(Sat) 01時頃
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あ、ありがと…っん、ぅ…ござ、っ
[>>39気をつけて、其の言葉にお礼を言おうとしたのだけれど、 首筋から伝わる甘美な刺激に言葉はぷつり、ぷつりと切れてしまう。
頬を染め、色を帯びた瞳は懸命にスティーブンを見つめる。 こんな姿を何時までも晒しているのは耐えられない。
じくり、じくりと熱を帯びる身体を引きずって保健室から出ただろう。
『気分が悪いならもどってくるといい』
去り際に聞いた言葉が耳を離れない儘――]
(54) 2014/05/03(Sat) 01時頃
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あら…ふふふ。なぁんだ、そんな慌てた声も出せるんじゃない。 そのぐらいの方が、可愛くて素敵よ……
[後ろから白衣の中で窮屈そうに張りつめた胸を押し付け、抱きとめる。その間にも、服の中に忍び込んだ糸のように細い蛞蝓のような生き物が、進の体の中を這いまわり続ける。
その一部は後ろの孔を探し出して、あるいは前に盛り上がった肉の塊の中央に空いた孔を探し出して徐々に集まりながら。敏感な場所を探し出すように、服の中でうねり続ける]
(55) 2014/05/03(Sat) 01時半頃
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クラリッサ、平気?
[ベッドに横たわせ、彼女の頭を撫でる。 紅い顔を見ていると思わず嗤いが出てくるが、彼女からすれば微笑んでいるように見えるだろう。]
お水、いるかな?
[いると言われれば持ってくるだろう。いらないと言われれば先ほどのようにゆっくりと蛇を背中に這わせようと…。]
(56) 2014/05/03(Sat) 01時半頃
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