295 突然キャラソンを歌い出す村3
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攻芸は、やだ半角じゃない……てれた
gekonra 2019/05/08(Wed) 19時頃
攻芸は、変なやつらだな…
gekonra 2019/05/10(Fri) 10時半頃
攻芸は、わらったし一旦去ろうwwww**
gekonra 2019/05/10(Fri) 14時半頃
攻芸は、細かい描写をしたくなくて…………
gekonra 2019/05/10(Fri) 18時頃
攻芸は、ほんとなwwwwwwwwwwwww なぜ……なぜつかう
gekonra 2019/05/10(Fri) 18時頃
攻芸は、顔を手で覆った
gekonra 2019/05/10(Fri) 18時頃
攻芸は、最悪だったんだよそのスルーorダイみたいなのさ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
gekonra 2019/05/10(Fri) 18時半頃
攻芸は、しかも苦悩キャラの味を少しおもしろみのために個性つけたからわかりにくくなっちゃって最悪だよ〜〜〜〜〜
gekonra 2019/05/10(Fri) 18時半頃
攻芸は、かぐや姫をしながら誰か助けてと歌う苦痛といったらねえんだよマジ
gekonra 2019/05/10(Fri) 18時半頃
攻芸は、ただただ巧みという言葉に縋っている…
gekonra 2019/05/10(Fri) 19時頃
攻芸は、袋から雑におかかを撒いた モサッバッバッ
gekonra 2019/05/11(Sat) 02時頃
攻芸は、先輩がヨッシーめっちゃわかる どこか似ている(???)
gekonra 2019/05/11(Sat) 02時頃
攻芸は、ルイージ意味わかるしぬ
gekonra 2019/05/11(Sat) 02時半頃
攻芸は、スマブラいいな
gekonra 2019/05/11(Sat) 02時半頃
攻芸は、じゃあ……クッパだな
gekonra 2019/05/11(Sat) 02時半頃
攻芸は、ドンキーコングとクッパとメタナイトとキングクルールとガオガエンとミュウツーもいい
gekonra 2019/05/11(Sat) 02時半頃
攻芸は、九生屋なんなんだよwwwwwかわいい
gekonra 2019/05/11(Sat) 02時半頃
攻芸は、ヤカモトさんごめんけど普通にパスってあつかいでおねがいー**
gekonra 2019/05/11(Sat) 03時頃
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― 攻芸の撃たれる日/第一体育館 ― >>4:39 >>4:46
ユキ、戸高先輩、……ごめん。 やろう。
[ヤマモトと話した後、攻芸は駆け寄ってきて、二人に遅れたことを謝った。 宇津木や邪道院の部下達のおかげでめちゃくちゃになった体育館は片付いており、ゲームが出来ることになった。
全力を出せなくても構わなかった。 絶対に人には届かないような跳躍も、絶対に人にはできないような精度でボールを投げることも、絶対に人にはできないような速度で走ることも身をかわすことも出来る。
ゆえに『今までどうだったけ?』と思い出しながら、少しづつ、少しづつ以前の動きをなぞろうとした。 全力を傾けたバスケのおさらいをするかのように。 全力は出せずとも、楽しかった。]
(107) gekonra 2019/05/12(Sun) 04時半頃
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[コートに何度もオレンジ色のボールが弾む。 声援。笑い声。怒った声。雑談。 宇津木の応援はずっと攻芸の方を向いていた。
戸高と宇津木が、自分のことを諦めずにいてくれるから堪えられただけで、ほんとうに喉の渇きなんて忘れていたかといえば、ウソになる。 どうしたって、この体は吸血鬼のものだ。
それでもこの最後の時間は、攻芸にとって――]
(108) gekonra 2019/05/12(Sun) 04時半頃
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♪
もしも世界が今日で終わるなら ねえ一生の一番 一番最後何する? 迷わないなんて自分でも思わなかった 難しいことはわかんない ただ衝動 憧憬 limitはすぐそこ
誰にも知られず一人のstart game 駆け寄る「諦めんな!」って声 空っぽの俺を満たす
胸の奥から溢れる ずっとこのまま 喉の奥から溢れる もっとこのまま たった0.01の希望に竦んだ脚 yellが聞こえる
(109) gekonra 2019/05/12(Sun) 04時半頃
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ねえ一生の一番 一番最後何する? 迷わないなんて自分でも思わなかった 頭悪いからわかんない ただ照明 声援 limitはすぐそこ
走っていける何度でも 高く跳べ take me higher! 立ち止まらないsuperstar つれていってよ もう一度あの眺めを臨む
♪
(110) gekonra 2019/05/12(Sun) 04時半頃
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[『攻芸クン』と声がかかった。 ボールを手に、振り返る。]
>>4:15
[ヤマモトに呼び出された時、攻芸はついにその時が来たのだなと思った。]
(111) gekonra 2019/05/12(Sun) 04時半頃
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[灰色の男の背中について歩く。 さっきまでの熱気が一歩毎に薄れていく。 いつも以上に鈍る思考。 できれば、この熱気が残っているうちにと思った。
腹に銃口があたる。
仕方ない。例外はないし。 最後に楽しい時間をもててよかった。
『諦めるな』と戸高が言った。 『がんばって』と宇津木も言ってくれている。 弾を身に受けて、吸血鬼をやめて、再び人として部活に戻れるかもしれない。可能性は0ではない。
――そうだったらいいな。]
(112) gekonra 2019/05/12(Sun) 04時半頃
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[攻芸は撃たれた衝撃で、後ろ向きに倒れながら、腹部に熱したこてを突き刺され、そのまま加熱され続けているかのような、強烈な熱を感じた。 取り除かなければ助からない、と咄嗟に思う。 銀色の小さな太陽が体の内側に残り、燃えている。
Y氏がいう。 『これからは眠りに堕ちる瞬間が 最上の幸福な人生です』
悲鳴をあげそうになるが(※怖すぎるヤマモト氏の物言いにではない。ここはキャラソン時空で神森市なのだから)、そも息すら出来なかった。 銀の弾丸を起点に血の中が燃えはじめている。 攻芸を最初に襲ったのは五感が狂うほどの痛み。]
……っ か ……、……っ
[目を見開いた。息が吸えない。大きく開いたくちから無意味に喉が鳴る音がする。
痛みには強いつもりだった。 攻芸は少し、甘くみていた。]
(114) gekonra 2019/05/12(Sun) 04時半頃
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[吸血鬼の体が銀という異物を拒否している。腹に感じた痛みが時間もかけずに全身に広がっていく。攻芸は喘ぐように口をぱくぱくさせて床で殆ど動けずにいた。体が自分のものではないようで、暴れることも出来ない。けれどじっとしていられる痛みでもない。
全身からいやな汗が噴き出している。 痛みに体を縮めたくて、膝だけたてる。 次第に体が痙攣してきて、痛みに思考を奪われていると、徐々に体が鉛のように重たくなってきていた。
耳鳴りすらぐにゃぐにゃと歪んで、心臓がめちゃくちゃに暴れまわっている。激痛に意識が吹っ飛ぶことに期待するも、今際の際まで吸血鬼殺しであるための精神力が悪く働いているのだろう。額に脂汗をかきながらも、攻芸は中々気絶さえさせてもらえなかった。]
(115) gekonra 2019/05/12(Sun) 04時半頃
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[戸高や宇津木が心配しているだろうことに、少しして気が付いた。不安にさせてしまってはいけない。 朦朧とする頭で考えた。 息の吸い方を思い出して、情けなく叫び出しそうになるのを飲み込み、泣くのも堪える。唸り声すらあげないようにして、ただ激痛を受け入れた。
唇に何か触れる。Y氏の指が口に入ってきていた。 血を吸いたくなる……と内心構えたが、そんな気は、とうにおこらなくなっていた。攻芸はY氏の親指を弱く噛んで咥えながら縮んだ牙を観察されていた。 指が口を離れる際に唾液が糸をひく。(※♪このあたりに「蜘蛛ならソコで顔に穴を開けて笑っているさ」)]
(116) gekonra 2019/05/12(Sun) 04時半頃
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[投げ出した腕が、手が、指が、ひくひくと震えるのが止まらない。立てた膝もまた、ユニフォームのパンツからむき出しになった腿も汗をかき、引き攣るように震えている。
Y氏に顎を掴まれた。 視界がゆれていいる。目の前にY氏がいる。 音が濁っているから、口の動きで拾い損ねた音を確かめようと、ひくつく瞼を瞬いて目をこらした。攻芸は、九生屋とおそろいだった己の瞳の色が変わっていることに、まだ気が付かない。
確認が終わり、攻芸はY氏によって抱き上げられた。 腰砕けになったように体に力が入らず、時に激痛にひくひく痙攣する体はぐったりとしている。ぶらんと手足が垂れた。(※♪このあたりに「腰が砕けて立てないんなら 抱き上げて運んであげる」)]
(117) gekonra 2019/05/12(Sun) 04時半頃
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[腕のなかでY氏の顔を見上げる。息と心臓がうるさい。言われていることを確かめるべくY氏の薄情そうな唇をぼやけた視界で眺めた。
『苦しいでしょう』 『恨んでいいですよ』 『やっぱりやめておけばよかったと 後悔したんじゃないですか』
なるほど、死にそうなほど苦しい。 けれど、さっきまで必死に押し込めていた誰か傷つけそうな渇きだけは小さくなっている。 こんなにいつ死んでもおかしくないもの、たしかに不死身の吸血鬼ではない。
攻芸は吸血鬼として死ぬつもりだったのだから。 ヒクつく瞼をどうにかあけようとしながら、攻芸は薄く唇を開いて、弱弱しく何か話そうと息を吐く。 五文字でお礼を伝える。ありがとう。
口元、吐息が漏れる。 *攻芸はかすかにわらっていた。*]
(118) gekonra 2019/05/12(Sun) 04時半頃
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― 神森病院、とある個室 ―
[意識が覚醒に近づくにつれ、夢の内容は次第に悪くなっていった。……のだとおもう。結局内容はわからなかった。 なにせ、起きてみれば夢なんか忘れてしまうほどの激痛が身を包んでいる。]
(119) gekonra 2019/05/12(Sun) 04時半頃
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[ひゅうひゅうと喉が鳴っている。 乾いた喉がはりついて息がまた詰まりかけ、僅かな唾液を飲み込んだ。びっしょりと汗をかいている。 寒いのか暑いのかもわからない。ひどい熱で皮膚感覚はおかしくなっていた。
攻芸は目をあけた。痛みに体を捩り、布団の上に汚れを見つけた。寝ながら吐いたらしいことを知る。顔に何かついている。吐いたものが顔にこびりついているのだろう。蝙蝠なんて食べたせいだ。
全身が痙攣している。 息が乱れ、体を起こそうとしても手足に力が入らない。 なにが起きたんだったかと経緯をたどる。
――ああそうだ。 好きなことが、もう出来なくなったんだった。
吸血鬼をやめただとかなんだとかは、その後思い出すことになった。目が回っている。……]
(120) gekonra 2019/05/12(Sun) 04時半頃
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[結論からいって、六合攻芸という高校二年生の男の子は、いうほど長くは耐えられなかった。]
(121) gekonra 2019/05/12(Sun) 04時半頃
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[攻芸は病室の天井をあわない焦点で見上げ、悟る。
職業柄病院には割と慣れている。力の入らない体を無理やり精神力だけで動かし、這った。歯の奥をかちかちと鳴らして震える手でナースコールを探した。
唸り声とも喘ぎ声ともただの息ともつかない、めちゃくちゃな息やや声、歯が鳴る音が耳にうるさい。]
(122) gekonra 2019/05/12(Sun) 04時半頃
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[・・・・・ なにもない。
かすむ目を顰めてベッドの傍に何か探した。 しかし見当たらない。 だから次に攻芸は来てくれた看護婦のその衣服のどこかに、『何かないか』を必死に探していた。 胸元にボールペン。
攻芸は腕を持ち上げようとした。 力の入らない腕がぶるぶると震える。関節が悲鳴をあげ、指先に感覚のない指が、のびる。
攻芸はボールペンを奪い取ろうとした。 その小さなお願い事は、どうにか叶った。 取り落とさないよう握ってそれを持ち上げ、皮膚にあてる。力が入らない。手を濡らす汗ですべる。 ボールペンが手からこぼれおちた。]
(123) gekonra 2019/05/12(Sun) 04時半頃
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[攻芸は理解した。
『これは、とても耐えられない。』
かのY氏の言った通り、痛くて苦しくて、やっぱりやめておけばよかったと後悔していたのだ。
だから終わらせようとした。 甘く見ていた。吸血鬼でなくなったのなら、人間程度いつでも殺せるだろうと考えていた。 そして今、『自分の力では簡単に死ねもしない』ということを思い知らされている。
攻芸は声も出せず喘ぎながら、頭のなかで何度も「殺してくれ」と助けを求めた。 ヤマモトのことを攻芸が恨むことはなかったけれど、あの日した約束のように、助けてほしいと思っていた。
再び意識がくらくなってきた。 『よかった、また眠れる。』と思った。
攻芸は再び麻酔で眠りにつくことになる。**]
(124) gekonra 2019/05/12(Sun) 04時半頃
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─ 神森病院/とある個室 ─ >>125
[戸高に握られた攻芸の手がひくりと動いたのは、その時である。短く息を吸い込む音。]
…………
[目が覚めてしまった。 また苦しいだけの時間の始まりだ。 今日は誰が側にいる。]
………
[もう誰でもよかった。]
………、
[攻芸は握られた手を力の入らない手でゆるく握る。痙攣のため震えながら、何事かいわんと口を動かしている。ぽそぽそと何やら音がしている。
耳を近づけてみれば 攻芸は「ころしてください」と懇願していた。]
(130) gekonra 2019/05/12(Sun) 04時半頃
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[ゴッッ。
目が回る頭に頭突きをされ、さらに揺れる視界。攻芸は目を見開いて混乱していた。]
??……、……?
[ぜいぜい胸をならして、わけがわからないといった様子で漸く相手が誰だかを確かめてみれば、それはバスケ部の先輩、戸高であった。]
…………
[攻芸は戸高にとても怒られていた。 『またあきらめるのか。』『オレはまだ負けていない。』『泣くほどやりたいんだろうが。』
歌が聞こえている。攻芸にもようやくわかった。 ――歌の力は暴力とは少し違う。
浅く息を途切れさせ、もらい泣きをしそうになる。 立ち上がりたい、諦めたくない、希望を持ちたいと、胸を動かすこと。それこそがきっと――]
(140) gekonra 2019/05/12(Sun) 05時頃
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[震える小さな声で返した。]
……俺、ひとりで、あるけないですよ。…… はしるなんて、もっとできない。 手、ちからはいんなくて、……
[短かったが、選手人生を終えたのだろうと攻芸は考えていた。故障で去る選手はこの世にいくらでもいて、一生スポーツで食うのはたったの一握り。単に自分にもその『諦める』時が来たのだと考えていた。]
なんで……そんなこというんだ。 俺、もう、前みたいにプレイできないです。
[ついに現実を口にした。 何故こんな死にたいだけの病人に、戸高はそんな事をいうのだろう。攻芸にはそれが疑問だった。]
(141) gekonra 2019/05/12(Sun) 05時頃
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[戸高曰く。 明日は、やっと笑えるらしい。]
(142) gekonra 2019/05/12(Sun) 05時頃
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―――……
[戸高は、何もできなくなってしまった攻芸を、それでも支えるというのである。 痛くて苦しくてしんどくて泣けてきたことは、ここのところ何度だってあったけれど、こんなにも、あったかさが胸を擽るのは、最後にしたバスケの日ぶりだ。
攻芸には、上手い選手という自負があった。 華々しいなにもかもを全て失って、誰かに甘える他ないスタートとなる。
それでも。 側に皆ついている。足を踏み出していいという。 諦めるのは、勝手だという。]
……、おれは、じゃあ…… まだ、がんばってて、いい?
[と、かすれた涙声で訊いた。 *ノックの音。病室の扉がひらく音がする。*]
(146) gekonra 2019/05/12(Sun) 05時頃
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─ その後/神森病院 ─
[金城が見舞いに攻芸の病室を訪れ、その症状にいたく心をいため、彼を思い歌ったのはどんな歌だったろう。
歌詞は物語の主人公をつとめた皆々様の胸にそれぞれ留めおくとして、ともかく、奇跡はおきた。
八家本 五十四という神様嫌いは、きっと奇跡なんて考慮していなかった。 ここに起きたのは、ひとつの奇跡の物語だ。]
(148) gekonra 2019/05/12(Sun) 05時頃
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─ その後/神森市、海辺 ─
[車椅子が押されている。 海ではかもめが鳴いている。
六合攻芸は、戸高基をはじめとするバスケ部のチームメンバーと、宇津木とグロリアのお節介により、その後も絶対に『諦めなかった。』
六合攻芸は、六合という家に生まれた子。ヴァンパイアハンターだ。吸血鬼になってなお強大な嫌悪を押し殺して戦う吸血鬼の天敵。殺すというシンプルな結果を得るために、なりふり構わぬバーサーカー。
最強の怪異に挑むため、精神鍛錬によって嫌悪も痛みも苦しみも全て鈍らせて、今際の際まで気絶すら拒み戦い続ける者すら『死にたい、痛い、苦しい』と音を上げる苦痛の『その先』を、八家本 五十四が想像していたかどうかは、まだ攻芸の知るところではない。]
(149) gekonra 2019/05/12(Sun) 05時頃
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[攻芸の肉体はたしかに銀弾に蝕まれていた。されど生きていた。驚くことに徐々に吸血鬼をやめた肉体が症状を受け入れ始めて、こうして外に出られるほどに徐々に落ち着いてきているのである。
勿論、人の子達の努力と支えだけでは成し得なかったことだろう。神森の新たな神候補、金城グロリアが神の奇跡を授けたからこそだ。
今や攻芸は日を浴びることすらできる。 攻芸は車椅子の上、黒色の目を陽に焼かれることもなく、まっさおな海を見ていた。]
(150) gekonra 2019/05/12(Sun) 05時頃
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[ばし、と小気味いい音をたてて、攻芸はボールを受け取った。これが出来るよう熱心にリハビリをした。
攻芸はボールをお腹のあたりに抱えて、持ってきた薬を数種ぽいぽいと慣れた様子で飲みこんだ。 さて、その薬が邪道院のお膝もとの神森病院が提供しているものか、はたまた八家本が編み出した怪しげな新薬か、それとも六合の扱う後先考えないヤベー即効性痛み止めや増強剤かは不明だ。 薬を飲み干してから、攻芸は車椅子を立ち上がった。
二つの脚は、まだ少し震えている。 眩暈がしそうだ。 けれど、戸高のほうを真っ直ぐに向いた。 まずは、まだ動きの鈍い片手で、たどたどしく受け取ったボールを弾ませる。]
気持ちいい場所だ。 怒られないし……丁度いい。 戸高先輩、よく見つけたな?
(155) gekonra 2019/05/12(Sun) 05時頃
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[なにせまだ、バスケの練習は戸高との内緒なのだ。 説明をしてくれる戸高に「そうだったのか」と頷いて、一歩近づき、コートに足を踏み入れる。そこに声援はない。 かわりにあるのは、太陽の眩しさと、潮風。 攻芸は深呼吸した。]
じゃあ。やろう、先輩!
[攻芸は足元を一度たしかめる。 大丈夫。動く。そうできるように、これまで戸高達に支えてもらいながら頑張ってきたのだ。
攻芸はドリブルをしながら駆けだした。 本調子じゃない脚が、うまく力を入れられずに少しよろつく。手元がうまくボールを操れていない。眼前には戸高。簡単にボールがとられてしまいそうだ。……だからこそ、しなければいけない戦略もあるのだろう。 覚えることはまだ多い。
攻芸は今、この体の不自由さに未来を感じてわくわくしていた。なに、勿論空元気というやつだ。 最初はそれでいい、ということにした。 けれど、遠い遠い限界のなか、努力のたびに少し丁度よくなってもいる。それを身をもって体験している。 全ては攻芸の周りの、戸高をはじめとした、まぶしい人たちのおかげであり――……]
(157) gekonra 2019/05/12(Sun) 05時半頃
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♪
これで最後 孤独のbuzzer beater 「がんばれ」まだ手を差し伸べてくれてる 空っぽの俺の手をとる
胸の奥から零れる これでおしまい 喉の奥から零れる いつかばいばい 99.99いっぱいの絶望 まだ背を押してくれる?
24秒のカウントダウン 怖いのは何かはじめることじゃなく なにも始めないことだった
ここがstartline 周回分の遅れ 一人ならperiod 未来を示してsuperstar つれていってよ もう一度あの眺めを
(158) gekonra 2019/05/12(Sun) 05時半頃
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one-sided game 二度と立てないと思う? EASY2 諦めたほうがいいかな? 走り出した足 とめなくていいかな? またいつか目蓋の裏の声援の最中 行ってみたいと望んでいたいんだ
ねえ一生の一番 一番最後何する? 迷わないなんて自分でも思わなかった 投げたボールが手を離れたら 何も考える必要はないんだ ただ証明 延長 limitはきめない
♪
(159) gekonra 2019/05/12(Sun) 05時半頃
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