227 【完全RP村】Etude of NIGHTMARE
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場所だったら、この道を真っ直ぐ行けば着くと思うぞ。 その途中で、でかい怪物に襲われるかもしれんが。
[己が背にする道を指差し、小さく首を傾ける。 この先は、異形が飛んでいた場所に続く道だったと思うから。 忠告というかなんというか、一応はそんな事を教えてやって。
半ば無意識に差し伸べた手を取られれば、気恥ずかしさに耳が揺れる。 嗚呼クソ、揺れると傷に響いて痛いったら]
……笑うな。
[だから取り敢えず、負け惜しみめいて一言。 何やら淡々としている癖に、こういう時だけ笑いやがって。
そのまま手を握られたなら、戸惑う様に目を瞬いて。 馴れ馴れしい、とは。既に此方が言えた言葉では無かった。 ——全く、相手は敵だというのに]
(167) 2015/06/25(Thu) 15時頃
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[名を名乗るか否か、僅かな逡巡。 けれどもやはり、今の自分は"時計ウサギ"であったから]
私は……ただの"時計ウサギ"で良いよ。 ……よろしく、ユーリ。
[……よろしく、だなんて。 こんな状況で敵に贈るのに、一番相応しくない言葉だろうと分かっていたけれど。
城が見えて来たのなら、一度その場に立ち止り。 そのまま歩き出そうとする彼の襟首を掴んで、軽く自分の方に引いてみせる。 力がある方では無いにしても、流石に止まらせるくらいは出来ただろう]
待て。折角だから、連れてってやるよ。
[言うなりタン、と足を踏み鳴らし。 そうすれば、タイムラグも無しに此方と城の屋根へと扉が設置される。 魔法の様なそれを彼がどう捉えたかは知らないが……精々驚いてくれれば気分が良い]
(168) 2015/06/25(Thu) 15時頃
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[彼を連れて行ってやると決めたのは、ただの気紛れ。 過ごした時間が、思いの外楽しいものだったからだろうか。
襟首を引く手は、振り払われてしまったろうか。 そうでないのなら、そのまま引いて扉へと潜り込もう。 振り払われていたとしたら、腕を取って進むだけだ。 ディーンが触れていないと、無事扉を抜けられるか分かりはしないから]
高い所が苦手だったら、目を瞑ってろよ。 ……眺めは、中々だがね。
[そうして扉を潜ったのなら、ほら。 次に現れるのは、遠くに見えていた筈の、城の屋根の上]
(169) 2015/06/25(Thu) 15時頃
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[平均より遥かに軟弱な体躯をしたディーンにとっては、"人並み"という時点で既に妬みの対象でもあって。 恵まれた体だと鼻を鳴らし……何とも惨めになったものだから、ついと視線を逸らした。
しっかりと食事を取れば筋肉もつくのだろうか、なんて。 日頃の不摂生を嘆いてみても、どうせそれを正したりはしない癖に]
……まあ、隠し持てそうな服は着ていたがな。 そう考えると、本当に変な奴の多い事。
[ぴこぴこ。 長い耳を揺らしながら言えば、何とも説得力があっただろう。 自分もその"変な奴"に入るなんて、全くの意識の外ではあったけれど。 流石にこの長い耳と纏った服は、"普通"と言い切れるものではあるまいに] ああ、男だったよ。 ……そういえば、女には会ってないな……。
[女の方が楽に殺せそうなのに、と。 至極残念そうに考えるものの、それは口にする事は無く]
(192) 2015/06/25(Thu) 22時半頃
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[女王様は怖い、というのは、同意出来る様な出来ない様な。 味方だと分かっているからだろうか? 彼の″ハートの女王″を、怖いとは思えなかった。 ……面倒そうなので、怒らせたくはないとは思うが。
ハートのビームについては、小さく首を傾げながら。 あいつなら出しかねないな、と。僅かばかりに口調が緩む。
竦められる肩には、どういう意味があるのか。 それは分からないけれど、あまり良い事は考えられていなそうだ。 互いのズレた認識は、一体いつになれば修正されるのやら。
もし本当に彼が魔法のある世界から来たというのを知ったのなら、ディーンとて目を輝かせただろうに。 残念ながら、結局は気付けないまま]
(194) 2015/06/25(Thu) 22時半頃
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……何だ。戦う気満々じゃないか。 私はあまりやる気は無いんだがな……、
[結局は戦う意思を見せる相手に、うんざりしたみたいな口調で。 いっそ潰されて欲しいものだが、そういうわけにもいくまい。 あの異形だって、きっと彼の味方のものなのだろうから。
彼の名を教えられ、そうして返された言葉に言葉を失くす。
とけいうさぎ まほうつかい]
……文字数同じだろ。
[文字数同じだろ。思わず二回突っ込んだ。 あと別に長くねえよ。これは流石に言わない。
向けられるカラリとした笑顔には、まるで眩しいものを見る様な視線を。 彼の意図には気付けないから、ただ 殺り難くなったなと、ため息ひとつ]
(195) 2015/06/25(Thu) 22時半頃
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[身長の事は、それなりに気にしていたものの。 それでも、相手の方がほんの僅かに小さいのが分かっているから、指摘された所で鼻で笑ってやったろう]
……ふ、今回は特別だぞ。精々驚け。
[まだ状況を理解してない彼に、まるで見せびらかすみたいに扉を喚び出して。 次の瞬間には、随分と高い場所でこの悪夢の国を一望している。
……実際の所、高い所が苦手なのはディーンの方だ。 否、ほんの少し足が竦むだけで、″怖い″という程ではない。嘘じゃないぞ。 ただちょっと、馬鹿正直な耳は伏せて震えていたかもしれないが]
ふふん。すごいだろう。 便利な″魔法″だよ、本当に。
[子供の様に辺りを見回す相手には、やはり胸を張って見せて。 褒められるのは悪い気がしないから、誇らし気になってしまうのは仕方の無い事]
(196) 2015/06/25(Thu) 22時半頃
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[……けれど。 何処か……否、横転した列車の辺りから聞こえた破裂音に、咄嗟に視線を其方に向ける。 距離があるから、そう大きく聞こえたわけではない。 それでも此処まで聞こえたという事は、″それなり″の規模のものだったという事だろう]
……、
[ざわり、と。嫌な予感に背筋が凍る。 目の前の相手と、彼の異形の居る方向と。 その両方を幾度か見比べ、どうしたものかと考えるものの、答えは見付からず]
中に入りたいなら、そこら辺に窓があるはずだからぶら下がって確認しろ。 空いてるから、そこからなら入れるだろう。
[一拍置いて、相手の問いに答える口調は強張ったものに変わる。 いっそ此奴を此処から蹴落として、加勢に行った方が良いのではないか。 そんな思考は、流石に実行には至らなかったが]
(197) 2015/06/25(Thu) 22時半頃
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[さて、彼はどうしただろう。 ディーンの言う通りに窓から中に入ろうとしたのなら、手を振ってみせようか]
残念だが、私はそこからは入れないんでな。此処でお別れだ。 ──……ま、下で受け止めてくれるなら、一緒に行ってやっても良いが。
[なんてったってディーンには体力が無い。 屋根からぶら下がれば、確実にそのまま落ちるだろう。そんなのは御免だ。
それでももし、彼が窓から手を出してディーンを受け止めてくれるというなら……降りてやるのも、吝かではない。
嗚呼けれど……聞こえてきた破裂音には、まだ。心奪われたままで*]
(198) 2015/06/25(Thu) 22時半頃
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