212 Dark Six
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―10年前―
[吸血鬼の襲撃により悲鳴と怒号が飛び交う教会内で、能力を使いこなせない少年は唯、逃げ惑うしかなかった。しかし追っ手を振り切る力さえなく、追いつめられたのは皮肉にも神の像の御前。視界の端では業火が燃え盛っている。大人も子供も知った顔が次々に倒れ伏し、それはまさに地獄絵図。 彼は神に祈った。 解放を。この"苦しみ"からの、解放を]
((ならばその脆弱な命を捧げよ))
[聞こえたのは恐怖による幻聴だったのかもしれない。ただ、次の瞬間、右目に鋭い痛みが走ったのは紛れもない現実。少年ははっきりと感じた。目の奥で"何か"が蠢いている。
食虫花はずっと彼自身の内に眠っていたのだ。それは危機が訪れなければ終生眠っている筈だった、組織の秘密兵器の一つ。それが吸血姫の覚醒に呼応して目を覚ました。
そんな事実を知ることはない少年の右眼は赤く染まる、それは永遠に消えることのない聖痕*]
(7) 2015/01/16(Fri) 09時半頃
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―千砂倉・市街地―
[―――――ずきり]
[懐かしい痛みがした。顔を顰めることはなかったが、歩みを止めて前髪越しに右眼を押さえる。後輩>>6が訝しがるようなら、心配を掛けぬように笑って見せるだろう]
…二日酔いかな?
[もっとも男が酒を飲まないことは、後輩も知っているだろうけれど。問われてもはぐらかすように肩を竦めるばかり。 そんな平穏の終焉は、案外呆気なかった。鳴り響く携帯の着信音。いや未だこの時は、すぐに平和な日常に戻ってこれると信じていたのだけれど。 右眼の痛みは消えない]
うん。行こうか。 早く終わらせてオムライス食いに行こう。
[くるりと踵を返し、指令に従いブリッジへと向かった]
(8) 2015/01/16(Fri) 09時半頃
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[己の正面へ周って、頼もしい台詞を告げる後輩>>9へ]
ありがと。困ったときには頼らせてもらうよ。
でも、君もできれば怪我の無いようにね。 痛く無い訳じゃ、ないんだろうから。
[相手の気がかりを払拭するように、彼の頭をもう一度くしゃりと撫でて、戦地へ]
(10) 2015/01/16(Fri) 18時半頃
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―ブリッジ―
[市街地を離れ、人工島と大陸を繋ぐブリッジへ降り立つ。既に一般市民は立ち入り制限が掛けられているようだ。組織の人間の姿が疎らに集う閑散とした橋上を見下ろす青空は――、襲来する使い魔や低級の吸血鬼達の群に覆われ暗く陰りを見せていた]
…………?
[ふと、先程より痛みが治まったことに気付く。この瘴気にあてられて眼が痛んだのなら、その中心に辿り着いた今、悪化しても可笑しくなさそうなものだが。 ちら、と一度だけ市街地へ振り返り、直ぐに視線を戻した]
全く、こんなに何処から集まって来たのやら。
[疑問の解は得られない。しかし自分は、自分に出来ることをするだけだ。 男はとん、と地を蹴って、侵入者の群へと駆け出した]
(11) 2015/01/16(Fri) 19時頃
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―ブリッジ―
[駆ける最中、首元からは無数の蔓が生え出で、その一本一本が明確な意思を持ったように敵へ向かって鋭く蠢く。吸血鬼の使い魔達は串刺され、捉えられ、喰らわれる。蔓は千切られ刻まれようとも、次々に再生しその数を増やして敵を殲滅せんとする。 幾らか賢い低級の吸血鬼は男の本体へ攻撃を向けるが、蔓に阻まれそれが届くことはない。ただ、足を止めて其方に注意を向けた為、男の傍らを通り抜けて行く魔物たちが見えた。それを見逃すのは、後輩が倒してくれるだろうと信頼していればこそ]
君、話は出来ないの?
[戦いながら、男はこの烏合の衆とも言える軍勢の指揮官を探していた。しかし目の前の吸血鬼は血に飢えた本能を曝け出すばかりで会話になりそうもない]
そっか。残念。
[ならば用はない。吸血鬼にかける慈悲もない。 無数の蔓は絡まり合い鋭い刃と化し、一気に眼前の敵の胸を貫いた。返り血を浴びて哂う姿は、どちらが化け物なのか分かった物ではない]
(15) 2015/01/16(Fri) 20時頃
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[使い魔は乱雑に薙ぎ払い、吸血鬼ばかりを狙い撃ちで攻撃していくが、"外れ"ばかりだ。 同胞であり尊敬する師から加護を受ければ、駆ける速度は勢いを増し、振るわれる蔓は鞭のようにしなる。 そのまま敵の軍勢の奥へ奥へと突破していき]
…………!
[ふと視界に入ったのは、其処だけ切り取られた場面であるかのように静寂を保つ少女>>@1。彼女の姿を見かけたのは、これが初めてではなかった気がした。 そして男ははっきりと、彼女の視線の行方を見届けたのだ]
(31) 2015/01/16(Fri) 22時頃
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―ブリッジ―
[男の視線は少女のそれを追うように市街地へ。ずきりと右眼の痛みが強くなった気がした。不安が過る思考を中断させたのは、ヘッドホンに届いた緊急通信]
――――…シーシャ? おい、どうした!
[相手は先刻花屋で会話を交わした後輩>>0:35>>0:36。皮肉にもミツボシへ恋をしてしまった、Dark Sixの戦闘員の青年だ。珍しく声を荒げてしまったのは、その彼の声が息も絶え絶えだった為。
"七転学園" "油断した" "助けて"
聞き取れたのは三言のみ。大きな爆発音と共に、通信は強制遮断した]
(43) 2015/01/16(Fri) 23時頃
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――――…くっ。
[本部からの指示も報告も未だないが、明らかに千砂倉で何かが起こっている。先程までより乱雑に邪魔な魔物達を蹴散らすと、恩師の姿を探し当てて叫ぶ]
チャールズ先生! 七転学園で何か起こっているみたいです。 俺はそっちへ向かいます。
[其れ以上の情報はなかったし、何より時間が惜しい。短く告げると、市街地へ向けてブリッジを疾走し始めた]
(44) 2015/01/16(Fri) 23時頃
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[引き返す最中、道化師のような表情で闘う少年の姿>>29が目に留まった。怪我をしないように――という戦闘前に彼へ掛けた言葉は、その能力を思えば無理があることは十分承知ではあったけれど。 辛い思いをして欲しくないと願ってしまうのは、我儘だろうか]
ガーディ、俺は一端市街地へ戻る。 シーシャに何かあったらしい。
[ぽん、と一つ彼の頭へ手を置いて、必要なことを伝えると駆けだした。着いてくるかどうかは任せる心算]
(46) 2015/01/16(Fri) 23時半頃
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―千砂倉・市街地/七転学園―
[街には人影が失せており、学園に近づくに従い漂う血の香が濃くなっていった。倍に倍にと増えて行く吸血鬼達>>45は、あっという間に街を占領していくのだろう]
……何だこれは。
[そして辿り着いたその場所は、地獄のような状態と化していた。出迎えてくれた学生服に身を包んだ生徒たちは、皆一様に青白い顔と赤い瞳をしている。敷地の至る所には、吸血鬼になり損ねた、或いは魔物にそのままやられてしまった者達の亡骸が転がっていた]
はは、成程。踊らされちゃったって訳か。 やってくれたね。
[その"犯人"の正体は未だ知らず。ただ、いっそ無邪気な顔をして此方へ襲い掛かってくる新規の吸血鬼達へ]
(49) 2015/01/17(Sat) 00時頃
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[>>49男は一切の躊躇なく、斬撃を見舞った]
あいつは甘いからな…。
[シーシャは茶目っ気の多い青年であり、戦闘員としては気が優しすぎた。女学生の姿をした相手へ刃を向けるのを戸惑ったことは容易に想像できる。 ともあれ市街地がこの惨状では、新たに作戦を練る必要があるだろうとは理解しつつも。この場を離れることが出来ないのは、まだ後輩が生存している一抹の可能性が残っているから。校舎の二階から上がる爆炎に視線を向ける。彼がいるとすればあの辺りだろう。
倒れ伏す亡骸を振り返ることもなく駆けだす。右眼は明らかに痛みを増していくが、それに比例して男より生え出る食虫花達は、より生き生きと執念深く、愉しむ様に吸血鬼達を惨殺していった。
突き刺し、叩きつけ、殺し、喰らい、引き裂き、喰らい、斬り飛ばし、殺し、喰らい、喰らい、喰らい…。彼の通った後に血の絨毯が引かれた。青春を謳歌していた頃の学生たちの面影は、屍からは伺うこともできない]
(51) 2015/01/17(Sat) 00時頃
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[不意に窓から飛び込んでくる新たな獲物の姿>>52。蔓は目敏く其れを捉え、男は哂い、全てを喰らい尽くそうと牙をむける。 しかし]
……カリュクス、かい?
[寸での所で我に返ると、ぴたりと攻撃の手を止めた。 勿論吸血鬼への応戦は止めることなく、鳥へと声を掛けた]
どうやら市街地が吸血鬼に乗っ取られちゃったみたいだね。 其処ら中、敵だらけだ。 この分だとこっちに残っていた構成員も、 ある程度やられているかもしれない。
ブリッジは完全に囮だ。 おそらく、首謀者は既に千砂倉内に居る。
(53) 2015/01/17(Sat) 00時半頃
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[>>54どうやら全て見られていたらしい。喋る烏の言葉を聞いて、漸く援軍に気付く程度には、男は虐殺に熱中していたようだったが。巻き込まなくて良かったと、心の内で呟いた]
―――……いや?
仲間がいた方が心強いし。 気遣いに感謝するよ。ありがとう。
[たどたどしい返事は、何処か歯切れが悪い。 吸血鬼を殺したことへの罪悪感などある筈もないが、何故か彼女の言葉の響きに後ろめたさを覚えた]
(55) 2015/01/17(Sat) 00時半頃
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[事態を纏めた彼女の言葉>>56に頷いた]
嗚呼、感染が蔓延するのは時間の問題だろう。 末端を始末してもキリがないな。 この件の首謀者を捕まえないと、どうしようもなさそうだ。
[言い終えれば、廊下へ鋭い視線を走らせる]
シーシャが未だ中にいるかもしれないんだ。 俺は彼を探しに行く。それから、一度教会へ戻るよ。
それまでこの子達を借りていても?
[尋ねつつ、狼の頭に手を伸ばした。先程の光景を見ていれば、怯えられるかもしれない。それならば苦く笑って、手を引くだろうけれど]
(58) 2015/01/17(Sat) 01時頃
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[カリュクス>>59は狼を男に預けることを快諾し、狼たちは撫でる手を拒むことはなかった。よく躾けられている。互いに信頼し合っていることがよく分かった]
ありがとう。君も気を付けて。
[飛び立つ烏へ最後に声を掛け、再び廊下を駆け始める。 戦闘の大半は狼たちに任せ、自身は後衛に徹した。此れが最も効率的に、事故を防ぎながら敵を突破する方法だった。カリュクスの勇敢な子供達は、目的地へ向けて勢いよく活路を開いていく]
(60) 2015/01/17(Sat) 02時頃
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[異能力の代償の有無は様々であるが、彼に関して言えばこれは存在する。そしてそれは肉体ではなく精神へと作用する。端的に言うと凶暴性が増していくのだ。その自覚はあった。しかし、それを理由として能力の使用を躊躇したことはない。 ――これが、後ろめたさの原因だろうか。 カリュクスは平時も戦闘の場にありながらも、いつも仲間たる動物たちに囲まれていた。羨望も、あったのかもしれない]
居た、………ッ。
[よく見知った銀髪を一目視界に入れて、その瞬間に悟る。彼は絶命していた。 奥歯を一度噛みしめ、その亡骸を抱きかかえる。爆発は彼、シーシャの能力だ。そのおかげで壁にぽっかりと空いた穴へ足を駆ける]
悪いね。急ぐんだ。
[しつこく数を増しながら襲い掛かってくる吸血鬼達の一人を、これくらいならば許されるだろうと、振り向きざまに刺殺した。見開かれた彼女の瞳と目があった。それはよく花屋を訪れる女学生だった]
…………。さ、行こうか。
[男は顔色一つ変えずに、その吸血鬼の頭を食虫花に喰らわせた。そして狼たちに目配せすると、吸血鬼の根城たる七転学園を脱出した]
(61) 2015/01/17(Sat) 02時頃
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―教会―
[やがて狼を引き連れて教会の入り口に辿り着いた男は、全身を返り血で染め上げおよそ聖域には似つかわしくない姿だった。黒い外套はともかく、白いシャツの襟もとなどは完全に染色された状態だ]
司祭様。シーシャをお願いできますか。 教会は今の所、無事のようですね。
[ただ、現状、其れを気にしているゆとりはない。腕の中で小さい亡骸となった青年は、おそらく吸血鬼に噛まれそうになった為に自爆したことが死因だと推測される。お調子者だが何処か放っておけない気の良い青年だった。来月を心待ちにしていた筈なのに、呆気ない最期だった]
…………。
[司祭から、教会にはミツボシとイワンが残っていてくれていると聞かされる。相槌を打ちつつ、ずきりと右眼が痛んだ気がした**]
(62) 2015/01/17(Sat) 02時半頃
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―教会―
[せめて顔と手だけは洗うようにと司祭から窘められて、血を落としてから教会内へ。狼たちは教会の前で待機して貰い、何か異変があれば知らせるようお願いした]
や、ミツボシ。大事になっちゃったね。
[子供達の姿はない。避難部屋に居るのだろう。 男は平時と変わらぬ様子のまま、一度窓越しに空を見つめてから、緩く手を持ち上げて挨拶する]
諜報部では何か新しい情報はある?
――たとえば、裏切者がいるとかさ。
[顔は動かさず、唯、視線だけは冷ややかにイワンの方へ向いた。彼は全てを忘れてしまったと聞いている。しかし十年前の事件までの数年間、人間を裏切り吸血鬼に与していた事実をどうして無にできるだろう。 …これは誰にも言っていないことなのだが。遠い昔、男の目の前で命を落とした彼の両親は、生きたままに"ライカンスロープ"に喰い殺されて死んだのだ]
(70) 2015/01/17(Sat) 14時半頃
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……………。
[自分の姿を見て狼狽するイワンの様子>>73は、実に誠実で気の優しい男のそれに見える。おそらく演技ではないのだろう。 だからこそ余計に、腹立たしい、憎らしい。ケイイチは無暗に感情を表に出すようなタイプではないが、それでも感情が無い訳ではない。ならばぶつけ所のないこの想いは、どうすれば良いと言うのか]
俺は怪我はないよ。…心配、ありがとね?
[眼差しは一層冷えて、それでも口元には微笑を湛えて返事をする]
着替えないのは許して欲しいな。 どうせまた、直ぐに汚れてしまうだろうから。
[そして簡潔に、二人に自分の把握している現状を伝える。七転学園の惨状。予想以上の速さで、市街地が吸血鬼に占拠されつつあること。シーシャを始めとして、組織の仲間にも被害が拡大しつつあること]
(74) 2015/01/17(Sat) 15時頃
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教会は護るさ。
[外は激しいみたいだ、とのイワンの呟き>>75に返す言葉]
いや、君達が居れば安心、かな。 だけど人がもう少し集まるまでは俺も此処に居よう。
"十年前"のこともあるし、油断はできないからね。
[声色はあくまで穏やかに、眼差しだけが棘をはらむ。 皮肉ともとれるミツボシの声>>76に、僅かに表情を陰らせた。長い沈黙の後に返したのは短い一言のみ]
…………そうね。
[彼女の真意に気付くことはないが。教会内に入ってから、右目の痛みが増している気がするのだ。ずきり、ずきりと。 ――それが意味する所は?]
(79) 2015/01/17(Sat) 16時半頃
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どいつも低級吸血鬼ばかりで、会話にならなかったな。
[ミツボシの問いかけ>>77に首を横に振る。首謀者クラスといかずとも、理性さえ残っていれば拷問にでもかけてやったのに、とは心中の呟き]
俺は鉄砲玉みたいなものだからね。 作戦指揮はパルック長官やチャールズ先生がするだろう。
[ミツボシの語る対策手順に頷きつつ、零した言葉はイワンの声>>78と重なった。 思わず訝しげな視線を向けてしまったのは、長く彼からの指示がないことを何処か不安に思っている自分がいたからだ]
…本部は此処以上に護りを固めているとは思うけれど。
[しゅんとした大男へ嗜めるように告げる言葉は、淡々と]
(80) 2015/01/17(Sat) 16時半頃
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嗚呼、何かあったら連絡して。
[外へ出ると言う少女>>82へ頷く]
ミツボシ。
[その背中を見送りかけて、ふと名を呼び、何かを言いかけて]
…気を付けて。
[結局、シーシャの気持ちを彼女に伝えることはないまま]
(83) 2015/01/17(Sat) 17時頃
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[ミツボシが教会から姿を消した>>85直後]
………む?
[すっと右眼の痛みが弱まった気がした。
表情は変えぬまま、心中で混乱する。どういうことだ。目が反応しているとすれば、それは眼前の"大馬鹿者"に対してだと思っていた。理由は分からないが、この痛みが再燃したのはブリッジの襲撃が起こる直前。 つまり、この痛みが今回の事件に関与しているのだとすれば。滅すべきものに反応しているのだとすれば。傍観者《ウォッチャー》があの時見つめていた先は、思い返せばこの教会ではなかったのか―――?]
っ、う。
[冷や汗が背を伝った。明らかに顔色を悪くした男は、その場でよろめいて片膝をつく]
イワン。ねえ、君。 襲撃が始まってから、ミツボシはずっと教会に居た?
[焦点の定まりきらない虚ろな目をしつつ、問う]
(86) 2015/01/17(Sat) 17時半頃
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―教会―
[イワンへの猜疑と憎悪の前に霞んでいたが、違和感は確かにあった。 諜報部としての情報を問うたのに、自身の思考のような口振りでかえされた返事>>76。しかも過去に事案があったのに、裏切りを全く警戒していない様子。随所の断定的な台詞。全て些細なことでは有るが、一度疑念へ傾き始めた思考は止まらない。
だが、彼女は教会の出身者だ。幼い頃からよく知っている。今日まで滞りなく任務を遂行してきたし、組織内での彼女の活躍は誰もが認めるところだ。
故にこの思考を否定する材料を求めて記憶を辿り、イワンの言葉>>87>>88に耳を傾ける。駄目だ、決定的な物がない。 右眼が疼く。食虫花が蠢く。殺せ。喰らえ。もう相手が何だって良いじゃないか。まだまだ全然殺したりない。殺せ、殺せ、殺してしまえ。 混乱した思考を振り払う。違う、この危機的な状況で、同士討ちなんて致命的だ。確実に敵だけを打ち倒さなくてはいけない。暴力は目的ではなく手段だ。それは当たり前のことだ。
傍から見れば、唯、気分が悪そうに膝をついて俯いているように見えるだろう。次第にイワンが心配してかけてくれる声も届かなくなり、意識は遠く、遠く…]
(91) 2015/01/17(Sat) 18時半頃
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触んなよ、人殺し。
[伸ばされた腕に反射的に顔をあげた。 低い声と共に、肩に置かれる前に彼の腕を掴む。 普段の男からは考えられない殺気を隠さない様子で、右の赤い瞳は獲物を見つめるように愉しげに細まった]
(92) 2015/01/17(Sat) 18時半頃
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[次の瞬間我に返り、床を蹴って相手から一気に距離を取った。呼吸が乱れ、頬をまた一筋、冷や汗が伝う]
………嗚呼。ごめんね。
ちょっと疲れていたみたい。嫌なことを思い出していたよ。 気を悪くしないで貰えると、ありがたいな。
[我ながら無茶なことを言っていると思ったが、仕方ない。これ以上の誤魔化し方は思いつかなかった。 苦笑しつつ、ゆっくりと立ち上がる]
俺は少し、外の空気にあたっているよ。
(93) 2015/01/17(Sat) 18時半頃
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[赤い瞳は、相手>>96>>97にはっきりと見えていただろう。思えばこれが原因で、自分に疑いをかけられても可笑しくなかったのだ。 けれど彼は笑顔を見せ、此方の暴言暴挙すら許容し、そして思いも寄らない提案>>98をしてきた]
―――――…。
[ぎょっとして振り返る。思案は数秒。 男は首に掛けているヘッドホンに付いている通信マイクのスイッチを入れた]
ガーディ、聞こえるか?俺だ。 出来れば教会の護衛に回ってほしい。 少し此処を空けなくてはいけない用が出来た。
[そのままイワンの方へ視線を向けると、こくりと頷いた]
(99) 2015/01/17(Sat) 19時半頃
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―回想・十数年前―
[満月の夜、人通りのない路地を、母の手に引かれて駆けている。家族で買い物を楽しんだ帰り道、こんな悲劇に見舞われるとどうして予想できただろう。組織の一員である両親は、常に襲撃の危険があったとはいえ。 父は既に狼の牙の前に倒れた。母は今、必死で駆けるも満身創痍で、敵に追いつかれるのは時間の問題だった。
ごめんなさい、ごめんなさいと、何度も呟いて。最後の力を振り絞り、母親は我が子へ能力をかける。それは所謂"透明化"。対象の視覚嗅覚での認知を一時的に不可能にするもの。 声を出してはいけないよ、と囁いて、母は敵へと立ち向かう。元来、戦闘向きの女性ではなかった。勝敗は分かりきっていたのだ。
そして、少年が瞳に刻み付けたのは、]
(―――――!)
[月明かりに舞う、金の瞳の大きな灰狼*]
(104) 2015/01/17(Sat) 21時頃
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―教会―
[衣服に関するイワンの憂い>>102は知ることはなく。戻ってきた彼>>103に、僅かに息を呑む]
…ありがとう。
[眼前の狼は、記憶の中の狼にやはりよく似ている。揺らぐ感情を理性で押さえつけ、静かにその頭を撫でた]
ミツボシが今回の件に、関わっているかもしれない。 彼女に気づかれないように近づきたいんだ。
出来るかい?
[イワンも同様に裏切者である可能性を、完全に切り捨てたわけではない。万が一その時は、"なすべきこと"をするまでだ]
(105) 2015/01/17(Sat) 21時頃
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―教会→市街地へ―
俺にも確信はないよ。 彼女のことは、昔からよく知っているし。 …だから確かめに行く。
[驚きの声を零す狼>>106へ、感情を殺した声で答える。 首を傾げる頭をもう一度撫で、裾を引かれるままに扉の外へ]
充分だよ。ま、気づかれたならその時だ。 平和的対話で解決できれば、良いね。
[ガーディが辿り着くまでは、カリュクスの子である狼たちが教会を守ってくれるだろう。その姿を確認してから、灰狼の背へ乗り身を預ける]
さ、急ごう。
(108) 2015/01/17(Sat) 22時頃
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